JPS6120083B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は照明カバー等の取付機構に関するも
のである。

従来の取付機構を使用した照明器具を第１図に
示している。すなわち、この照明器具は、照明カ
バー１のカバー枠２に孔３を形成してリング４を
通し、このリング４にキツクばね５の輪部６を自
在に掛ける一方、器具本体７の内側面に、スリツ
トであるＣ字状切欠８を形成したばね受片９を取
付け、第２図のようにキツクばね５の両端足１０
を互いに狭閉して先端係部１１をＣ字状切欠８の
端縁に掛け、その状態でカバー枠２を器具本体７
に対して押すことにより、器具本体７にカバー１
を装着するものである。この場合、キツクばね５
の作用は次のように働く。すなわち、第２図の状
態では、両端足１０が橈んだ状態でカバー枠２を
器具本体７に引き付ける作用がなく、仮吊り状態
となつているので、これを利用してランプ交換が
できる。第３図はわずかにカバー枠２を押上げた
状態で、キツクばね５の両端足１０は次第に拡開
してある角度以上になると引上力が発生し、第４
図の状態へいつきに作動してカバー枠２を器具本
体７へ自動的に引き付ける。逆に、カバー枠２を
強制的に引き下すと第２図の仮吊状態となる。ま
たカバー枠２を取外す場合、ばね受片９のＣ字状
切欠８からキツクばね５をたわませて外すことに
より行う。

つぎに、第５図および第６図の照明器具は、前
記ばね受片９をカバー１に設けるとともにキツク
ばね５を前記同様の手段により器具本体７側に設
けたもので、第１図のものとは取付機構が逆の関
係で立つのみで、キツクばね５の作用は前記同様
である。なお、この場合においては、カバー１は
キツクばね５を収納できるだけの深さであること
が必要である。

しかしながら、前記取付機構は、次のような欠
点があつた。すなわち、 (1) キツクばね５をばね受片９にかける場合、キ
ツクばね５を手でたわめる必要があり面倒であ
る。

(2) キツクばね５を手でたわめてばね受片９にか
ける場合、失敗してばねをはじいてしまうと、
たわめられたばねの先端係部１１がプラスチツ
クやガラスで作られたカバー１に当つてカバー
１が破損したり、操作中の手に当つたりして危
険である。

(3) ばね受片９がカバー１側りある場合、器具本
体７を天井に取付け後カバー１を取付けようと
すると、ばね受片９が見えないためキツクばね
５のひつ掛けがしにくい。

したがつて、この発明の目的は、照明カバー等
を容易かつ安全に取付けられる取付機構を提供す
ることである。

この発明の一実施例を第７図および第８図に示
す。すなわち、この取付機構は、カバーを実施例
とする取付部材１にＣ字状切欠を実施例とするス
リツト１２をもつたばね受片１３を設けるととも
に、前記スリツト１２の中央部にキツクばね５の
輪部６を取付部材１の上面に突き出し状態に支持
する支持片１４を切起し形成し、また器具本体を
実施例とする被取付部材７にキツクばね５の輪部
６を掛けるフツク１５と輪部６の外れを防止する
抜止め片１６を切起することによりキツクばね５
の動作方向と直角な方向にすき間Ｈを形成した引
掛具１７を取付けている。

第９図はキツクばね５のばね受片１３への装着
状態である。すなわち、輪部６を矢印Ａのように
スリツト１２に臨ませ、輪部６の外底面を支持片
１４上に掛止し、第１０図のように垂直姿勢にす
る（一旦輪部６を引上げてはなせばよい）。この
状態はキツクばね５の両端足１０がスリツト１２
の両端縁に弾接することにより輪部６を支持片１
４に押付け状態にして外れることのない固定状態
となると同時に輪部６が取付部材１の上面より突
き出した状態となる。（これで梱包状態とする）。
また、輪部６をさらに引上げると先端係部１１が
スリツト１２の両端縁に係止して安定状態とな
る。第１１図は取付部材１を被取付部材７へ接近
してフツク１５に輪部６を掛けた状態であり、第
１２図はその状態から取付部材１を引下ろした仮
吊状態である。さらに、第１３図は仮吊状態から
取付部材１を押上げて取付状態に移行する状態で
あり、このとき、輪部６は抜式め片１６により器
具本体７の内方へ傾いて抜出ることがなく、かつ
フツク１５とともに輪部６を押える役割をする。
また、取付部材１を被取付部材７から外すとき
は、仮吊状態からすき間Ｈを利用して輪部６を外
すことにより行う。

中央部に輪部６を形成し両端足の先端に先端係
部を形成したキツクばねと、このキツクばねの前
記両端足を挿通して前記キツクばねの拡開ばね作
用に抗して挟接するスリツトをもつとともにこの
スリツトの中央部に前記キツクばねの輪部を抜け
止め支持する支持片を設けた取付部材と、前記キ
ツクばねの輪部の一部を挿通するすき間を前記キ
ツクばねの動作方向と直角な方向に形成した引掛
部を有する被取付部材とを備えたため、つぎの作
用効果がある。すなわち、キツクばねの着脱に際
してキツクばねのばね力の抵抗を受けることなく
輪部を前記すき間より安全かつ簡単に着脱でき
る。またスリツトの中央部に支持片を設けたた
め、キツクばねを前記被取付部材から外してもキ
ツクばねが取付部材から外れることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の取付機構を使用した照明器具の
略図、第２図はその要部略図、第３図および第４
図はその動作状態の略図、第５図は別の使用例を
示す照明器具の分解斜視図、第６図はその側面略
図、第７図はこの発明の一実施例の取付機構を適
用した照明器具の分解斜視図、第８図はその要部
分解斜視図、第９図ないし第１３図はキツクばね
の作用説明図である。 １…取付部材、５…キツクばね、６…輪部、７
…被取付部材、１０…両端足、１１…先端係部、
１２…スリツト、１４…支持片、１７…引掛具、
Ｈ…すき間。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 中央部に輪部を形成し両端足の先端に先端係
   部を形成したキツクばねと、このキツクばねの前
   記両端足を挿通して前記キツクばねの拡開ばね作
   用に抗して挟接するスリツトをもつとともにこの
   スリツトの中央部に前記キツクばねの輪部を抜け
   止め支持する支持片を設けた取付部材と、前記キ
   ツクばねの輪部の一部を挿通するすき間を前記キ
   ツクばねの動作方向と直角な方向に形成した引掛
   部を有する被取付部材とを備えた取付機構。 ２ 前記取付部材は照明用のカバーに設けられ、
   前記被取付部材は器具本体に設けられる特許請求
   の範囲第１項記載の取付機構。