JPS6296626A - 摺動用部材 - Google Patents

摺動用部材

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JPS6296626A
JPS6296626A JP9487985A JP9487985A JPS6296626A JP S6296626 A JPS6296626 A JP S6296626A JP 9487985 A JP9487985 A JP 9487985A JP 9487985 A JP9487985 A JP 9487985A JP S6296626 A JPS6296626 A JP S6296626A
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fibers
wear
fiber
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Tadashi Donomoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、互いに当接して相対的に摺動する二つの部材
の組合せに係り、更に詳細には一方の部材がアルミナ繊
維及びアルミナ−シリカ繊維を強化繊維とする複合材料
にて構成され他方の部材が鋼にて構成された二つの部材
の組合せに係る。
従来の技術 各種機械の構成要素や部材に於ては、部分的に特別な機
械的特性を要求されることが多い。例えば、自動車用エ
ンジンに於ては、エンジンの性能に対する要求が高くな
るにつれて、ピストンの如き部材はその比強度や剛性が
優れていることに加えて、その摺動面が耐摩耗性に優れ
ていることが強(要請されるようになってきた。かかる
部材の比強度や耐摩耗性等を向上させる一つの手段とし
て、それらの部材を各種の無機質繊維等を強化材としア
ルミニウム合金の如き金属をマトリックスとする複合材
料にて構成することが試られている。
かかる繊維強化金属複合材料の一つとして、本願出願人
と同一の出願人の出願にかかる特願昭60−     
号に於て、アルミナ繊維及びアルミナ−シリカ繊維を強
化繊維とし、アルミニウム合金などをマトリックスとす
る繊維強化金属複合材料が既に提案されており、かかる
繊維強化金属複合材料によれば、それらにて構成された
部材の比強度や耐摩耗性等を向上させることができ、ま
たアルミナ繊維等を強化繊維とする複合材料に比して低
廉な複合材料を得ることができる。
発明が解決しようとする問題点 しかし、互いに当接して相対的にl!f肋する二つの部
材の組合せに於て、その一方の部材を上述の如き繊維強
化金属複合材料にて構成した場合には、その他方の部材
の材質によってはその他方の部材の摩耗が著しく増大し
、従ってそれらを互いに当接して相対的に摺動する摺動
部材の組合せとして使用することはできない。
本願発明者等は、互いに当接して相対的に活動する二つ
の部材の組合せであって、その一方の部材が強度及び剛
性に優れたアルミナ繊維及びアルミナ繊維に比して遥か
に低廉であるアルミナ−シリカIl雑を強化lINとし
アルミニウム合金の如き金属をマトリックスとするmM
強化金属複合材料にて構成され、その他方の部材が鋼に
て構成された部材の組合せに於て、それら両方の部材の
摩耗績を最小限に抑えるためには、それらの材質や性質
の組合せとしては如何なるものが適切であるかについて
種々の実験的研究を行なった結果、それぞれ特定の特徴
及び特定の性質を有するものでなければならないことを
見出した。
本発明は、本願発明者等が行なった上述の如き実験的研
究の結果得られた知見に基づき、一方の部材がアルミナ
IIN及びアルミナ−シリカ繊維を強化IINとしアル
ミニウム合金の如き金属をマトリックスとする繊維強化
金属複合材料にて構成され、その他方の部材が鋼にて構
成された互いに当接して相対的に摺動する二つの部材の
組合せであって、それら両方の部材の互いに他に対する
摺動面に於ける摩耗特性が改善された二つの部材の組合
せを提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、互いに当接して相
対的に摺動する第一の部材と第二の部材との組合せにし
て、前記第一の部材の少なくとも前記第二の部材に対す
る1習動面部はsowt%以上のAlgOa、残部実質
的に5iOpなる組成を有するアルミナ繊維と、35〜
65wt%△1203.65〜35 wt%S i O
2)O〜10wt%他の成分なる組成を有するアルミナ
−シリカ繊維であって、その集合体中に含まれる非繊維
化粒子の総量及び粒径150μ以上の非繊維化粒子含有
量がそれぞれ17wt%以下、7wt%以下であるアル
ミナ−シリカ繊維とよりなるハイブリッド繊維を強化M
&雑とし、アルミニウム、マグネシウム、銅、亜鉛、鉛
、スズ及びこれらを主成分とする合金よりなる肝より選
択された金属をマトリックス金属とし、前記ハイブリッ
ド繊維の体積率が1%以上である複合材料にて構成され
ており、前記第二の部材の少なくとも前記第一の部材に
対する摺動面部は硬さHv(10kg)が200以上の
鋼にて構成されていることを特徴とする部材の組合せに
よって達成される。
発明の作用及び効果 本発明によれば、第一の部材の摺動面部を構成する複合
材料に於ては、強度及び硬度が高く炭化ケイ素繊維等に
比して低廉であるアルミナ繊維と、アルミナ繊維よりも
更に一層低廉であるアルミナ−シリカ繊維とよりなるハ
イブリッド繊維により体積率1%以上にてマトリックス
金属が強化され、またアルミナ−シリカ繊維の集合体中
に含まれる非繊維化粒子の総量及び粒径150μ以上の
非繊維化粒子含有量がそれぞれ20wt%以下、7wt
%以下に維持され、第二部材の摺動面部は硬さHv(1
0kg)が200以上の鋼にて構成されるので、互いに
当接して相対的に摺動する二つの部材の組合せにあって
、それら両方の部材の互いに他に対する摺動面は耐摩耗
性に優れており、従ってそれら両方の部材のそれぞれの
摺動面に於ける摩耗量を最小限に抑えると共に、粒子の
脱落に起因する異常摩耗を回避することができ、しかも
その一方の部材は比強度、剛性の如き機械的性質や機械
加工性にも優れ低廉である部材の組合せを得ることがで
きる。
一般にアルミナ−シリカ系繊維はその組成及び製法の点
からアルミナ繊維とアルミナ−シリカ繊維に大別される
。Al20a含有量が70wt%以上であり5ide含
有量が30wt%以下の所謂アルミナ繊維は、有機の語
調な溶液とアルミニウムの1w機塩との混合物にて1a
M化し、これを高温にて酸化焙焼することにより製造さ
れている。かかるアルミナ繊維は特にAIgOa含有量
が8Qwt%以上の場合に安定であり、マトリックス金
属の溶湯との反応やそれに伴う繊維の劣化が少ない。
従って本発明の部材の組合せに於ては、80W【5以上
のA l l! 03、残部実質的に3i02なる組成
を有するアルミナ繊維が使用される。
また前述の91クアルミナには種々の結晶構造の゛もの
があり、これらのうちαアルミナが最も安定な@造であ
り、硬さや弾性率も高いことが知られている。例えば耐
熱材として市販されているアルミナ4A繊維1は、耐熱
性や寸法安定性等の点から、αアルミナ含有率(アルミ
ナ繊維中の全アルミナの重量に対するαアルミナの重量
の割合)が60wt%以上であるものが多い。かかるα
アルミナ及びαアルミナを含有するアルミナ繊維の性質
から判断すると、αアルミナを含有するアルミナ繊維を
強化繊維としアルミニウム合金等をマトリックス金属と
する複合材料に於ては、αアルミナ含有率が轟くなれば
なるほどその複合材料自身の機械的強度、剛性、耐摩耗
性等は向上するが、相手部材の摩耗量が増大し、また加
工性が低下するものと推測される。
しかるに本願発明者等が行った実験的研究の結果によれ
ば、上述の如き予想に反し、アルミナ繊維のαアルミナ
含有率が5〜60wt%、特に10〜50wt%の範囲
にある場合に複合材料の耐摩耗性や加工性を向上させる
ことができ、しかも相手部材の摩耗量を低減することが
でき、更に上述の範囲は疲労強度の如き機械的性質にと
っても好ましいという特筆すべき事実が認められた。従
って本発明の一つの詳細な特徴によれば、アルミナ繊維
のαアルミナ含有率は5〜60’wt%、好ましくは1
0〜50wt%とされる。
一方Alpha含有111カ35〜65wt%1’aす
SiO2含有最が35〜55wt%であるいわゆるアル
ミナ−シリカ繊維は、アルミナとシリカの混合物がアル
ミナに比して低融点であるため、アルミナとシリカの混
合物を電気炉などにて溶融し、その融液をブローイング
法やスピニング法にて繊雑化することにより比較的低置
に且大量に生産されている。特にAlpha含有量が6
5wt%以上であり5lo2含有量が35wt%以上の
場合にはアルミナとシリカとの混合物の融点が高くなり
過ぎまた融液の粘性が低く、一方△1203含有潰が3
5wt%以下であり5fOt含有量が65Wし%以上の
場合には、ブローイングやスピニングに必要な適正な粘
性が得られない等の理由から、これらの低置な製造法を
適用し難い。
またアルミナとシリカとの混合物の融点や粘性を調整し
たり、繊維に特殊な性能を付与する目的から、アルミナ
とシリカとの混合物にCa O,M(I O,Na I
! o、 Fe i! 03 、Qr t Oa 、Z
r0y 、Ti Ot 、Pb 013n Op 、Z
n o、 Mo 03 、Ni O,に20、Mn 0
2.320n 1V20s 、COO,Co 304な
どの金属酸化物が添加されることがある。本願発明者等
が行なった実験的研究の結果によれば、これらの成分は
10wt%以下に抑えられることが好ましいことが認め
られた。更にアルミナ−シリカ繊維に於ては、アルミナ
含有率が高い程マトリックス金属の溶湯との反応による
劣化及びこれに起因する繊維の強度低下が少なくなる。
従って本発明の部材の組合せに於けるアルミナ−シリカ
繊維の組成は35〜55wt%△l e Oy 、65
〜35wt%S I Ol! NO〜1owt%他の成
分、好ましくは40〜65wt%Al t O3,40
〜35wt%S j Ot 、O〜10wt%他の成分
に設定される。
またブローイング法やスピニング法によるアルミナ−シ
リカ繊維の製造に於ては、繊維と同時に非繊維化粒子が
不可避的に多階に生成し、従ってアルミナ−シリカmr
/11の集合体中には出較的多邑の非繊維化粒子が含ま
れている。本願発明者等が行った実験的研究の結果によ
れば、かかる非繊維化粒子は複合材料の機械的性質及び
加工性を悪化させ、複合材料の強度を低下せしめる原因
となり、更には粒子の脱落に起因して相手材に対し異常
摩耗の如き不具合を発生させる原因ともなり、かかる不
具合は粒径が150μを越える粒子の場合に特に顕著で
ある。従って本発明の部材の組合せに於ては、アルミナ
−シリカ繊維の集合体中に含まれる非繊維化粒子の総階
は17wt%以下、特に10wt%以下、更には7wt
%以下に抑えられ、また粒径150μ以上の非繊維化粒
子の含有看は7wt%以下、特に2wt%以下、更には
1wt%以下に抑えられる。
また本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
アルミナ繊維とアルミナ−シリカ繊維とよりなるハイブ
リッド繊維を強化繊維とし、アルミニウム、マグネシウ
ム、銅、亜鉛、鉛、スズ及びこれらを主成分とする合金
をマトリックス金属とする複合材料に於ては、ハイブリ
ッドmatの体積率が1%程度であっても複合材料の耐
摩耗性が著しく向上する。従って本発明の部材の組合せ
に於ては、ハイブリッド繊維の体積率は1%以上、特に
3%以上、更には10%以上とされる。
また本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
アルミナ繊維、とアルミナ−シリカ繊維とを組合せてハ
イブリッド化することによる複合材料の耐摩耗性向上効
果は、特に相手材が鋼である場合には後に詳細に説明す
る如く、ハイブリッド繊維中のアルミナ繊維の体積比が
5〜80%の場合に、特に10〜70%の場合に顕著で
ある。また複合材料及びこれと摩擦する相手材の摩耗量
はハイブリッド繊維中のアルミナ繊維の体積比が20〜
90%の範囲、特に40〜80%の範囲に於て小さい値
になる。従って本発明の他の一つの詳細な特徴によれば
、ハイブリッド繊維中のアルミナ繊維の体積比は20〜
90%、好ましくは40〜80%とされる。
また本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
相手材が鋼であってハイブリッド繊維中のアルミナ繊維
の体積比が上述の好ましい範囲5〜80%にある場合に
は、ハイブリッド繊維の体積率が1%、特に3%以上で
なければ複合材料の十分な耐摩耗性を確保することが困
難であり、ハイブリッド繊維の体積率が25%、特に3
0%を越えると相手材の摩耗mが増大する。従って本発
明の更に他の一つの詳細な特徴によれば、ハイブリッド
繊維中のアルミナ繊維の体積比は20〜90%、特に4
0〜80%であり、ハイブリッド繊組の体積率は1〜3
0%、好ましくは3〜25%とされる。
また本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
ハイブリッド繊維中のアルミナ繊維の体積比の如何に拘
らず、アルミナ−シリカ繊維の体積率が20%、特に2
2.5%を越えると複合材料の強度及び耐摩耗性が低下
する。従って本発明の更に他の一つの詳細な特徴によれ
ば、ハイブリッド繊維中のアルミナ繊維の体積比の如何
に拘らず、アルミナ−シリカ繊維の体積率は22.5%
以下、好ましくは20%以下とされる。
更にアルミナtstt及びアルミナ−シリカmts相互
の混合状態が不均一である場合には、複合材料の強度や
耐摩耗性が不均一になり易い。従って本発明の更に他の
一つの詳細な特徴によれば、ハイブリッド繊維中のアル
ミ繊維及びアルミナ−シリカ繊維は互いに実質的に均一
に混合された状態にされる。
高弟−の部材の構成材料として、強度、耐摩耗性の如き
機械的性質に優れ、しかも相手材に対する摩擦摩耗特性
に優れた複合材料を得るためには、アルミナ繊維は、本
願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、短繊維
の場合には0.5〜30μの平均繊維径及び1μ〜5Q
ssの平均繊維長を有し、長繊維の場合には5〜30μ
の繊維径を有することが好ましい。一方アルミナーシリ
カ繊維はその構成材料たるアルミナ−シリカ繊維の溶融
状態に於ける粘性が比較的小さく、またアルミナ−シリ
カ繊維がアルミナ繊維i等に比して比較的脆弱であるこ
とから、アルミナ−シリカ繊維は繊維径0.5〜10μ
、繊維長1μ〜約50−程度の短編II(不連続繊維)
の形態にて製造されている。
従って低置なアルミナ−シリカ繊維の入手性を考慮すれ
ば、本発明の複合材料に於て使用されるアルミナ−シリ
カ繊維の平均繊維径は1〜7μ程度であり、平均繊維長
は10μ〜0.5cm+fj度であることが好ましい。
また複合材料の製造方法を考慮すると、アルミナ−シリ
カ繊維の平均繊維長は加圧鋳造法の場合には10μ〜0
.5c−程度、粉末冶金法の場合には10μ〜3Il1
m程度であることが好ましい。
また本発明に於ける第一の部材を構成する複合材料のマ
トリックス金属としての合金は、それぞれJIS)!4
格でAC4C,AC8A、AC8B。
ADCl 0.ADCl 2の如きアルミニウム合金、
MDCl−A、MC2)MC7、MC8の如きマグネシ
ウム合金、KJ3、KJ4、PBC2A。
HBSBElの如き銅合金、ZDCl、ZDC2の如き
亜鉛合金、WJ8、WJ 10の如き鉛合金、WJl、
WJ2の如きスズ合金であってよい。
以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施例について
詳細に説明する。
宮」L医」− ICI株式会社製のアルミナ繊維(商品名「サフィル」
)に対し脱粒処理を行い、繊維集合体中に含まれる非繊
維化粒子の総量及び粒径150μ以上の非繊維化粒子含
有量をそれぞれ0.1wt%、0.02wt%とするこ
とにより、下記の表1に示されている如ぎアルミナmm
を用意した。
また下記の表2に示されたイソライト・バブコック耐火
株式会社製のアルミナ−シリカ繊維(商品名「カオウー
ル」)に対し脱粒処理を行うことにより、繊維集合体中
に含まれる非繊維化粒子の総量及び粒径150μ以上の
非繊維化粒子含有量をそれぞれ0,5wt%、Q、1w
t%とした。
表    1 表    2 次いで上述のアルミナ繊維及びアルミナ−シリカ111
Mを種々の体積比にてフロイダルシリ力中に分散させ、
そのコロイダルシリ力を攪拌することによりアルミナI
jAM及びアルミナ−シリカlINを均一に聞合し、か
くしてアルミナ繊維及びアルミナ−シリカ繊維が均一に
分散されたコロイダルシリカより真空成形法により第1
図に示されている如<80x80X20isの繊維形成
体1を形成し、更にそれを600℃にて焼成することに
より個々のアルミナmM2及びアルミナ−シリカ繊M2
aをシリカにて結合させた。この場合、第1図に示され
ている如く、個々のアルミナ8N2及びアルミナ−シリ
カ1AIII2aはx−y平面内に於てはランダムに配
向され、2方向に積重ねられた状態に配向された。
次いで第2図に示されている如く、繊維成形体1を鋳型
3のモールドキャビティ4内に配置し、該モールドキャ
ビティ内に730℃のアルミニウム合金(JIS規格A
C8A)の溶湯5を注湯し、該溶湯を鋳型3に嵌合する
プランジャ6により1500kg/Jの圧力に加圧し、
その加圧状態を溶湯5が完全に凝固するまで保持し、か
くして第3図に示されている如く外径1101111I
、高さ50mmの円柱状の凝固体7を鋳造し、更に該凝
固体に対し前処[’ T sを施し、各凝固体よりアル
ミナ繊維及びアルミナ−シリカm維を強化繊維としアル
ミニウム合金をマトリックスとする複合材料1′を切出
し、それらの複合材料より大きさが16×6X10I1
mFあり、その一つの面(16X10mm。
第1図のx−y平面に垂直)を試験面とする摩耗試験用
のブロック試験片A o ” Ato。を機械加工によ
って作成した。尚上述の各複合材料A o ”□ Al
o。
のアルミナ1a紺及びアルミナ−シリカ繊維の体積率、
強化18Hの総体積率、強化繊維の総量に対するアルミ
ナ繊維の体積比はそれぞれ下記の表3に示されている通
りであった。
また比較の目的で、アルミニウム合金(J■S規格AC
8A)のみよりなり前処@!T6が施された同一寸法の
ブロック試験片Aを作成した。
次いで各ブロック試験片を順次摩擦*耗試験機にセット
し、相手部材である外径35gv、内径30I驕、幅1
01−の軸受鋼(J Is規格5UJ2)Hv −81
,0’)製の円筒試験片の外周面と接触させ、それらの
試験片の接触部に常温(20℃)の潤滑油(キャッスル
モータオイル5W−30>を供給しつつ、接触面圧20
 ko/ as” 、滑り速度0゜3 ml secに
て1時間円筒試験片を回転させる摩耗試験を行なった。
この摩耗試験の結果を第4図に示す。第4図に於て、上
半分はブロック試験片の摩耗量(摩耗痕深さμ)を表わ
しており、下半分は相手部材である円筒試験片の摩耗[
1(摩耗域1)so)を表わしており、横軸は強化繊維
の総量に対するアルミナ繊維の体積比(%)を表わして
いる。
第4図より、アルミナIBM及びアルミナ−シリカ繊維
にて強化されたアルミニウム合金よりなるブロック試験
片の摩耗量はアルミニウム合金のみよりなるブロック試
験片Aの摩耗量に比して遥かに小さい値であることが解
る。またブロック試験片の摩耗量はアルミナMIHの体
積比の増大につれて低下し、特にアルミナ繊維の体積比
が0〜60%の範囲に於て著しく低下し、アルミナ繊維
の体積比が80%以上の領域に於ては実質的に一定の値
になることが解る。また円筒試験片の摩耗量はアルミナ
繊維の体積比の増大につれて実質的に線形的に僅かに1
四大することが解る。従って鋼を相手部材とする場合に
於てブロック試験片及び円筒試験片両方の摩耗量を低減
するためには、アルミナ繊維の体積比は20〜90%、
特に40=80%であることが好ましいことが解る。
複合材料は一般に設計可能な材料といわれており、複合
剤が成立すると考えられている。今強化繊維の総量に対
するアルミナ繊維の体積比をX%とすれば、X−0%で
ある場合のブロック試験片の摩耗量は32μであり、x
=ioo%である場合のブロック試験片の摩耗量は10
μであるので、複合材料の摩耗量について複合剤が成立
するとすれば、X−0〜100%の範囲に於けるブロッ
ク試験片の摩耗量は Y −(32−10)X/100+10であるものと推
測される。第4図に於ける仮想線はかかる複合剤に基づ
くブロック試験片の摩耗量の推測値を表わしている。ま
た第5図はかがる複合剤に基づくブロック試験片の摩耗
量の推測値と実ysmとの差ΔYを強化IIIのIl!
i量に対するアルミナ繊維の体積比Xを横軸にとって示
している。
この第5図よりアルミナIl#1の体積比が5〜80%
の範囲、特に10〜70%の範囲に於てブロック試験片
の摩耗量が推11mより著しく低減されることが解る。
実施例2 下記9表4に示されたIC1株式会社製のアルミナ繊M
(商品名「サフィル」)と下記の表5に示されたイソラ
イト・バブコック耐火株式会社製のアルミナ−シリカ繊
維(商品名「カオウール」)とを使用して、上述の実施
例1の場合と同一の要領の真空成形法により、互いに均
一に混合された種々の体積比のアルミナmIIとアルミ
ナ−シリカ繊維とよりなる80X80X20+l1mの
繊維成形体を形成した。次いで上述の実施例1の場合と
同様の要領の高圧鋳造法(溶湯温度1100℃、溶湯に
対する加圧力1000k(J/cj)にて、アルミナ繊
維とアルミナ−シリカ繊維とよりなるハイブリッド繊維
を強化繊維とし銅合金(Cu−10wt%Sn>をマト
リックス金属とする複合材料を製造した。次いで各複合
材料より大きさが16X6X10mlであり、その一つ
の而(16X 10ms、第1図のx−y平面に垂直)
を試験面とするブロック試験片B(1−[310゜を機
械加工によって作成した。
尚上述の各複合材料Be〜B1゜。のアルミナ繊維及び
アルミナ−シリカ繊維の体積率、強化繊維の総体積率、
強化繊維の総量に対するアルミナ繊維の体積比はそれぞ
れ下記の表6に示されている通りであプた。
また比較の目的で、銅合金(Cu−10wt%Sn)の
みよりなる同一寸法の10ツク試験片Bを作成した。
表    4 表    5 次いで各ブロッ試験片について上述の実施例2の場合と
同一の条件にて軸受鋼(JISNA格5UJ2)Hv−
810)製の円筒試験片を相手部材とする摩耗試験を行
った。この摩耗試験の結果を第6図に示す。第6図に於
て、上半分はブロック試験片の摩耗I(摩耗痕深さμ)
を表わしており、下半分は相手部材である円筒試験片の
摩耗量(摩耗減量1(1)を表わしており、横軸は強化
繊維の総量に対するアルミナ繊維の体積比(%)を表わ
しており、仮想線は複合剤に基づくブロック試験片の摩
耗量の推測値を表わしている。
第6図より、アルミナ繊維及びアルミナ−シリカ繊維に
て強化された銅合金よりなるブロック試験片の摩耗量は
銅合金のみよりなるブロック試験片Bの摩耗量に比して
適かに小さい値であることが解る。またこの実゛施例に
於てもブロック試験片の摩耗量はアルミナ4M雑の体積
比の増大につれて低下し、特にアルミナ繊維の体積比が
0〜40%の範囲に於て比較的大きく低下し、アルミナ
m維の体積比が60%以上の領域に於ては実質的に一定
の値になることが解る。また円筒試験片の摩耗量は比較
的小さい値の範囲内に於てアルミナ繊維の体積比の増大
につれてごく僅かに増大することが解る。従ってマトリ
ックス金属が銅合金である場合にも、鋼を相手部材とす
る場合に於けるブロック試験片及び円筒試験片両方の摩
耗量を低減するためには、アルミナMINの体積比は2
0〜90%、特に40〜80%であることが好ましいこ
とが解る。
また第7図は複合剤に基づくブロック試験片の摩耗量の
推測値と実測値ΔYを強化繊維の総量に対するアルミナ
繊維の体積比Xを横軸にとって示す第5図と同様のグラ
フである。この第7図より、アルミナ繊維の体積比Xが
10〜70%の範囲、特に20〜60%の範囲に於てブ
ロック試験片の摩耗量が推測値より大きく低減されるこ
とが解る。
111工 αアルミナ含有率が41t%、34wt%、4Bwt%
、100wt%である点を除き玉揚の表1に示されたア
ルミナ繊維と同一の諸元のICI株式会社製の三種類の
アルミナm帷(商品名「サフィル」)と、玉揚の表2に
示されたアルミナ−シリカlINとを使用して、上述の
実施例1の場合と同一の要領の真空成形法により、互い
に均一に混合された帰々の体積比のアルミナ繊維とアル
ミナ−シリカ繊維とよりなる80x80x20m−の繊
維形成体を形成した。次いで上述の実施例1の場合と同
様の要領の高圧&6造法(溶m温度730℃、溶湯に対
する加圧力1500ko/aI>にてアルミニウム合金
(JIS規格AC8A>をマトリックス金属とし、強化
繊維の総体積率が7.5%であり、強化繊維の総量に対
するアルミナ繊維の体積比が0%、20%、60%、1
00%である16fli類の複合材料を製造し、各複合
材料に対し熱処理T6を施した。
次いで各複合材料より摩擦摩耗試験用のブロック試験片
を形成し、上述の実施例1の場合と同一の条件にて軸受
鋼(JIS規格5LIJ 2)Hv −810)製の円
筒試験片を相手部材とする摩耗試験を行った。この摩耗
試験の結果を第8図に示す。
第8図に於て、上半分はブロック、試験片の摩耗m(摩
耗痕深さμ)を表しており、下半分は相手部材である円
筒試験片の摩耗量(摩耗減量I1g)を表しており、横
軸は強化繊維の総量に対するアルミナ繊維の体積比(%
)を表している。
第8図より、鋼を相手部材とする場合に於てブロック試
験片及び円筒試験片両方の摩耗量を低減するためには、
アルミナ繊維のαアルミナ含有率は34%前後の如く比
較的小さい値であることが好ましく、またアルミナ繊維
のαアルミナ含有率が34%の如く比較的小さい値であ
る場合には、強化lIMの総量に対するアルミナm帷の
体積比が比較的高い領域に於ても円筒試験片の摩耗量を
小さい値に維持することができることが解る。
実施例4 α7 ルミナ含有率がOwt%、4wt%、16wt%
、2!111t%、34wt%、48wt%、62wt
%、83wt%、100wt%である点を除き玉揚の表
1に示されたアルミナ繊維と同一の諸元のアルミナ繊維
と、玉揚の表2に示されたアルミナ−シリカIllとを
使用して、上述の実施例1の場合と同一の要領及び同一
の条件にて、アルミナ繊維とアルミナ−シリカ繊維とよ
りなるハイブリッドmMを強化繊維とし、アルミニウム
合金(JISM格AC8A)をマトリックス金属とし、
強化繊維の総体積率が8%であり、強化繊維の総量に対
するアルミナ繊維の体積比が50%である複合材料を製
造し、各複合材料に対し熱処理T6を施した。
次いで各複合材料より摩擦摩耗試験用のブロック試験片
を形成し、上述の実施例1の場合と同一の条件にて軸受
鋼(JIS虜格SUJ 2)ト1v −810)製の円
筒試験片を相手部材とする摩耗試験を行った。この摩耗
試験の結果を第9図に示す。
尚第9図に於て、上半分はブロック試験片の摩耗ff1
(摩耗痕深さμ)を表わしており、下半分は円筒試験片
の摩耗量〈摩耗域@mQ)を表わしており、横軸はアル
ミナ繊維のαアルミナ含有率(wt%)を表わしている
第9図より、ブロック試験片の摩耗量はアルミナ繊維の
αアルミナ含有率が5〜60wt%の範囲又は7Qwt
%以上の場合、特に10〜5Qwt%の範囲又は75w
t%以上の場合に小さく、円筒試験片の摩耗量はαアル
ミナ含有率が5〜60wt%、特に10〜50*t%の
場合に小さく、従って鋼を相手部材とする場合に於てブ
ロック試験片及び円筒試験−片両方の摩耗量を低減する
ためには、アルミナ繊維のαアルミナ含有率は5〜5Q
vt%、特に10〜50wt%であることが好ましいこ
とが解る。
実施例5 αアルミナ含有率が8%である点を除き上掲の表1に示
されたアルミナmIIと同一の諸元のアルミナ繊維及び
上掲の表2に示されたアルミナ−シリカ繊維を使用して
、上述の実施例1の場合と同一の要領及び同一の条件に
てアルミナ繊維とアルミナ−シリカamとよりなるハイ
ブリッド繊維を強化繊維とし、アルミニウム合金(JI
S#1格AC8A)をマトリックス金属とし、強化繊維
の総体積率が5.6%、15%、20%であり、強化繊
維の総量に対するアルミナ繊維の体積比が0%、20%
、60%、ioo%である12種類の複合材料を製造し
、各複合材料に対し熱処理T6を施した。
次いで各複合材料より摩擦摩耗試験用のブロック試験片
を形成し、上述の実施例1の場合と同一の条件にて軸受
鋼(JIs規格SUJ 2.1(v=810)製の円筒
試験片を相手部材とする摩耗試験を行った。この摩耗試
験の結果を第10図に示す。尚第10図に於て、上半分
はブロック試験片の摩耗II(摩耗痕深さμ)を表わし
ており、下半分は円筒試験片の摩耗1t(Jl!l減耗
1(1>を表わしており、横軸は強化繊維の総量に対す
るアルミナ繊維の体積比(%)を表わしている。
第10図より、ブロック試験片の摩耗量は強化繊維の総
体積率が高くなるにつれて小さい値になるのに対し、円
筒試験片の摩耗量は強化繊維の総体積率が高くなる′に
つれて増大することが解る。
実施例6 上述の実施例5に於て使用されたアルミナ繊維及びアル
ミナ−シリカ繊維を使用して、上述の実施例1の場合と
同一の要領及び同一の条件にてアルミナ繊維とアルミナ
−シリカ繊維とよりなるハイブリッド繊維を強化繊維と
し、アルミニウム合金(JIS規格AC8A>をマトリ
ックス金属とし、強化繊維のm麺に対するアルミナ繊維
の体積比が50%であり、強化繊維の総体積率が1%、
10%、20%、30%、35%である複合材料を製造
し、各複合材料に対し熱処理T8を施した。
次いで各複合材料より摩擦摩耗試験用のブロック試験片
を形成した。また比較の目的でアルミニウム合金(JI
sI格AC8A)のみよりなり熱処理T6が施された同
一寸法のブロック試験片を形成した。
次いで各ブロック試験片について上述の実施例1の場合
と同一の条件にて軸受#14(J■S規格5tJJ2.
1lv−810)製の円筒試験片を相手部材とする摩耗
試験を行った。この摩耗試験の結果を第11図に示す。
尚第11図に於て、上半分はブロック試験片の摩耗量(
摩耗痕深さμ)を表わしており、下半分は円筒試験片の
摩耗量(摩耗減all(1)を表わしており、横軸は強
化繊維の総体積率(%)を表わしている。
第11図より、ブロック試験片の摩耗量は強化繊維の総
体積率が1%以上、特に3%以上、更には10%以上の
場合に小さく、円筒試験片の摩耗量は強化繊維の総体積
率が25%、特に30%を越えると急激に増大すること
が解る。従って鋼を相手部材とする場合に於てブロック
試験片及び円筒試験片両方の摩耗量を低減するためには
、強化m雑の総体積率は1〜30%、特に3〜25%で
あることが好ましいことが解る。
実施例7 上述の実施例1に於て使用されたアルミナ繊維及びアル
ミナ−シリカ繊維を用いて上述の実施例1の場合と同様
の要領にて繊維成形体を形成し、該繊維成形体を強化材
とし、マグネシウム合金(JIS規格MOCI−A)を
マトリックス金属とし、強化繊維の総体積率が1゛0%
であり、強化繊維の総量に対するアルミナ繊維の体積比
が50%である複合材料を高圧鋳造法(S温690℃、
溶層に対する加圧力1500kO/a/)にて製造し、
該複合材料より大きさが16X6x10m−であり、そ
の一つの面(16X10ms、第1図のx−y平面に垂
直)を試験面とするブロック試験片CIを作成した。
また上述の実施例1に於て使用されたアルミナ繊維及び
アルミナ−シリカ繊維を用いて、上述の実施例1の場合
と同様の要領にて繊維成形体を形成し、該繊維成形体を
強化材とし、亜鉛合金(JIs規格ZDC1)、鉛合金
1jlsJJ1格WJ8)、スズ合金(JIS規格WJ
2)をマトリックス金属とし、強化繊維の総体積率が1
0%であり、強化繊維の総量に対するアルミナ繊維の体
積比が50%である複合材料を高圧鋳造法(それぞれ瀉
11500℃、410℃、330℃、溶湯に対する加圧
力500k(1/cj)にて製造し、各複合材料より大
きさが16X6x10s−であり、その一つの面(16
X10+ue、第1図のX−V平面に垂直)を試験面と
するブロック試験片D+−F+を作成した。更に比較の
目的で、マグネシウム合金(JIs規格MDC1−A>
 、亜鉛合金(JIs規格ZDC1)、&に合金(JI
SMA格WJ8)、スズ合金JIS規格WJ2)のみよ
りなる同一寸法のブロック試験片Go=Foを作成した
次いでブロック試験片Go、C+については上述の実施
例1の場合と同一の条件にて、また他のブロック試験片
については血圧が5kg/J、試験時間が30分にそれ
ぞれ設定された点を除き上述の実施例1の場合と同一の
条件にて、輪受鋼(J187112格5tJJ2)l−
1v−810)Wの円筒試験片を相手部材とする摩耗試
験を行つた。このl!i粍試験の結果を下記の表7に示
す。尚表7に於て、ブロック試験片の摩耗量比率とはそ
れぞれブロック試験片Co−Faの摩耗量(摩耗痕深さ
SS+)に対するブロック試験片C+−F+の摩耗ff
1(FJ耗痕深さl)の百分率を意味し、円筒試験片の
摩耗mとはブロック試験片C+−F+ と摩擦された円
筒試験片の摩耗量(摩耗減量Il1g)を意味する。尚
ブロック試験片Go=Foと摩擦された円筒試験片の摩
耗量は測定不可能なほど小さく、実質的に0であった。
表     7 表7より、アルミナ繊維とアルミナ−シリカ繊維とより
なるハイブリッド繊維にてマグネシウム合金、亜鉛合金
、鉛合金、スズ合金を強化すれば、相手材の摩耗量を実
質的に増大させることなくそれらの合金の摩耗量を大幅
に低減し得ることが解る−この実施例の結果より、マト
リックス金属がマグネシウム合金、スズ合金、鉛合金、
亜鉛合金であり相手材が鋼である場合に於て、ハイブリ
ッドimeiの体積率、非west化粒子の総量、粒径
150μ以上の非繊維化粒子の含有量、アルミナ繊維の
αアルミナ含有率などが本発明の範囲に属する場合には
、ブロック試験片及び円筒試験片両方の摩耗量が非常に
小さい値になることが解る。
尚上述の実施例1〜7の摩耗試験と同様の摩耗試験をク
ロム鋼LJrS規格5Cr420)、ステンレス鋼(J
IS規格S LJ S 340 ) ヲ相手材として各
実施例と同一の条件にて行ったところ、それぞれ対応す
る各実施例の結果と同様の結果が得られた。
次にエンジン用ピストンとピストンリングとの組合せに
対し適用された本発明による部材の組合せの具体的実施
例について説明する。
第12図は上述の実施例を示す解図的縦断面図、第13
図はその要部を示す解図的拡大部分縦断面図、第14図
はピストンリング(トップリング)を拡大して示す解図
的部分縦断面図である。これらの図に於て、11はピス
トンであり、アルミニウム合金(JIS規格AC8A)
にて構成されている。ピストン11の側部外周面12に
は、燃焼ガスがピストン11とシリンダブロック13の
シリンダ壁面との間を経てエンジンの燃焼室より漏洩す
るのを防止するコンプレッションリング14及び15を
受入れる二つのリング溝16及び17と、余分のオイル
を掻落すオイルリング18を受入れるリング溝19とが
形成されている。
図示の実施例に於ては、ピストン11の側部外周面12
に沿うピストンヘッド20よりトップリング溝16の下
面21の下方までの部分は、平均繊維径3.2μ、平均
繊維長2.5mm、αアルミナ含有率30wt%(7)
7/LzミtmN(95wt%A1t Oa 、5 w
t%5if2)と平均lJA維径2.8μ、平均SIN
長3.0+gvのアルミナ−シリカ繊M(55wt%A
t l! Oa 、45wt%Sf O2)とを欅々の
体積比にて均一に混合し、カサ密度0.18+1/am
3(体積率6%に相当)にて実質的に無作為に配向して
なる繊維成形体を強化材とし、ピストン11の他の部分
を構成するアルミニウム合金(J ISMI!4AC8
△)をマトリックスとする複合材料22にて構成されて
いる。この複合材料22はトップリング14を受入れる
トップリング溝16の壁面を郭定しており、またピスト
ンの側部外周面12に露出する部分にてトップランド2
3及びセカンドランド24の一部を郭定している。
尚、かかるピストンはそれを鋳造するための鋳型のモー
ルドキャビティ底壁土にam成形体を載置し、その鋳型
内にアルミニウム合金の溶場を注渇し、その鋳型に液密
的に嵌合するプランジャにより溶湯を加圧しつつ凝固さ
せてピストン予成形体とし、それに前処1g!T aを
施した後所定の寸法に加工し、更にリング溝16.17
.19を形成することによりて製造されてよい。
上述の如ぎピストン11と互いに当接して相対的に摺動
するトップリング14は、軸受鋼(JIS規格5UJ2
)Hv=720)にて構〜成されている。特に図示の実
施例は7°のキーストンリングとして構成されており、
そのシリンダブロック13のシリンダ壁面との摺動面部
にモリブデン溶射Fm25が形成されたものである。
上述の如く構成されたピストンとピストンリングとを4
気筒4サイクルデイーゼルエンジンに組込み、下記の表
8に示す試験条件にて摩耗試験を行なった。
表8:試験条件 使用エンジン:  4気筒4サイクル デイーゼルエンジン シリンダボア径:90Il111 ストローク=861111m 圧縮比:      21.5 総排気量:   2188cc 使用燃料:    軽油 エンジン回転数:  5200 rpIIIエンジン負
荷:  全負荷 試験時間:     500時間 この摩耗試験の結果、トップリング溝16の上面26及
び下面21の摩耗屑はアルミナ繊維の体積比が20wt
%以上の範囲に於ては3.5μ以下であり、特にアルミ
ナm維の体積比が50〜80wt%範囲に於ては3.2
μと小さい値になり、またトップリング14の下面27
の摩耗量はアルミナ繊維の体積比率が0〜80wt%の
範囲に於ては3.0μ以下であるが、アルミナ繊維の体
積比がQQwt%以上の範囲に於ては6μと高い値にな
ることが解った。この試験結果より、上述の実施例によ
るピストンとピストンリングとの組合せによれば、現在
汎用されているアルミニウム合金(JIs規格AC8A
)製のピストンと鋳鉄製のピストンリングとの組合せに
比較して、リング溝の摩耗量は約1/8に低減され、ま
たピストンリング上下面の摩耗量は約1/2に低減され
ることが解る。
以上に於【は本発明を本願発明者等が行った実験的研究
の一部との国連に於て種々の実施例につい(詳細に説明
したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例が可能であ
ることは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図はアルミナ繊維及びアルミナ−シリカ繊維よりな
る繊維成形体の繊維配向状態を示す斜視図、第2図は高
圧鋳造法による複合材料の製造工程を示す解図、第3図
は第2図の高圧鋳造により形成された凝固体を示す斜視
図、第4図はアルミナ繊維及びアルミナ−シリカ繊維を
強化繊維としアルミニウム合金をマトリックス金属とす
る複合材料と軸受鋼との間にて行われた摩耗試験の結果
を、強化繊維の総量に対するアルミナ繊維の体積比を横
軸にとって示すグラフ、第5図は第4図に示されたデー
タに基づき複合材料の摩耗量の複合則に基づく推測値と
実測値との差を強化繊維の総量に対するアルミナ繊維の
体積比を横軸にとって示すグラフ、第6図はアルミナ繊
維及びアルミナ−シリカ繊維を強化繊維とじ銅合金をマ
トリックス金属とする複合材料と軸受鋼との間にて行わ
れた摩耗試験の結果を強化繊維の総量に対するアルミナ
IIHの体積比を横軸にとって示すグラフ、第7は第6
図に示されたデータに基づき複合材料の摩耗量の複合則
に基づく推測値と実測値と差を強化繊維の総量に対する
アルミナ繊維の体積比を横軸にとって示すグラフ、第8
図はαアルミナ含有率が種々の値に設定されたアルミナ
繊維及びアルミナ−シリカ繊維を強化繊維としアルミニ
ウム合金をマトリックス金属とする複合材料と軸受鋼と
の間にて行われた摩耗試験の結果を、強化lINの総量
に対するアルミナ繊維の体積比を横軸にとって示すグラ
フ、第9図はαアルミナ含有率が種々の値に設定された
アルミナ繊維及びアルミナ−シリカ繊維を強化繊維とし
アルミニウム合金をマトリックス金属とする複合材料と
軸受鋼との間にて行われた摩耗試験の結果をアルミナ繊
維のαアルミナ含有率を横軸にとって示ずグラフ、第1
0図はアルミナ繊維及びアルミナ−シリカ繊維を強化繊
維繊維とし、アルミニウム合金をマトリックス金属とし
強化繊維の総体積率が異なる3種類の複合材料と軸受鋼
との間にて行われた摩耗試験の結果を、強化Ia111
の総量に対するアルミナ繊維の体積比を横軸にとって示
すグラフ、第11図はアルミナ繊維及びアルミナ−シリ
カ繊維を強化繊維としアルミニウム合金をマトリックス
金属とし強化繊維の総体積率が種々の値に設定された複
合材料と軸受鋼との間にて行われた摩耗試験の結果を強
化繊維の総体積率を横軸にとって示すグラフ、第12図
はエンジン用ピストンとピストンとの組合せに対し適用
された本発明による部材の組合せの具体的実施例を示す
解図的断面図、第13図は第12図に示された実施例の
要部を示す解図的拡大部分縦断面図、第14図はピスト
ンリング(トップリング)を拡大して示す解図的部分縦
断面図である。 1・・・繊維成形体、1′・・・複合材料、2・・・ア
ルミナ繊維、2a・・・アルミナ−シリカ繊維、3・・
・鋳型。 4・・・モールドキャピテイ、5・・・層温、6・・・
プランジャ、7・・・凝固体、11・・・ピストン、1
2・・・側部外周面、13・・・シリンダブロック、1
4.15・・・コンプレッションリング、16.17・
・・リング溝。 18・・・オイルリング、19・・・リング溝、20・
・・ピストンヘッド、21・・・下面、22・・・複合
材料、23・・・トップランド、24・・・セカンドラ
ンド、25・・・モリブデン溶射層、26・・・上面、
27・・・下面第1図   第3図 第2図 第4図 (m9) 第5図 アルミナ繊維の体(1比×(′/l) 第 6 図 第7図 アルミナ繊維の体積kLX(′/l) 第8図 第9図 第10図 第12図 第13図   第14図 手続補正層 昭和60年6月14日 特許庁長官 志 賀  学  殿 f/−“1 1、事件の表示 昭和60年特許願第094879号2
)発明の名称 部材の組合せ 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  愛知県豊田布トヨタ町1tr地名 称  (
320) トヨタ自動車株式会社4、代理人 居 所  ・104東京都中央区新川1丁目5番19号
茅場町長岡ビル3階 電話551−41717、補正の
対象  明111N 8、補正の内容 (1)明ms第4頁第12行〜第13行の[特願昭60
手続補正書 昭和61年10月30日 1、事件の表示 昭和60年特許願第094879号2
)発明の名称 部材の組合せ 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住 所  愛知県豊田布トヨタ町1番地名 称  (3
20)トヨタ自動車株式会社4、代理人

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)互いに当接して相対的に摺動する第一の部材と第
    二の部材との組合せにして、前記第一の部材の少なくと
    も前記第二の部材に対する摺動面部は80wt%以上の
    Al_2O_3、残部実質的にSiO_2なる組成を有
    するアルミナ繊維と、35〜65wt%Al_2O_3
    、65〜35wt%SiO_2、0〜10wt%他の成
    分なる組成を有するアルミナ−シリカ繊維であつて、そ
    の集合体中に含まれる非繊維化粒子の総量及び粒径15
    0μ以上の非繊維化粒子含有量がそれぞれ17wt%以
    下、7wt%以下であるアルミナ−シリカ繊維とよりな
    るハイブリッド繊維を強化繊維とし、アルミニウム、マ
    グネシウム、銅、亜鉛、鉛、スズ及びこれらを主成分と
    する合金よりなる群より選択された金属をマトリックス
    金属とし、前記ハイブリッド繊維の体積率が1%以上で
    ある複合材料にて構成されており、前記第二の部材の少
    なくとも前記第一の部材に対する摺動面部は硬さHv(
    10kg)が200以上の鋼にて構成されていることを
    特徴とする部材の組合せ。
  2. (2)特許請求の範囲第1項の部材の組合せに於て、前
    記アルミナ繊維のαアルミナ含有率は5〜60wt%で
    あることを特徴とする部材の組合せ。
  3. (3)特許請求の範囲第1項又は第2項の部材の組合せ
    に於て、前記ハイブリッド繊維中の前記アルミナ繊維の
    体積比は20〜90%であり、前記ハイブリッド繊維の
    体積率は1〜30%であることを特徴とする部材の組合
    せ。
  4. (4)特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかの部
    材の組合せに於て、前記アルミナ−シリカ繊維の体積率
    は22.5%以下であることを特徴とする部材の組合せ
  5. (5)特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれかの部
    材の組合せに於て、前記アルミナ−シリカ繊維の前記集
    合体中に含まれる非繊維化粒子の総量及び粒径150μ
    以上の非繊維化粒子含有量はそれぞれ10wt%以下、
    2wt%以下であることを特徴とする部材の組合せ。
  6. (6)特許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれかの部
    材の組合せに於て、前記アルミナ繊維のαアルミナ含有
    率は10〜50wt%であることを特徴とする部材の組
    合せ。
  7. (7)特許請求の範囲第1項乃至第6項のいずれかの部
    材の組合せに於て、前記ハイブリッド繊維中の前記アル
    ミナ繊維及び前記アルミナ−シリカ繊維は互に実質的に
    均一に混合された状態にあることを特徴とする部材の組
    合せ。
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