JPS61201745A - アルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料 - Google Patents

アルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料

Info

Publication number
JPS61201745A
JPS61201745A JP60040907A JP4090785A JPS61201745A JP S61201745 A JPS61201745 A JP S61201745A JP 60040907 A JP60040907 A JP 60040907A JP 4090785 A JP4090785 A JP 4090785A JP S61201745 A JPS61201745 A JP S61201745A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
alumina
silica
composite material
fibers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP60040907A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Donomoto
堂ノ本 忠
Masahiro Kubo
雅洋 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP60040907A priority Critical patent/JPS61201745A/ja
Priority to US06/735,068 priority patent/US4664704A/en
Priority to DE8585106621T priority patent/DE3576831D1/de
Priority to EP85106621A priority patent/EP0192805B1/en
Publication of JPS61201745A publication Critical patent/JPS61201745A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C47/00Making alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments
    • C22C47/02Pretreatment of the fibres or filaments
    • C22C47/025Aligning or orienting the fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C47/00Making alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments
    • C22C47/02Pretreatment of the fibres or filaments
    • C22C47/06Pretreatment of the fibres or filaments by forming the fibres or filaments into a preformed structure, e.g. using a temporary binder to form a mat-like element
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C47/00Making alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments
    • C22C47/08Making alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments by contacting the fibres or filaments with molten metal, e.g. by infiltrating the fibres or filaments placed in a mould
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C49/00Alloys containing metallic or non-metallic fibres or filaments

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、繊維強化金a複合材料に係り、更に詳細には
ムライト結晶を含む結晶質アルミナ−シリカ繊維と絋物
繊維とよりなるハイブリッド繊維を強化繊維とし、アル
ミニウム、マグネシウム、銅、亜鉛、鉛、スズ及びこれ
らを主成分とする合金をマトリックス金属とする複合材
料に係る。
従来の技術 アルミニウム、マグネシウム、銅、亜鉛、鉛、スズ及び
これらを主成分とする合金の如く比較的低融点の金属は
、相手材料との馴染みの良さから摺動材料として多用さ
れている。しかし高性能化に対する要求からこれらの材
料の使用条件が益々厳しくなって来ており、摩耗や焼付
きの如き所謂トライポロジー的問題がしばしば発生して
いる。
例えばディーゼルエンジンのアルミニウム合金製ピスト
ンに於ては、エンジンが過酷な条件にて運転されると、
そのリング溝の異常摩耗やピストンとシリンダとの焼付
きの如き問題が生じることがある。かかるトライポロジ
ー的問題を解決する一つの有効な手段として、本願出願
人と同一の出願人の出願に係る特開昭58−93948
号、特開昭58−93948号、特開昭58−9383
7号、特開昭58−93841号、特開昭59−707
36@の各公報に開示されている如く、アルミニウム合
金の如き金m−8−高硬度で強靭な強化繊維にて強化す
る技術が知られている。
発明が解決しようとする問題点 かかる複合材料用の強化amとしては炭化ケイ素繊維、
窒化ケイ素繊維、アルミナ118M、アルミナ−シリカ
m帷、炭素繊維、チタン酸カリ1ンム繊維、絋物繊維等
があるが、これらの強化繊維の大多数は非常に高価であ
り、このことが上述の如き複合材料を実際の部材に適用
する上で一つの最大の阻害要因となっている。上述の強
化繊維のうち、耐摩耗性向上効果に侵れ且比較的低廉で
ある点に於てアルミナ−シリカ系繊維、即ちアルミナm
維及びアルミナ−シリカ繊維(特開昭58−93837
号、特開昭58−93841号参照)が好ましく、非常
に低廉である点に於て絋物繊維(本願出願人と同一の出
願人の出願にかかる特願昭59−219091号参照)
が好ましい。
しかしアルミナ繊維を強化繊維とする複合材料に於ては
、優れた耐摩耗性が得られるが、アルミナ8Mが高価な
ものであるため、複合材料も高価なものになるという問
題がある。またアルミナ−シリカ繊維は従来より断熱材
料として多量に使用されており、特にハンドリング性を
考慮して一般に非晶質状態にて使用されている。この非
晶質のアルミナ−シリカ繊維を強化繊維とする複合材料
に於ては、アルミナIINを強化繊維とする場合に比し
て複合材料のコストを低減することができるが、アルミ
ナ−シリカ繊維はアルミナ繊維に比して硬さが低いため
、複合材料の耐摩耗性が不十分になり易いという問題が
あり、また非晶質のアルミナ−シリカ系繊維は構造的に
不安定であるため、マグネシウム合金の如き酸化物形成
傾向の高いマトリックス金属のWj渇との間に於て反応
を生じて劣化し、これにより繊維自体の強度が低下し、
従ってアルミナ−シリカ繊維を強化繊維とする複合材料
に於ては強度が不十分なものになり易いという問題があ
る。
また前述の金属に於ては、#a帷強化による高強度化の
要請も大きい。アルミナには種々の結晶構造のものがあ
り、高強度の結晶構造としてはδ相γ相、α相などがあ
り、これらの結晶構造を含むアルミナ繊維としてはそれ
ぞれIC1株式会社製の「サフィル(登録商標’)RF
J 、住友化学工業株式会社製の「仕上アルミナ繊維」
、デュポン社製の[ファイバーFP(登録商りJ(10
0%αアルミナ)がある。これらのアルミナ繊維によれ
ばマトリックス金属の強度を大幅に向上させることがで
きるが、これらの繊維は硬質であるためかかる複合材料
が摺動材料として使用される場合には相手材料の摩耗暑
が増大するという問題がある。これに対しαアルミナ含
有率が5〜5Qwt%であるアルミナ繊維を強化繊維と
する複合材料(特開昭58−93841号)は、それ自
身の耐摩耗性及び相手材に対する摩擦摩耗特性に優れて
いるが、前述のアルミナ繊維を強化繊維とする複合材料
に比して強度の点で不十分である。従って強度及び耐摩
耗性の両方に浸れた複合材料を形成し得る結晶構造のア
ルミナ繊維を選定することは非常に困難である。
これに対しSi Ox 、Ca o、AI ! 03を
主成分とする鉱物amは上述の無機質11H1に比して
遥かに低廉であり、従って絋物繊維を強化繊維として使
用すれば複合材料のコストを大幅に低減することができ
、また鉱物繊、維はマトリックス金属の溶湯との濡れ性
がよ(、また溶湯との反応による劣化が少いため、溶湯
との濡れ性が悪いか又は溶湯との反応による劣化が生じ
る41帷を強化繊維とする場合に比して強度の如き機械
的性質に優れた複合材料を得ることができる。しかし絋
物繊維は上述の他の無機質mNに比して強度及び硬度の
点で劣っているため、鉱物uAmを強化繊維とする複合
材料に於ては上述の他の無機質繊維が使用される場合に
比して強度や耐摩耗性に優れた複合材料を製造すること
が困難であるという問題がある。
本願発明者等は、従来の繊維強化金属複合材料、特にア
ルミナ−シリカ系繊維又は鉱物msを強化繊維とする複
合材料に於ける上述の如き問題に鑑み、種々の実験的研
究を行った結果、非晶質のアルミナ−シリカ#MNを熱
処理してムライト結晶を析出させることにより得られる
ムライト結晶を含む結晶質アルミナ−シリカRa帷と絋
物繊維とを組合せて強化m維として使用すれば、上述の
如き種々の問題を解決することができ、しかも結晶質ア
ルミナ−シリカ繊維のみを強化繊維とする複合材料及び
絋物繊維のみを強化m維とする複合材料より推論される
耐摩耗性よりも適かに優れた耐摩耗性を有する非常に低
廉な複合材料を!ll造し得ることを見出した。
本発明は、本願発明者等が行った種々の実験的研究の結
果得られた知見に基づき、強度、耐摩耗性の如き機械的
性質に優れ、しかも相手材に対する摩擦摩耗特性にも優
れた非常に低廉な複合材料を提供することを目的として
いる。
問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、35〜8Qwt%
At 20a 、65〜20wt%s+ 02.0〜1
0wt%他の成分なる組成を有しムライト結晶量が15
W【%以上である結晶質アルミナ−シリカ系繊維であっ
て、その集合体中に含まれる粒径150μ以上の非ta
g化粒子含有量が5wt%以下である結晶質アルミナル
シリカ繊維と、5lo2、CaO1Al l!03を主
成分としM(IQ含有伍が10wt%以下でありFem
0g含有湯が51Vt%以下でありその他の無機物含有
量が10wt%以下である鉱物V&帷であって、その集
合体中に含まれる非繊維化粒子の総量及び粒径150μ
以上の非繊維化粒子含有量がそれぞれ201!Ft%以
下、7wt%以下である絋物繊維とよりなるハイブリッ
ド繊維を強化繊維とし、アルミニウム、マグネシウム、
銅、亜鉛、鉛、スズ及びこれらを主成分とする合金より
なる群より選択された金属をマトリックス金属とし、前
記ハイブリッド繊維の体積率が1%以上であるアルミナ
−シリカ*m及び絋物繊維強化金w4複合材料によって
達成される。
発明の作用及び効果 上述の如き本発明による複合材料によれば、アルミナ繊
維等に比して逃かに低廉であり硬くて安定なムライト結
晶を含む結晶質アルミナ−シリカIIMと、結晶質アル
ミナ−シリカ繊維よりも更に一層低廉でありマトリック
ス金属の溶湯との濡れ性がよく溶湯との反応による劣化
が少ない絋物繊維とよりなるハイブリッド繊維により体
積率1%以上にてマトリックス金属が強化され、また後
に詳細に説明する如く強化繊維をハイブリッド化するこ
とにより耐摩耗性が著しく向上されるので、耐摩耗性や
強度の如き機械的性質に優れた極めて低廉な複合材料が
得られる。また結晶質アルミナーシリカ繊維の集合体中
に含まれる粒径が150μ以上の巨大で硬い非繊維化粒
子の含有量が5wt%以下に維持され、鉱物m維の集合
体中に含まれる非繊維化粒子の総量及び粒径150μ以
上の非繊維化粒子含有量がそれぞれ20W(%以下、7
wt%以下に維持されるので、強度及び機械加工性にも
優れ粒子の脱落に起因する相手材の異常摩耗を惹起こす
ことのない優れた複合材料が得られる。
一般にアルミナ−シリカ系繊維はその組成及び製法の点
からアルミナ繊維とアルミナ−シリカ繊維に大別される
。Al2ha含有量が70wt%以上であり5102含
有量が30wt%以下の所謂アルミナ繊維は、有機の語
調な溶液とアルミニウムの無機塩との混合物にて繊維化
し、これを高温にて酸化焙焼することにより製造される
ので、強化繊維としての性能には優れているが、非常に
高価である。一方A I t Oa含有量が35〜65
wt%でありSiO2含有農が35〜65wt%である
いわゆるアルミナ−シリカ繊維は、アルミナとシリカの
混合物がアルミナに比して低融点であるため、アルミナ
とシリカの混合物を電気炉などにて溶融し、その融液を
ブローイング法やスピニング法にて繊維化することによ
り比較的低廉に且大量に生産されている。特にAl2O
3含有量が551t%以上であり5in2含有」が35
wt%以下の場合にはアルミナとシリカとの混合物の融
点が高くなり過ぎまた融液の粘性が低く、一方AlzO
a含有量が35W【%以下でありS!02含有量が65
wt%以上の場合には、ブローイングやスピニングに必
要な適正な粘性が得られない等の理由から、これらの低
廉な製造法を適用し難い。従ってA1103含有量が6
5wt%以上のアルミナ−シリカ繊維はA1gae含有
量が65wt%以下のアルミナ−シリカ繊維はど低廉で
はないが、本願発明者等が行った実験的研究の結果によ
れば、Al2O3含有量が65wt%以上の結晶質アル
ミナ−シリカ繊維と非常に低廉な鉱物m維とを組合せて
ハイブリッド化する場合にも、耐摩耗性や強度の如き機
械的性質に優れた低廉な複合材料を得ることができる。
またAl2011含有員がB□wt%以上の繊維に於て
は、所望1(15wt%以上、好ましくは19wt%以
上)のムライト結晶を析出させることができない。
またアルミナとシリカとの混合物の融点や粘性を調整し
たり、m維に特殊な性能を付与する目的から、アルミナ
とシリカとの混合物にCa O,MgOlNatOlF
ew○!J N Cr !! 03、ZrOx 、Ti
 02 、Pb O,Sn 02 、Zn○、Mo 0
!l 、N! 01に20、Mn 02.8203、V
20s 、Cu O,GO304などの金m酸化物が添
加されることがある。本願発明者等が行なった実験的研
究の結果によれば、これらの成分は10wt%以下に抑
えられることが好ましいことが認められた。従って本発
明の複合材料に於ける結晶質アルミナ−シリカ繊維の組
成は35〜80育t%At v Os 、65〜20w
t%Si 02 、O〜10W【%他の成分に設定され
る。
ブローイング法やスピニング法にて製造されたアルミナ
−シリカ繊維は非晶質の繊維であり、繊維の硬さはHv
 700程度である。かかる非晶質状態のアルミナ−シ
リカ繊維を950℃以上の温度に加熱するとムライト結
晶が析出し、繊維の硬さが上昇する。本願発明者等行っ
た実験的研究の結果によればムライト結晶量が15W【
%程度に於て繊維の硬さが急激に増大し、ムライト結晶
量が19W【%に於ては繊維の硬さがHV1000程度
となり、ムライト結晶量がこれ以上に増大されても繊維
の硬さはそれ程増大しないことが認められた。かかるム
ライト結晶を含む結晶質アルミナ−シリカ繊維にて強化
された金属の耐摩耗性や強度はアルミナ−シリカ繊維自
身の硬さとよく対応しており、ムライト結晶量が15w
t%以上、特に19wt%以上の場合に耐摩耗性や強度
に優れた複合材料を得ることができる。従って本発明の
複合材料に於ては、結晶質アルミナ−シリカ繊維のムラ
イト結晶量は15wt%以上、好ましくは19wt%以
上とされる。
またブローイング法等によるアルミナ−シリカ繊維の製
造に於ては、繊維と同時に非繊維化粒子が不可避的に多
量に生成し、従ってアルミナ−シリカ繊維の集合体中に
は比較的多饋の非繊維化粒子が含まれている。アルミナ
−シリカ繊維の特性を向上させるべく繊維を熱処理して
ムライト結晶の析出を行うと、非繊維化粒子もムライト
結晶化して硬化する。本願発明者等が行った実験的研究
の結果によれば、特に粒径が150μを越える巨大な粒
子は複合材料の機械的性質及び加工性を悪化させ、複合
材料の強度を低下せしめる原因となり、更には粒子の脱
落に起因して相手材に対し異常摩耗の如き不具合を発生
させる原因ともなる。
従って本発明の複合材料に於ては、結晶質アルミナ−シ
リカ繊維の集合体中に含まれる粒径150μ以上の非繊
維化粒子の含有量は5wt%以下、特に21%以下、更
には1wt%以下に抑えられる。
一方絋物繊維は岩石を溶融してI維化することにより形
成されるロックウール(ロックファイバ)、−鉄スラグ
を繊維化することにより形成されるスラグウール(スラ
グファイバ)、岩石とスラグとの混合物を溶融して繊維
化することにより形成されるミネラルウール(ミネラル
ファイバ)などの人工繊維を総称したものであり、一般
に35〜50wt%Si Ox 、20〜40wt%C
ab、10〜20wt%A1gOs  、 3〜7冑t
%Mo011〜5wt%F020g、0〜10w1%そ
の他のm機物なる組成を有している。
かかる絋物繊維も一般にスピニング法の如き方法にて製
造されており、従って絋物繊維の製造に於てもm帷と共
に不可避的に非繊維化粒子が生成する。かかる非繊維化
粒子も非常に硬く且繊帷径に比して遥かに大きく、その
ため結晶質アルミナ−シリカ繊維の集合体中に含まれる
非繊維化粒子の場合と同様の弊害を発生させる原因とな
る。本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
上述の如き弊害は非l1M化粒子の粒径が150μ以上
の場合に特に顕著であり、従って本発明の複合材料に於
ては、絋物繊維の集合体中に含まれる非繊維化粒子の総
量は20wt%以下、好ましくは10wt%以下に抑え
られ、また粒径150μ以上の非繊維化粒子の含有量は
7wt%以下、好ましくは21%以下に抑えられる。
また本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
結晶質アルミナ−シリカiagmと絋物繊維とよりなる
ハイブリッド繊維を強化繊維とし、アルミニウム、マグ
ネシウム、銅、亜鉛、鉛、スズ及びこれらを主成分とす
る合金をマトリックス金属とする複合材料に於ては、ハ
イブリッド繊維の体積率が1%程度であっても複合材料
の耐摩耗性が著しく向上し、これ以上ハイブリッド繊維
の体積率が高くされても相手材の摩耗量はそれ程増大し
ない。従って本発明の複合材料に於ては、ハイブリッド
繊維の体積率は1%以上、特に2%以−ヒ、更には4%
以上とされる。
また本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
結晶質アルミナ−シリカ繊維と鉱物m維とを組合せてハ
イブリッド化することによる複合材料の耐摩耗性向上効
果は、後に詳細に説明する如く、ハイブリッド#MN中
の結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比が5〜80%の
場合に、特に10〜60%の場合に顕著であり、゛従っ
て本発明の他の一つの詳細な特徴によれば、ハイブリッ
ド繊維中の結晶質アルミナ−シリカmHの体積比は5〜
80%、好ましくは10〜60%とされる。
また本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
ハイブリッドI維中の結晶質アルミナ−シリカ繊維の体
積比が比較的小さく絋物繊維の体積比が比較的高い場合
、例えばハイブリッド繊維中の結晶質アルミナ−シリカ
lI維の体積比が5〜40%である場合には、ハイブリ
ッド繊維の体積率が2%、特に4%以上でなければ複合
材料の十分な耐摩耗性を確保することが困難であり、ハ
イブリッドm雑の体積率が35%、特に40%を越える
と゛複合材料の強度及び耐摩耗性が逆に低下する。従っ
て本発明の更に他の一つの詳細な特徴によれば、ハイブ
リッド繊維中の結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比は
5〜40%、特に10〜40%であり、ハイブリッド繊
維の体積率は2〜40%、好ましくは4〜35%とされ
る。
また本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
ハイブリッド繊維中の結晶質アルミナ−シリカ繊維の体
積比の如何に拘らず、絋物繊維の体積率が20%、特に
25%を越えると複合材料の強度及び耐摩耗性が低下す
る。従って本発明の更に他の一つの詳細な特徴によれば
、ハイブリッド繊維中の結晶質アルミナ−シリカtjA
Hの体積比の如何に拘らず、絋物繊維の体積率は25%
以下、好ましくは20%以下とされる。
尚強度、耐摩耗性の如き機械的性質に優れ、しかも相手
材に対する摩擦摩耗特性に優れた複合材料を得るために
は、結晶質アルミナ−シリカ繊維は、本願発明者等が行
った実験的研究の結果によれば、短繊維の場合には1.
5〜5.0μの平均繊維径及び20μ〜3mmの平均繊
維長を有し、長繊維の場合には3〜30μの繊維径を有
することが好ましい。一方絋物繊維はその構成材料たる
鉱物の溶融状態に於ける粘性が比較的小さく、また絋物
繊維がアルミナ繊維等に比して比較的脆弱であることか
ら、鉱物m紺は繊維径1〜10μ、繊維長10μ〜約1
0CI程度の短mtia<不連続繊維)の形態にて製造
されている。従って低廉な絋物繊維の入手性を考慮すれ
ば、本発明の複合材料に於て使用される鉱物IIAMの
平均lIH径は2〜8μ程度であり、平均繊維長は20
μ〜5cm程度であることが好ましい。また複合材料の
製造方法を考慮すると、鉱物ml1tの平均繊維長は加
圧鋳造法の場合には100μ〜5ce程度、粉末冶金法
の場合には20μ〜21Im8度であることが好ましい
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
イソライト・バブコック耐火株式会社製のアルミナ−シ
リカ繊維(商品名「カオウール」、45wt%At 2
0a 、 55wt%5iC)+)に対し脱粒処理を行
い、繊維集合体中に含まれる粒径150μ以上の粒子含
有働を0.21%とじた後、それらの繊維集合体を熱処
理することにより、下記の表1に示されている如くムラ
イト結晶量が20wt%である結晶質アルミナ−シリカ
繊維を形成した。
また下記の表2に示されたJ im  Walter 
 Re5ources社製の絋物繊維(商品名rPMF
J  (Processed  M 1neral  
F 1ber) )に対し脱粒処理を行うことにより、
繊維集合体中に含まれる非繊維化粒子の総量及び粒径1
50μ以上の粒子含有量をそれぞれ2,5wt%、0.
1wt%とした。
次いで上述の結晶質アルミナ−シリカ繊維及び絋物繊維
を種々の体積比にてコロイダルシリカ中に分散させ、そ
のコロイダルシリカを攪拌することにより結晶質アルミ
ナ−シリカ繊維及び絋物繊維を均一に混合し、かくして
結晶質アルミナ−シリカ繊維及び絋物繊維が均一に分散
されたコロイダルシリカより真空成形法により第1図に
示されている如<80X80X201の4M雄影形成1
を形成し、更にそれを600℃にて焼成することにより
個々の結晶質アルミナ−シリカ繊維2及び鉱物!I稚2
aをシリカにて結合させた。この場合、第1図に示され
ている如く、個々の結晶質アルミナ−シリカ繊維2及び
絋物繊維2aはx−y平面内に於てはランダムに配向さ
れ、2方向に$A重ねられた状態に配向された。
次いで第2図に示されている如く、繊維成形体1を鋳型
3のモールドキャビティ4内に配置し、該モールドキャ
ビティ内に730℃のアルミニウム合金(JIS規格A
C8A>の溶場5を注湯し、該溶場を鋳型3に嵌合する
プランジャ6により1500 kG/ 012の圧力に
加圧し、その加圧状態を溶s5が完全に凝固するまで保
持し、かくして第3図に示されている如く外径110■
、高さ50HIの円柱状の凝固体7を鋳造し、更に該凝
固体に対し熱処理Tγを施し、各凝固体より結晶質アル
ミナ−シリカ繊維及び絋物繊維を強化繊維としアルミニ
ウム合金をマトリックスとする複合材料1′を切出し、
それらの複合材料より摩耗試験用のブロック試験片を機
械加工によって作成した。尚上述の各複合材料Ao−A
+ooの結晶質アルミナ−シリカ繊維及び絋物繊維の体
積率、強化繊維の総体積率はそれぞれ下記の表3に示さ
れている通りであった。
次いで各ブロック試験片を順次摩擦摩耗試験機にセット
し、相手部材である軸受鋼(JISm格5UJ2)の焼
入れ焼戻し材(硬さHv810)製の円筒試験片の外周
面と接触させ、それらの試験片の接触部に常温(20℃
)の潤滑油(キャッスルモータオイル5W−30)を供
給しつつ、接触面圧20 k(1/l112、滑り速度
Q、 31/ SeCにて1時間円筒試験片を回転させ
る摩耗試験を行なった。尚この摩耗試験に於けるブロッ
ク試験片の被試験面は第1図に示されたx−y平面に垂
直な平面であった。この摩耗試験の結果を第4図に示す
。第4図に於て、上半分はブロック試験片の摩耗量(摩
耗痕深さμ)を表わしており、下半分は相手部材である
円筒試験片の摩耗量(摩耗減量1(1)を表わしており
、横軸は強化繊維の総量に対する結晶質アルミナ−シリ
カ繊維の体積比(%)を表わしている。
第4図より、ブロック試験片の摩耗量は結晶質アルミナ
−シリカ繊維の体積比の増大につれて低下し、特に結晶
質アルミナ−シリカ繊維の体積比が0〜20%の範囲に
於て著しく低下し、結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積
比が20%以上の領域に於ては実質的に一定の値になる
ことがわかる。
また円筒試験片の摩耗量は結晶質アルミナ−シリカ繊維
の体積比の如何に拘らず比較的小さい実質的に一定の値
であることが解る。
複合材料は一般に設計可能な材料といわれており、複合
剤が成立すると考えられている。今強化繊維の総量に対
する結晶質アルミナ−シリカm雑の体積比をX%とすれ
ば、x−0%の場合のブロック試験片の摩耗量は98μ
であり、X−100%である場合のブロック試験片の摩
耗量は10μであるので、複合材料の摩耗量について複
合剤が成立するとすれば、x−0〜100%の範囲に於
けるブロック試験片の摩耗量Yは Y−(98−10)X/100+10 であるもの推測される。第4図に於ける仮想線はかかる
複合剤に基くブロック試験片の摩耗量の推測値を表わし
ている。また第5図はかかる複合剤に基くブロック試験
片の摩耗量の推測値と実測値との差ΔYを強化m雑の総
量に対する結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比Xを横
軸にとって示している。この第5図より、体積比Xが5
〜80%の範囲に於て、特に10〜60%の範囲に於て
ブロック試験片の摩耗量が推測値より著しく低減される
ことが認められ、このことが複合材料の摩耗量に関し結
晶質アルミナ−シリカ繊維と絋物繊維とをハイブリッド
化することによる効果と考えられる。
実施例2 下記の表4に示された三菱化成株式会社製の結晶質アル
ミナーシリカ繊維に対し脱粒処理を行うことにより、繊
1[合体中に含まれる粒径150μ以上の粒子量をo、
1wt%とじた。また下記の表5に示された日東紡績株
式会社製の絋物繊維(商品名「ミクロファイバ」)に対
し脱粒処理を行うことにより、繊維集合体中に含まれる
非繊維化粒子の総量及び粒径150μ以上の非繊維化粒
子の含有量をそれぞれ1.0wt%、Q、”1wt%と
した。次いで上述の実施例1の場合と同様の要領の真空
成形法により、互いに均一に混合された種々の体積比の
結晶質アルミナ−シリカ繊維と絋物繊維とよりなり繊維
の総体積率が約3%の繊維成形体(80X80X20a
m)を形成した。
次いで上述の各繊維成形体を用いて、上述の実施例1と
同様の要領にて高圧鋳造法(溶湯温度730℃、溶湯に
対する加圧力1500kMaI)にて、アルミラム合金
(JIS規格AC8A)をマトリックス金属とする下記
の表6に示された複合材料B・〜B1゜。を製造し、そ
れらの複合材料に対しTT熱処理を施した。これらの複
合材料より摩耗試験用のブロック試験片を切出し、球状
黒鉛鋳鉄(J ISI#!FCC70)製の円筒試験片
を相手部材として、実施例1の場合と同一の条件にて摩
耗試験を行った。
上述の摩耗試験の結果を第6図に示ず。尚第6図に於て
、上半分はブロック試験片の摩耗量(摩耗痕深さμ)を
表わしており、下半分は相手部材である円筒試験片の摩
耗量(摩耗減量1g)を表わしており、横軸は強化繊維
の総量に対する結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比(
%)を表わしており、仮想線は複合則に基くブロック試
験片の摩耗量の推測値を表わしている。また第7図は複
合則に基くブロック試験片の摩耗量の推測値と実測値と
の差ΔYを強化繊維の総量に対する結晶質アルミナ−シ
リカ1M組の体積比Xを横軸にとって示す第5図と同様
のグラフである。
第6図より、球状黒鉛鋳鉄を相手部材とする場合にも、
ブロック試験片の摩耗量は結晶質アルミナ−シリカ繊維
の体積比の増大につれて低下し、特に結晶質アルミナ−
シリカ繊維の体積比が0〜40%の範囲に於て著しく低
下し、結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比が60%以
上の領域に於ては実質的に一定の値になることが解る。
また円筒試験片の摩耗量は上述の実施例1の場合と同様
結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比の如何に拘らず比
較的小さい実質的に一定の値であることが解る。更に第
4図と第6図との比較より、相手部材が球状黒鉛鋳鉄の
如く、遊離黒鉛を含み従って自己潤滑性に優れた材料よ
りなっている場合には、相手部材が鋼などの場合に比し
て強化II雑の総量は少なくてよいことが解る。また第
7図より結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比が10〜
80%の範囲に於てブロック試験片の摩耗量が推測値よ
り著しく低減されることが解る。
11L 上掲の表4に示された結晶質アルミナ−シリカ繊維と上
掲の表2に示された絋物繊維とを使用して、上述の実施
例1の場合と同一の要領の真空成形法により、互いに均
一に混合された種々の体積比の結晶質アルミナ−シリカ
IINと絋物繊維とよりなる80X80X20m…の繊
維形成体を形成した。
次いで上述の実施例1の場合と同様の要領にて高圧鋳造
法(溶湯温度690℃、溶湯に対する加圧力1500k
g/am’)にてマグ卓シウム合金(ASTMI格AZ
91)をマトリックス金属とする下記の表7に示された
複合材料G o ” Cto。を製造した。
かくして得られた複合材料より摩擦摩耗試験用のブロッ
ク試験片を形成し、上述の実施例1の場合と同一の条件
にて軸受鋼LJISI格5LIJ2、硬さHv810)
製の円筒試験片を相手部材とする摩耗試験を行った。こ
の摩耗試験の結果を第8図に示す。第8図に於て、上半
分はブロック試験片の摩耗量(II!耗痕深さμ)を表
しており、下半分は相手部材である円筒試験片の摩耗置
く摩耗域j!lI1g)を表しており、横軸は強化繊維
の総量に対する結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比(
%)を表わしており、仮想線は複合則に基くブロック試
験片の摩耗量の推測値を表わしている。
第8図より、この実施例に於てもブロック試験片の摩耗
量は結晶質アルミナ−シリカIIt11の体積比の増大
につれて低下し、特に結晶質アルミナ−シリカ繊維の体
積比が0〜40%の範囲に於て著しく低下し、結晶質ア
ルミナ−シリカ繊維の体積比が60%以上の領域に於て
は実質的に一定の値になることが解る。また円筒試験片
の摩耗量も上述の実施例1及び2の場合と同様、結晶質
アルミナ−シリカ繊維の体積比の如何に拘らず比較的小
さい実質的に一定の値であることが解る。
また第9図は複合則に基くブロック試験片の摩耗損の推
測値と実測値ΔYを強化繊維の総量に対する結晶質アル
ミナ−シリカ繊維の体積比Xを横軸にとって示している
。この第9図より、結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積
比Xが10〜80%の範囲に於てブロック試験片の摩耗
量が推測値より著しく低減されることが解る。
実施例4 下記の表8に示されたイソライト・バブコック耐火株式
会社製の結晶質アルミナ−シリカ繊維(商品名「カオウ
ール」)と1掲の表2に示された鉱物iamとを使用し
、上述の実施例1の場合と同様の真空成形法により互い
に均一に混合された種々の体積比の結晶質アルミナ−シ
リカ繊維及び絋物繊維よりなり繊維の総体積率が約7%
である繊維成形体(80X80x20am)を形成した
次いでその繊維成形体を用いて上述の実施例1の場合と
同様の要領の高圧鋳造法(溶湯温度730℃、溶湯に対
する加圧力1500kO/cj)にて結晶質アルミナ−
シリカ繊維及び絋物繊維を強化繊維としアルミニウム合
金(JIS規格AC8A)をマトリックス金属とする下
記の表9に示された複合材料Do〜DIooを製造し、
各複合材料に対し熱処理Trを行った。
上述の如く製造された各複合材料より曲げ試験片(50
x10x2mm)を切出し、350℃に於て支点闇距離
39ssにて三点曲げ試験を行った。
また比較例として、マトリックス金属としてのアルミニ
ウム合金(Jllll格AC8A)のみよりなり熱処理
Trが施された曲げ試験片についても同様の試験を行っ
た。尚試験片の50X10111の平面が第1図のx−
y平面に平行であり、試験片の破断時に於ける表面応力
M/Z (M−破断時に於ける曲げモーメント、Z−曲
げ試験片の断面係数)を曲げ強さとして測定した。この
曲げ試験の結果を第10図に示す。
第10図より、強化繊維の総体積率が7%程度であって
も結晶質アルミナ−シリカ1#!雑及び絋物繊維にて複
合強化すれば、結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比の
如何に拘らず、複合材料の強度をアルミニウム合金より
も遥かに高い値にすることができることが解る。また結
晶質アルミナ−シリカ繊維及び絋物繊維にて複合強化さ
れた複合材料の強度は、結晶質アルミナ−シリカ繊維の
体積比の増大につれて線形的に増大することが解る。
!LLL5 上述の実施例1の場合と同一の要領及び同一の条件にて
、強化meiの総体積率が15%であり、強化繊維の総
農に対する結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比が20
%である結晶質アルミナ−シリカ繊維と絋物繊維とより
なる繊維成形体(80X80X2011)を形成し、こ
れらのi*m成形体を用いて上述の実施例1の場合と同
様の要領の高圧鋳造法(溶湯に対する加圧力500kM
/)にて亜鉛合金(JIS規格zoci > 、純鉛(
純度99.8%)、スズ合金(J[S[1WJ2)をマ
トリックス金属とする複合材料を製造した。尚亜鉛合金
、純鉛、スズ合金の各溶湯の温度はそれぞれ500℃、
410℃、330℃であった。
かくして製造された複合材料より摩耗試験用のブロック
試験片を切出し、それらのブロック試験片について上述
の実施例1の場合と同一の条件(但し接触面圧5kg/
am2)にて軸受鋼(JIS規格5UJ2、硬さHv8
10)製の円筒試験片を相手部材とする摩耗試験を30
分間行ったところ、各複合材料の摩耗mはそれぞれマト
リックス金属としての亜鉛合金、純鉛、スズ合金のみよ
りなるブロック試験片の摩耗量に比してそれぞれ5%、
2%、3%であり、従って亜鉛合金、純鉛、スズ合金を
マトリックス金属とする場合にもムライト結晶を含む結
晶質アルミナ−シリカ繊維及び絋物繊維を強化繊維とす
れば複合材料の耐摩耗性が著しく改善されることが認め
られた。
以上に於ては本発明を本願発明者等が行った実験的研究
の一部との関連に於て幾つかの実施例について詳細に説
明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はなく、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能である
ことは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は繊維成形体の繊維配向状態を示す解図、第2図
は高圧鋳造法による複合材料の製造工程を示す解図、第
3図は第2図の高圧鋳造法により形成された凝固体を示
す斜視図、第4図は結晶質アルミナ−シリカmg及び絋
物繊維を強化繊維としアルミニウム合金をマトリックス
金属とする複合材料と軸受鋼との間にて行われた摩耗試
験の結果を、強化繊維の総量に対する結晶質アルミナ−
シリカ繊維の体積比を横軸にとって示すグラフ、第5図
は第4図に示されたデータに基き複合材料の摩耗量の複
合剤に基く推測値と実測値との差を強化繊維の総1に対
する結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比を横軸にとっ
て示すグラフ、第6図は結晶質アルミナ−シリカ繊維及
び絋物繊維を強化繊維としアルミニウム合金をマトリッ
クス金属とする複合材料と球状黒鉛鋳鉄との間にて行わ
れた摩耗試験の結果を、強化繊維の総lに対する結晶質
アルミナ−シリカ繊維の体積比を横軸にとって示すグラ
フ、第7は第6図に示されたデータに基き複合材料の摩
耗量の複合■に基く推測値と実測値との差を強化繊維の
総量に対する結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比を横
軸にとって示すグラフ、第8図は結晶質アルミナ−シリ
カ繊維及び絋物繊維を強化繊維としマグネシウム合金を
マトリックス金属とする複合材料と軸受鋼との間にて行
われた摩耗試験の結果を、強化繊維の総量に対する結晶
質アルミナ−シリカ繊維の体積比を横軸にとって示すグ
ラフ、第9図は第8図に示されたデータに基き複合材料
の摩耗量の複合剤に基く推測値と実測値との差を強化I
IHの総量に対する結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積
比を横軸にとって示すグラフ、第10図は結晶質アルミ
ナ−シリカ繊維及び絋物繊維を強化mIflとしアルミ
ニウム合金をマトリックス金属とする複合材料及びアル
ミニウム合金について行われた曲げ試験の結果を示すグ
ラフである。 1・・・繊維成形体、1′・・・複合材料、2・・・結
晶質アルミナ−シリカ繊維、2a・・・絋物繊維、3・
・・鋳型、4・・・モールドキャピテイ、5・・・溶場
、6・・・プランジャ、7・・・凝固体 特 許 出 願 人  トヨタ自動車株式会社代   
  理     人   弁理士  明  石  昌 
 毅第1図   第3図 第2図 第4図 第5図 結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比×(%)第7図 結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比×(%)第8図 第9図 結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比×(%)第10図 曲 げ DOO200400600帥  Dloo  比較例昭
和60年6月27日 1.事件の表示 昭和60年特許願第040907号2
、発明の名称 アルミナ−シリカ繊維及び絋物繊維強化
金属複合材料 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  愛知県1田市トヨタ町1番地名 称  (3
20) トヨタ自動車株式会社4、代理人 居 所  $104東京都中央区新川1丁目5番19号
茅場町長岡ピル3階 電話551−4171昭和60年
6月10日(昭和60年6月25日発送)6、補正の対
象  明細書 (1)明細書第47頁第15行の「第7は」を「第7図
は」と補正する。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)35〜80wt%Al_2O_3、65〜20w
    t%SiO_2、0〜10wt%他の成分なる組成を有
    しムライト結晶量が15wt%以上である結晶質アルミ
    ナ−シリカ繊維であつて、その集合体中に含まれる粒径
    150μ以上の非繊維化粒子含有量が5wt%以下であ
    る結晶質アルミナ−シリカ繊維と、SiO_2、CaO
    、Al_2O_3を主成分としMgO含有量が10wt
    %以下でありFe_2O_3含有量が5wt%以下であ
    りその他の無機物含有量が10wt%以下である鉱物繊
    維であつて、その集合体中に含まれる非繊維化粒子の総
    量及び粒径150μ以上の非繊維化粒子含有量がそれぞ
    れ20wt%以下、7wt%以下である鉱物繊維とより
    なるハイブリッド繊維を強化繊維とし、アルミニウム、
    マグネシウム、銅、亜鉛、鉛、スズ及びこれらを主成分
    とする合金よりなる群より選択された金属をマトリック
    ス金属とし、前記ハイブリッド繊維の体積率が1%以上
    であるアルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合
    材料。
  2. (2)特許請求の範囲第1項のアルミナ−シリカ繊維及
    び鉱物繊維強化金属複合材料に於て、前記ハイブリッド
    繊維中の前記結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比は5
    〜80%であることを特徴とするアルミナ−シリカ繊維
    及び鉱物繊維強化金属複合材料。
  3. (3)特許請求の範囲第2項のアルミナ−シリカ繊維及
    び鉱物繊維強化金属複合材料に於て、前記ハイブリッド
    繊維中の前記結晶質アルミナ−シリカ繊維の体積比は5
    〜40%であり、前記ハイブリッド繊維の体積率は2〜
    40%であることを特徴とするアルミナ−シリカ繊維及
    び鉱物繊維強化金属複合材料。
  4. (4)特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかのア
    ルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料に於
    て、前記鉱物繊維の体積率は25%以下であることを特
    徴とするアルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複
    合材料。
  5. (5)特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかのア
    ルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料に於
    て、前記結晶質アルミナ−シリカ繊維のムライト結晶量
    19wt%以上であることを特徴とするアルミナ−シリ
    カ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料。
  6. (6)特許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかのア
    ルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料に於
    て、前記結晶質アルミナ−シリカ繊維の集合体中に含ま
    れる粒径150μ以上の非繊維化粒子含有量は1wt%
    以下であることを特徴とするアルミナ−シリカ繊維及び
    鉱物繊維強化金属複合材料。
  7. (7)特許請求の範囲第1項乃至第6項のいずれかのア
    ルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料に於
    て、前記鉱物繊維の前記集合体中に含まれる非繊維化粒
    子の総量及び粒径150μ以上の非繊維化粒子含有量は
    それぞれ10wt%以下、21%以下であることを特徴
    とするアルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合
    材料。
  8. (8)特許請求の範囲第1項乃至第7項のいずれかのア
    ルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料に於
    て、前記ハイブリツド繊維中の前記結晶質アルミナ−シ
    リカ繊維及び前記絋物繊維は互いに実質的に均一に混合
    された状態にあることを特徴とするアルミナ−シリカ繊
    維及び絋物繊維強化金属複合材料。
JP60040907A 1985-03-01 1985-03-01 アルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料 Pending JPS61201745A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60040907A JPS61201745A (ja) 1985-03-01 1985-03-01 アルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料
US06/735,068 US4664704A (en) 1985-03-01 1985-05-16 Composite material made from matrix metal reinforced with mixed crystalline alumina-silica fibers and mineral fibers
DE8585106621T DE3576831D1 (de) 1985-03-01 1985-05-29 Verbundmaterial einer metallischen matrix verstaerkt mit einem gemisch von kristallinen aluminiumoxid-siliciumoxid-fasern und minerale fasern.
EP85106621A EP0192805B1 (en) 1985-03-01 1985-05-29 Composite material made from matrix metal reinforced with mixed crystalline alumina-silica fibers and mineral fibers

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60040907A JPS61201745A (ja) 1985-03-01 1985-03-01 アルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61201745A true JPS61201745A (ja) 1986-09-06

Family

ID=12593577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60040907A Pending JPS61201745A (ja) 1985-03-01 1985-03-01 アルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料

Country Status (4)

Country Link
US (1) US4664704A (ja)
EP (1) EP0192805B1 (ja)
JP (1) JPS61201745A (ja)
DE (1) DE3576831D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62139840A (ja) * 1985-12-12 1987-06-23 Toyota Motor Corp ムライト結晶含有アルミナ連続繊維強化金属複合材料

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4749545A (en) * 1986-04-02 1988-06-07 British Petroleum Co. P.L.C. Preparation of composites
US4888054A (en) * 1987-02-24 1989-12-19 Pond Sr Robert B Metal composites with fly ash incorporated therein and a process for producing the same
US5338330A (en) * 1987-05-22 1994-08-16 Exxon Research & Engineering Company Multiphase composite particle containing a distribution of nonmetallic compound particles
DE3885259T2 (de) * 1987-12-12 1994-02-17 Fujitsu Ltd Gesintertes Verbundmaterial auf Magnesiumbasis und Verfahren zu seiner Herstellung.
AUPN273695A0 (en) * 1995-05-02 1995-05-25 University Of Queensland, The Aluminium alloy powder blends and sintered aluminium alloys
US6265335B1 (en) * 1999-03-22 2001-07-24 Armstrong World Industries, Inc. Mineral wool composition with enhanced biosolubility and thermostabilty
US6312626B1 (en) * 1999-05-28 2001-11-06 Brian S. Mitchell Inviscid melt spinning of mullite fibers
US7718114B2 (en) 2005-03-28 2010-05-18 Porvair Plc Ceramic foam filter for better filtration of molten iron
US10434568B2 (en) 2012-04-12 2019-10-08 Loukus Technologies, Inc. Thermal isolation spray for casting articles
RU2607016C2 (ru) * 2014-07-01 2017-01-10 Федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Уральский федеральный университет имени первого Президента России Б.Н. Ельцина" Способ получения литого композиционного материала
JPWO2016002943A1 (ja) * 2014-07-04 2017-06-08 デンカ株式会社 放熱部品及びその製造方法
CN104264083B (zh) * 2014-09-15 2016-11-02 河南科技大学 一种碳纤维增强铝锂合金复合材料及其制备方法
CN109280816A (zh) * 2018-10-31 2019-01-29 宁波汇通机械联接件有限公司 一种铝螺管接头
CN113186432B (zh) * 2021-04-22 2022-10-14 上海交通大学 带有矿物桥结构的氧化铝增强铝基叠层复合材料及其制备方法

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1236012A (en) * 1967-03-16 1971-06-16 Mini Of Aviat Supply Fibre reinforced composites
US3788935A (en) * 1970-05-27 1974-01-29 Gen Technologies Corp High shear-strength fiber-reinforced composite body
JPS5534215B2 (ja) * 1974-02-08 1980-09-05
US4152149A (en) * 1974-02-08 1979-05-01 Sumitomo Chemical Company, Ltd. Composite material comprising reinforced aluminum or aluminum-base alloy
JPS5428204A (en) * 1977-08-05 1979-03-02 Daido Steel Co Ltd Method of making fiberrreinforced metal compositet materials
US4259112A (en) * 1979-04-05 1981-03-31 Dwa Composite Specialties, Inc. Process for manufacture of reinforced composites
US4444603A (en) * 1981-09-01 1984-04-24 Sumitomo Chemical Company, Limited Aluminum alloy reinforced with silica alumina fiber
JPS5893837A (ja) * 1981-11-30 1983-06-03 Toyota Motor Corp 複合材料及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62139840A (ja) * 1985-12-12 1987-06-23 Toyota Motor Corp ムライト結晶含有アルミナ連続繊維強化金属複合材料

Also Published As

Publication number Publication date
EP0192805B1 (en) 1990-03-28
US4664704A (en) 1987-05-12
EP0192805A3 (en) 1987-10-28
EP0192805A2 (en) 1986-09-03
DE3576831D1 (de) 1990-05-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61201745A (ja) アルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料
EP0074067B1 (en) Method for the preparation of fiber-reinforced metal composite material
JPS61253334A (ja) アルミナ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料
JPS61201744A (ja) アルミナ−シリカ繊維及び鉱物繊維強化金属複合材料
JPS6199655A (ja) 鉱物繊維強化金属複合材料
JP2005042136A (ja) アルミニウム基複合材料およびその製造方法
US2814559A (en) Process for the production of nodular cast iron
JPS61253341A (ja) アルミナ繊維・アルミナ−シリカ繊維強化金属複合材料
CN1818115A (zh) 一种锌铝基耐磨合金材料及制备
JPS61207537A (ja) 部材の組合せ
JPS5893845A (ja) 繊維強化金属型複合材料及びその製造方法
JPS61207531A (ja) 部材の組合せ
JPH07116537B2 (ja) 高強度および高靭性を有する耐摩耗性Cu合金
JPS61253335A (ja) 部材の組合せ
JPS61207536A (ja) 部材の組合せ
JPS61207535A (ja) 部材の組合せ
JPS61174343A (ja) 部材の組合せ
JPS61207533A (ja) 部材の組合せ
JPH0362776B2 (ja)
JPS61207532A (ja) 部材の組合せ
JPS5839757A (ja) 複合体の製造方法
JPS62139841A (ja) ムライト結晶含有アルミナ短繊維強化金属複合材料
JPS6296626A (ja) 摺動用部材
JPS6286133A (ja) 摺動用部材
CN116219308A (zh) 一种便于热处理的模具钢及其制备方法