JPS61259942A - 絞り成形多層容器及びそれに用いるブランク - Google Patents

絞り成形多層容器及びそれに用いるブランク

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JPS61259942A
JPS61259942A JP60098012A JP9801285A JPS61259942A JP S61259942 A JPS61259942 A JP S61259942A JP 60098012 A JP60098012 A JP 60098012A JP 9801285 A JP9801285 A JP 9801285A JP S61259942 A JPS61259942 A JP S61259942A
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JP
Japan
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intermediate layer
container
vinyl alcohol
polyester
ethylene
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Pending
Application number
JP60098012A
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English (en)
Inventor
野原 繁三
平田 貞夫
清 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication of JPS61259942A publication Critical patent/JPS61259942A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は絞り成形多層容器及びそれに用いるブランクに
関するもので、より詳細には、絞り成形の作業性に優れ
、しかもガスバリヤ−性と分子配向効果とに優れた多層
容器及び該容器を製造するのに有効なブランクに関する
従来、絞り成形法による容器としては、ポリ塩化ビニル
、ポリスチレン、ポリプロピレン等の容−器があり、適
度の透明性や剛性を有し、ジャム、ママレード、チョコ
レート、味噌その他の容器に広く使用すれている。
しかしながら、ポリ塩化ビニルの絞り成形容器は透明性
やガスバリヤ−性に優れているが剛性が劣って督り、ポ
リスチレンの絞り容器は透明性には優れているが、ガス
バリヤ−性や剛性に劣り、またポリプロピレンの絞り容
器はある程度の剛性を有するが、ガスバリヤ−性や透明
性に劣っており、内容物の保存性、外観特性、加工適性
等の点で従来の絞り成形容器は満足し得るものではなか
った。
更に、上記欠点を改善するために内外層をポリプロピレ
ンとし、中間層をエチレン−ビニルアルコール共重合体
とした多層シートのブランクを共押出成形し、このブラ
:/りを延伸絞り成形法により成形した多層容器も提案
されている(特公昭59−331)3号公報)。
しかしながら、これらの多層プリフォームを実際に延伸
絞り成形するときには、ポリプロピレンに比シてエチレ
ン−ビニルアルコール共?! 合体(7)延伸作業性が
極めて悪いという障害に遭遇する。
即チ、エチレン−ビニルアルコール共重合体は成形条件
下で伸びが小さく、延伸に際して破断、クラック、ピン
ホール等の欠点が生じ易い。特に、配向性樹脂とエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体との積層物を延伸成形す
る場合には、両樹脂層の接着が不十分であるときには、
この上うな破断、クラック等の欠陥が該共重合体層に顕
著に生じ易いと言われている。
事実、エチレン−ビニルアルコール共重合体とポリエス
テルとの間には殆んど熱接着性が得られないため、両樹
脂層の間に格別の接着剤樹脂層を介在させることが必要
であると考えられており、その接着剤樹脂の探索に多く
の努力が払われている。
さらに、中間層のエチ1/ンービニルアルコール共重合
体の湿度依存性が非常に大きいため、従来のブランクか
ら絞り成形された多層容器は、フランジ部の端部におい
て中間層が露出しているためエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体が露出している端部から吸湿大れガスバII
ヤー性の低下を招^、その結果、内容物の保存期間が短
かぐなるという問題がある。
発明の要旨 本発明者等は、熱可塑性ポリエテル等の配向性、耐クリ
ープ性樹脂の内外層と二手レンービニルアルコール共重
合体等のガスバリヤ−性中間層とから成る延伸絞り成形
容器及びそれに用いるブランクを製造するに際1−1該
中間層を共射出により内外層間に完全に封入]−2特に
、ブランクの外周部分付近の中間層の厚みを、中央部の
中間層の厚みよりも厚くするときには、ブランクの延伸
絞り成形の作業性が顕著に向上し、これによりガスバリ
ヤ−性中間層に破断、クラック等のトラブルを生じるこ
となしに、耐クリープ性樹脂内外層及びガスバリヤ−性
中間層の全てに有効な分子配向を付与し得ることを見出
した。
本発明者等は更に、上記利点は耐クリープ性樹脂内外層
とガスバリヤ−性中間層との間に格別の接着剤を設けな
い場合にも可能となるという驚くべき事実を見出した。
発明の目的 即ち、本発明の目的は、延伸絞り成形の作業性に優れ、
しか本ガスバリヤ−性と分子配向効果とに優れた多層容
器及び該容器の製造を可能とする延伸絞り成形用ブラン
クを提供するにある。
本発明の他の目的は、ポリエステル内外表面層とエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体の中間Haとから成り、
これらの両樹脂層の延伸による分子配向が格別の接着剤
なしに可能となる延伸絞り成形用ブランクを提供するに
ある。
発明の構成 本発明によれば、配向性、耐り1)−プ性樹脂の内外表
面層及びガスバリヤ−性樹脂の中間層から成る積層体で
構成され、絞りにより薄肉化された胴部、胴部下端に連
なる閉塞底部及び胴部上端に設けられた7972部を備
えた絞り成形多層容器において、該配向性耐クリープ性
樹脂内外面層は容器の全域にわたって面方向に連続して
おり、該ガスバリヤー性樹脂中間層は少な(とも底部か
ら胴部にわたって連続していると共に、内外表面層間に
完全に封入されており且つ該ガスバリヤー性樹脂中間層
の端縁はフランジ部の途中に達するように設けられてい
る絞り成形多層容器及び多層プラスチックから形成され
た円板の形状を有し、延伸成形により有底絞り形状容器
を製造するためのブランクであって、該ブランクはエチ
レンテレフタレート単位を主体とする内外表面層と該ポ
リエステル層間に完全に封入されたガスバリヤ−性熱可
塑性樹脂の中間層とから成り、該中間層のブランク外周
辺部の厚みCt1) Fi該中間層のブランク中心部の
厚み(t1)の1.5乃至150倍、特にろ乃至50倍
の厚みを有することを特徴とする延伸成形用ブランクが
提供される。
発明の実施の態様 本発明を、添付図面に示す具体例に基づいて以下に詳細
に説明する。
尚、以下の説明では、耐クリープ性樹脂の代表例として
熱可塑性ポリエステル、ガスバリヤ−性樹脂の代表例と
してエチレン−ビニルアルコール共重合体を夫々挙げて
説明するが、本発明はこれらの組合せに限定されない。
容器の構造及び作用効果 本発明の延伸多層プラスチック容器の全体の配置を示す
第1図及びその部分断面構造を示す第2図において、こ
の容器1は厚肉の口部(フランジ部〕2、薄肉の胴部3
及び閉塞底部4を有しているO この容器は、ポリエステルの如き配向性、耐クリープ性
樹脂から成る内表面層6及び外表面層7と、これらの間
に完全に封入されたエチレン−ビニルアルコール共重合
体の如きガスバリヤ−性樹脂の中間層8とから成ってい
る。この中間層8は、器壁のどの部分においても表面に
露出することなく、しかも底部、胴部、肩部の全てにわ
たって中間層として存在している。第1図に示す通り、
口部2の先端には中間層8は存在しないが、口部(フラ
ンジ部)2の先端近く迄中間層8が介在するようにして
もよいし、口部2には中間層8が介在しないようにして
もよい。このような変更は、後述する通り、エチレン−
ビニルアルコール共重合体の射出量及び溶融粘度を変更
させることで容易に行われる。
本発明による延伸絞り成形容器は、従来のこの種の容器
には認められない顕著な特徴を有している。即ち、延伸
絞り成形容器壁の厚みは、容器の各位置や延伸の程度に
よってもかなり相違するが、ガスバリヤ−性中間層8の
厚みの全体の厚みに対する比は、底部4の中央において
最も小さく且つ胴部上方に向って移行するにつれて次第
に大となる傾向を有する。
今、中間層の厚み比CC)は、下記式 式中、tAは配向性、耐クリープ性樹脂外層の厚みを表
わし、tBは配向性、耐クリープ性樹脂内層の厚みを表
わし、tcはガスバリヤ−他樹脂中間層の厚みを表わす
、で表わされ、一方容器各部分における中間層厚み比の
分布は容器底部、胴部、肩部の中心における中間層厚み
比を夫々cB、 cc、 csとすると、Cc/(?B
、C8/CCを比較することにより評価できる。
本発明の延伸絞り成形容器は、下記に示す中間層厚み比
の分布を有する。
CQ/CB= 1.1 乃至50、 特に 1,6乃至30゜ CB/CB= 1.1乃至200、 特に 1.5乃至150゜ また、容器首部直下における中間層厚み比をcNとする
と (’N/CB= 1.3乃至500、 特に 1,5乃至200 にあることが望ましい。
本発明によれば、中間層厚み比に上述した分布を与える
ことにより、容器壁を通してのガス透過を減少させる上
で極めて顕著な改善が行われる。
即ち、多層ブランクを延伸絞ゆ成形に付(7た際、最も
強く延伸される部分、即ち最も薄肉化される部分け、フ
ランジ部の直下付近であることが見出された。例えば多
層ブランクを7ランジ部直下部分から底部迄の平均面積
延伸倍率が4倍となるように延伸絞り成形したとき、7
ランク部直下の倍率は6乃至10倍、胴部の上部で5乃
至9倍、胴部の中央で4乃至7倍、胴部の下部で6乃至
5倍となることが確かめられている。かくして、延伸倍
率が大きい部分では分子配向による物性の改善が行われ
るとけ言え、延伸による器壁の薄肉化が著しく、これに
伴なってガスバリヤ一層も薄肉化され、器壁を通【7て
のガス透過、例えば器外から器内への酸素透過が無視し
得なくなるのである。
本発明の容器においては、中間層の容器壁全体に対する
厚み比を、底部中心において最本小さく、胴部フランジ
部直下と上方に行くに従って次第に大となるように設け
たことにより、延伸倍率が大きく、従って器壁厚みが減
少した部分に、この器壁厚ミの減少を補うようにエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体等のガスバリヤ一層の厚
みが増大する分布構造が付与され、その結果として容器
全体のガスバリヤ−性が顕著に改善されるものである。
本発明の容器においては更に、中間層8が内外表面層6
.7間に完全に封入されていることにも関連して、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体等の中間層8とポリエ
ステル等の内外表面6,7との密着状態が、両者の間に
全(接着力がないのに、完全に維持されるという全く予
想外且つ新規な事実がある。これら両樹脂層に全(乃至
は殆んど接着力がない事実は、この容器の胴部を厚み方
向に裁断1−た場合、ポリエステル内外層と中間層との
界面で、直ちに或いは僅かの引剥し力(200f/1.
5crn巾以下)で層間剥離が起ることにより確められ
る。しかしながら、この容器は前述した裁断を行わず、
一体化した状態に保つときには、両樹脂層が完全に密着
1−た外観及び挙動を示し、容器に落下衝撃を加え、或
いは軽度の変形を加えた場合にも、全く剥離現象を示さ
ず、完全な密着状態が維持されることがわかった。この
理由は、未だ解明されるに至っていないが、ポリエステ
ル等の耐クリープ性樹脂内外表面層の間にエチレン−ビ
ニルアルコール共重合体等の中間層が完全に封入されて
、両樹脂層間の気密性が保たれていること、前述した樹
脂層の分布構造に本関連1−で、エチレン−ビニルアル
コール共重合体等の中間層に、ポリエステル内外層のタ
ガ締力が作用していること、及び両樹脂層の分子配向に
よる密着効果があることに原因があると思われる。
更ニ、本発明の容器におけるエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体等のガスバリヤ−性樹脂層は、ポリエステル
内外層と共に有効に延伸されて、面方向に分子配向され
ている。この分子配向により、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体のガスバリヤ−は顕著に向上し、例えば酸
素に対する気体透過係数<Pa1)は未配向のものの2
分の1乃至5分の1という小さい値となる。エチレン−
ビニルアルコール共重合体は延伸の困難な樹脂の一つで
あり、単独の層の形で延伸を行うと、即ち、通常の成形
条件で延伸すると破断を生じることが知られている(特
公昭57−42493号公報)。また、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体ヲffi 伸可能な樹脂層でサン
ドイッチした積層体とし、積層体の形で延伸スれは二手
しンービニルアルコール共重合体層の分子配向を付与し
得ることが知られているが、この場合には、エチレン−
ビニルアルコール共重合体と延伸可能樹脂層とを強固に
接合することが必須不可欠であり、さもなくば、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体層の破断が生じると言わ
れている(特開昭52−103481号公報)。これに
対して、本発明においては、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体層とポリエステル層との間に接着剤層は全(
介在されていす、しかもこれら両樹脂層間には実質上接
着が行われていすl/IC4,かかわらず、エチレン−
ビニルアルコール共重合体層にも有効に分子配向が付与
されるのであって、これは本発明によるfi(べき作用
効果であった。
一般には、胴部中間層を構成するエチレン−ビニルアル
コール共重合体は、螢光偏光法による面内配向係数CL
十m )が0.4以上となるように分子配向されている
本発明において、エチレンービニルアルコール共重合体
層が欠陥のない連続E7たフィルム層として存在する事
実は、容器胴部分厚み方向に裁断し、ポリエステル層か
ら共重合体層を剥離することにより確認される。オた、
この剥離により、前述1゜た各層の分布乃至分配構造や
所定の分子配向の有無本確認される。
次に、本発明のブランクを示す第2図において、このブ
ランク9は外周部10と中央部を有する円形の板体から
成っている。このブランクから容器を成形(−た場合、
外周部10はクラック部に相当し中央部1)は底部に相
当する。
この多層ブランクは、ポリエステルから成る表面層12
及び13と、これらの間に完全に封入されたエチレン−
ビニルアルコール共重合体の中間層14とから成ってい
る。即ち、この中間層14は、ブランクのどの部分にお
いて本表面に露出することなく、[7かも閉塞底部4及
び胴部6の全面にわたって中間層として存在している。
この中間層14は外周部10の先端には存在しないが、
外周部のわずか内側に中間層外周辺部15が存在してい
る。
本発明のブランクは、従来のものには認められない幾つ
かの特徴を有17ている。即ち、第2図乃至第3図の断
面図から明らかな通り、中間層14け、中央部1)で最
も薄く、胴部6の下方から上方に行くに従って厚みが次
第に増大し、その外周辺部15において厚みが最大とな
っている厚みの分布構造を有しでいる。この厚みの分布
の勾配は、中間層の中央部1)の厚みをt7.中間層外
周辺部15の厚みをt、としたとき、1 、 / 1 
、の比で表わされる。本発明のブランクにおいて、中間
層厚みの分布の勾配(’+/’t)は一般に1.5乃至
50、特に6乃至50の範囲内にある。
本!明[! れば、エチレン−ビニルアルコール共重合
体中間層に、このような厚み分布を与えることにより、
延伸絞り成形の作業性の点で顕著な利点が達成され、更
に最終的に得られる多層プラスチック容器のガスバリヤ
−性や分子配向効果の点でも極めて顕著な利点が達成さ
れる。
本発明のブランクにおいては、エチレン−ビニルアルコ
ール共重合体中間層先端部15が他の部分に比して著(
−く厚く、中間層は全体として模型の断面をなしている
。この特徴の故に、ブランクの延伸成形時には、中間層
14けその肉厚先端部においてポリエステル表面層12
.13間で強固に保持され、その結果として中間層14
の位置ずれや、すべりを生じることなしに、良好な延伸
成形作業が行わり、るのである。
aVc述ヘタ通t’) 、エチレン−ビニルアルコール
共重合体は、ポリエステル等に比して延伸成形性能に劣
る樹脂である。また、エチレン−ビニルアルコール共重
合体とポリエステルとの間には殆んど接着性がなく、従
来の延伸成形法では、両者の間に強固な接着が行われて
いないときには、エチレン−ビニルアルコール共重合体
層に破断やクラックが発生し易いことも既に指摘した通
りである。
これに対して、本発明によれば、中間層14と表面層1
2.13との間に接着が全く行われていない場合にさえ
も、中間層14と表面[2,13との機械的係合が全延
伸成形工程を通して緊密に行われるので、中間1)14
に破断、クラック、ピンホール等の欠点を全く生じるこ
となしに、高延伸倍率での成形が可能となるのであって
、これは上述した従来の常識からは全く予想外のことで
あった。
しかも、本発明によれば、延伸成形作業性の向上により
、エチレン−ビニルアルコール共重合体層もポリエステ
ル両表面層と共に有効に延伸させて面方向に分子配向さ
せることが可能となる。この分子配向によす、二手レン
ービニルアルコール共重合体のガスバリヤ−性は顕著に
向上1−1例えば酸素に対する気体透過係数CP62)
は未配向の本のの2分の1乃至4分の1という小さい値
となる0 更に、ブランクの延伸絞り成形では、成形される容器の
各部分によって延伸倍率は著しく相違する。一般に、延
伸倍率が最本高くなるのけ、フランジ部直下であり、例
えば平均面積延伸倍率が4倍の場合、肩部の面積延伸倍
率は8乃至10倍に達する。かぐして、容器のフランジ
部直下では分子配向によるガスバリヤ−性の向上効果が
あるとしても、器壁の厚み、従ってガスバリヤ−性中間
層の厚みが減少することの結果として容器全体としての
ガスバリヤ−性が減少するという不利益を生じ、る。本
発明においては、延伸倍率が最本小さい底部中間層を最
薄肉とし、延伸倍率が最も高くなる胴部上方(容器のフ
ランジ部直下に対応する部分)に向けて肉厚を増大させ
ることにより、ガスバリヤ−中間層の厚みが小さくなる
のを補って、容器全体のガスバリヤ−性を向上させるこ
とが可能となる本のである。
本発明の延伸絞り成形用ブランクは、後述する製法にも
関連して従来のこの種のブランクには認められない付加
的特徴を有している0即ち、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体の中間層14がポリエステルの両表面層12
.13よりも薄肉で、しかも表面層12.1りと中間層
14とは、ブランク9を厚み方向に載断した状態では2
00 f/1.5cr1)巾以外の低い剥離強度を示す
にもかかわらず、一体化したブランクの形では勿論のこ
と、延伸成形に付した場合でも、また最終容器の形でも
全く剥離傾向を示さないことである。
素材 本発明においては、熱可塑性ポリエステルとして、ポリ
エチレンテレフタレート<pE’r) −1+=好適に
使用されるが、ポリエチレンテレフタレートの本質を損
わない限り、エチレンテレフタレート単位を主体とし、
他のポリエステル単位を含むコポリエステルをも使用し
得る。このようなコポリエステル形成用の共重合成分と
しては、インフタル酸・P−β−オキシエトキシ安息香
酸・ナフタレン2.6−ジカルボン酸・ジフェノキシエ
タン−4,4′−ジカルボン酸・5−ナトリウムスルホ
イソフタル酸・アジピン酸・セバシン酸またはこれらの
アルキルエステル誘導体などのジカルボン酸成分、プロ
ピレングリコール・1.4−ブタンジオール・ネオペン
チルグリコール・1.6−ヘキジレングリコール・シク
ロヘキサンジメタツール・ビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物、ジエチレンクリコール、トリエチレ
ングリコールなどのグリコール成分を挙げることができ
る。
用いる熱可塑性ポリエステルは、器壁の機械的な性質の
点からは、固有粘度〔η〕が0□5以上、特に0.6以
上であることが望ましい。更にこのポリエステルは顔料
・染料等の着色剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤などの添
加剤を含有することも出来る。
配向性、耐クリープ性樹脂の曲の例としては、ポリカー
ボネート、ボリア!J l/ −)  ポリスルホン、
ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポ
リフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポリプロピレン、
耐衝撃性ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ア
クリロニトリル/スチレン共重合体、ポリ塩化ビニル等
を挙げることができる。
本発明においては、ガスバリヤ−性樹脂層として、ビニ
ルアルコール含有量が40乃至85モルチ、特に50乃
至80モル係のエチレン−ビニルアルコール共重合体を
用いることが重要である。
即チ、エチレン−ビニルアルコール共重合体ハ、ガスバ
リヤ−性に最も優れた樹脂の一つであり、そのガスバリ
ヤ−性や熱成形性はビニルアルコール単位含有量に依存
する。ビニルアルコール含有量が40モルチよりも小さ
い場合には、上記範囲内にある場合に比して、酸素や炭
酸ガスに対する透過度が大きく、ガスバリヤ−性を改善
するという本発明の目的には適さず、一方この含有量が
85モルチを越えると、水蒸気に対する透過性が大きく
なると共に、溶融成形性が低下するのでやはり本発明の
目的に適さない。
エチレン−ビニルアルコール共重合体は、エチレンと酢
酸ビニル等のビニルエステルとの共重合体を、そのケン
化度が96%以上、特に99チ以上となるようにケン化
することにより得られるが、この共重合体は、上記成分
以外に、酸素や炭酸ガス等へのバリヤー性を損わない範
囲内で、例えば3モル%迄の範囲内で、プロピレン、ブ
チレン−1、インブチレン等の炭素数3以上のオレフィ
ンを共単量体成分として含有していてもよい0エチレン
−ビニルアルコール共重合体の分子量は、フィルムを形
成し得るに足る分子量であれば特に制限はないが、一般
には、フェノール85重量%と水15重t%との混合溶
媒中、30Cの温度で測定して、固有粘度〔η〕が0.
07乃至0.174/りの範囲にあるのがよい。
ガスバリヤ−性樹脂の他の例としては、脂肪族ポリアミ
ド、芳香族ポリアミド、不飽和ニトリル系樹脂、ポリ塩
化ビニリデン、ガスバリヤ−性ポリエステル等を挙げる
ことができる。
以下の例でも、耐向性、耐クリープ性樹脂としてポリエ
ステル、ガスバリヤ−性樹脂としてエチレン−ビニルア
ルコール共重合体を夫々代表させて説明する。
本発明においては、後に詳述する通り、射出金型のキャ
ビティ内で、ポリエステルとエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体との明確に区別された層状の流れを形成させ
ることが、容器のガスバリヤ−性の点で重要となる。こ
のためには、ポリエステル及びエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体として、構造粘性指数の差が0.01乃至
10、特に0.05乃至5の範囲内にある組合せを使用
するのがよい。
本明細書において、構造粘性指数とは、両方の樹脂の内
の高い方の融点よりも5C高い温度において、1005
ec−’以上のズリ速度で溶融体の流動曲線から求めら
れる値であり、より詳細には、ズリ応力τ(Kt/i)
のLog値を縦軸、及びズリ速度″r (5ee−’ 
)のloq値を横軸として値をプロットし、この曲線に
近似させた直線から、弐Loqτ=’−1oqlα のαとして求められる値である。
この構造粘性指数の差が前記範囲よりも小さい場合には
、後述する共射出に際して、両樹脂庖の混じり合いを生
ずるようになり、プリフォーム中に明確に区別されたエ
チレン−ビニルアルコール共重合体の連続した完全なI
・を形成させることが困難となる。また、この構造粘性
指数の差が上記範囲よりも大きくなると、共射出そのも
のが困難となる傾向がある。
溶融体の構造粘性指数は、樹脂の分子量、分子量分布及
び化学構造に依存する。本発明においては、用いるポリ
エステル及びエチレン−ビニルアルコール共重合体の分
子量及び分子量分布を選ぶことによね、構造粘性指数の
差を前述した範囲とすることができる。
製法 本発明の多層ブランクの製゛造に用いる共射出装置を示
す第4図において、射出金型21,22との間にはブラ
ンクに対応するキャビティ26が形成されている。金型
21のブランク下部に対応する位置にはゲート24があ
り、ホットランナ−ノズル25及びホットランナ−ブロ
ック26を経て二台の射出機27及び28に接続されて
いる。主射出機27はポリエステル射出用のもので、バ
レル29及びその内部のスクリュー60を備えておt)
、lil射出機28はエチレン−ビニルアルコール共重
合体射出用のもので、バレル61及びその内部のスクリ
ュー62を備えている。ブロック26及びノズル25に
は、ポリエステル射出用の断面が環状のホットランナ−
36と、その中心に位置するエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体射出用のホットランナ−64とがあり、これ
らは同軸で且つノズル25の先端近傍で合流するように
設けられている。ポリエステル射出用スプルー65はス
プルーブツシュ66を介してホットランナ−66に接続
され、一方エチレンービニルアルコール共重合体射出用
スプルー37はスプルーブツシュ68を介してホットラ
ンナ−34に接続されている。射出すべき樹脂をバレル
29(31)内に溶融し、スクリュー30(32)の回
転によりバレル29 (34)内に貯留1−だ後、スク
リュー30(32)を前進させて、溶融樹脂をスプルー
35(37)、ホットランナ−33(34)及びゲート
24を介してキャピテイ23内に射出するが、本発明に
よれハ、ポリエステル及ヒエチレンービニルアルコール
共重合体の射出を次の条件で行なう。
ポリエステル及ヒエチレンービニルアルコール共重合体
の射出時間と射出圧力との関係を示す第5図において、
図中のアルファベット記号A〜Eは、第6−A乃至6−
E図の説明図に対応するものである。
先ず、ポリエステル射出用スクリュー60を前進させ、
キャビティ23内に一定圧力下で一次射出させる。第6
−A図はポリエステルが射出直前の状態であり、ポリエ
ステル40がノズル25の先端部にあるが、エチレン−
ビニルアルコール共重合体41けホットランナ−34の
先端に留まっている。ポリエステルの射出に伴なって、
第6−8図に示す通り、キャビティ23の塗中迄が一次
射出ポリエステル40で充満される。
ポリエステルの所定の一部の量を射出した段階、即ち射
出時間t、経過後に、エチレン−ビニルアルコール共重
合体射出用のスクリュー32を前進させ、キャピテイ2
6内にエチレン−ビニルアルコール共重合体41を射出
させる。この場合、キャビティ26の表面の部分では、
−次射出ポリエステル40が金型との接触より固化され
ているか、或いは固化されていないとしても粘度の極め
て高い状態となっており、従って、射出されたエチレン
−ビニルアルコール共重合体41は、ポリエステル充満
層のほぼ中心面に沿ってキャビティ先端部へ向けて流動
[7、該共重合体の中間層を形成する。
エチレン−ビニルアルコール共重合体の射出が終了した
時点t、で、残余のポリエステルの二次射出を行う。第
6−C図は、エチレン−ビニルアルコール共重合体の射
出終了時の状態を示し、第6−D図はポリエステルの二
次射出がキャピテイ内に行われた初期の状態を示す。
二次射出ポリエステル42け、キャビテイ外面側のポリ
エステル層40αとエチレン−ビニルアルコール共重合
体層41との間に流入し、エチレン−ビニルアルコール
共重合体層41をキャビティ内面側に押圧すると共に、
この二次射出ポリエステル42がエチレン−ビニルアル
コール共重合体層をキャビティー先端に向けて引伸しし
ながら、自身モエチレンービニルアルコール共ffi合
体層41と一次射出ポリエステル外面層40αとの間を
、キャビティ先端に向けて前進する。
二次射出ポリエステル42の前進とそれに伴なうエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体m 41 )引伸しとは
、第6−E図に示す通り、キャビティ23の先端近傍迄
行われるが、二次射出の最終段階、即ち時点t、では、
第<S−E図に示す通り、二次射出ポリエステル42が
キャビティ先端44に達して射出サイクルが終了する。
本発明によれば、−次射出ポリエステルの外表面層トエ
チレンービニルアルコール共重合体層の間に、ポリエス
テルを二次射出し、この二次射出にヨリエチレン−ビニ
ルアルコールをブランク先端近傍迄展延させることが可
能となり、更に、エチレン−ビニルアルコール共重合体
の中間層をポリエステル外表面層よりも十分に薄肉とな
る分布構造とすることができ、またエチレン−ビニルア
ルコール共重合体中間層をポリエステル間に完全に封じ
込めることが可能となる。
この際、本発明によれば、射出金型21の冷却速度と、
各樹脂の射出タイミング乃至は速度とを、中間層厚みが
前述した分布をとるように行う。この点について説明す
ると、中間層樹脂41は、それ自体の射出圧で次いで二
次射出ポリエステル42の射出圧で、−次射出ポリエス
テル40の内外表面間をキャビティ先端に向けて進行す
る。中間層樹脂41の温度が高く、従ってその溶融粘度
が低い条件下では、中間層樹脂は薄く展延され、一方逆
の条件では中間層樹脂は厚い状態で留まることになる。
この分布構造を与えるには、例えば中間層樹脂が、ノズ
ル25の近傍において相対的に高温に維持され且つキャ
ビティ先端に行くに従って比較的低温に維持されるよう
に射出金型温度を調節スる。そのために、金型キャビテ
ィのノズル側が比較的高温、キャピテイのノズル反対側
が比較的低温となるように温度調節する。また、中間層
樹脂の射出及びポリエステル樹脂の二次射出がゆっくり
行われるときには、中間層樹脂に対する冷却効果が厚み
の分布の勾配が大きくなり易い。
本発明において、中間層厚み比に勾配がある分布構造を
とることが望ましくそのためには、射出金型のキャピテ
イにおけるノズル側の温度(tl)をノズル反対側の温
度(t1)に関して、100C≧t 、 −t 、≧1
0 特に 60C≧1.−1.  ≧3C でしかもt、が30乃至100C,特に40乃至707
1?の範囲とすることが望ましい。
本発明において、ポリエステルの一次射出圧をPいエチ
レン−ビニルアルコール共重合体の射出圧をPl、ポリ
エステルの二次射出圧をP3としたとき、これらの圧力
条件はかなり大巾に変化させ得ることが見出された。
一般的に言って、エチレン−ビニルアルコール共重合体
の射出圧P、は、ポリエステルの一次射出圧P、よりも
高いことがエチレン−ビニルアルコール共重合体を完全
な連続相として形成させる上で有利であり、一方ポリエ
ステルの二次射出圧P3はポリエステルの一次射出圧P
、より本かなり低くても満足すべき結果が得られること
が見出された。P、、P、及びP、は次の関係にあるこ
とが望ましい。
P、=60乃至80 Ky/cdi (ゲージ)。
P、=BO乃至1)0障/−(ゲージ)で且つP、の1
.2乃至1.8倍の圧力。
PM=20乃至50 K9/i (ゲージ)で且つP、
の0.3乃至0,8倍の圧力。
尚、上述したP v > P I の射出条件では、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体の射出時に、ポリエ
ステル射出スクリューは実質上停止することが認められ
たことから、エチレン−ビニルアルコール共重合体は単
独でゲートを通過して射出が行われていると確認される
が、勿論エチレン−ビニルアルコール共重合体の射出時
にもポリエステルの一次射出を続行し得ることは当然で
あり、この場合には、第6−C図において、エチレン−
ビニルアルコール共重合体とポリエステルとの二層の射
出が進行すると考えればよい。
本発明において、ポリエステルの二次射出が一次射出よ
りも小さい圧力で円滑に進行することは将に驚くべき新
規知見であった。この理由は正確には不明であるが、二
次射出ポリエステルが抵抗の小さい溶融樹脂間を通過す
ること及び二次射出ポリニステルト接触スルエチレン−
ビニルアルコール共重合体の溶融物が二次射出ポリエス
テルの流動を容易にする滑剤的作用を行なうことが考え
られる。
本発明に用いる共射出成形法において、エチレン−ビニ
ルアルコール共重合体の射出量がエチレンーヒニルアル
コール共重合体の中間層の厚みに関係することは当然で
あるが、ポリエステルの一次射出tuポリエステル内表
面層の厚みに関係し、またポリエステルの二次射出j#
はエチレン−ビニルアルコール共重合体の中間層の厚み
勾配の程度と密接に関連する。
本発明においては、エチレン−ビニルアルコール共重合
体中間層はポリエステル外表面層よりもかなり薄いもの
であることから、キャビティ容積を〆、ポリエステルの
一次射出容量をV7、ポリエステルの二次射出容量をl
/、、エチレン−ビニルアルコール共重合体の射出容量
をr、としたとき、r、をVの1乃至20チ、特に5乃
至1oesとすることが一般に望ましく、−次射出容量
と二次射出容量との割合V、:V、u50 : 70乃
至80 : 20、特に50 : 50乃至70:30
の容積比にあることが望ましい。
即ち、r、の値が前記範囲よりも小さくなると、容器の
ガスバリヤ−性を顕著に改善することが困難となる傾向
があり、r、の値が上記範囲よりも大きくなると、プリ
フォームの延伸ブロー特性が低下し、また容器のコスト
が高くなるという欠点を生ずる。〆1の比率が上記範囲
よりも小さい場合には、エチレン−ビニルアルコール共
重合体がフリフオーム表面に露出するという致命的な欠
点が生じる場合があり、一方〆1の比率が上記範囲より
も大きい場合には、エチレン−ビニルアルコール共重合
体をブランクの実質上大部分の面積にわたって中間層と
して展延させることが困難となる。
延伸絞り成形容器の製法 かくして得られた第6−E図に示す構造の多層ブランク
を延伸絞り成形に付する。この延伸絞り成形に先立って
多層ブランクを先ずポリエステルの延伸可能温度、一般
に80乃至135C2特に90乃至125Cの温度に維
持する。この調温ニー程は、多層ブランクのポリエステ
ル層が実質上非結晶状態(アモルファス状態)に維持さ
れるように過冷却l−た後、熱風、赤外線ヒーター、高
周波誘電加熱等のそれ自体公知の加熱機構により、多層
ブランクを上記温度に加熱することによって行うことも
できるし、また前記射出金型内戚いは前記金型内で、多
層ブランクの温度が前記温度に達する迄冷却乃至は放冷
することによっても行うことができる。
延伸絞り成形操作を説明するための第6図及び第7図1
71−いて、多層ブランク9のフランジ部10を保持し
得る成形金型45及びパッド46並びに同軸方向に移動
可能なプランジャー47.48が設けられている。更に
パッド46とプランジャー47との間には流体吹込用の
環状通路49がある。
多層ブランク9をプランジャー47と48との間に配置
すると共にそのフランジ部10を成形金型45とホルダ
ー46で保持する。多層ブランク9をプランジャー47
及び48で圧縮しつつ該プランジャー47.48を下方
に移動して絞り成形すると共に前記通路49から流体を
吹込むことによって多層ブランク9は成形金型45内で
延伸成形されて容器となる。
多層ブランクの延伸の程度は、後に詳述する分子配向を
付与するに足るものであるが、そのためには、容器軸方
向への延伸倍率を1.2乃至10倍、特に1.5乃至5
倍とすることが望ましい。
各層の厚みは、胴部の最薄肉部分においてtA=0.1
乃至1. Owps tB=0.02乃至0,7N tc=0.005乃至0.2 rpm の範囲内にあるのがよい。
ポリエステルlの分子配向け、螢光偏光法、複屈折法及
び密度法等で容易に確認されるが、簡単には密度法で評
価できる。一般的に言って、胴部最薄内部におけるポリ
エステルの200における密度が1.34乃至1.39
1/i、特に1.65乃至1.3El/iの範囲内とな
っていれば、有効に分子配向が行われていると言える。
発明の用途 本発明の容器は、前述した優れた特性を有することから
、種々の内容物に対する容器、特に酸素や炭酸ガス或い
は香り成分の透過を遮断する軽量容器として有用であり
、例ズばビール、コーラ、サイダー、炭酸入り果汁飲料
、炭酸入り酒精飲料等の容器と[7て、公知の容器に比
]−てカーボネーションロスが著しく少ないという利点
を有する。
実施例 本発明を次の例で説明する。
実施例1゜ 主射出機に固有粘度0.72のポリエチレンテレフ*v
−ト<PET)を供給し、副押出機にビニルアルコール
含有!70モルチのエチレン−ビニルアルコール共重合
体(EVOH)を供給する。
先ず、主射出機より溶融されたPETを約6゜K9 /
 c!の圧力で一次射出を行い、次いで、約1秒遅れて
一次射出圧力よりも高い射出圧力で80〜120 K9
/cfIに圧力コントロールして副射出機より溶融され
たEVOHの所定量を約0,9秒間キャビティの温度が
コアの温度より約10C低くなるように調温された射出
金型内に射出し、最後に主射出機より前記−次射出圧力
よりも低い約30に9/crlの射出圧力で溶融された
PETを二次射出1.7て、厚さ4鴎の2種3層の多層
ブランクを成形した。
この多層ブランクの中間層の厚みは中心部AでQ、12
m+部分Bで0.35+lII+、7ランジ部直下Cで
0.40o+であった。
この多層ブランクを約9DCに加熱して絞り成形装置に
て絞り成形し、内容積500ccの容器を成形した。こ
の容器の中間層E〆OHの厚みは底部(ブランクの部分
A相当部)で0.03sa++、胴部(フランクの部分
C相当部)で0.035m、フランジ部直下(ブランク
の部分C相当部)で0.032nであり、中間層EVO
!lも高度に延伸配向され、偏光螢光法による面内配向
係数がL=2.5、m=2.8であり、かつ胴部のPE
T層の密度が1.365S’ / ctdであり、低い
剥離強度(約207/15+1)1)1巾)を有するに
も拘らず、中間層EV 01)は内・外wIpETに完
全に封入され、更に胴部及び肩部において良好に配向さ
れているため、4ガスボリユームの炭酸飲料を充填しろ
8C16週間の保存テストで良好な外観を呈すると共に
、高さ1mから床面への落下衝撃に対して層間剥離もな
くかつ底部の破損本なかった。また、この容器の酸素透
過度f′157Cで容器内100チRH、外部20チR
Hの条件で1.20C/ rr? ’) 4 H,ai
mであって同重量同形状のポリエチレンテレフタレート
CPET) 単体の容器では、酸素透過度が5.6(”
C/W?−24H,1C/mであり、本発明の容器の酸
素透過度は、PET単位の容器に比べて約すであった。
比較例 直径が65順、有効長さが1.430WIMのフルフラ
イト型スクリューを内蔵した外層用押出機及び白濁用押
出機、直径が50m、有効長さが1.100間のフルフ
ライト型スクリューを内蔵し7た中間層用押出機、3要
用シート用ダイを用いて、内層及び外層が固有粘度0.
75のポリエチレンテレフタレート、中間層がビニルア
ルコール含有t60モルチのエチレン−ビニルアルコー
ル共を合mであり、各層の厚み比率外層:中間層:内層
を100:15:5nと(7厚さ6.8間のシートを2
台の押出機による共押出しで多層ダイスより2種6層の
多層シートを得た。このシートの中間層の厚み比は全長
にわたりほぼ同じであった。得られたシートf90cに
加熱して実施例1と同様に内容積500CHの容器を成
形した。
この容器の中間層EVOHの厚みは、底部で0.075
m、胴部が0.033m、7ランク部直下が0.025
mであり、口部端面及び底部ピンチオフ部において中間
層のEVOHが露出していた。
この容器を実施例1に同様の試験を行ったところ層間剥
離強度は約20f/1.5crIK巾と低い値を示し、
酸素透過度は約2.4cc〜24H6α1mであり本発
明の容器の約2倍の酸素透過量であり、落下衝撃に対し
て底部のピンチオフ部が破損した。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による絞り成形容器の断面図、第2図は
ブランクの一部断面を示す平面図、第6図はブランクの
断面図、 第4図はブランク成形の共射出成形装置、第5図は射出
時間と射出圧力との関係を示すチャート、 m6−A図乃至第6−E図は射出工程を示す説明図、 第7−A図及び第7−8図は絞り成形機の要部断面図で
ある。 1・・・・・・容器、2・・・・・・フランジ部、6・
・・・・・胴部、4・・・・・・底部、6・・・・・・
内表面層、7・・・・・・外表面層、8・・・・・・中
間層、9・・・・・・ブランク、21.22・・・・・
・射出金型、24・・・・・・ゲート、26・・・・・
・ホットランナ−ブロック、27・・・・・・主射出機
、28・・・・・・副射出機、40・・・・・・−次射
出ポリエステル、41・・・・・・エチレン−ビニルア
ルコール共i合体、42・・・・・・二次射出ポリエス
テル、45・・・・・・成形金型、46・・・・・・パ
ッド、47.48・・・・・・プランジャー。 特許出願人  東洋製罐株式会社 第1図 第2図 第3図 第4図 ′$5図 第6−D図 第6−E図 第7−A図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)配向性、耐クリープ性樹脂の内外表面層及びガス
    バリヤー性樹脂の中間層から成る積層体で構成され、絞
    りにより薄肉化された胴部、胴部下端に連なる閉塞底部
    及び胴部上端に設けられたフランジ部を備えた絞り成形
    多層容器において、 該配向性耐クリープ性樹脂内外面層は容器の全域にわた
    って面方向に連続しており、該ガスバリヤー性樹脂中間
    層は少なくとも底部から胴部にわたって連続していると
    共に、内外表面層間に完全に封入されており且つ該ガス
    バリヤー性樹脂中間層の端縁はフランジ部の途中に達す
    るように設けられている絞り成形多層容器。
  2. (2)多層プラスチックから形成された円板の形状を有
    し、延伸成形により有底絞り形状容器を製造するための
    ブランクであって、 該ブランクはエチレンテレフタレート単位を主体とする
    内外表面層と該ポリエステル層間に完全に封入されたガ
    スバリヤー性熱可塑性樹脂の中間層とから成り、 該中間層のブランク外周辺部の厚み(t_1)は該中間
    層のブランク中心部の厚み(t_2)の1.5乃至15
    0倍の厚みを有することを特徴とする延伸成形用ブラン
    ク。
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