JPH01254539A - 耐熱圧性多層容器及びその製法 - Google Patents

耐熱圧性多層容器及びその製法

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JPH01254539A
JPH01254539A JP63074663A JP7466388A JPH01254539A JP H01254539 A JPH01254539 A JP H01254539A JP 63074663 A JP63074663 A JP 63074663A JP 7466388 A JP7466388 A JP 7466388A JP H01254539 A JPH01254539 A JP H01254539A
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gas barrier
layer
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大久保 慶通
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱圧性多層容器及びその製法に関し、より
詳細にはポリエチレンテレフタレートの内外層とガスバ
リヤ−性熱可塑性樹脂の中間層と備え、ガスバリヤ−性
と耐熱圧性との組合せに優れた延伸ブロー成形容器及び
その製法に関する。
(従来の技術) 延伸ブロー成形法によるポリエステル容器は、優れた透
明性、適度の剛性を有し、液体洗剤、シャンプー、化粧
品、醤油、ソース等の他に、ビール、コーラ、サイダー
等の炭酸飲料や、果汁、ミネラルウォーターなどの清涼
飲料用容器にも広く使用されるに至っている。
この延伸ポリエステル容器は、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等の汎用樹脂容器に比べれば、ガスバリヤ−性に
優れているとしても、缶や瓶がガス透過性がほとんどゼ
ロであるのに対して、無視し得ない酸素や炭酸ガスの透
過性を有しており、内容物の保存期間は比較的短い期間
に限られている。
この欠点を改善するために、ポリエステルに対して、エ
チレン−ビニルアルコール共重合体やキシリレン基含有
ポリアミドの如きガスバリヤ−性樹脂を組合せ、多層構
造とすることにより、容器のガスバリヤ−性を向上させ
ることが種々提案されている。
延伸多層プラスチック容器を製造するには先ず、多層構
造のプリフォームを製造する必要があり、この多層プリ
フォームを製造するために、共押出成形法、多段射出成
形法、共射出成形法等の種々の方法が知られている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の射出成形−延伸ブロー成形法によ
る多層容器は、自生圧力を有する内容物を充填後、熱水
で殺菌乃至滅菌する用途に対しては未だ十分満足し得る
ものでなかった。
即ち、炭酸飲料等の自生圧力を有する内容物は、その性
質上熱間充填を行うことは到底困難であり、従って内容
物の保存性を向上させるための殺菌乃至滅菌操作は、容
器内に内容物を充填し、密封した後、バストライザーと
呼ばれる装置内でビン詰め製品に熱水のシャワーをかけ
る熱水殺菌乃至滅菌操作に委ねられている。
ところが、射出成形−延伸ブロー成形法による多層容器
をこの熱水殺菌乃至滅菌操作に賦すると、容器壁が熱と
内圧との両方の作用を受けるため、膨張変形し、容器の
外観特性が不良とな4たり、或は容器の自立のために設
けられているベースカップとの接着破壊を生じたり、或
は容器の自立性そのものが低下したりする。
従って、本発明の目的は、優れたガスバリヤ−性と優れ
た耐熱圧性との組合せ特性を有し、自生圧力を有する内
容物を充填、密封後、熱水による殺菌乃至滅菌操作に賦
することが可能な延伸ブロー成形多層容器及びその製法
を提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、射出成形法によって製造された多層プ
リフォームを延伸ブロー成形して成る多層容器において
、口部及び底壁部中心部はエチレンテレフタレート単位
を主体とする熱可塑性ポリエステル単層から成り、該容
器の口部及び底壁部中心部を除く部分の内層なくとも胴
部は、前記熱可塑性ポリエステルから成る内層及び外層
と、前記内外層間に位置するガスバリヤ−性熱可塑性樹
脂の中間層との積層体から成り、前記口部及び底壁部中
心部は厚肉で且つ密度法による結晶化度が25%以上と
なるように結晶化され、該容器の口部及び底壁部中心部
を除く部分は口部及び底壁部に隣接する段差部を介して
急激に延伸薄肉化され、且つX線回折法による配向結晶
化度が10%以上となるように分子配向されていること
を特徴とする耐熱圧性多層容器が提供される。
本発明によればまた。エチレンテレフタレート単位を主
体とする熱可塑性ポリエステルの内外層とこの内外層間
に位置するガスバリャヘー性熱可塑性樹脂の中間層とか
ら成る多層プリフォームを、ブロー金型内で且つ延伸可
能な温度で延伸ブロー成形することから成る多層容器の
製法において、内外層に対応する熱可塑性ポリエステル
及び中間層に対応するガスバリヤ−性熱可塑性ポリエス
テルを、ガスバリヤー性熱可塑性樹脂の射出タイミング
を熱可塑性ポリエステルの射出タイミングに比して射出
初期において遅く且つ射出終期において早くなるように
制御して、併進的に射出金型内に共射出し、これにより
プリフォームの口部及び底部が実質上ポリエステルから
成り、それ以外の部分がポリエステルの内外層及びガス
バリヤー性熱可塑性樹脂の積層体から成るプリフォーム
を製造し、該プリフォームの口部及び底部を、密度法に
よる結晶化度が25%以上となるように延伸ブロー成形
に先立って熱処理による結晶化させることを特徴とする
耐熱圧性多層容器の製法が提供される。
(作 用) 本発明の耐熱圧性多層容器は、共射出成形法と延伸ブロ
ー成形法との組合せで製造されるが、共射出に際して内
外層に対応する熱可塑性ポリエステル及び中間層に対応
するガスバリヤ−性熱可塑性ポリエステルを、ガスバリ
ヤー性熱可塑性樹脂の射出タイミングを熱可塑性ポリエ
ステルの射出タイミングに比して射出初期において遅(
且つ射出終期において早くなるように制御して、併進的
に射出金型内に共射出することが第一の特徴である。即
ち、この共射出法を用いることにより、プリフォームの
口部及び底部が実質上ポリエステルから成り、それ以外
の部分がポリエステルの内外層及びガスバリヤー性熱可
塑性樹脂の積層体から成るプリフォームを製造すること
が可能となる。
次に、このプリフォームの口部及び底部を密度法による
結晶化度が25%以上、特に28%以上となるように延
伸ブロー成形に先立って熱処理により結晶化させること
が第二の特徴である。延伸ブロー成形に先立ってプリフ
ォームを熱処理することにより、プリフォームの限定さ
れた特定の部分のみ、即ち口部と底部のみを高度に結晶
化させることが可能となるのみならず、口部及び底部の
結晶化により、それ以外の部分の延伸による高度の薄肉
化と高度の配向結晶化とが可能となる。
本発明の耐熱圧性多層容器は、口部及び底壁部中心部が
エチレンテレフタレート単位を主体とする熱可塑性ポリ
エステル単層から成り、且つ該容器の口部及び底壁部中
心部を除く部分の内層なくとも胴部が前記熱可塑性ポリ
エステルから成る内層及び外層と、前記内外層間に位置
するガスバリヤー性熱可塑性樹脂の中間層との積層体か
ら成るという断面構造上の特徴と:口部及び底壁部中心
部が厚肉で、密度法による結晶化度が25%以上となる
ように結晶化され且つ容器の口部及び底壁部中心部を除
く部分が口部及び底壁部に隣接する段差部を介して急激
に延伸薄肉化され、しかもX線回折法による配向結晶化
度が10%以上となるように分子配向されているという
結晶学上の特徴とを組合せで有する。
ポリエステルプリフォームの延伸ブロー成形に際して、
金型で保持されるプリフォーム首部及び延伸棒で支持さ
れる底部中心部は未延伸、即ち未配向の状態で残留し、
且つこれらに隣接する部分も低配向の状態で残留する。
ポリエステルを内外層及びガスバリヤ−性樹脂を中間層
とした多層容器の場合も状況は同じであり、この容器が
熱水殺菌乃至滅菌に際して、熱と圧力との両方の作用を
受けると、未配向乃至低配向の部分が引き伸ばされて、
容器の膨張及び変形を生じる。
従来、延伸ブローポリエステル容器の熱変形を防止する
ために、未延伸の首部や底部中心部を熱結晶化させるこ
とは、既に知られている。しかしながら、この熱結晶化
手段を単に多層容器に適用したのでは、満足すべき耐熱
圧性が得られないことがわかった。即ち、中間層として
用いるガスバリヤー性熱可塑性樹脂は、ポリエステル(
PET)に比して温度伝導率が著しく低く、これが伝熱
バリヤー層として作用するため、内層或は多層のいずれ
かが熱伝導不良により十分結晶化されず、そのため熱と
圧力との両方が作用する条件下で容易に変形を生じるの
である。
下記第1表は種々の樹脂の温度伝導率を示す。
第1表 本 エチレン−ビニルアルコール共重合体本発明によれ
ば、口部及び底部中心部がら温度伝導率が低いガスバリ
ヤー性熱可塑性樹脂層を取り除き、これらの部分をポリ
エステル単層から形    成したことにより、熱処理
の際の熱伝導がこれらの部分全体にわたって良好に行わ
れ、これらの部分の熱結晶化を十分に行わせることが可
能となり、熱水殺菌乃至滅菌に際してこれらの部分の変
形や膨張をほぼ完全に抑制することができる。
また、口部及び底部中心部を十分に熱結晶化させて変形
されない(延伸されない)状態としたことにより、延伸
ブロー成形に際してこの熱結晶化部に隣接した位置に延
伸開始点が固定され、この位置から段差部を介して急激
な延伸薄肉化と高度な分子配向とが可能となり、低配向
部の残留による熱変形や膨張の発生も有効に解消し得る
のである。
(発明の好適態様) 本発明方法に用いる多層ダイの断面構造を簡略化して概
念的に示す第1図において、この多層ダイ1には、多層
プリフォームの内表面層に対応するポリエステル用中実
流路2、多層プリフォームの外表面層に対応するポリエ
ステル用外環状流路3、及びこれらの間に多層プリフォ
ームの中間層(ガスバリヤ−性樹脂層)に対応するガス
バリヤ−性樹脂用内環状流路4がそれぞれ設けられ、こ
れらの流路2.3及び4は射出金型ゲート(図示せず)
と接続される単一のホットランナ−ノズル5に開口して
いる。
本発明においては、内表面層用ポリエステル、外表面層
用ポリエステル及び中間層用ガスバリヤ−性樹脂を、上
記ホットランナ−の各流路及びゲートを通して射出金型
内に併進的に射出する6本明細書において、「併進的に
射出する」とは各流路を通して各樹脂が揃った状態で同
時に射出されることを意味し、従って各樹脂間の流量比
が一定であることを意味する。
また、本発明では、中間層用ガスバリヤ−性樹脂の射出
タイミングを、内外表面層用のポリエステルの射出タイ
ミングに比して、射出初期において遅く開始され、射出
終期において早く終了するように制御する。
しかして、本発明によれば、内表面層用ポリエステルの
射出流量と、外表面層用のポリエステルの射出流量とが
射出の実質上全工程にわたって一定に維持されることか
ら、形成されるプリフォームの外表面層と内表面層との
厚みの比が、中間層が存在するプリフォームのどの部分
においても実質上等しく保たれることになる。例えば、
胴部中央の外表面層の厚みをA、底部の外表面層の厚み
をAo、胴中央部の内表面層の厚みをB、底部の内表面
層の厚みをBoとすると1式 %式% の関係が成り立ち、特にA=B、A’ =B’ とする
ことも可能となる。勿論中間層の厚み(C)もガスバリ
ヤ−性樹脂の射出流速が一定であるから、プリフォーム
のどの部分でも一定となる。
また、中間層用ガスバリヤ−性樹脂の射出開始点を若干
遅くずらしたことにより、プリフォームの最上口部にガ
スバリヤ−性樹脂が露出するのを防止でき、更にガスバ
リヤ−性樹脂の射出終了点を若干早くずらしたことによ
り、プリフォームのゲート対応底部をもポリエステルの
みで形成させてガスバリヤ−性樹脂の露出を防止できる
なお、ガスバリヤ−性樹脂の射出に先立ったポリエステ
ルの射出及びガスバリヤ−性樹脂の射出後におけるポリ
ニスデルの射出は、内表面層用ポリエステルまたは外表
面層用ポリエステルのいずれでも行っても良いし、また
両者によって行っても良い。好適な一例として、予備射
出を内表面層用ポリエステルで行い、後射出を外表面層
用ポリエステルを用いて行う。
本発明方法の実施に使用する装置の概略配置を示す第2
図において、内層ポリエステル用射出機6、外層ポリエ
ステル用射出機7.及び中間層ガスバリヤ−性樹脂用射
出機8がそれぞれ設けられる。これらの射出機の各々は
、それらの各先端ノズル6a、7a、8aを介してホッ
トランナ−ブロック9の対応ランナー6b、7b及び8
bにそれぞれ接続される。ホットランナ−ノズル5には
、中心に内層ポリエステル用中実流路2があり、その周
囲に環状の中間層ガスバリヤ−性樹脂用内環状流路4及
び更にその外周に外層ポリエステル用外環状流路3が位
置しており、これら各流路はホットランナ−ノズル先端
IOの近傍で合流するようになっている。第2図に示す
多層グイでは、第一の中実流路2はプリフォームの内層
、内環状流路4はプリフォームの中間層及び外環状流路
3はプリフォームの外層の射出にそれぞれ対応するもの
である。ホットランナ−ブロック9には一個のホットラ
ンナ−ノズルのみが示されているが、複数個のホットラ
ンナ−ノズルが設けられていても良いことが理解される
べきである。ブロック9の上方にはこれと一体に締結さ
れたキャビティ型11が設けられている。キャビティ型
11は軸が垂直方向に伸びているキャビティ12を備え
ており、このキャビティ12は、ゲート13を介して、
ブロック9のホットランナ−ノズル5に接続される。キ
ャビティ12は、当然のことながら、ホ・ントランナー
ノズル5に対応する数だけ並列的に設けられている。
このキャビティ型11と射出成形時に組合されるように
、成形に際し、プリフォーム内面を規定するコア14及
び成形に際しプリフォームロ部外層を規定する首部把持
割金型(図示せず)が設けられる。
本発明においては、内外層用の熱可塑性ポリエステル(
以下、単にPETと記すこともある。)として、ポリエ
チレンテレフタレートが好適に使用され得るが、ポリエ
チレンテレフタレートの本質を損なわない限り、エチレ
ンテレフタレート単位を主体とし、他のポリエステル単
位を含むコポリエステルをも使用し得る。このようなコ
ポリエステル形成用の共重合成分としては、イソフタル
酸・p−β−オキジエトキシ安息香酸、ナフタレン−2
,6−ジカルボン酸、ジフェノキシエタン−4,4°−
ジカルボン酸、5−ナトリウムスルフオイソフタル酸、
アジピン酸、セバシン酸またはこれらのアルキルエステ
ル誘導体などのジカルボン酸成分、プロピレングリコー
ル、1.4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール
、1.6−ヘキジレングリコール、シクロヘキサンジメ
タツール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等
のグリコール成分を挙げることができる。
用いる熱可塑性ポリエステルは、器壁の機械的な性質の
点からは、後述する固有粘度(1,V、)が0.5以上
、特に0.6以上であることが望ましい。
更にこのポリエステルは顔料・染料等の着色剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤などの添加剤を含有することもでき
る。
中間層用ガスバリヤ−性樹脂としては、公知の任意のも
のを用いることができる。
本発明の一態様においては、中間層用ガスバリヤ−性樹
脂層としては、ビニルアルコール含有量が40乃至85
モル%、特に50乃至80モル%のエチレン−ビニルア
ルコール共重合体を用いる。即ち、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体は、ガスバリヤ−性に最も優れた樹脂
の−っであり、そのガスバリヤ−性や熱成形性はビニル
アルコール単位含有量に依存する。ビニルアルコール含
有量が40モル%よりも小さい場合には、上記範囲内に
ある場合に比して、酸素や炭酸ガスに対する透過度が大
きく、ガスバリヤ−性を改善するという本発明の目的に
は適さず、一方この含有量が85モル%を超えると、水
蒸気に対する透過性が大きくなるとともに、溶融成形性
が低下するのでやはり本発明の目的に適さない。
エチレン−ビニルアルコール共重合体は、エチレンと酢
酸ビニル等のビニルエステルとの共重合体を、そのケン
化度が96%以上、特に99%以上となるようにケン化
することにより得られるが、この共重合体は、上記成分
以外に、酸素や炭酸ガス等へのガスバリヤ−性を損なわ
ない範囲内で、例えば、3モル%までの範囲内で、プロ
ピレン、ブチレン−1、イソブチレン等の炭素数3以上
のオレフィンを共単量体成分として含有していてもよい
エチレン−ビニルアルコール共重合体の分子量は、フィ
ルムを形成し得るに足る分子量であれば特に制限はない
が、一般には、フェノール85重量%と水15重量%と
の混合溶媒中、30℃の温度で測定して、固有粘度(1
,V、)が0.07乃至0.17(1/gの範囲にある
のがよい。
本発明の別の態様においては、キシリレン基含有ポリア
ミドを中間層用ガスバリヤ−性樹脂として使用する。キ
シリレン基含有ポリアミドとは、m−キシリレンジアミ
ン及び/又はp−キシリレンジアミンをジアミン成分と
して含むポリアミドであり、より具体的にはジアミン成
分の35モル%以上、特に50モル%以上がm−キシリ
レン及び/又はp−キシリレンジアミンであり、二塩基
酸成分が脂肪族ジカルボン酸及び/又は芳香族ジカルボ
ン酸であり、所望により全アミド反復単位当たり25モ
ル%以下、特に20モル%以下のω−アミノカルボン酸
単位を含む。
キシリレンジアミン以外のジアミン成分としては、ヘキ
サメチレンジアミンのような脂肪族ジアミン、ピペラジ
ンのような脂環族ジアミン等を挙げることができ、脂肪
族ジカルボン酸としては、アジピン酸、セバシン酸、ス
ペリン酸等が、また芳香族ジカルボン酸としては、テレ
フタル酸、イソフタル酸等が挙げられる。また、ω−ア
ミノカルボン酸成分としては、ε−カプロラクタム、ア
ミノへブタン酸、アミノオクタン酸等が挙げられる。キ
シリレン基含有ポリアミドの例は、これに限定されない
が、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキシリレ
ンセバカミド、ポリメタキシリレンスベラミド、m−キ
シリレン/p−キシリレンアジパミド共重合体、m−キ
シリレンアジパミド/イソフタラミド共重合体、m−キ
シリレンアジパミド/イソフタラミド/ε−アミノカプ
ロン酸共重合体などである。
用いるキシリレン基含有ポリアミドは、96重量%硫酸
を使用し、1 g/ l OOmlの濃度及び25℃の
温度で測定して0.4乃至4.5の相対粘度(ηrel
 )を有することが望ましい。
本発明の更に別の態様では、ガスバリヤ−性ポリエステ
ルを用いる。このガスバリヤ−性ポリエステルの1種(
以下、BPRと記すこともある6)は、重合体鎖中に、
テレフタル酸成分(T)とイソフタル酸成分(’I )
とを、T:I=95:  5乃至 5:95 特に     75 : 25乃至25 : 75のモ
ル比で含有し且つエチレングリコール成分(E)とビス
(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン成分(BHEB)
とを、 E : B HE B =99.999 : 0−00
1乃至2.0 : 98.0特に      99.9
5 :0.05  乃至40:60のモル比で含有する
。BHEBとしては、1.3−ビス(2−ヒドロキシエ
トキシ)ベンゼンが好ましい。
本発明に用いるT−r、、1E−BHEBコポリエステ
ル(BPR)は、ポリエチレンテレフタレートに比して
約1/3乃至1/4のオーダーの酸素透過係vl(PO
□)を示し、酸素透過係数の湿度依存性が殆どないこと
、熱成形が他のガスバリヤ−性樹脂に比して安定に行わ
れること、及びポリエチレンテレフタレートとの接着が
極めてよいことが利点である。
勿論、本発明に用いるガスバリヤ−性ポリエステル(B
PR)は、その本質を損なわない範囲内で少量の他の二
塩基酸成分や他のジオール成分を含有していても何等差
し支えなく1例えば、p−β−オキジエトキシ安息香酸
等のオキシカルボン酸類や、ナフタレン2.6−ジカル
ボン酸、ジフェノキシエタン−4,4°−ジカルボン酸
、5−ナトリウムスルフオイソフタル酸、アジピン酸、
セバシン酸又はこれらのアルキルエステル誘導体などの
ジカルボン酸成分や、プロピレングリコール、1.4−
ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1.6−ヘ
キジレングリコール、シクロヘキサンジメタツール、ビ
スフェノールAのエチレンオキサイド付加物などのグリ
コール成分等を含有していてもよい。
このポリエステル(BPR)は、少なくともフィルムを
形成し得るに足る分子量を有するべきであり、一般にフ
ェノールとテトラクロルエタンとの60 : 40の重
量比の混合溶媒中、30℃の温度で測定して、0.3乃
至2.8 di/g、特に0.4乃至1.8dl/gの
固有粘度[η]を有することが望ましい。この内でも、
射出成形用のものとしては、分子量の比較的低いものが
使用され、押出成形用のものとしては分子量の比較的高
いものが使用される。
ガスバリヤ−性ポリエステルの他の例は、ポリエチレン
ナフタレート、特にナフタレンジカルボン酸成分が2.
6−ナフタレンジカルボン酸から成るものが挙げられる
上に例示した中間層用ガスバリヤ−性樹脂は、それ単独
でも使用し得る他、2種以上の混合物の形でも使用し得
る。また、内外層ポリエステルとの接着性を向上させる
ため、接着剤樹脂とのトライブレンド物やメルトブレン
ド物を中間層射出機に供給して、中間層の射出を行うこ
ともできる。
接着剤樹脂の適当な例は、脂肪族ポリアミド樹脂、特に
、ナイロン6/ナイロン6.6共重合体の如き共重合ポ
リアミド類である。接着剤樹脂はガスバリヤ−性樹脂1
00重量部当り1乃至100重量部、特に5乃至50重
量部の割合で用いることができる。
先ず、射出成形に際して、各射出機、ホットランナ−ブ
ロック、射出金型は第2図に示す状態にある。
この位置において内層射出機6のスクリューが前進し、
ポリエステル樹脂をノズル6a、内層樹脂ランナー6b
、ホットランナ−ノズル内の中実流路2、ゲート13を
通してキャビティ12内に少量だけ射出せしめる。これ
と若干タイミングを遅らせて、外層用射出機7のスクリ
ュー並びに中間層射出機8のスクリューを前進せしめる
。これにより、外層樹脂は、ノズル7a、ランナー7b
、外環状流路3を通して、ホットランナ−ノズル先端1
0に供給され、中間層樹脂はノズル8a、ランナー8b
、内環状流路4を通して、ホットランナ−ノズル先端I
Oに供給される。
射出初期の段階を示す第3図において、樹脂流の先端1
5のみがポリエステルから成り、ポリエステル中実流2
a、その周囲のガスバリヤ−性樹脂の環状流4a、及び
その外周のポリエステル環状流3aとなった多層樹脂流
がノズル先端に形成される。次いで、射出が進行した状
態を示す第4図において、この多層樹脂流は射出金型内
のオリフィスに流入し、ポリエステル中実流2aがプリ
フォーム内表面層16.ポリエステル外環状流3aが外
表面層17及びガスバリヤ−性樹脂内環状流4aがプリ
フォーム中間層18となることがわかる。また、射出金
型のキャビティ12が樹脂で充満される前に、ガスバリ
ヤ−性樹脂の射出を終了することにより、底部からガス
バリヤ−性樹脂を排除し、底部をポリエステル単層から
構成することができる。
かくして得られる多層プリフォーム及びその後の結晶化
熱処理工程を示す第5図において、多層プリフォーム2
0は、全体として試験管状の形態を有し、口部21、筒
状胴部22及び閉塞底部23から成る。口部21はポリ
エステル単層から形成され1周囲にキャップ締結用ネジ
24及びサポートリング25を備えている。胴部22は
ポリエステル内表面層16、ガスバリヤ−性樹脂中間層
18及びポリエステル外表面層17から成り、また底部
23はポリエステル単層から成る。得られた多層プリフ
ォーム20のポリエステルは過冷却状態にあり、実質上
非晶質である。
この多層プリフォームの結晶化熱処理に際して多層プリ
フォーム20を筒状の遮蔽26に挿入する。口部21は
遮蔽26の上端27より上方に突出して露出しており、
また底部23の内層なくとも中心部は遮蔽26の底部に
設けられた孔27を介して露出している。遮Fti26
の上端より上方には口部加熱用ヒーター28が設けられ
、遮蔽26の底部に設けられた孔30に対応して底部加
熱用ヒーター29が設けられる6かくして、プリフォー
ム20の口部21及び底部23はヒーター28及び29
により加熱され所定の熱結晶化が進行する。
本発明において、口部21及び底部23の熱結晶化は密
度法による結晶化度(xc)が25%以上、特に28乃
至60%となるように熱結晶化を行う。結晶化度の測定
は次のように行う。
n−へブタン−四塩化炭素系密度勾配管(株式会社、池
田理化)を作成し、20℃の条件下でサンプルの密度を
求めた。これにより、以下の式に従い、結晶化度を算出
する。
ρ :測定密度(g/cn+’ ) ρ1.:非晶密度(1,335g/cm3)ρC:結晶
密度(1,45587cm” )この熱結晶化は、−S
に120乃至230℃、特に130乃至210℃の温度
で、且つ5秒乃至10分間、特に15秒乃至7分間口部
及び底部を加熱することにより行うことができる。
熱結晶化後、延伸ブロー成形に先立って、多層プリフォ
ームを先ず主樹脂層の延伸可能温度、即ちポリエステル
の延伸温度、一般に80乃至135℃、特に90乃至1
25℃の温度に維持する。この調温行程は、多層プリフ
ォーム胴部のポリエステルの樹脂層が実質上非結晶状態
(アモルファス状態)に維持されるように過冷却し、口
部、底部を熱結晶化させた後、熱風、赤外線ヒーター、
高周波誘電加熱等のそれ自体公知の加熱機構により、多
層プリフォームを上記温度に加熱することによって行う
ことができる。
延伸ブロー成形操作を説明するための第6図及び第7図
において、有底多層プリフォーム20の口部にマンドレ
ル21を挿入すると共に、その口部を一対の割金型32
a、32bで挟持する。マンドレル31と同軸に垂直移
動可能な延伸棒33が設けられており、この延伸棒33
とマンドレル31との間には、流体吸込用の環状通路3
4がある。
延伸棒33の先端35をプリフォーム20の底部23の
内側に当てがい、この延伸棒33を下方に移動させるこ
とにより軸方向に引張延伸を行うと共に、前記通路34
を経てプリフォーム20内に流体を吹込み、この流体圧
により金型内でプリフォームを膨張延伸させて容器40
を成形する。
プリフォームの延伸の程度は、少な(とも主樹脂層に分
子配向を付与するに足るものであるが、そのためには、
容器軸方向への延伸倍率を1.2乃至10倍、特に1.
5乃至5倍とすることが望まししA。
本発明の多層容器の一例を示す第8図及び第9図におい
て、容器40は1口部41、肩部42、胴壁部43、及
び底壁部44から成り、口部41及び底壁部44の中心
部45の肉厚は胴壁部43の肉厚よりも大きく、−6に
プリフォーム20の時の厚みとほぼ同じとなっている。
胴壁部43は、はぼ均一な厚さ比を有する熱可塑ポリエ
ステルから成る内表面層46及び外表面層47と、内表
面層46及び外表面層47の間に位置するガスバリヤー
性熱可塑性樹脂から成る中間層48とが積層された多層
構造になっている。
口部41は熱可塑性ポリエステルのみから成る単層構造
となっており、しかも密度性結晶化度(Xc)が25%
以上となるように熱結晶化されており、その結晶構造は
球晶状(ラメラ状)である、底壁部44の中心部45も
熱可塑性ポリエステルのみの単層構造を有し、しかも結
晶化度xcが25%以上となるようにやはり熱結晶化さ
れている0口部41及び中心部45が熱結晶化され、球
晶状となっていることは、この部分が白化していること
によっても確認でき、また実質上未配向であることは、
X!1回折法でハローとして表わされることにより確認
できる。
本発明の容器において、容器の口部41及び底部中心部
45を除く部分は、それぞれ口部に隣接する段差部49
及び底部中心部に隣接する段差部50を介して急激に延
伸薄肉化され、且つX線回折法による配向結晶化度が1
0%以上、特に13%以上となるように分子配向されて
いる。なお、口部41及び底部中心部45を除く部分の
内層なくとも胴壁部43に設けられるガスバリヤ−性樹
脂中間層48の上端及び下端51は、上記段差部49.
50に隣接していてもよいし、また段差部49.50か
ら若干離れていてもよい。
胴壁部43の肉厚は使用されるポリエステル及びガスバ
リヤ−性樹脂によって変わるが、一般に、0.3〜0.
8 mmであり、胴壁部43の中間層48の厚さは0.
03〜0.1mmであり且つ、胴壁部43の肉厚の5〜
15%であり、内表面層46の厚さ:外表面層47の厚
さ比は、1:0.5〜2であることが好ましい。
底壁部44の肉厚は、その周辺部よりも中央部の方が大
きくなっており、中央部の肉厚が胴壁部43の肉厚の3
〜lO倍になっていることが好ましい、また第8図及び
第9図においては、底壁部44が外側に膨らんだ形状を
示したが、その中央部が容器40の内側に凹んだ形状で
あってもよく、また平坦な形状であってもよい。
本発明の容器は、ビール、ジードル、発泡ブドウ酒、ワ
インクーラ等の炭酸入り酒精飲料、果汁入り炭酸飲料:
炭酸入り礼装飲料、窒素充填果汁飲料、窒素充填清涼乃
至嗜好飲料の充填容器として使用できる。熱水殺菌乃至
滅菌処理は、50乃至100℃の温度の熱水を用いて、
熱水中に浸漬するか或は熱水のシャワーをかけることに
より行うことができる。
(発明の効果) 本発明によれば、口部及び底部中心部から温度伝導率が
低いガスバリヤ−性熱可塑性樹脂層を取り除き、これら
の部分をポリエステル単層から形成したことにより、熱
処理の際の熱伝導がこれらの部分全体にわたって良好に
行われ、これらの部分の熱結晶化を十分に行わせること
が可能となり、熱水殺菌乃至滅菌に際してこれらの部分
の変形や膨張をほぼ完全に抑制することができる。
また、口部及び底部中心部を十分に熱結晶化させて変形
されない(延伸されない)状態としたことにより、延伸
ブロー成形に際してこの熱結晶化部に隣接した位置に延
伸開始点が固定され、この位置から段差部を介して急激
な延伸薄肉化と高度な分子配向とが可能となり、低配向
部の残留による熱変形や膨張の発生も有効に解消し得る
のである6 更に、容器表面の大部分を占め、しかも薄肉化されてい
る胴部にガスバリヤ−性樹脂層が存在することにより、
器壁を通してもガス透過も著しく低いレベルに抑制する
ことができる。
〔実施例) 内層用射出機及び外層用射出機に固有粘度0.8のポリ
エチレンテレフタレート(PET)を供給し、中間層用
射出機にガスバリヤ−性樹脂としてポリメタキシリレン
アジパミド(PMR)を供給する。
射出初期に内層用射出機からキャビティ内に溶融PET
の一部を射出し、引続いて内層用射出機及び外層用射出
機から溶融PET、中間層用射出機から溶融PMRを同
時に射出し、射出終期に内層用射出機及び外層用射出機
から溶融PETを射出して1口部と底部はポリエチレン
テレフタレートのみから成り、胴部の内外層が前記PE
Tで中間層が前記PMRから成る肉厚4mmの2種3層
の多層プリフォームを成形した。
このようにして得られたプリフォームの口部を遠赤外線
ヒーターを用いた口部結晶化装置により1口部の表面温
度が160℃の状態で約3分間加熱した後、自然放冷し
、結晶化を行った。
次いで、同じ(遠赤外線ヒーターを用いた底壁部中心部
結晶化装置により、底壁部中心部の表面温度が160℃
の状態で約2分間加熱した後、自然放冷し結晶化を行っ
た。
この多層プリフォームを約100℃に加熱して縦2倍、
横4倍に二軸延伸ブロー成形して重量が52g、内容積
が約1500ccの多層ボトルを得た(以下このボトル
をAを表わす)。
比較のために、前記条件で口部のみの結晶化を行い、底
壁部中心部を結晶化させない前記多層プリフォームを先
に述べた条件で二軸延伸ブローを行い重量が52g、内
容積が約1500ccの多層ボトルを得たC以下このボ
トルをBと表わす)。
これらA、B、2種類のボトルの胴部の内層:中間層:
外層の厚み比は、ボトル胴上部で4.5=0.9 : 
4.6 、胴中央部で4.5 : 1 :4.5 、胴
下部で4.4  :0.8 :4.6であり、ボトル各
部分において、中間層の位置及び厚み比はほぼ均一に存
在していた。
また、Aボトルについての密度法から求めた口部の結晶
化度は39.5%(肉厚2.13m1)で底壁部中心部
の結晶化度は37.0%(肉厚2.0+on+ )であ
った。一方、Bボトルについての口部結晶化度は37.
0%(肉厚2.15mm)で、底壁中心部の結晶化度は
2.7%(肉厚3.72mm)であった。
更に、x11回折法による低壁部中心部の結晶化端部か
ら上方に向かって約10mmの位置における配向結晶化
度はAボトルについては17,4%(肉厚0.4 ++
v) 、Bボトルについては1.6%(肉厚2.851
1I11)であった、また、上記X線回折法による首部
結晶化端部から下方へ511Ifflの位置における配
向結晶化度はAボトルについては2L9%(肉厚0.4
11tII11)で、Bボトルは24.1%(肉厚0.
43mn+)であった。
一方、胴中央部における配向結晶化度は、Aボトルでは
外層が22.6%、内層が22.9%であり、Bボトル
においては、外層が24.1%、内層が24.4%であ
った。
前記A、B、2種類のボトルに果汁入り炭酸飲料(ガス
ボリューム=2.5)を口部ヘッドスペースを25cc
にして充填した後、バストライザーにて殺菌を行った。
上記バストライザーにおける殺菌条件は、第一槽が40
℃3分間、第2槽が72℃25分間、第3槽が66℃l
O分間、第4槽が40℃3分間、第5槽が20℃10分
間である。
前記バストライザー中の充填品の液体温度の最も低い部
分での最高到達温度が71’Cであり、同位置で65℃
以上は13分間維持されていた。
上記バストライザー後のA、B、2種類のボトルの変形
を検査すると、ボトルの全高さではAが処理前の高さの
+2.01、Bは+8.On+mであった。
またボトルの自立性については、AはIO本全てが良で
あったのに対し、BはIO本中8本が不可であった。
上記結果から明らかなように、底壁部中心部と口部等を
結晶化することにより、バストライザーの処理によって
の、ボトル、特にボトル底部の変形が極めて小さくなり
、バストライザー処理後のボトルの上方への伸び、また
ボトルの自立性において良好な結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、多層ダイの断面図、 第2図は、共射出装置の要部断面図、 第3図及び第4図は射出初期及び射出の途中を示す説明
図、 第5図は、プリフォームの口部及び底部の熱結晶化工程
を示す説明図。 第6図及び第7図は、延伸ブロー成形の操作を示す説明
図、 第8図は、容器の断面図、 第9図は、第8図の容器の底部の部分拡大断面図である
。 l−・−多層グイ、2・・・中実流路、3・−外環状流
路、4・・・内環状流路、5・・・ホットランナ−ノズ
ル、6・・・内層用射出機、7・−外層用射出機、8・
−中間層用射出機、11・・・キャビティ型、13・・
−ゲート、14・・・コア、20・・−プリフォーム、
26・・・遮蔽板、28.29・・・加熱用ヒーター、
4o・・−容器、41・・・口部、44・−・底部。 第1図 第2図 第3図 第4図 第6図 第7図 第8図 第9図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)射出成形法によって製造された多層プリフォーム
    を延伸ブロー成形して成る多層容器において、 口部及び底壁部中心部はエチレンテレフタレート単位を
    主体とする熱可塑性ポリエステル単層から成り、該容器
    の口部及び底壁部中心部を除く部分の内少なくとも胴部
    は、前記熱可塑性ポリエステルから成る内層及び外層と
    、前記内外層間に位置するガスバリヤー性熱可塑性樹脂
    の中間層との積層体から成り、前記口部及び底壁部中心
    部は厚肉で且つ密度法による結晶化度が25%以上とな
    るように結晶化され、該容器の口部及び底壁部中心部を
    除く部分は口部及び底壁部に隣接する段差部を介して急
    激に延伸薄肉化され、且つX線回折法による配向結晶化
    度が10%以上となるように分子配向されていることを
    特徴とする耐熱圧性多層容器。
  2. (2)エチレンテレフタレート単位を主体とする熱可塑
    性ポリエステルの内外層とこの内外層間に位置するガス
    バリヤー性熱可塑性樹脂の中間層とから成る多層プリフ
    ォームを、ブロー金型内で且つ延伸可能な温度で延伸ブ
    ロー成形することから成る多層容器の製法において、 内外層に対応する熱可塑性ポリエステル及び中間層に対
    応するガスバリヤー性熱可塑性ポリエステルを、ガスバ
    リヤー性熱可塑性樹脂の射出タイミングを、熱可塑性ポ
    リエステルの射出タンミングに比して射出初期において
    遅く且つ射出終期において早くなるように制御して、併
    進的に射出金型内に共射出し、これによりプリフォーム
    の口部及び底部が実質上ポリエステルから成り、それ以
    外の部分がポリエステルの内外層及びガスバリヤー性熱
    可塑性樹脂の積層体から成るプリフォームを製造し、 該プリフオームの口部及び底部を、密度法による結晶化
    度が25%以上となるように延伸ブロー成形に先立って
    熱処理により結晶化させることを特徴とする耐熱圧性多
    層容器の製法。
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