JPS61203333A - 多層プラスチック容器 - Google Patents

多層プラスチック容器

Info

Publication number
JPS61203333A
JPS61203333A JP60037440A JP3744085A JPS61203333A JP S61203333 A JPS61203333 A JP S61203333A JP 60037440 A JP60037440 A JP 60037440A JP 3744085 A JP3744085 A JP 3744085A JP S61203333 A JPS61203333 A JP S61203333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate layer
polyester
layer
vinyl alcohol
injection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP60037440A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0346376B2 (ja
Inventor
野原 繁三
平田 貞夫
眞一 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP60037440A priority Critical patent/JPS61203333A/ja
Publication of JPS61203333A publication Critical patent/JPS61203333A/ja
Publication of JPH0346376B2 publication Critical patent/JPH0346376B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、耐衝撃性プラスチック容器に関するもので、
より詳細には、優れたガスバリヤ−性と落下衝撃等に対
して極めて優れた耐性を有すると共に耐ブリスター性に
も優れた積層構造の二軸延伸プラスチック容器に関する
従来の技術及び発明の技術的課題 延伸ブロー成形法によるポリエステル容器は、優れた透
明性、適度の剛性を有し、液体洗剤、シャンツー、化粧
品、醤油、ノース等の他に、ビール、コーラ、サイダー
等の炭酸飲料や、果汁、ミ坏うルウォーターなどの清涼
飲料用容器にも広く使用されるに至っている。
この延伸ポリエステル容器は、ポリエチレンやポ17 
fロビレン等の汎用樹脂容器に比べれば、がスバリャー
性に優れているとしても、金属缶やガラスびんがガス透
過性が殆んどゼロであるのに対して、無視し得ない酸素
や炭酸ガスの透過性を有しており、内容物の保存期間は
比較的短かい期間に限られている。
この欠点を改善するため、ポリエステルに対して、エチ
レン−ビニルアルコール共it 合体のカキガスバリヤ
−性樹脂を組合せ、多層構造とすることにより、容器の
ガスバリヤ−性を向上させることが種々提案されている
延伸多層プラスチック容器を製造するには先ず、多層構
造のプリフォームを製造する必要があり、この多層プリ
フォームを製造するために、共押出成形法、多段射出成
形法、共射出成形法等の種々の手法を用いることができ
るが、これら何れの手法ヲ用いる場合にも、エチレン−
ビニルアルコール共重合体等のがスパリャー性樹脂とポ
リエステル等の配向性、耐クリープ性樹脂との間には殆
んど熱接着性が得られないため、両樹脂層の間に格別の
接着剤樹脂層を介在させることが必要であると考えられ
てお・す、その接着剤樹脂の探索に多くの努力が払われ
ている。
このような多層プラスチック容器における重要な問題の
一つは、延伸倍率の高い部分ではこの延伸倍率に応じて
器壁の厚みが薄くなり、分子配向に伴なうガスバリヤ−
性の向上があるとしても、この部分のガス透過度が結局
他の部分よりも大きくなるという問題である。
他の問題の一つは、ガスバリヤ−性樹脂中間層と配向性
、耐クリープ性樹脂との間に層間剥離を生ずる傾向があ
り、特に内容物充填容器を落下衝撃に付した場合にお・
いては、底部において容易に眉間剥離を生じたり、ガス
バリヤ−性樹脂層の破断乃至ピンホールの発生を生じ易
いことである。
他の重要な問題の二つ目は、自生圧力を有する内容物、
例えば炭酸ノIスを有する内容物を充填した場合、内表
面層を透過した炭酸ガスがガスバリヤ−性樹脂層との境
界にブリスター(フクレ)の形で溜り、カーボネーショ
ンロスやガスバリヤ−性の低下、更には容器としての外
観特性を著しく損うことである。このブリスターの発生
は、容器の肩の部分において著しく発生する傾向がある
発明の要旨 本発明者等は、ポリエステルの如き配向性樹脂の内外表
面層とエナレンービニルアルコール共重合体の如きガス
バリヤ−性樹脂から成る中間層とから成る多層グリフオ
ーム金延伸グロー成形して容器を製造するに際し、前記
中間層を内外表面層間に完全に封入すると共に、この中
間層に、底部中央において最も厚み比が小さく、胴部上
方に移行するに従って厚み比が大きくなるような分布構
造を与えることにより、これら両樹脂の分子配向が有効
に行われると共に、両樹脂層の密着状態が維持され、更
に最も延伸倍率が高く且つ薄肉化された部分にも十分な
ガスバリヤ−性を付与することを見出した。更に、本発
明者等は、この際、この中間層に底部中央において最も
内表面側に偏より、胴部上方に移行するにつれて内表面
と外表面との中心側に偏よる分布構造を与えることによ
り、落下衝撃による眉間剥離や層の破損更には肩部にお
けるブリスターの発生も有効に防止されることを見出し
た。
発明の目的 即ち本発明の目的は、前述した欠点が有効に解消された
、耐向性、耐クリープ性樹脂内外層と、ガスバリヤ−性
樹脂中間層との2軸分子配向多層容器を提供するにある
本発明の他の目的は、最薄内部のガスバリヤ−性と底部
の耐落下衝撃性、特に耐眉間剥離性と、肩部の耐ブリス
ター性との組合せに優れた二軸配向多層プラスチック容
器を提供するにある。
本発明の更に他の目的は、ポリエステル内外表面層トエ
チレンービニルアルコール共重合体の中間層とから成り
、これら両樹脂層に二軸方向への分子配向が付与されて
いると共に、両樹脂層の密着状態が容器の形で維持され
ておりしかもガスバリヤ−性、外観特性、耐衝撃性、耐
内圧性に優れた延伸多層プラスチック容器を提供するに
ある。
本発明の更に他の目的は、自生圧力を有する内容物、特
に炭酸ガスを含有する内容物を充填したときにも、炭酸
ガスの損失(カーがネーションロス)が極めて小さく且
つ耐ブリスター性に優れた耐圧プラスチック容器を提供
するにある。
発明の構成 本発明によれば、配向性、耐クリープ性樹脂の内外表面
層及びガスバリヤ−性樹脂の中間層から成る積層体で構
成され、胴部、肩部全通して胴部に連なる口部及び閉塞
した底部を有するプラスチック容器において、該配向性
、耐クリープ性樹脂内外表面層は容器の全域にわたって
面方向に連続しており、該ガスバリヤー性樹脂中間層は
少なくとも底部及び肩部にわたって面方向に連続してい
ると共に、内外表面層間に完全に封入されており、各樹
脂層は少なくとも容器胴部において二軸方向に分子配向
されており、該中間層の容器壁全体に対する厚み比は、
底部中心において最も小さく且つ胴部上方に向って次第
と大となる傾向を有することを特徴とする多層プラスチ
ック容器が提供される。
本発明によれば、上記プラスチック容器において、前記
中間層は底部中央において最も内表面側に偏より、胴部
上方に移行するにつれて内表面と外表面との中心側に偏
よる分布構造含有することを特徴とする容器が提供され
る。
発明の実施の態様 本発明を、添付図面に示す具体か1に基つき以下に詳細
に説明する。
尚、以下の説明では、耐クリープ性樹脂の代表例として
ポリエステル、ガスバリヤ−性樹脂の代表例としてエチ
レン−ビニルアルコール共重合体を夫々挙げて説明する
が、この例に限定されない。
容器の構造及び作用効果 本発明の延伸多層プラスチック容器の全体の配置を示す
第11及、びその部分断面構造を示す第2・−A乃至2
−D図において、この容器1は厚肉の口部Cノズル部)
2、薄肉の胴部3及び閉塞底部4を有しており、胴部3
と口部2との間にはこれらを接続する台錐状の肩部5が
存在する。
この容器は、ポリエステルの如き配向性、耐クリープ性
樹脂から成る内表面層6及び外表面層7と、これらの間
に完全に封入されたエチレン−ビニルアルコール共重合
体の如きガスバリヤ−性樹脂の中間層8とから成ってい
る。即ち、この中間層8は、底部を示す断面図(第2−
A図)、胴部を示す断面図(第2−B図)、肩部を示す
断面図(第2−C図)及び口部付根部を示す断面図(第
2−D図)からも明らかな通9器壁のどの部分において
も表面に露出することなく、シかも底部、胴部、肩部の
全てにわたって中間層として存在している。第1図に示
す通り、口部2の先端には中間層8は存在しないが、口
部(ノズル部)2の先端近く迄中間層8が介在するよう
にしてもよいし、口部2には中間層8が介在しないよう
にしてもよい。このような変更は、後述する通り、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体の射出量及び溶融粘度
を変更させることで容易に行われる。
本発明による多層延伸プラスチック容器は、従来のこの
種の容器には認められない顕著な特徴を有している。即
ち、延伸プラスチック容器壁の厚みは、容器の各位置や
延伸の程度によってもかなり相違するが、ガスバリヤ−
性中間層8の厚みの全体の厚みに対する比は、底部4の
中央において最も小さく且つ胴部上方に向って移行する
につれて次第に大となる傾向を有する(第2−A乃至2
−D図参照)。更に説明すると、第2−A乃至2−D図
においては、各部分の厚みのスケールを同一にして示し
であるが、第2−A図に示す底部4では中間層厚み比が
最も小さく、第2−B図に示す胴部3では中間層厚み比
が底部4のそれよりもかなり大きく、第2−C図に示す
肩部5ではこの中間層厚み比が胴部3のよシもより大き
く、更に第2−D図に示す口部2の直下では肩部のそれ
よりもかなり犬となっている。
今、中間層の厚み比(C)は、下記式 式中、tAは配向性、耐クリープ性樹脂外層の厚みを表
わし、tBは配向性、耐クリープ性樹脂内層の厚みを表
わし、toはガスバリヤ−性樹脂中間層の厚みを表わす
、 で表わされ、一方容器各部分における中間層厚み比の分
布は容器底部、胴部、肩部の中心における中間層厚み比
を夫々CBI Ccl 08とすると、C(/CB+C
8/CCを比較することによシ評価できる。
本発明の多層プラスチック容器は、下記に示す中間層厚
み比の分布を有する。
Cc/C,= 1.1乃至50、 特に 1.3乃至30゜ C8//cB=1.1乃至200、 特に 1,5乃至150゜ また、容器首部直下における中間層厚み比をCNとする
と Cν)=1.3乃至5001 特に 1.5乃至200 にあることが望ましい。
本発明によれば、中間層厚み比に上述した分布を与える
ことにより、容器壁を通してのガス透過を減少させる上
で極めて顕著な改善が行われる。
即チ、ポリエステルプリフォームを延伸ブロー成形に付
した際、最も強く延伸される部分、即ち最も薄肉化され
る部分は、肩部であることが見出された。例えばポリエ
ステルプリフォームを首部直下部分から底部迄の平均面
積延伸倍率が4倍となるように延伸プロー成形したとき
、肩部の倍率は6乃至10倍、胴部の上部で5乃至9倍
、胴部の中央で4乃至7倍、胴部の下部で3乃至5倍と
なることが確かめられている。かくして、延伸倍率が大
きい部分では分子配向による物性の改善が行われるとは
言え、延伸による器壁の薄肉化が著しく、これに伴なっ
てガスバリヤ一層も薄肉化され、器壁を通してのガス透
過、例えば器外から器内への酸素透過や器内から器外へ
の炭酸ガスの透過ロスが無視し得なくなるのである。本
発明の容器においては、中間層の容器壁全体に対する厚
み比を、底部中心において最も小さく、胴部、肩部と上
方に行くに従って次第に大となるように設けたことによ
り、延伸倍率が大きく、従って器壁厚みが減少した部分
に、この器壁厚みの減少を補うようにエチレン−ビニル
アルコール共重合体等のガスバリヤ一層の厚みが増大す
る分布構造が付与され、その結果として容器全体のガス
バリヤ−性が顕著に改善されるものである。
しかも、本発明の容器においては、全体として、2つの
耐クリープ性樹脂層の内外表面層7が厚く、内表面層6
が薄い構造となる。このため、外力を受ける外表面層7
が応力担体となシ、シかも延伸による分子配向が与えら
れていることにも関連して、容器としての安定な形態保
持性が得られ、更に耐圧力、耐変形性も向上するという
効果が得られる。また、内表面層6が薄い構造となって
いるため、ポリエステル等の耐クリープ性樹脂への炭酸
ガスの溶解吸着量が減少し、炭酸ガス入シ内容物を充填
した際に、カーデネーシ、ン・ロスが少なくなるという
利点がある。
本発明の容器においては更に、中間層8が内外表面層6
,7間に完全に封入されていることにも関連して、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体等の中間層8とポリエ
ステル等の内外表面6,7との密着状態が、両者の間に
全く接着力がないのに、完全に維持されるという全く予
想外且つ新規な事実がある。これら両樹脂層に全く乃至
は殆んど接着力がない事実は、この容器の胴部を厚み方
向に裁断した場合、ポリエステル内外層と中間層との界
面で、直ちに或いは僅かの引剥し力(200V1.5m
巾以下)で眉間剥離が起ることによシ確められる。しか
しながら、この容器は前述した裁断を行わず、一体化し
た状態に保つときには、両樹脂層が完全に密着した外観
及び挙動を示し、容器を落下衝撃を加え、或いは軽度の
変形を加えた場合にも、全く剥離現象を示さず、完全な
密着状態が維持されることがわかった。この理由は、未
だ解明されるに至っていないが、ポリエステル等の耐ク
リープ性樹脂内外表面層の間にエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体等の中間層が完全に封入されて、両横脂層
間の気密性が保たれていること、前述した樹脂層の分布
構造にも関連して、エチレン−ビニルアルコール共重合
体等の中間層に、ポリエステル内外層のタガ締力が作用
していること、及び両相脂層の分子配向による密着効果
があることに原因があると思われる。
更に、本発明の容器におけるエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体等のガスバリヤ−性樹脂層は、ポリエステル
内外層と共に有効に延伸されて、面方向に分子配向され
ている。この分子配向によυ、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体のガスバリヤ−は顕著に向上し、例えば酸
素に対する気体透過係数(Po2)は未配向のものの2
分の1乃至5分の1という小さい値となる。エチレン−
ビニルアルコール共重合体は延伸の困難な樹脂の一つで
あυ、単独の層の形で延伸を行うと、即ち、通常の成形
条件で延伸すると破断を生じるととが知られている(特
公照57−42,493号公報)。また、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体を延伸可能な樹脂層でサンドイ
ッチした積層体とし、積層体の形で延伸すればエチレン
−ビニルアルコール共重合体層の分子配向を付与し得る
ことが知られていルカ、この場合には、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体と延伸可能樹脂層とを強固に接合
することが必須不可欠であり、さもなくば、エチレン−
ビニルアルコール共重合体層の破断が生じると言われて
いる(特開昭52−103,481号公報)。
これに対して、本発明においては、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体層とポリエステル層との間に接着剤層
は全く介在されていす、しかもこれら両相脂層間には実
質上接着が行われていないにモカカワラス、エチレン−
ビニルアルコール共重合体層にも有効に分子配向が付与
されるのであって、これは本発明による驚くべき作用効
果であった。
一般には、胴部中間層を構成するエチレン−ビニルアル
コール共重合体は、螢光偏光法による面内配向係数(t
+m)が0.4以上となるように分子配向されている。
本発明において、エチレン−ビニルアルコール共重合体
層が欠陥のない連続したフィルム層として存在する事実
は、容器胴部を厚み方向に裁断し、ポリエステル層から
共重合体層を剥離することによシ確認される。また、こ
の剥離により、前述した各層の分布乃至分配構造や所定
の分子配向の有無も確認される。
本発明の好適な容器では、前述した特徴に加えて、ガス
バリヤ−性中間層が底部中央において最も内表面側に偏
よシ、胴部、肩部と上方に移行するにつれて内表面と外
表面との中心側に偏よる分布構造を有する。この中間層
の偏よシの程度は、下記式 式中、Lh + LB * LCは前述した意味を有す
る、で定義される分配率(R)で評価できる。
−例として、この中間層分配率(R)の容器各部におけ
る具体的値を示すと、次の通シである。尚RBI Rc
l R,は夫々底部、胴部及び肩部の夫々中心における
中間層分配率を示す。
R,=0.01乃至0.20、 特に0.02乃至0.15、 Rc=0.07乃至o、35、 特に0.10乃至0.30、 R8=0.15乃至0.40、 特に0.20乃至0.35、 Ro−RB≧0.05、 Rs−R,≧0,01゜ 更に、首部直下における中間層分配率(Rn)は0.2
5乃至0.45の範囲にあシ、Rn−R8≧0,03で
あることが望ましい。
本発明のこの態様によれば、中間層のこのような分配構
造によシ、延伸多層プラスチック容器の耐衝撃性及び耐
ブリスター性が顕著に向上するという作用到来が達成さ
れる′。多層プラスチック容器において、衝撃に対して
最も弱い部分は、既に述べた如く落下衝撃を受ける底部
であり、この底部において、耐クリープ性樹脂層とガス
バリヤ−性樹脂層との間に層間剥離を生じ、またガスバ
リヤ−性樹脂層の破断乃至はピンホール、クラック等を
生じることである。まだ、炭酸ガス入シ内容物を充填し
た場合に、肩部において屡々グリスター(フクレ)が発
生することである。このプリスターの発生は、耐クリー
プ性樹脂内層を透過したガスが、該内層とガスバリヤ−
性中間層との境界、特に器壁の厚みが比較的小さり、シ
かも曲率の大きい部分、即ち肩部にフクレとなって溜ま
ることによる。
本発明のこの態様によれば、底部4において中間層8を
内表面側に偏らせ、耐クリープ性樹脂外層7の厚みを十
分に犬きくとったことにより、中間層8に対する衝撃が
緩和され、ガスバリヤ−性中間層8と耐クリープ性樹脂
層6及び7との衝撃による眉間剥離が防止され、且つ中
間層8自体の破損も防止されると共に、逆に容器肩部に
おいては、中間層8を内表面と外表面との中心側に偏ら
せることによシ、耐クリープ性樹脂内表面層6にも十分
な厚みと剛性とを付与させ、これにより肩部に内容物炭
酸ガスによるブリスターの発生を防止したものである。
膜材 本発明においては、配向性、耐クリープ性樹脂として、
熱可塑性ポリエステル、特にポリエチレンテレフタレー
)(PET)が好適に使用されるが、ポリエチレンテレ
フタレートの本質を損わない限り、エチレンテレフタレ
ート単位を主体とし、他のポリエステル単位を含むコポ
リエステルをも使用し得る。このようなコポリエステル
形成用の共重合成分としては、インフタル酸・P−β−
オキシエトキシ安息香酸・ナフタレン2,6−ジカルボ
ン酸・ジフェノキシエタン−4,4′−ジカルボン酸・
5−ナトリウムスルホイソフタル酸・アゾピン酸・セパ
シン酸まだはこれらのアルキルエステル誘導体などのジ
カルボン酸成分、プロピレングリコール・1,4−ブタ
ンジオール・ネオペンチルクリコール・1,6−ヘキジ
レングリコール・シクロヘキサンジメタツール・ビスフ
ェノールAのエチレンオキサイド付加物、ノエテレング
リコール、トリエチレンクリコールナトのクリコール成
分を挙げることができる。
用いる熱可塑性ポリエステルは、器壁の機械的な性質の
点からは、固有粘度[、)が0.5以上、特に0.6以
上であることが望ましい。更にこのポリエステルは顔料
・染料等の着色剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤などの添
加剤を含有することも出来る。
配向性、耐クリープ性樹脂の他の例としては、ポリカー
ゲネート、ボリアリレート、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレ
ンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ−
4−メチルペンテン−1、ぼりプロピレン、耐衝撃性ポ
リスチレン、ポリメチルメタクリレート、アクリロニト
リル/スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル等を挙げるこ
とができる。
本発明においては、ガスバリヤ−性樹脂層として、ビニ
ルアルコール含有量が40乃至85モル%、%に50乃
至80モルチのエチレン−ビニルアルコール共重合体を
用いることが特に好適である。即チ、エチレン−ビニル
アルコール共重合体は、ガスバリヤ−性に最も優れた樹
脂の一つであり、そのガスバリヤ−性や熱成形性はビニ
ルアルコール単位含有量に依存する。ビニルアルコール
含有量が40モルチよシも小さい場合には、上記範囲内
にある場合に比して、酸素や炭酸ガスに対する透過度が
大きく、ガスバリヤ−性を改善するという本発明の目的
には適さず、一方この含有量が85モルチを越えると、
水蒸気に対する透過性が大きくなると共に、溶融成形性
が低下するのでやはり本発明の目的に適さない。
エチレン−ビニルアルコール共重合体は、エチレント酢
酸ビニル等のビニルエステルとの共重合体を、そのケン
化度が96%以上、特に99チ以上となるようにケン化
することによシ得られるが、この共重合体は、上記成分
以外に、酸素や炭酸ガス等へのバリヤー性を損わない範
囲内で、例えば3モルチ迄の範囲内で、プロピレン、ブ
チレン−1、イソブチレン等の炭素数3以上のオレフィ
ンを共単量体成分として含有していてもよい。
エチレン−ビニルアルコール共重合体の分子量は、フィ
ルムを形成し得るに足る分子量であれば特に制限はない
が、一般には、フェノール85重量%と水15重量%と
の混合溶媒中、30℃の温度で測定して、固有粘度〔n
〕が0.07乃至0.171/9の範囲にあるのがよい
ガスバリヤ−性樹脂の他の例としては、脂肪族、If 
IJアミド、芳香族、ip IJアミド、不飽和ニトリ
ル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン、ガスバリヤ−性ポリエ
ステル等を挙げることができる。
以下の例でも、耐向性、耐クリープ性樹脂としてポリエ
ステル、ガスバリヤ−性樹脂としてエチレン−ビニルア
ルコール共重合体を夫々代表させて説明する。
本発明においては、後に詳述する通り、射出金型のキャ
ビティ内で、ポリエステルとエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体との明確に区別された層状の流れを形成させ
ることが容器のガスバリヤ−性の点で重要となる。この
ためには、ポリエステル及ヒエチレンービニルアルコー
ル共重合体トして、構造粘性指数の差が0.01乃至1
0、特に0.05乃至5の範囲内にある組合せを使用す
るのがよい。
本明細書において、構造粘性指数とは、両方の樹脂の内
の高い方の融点よりも5℃高い温度において、1OO8
ec 以上のズリ速度で溶融体の流動曲線から求められ
る値であり、より詳細には、ズリ応力τ(kg/crn
)のlog値を縦軸、及びズリ速度7’ (5ee−”
)のl ogltを横軸として値をプロットし、この曲
線に近似させた直線から、式logτ=±1ogrのα
として求められる値である・α この構造粘性指数の差が前記範囲よりも小さい場合には
、後述する共射出に際して、両相脂層の混じり合いを生
ずるようになり、プリフォーム中に明確に区別されたエ
チレン−ビニルアルコール共重合体の連続した完全な層
を形成させることが困難となる。また、この構造粘性指
数の差が上記範囲よりも大きくなると、共射出そのもの
が困難となる傾向がある。
溶融体の構造粘性指数は、樹脂の分子量、分子量分布及
び化学構造に依存する。本発明においては、用いるポリ
エステル及びエチレン−ビニルアルコール共重合体の分
子量及び分子量分布を選ぶことにより、構造粘性指数の
差を前述した範囲とすることができる。
製法 多層プリフォームの製造に用いる共射出装置を示す第3
図において、射出金型11とコア金型12との間にはプ
リフォームに対応するキャピテイ13が形成されている
。金型11のプリフォーム底部に対応する位置には、f
−ト14があり、ホットランナ−ノズル15及びホット
ランナ−ブロック16を経て二台の射出機17及び18
に接続されている。主射出機17はポリエステル射出用
のもので、バレル19及びその内部のスクリュー20を
備えており、副射出機18はエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体射出用のもので、バレル21及びその内部の
スクリュー22を備えている。ブロック16及びノズル
15には、ポリエステル射出用の断面が環状のホットラ
ンナ−24と、その中心に位flfるエチレンビニルア
ルコール共重合体射出用のホットランナ−24とがあり
、これらは同軸で且つノズル15の先端近傍で合流する
ように設けられている。ポリエステル射出用スプル25
はスプルブツシュ26を介してホットランナ−23に接
続され、一方エチレンビニルアルコール共重合体射比用
スプル27はスプルブツシュ28を介してホットランナ
−24に接続されている。射出すべき樹脂をバレル19
(21’)内に溶融し、スクリュー20(22)の回転
によりバレル19(21)内に貯留した後、スクリュー
20(22)?前進させて、溶融樹脂全スプル25(2
7”)、ホットランナ−23(24)及びダート14を
介してキャビティ13内に射出するが、本発明によれば
、ポリエステル及ヒエチレンビニルアルコール共重合体
の射出を次の条件で行なう。
ポリエステル及ヒエテレンービニルアルコール共重合体
の射出時間と射出圧力との関係を示す第4図において、
図中のアルファベット記号A〜工は、第5−A乃至5−
I図の説明図に対応するものである。
先ず、ポリエステル射出用スクリュー20を前進させ、
キャビティ13内に一定圧力下で一次射出させる。第5
−A図はポリエステルが射出直前の状態であり、ポリエ
ステル30がノズル15の先端部にあるが、エチレン−
ビニルアルコール共重合体31はホットランナ−24の
先端に留まっている。ポリエステルの射出に伴なって、
第5−B図に示す通り、キャビティ13の途中迄が一次
射出ポリエステル30で充満される。
ポリエステルの所定の一部の量を射出した段階、即ち射
出時間t1経過後に、エチレン−ビニルアルコール共重
合体射出用のスクリュー22を前進サセ、キャピテイ1
3内にエチレンビニルアルコール共重合体31を射出さ
せる。この場合、第5−0図に示す通り、キャビティ1
30表面の部分では、−1出ポリエステル30が金型と
の接触より固化されているか、或いは固化されていない
としても粘度の極めて高い状態となっており、従っテ、
射出サレタエチレンービニルアルコール共重合体31は
、ポリエステル充満層のほぼ中心面に沿ってキャビティ
先端部へ向けて流動し、該共重合体の中間層を形成する
エチレン−ビニルアルコール共重合体の射出が終了した
時点t2で、残余のポリエステルの二次射出を行う。第
5−D図は、エチレンビニルアルコール共重合体の射出
終了時の状態を示し、第5−E図はポリエステルの2次
射出がキャビティ内に行われた初期の状態を示す。
2次射出ポリエステル32は、第5−F’図及び第5−
1図に示される通り、キャビティ側外面のポリエステル
層30aとエチレン−ビニルアルコール共重合体層31
との間に流入し、エチレン−ビニルアルコール共重合体
層31にキャビティ内面側に押圧すると共に、この2次
射出ポリエステル32がエチレン−ビニルアルコール共
重合体層をキャビティー先端に向けて引伸ししながら、
自身モエチレンービニルアルコール共重合体層31と一
次射出ポリエステル外面層30aとの間を、キャピテイ
先端に向けて前進する。
2次射出ポリエステル32の前進とそれに伴なうエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体層41の引伸しとは、第
5−H図に示す通り、キャビティ13の先端近傍進行わ
れるが、2次射出の最終段階、即ち時点t3では、第5
−H図に示す通り、2次射出ポリエステル32がキャビ
ティ先端34に達して射出サイクルが終了する。
本発明によれば、−次射出ポリエステルの外表面層トエ
チレンービニルアルコール共重合体層の間に、ポリエス
テルを二次射出し、この二次射出によりエチレン−ビニ
ルアルコールをプリフォーム先端近傍迄展延させること
が可能となり、更に、エチレンビニルアルコール共重合
体の中間層をポリエステル外表面層よりも十分に薄肉で
しかも器壁の中心面よりも内表面側に偏よった分布構造
とすることができ、またエチレンビニルアルコール共重
合体中間層をポリエステル間に健全に封じ込めることが
可能となる。
この際、本発明によれば、射出全型11の冷却速度と、
各樹脂の射出タイミング乃至は速度とを、中間層厚みの
全厚み当りの比が前述した分布をとるように、更に好適
には中間層の分配率(R)が前述した範囲にも入るよう
に行う。この点について説明すると、中間層樹脂31は
、それ自体の射出圧で次いで二次射出ポリエステル32
の射出圧で、−次射出ポリエステル30の内外表面間を
キャビティ先端に向けて進行する。中間層樹脂31の温
度が高く、従ってその溶融粘度が低い条件下では中間層
樹脂は薄く展延され、一方逆の条件では中間層樹脂は厚
い状態で留まることになる。この分布構造を与えるには
、例えば中間層樹脂が、ノズル15の近傍、即ちノクリ
ソン底部において相対的に高温に維持され且つキャビテ
ィ先端、即ち・やりソンの上端に行くに従って比較的低
温に維持されるように射出金型温度を調節する。そのた
めに、金型キャビティのノズル側が比較的高温、キャピ
テイのノズル反対側が比較的低温となるように温度調節
する。また、中間層樹脂の射出及びポリエステル樹脂の
二次射出がゆっくり行われるときには、中間層樹脂に対
する冷却効果が厚みの分布の勾配が大きくなシ易い。
本発明において、ポリエステルの一次射出圧をPl、エ
チレンビニルアルコール共重合体の射出圧をPl、ポリ
エステルの二次射出圧t”Ps としたとき、これらの
圧力条件はかなり大巾に変化させ得ることが見出された
−ff的に言って、エチレンビニルアルコール共重合体
の射出圧P2は、ポリエステルの一次射出容量 l  
よリモ高いことがエチレン−ビニルアルコール共重合体
を完全な連続相として形成させる上で有利であり、一方
ポリエステルの二次射出圧P3はポリエステルの一次射
出容量i よりもかなり低くすることが前述した冷却効
果を発現させる上で有利である。
pt  l Pl  + pmは次の関係にあることが
望ましい0 P1=60乃至80 kg/cm2(ダージ圧)。
P、=80乃至110鞄/譚2(ダージ圧)で且つPl
の1.2乃至1.8倍の圧力。
Ps = 20 乃至50kl/an2(?  ?圧)
 f且ツP1の0.3乃至0.8倍の圧力。
尚、上述したPs>plの射出条件では、エチレン−ビ
ニルアルコール共重合体の射出時に、ポリエステル射出
スクリューは実質上停止することが認められたことから
、エチレン−ビニルアルコール共重合体は単独でケ゛−
トを通過して射出が行われていると確認されるが、勿論
エチレン−ビニルアルコール共重合体の射出時にも、4
1Jエステルの一次射出を続行し得ることは当然であり
、この場合には、第5−C及び5−D図において、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体とポリエステルとの二
層の射出が進行すると考えればよい。
本発明において、ポリエステルの二次射出が一次射出よ
りも小さい圧力で円滑に進行することは特に驚くべき新
規知見であった。この理由は正確には不明であるが、二
次射出ポリエステルが抵抗の小さい溶融樹脂間を通過す
ること及び二次射田ポリxスfルト接触スるエチレン−
ビニルアルコール共重合体の溶融物が二次射出ポリエス
テルの流動を容易にする滑剤的作用を行なうことが考え
られる。
本発明に用いる共射出成形法において、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体の射出量がエチレン−ビニルアル
コール共重合体の中間層の厚みに関係することは当然で
あるが、ポリエステルの一次射出量はポリエステル内表
面層の厚みに関係し、またポリエステルの二次射出量は
エチレン−ビニルアルコール共重合体の中間層のプリフ
ォームの厚み方向中心から内表面側えの偏りの程度と密
接に関連する。
本発明においては、エチレン−ビニルアルコール共重合
体中間層はポリエステル外表面層よりもかなり薄いもの
であることから、キャビティ容積をv1ポリエステルの
一次射出容量をvl、ポリエステルの二次射出容量kV
x、エチレン−ビニルアルコール共重合体の射出容量を
v3としたとき、v3をvの1乃至20%、特に5乃至
10%とすることが一般に望ましく、−次射出容量と二
次射出容量との割合vl:v!は30ニア0乃至80:
20、特に50:50乃至70:30の容積比におるこ
とが望ましい。
即ち、Vlの値が前記範囲よりも小さくたると、容器の
ガス・バリヤー性を顕著に改善することが困離となる傾
向があり、v3の値が上記範囲よりも大きくなると、プ
リフォームの延伸ブロー特性が低下し、また容器のコス
トが高くなるという欠点を生ずる。Vlの比率が上記範
囲よりも小さい場合ニは、エチレン−ビニルアルコール
共重合体がプリフォーム表面に露出するという致命的な
欠点が生じる場合があり、一方Vlの比率が上記範囲よ
りも大きい場合には、エチレン−ビニルアルコール共重
合体をプリフォームの実質上大部分の面積にわたって中
間層として展延させることが困難トなったり、或いはエ
チレン−ビニルアルコール共重合体の中間WIヲ内内面
面側偏よらせることKよる顕著な利点(後述する)が失
われることになる。
本発明で規定した中間層厚み比に勾配がある分布構造を
得るには、射出金型のキャビティにおけるノズル側の温
度(Lx)kノズル反対側の温度(t2)に関して、 100℃≧t、、−tz≧1℃ 特に 60℃≧tl  t=≧3℃ でしかも1.が30乃至100℃、特に40乃至70℃
の範囲とすることが望ましい。
また本発明の好適態様で規定した中間層の分配構造を得
るためには、射出金型のコアの温度(t3)をキャビテ
ィ金型の温1f(t4)に関して、20℃≧t4− t
3≧3℃ 特に 15℃≧t4− t3≧5℃ で、しかもt3が30〜100℃、特に40〜70℃の
範囲とすることが望ましい。
本発明方法によれば、かくして得られた第5−エ図に示
す構造の多層プリフォームを延伸ブロー成形に付する。
この延伸ブロー成形に先立って、多層プリフォームを先
ずポリエステルの延伸可能温度、一般に80乃至135
℃、特に90乃至125℃の温度に維持する。この調温
工程は、多層プリフォームのポリエステル層が実質上非
結晶状態(アモルファス状態)に維持されるように過冷
却した後、熱風、赤外線ヒーター、高周波誘電加熱等の
それ自体公知の加熱機構により、多層プリフォームを上
記温度に加熱することによって行うこともできるし、ま
來前記射出金型内或いは前記金型内で、多層プリフォー
ムの温度が前記温度に達する迄冷却乃至は放冷すること
によっても行うことができる。
延伸ブロー成形操作を説明するための第6図及び第7図
において、有底多層プリフォーム350口部にマンドレ
ル36を挿入すると共に、その口部を一対の割金型37
a、37bで挾持する。マンドレル36と同軸に垂直移
動可能な延伸棒38が設けられており、この延伸棒38
とマンドレル36との間には、流体吹込用の環状通路3
9がある。
延伸棒38の先端30をプリフォーム35の底部の内側
に当てがい、この延伸棒38t−下方に移動させること
により軸方向に引張延伸を行うと共に、前記通路39を
経てプリフォーム35内に流体を吹込み、この流体圧に
より金型内でプリフォームを膨張延伸させる。
プリフォームの延伸の程度は、後に詳述する分子配向を
付与するに足るものであるが、そのためには、容器軸方
向への延伸倍率を1.2乃至10倍、特に1.5乃至5
倍とすることが望ましい。
各層の厚みは、胴部の最薄肉部分においてtA=0.1
乃至1.0■ tB=0.02乃至0.7+m tc=0.005乃至0.2m の範囲内にあるのがよい。
ポリエステル層の分子配向け、螢光偏光法、複屈折法及
び密度法等で容易に確認されるが、簡単には密度法で評
価できる。一般的に言って、胴部最薄内部におけるポリ
エステルの20℃における密度が1.34乃至1.39
 /i/cm 、特に1.35乃至1、38 jj/a
n3の範囲内となっていれば、有効に分子配向が行われ
ていると言える。
発明の用途 本発明の容器は、前述した優れた特性を有することから
、種々の内容物に対する容器、特に酸素や炭酸ガス或い
は香り成分の透過を遮断する軽量容器として有用であり
、例えばビール、コーラ、サイダー、炭酸入り果汁飲料
、炭酸入り酒精飲料等の容器として、公知の容器に比し
てカーデネーションロスが著しく少ないという利点を有
する。
実施例 本発明を次の例で説明する。
実施例1 主射出機に固有粘度0.75のポリエチレンテレフタレ
ート(PET)t−供給し、副押出機にビニルアルコー
ル含Vi70モルチのエチレン−ビニルアルコール共重
合体(EVOH)を供給する。
先ず、主射出機より溶融されたPETを約60に9/r
M2の圧力で一次射出を行い、次いで、約1秒連れて一
次射出圧力よりも高い射出圧力で80〜12okg/m
2に圧力コントロールして副射出機より溶融されたEV
OHの所定量を約0.9秒間キャピテイの温度がコアの
温度より約10℃低くなるように調温された射出金型内
に射出し、最後に主射出機より前記−次射出圧力よりも
低い約30k17m2の射出圧力で溶融されたPETi
二次射出して、厚さ4fiの2種3層の多層プリフォー
ムを成形した。
この多層プリフォームを約98℃に加熱して縦2倍、横
3倍に二軸延伸ブローして内容積1,000CCのボト
ルを成形した。このボトルの中間層EVOHの底部の厚
みに対する胴部及び肩部の厚みの比率Cc/CB=5.
5及びC1/CB=17.5であり、中間層EVOHは
底部が最も肉薄で内層側に位置し、胴部、肩部に移行す
るに従って順次肉厚となり外層側に位置していた。この
ボトルは、中間層EVOHも高度に延伸配向され偏光螢
光法による面内配向係数がt=2.5 、 m=2.9
であり、かつ胴部のPET層の密度が1.36 fl/
cmであり、非常に低い層間剥離強度(約30 g71
.5m巾)を有するにも拘らずブリスターの生じ易い肩
部において、中間層が外側に偏っているため4ガス& 
IJニームの炭酸飲料を充填し、38℃、6週間の保存
でブリスターの発生もなく良好な外観を呈すると共に、
中間層のgVOHが内・外層のPETに完全に封入され
かつ底部において中間層が内側に偏っているため、高さ
1mから床面への落下衝撃に対して眉間剥離もなくかつ
底部の破損もなかった。また、この&トルの酸素透過度
は37℃で?)ル内100%RH。
外部20 S RHの条件で2.4 QC/m224 
H−atmであって同重量同形状のポリエチレンテレフ
タレート単体のボトルでは、酸素透過度が9.8 C(
、/m2・24H・latmであり、本発明のボトルの
酸素透過度は、PgT単体のボトルに比べて約1/4で
あった。
比較例 直径が65m、有効長さが1,430諺のフルフライト
型スクリューを内蔵した外層用押出機及び内層用押出機
、直径が5.0+o+、有効長さが1,100霧のフル
フライト型スクリューを内蔵した中間層用押出機、3要
用リング状ダイを用いて、内層及び外層が固有粘度0.
75のyffllエチレンテレフタレート、中間層がビ
ニルアルコール含有量60モルチのエチレン−ビニルア
ルコール共重合体であり、各層の厚み比率外層:中間層
:内層を10〇二20:50とし外径30.0目、厚さ
3.8−〇)そイブを2台の押出機による共押出しで多
層ダイスより水冷式冷却槽に押出し28I113層の多
層パイプを得た。このiJ?イブの中間層の厚み比は全
長にわたりほぼ同じであった。得られたノ4イブを用い
て下端を融着閉塞して半円球に成形し、上端を螺合部を
有する口頚部に成形した予備成形品(プリフォーム)を
98℃に予備加熱し、ブロー成型金型内で2軸延伸ブロ
ー成形して内容積1,00Qcc多層延伸がトルを得た
このテ)ルの中間層EVOHの底部の厚みに対する胴部
及び肩部の厚みの比率Cc/CB= 0.3及びC8/
CB=0.2であった。
このがトルを実施例1に同様の試験を行ったところ層間
剥離強度は約20 、lil/1.5z巾と低い値を示
し、肩部にブリスターが発生して商品価値を損うと共に
衝撃落下に対して底部のピンチオフ部が破損した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるプラスチック容器、第2−A図、
第2−B図、第2−C図、第2−D図は第1図の容器の
底部、胴部、肩部、首部付根部の断面図、第3図は共射
出成形機の要部断面図、第4図は射出時間と射出圧力と
の関係を示すチャート、第5−A図乃至第5−I図は射
出工程を示す説明図、第6図及び第7図は延伸ブロー成
形機の要部断面図である。 1・・・プラスチック容器、2・・・首部、3・・・胴
部、 。 4・・・底部、5・・・肩部、11・・・射出金型、1
2・・・コア金型、17.18・・・射出機、23.2
4・・・ホットランナ−130・・・ポリエステル、3
1・・・エチレン−ビニルアルコール共重合体、35・
・・プリフォーム、37a、37b・・・ブロー金型。 第3図 第4図 第5−G図  第5−H図  第5−!図第6vA

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)配向性、耐クリープ性樹脂の内外表面層及びガス
    バリヤー性樹脂の中間層から成る積層体で構成され、胴
    部、肩部を通して胴部に連なる口部及び閉塞した底部を
    有するプラスチック容器において、該配向性、耐クリー
    プ性樹脂内外表面層は容器の全域にわたって面方向に連
    続しており、該ガスバリヤー性樹脂中間層は少なくとも
    底部から肩部にわたって面方向に連続していると共に、
    内外表面層間に完全に封入されており、各樹脂層は少な
    くとも容器胴部において二軸方向に分子配向されており
    、該中間層の容器壁全体に対する厚み比は、底部中心に
    おいて最も小さく且つ胴部上方に向って次第に大となる
    傾向を有することを特徴とする多層プラスチック容器。
  2. (2)前記中間層は底部中央において最も内表面側に偏
    より、胴部上方に移行するにつれて内表面と外表面との
    中心側に偏よる分布構造を有することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載のプラスチック容器。
  3. (3)配向性耐クリープ性樹脂が熱可塑性ポリエステル
    であり、ガスバリヤー性樹脂がエチレン−ビニルアルコ
    ール共重合体である特許請求の範囲第1項又は第2項記
    載のプラスチック容器。
JP60037440A 1985-02-28 1985-02-28 多層プラスチック容器 Granted JPS61203333A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60037440A JPS61203333A (ja) 1985-02-28 1985-02-28 多層プラスチック容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60037440A JPS61203333A (ja) 1985-02-28 1985-02-28 多層プラスチック容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61203333A true JPS61203333A (ja) 1986-09-09
JPH0346376B2 JPH0346376B2 (ja) 1991-07-16

Family

ID=12497568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60037440A Granted JPS61203333A (ja) 1985-02-28 1985-02-28 多層プラスチック容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61203333A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0346376B2 (ja) 1991-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6268026B1 (en) Multilayer laminate formed from a substantially stretched non-molten wholly aromatic liquid crystalline polymer and non-liquid crystalline polyester and method for forming same
KR910008615B1 (ko) 연신 성형용 다층 파이프의 제조방법
US6312772B1 (en) Multilayer laminate formed from a substantially stretched non-molten wholly aromatic liquid crystalline polymer and non-polyester thermoplastic polymer
EP0109305A2 (en) Laminates and their use in making containers
JPS61197205A (ja) 延伸ブロ−成形用プリフオ−ム
JPS61203332A (ja) 耐衝撃性プラスチツク容器
JPH059259B2 (ja)
JPH0579575B2 (ja)
JPH0371972B2 (ja)
JPS6367469B2 (ja)
JPH02229023A (ja) 中間層を内表面側に偏らせて配置した多層延伸成形容器の製造方法
JPS61203333A (ja) 多層プラスチック容器
JPS61259943A (ja) ガスバリヤ−性多層ポリエステル容器及びその製法
JPS61259944A (ja) 延伸多層プラスチックびん及びその製法
JPS61259942A (ja) 絞り成形多層容器及びそれに用いるブランク
JPS6228333A (ja) 多層ガスバリヤ−ポリエステル容器及びその製法
JPH0425848B2 (ja)
JPH0376651B2 (ja)
JPS61146521A (ja) 多層延伸ポリエステル容器の製造法
JPS61203334A (ja) 多層プラスチツク容器
JPS61268434A (ja) 多層プラスチツク容器及びその製法
JPS6216169B2 (ja)
JPS6089362A (ja) 多層延伸ポリエステルボトル及びその製造法
JPS60147306A (ja) 延伸成形用多層パイプの製造法
JPH0367483B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees