JPS61205257A - ベンゾイルウレア系化合物、その製法及びそれを含有する抗ガン剤 - Google Patents

ベンゾイルウレア系化合物、その製法及びそれを含有する抗ガン剤

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JPS61205257A
JPS61205257A JP60044737A JP4473785A JPS61205257A JP S61205257 A JPS61205257 A JP S61205257A JP 60044737 A JP60044737 A JP 60044737A JP 4473785 A JP4473785 A JP 4473785A JP S61205257 A JPS61205257 A JP S61205257A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なベンゾイルウレア系化合物、その製造
方法、及びそれを有効成分とする抗ガン剤に関する。
〔従来の技術] 従来、下記一般式■: (式中、Xはハロゲン原子又はニトロ基を、!及びz2
  は水素原子又は)・ロゲン原子を、zlはそれぞれ
ハロゲン原子又はトリフルオロメチル基を、ムは基−0
)I−又は−トを示す)で表わされるベンゾイルウレア
系化合物は抗ガン剤として有用なことが一般に開示され
、具体的にはマウスの腹腔内にガン細胞を接種し、薬剤
もそこへ投与して抗ガン効果が得られたことが開示され
ている(特開昭57−109721号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらこれら化合物は本来水及び有機溶媒いずれ
に対しても難溶性で消化管などにおける薬剤の吸収性に
劣るため投与方法によっては十分な抗ガン活性を発揮し
難いことがらシ、また薬剤の腹腔内投与も治療上自ずと
限界がある。したがってガン治療上よシ実用的でかつ容
易な投与方法、投与形態によシこれら化合物が副作用を
もたらさずに優れた抗ガン効果を発揮するために一層の
改善が求められている。
本発明の目的は、前記一般式■に含まれるが、該明細書
に具体的に開示されていない新規なベンゾイルウレア系
化合物、その製造方法、及びそれを有効成分とする抗ガ
ン剤を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明を概説すれば、本発明の第1の発明はベンゾイル
ウレア系化合物に関する発明であって、下記一般式■: (式中、Aは基−0H−又は−N−であり、Bは臭素原
子又は塩素原子である。)で表わされることを特徴とす
る。また本発明の第2の発明は前記一般式Iで表わされ
る化合物の製造方法に関する発明であって、下記一般式
H= (式中R1はイソシアネート基又はアミン基である)で
表わされる化合物と下記一般式m:(式中人及びBは式
■と同義であり、Rt  はアミノ基又はインシアネー
ト基で、かつR1と互いに異なるものである)で表わさ
れる化合物と反応させて、前記式Iの化合物を得ること
を特徴とする。
更に本発明の第3の発明は抗ガン剤に関する発明であっ
て、前記式Iの化合物の少なくとも1種を有効成分とし
て含有することを特徴とする。
本発明者等はまず、前記一般式(PI)で表わされる化
合物に関し、その化学構造と抗ガン活性とを詳細に検討
し、前記一般式(F/)においてXがニトロ基、Yが塩
素原子、Zl  がノ・ロゲ/匝子並びに2.  が水
素原子である組合せの場合がよシ望ましい抗ガン活性を
もたらすことの知見を得た。次に前記組合せにおいてz
l  としてのハロゲン原子に関しガン細胞の接種部位
及び薬剤の投与部位を変更した場合、前記ハロゲン原子
の相異によシ抗ガン活性に著しい差異が認められること
の知見を得九。すなわち、zl  が塩素原子及び臭素
原子の場合とヨウ素原子の場合とについては、両方の前
記部位が同一であった場合、抗ガン活性にそれほど差が
認められないものの、両部位間に隔たシがあった場合前
者が後者に比し極めて優れた活性が認められた。本発明
は前記公報に具体的に抗ガン効果の記載されたものに比
し記載されていないものが優れた効果をもたらすことの
知見に基づいて完成され丸ものである。本発明に関しz
l  のハロゲン原子による抗ガン活性の相異について
はその原因がいまだ十分に解明されるに至っていないが
、薬剤の投与形態によってはハロゲン原子の種類の相異
によシ、消化管などにおける薬剤の吸収性、血液中の薬
剤濃度、薬剤の標的部位への移行性などに差異が生じて
患部への薬剤の到達性に違いが生じ、これが抗ガン活性
に優劣の差をもたらしたものと推定され、結局、本発明
化合物固有の性質が抗ガン活性に関係しているものと推
定される。本発明によれば間接的に患部へ薬剤を供給す
る方法、すなわち患部と薬剤投与部位との間に隔たシの
ある薬剤の全身投与方法例え、ば経口投与、静注(静脈
内注射)投与、座薬(直腸内)投与、筋肉内投与、経皮
投与などの方法、望ましくは経口、静注あるいは座薬投
与、よシ望ましくは経口投与において極めて優れた抗ガ
ン活性が得られる。また本発明によれば薬剤投与が容易
になると共に、薬量の軽減化によって服用時の患者の苦
痛の軽減、副作用の軽減も図られるという効果が奏せら
れる。前記一般式(1)においてムとしては−N−が抗
ガン活性上望ましい。
本発明に係るベンゾイルウレア系化合物は例えば、次の
様な方法で製造できる。
〔ム〕
(式中ム及びBは前述の通ルである) 上記反応で使用される溶媒の例としては、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ヒリシン、ジオキサン、ジメチルス
ルホキシドなどが挙げられる。
CB] (式中ム及びBは前述の通シである) 上記反応で使用される溶媒の例としては、トルエン、キ
シレン、モノクロロベンゼン、酢酸エチル、ジオキサン
などが挙げられる。
また、上記各反応で用いられる原料のアニリン系化合物
あるいは2工ニルインシアネート系化合物は、例えば次
の様な方法で製造される。
[01 (式中HaLはハロゲン原子を表わし、ム及びBは前述
の通〕である) 使用するアルカリ性物質の例としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムな
どが挙げられ、溶媒の例としては、ジメチルスルホキシ
ド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホロアミ
ドなどの非プロトン性極性溶媒、アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類など
が挙げられる。また、との縮合反応を窒素ガスの存在下
で行うことは、望ましい方法である。
CD] at (式中人及びBは前述の通シである。)使用する溶媒の
例としては、ホスゲ/に不活性なものであって、例えば
トルエン、キシレン、モノクロロベンゼン、酢酸エチル
、ジオキサンなどが挙げられる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが
、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
合成例t  N−(2−ニトロベンゾイル)−N′−〔
3−クロロ−4−(5−ブロモ−2−ピリミジニルオキ
シ)フェニル〕ウレアの合成フラスコに5−ブロモ−2
−クロロピリミジン100?、4−アミノ−2−クロロ
フェノール5.1qt、炭酸カリウム9.98 f及び
ジメチルスルホキシド70−を入れ、窒素雰囲気下、1
20℃でかくはん下1.5時間反応を行った。
反応終了後生成物を水中に投入し、酢酸エチルで抽出し
た。抽出物を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水ボウ硝で
乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーによシ精
製して、油状の4−(5−ブロモ−2−ピリミジニルオ
キシ)−3−クロロアニリン&80t を得*。
フラスコに、前記4−(5−ブロモ−2−ピリミジニル
オキシ)−3−クロロアニリン&80Vをジオキサン3
0−に溶解した溶液を入れ、これに、2−ニトロベンゾ
イルイソシアネート5.76fをジオキサン30−に溶
解した溶液を滴下した後、室温で9時間反応させた。反
応終了後、生成物を水中に投入し、濾過、熱湯で洗浄し
た。得られた結晶をメタノール中に投入し、かくはんし
た後、再び濾過して融点234〜236℃の目的物9.
42 fを得た。
合成例2  N−(2−ニトロベンゾイル)−N′−〔
3−クロロ−4−(5−ブロモー2−ピリジニルオキシ
)フェニル〕ウレアの合成フラスコに2.5−ジブロモ
ピリジン25t14−アミノ−2−クロロフェノール1
&72、炭酸カリウム218 F及びジメチルスルホキ
シド50−を入れ、窒素雰囲気下、150℃でかくはん
しながら2.5時間反応を行った。反応終了後、生成物
を氷水500−に投入し、ジエチルエーテル200dで
2回抽出した。抽出層を10%水酸化ナトリウム水溶液
次いで水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後、エーテルを減圧下に留去し、シリカゲルクロ
マトグラフィーによシ精製して4−(5−7’ロモー2
−ピリジニルオキシ)−3−クロロアニリン1&35F
を得た。
フラスコに、前記4− (5−ブロモ−2−ピリジニル
オキシ)−3−クロロアニリン1&352をジオキサン
90−に溶解した溶液を入れ、これに、2−ニトロベン
ゾイルイソシアネート11、5 fのジオキサン溶液1
0−を室温で徐々に滴下した後、同じく室温で15分間
かくはんし反応させた。反応終了後、ジオキサンを減圧
下で留去し、残渣をメタノールで洗浄し、濾過、乾燥し
て融点207〜208℃の目的物2&5tを得た。
合成例S  N−(2−ニトロベンゾイル)−N′−〔
3−クロロ−4−(5−クロロ−2−ピリミジニルオキ
シ)フェニルコクレアの合成フラスコに2.5−ジクロ
ロピリミジン1,502.4−アミノ−2−クロロフェ
ノール1.4521炭酸カリウム2.76F及びジメチ
ルスルホキシド15−を入れ、窒素雰囲気下、100℃
でかくはんしなから1,5時間反応を行った。反応終了
後、生成物を水中に投入し、ジエチルエーテルで抽出し
た。抽出物を飽和食塩水で洗浄後、無水ボウ硝で乾燥し
、溶媒を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイーによυ精製・単離し、油状の5−
クロロ−4−(5−クロロ−2−ピリミジニルオキシ)
アニリン2.20fを得た。
フラスコに2−二トロペンゾイルイソシアネート1゜5
0fをジオキサン45d4C溶解した溶液を入れ、これ
に前記工程で得られた3−クロロ−4−(5−クロo−
2−ピリミジニルオキシ)アニリン1.0 Ofをジオ
キサン&5−に溶解した溶液を滴下した後、室温で3時
間反応させた。反応終了後、生成物を水中に投入し、析
出した結晶を炉別した。この結晶を約Satの水で洗浄
後、乾燥し、酢酸エチル中に懸濁させた。とれにn−へ
キサンを少量加え、析出した結晶を炉別し、乾燥して、
融点222〜225℃の目的物1.05 tを得た。
本発明に包含される具体的化合物を下記する。
化合物−I  N−(2−ニトロベンゾイル)−N’−
(3−クロロ−4−(5−プロモー2−ピリミジニルオ
キシ)7エ二ル〕ウレア 融定 234〜236℃ 化合物−z  N−(2−ニトロペンソイル)−x’−
〔s−クロロ−4−(5−クロロ−2−ピリミジニルオ
キシ)フェニルコクレア 融点 222〜225℃ 化合物NaI  M−(2−ニトロベンゾイル)−N’
−[5−クロロ−4−(5−プロモー2−ピリジニルオ
キシ)フェニルコクレア 融点 207〜208℃ 化合物NIh4  N−(2−ニトロベンゾイル)−N
’−(3−クロロ−4−(5−クロロ−2−ピリジニル
オキシ)フェニルコクレア 融点 191〜1″′95℃ 次に、以下の各側で使用した比較化合物の名称を示す。
比較化合物NIh1:N−(2−ニトロベンゾイル)−
11’−[5−クロロ−4−(5−ヨード−2−ピリミ
ジニルオキシ)フェニルコクレア(特開昭57−109
721号公報に記載)。
比較化合物Na2:N−(2−ニトロベンゾイル)−M
’−(3−クロロ−4−(5−)リフルオロメチル−2
−ピリジニルオキシ)フェニルコクレア(前記公報に記
載)。
比較化合物に3:M−(2−ニトロベンゾイル)−N’
−[3−クロロ−4−(5−ヨード−2−ピリジニルオ
キシ)フェニルコクレア(前記公報の一般式1に包含)
次に本発明に係るベンゾイルウレア系化合物が特異な抗
ガン活性を有することを示す。
例えば本発明化合物P&11及び−2は、前記公報にお
いて具体的に化合物のi前及びその抗ガン効果の記載さ
れた比較化合物翫1に比し、試験例1の場合(ガン細胞
接種部位及び薬剤投与部位が同じ)、それはど優れた抗
ガン活性を示さないが、試験例2及び3の場合(前記両
部位が相異)、極めて優れた活性を示す。
試験例1 (ガン細胞接種部位及び薬剤投与部位は共に
腹腔内:前記公報の試験例1の場合と同じ) CDア鳳 マウスに、p−588白血病細胞を1×10
6個/マウスの割合で腹腔内移植し、移植後、1日目と
4日目の2回に亘って供試薬剤を腹腔内へ投与した。3
0日間マウスの生死を観察し、生理食塩水を投与した対
照群のマウスの生存日数を100として、各処理区の延
命率(4)を求めた。なお、薬剤は供試化合物に少量の
界面活性剤〔例えばトウイーン(Twain ) −a
n(アトラス パウダー カンパニー製)〕を添加した
懸濁剤である(第1表)。
第  1  表 試験例2 (ガン細胞接種部位は腹腔内、薬剤投与部位
は経口) (1)  N’−ヒlJ ミシニルオキンフェニルー■
−ベンゾイルウレア系化合物 BDFIマウスにP−388白血病細胞を1×106個
/マウスの割合で腹腔内移植し、移植後1日目と4日目
の2回に亘って供試薬剤を経口投与した。30日間iウ
スの生死を観察し、生理食塩水を投与した対照群のマウ
スの生存日数を100として、各処理群(1群10匹)
の延命率(情を求めた(第2−1表)。
なお、供試薬剤は後記製剤例1で製剤したものである。
第2−1表 表中の投与量及び延命率から本発明化合物庵1及び!4
12は比較化合物−1に比しそれぞれ約16倍並びに約
32倍の抗ガン活性を示すことがわかる。
(2)  N’ −ヒ9 ’)ニルオキシフェニル−N
−ベンゾイルウレア系化合物 前記(1)と同様に試験を行い第2−2表の結果を得た
第2−2表 また前記衣から本発明化合物−3及びllI&4は優れ
た抗ガン活性を示すのに対し、比較化合物翫2及び−3
は抗ガン活性を示さないことがわかる。
試験例3 (ガン細胞接種部位は腹腔内、薬剤投与部位
は経口) 前記試験例2において、製剤例1で製剤した供試薬剤を
製剤例4で製剤した供試薬剤に代えること以外は前記試
験例2の場合と同様にして延命率(1)を求め九(第3
表)。
第  3  表 試験例4 (ガン細胞接種部位は腹腔内、薬剤投与部位
は静脈内) BDFlマウスにL−1210白血病細胞を1×10s
個/マウスの割合で腹腔内移植し、製剤例4で製剤した
供試薬剤を静脈内投与した。30日間マウスの生死を観
察し、生理食塩液を投与した対照群のマウスの生存日数
を100として、各処理群(1群10匹)の延命率(資
)を求めた(第4表)。
第  4  表 次に本発明に係るベンゾイルウレア系化合物の急性毒性
、投与量及び投与方法について記載する。
(1)  急性毒性: (ldYマウス(10匹)を用い、製剤例1に従って製
剤された本発明化合物翫1及び−2の各製剤品を化合物
基準で100M9/l’1当りマウスの静脈内に投与し
ても1匹も死に到らなかった。
したがって、化合物NIh1及び−2の急性毒性値(L
D5G )は100M1/ゆ以上と認められた。
また本発明化合物−3及び−4についても前記化合物−
1及び−2と同様に実験を行った結果、化合物−3及び
NIh4の急性毒性値はaooIIP/匈以上と認めら
れた。
(2)投与量 投与量は、投与条件の違いによシー概に限定できないが
、普通、有効成分化合物について化合物翫1及び−2の
場合1日当)約5〜500my/’qで化合物翫3及び
−4の場合1日当シ約50〜5oooay/Jである。
前記投与量は時Δ に1あるいは分割投与してもよい。
(3)投与方法 本抗ガン剤は経口、静脈内、直腸内、筋肉内、皮下経路
など好ましくは経口、静脈内あるいは直腸内特に好まし
くは経口内に投与することができるが、その際本発明化
合物は通常の医薬の場合と同様不活性希釈剤、同化性食
用担体などの薬理上許容される各種担体を用いて製剤さ
れ、経口、静注あるいは座薬投与されることが望ましく
特に経口投与されることが望ましい。この場合本発明化
合物は水及び有機溶媒いずれにも溶解し難い性質を有し
ているため、水性懸濁剤とするのがよく、その際リン脂
質を含有してもよい。リン脂質を含有しない水性懸濁剤
を製造する方法としては、例えば予め有効成分化合物を
微粉化し、次いで界面活性剤、必要によシ消泡剤を加え
た水溶液に前述の微粉化した有効成分化合物を加えて湿
式粉砕し、その粒径を5μm以下例えば2μm以下がa
olOものになるようにし、そこへ増粘剤を加える方法
が挙げられる。界面活性剤の例としては、非イオン性の
リン酸エステル塩、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖
エステル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン
・ブロックポリマーなどが挙げられ、消泡剤の例として
は、ジメチルポリシロキサン・メチルフェニルシロキサ
ン、   ′ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキクエ
チレン・ポリオキシプロビレ/セチルエーテル、シリコ
ーンなどが挙げられ、また増粘剤の例としては、グアー
ゴム、アルギン酸、アラビアゴム、ペクチン、デンプン
、キサンタンガム、ゼラチンなどが挙げられる。他方リ
ン脂質を含有する水性懸濁剤を製造する方法としては、
例えば前記方法の界面活性剤の代υに大豆リン脂質、卵
黄リン脂質などのリン脂質を用い、増粘剤を用いない代
りにα−トコフェロールなどの抗酸化剤を用いる方法が
挙げられ、またリン脂質を含有する水性懸濁液の別の製
造方法としては次のものが挙げられる。
リン脂質及び本発明化合物をクロロホルムなどの有機溶
媒に溶解し、必要により抗酸化剤を加え、減圧下に溶媒
を留去し、容器の内壁にリン脂質を薄く付着させて本発
明化合物を含んだリン脂質の薄膜を形成させる。次いで
形成された薄膜に、生理的に受は入れられる水溶液を添
加し、直ちに振とうあるいはかくはんを行うことによシ
薄膜を破壊し、この懸濁液を超音波処理、遠心分離を施
し、得られた最下層沈渣を回収し、リン脂質を含む水溶
液(粒子径は5μm以下、例えばCL2〜2 pm以下
)を用いて遠心洗浄する。更にとれらは製剤上の常套手
段によシ錠剤化、カプセル化、腸溶剤化、顆粒化、粉末
化、注射剤化、坐剤化などを行うこともできる。
次に具体的な製剤例を記載する。
製剤例1 予め、本発明化合物−1を遠心式粉砕機で微粉化し、他
方ポリオキシエチレン(6G)硬化ヒマシ油5重量部、
シリコーン02重量部及びポリオキシエチレン・ポリオ
キクプロピレン・ブロックポリマー113重量部を生理
食塩水795重量部に加えて水溶液とし、そこへ前記の
微粉化した本発明化合物−110重量部を加えてガラス
ピーズによるサンドミルで湿式粉砕した(粒子径2μm
以下がaots)後、キサンタンガム(29&液)5重
量部を加えて水性懸濁剤とする。
製剤例2 オキシエチレーテツドボリアリルフェノールホスフエー
ト1.5重量部及びシリコーン(12重量部を生理食塩
水5五3重量部に溶解した水溶液に遠心式粉砕機で微粉
化した本発明化合物−340重量部を加え、ガラスピー
ズによるサンドミルで湿式粉砕した(粒子径2μm以下
が90%)後、キサンタンガム(2%液)5重量部を加
えて水性懸濁剤とする。
製剤例3 予め本発明化合物産4を遠心式粉砕機で微粉化する。卵
黄リン脂質2重量部、α−トコフェロール1001重量
部及び生理食塩水92.999重量部をかくはん分散さ
せ走水溶液に微粉化した本発明化合物庵4の5重量部を
加え、ガラスピーズによるサンドミルで湿式粉砕しく粒
子径2 Pm以下が80es)、水性懸濁剤とする。
製剤例4 本発明化合物産1の[L24重量部、精製卵黄リン脂質
2.4重量部及びα−トコフェロール10024重量部
をクロロホルム4a7576重量部に溶解した後、ロー
タリーエバポレータを用いて減圧で加温してクロロホル
ムを留去し、本発明化合物−1を含んだリン脂質の薄膜
を形成させる。この薄膜に生理食塩水4a6重量部を添
加し、直ちに室温で激しく振とうさせた後、ンニケータ
を用いて氷冷しながら1時間超音波処理を行なう。更に
室温で遠心分離を行って得られた最下層沈渣を回収し、
上述の生理食塩水を用いて数回遠心洗浄した後、除菌濾
過してリン脂質を含む水性懸濁剤(粒子径(12〜2μ
m)が得られる。
製剤例5 前記製剤例4で得られた水性懸濁剤を凍結乾燥すること
によシ、リン脂質を含む乾燥製剤が得られる。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、患部と薬
剤投与部位との間に隔たシのある投与方法においても極
めて優れた抗ガン活性を有する化合物が提供された。ま
た、本発明の薬剤は投与が容易になるため、薬量の軽減
化に伴い、服用時の患者の苦痛及び副作用の軽減化も奏
せられる。
特許出願人  石匣産業株式会社 同    株式会社ミドリ十字

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記一般式 I : ▲数式、化学式、表等があります▼…〔 I 〕 (式中、Aは基=CH−又は=N−であり、Bは臭素原
    子又は塩素原子である)で表わされることを特徴とする
    ベンゾイルウレア系化合物。 2、下記一般式II: ▲数式、化学式、表等があります▼…〔II〕 (式中R_1はイソシアネート基又はアミノ基である)
    で表わされる化合物と、下記一般式▲数式、化学式、表
    等があります▼…〔III〕 (式中Aは基=CH−又は=N−であり、Bは臭素原子
    又は塩素原子であり、R_2はアミノ基又はイソシアネ
    ート基でかつR_1と互いに異なるものである)で表わ
    される化合物とを反応させて、下記一般式 I : ▲数式、化学式、表等があります▼…〔 I 〕 (式中A及びBは前述の通り)で表わされるベンゾイル
    ウレア系化合物を製造することを特徴とするベンゾイル
    ウレア系化合物の製造方法。 3、下記一般式 I : ▲数式、化学式、表等があります▼…〔 I 〕 (式中、Aは基=CH−又は=N−であり、Bは臭素原
    子又は塩素原子である)で表わされるベンゾイルウレア
    系化合物の少なくとも1種を有効成分として含有するこ
    とを特徴とする抗ガン剤。
JP60044737A 1985-02-20 1985-03-08 ベンゾイルウレア系化合物、その製法及びそれを含有する抗ガン剤 Granted JPS61205257A (ja)

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