JP2009085277A - 転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受 - Google Patents
転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009085277A JP2009085277A JP2007253910A JP2007253910A JP2009085277A JP 2009085277 A JP2009085277 A JP 2009085277A JP 2007253910 A JP2007253910 A JP 2007253910A JP 2007253910 A JP2007253910 A JP 2007253910A JP 2009085277 A JP2009085277 A JP 2009085277A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grease
- sealing device
- outer ring
- rolling bearing
- track
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/49—Bearings with both balls and rollers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6603—Special parts or details in view of lubrication with grease as lubricant
- F16C33/6607—Retaining the grease in or near the bearing
- F16C33/6618—Retaining the grease in or near the bearing in a reservoir in the sealing means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/784—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race
- F16C33/7843—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc
- F16C33/7853—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted to a groove in the inner surface of the outer race and extending toward the inner race with a single annular sealing disc with one or more sealing lips to contact the inner race
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2360/00—Engines or pumps
- F16C2360/44—Centrifugal pumps
Abstract
【課題】ころ保持器と密封装置の芯金との摺動部分にグリースの供給が十分に行われるようにして、摺動部分の潤滑状態をより良好にし、軸受の耐久性を向上させることができる転がり軸受用密封装置を得ることを目的とする。
【解決手段】グリース潤滑転がり軸受の外輪1の端部に設けられ、外輪1と回転軸2との間を密封する転がり軸受用密封装置51は、弾性部材で環状に形成され、外輪1の溝13に固定される外周縁部51aと、外周縁部51aに連設して湾曲した円環部51bと、円環部51bに連設し、回転軸2の外周面に接触する内周縁部である摺接リップ51cと、外周縁部51a及び円環部51bの内面側に設けられた芯金51dと、円環部51bから軸方向内方に延び、円環部51bとで凹状のグリース溜りを形成するグリース保持リップ51eとを有して構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】グリース潤滑転がり軸受の外輪1の端部に設けられ、外輪1と回転軸2との間を密封する転がり軸受用密封装置51は、弾性部材で環状に形成され、外輪1の溝13に固定される外周縁部51aと、外周縁部51aに連設して湾曲した円環部51bと、円環部51bに連設し、回転軸2の外周面に接触する内周縁部である摺接リップ51cと、外周縁部51a及び円環部51bの内面側に設けられた芯金51dと、円環部51bから軸方向内方に延び、円環部51bとで凹状のグリース溜りを形成するグリース保持リップ51eとを有して構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のエンジン冷却水を循環させるための例えば水ポンプ用軸受等の転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受に関するものである。
従来、水ポンプ軸受は、内方に複列の内周軌道を有する外輪と、外輪の前記内周軌道に対向する複列の外周軌道を有し、前記外輪の両端部より軸方向外方に突き出た先端側延長部と後端側延長部とを有する回転軸と、外輪の内周軌道と回転軸の外周軌道との間に介装される複列の転動体と、前記転動体を保持する保持器と、外輪と回転軸との空間を密封する密封装置とからなる構造である。
そして、外輪と回転軸との間に、複列の転動体を介装させ、先端側にころを、後端側に玉を配列している形式をころ&玉形式という。ころはころ保持器により、玉は玉保持器により保持されている。
また、外輪の両端部には、外輪と回転軸の間を密封するために、先端側密封装置と後端側密封装置が取り付けられている。
このころ&玉形式の転がり軸受では、通常回転中、ころ保持器はころを保持した状態で軸方向に移動することがあるので、この移動を防止するために、一方向には外輪にころと係止する段部を設けて止めているが、もう一方向は先端側密封装置によってころ保持器を止めるようにしている。
また、もう1つの従来の水ポンプ用軸受では、ころ保持器の軸方向の先端側への移動は、先端側密封装置に当接させて防止し、ころ保持器の軸方向の後端側への移動は玉に当接させて防止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−336738号公報(第3頁、図3)
そして、外輪と回転軸との間に、複列の転動体を介装させ、先端側にころを、後端側に玉を配列している形式をころ&玉形式という。ころはころ保持器により、玉は玉保持器により保持されている。
また、外輪の両端部には、外輪と回転軸の間を密封するために、先端側密封装置と後端側密封装置が取り付けられている。
このころ&玉形式の転がり軸受では、通常回転中、ころ保持器はころを保持した状態で軸方向に移動することがあるので、この移動を防止するために、一方向には外輪にころと係止する段部を設けて止めているが、もう一方向は先端側密封装置によってころ保持器を止めるようにしている。
また、もう1つの従来の水ポンプ用軸受では、ころ保持器の軸方向の先端側への移動は、先端側密封装置に当接させて防止し、ころ保持器の軸方向の後端側への移動は玉に当接させて防止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来のころ&玉形式の水ポンプ軸受においては、ころ保持器の軸方向の先端側への移動は先端側密封装置に当接させて防止するようにしているから、当然、樹脂製のころ保持器と先端側密封装置の芯金とが回転により摺動することになり、例えば鋼板で形成されている芯金やころ保持器が摩耗し、その摩耗が軸受の耐久性に影響する場合がある。また、外輪と回転軸ところ保持器と先端側密封装置とで囲まれる空間には軸受潤滑用グリース充填されており、ころ保持器と先端側密封装置の芯金との摺動部分にグリースが供給され油膜があれば摩耗を抑制できるが、グリースの供給がスムーズに行われなくなり、油膜が切れると芯金やころ保持器の摩耗が大きくなり、特に高温、高速条件等で軸受の耐久性が低下する場合があった。
そこで、本発明はかかる問題点を解決するためになされたもので、ころ保持器と先端側密封装置との摺動部分にグリースの供給が十分に行われるようにして、潤滑状態をより良好にし、軸受の耐久性を向上させることができる転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受を得ることを目的とする。
そこで、本発明はかかる問題点を解決するためになされたもので、ころ保持器と先端側密封装置との摺動部分にグリースの供給が十分に行われるようにして、潤滑状態をより良好にし、軸受の耐久性を向上させることができる転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受を得ることを目的とする。
本発明に係る転がり軸受用密封装置は、グリース潤滑転がり軸受の内外輪間を密封する転がり軸受用密封装置において、弾性部材で環状に形成され、一の軌道輪に固定される一の周縁部と、該周縁部の他の周縁部側に延設される円環部と、これに連設し、他の軌道輪の周面に接触する摺接リップと、前記円環部から軸方向内方に延び、該円環部とで凹状のグリース溜りを形成するグリース保持グリップとを有するものである。
本発明に係る転がり軸受用密封装置が転がり軸受の外輪の両端部に設けられ、外輪と回転軸との間を密封する場合、転がり軸受のころ保持器が軸方向で先端側に移動したときは、ころ保持器が密封装置に接触して移動が制限されるが、このときころ保持器により密封装置に設けたグリース保持リップが押され、円環部とグリース保持リップとで形成された凹状のグリース溜りより摺動部に向かってグリースが供給されると同時にころ付近にもグリースが供給されるので、密封装置ところ保持器との摺動部分近傍のグリース保持性が改善され、摺動部分の潤滑状態をより良好に保ち、摩耗寿命を向上させ、長寿命化を図ることができるという効果がある。
図1は本発明の実施の形態1の水ポンプ軸受の半断面図、図2は図1の要部拡大図、図3は図1の要部説明図である。
図において、実施の形態1の水ポンプ軸受は、内周面に複列の内周軌道1a、1bを有する外輪1と、外輪1の内周軌道1a、1bに対向する複列の外周軌道2a、2bを外周面に有し、外輪1の両端部11、12より先端側及び後端側に突き出た延長部21、22を有する回転軸2と、外輪1と回転軸2との間に介装されている転動体31、32と、転動体31,32を保持する保持器41、42と、外輪1の両端部において、外輪1と回転軸2との間を密封する密封装置51、52とから構成されている。
密封装置51、52と外輪1と回転軸2で囲まれる空間から転動体及び保持器を除いた部分は残余空間部であり、残余空間部にはグリースGが充填されている。
図において、実施の形態1の水ポンプ軸受は、内周面に複列の内周軌道1a、1bを有する外輪1と、外輪1の内周軌道1a、1bに対向する複列の外周軌道2a、2bを外周面に有し、外輪1の両端部11、12より先端側及び後端側に突き出た延長部21、22を有する回転軸2と、外輪1と回転軸2との間に介装されている転動体31、32と、転動体31,32を保持する保持器41、42と、外輪1の両端部において、外輪1と回転軸2との間を密封する密封装置51、52とから構成されている。
密封装置51、52と外輪1と回転軸2で囲まれる空間から転動体及び保持器を除いた部分は残余空間部であり、残余空間部にはグリースGが充填されている。
外輪1は例えば軸受鋼やステンレス合金等からなる中空の円筒体で、内周面の中央から先端側(図中、左側)に段部1cを設けて円筒状内周軌道1aが形成されており、内周面の中央から後端側(図中、右側)に円弧凹状内周軌道1bが形成されている。
また、外輪1の両端部内周面に密封装置51、52をそれぞれ固定する溝13、14が形成されている。
回転軸2は例えば軸受鋼やステンレス合金等からなり、外周面に外輪1の円筒状内周軌道1aに対向する円筒状外周軌道2aを先端側に有すると共に外輪1の円弧凹状内周軌道1bに対向して円弧凹状外周軌道2bを後端側に有している。
また、外輪1の両端部内周面に密封装置51、52をそれぞれ固定する溝13、14が形成されている。
回転軸2は例えば軸受鋼やステンレス合金等からなり、外周面に外輪1の円筒状内周軌道1aに対向する円筒状外周軌道2aを先端側に有すると共に外輪1の円弧凹状内周軌道1bに対向して円弧凹状外周軌道2bを後端側に有している。
転動体31、32は例えば軸受鋼やセラミックスからなり、先端側は複数の円筒ころ31を周方向に並べて配置したころ列を形成しており、後端側は複数の玉32を周方向に並べて配置した玉列を形成している。
保持器41,42は、先端側が円筒ころ31を保持するころ保持器41で、後端側が玉32を保持する玉保持器42となっている。
ころ保持器41は、略円筒形であり、先端側に側輪部41aを有し、後端側に側輪部41bを有しており、両側輪部41a、41b間には円筒ころ31を収容するころポケット41cを円周方向に所定数有している。
保持器41,42は、先端側が円筒ころ31を保持するころ保持器41で、後端側が玉32を保持する玉保持器42となっている。
ころ保持器41は、略円筒形であり、先端側に側輪部41aを有し、後端側に側輪部41bを有しており、両側輪部41a、41b間には円筒ころ31を収容するころポケット41cを円周方向に所定数有している。
玉保持器42は、樹脂成型された冠型保持器と称呼されている形式である。冠型保持器と称呼されている玉保持器42は側輪部42aと側輪部42aから軸方向に延在している柱部42bによって玉ポケット(図示省略)が円周方向に所定数形成され、玉32を収容している。
密封装置51、52は、先端側が外輪1の先端側の溝13に固定される先端側密封装置51となっており、後端側が外輪1の後端側の溝14に固定される後端側密封装置52となっている。
密封装置51、52は、先端側が外輪1の先端側の溝13に固定される先端側密封装置51となっており、後端側が外輪1の後端側の溝14に固定される後端側密封装置52となっている。
先端側密封装置51は弾性部材であるゴムで環状に形成され、外輪1の溝13に固定される外周縁部51aと、外周縁部51aに連設して湾曲した円環部51bと、円環部51bから二叉に分岐し回転軸2の外周面に接触する内周縁部である摺接リップ51cと、外周縁部51aと円環部51bの内面側に設けられた冷間圧延鋼板の芯金51dと、円環部51bから軸方向内方に延び、円環部51bとで凹状のグリース溜りを形成するグリース保持リップ51eとで構成されている。
後端側密封シール52は、弾性部材であるゴムで環状に形成され、外輪1の溝14に固定される外周縁部52aと、外周縁部52aに連設して湾曲した円環部52bと、円環部52bから二叉に分岐し回転軸の外周面に接触する内周縁部である摺接リップ52cと、外周縁部52aと円環部52bの内面側に設けられた冷間圧延鋼板の芯金52dとで構成されている。
後端側密封シール52は、弾性部材であるゴムで環状に形成され、外輪1の溝14に固定される外周縁部52aと、外周縁部52aに連設して湾曲した円環部52bと、円環部52bから二叉に分岐し回転軸の外周面に接触する内周縁部である摺接リップ52cと、外周縁部52aと円環部52bの内面側に設けられた冷間圧延鋼板の芯金52dとで構成されている。
水ポンプ軸受として組立られるとき、玉32が外周軌道1bと内周軌道2b間に組み込まれ、玉保持器42は先端側より挿入されて、先に組み込まれている玉32を収容・保持する。
続いて、ころ保持器41がころポケット41cに円筒ころ31を収容・保持した状態で先端側より組み込まれ、グリースGを封入後に、外輪1の両端部において、先端側及び後端側密封装置ル51、52が取り付けられる。この時、グリースGは前記グリース溜りにも行き届き、ここに保持された状態にある。
外輪1の先端部に先端側密封装置51が取り付けられたとき、先端側密封装置51の外周縁51aの内面側に位置する芯金51dの摺動面より摺接リップ51cの先端は出ており、先にころ保持器41と接触するようになっている。
以上で、水ポンプ軸受としての組立は完了であるが、この状態で、ころ保持器41の後端側の側輪部41bと玉保持器42に保持された玉32とは対向している。
続いて、ころ保持器41がころポケット41cに円筒ころ31を収容・保持した状態で先端側より組み込まれ、グリースGを封入後に、外輪1の両端部において、先端側及び後端側密封装置ル51、52が取り付けられる。この時、グリースGは前記グリース溜りにも行き届き、ここに保持された状態にある。
外輪1の先端部に先端側密封装置51が取り付けられたとき、先端側密封装置51の外周縁51aの内面側に位置する芯金51dの摺動面より摺接リップ51cの先端は出ており、先にころ保持器41と接触するようになっている。
以上で、水ポンプ軸受としての組立は完了であるが、この状態で、ころ保持器41の後端側の側輪部41bと玉保持器42に保持された玉32とは対向している。
本発明の実施の形態1の水ポンプ軸受において、円筒ころ31に軸方向の分力(スキュー)が発生してころ保持器41が円筒ころ31を保持した状態で軸方向に移動する。
そして、ころ保持器41が軸方向で先端側に移動したときは、ころ保持器41の側輪部41aと先端側密封装置50の芯金51dが接触して移動を制限する。
また、ころ保持器41が軸方向で後端側に移動したときは、ころ保持器41の保持されている円筒ころ31の端面が外輪1の段部1cに当接して移動を制限する。その結果、ころ保持器41の軸方向の移動量が所定値に抑えられる。
このように、先端側密封装置51のグリース保持リップ51eがころ保持器41の側輪部41aにより押された時、芯金51dの湾曲部側とグリース保持リップ51eとで形成された凹状のグリース溜りより芯金51dところ保持器41の側輪部の摺動部に向かってグリースGが供給されると同時に円筒ころ31付近にもグリースGが供給される。
すなわち、ころ保持器41が軸方向で先端側に移動してころ保持器41の側輪部41aと先端側密封装置51の芯金51dが接触しようとするときには、芯金51dの湾曲部側とグリース保持リップ51eとで形成された凹状のグリース溜りより芯金51dの摺動部に向かってグリースGが供給されるので、先端側密封装置51の芯金51dところ保持器41の側輪部41aとの摺動部分近傍のグリース保持性が改善され、摺動部分の潤滑状態を良好に保ち、摩耗寿命を向上させ、長寿命化を図ることができる。
そして、ころ保持器41が軸方向で先端側に移動したときは、ころ保持器41の側輪部41aと先端側密封装置50の芯金51dが接触して移動を制限する。
また、ころ保持器41が軸方向で後端側に移動したときは、ころ保持器41の保持されている円筒ころ31の端面が外輪1の段部1cに当接して移動を制限する。その結果、ころ保持器41の軸方向の移動量が所定値に抑えられる。
このように、先端側密封装置51のグリース保持リップ51eがころ保持器41の側輪部41aにより押された時、芯金51dの湾曲部側とグリース保持リップ51eとで形成された凹状のグリース溜りより芯金51dところ保持器41の側輪部の摺動部に向かってグリースGが供給されると同時に円筒ころ31付近にもグリースGが供給される。
すなわち、ころ保持器41が軸方向で先端側に移動してころ保持器41の側輪部41aと先端側密封装置51の芯金51dが接触しようとするときには、芯金51dの湾曲部側とグリース保持リップ51eとで形成された凹状のグリース溜りより芯金51dの摺動部に向かってグリースGが供給されるので、先端側密封装置51の芯金51dところ保持器41の側輪部41aとの摺動部分近傍のグリース保持性が改善され、摺動部分の潤滑状態を良好に保ち、摩耗寿命を向上させ、長寿命化を図ることができる。
この実施の形態1では外輪1に密封装置を固定して内輪に摺接させたが、内輪に密封装置を固定して外輪に摺接させるようにしてもよい。
また、この実施の形態1ではころ&玉形式の水ポンプ軸受の先端側密封装置51にグリース溜りを形成するためにグリース保持リップ51eを設けているが、転がり軸受としてのラジアルころ軸受については、両端の密封装置にそれぞれグリース溜りを形成するためにグリース保持リップを設けるようにしてもよいことはいうまでもない。
また、前記密封装置は水ポンプ以外の各種機械用のグリース潤滑転がり軸受に適用可能である。
また、この実施の形態1ではころ&玉形式の水ポンプ軸受の先端側密封装置51にグリース溜りを形成するためにグリース保持リップ51eを設けているが、転がり軸受としてのラジアルころ軸受については、両端の密封装置にそれぞれグリース溜りを形成するためにグリース保持リップを設けるようにしてもよいことはいうまでもない。
また、前記密封装置は水ポンプ以外の各種機械用のグリース潤滑転がり軸受に適用可能である。
1 外輪、1a 円筒状内周軌道、1b 円弧凹状内周軌道、1c 段部、2 回転軸、2a 円筒状外周軌道、2b 円弧凹状外周軌道、13 溝、14 溝、15 内周面、31 円筒ころ、32 玉、41 ころ保持器、41a 側輪部、41b 側輪部、41c ころポケット、42 玉保持器、42a 側輪部、42b 柱部、51 先端側密封装置、51a 外周縁部、51b 円環部、51c 摺接リップ(内周縁部)、51d 芯金、51e グリース保持リップ、52 後端側密封装置、52a 外周縁部、52b 円環部、52c 摺接リップ(内周縁部)、52d 芯金、G グリース。
Claims (3)
- グリース潤滑転がり軸受の内外輪間を密封する転がり軸受用密封装置において、
弾性部材で環状に形成され、一の軌道輪に固定される一の周縁部と、該周縁部の他の周縁部側に延設される円環部と、これに連設し、他の軌道輪の周面に接触する摺接リップと、前記円環部から軸方向内方に延び、該円環部とで凹状のグリース溜りを形成するグリース保持グリップとを有することを特徴とする転がり軸受用密封装置。 - 円筒形状内周軌道を有する外輪と、前記外輪の内周軌道に対向する円筒形状外周軌道を有する回転軸と、前記円筒形状内周軌道と前記円筒形状外周軌道との間に介装された複数のころと、前記ころを保持するころ保持器と、前記外輪の端部側に設けられ、前記外輪と前記回転軸との間を密封する密封装置とを有するグリース潤滑転がり軸受において、
前記密封装置は、弾性部材で環状に形成され、前記外輪内周部に設けられた溝に固定される外周縁部と、該外周縁部の内周側に連設する円環部と、これに連設して前記回転軸の外周面に接触する摺接リップと、前記円環部の軸方向内方に延び、該円環部とで凹状のグリース溜りを形成するグリース保持リップとを有することを特徴とするグリース潤滑転がり軸受。 - 先端側に円筒形状内周軌道を、後端側に円弧凹状内周軌道を有する外輪と、前記外輪の内周軌道に対向する円筒形状及び円弧凹状外周軌道をそれぞれ有する回転軸と、前記円筒形状内周軌道と前記円筒形状外周軌道との間に介装された複数のころと、前記円弧凹状内周軌道と前記円弧凹状外周軌道との間に介装された複数の玉と、前記ころを保持するころ保持器と、前記玉を保持する玉保持器と、前記外輪の端部側に設けられ、前記外輪と前記回転軸との間を密封する先端側密封装置及び後端側密封装置とを有するグリース潤滑転がり軸受において、
前記密封装置は、弾性部材で環状に形成され、前記外輪内周部に設けられた溝に固定される外周縁部と、該外周縁部の内周側に連設する円環部と、これに連設して前記回転軸の外周面に接触する摺接リップと、前記円環部の軸方向内方に延び、該円環部とで凹状のグリース溜りを形成するグリース保持リップとを有することを特徴とするグリース潤滑転がり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007253910A JP2009085277A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007253910A JP2009085277A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009085277A true JP2009085277A (ja) | 2009-04-23 |
Family
ID=40658958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007253910A Withdrawn JP2009085277A (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009085277A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011055630A1 (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-12 | 株式会社ジェイテクト | カムシャフト装置 |
CN103557174A (zh) * | 2013-10-22 | 2014-02-05 | 浙江省新昌新轴实业有限公司 | 一种带密封结构的水泵轴连轴承 |
JP2016017611A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | 株式会社ジェイテクト | ころ軸受 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007253910A patent/JP2009085277A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011055630A1 (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-12 | 株式会社ジェイテクト | カムシャフト装置 |
JP2011099342A (ja) * | 2009-11-04 | 2011-05-19 | Jtekt Corp | カムシャフト装置 |
CN102639821A (zh) * | 2009-11-04 | 2012-08-15 | 株式会社捷太格特 | 凸轮轴装置 |
EP2497914A1 (en) * | 2009-11-04 | 2012-09-12 | JTEKT Corporation | Camshaft apparatus |
EP2497914A4 (en) * | 2009-11-04 | 2013-04-17 | Jtekt Corp | CAM DEVICE |
CN103557174A (zh) * | 2013-10-22 | 2014-02-05 | 浙江省新昌新轴实业有限公司 | 一种带密封结构的水泵轴连轴承 |
CN103557174B (zh) * | 2013-10-22 | 2016-02-24 | 浙江省新昌新轴实业有限公司 | 一种带密封结构的水泵轴连轴承 |
JP2016017611A (ja) * | 2014-07-10 | 2016-02-01 | 株式会社ジェイテクト | ころ軸受 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2386772B1 (en) | Rolling bearing with internal lubrication | |
WO2009150935A1 (ja) | 保持器、深溝玉軸受、およびシール付軸受 | |
JP2005321049A (ja) | ころ軸受 | |
JP2008240796A (ja) | シール付きアンギュラ玉軸受及び主軸装置 | |
CN103671556A (zh) | 滚动轴承 | |
JP2012041940A (ja) | 円筒ころ軸受の保持器及び円筒ころ軸受 | |
JP2009085277A (ja) | 転がり軸受用密封装置及びグリース潤滑転がり軸受 | |
JP2015200393A (ja) | シールリング付転がり軸受 | |
JP2006250222A (ja) | スラストころ軸受 | |
JP2014111954A (ja) | 転がり軸受装置 | |
JP2015183794A (ja) | 密封装置 | |
JP2017053420A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2015121236A (ja) | 自動調心ころ軸受 | |
JP2008240826A (ja) | 玉軸受および保持器 | |
JP2008019937A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2015227671A (ja) | 密封型転がり軸受 | |
JP2016001036A (ja) | 密封型転がり軸受 | |
JP2006077905A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2018168871A (ja) | フォロア軸受 | |
JP6606903B2 (ja) | 転がり軸受 | |
JP2010031967A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2015124888A (ja) | 密封装置 | |
JP2006112457A (ja) | 水ポンプ軸受 | |
JP2006300257A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2005121194A (ja) | ポリマ潤滑剤封入軸受 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20101207 |