JPS62139840A - ムライト結晶含有アルミナ連続繊維強化金属複合材料 - Google Patents

ムライト結晶含有アルミナ連続繊維強化金属複合材料

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JPS62139840A
JPS62139840A JP27949385A JP27949385A JPS62139840A JP S62139840 A JPS62139840 A JP S62139840A JP 27949385 A JP27949385 A JP 27949385A JP 27949385 A JP27949385 A JP 27949385A JP S62139840 A JPS62139840 A JP S62139840A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、繊維強化金属複合材料に係り、更に詳細には
ムライ8結晶を含むアルミナ31続繊維を強化繊維とし
、アルミニウム、マグネシウム、及びこれらを主成分と
する合金をマトリックス金属とする複合材料に係る。
従来の技術及び発明が解決しようとする問題点金属材料
、特にアルミニウム合金やマグネシウム合金の如き軽金
属の強度や弾性率を向上させる一つの手段として、高強
度及び高弾性率を有する強化繊維にて金属材料を強化す
ることにより複合材料とすることが有効であることが知
られている。
かかる複合材料の強化繊維としては、炭素繊維、ホウ素
繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維等があるが(昭、
和60年2月にフッイン・セラミックス協会より出版さ
れたF、C,REPORT  Vof、3No、2第1
頁〜第22頁参照)、これらの繊維のうち強度向上効果
に侵れ且低廉である点に於てアルミナ繊維が好ましい。
アルミナ連続繊維の製造に際しては、γ−A1203等
の中間アルミナがα−Altosへ変化することによる
繊維の脆化を抑制すべくSiO2やeyes等の酸化物
が繊維製造用原料に添加されている。しかしS10!や
B2O2等の酸化物はAl2O3に比して金属溶湯との
反応性が高いため、複合材料の製造に際しこれらの酸化
物が金属溶湯と反応して繊維が劣化してしまい、そのた
めアルミナ連続繊維を強化繊維とする場合には強度や弾
性率の高い複合材料を@造することが困難である。
また非晶質のアルミナ−シリカ繊維を熱処理することに
より、ムライト結晶量が10〜60wt%であり、非晶
質部分が40〜9Qwt%であり、ムライト結晶の大き
さが1000スである部分結晶質アルミナ−シリカ繊維
を形成し、かかるアルミナ−シリカ繊維を強化繊維とす
る複合材料によれば耐摩耗性が向上することが特開昭6
0−106942号公報に記載されている。しかし非晶
質のアルミナ−シリカ短繊維はプO−イング法やスピニ
ング法により製造されており、これらの方法により繊維
を製造するためには、原料の粘性の点からその組成が限
定されるため、これらのl!雑の組成ハ35〜65wt
%Al 10G 、65〜35wt%s+ at 、o
〜10wt%他の酸化物となっている。
また上述の如き方法に於ては不可避的に非繊維化粒子が
形成されるため、非晶質のアルミナ−シリカ短繊維の集
合体中には比較的多量の非繊維化粒子が含まれている。
従ってかかる非晶質のアルミナ−シリカ短繊維を熱処理
することによってムライト結晶を生成させた繊維を用い
て製造された複合材料に於ては、非晶質のアルミナ−シ
リカ短繊維が使用される場合に比して高強度の複合材料
を得ることができるが、更に高強度な複合材料を製造す
ることが困難である。
本願発明者等は、通常のアルミナ連続繊維及びムライト
結晶を含むアルミナ−シリカ短繊維を強化繊維とする複
合材料に於ける上述の如き問題に鑑み、種々の実験的研
究を行った結果、アルミナ連続繊維に対し熱処理を施す
ことによりムライト結晶を析出させ、ムライト結晶量が
所定量以上のアルミナ連続繊維を強化繊維としアルミニ
ウム合金やマグネシウム合金をマトリックス金属とする
複合材料によれば、従来のアルミナ連続繊維やムライト
結晶を含むアルミナ−シリカ短繊維を強化繊維とする複
合材料の場合に比して遥かに高強度の複合材料を得るこ
とができることを見出した。
本発明は、本願発明者等が行った種々の実験的研究の結
果得られた知見に基づき、従来のアルミナ連続繊維やム
ライト結晶を含むアルミナ−シリカ短繊維を強化繊維と
する複合材料に比して更に高強度な複合材料を提供する
ことを目的としている。
問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、65〜95wt%
At ! O+1,35〜5wt%Si 02 、O〜
10wt%他の成分なる組成を有し、ムライト結晶量が
15wt%以上であるアルミナ連続繊維を強化繊維とす
るムライト結晶含有アルミナ連続繊維強化金属複合材料
によって達成される。
発明の作用及び効果 本発明によれば、65〜95wt%A+203.35〜
5wt%5iOz、O〜1Qwt%他の成分なる組成を
有し、高強度で化学的及び熱的に安定なムライト結晶の
量が15wt%以上であるアルミナ連続繊維が強化繊維
として使用されるので、後に詳細に説明する如く、ムラ
イト結晶を含有しない従来のアルミナ連続繊維又はムラ
イト結晶を含んでいるが5iOp含有率の高い短繊維と
しての従来のアルミナ−シリカ繊維を強化繊維とする複
合材料の場合に比して高強度の複合材料を得ることがで
きる。
本発明の一つの詳細な特徴によれば、マトリックス金属
はアルミニウム、マグネシウム、及びこれらを主成分と
する合金よりなる群より選択された金罵、即ち純アルミ
ニウム、純マグネシウム、アルミニウム合金又はマグネ
シウム合金である。
本発明に於て使用されるアルミナ連続繊維は化学的にも
熱的にも安定なムライト結晶を15wt%以上含有して
いるので、これら反応性の高い金属をマトリックス金屑
とする複合材料に特に適している。
本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、後に
詳細に説明する如く、ムライト結晶を含有するアルミナ
連続繊維を強化繊維とする複合材料に於ては、ムライト
結晶量が10〜20wt%程度の範囲に於て複合材料の
強度が大幅に向上する。
従って本発明の他の一つの詳細な特徴によれば、アルミ
ナ連続Ili維のムライト結晶量は20wt%以上に設
定され、かかる複合材料によれば更に高強度の複合材料
を得ることができる。
更に本願発明者等が行った実験的研究の結果によれば、
アルミナ−シリカ繊維を加熱して結晶化させムライト結
晶量を増大させるとムライト結晶以外の領域に於て結晶
質の3i0z(クリストバライト)が析出するのに対し
、アルミナ繊維を結晶化させてムライト結晶量を増大さ
せると結晶質のAl2O3が析出し、結晶質のAl2O
3には種々の結晶構造のものが存在するが、これらのA
I t Osが加熱されると最終的にはα−At t 
O3になり、このα−A1203は他の結晶構造のAl
l!011に比して非常に硬く脆いものであるため、ム
ライト結晶以外の領域が実質的に全てα−AIzOsに
なると、アルミナ繊維は却って脆化してしまう。従って
本発明の更に他の一つの詳細な特徴によれば、アルミナ
連続繊維のムライト結晶以外の部分の少なくとも一部は
α−A120s以外の成分よりなるアルミナ連続繊維が
使用される。
以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。
実施例1 住友化学工業株式会社製アルミナ連続繊維(85wt%
A I 203.15wt%S ! Oe ) 及U’
ll気化学工業株式会社製アルミナ連続繊[(80wt
%Al t O3,−20wt%5iO2)を種々の温
度にて熱処理することにより、各繊維のムライト結晶量
及びムライト結晶以外の部分のα−A1gO3潰をそれ
ぞれ下記の表1及び表2に示された値に設定した。次い
で各繊維の集合体をそれらに蒸溜水が付着した状態にて
一方向に配向して金型により圧縮成形した。かくして成
形されたアルミナ連続繊維の繊維束を金型ごと一30℃
の冷凍庫に入れ、繊維束に含浸されている蒸溜水を凍結
させた後、その繊維束を金型より取出して第1図に示さ
れている如<10100x40x15の寸法を有し、各
アルミナ連続l11111が長手方向に沿って一方向に
配向された体積率50%の繊維成形体2を(qた。
尚下記の表1に於て、α−At !! 031とはアル
ミナ連続繊維のムライト結晶以外の部分を100とした
場合に於ける該部分のα−At201含有 同じ)。
次いでこれらのmH成形体をそれぞれ内寸法が1010
0X40x15であり板厚1111mノステンレス鋼製
のケース2a内に納め、ケースごと繊維成形体2を70
0℃に加熱して水分を蒸発によって完全に除去し、しか
る後第2図に示されている如き高圧鋳造装置の鋳型3の
モールドキャビティ4内に配置し、該モールドキャピテ
イ内に740℃のアルミニウム合金(AI −4. 5
wt%Cu −0。
41%Ma )の溶湯5を注渇し、該溶湯を鋳型に嵌合
するプランジャ6により1500にり1012の圧力に
加圧し、その加圧状態を溶湯が完全に凝固するまで保持
した。溶湯が完全に凝固した後vf型内より凝固体を取
出し、該凝固体に対し熱処理T6を施し、各凝固体より
アルミナ連続繊維を強化繊維としアルミニウム合金をマ
トリックスとする下記の表1に示された複合材料An”
−A6及びB。
〜B6を切出した。
次いで各複合材料に対し機械加工を行うことにより、第
3図に示されている如く、繊維配向O。
方向の曲げ試験片7 (50x10x2mm)を形成し
、各曲げ試験片について室温に於て支点間距離39n+
mにて3点曲げ試験を行い、曲げ試験片の破断時に於け
る表面応力M/Z (M=破断時に於ける曲げ−メント
、Z=曲げ試験片の断面係数)を曲げ強さとして測定し
た。この曲げ試験の結果を第4図に示す。
第4図より、複合材料の曲げ強さはムライト結晶量が○
〜約10W【%の範囲に於ては比較的小さく且実質的に
一定の値であるが、ムライト結晶量が’15wt%前後
の領域に於て著しく増大し、ムライト結晶量が20wt
%以上の範囲に於ては比較的高い値の範囲にてムライト
結晶量の増大と共に僅かに増大することが解る。従って
この第4図より、アルミナ連続繊維を強化繊維としAI
−Qu金合金マトリックス金属とする複合材料に於て十
分な強度を確保するためには、アルミナ連続繊維のムラ
イト結晶量は15wt%以上、特に20wt%以上であ
ることが好ましいことが解る。
実施例2 上述の実施例1に於て使用された熱処理されたアルミナ
連続繊維(住友化学工業株式会社製)のみが使用され、
アルミナ連続繊維の体積率が30%に設定され、マトリ
ックス金属としてアルミニウム合金(JIs規格AC8
A)が、使用された点を除き、上述の実施例1の場合と
同一の要領及び条件にて下記の表3に示された複合材料
Co = 06を製造し、各複合材料より曲げ試験片を
形成し、実施例1の場合同一の条件にて曲げ試験を行っ
た。
この曲げ試験の結果を第5図に示す。
第5図より、アルミナ連続繊維の体8に率が30%であ
り、マトリックス金属がAl−8i合金である場合にも
、複合材料の強度を十分に向上させるためには、アルミ
ナ’に!R織繊維ムライト結晶量は15wt%以上、特
に2Qwt%以上であることが好ましいことが解る。
実施例3 上述の実施例1に於て使用された熱処理されたアルミナ
連続mwi<住友化学工業株式会社製)のみが使用され
、アルミナ連続繊維の体積率が70%に設定され、マト
リックス金属としてアルミニウム合金(JISM格AC
7B>が使用され、湯温が690℃に設定された点を除
き、上述の実施例1の場合と同一のMfl!及び条件に
て下記の表4に示された複合材料Do=Dsを製造し、
各複合材料より曲げ試験片を形成し、各曲げ試験片につ
いて実施例1の場合と同一の条件にて曲げ試験を行った
。この曲げ試験の結果を第6図に示す。
第6図より、アルミナ連続繊維の体積率が70%であり
、マトリックス金属がAI −M(+合金である場合に
も、複合材料の強度を十分に向上させるためには、アル
ミナ連続繊維のムライト結晶量は15wt%以上、特に
20wt%以上であることが好ましいことが解る。
実施例4 アルミナ連続4MNの体積率が60%に設定され、マト
リックス金属としてマグネシウム合金(AsTM規格A
Z91 ) カ使用すレ、湯温が690℃に設定され、
熱処理T6が行われなかった点を除き、上)ボの実施例
1の場合と同一の要領及び条件にて下記の表5及び表6
に示された複合材料E。
〜E6及びFo〜Fllを製造し、各複合材料より曲げ
試験片を形成し、各曲げ試験片について実施例1の場合
と同一の条件にて曲げ試験を行った。
この曲げ試験の結果を第7図に示す。
第7図より、アルミナ連続繊維の体積率が60%であり
、マトリックス金属がMa −AI −Zn合金である
場合にも、複合材料の強度を十分に向上させるためには
、アルミナ連続mMのムライト結晶量は15%以上、特
に20%以上であることが好ましいことが解る。
実施例5 アルミナ連続繊維の体積率が50%に設定された点を除
ぎ、上述の実施例4の場合と同一の要領及び条件にて複
合材料Go−Ga及びHo−1−1aを製造し、各複合
材料より曲げ試験片を形成し、各曲げ試験片について実
施例1の場合と同一の条件にて曲げ試験を行った。この
曲げ試験の結果を第8図に示す。
第8図より、アルミナ連続繊維の体積率が50%であり
、マトリックス金属がM!] −AI −Zn合金であ
る場合にも、複合材料の強度を十分に向上させるために
は、アルミナ連続繊維のムライト結晶量は15W[%以
上、特に2於wt%以上であることが好ましいことが解
る。
実施例6 アルミナ連続繊維の体積率が30%に設定され、71−
リックス金属としてマグネシウム合金(ASTM規格Z
K60)が使用され、潤湿が680℃に設定された点を
除き、上述の実施例4の場合と同一の要領及び条件にて
下記の表7及び表8に示された複合材料re〜■6及び
Jo−Jaを製造し、各複合材料より曲げ試験片を形成
し、各曲げ試験片について実施例1の場合と同一の条件
にて曲げ試験を行った。この曲げ試験の結果を第9図に
示す。
第9図より、アルミナ連続繊維の体積率が30%であり
、マトリックス金属がMO−Zn合金である場合にも、
複合材料の強度を十分に向上させるためには、アルミナ
連続繊維のムライト結晶mは15wt%以上、特に2於
wt%以上であることが好ましいことが解る。
以上4於ては、本発明を幾つかの実施例について詳細に
説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の範囲内にて池の種々の実施例が可能
であることは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は一方向に配向されたアルミナ連続繊維よりなる
繊維成形体を示す斜視図、第2図は第1図に示された繊
維成形体を用いて行われる複合材料の製造の鋳造工程を
示す解図的断面図、第3図は一方向に配向されたアルミ
ナ連続繊維にて強化されたアルミニウム合金よりなる曲
げ試験片を示す斜視図、第4図乃至第9図はそれぞれ実
施例1〜6に於ける曲げ試験の結果をアルミナ連続繊維
のムライト結晶量と複合材料の曲げ強さとの関係として
示すグラフである。 1・・・アルミナ連続繊維、2・・・繊維成形体、 2
a・・・ケース、3・・・鋳型、4・・・モールドキャ
ビティ。 5・・・溶湯、6・・・プランジャ、7・・・曲げ試験
片持 許 出 願 人  トヨタ自動車株式会社代  
 理   人  弁理士  明石 昌毅第1図 第2図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)65〜95wt%Al_2O_3、35〜5wt
    %SiO_2、0〜10wt%他の成分なる組成を有し
    、ムライト結晶量が15wt%以上であるアルミナ連続
    繊維を強化繊維とするムライト結晶含有アルミナ連続繊
    維強化金属複合材料。
  2. (2)特許請求の範囲第1項のムライト結晶含有アルミ
    ナ連続繊維強化金属複合材料に於て、マトリックス金属
    はアルミニウム、マグネシウム、及びこれらを主成分と
    する合金よりなる群より選択された金属であることを特
    徴とするムライト結晶含有アルミナ連続繊維強化金属複
    合材料。
  3. (3)特許請求の範囲第1項又は第2項のムライト結晶
    含有アルミナ連続繊維強化金属複合材料に於て、前記ア
    ルミナ連続繊維のムライト結晶量は20wt%以上であ
    ることを特徴とするムライト結晶含有アルミナ連続繊維
    強化金属複合材料。
  4. (4)特許請求の範囲第1項乃至第3項の何れかのムラ
    イト結晶含有アルミナ連続繊維強化金属複合材料に於て
    、前記アルミナ連続繊維のムライト結晶以外の部分の少
    なくとも一部はα−Al_2O_3以外の成分であるこ
    とを特徴とするムライト結晶含有アルミナ連続繊維強化
    金属複合材料。
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