JPS6119619B2 - - Google Patents

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JPS6119619B2
JPS6119619B2 JP1750776A JP1750776A JPS6119619B2 JP S6119619 B2 JPS6119619 B2 JP S6119619B2 JP 1750776 A JP1750776 A JP 1750776A JP 1750776 A JP1750776 A JP 1750776A JP S6119619 B2 JPS6119619 B2 JP S6119619B2
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JP
Japan
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chloromethyl
propyl
acetonitrile
amino
butanol
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Application number
JP1750776A
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English (en)
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JPS52102210A (en
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Shingu Booruonto
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Wyeth Holdings LLC
Original Assignee
American Cyanamid Co
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Publication date
Application filed by American Cyanamid Co filed Critical American Cyanamid Co
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Publication of JPS52102210A publication Critical patent/JPS52102210A/ja
Publication of JPS6119619B2 publication Critical patent/JPS6119619B2/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
プテン−1と塩素とを、好ましくは同時にアセ
トニトリルに添加してある程度の量の副生1,2
−ジクロロブタンとともにN−〔1−(クロロメチ
ル)プロピル〕アセトイミドイル クロロリドを
生成し;N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕ア
セトイミドイル クロリドを、好便にはその場所
でN−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトア
ミドに加水分解し、過剰のアセトニトリル及び
1,2−ジクロロブタンを便宜に除去しつつ、そ
れをおそらく閉環及び開裂段階によつてさらにd
−2−アミノ−1−ブタノールに加水分解する
ことによつてd−2−アミノ−1−ブタノール
を、便宜には塩酸塩として、製造する。dl−2−
アミノ−1−ブタノールはそのまま多くの用途を
有するが、これにはd−2−アミノ−1−ブタノ
ールへの分割も含まれ、このd−体を二塩化エチ
レンと反応させるとエタンブトール塩酸塩、d,
d′−2,2′−(エチレンジイミン)ジ−1−ブタ
ノール二塩酸塩を生ずる。この方法で得られるdl
−2−アミノ−1−ブタノールは調剤用にすぐれ
た品質のエタンブトール塩酸塩を生ずる。 この方法では二塩化エチレンとの反応により調
剤用にすぐれた品質のd,′−2,2′−(エチレン
ジイミノ)ジ−1−ブタノール二塩酸塩を製造す
るのに特に容認できる形でd−2−アミノ−1−
ブタノールが得られる。 これらの式は次のように表わしてもよい。 意外にも、アセトニトリルとの反応において、
アセトニトリルを過剰に用いると最良の結果が得
られる。アセトニトリルは高価な成分であるが、
日常高価な成分を一層少く用いようとすることが
慣習である。 この場合塩素はまたブテン−1と反応して1,
2−ジクロロブタンを生ずる。アセトニトリルが
過剰であると反応はN−〔1−(クロロメチル)プ
ロピル〕アセトイミドイル クロリドの方に押し
進められる。N−〔1−(クロロメチル)プロピ
ル〕アセトイミドイル クロリドの加水分解に必
要な量に相当する量の水を、塩素及びブテンを加
える前にまたは加えながら若しくは加えた後に、
反応混合物に加えN−〔1−(クロロメチル)プロ
ピル〕アセトイミドイル クロリドをN−〔1−
(クロロメチル)プロピル〕アセトアミドに加水
分解してもよい。アセトニトリルと加水分解にお
いて形成された塩酸との反応は十分遅いので過剰
のアセトニトリルの少くとも95%反応混合物から
減圧下に蒸留し循環することが出来る。工程に循
環できる形態でアセトニトリルを径済的に回収す
ることは低コストで製造しようとするために重要
である。 アセトニトリルが余りにも過剰すぎると余りに
も大きい反応容器が必要となる。連続反応を使用
してもよく、それによれば比較的小さい装備およ
び大過剰のアセトニトリルが可能となり、後者は
出発原料に循環される。 アセトニトリルをストリツプして除いた後、反
応中にN−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセ
トイミドイル クロリドのN−〔1−(クロロメチ
ル)プロピル〕アセトアミドへの加水分解が完了
していないときにはポツト残留物に水を加えるこ
とにより加水分解を終らせる。N−〔1−(クロロ
メチル)プロピル〕アセトイミドイル クロリド
の加水分解によりN−〔1−(クロロメチル)プロ
ピル〕アセトアミドの製造は炭酸カルシウム、酸
化カルシウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウ
ム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム若しくは重
炭酸カリウム、炭酸バリウム又は炭酸ストロンチ
ウムのような弱塩基の存在によつて有利になる。
N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトアミ
ドをさらに加水分解してdl−2−アミノ−1−ブ
タノールに持つていくときには塩基は必要ではな
い。加水分解後、1,2−ジクロロブタンを減圧
下に蒸留して除く。 アセトニトリル及び1,2−ジクロロブタンを
除去した後、N−〔1−(クロロメチル)プロピ
ル〕アセトアミドの純度は、分割工程あるいは他
の目的に使用してもよい品質のdl−2−アミノ−
1−ブタノール塩酸塩に便に処理するのに十分な
程高い。 N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトイ
ミドイル クロリドはこれを形成した後回収し利
用してもよい。好都合にも水を反応器に加えると
N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトイミ
ドイル クロリドがN−〔1−(クロロメチル)プ
ロピル〕アセトアミドに加水分解するので、事実
上初めの2工程を同時に行ない、発熱を一層良好
に制御し、また処理段階が同時であるので時間及
び操作が省かれる。塩酸化が完了した後、N−
〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトイミドイ
ル クロリドをN−〔1−(クロロメチル)プロピ
ル〕アセトアミドに加水分解するのに必要な計算
量より僅かに過剰に水を加えてもよい。 N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトイ
ミドイル クロリド又はN−〔1−(クロロメチ
ル)プロピル〕アセトアミドからアセトニトリル
を分解してもよい。N−〔1−(クロロメチル)プ
ロピル〕アセトアミドに加水分解した後にそれを
分離するのが好都合である。N−〔1−(クロロメ
チル)プロピル〕アセトイミドイル クロリドの
合成後、あるいはN−〔1−(クロロメチル)プロ
ピル〕アセトアミドに加水分解した後蒸留により
1,2−ジクロロブタンを全体又は一部分離して
もよい。dl−2−アミノ−1−ブタノール塩酸塩
の合成が終るまで1,2−ジクロロブタンの少く
とも一部を残して置いてもよい。N−〔1−(クロ
ロメチル)プロピル〕アセトアミドまで加水分解
した後、1,2−ジクロロブタンを分離すると通
常一層好都合である。というのは反応混合物が一
層少くなりN−〔1−(クロロメチル)プロピル〕
アセトアミドを反応させてdl−2−アミノ−1−
ブタノール塩酸塩にするのに一層コンパクトな装
置を使用してもよいからである。水との共沸蒸留
によりdl−2−アミノ−1−ブタノールから1,
2−ジクロロブタンを便宜かつ有効に完全な除去
をすることができる。 次にN−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセ
トアミドを含有する水性反応混合物にメタノール
を、好ましくは触媒量の塩酸とともに加える。塩
酸は還流されて加水分解して副性酢酸メチルを伴
なう。dl−2−アミノ−1−ブタノール塩酸塩を
生ずる。酢酸メチルを蒸留によつて除去するとdl
−2−アミノ−1−ブタノール塩酸塩が残る。 N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトイ
ミドイル クロリドの製造には水の存在を避ける
べきであり、またアセトニトリル及び1,2−ジ
クロロブタンを除去するために真空蒸留が必要で
ある。N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセ
トアミドに加水分解すると、アセトニトリル及び
1,2−ジクロロブタンの両者の除去には穏やか
な条件が好ましい。弱塩基が制御された加水分解
に役立つ。dl−2−アミノ−1ブタノールへの加
水分解を望む場合には、加水分解において生じた
酸を生成物の塩酸塩を形成させるのに使用でき
る。 dl−2−アミノ−1−ブタノール塩酸塩の製造
において、アセトニトリルは循環するためにN−
〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトアミドの
段階で真空蒸留すべきである。dl−2−アミノ−
1−ブタノール塩酸塩への加水分解中にアセトニ
トリルを残留させると、アセトニトリルはアンモ
ニアを、通常塩化アンモニウムとして生じて、酢
酸まで加水分解する傾向がある。アセトニトリル
の加水分解で生じた酢酸はメチルエステルとして
除去は容易ではあるけれども、アセトニトリルの
損失はプロセスの効率を低下する。 N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトア
ミド段階で、真空蒸留によつて1,2−ジクロロ
ブタンを少くとも一部分除去することが好まし
い。これは必要な反応器の寸法を増大する以外に
は何ら複雑な問題を生じない。便宜にも最後の
1,2−ジクロロブタンは酢酸をメチルエステル
として除去するときにdl−2−アミノ−1−ブタ
ノール塩酸塩から共沸蒸留により除去される。便
宜なことにdl−2−アミノ−1−ブタノール塩酸
塩への中間反応をN−〔1−(クロロメチル)プロ
ピル〕アセトイミドイル クロリド及びN−〔1
−(クロロメチル)プロピル〕アセトアミドを単
離することなく重複させることが出来る。 メチルアルコール若しくはイソプロパノール又
はそれらの混合物中に溶解することにより、dl−
2−アミノ−1−ブタノールの溶液が、主として
は塩酸塩として得られ、これをアンモニアで一部
中和するとdl−2−アミノ−1−ブタノールとdl
−2−アミノ−1−ブタノール塩酸塩および塩化
アンモウムとの混合物が形成されるが塩化アンモ
ニウムは去する。残留する混合物は凡そ2部の
dl−2−アミノ−1−ブタノールと1部のdl−2
−アミノ−1−ブタノール塩酸塩であり、米国特
許第3553257号明細書に詳細に示されているよう
にその割合は、無水メタノールの存在下にL
(+)−酒石酸と反応させてdl−2−アミノ−1−
ブタノール酒石酸塩の分離を可能にするのに望ま
しい最適条件に近い。 この方法はこの方式に独特且つ予想外の利点を
有するものである。というのはブテン−1の一部
が所望の位置とは逆に塩素及びアセトニトリルを
付加するのでdl−2−アミノ−1−ブタノール中
に不純物として約3〜10%のdl−1−アミノ−2
−ブタノールが見出されるからである。dl−2−
アミノ−1−ブタノールのd−異性体と−異性
体との分離において、dl−1−アミノ−2−ブタ
ノールの両異性体は母液とともに残留し、非常に
精製されたd−2−アミノ−1ブタノールがL
(+)−酒石酸塩として分離される。 約10%までのdl−1−アミノ−2−ブタを含有
する出発物質は、0.01%以下の含量のdl−1−ア
ミノ−2−ブタノールをその酒石酸塩として有す
る精製されたd−2−アミノ−1−ブタノールを
酒石酸塩として生ずる。洗浄が十分でないと0.1
%まで存在し得る。さらに最少の精製を追加する
ことによつて調剤用品質のエタンブトールの出発
原料として使用できる純度が容易に得られる。 不純物及び副生物の分離の容易さは自明のこと
ではなくまたこの反応方式の骨子である。 実施例 dl−2−アミノ−1−ブタノール塩酸塩の製造
方法 機械的撹拌機、温度計、2本のガラス球をつめ
たガラスガス導入管、注入針(注入ポンポに接続
す)及びドライアイス冷却器を取り付けたタール
を塗つた500mlの四つ口モルトンフラスコにアセ
トニトリル(164g,4モル)を入れる。氷水浴
中でフラスコを3〜5℃まで冷却する。塩素(71
g,1モル)とブテン−1(56g,1モル)とを
各約400ml/分の速さで良く撹拌したアセトニトリ
ル中に通し、この間同時に反応過程中(1時間)
注入ポンプを用いて直線状の速度で水(10g,
0.55モル)を加える。 反応温度は8分以内に20℃まで上り反応過程中
この温度に一定に留まる。反応混合物をさらに15
〜30分間撹拌する。反応混合物を秤量してガス反
応体が適量導入されたことを確かめる。過剰のア
セトニトリル(沸点36〜41℃/150〜170mm)を10
段階蒸留搭を用て蒸留(浴温100℃まで)により
除去する。不意の温度の低下がアセトニトリルの
蒸留の終りを示す。 アセトニトリル留分は1〜2%のHC及び約
6%の1,2−ジクロロブタンを含有し、そして
さらに処理することなく次のバツチに循環するこ
とができ、あるいは循環前に精製することができ
る。 加熱温度を70゜まであげ、副生物1,2−ジク
ロロブタンを150乃至25mmで70〜40℃の間に溜去
する。真空管路に接続したドライアイス捕促器は
HC35%,1,2−ジクロロブタン10%及びア
セトニトリルと無水HCとの反応から誘導され
た結晶質固体からなる物質15〜25gを含有する。 フラスコ中の残留物は主にN−〔1−(クロロメ
チル)プロピル〕アセトアミドであり、これに水
(45g,2.5モル)を混合し次いで混合物を還流す
る。混合物を2時間還流する間に残留1,2−ジ
クロロブタンを共沸蒸留(デイーン・スタークト
ラツプ)により除去する。水と若干の酢酸(水と
の加水分解中に生成す)とを80゜(15〜20mmの減
圧下)で除去するとN−〔1−(クロロメチル)プ
ロピル〕アセトアミド及びその加水分解生成物か
らなる粘性残留物が残る。 メタノール(48g,1.5モル)及び濃塩酸(0.5
ml)を残留物に加えてから反応混合物を2時間還
流する。揮発分(H2O、酢酸メチルなど)を除去
した後dl−2−アミノ−1−ブタノール塩酸塩が
無色の粘性物質として得られこれは放置する。 合成例 1 N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトア
ミドの製造 撹拌機、ドライアイス−アセトン捕促器、ガス
出口及びガス入口を取付けた250mlの三つ口フラ
スコ中へアセトニトリル41.05g(1.0モル)、
CaCO325g(0.25モル)、水13.5ml(0.75モル)
及び1−ブデン26.8g(0.475モル)を装填す
る。混合物を−5乃至−8℃まで励却してから温
度を70℃以下に維持しながら2時間の間反応混合
物が黄色に変り塩素が僅かに過剰であることを示
すまで塩素を添加する。混合物を過してから溶
媒を減圧下に蒸留するとN−〔1−(クロロメチ
ル)プロピル〕アセトアミド28.6gが得られる
(1−ブデンを基にした収率40.2%)。 合成例 2 N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトア
ミドの製造 撹拌機及びドライアイス−アセトン捕促器を取
付けた500mlの三つ口フラスコにアセトニトリル
82.1g(2.0モル)、水27.4g(1.52モル)、
Na2CO327g(0.25モル)及び1−ブテン28.1g
(0.50モル)を装填し、次いで0℃に冷却する。
塩素(0.50モル)を1/2時間の間添加すると反応
温度は32℃ほどに達する。2時間25℃で撹拌した
後、反応混合物を過する。固相のアセトニトリ
ル洗浄と液とも合せてから真空蒸留によつて溶
媒を除去するとN−〔1−(クロロメチル)プロピ
ル〕アセトアミド33.0gが得られる(1−ブテン
を基にした収率44.0%)。 合成例 3 a N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセト
イミドイル クロリドの製造 機械的撹拌機、低温温度計及び2個のガラス球
をつめた導入管を取付けた500mlの三つ口フラス
コに試薬級アセトニトリル(82g,2モル)を入
れる。激しく撹拌し冷却(−20℃)しながら、と
もに約375〜400ml/分の速さでブテン−1(28
g,0.5モル)と塩素(35.5g,0.5モル)とを同
時に加える。添加は約37分で終りまたこの時間の
終りには反応温度は−10℃(浴温−20℃)まで上
がる。混合物を分溜すると次のものが得られる:
留分,89g(主にアセトニトリル)20mm圧の下
で浴温50℃での留分;留分,12.5g,20mm圧の
下で浴温65℃の留分、1,2−ジクロロブタン70
%,N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセト
イミドイル クロリド30%;留分,35.9g、浴
温60℃で2mmの圧での留分、N−〔1−(クロロメ
チル)プロピル〕アセトイミドイル クロリド
約90%;残留分6.7gの暗褐色粘性油。留分及
びを基にするとN−〔1−(クロロメチル)プロ
ピル〕アセトイミドイル クロリドの収量は39.7
g(48%)である。留分の部分を再蒸留すると
塩化チオニルに以た特徴のある臭いを有する薄黄
色油が得られる。生成物のN−〔1−(クロロメチ
ル)プロピル〕アセトイミドイル クロリドは
3000,1750,1430,1370,1085,960,920,840
及び740cm-1に強い赤外バンドを示す。NMR
(CDC):0.88ppm(t,3H),1.4〜1.8ppm
(m,2H),245ppm(s,3H),3.62ppm(m,
2H,−CH2C)及び約3.9ppm(m,1H,CH)。 往々にしてN−〔1−(クロロメチル)プロピ
ル〕アセトイミドイル クロリドの固状異性体
(しばしば主生成物)もまた得られる。両形態は
ある溶媒中で相互に転換できるように思われる。
水と反応すると、ともにN−〔1−(クロロメチ
ル)プロピル〕アセトアミドに加水分解する。固
状のものは3000,1650,1550,1480,1365,
1280,1045,及び740cm-1に赤外バンドを有す
る。 b N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセト
アミド 合成例3aで得られたN−〔1−(クロロメチル)
プロピル〕アセトイミドイル クロリドの試料を
室温で過剰の炭酸ナトリウム10%水溶液で処理す
る。有機物をエーテルで抽出してMgSO4上で乾
燥する。減圧下に溶媒を除去すると結晶質固体と
してN−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセト
アミドがほぼ定量的収量で残る。赤外スペクトル
は3300(M),3100(W),1650(S),及び550
(S)cm-1にピークを示し;核磁気共鳴(CDC
)は0.95ppm(t,3H),1.4〜1.8ppm(m,
2H),2.03ppm(S,3H)3.67ppm(d,2H,
CH2C),3.8〜4.4ppm(m,1H)のピークを
示す。 参考例 1〜7 種々の条件の収率に対する影響を次の実施例に
示すが、これらの実施例において塩素化反応を当
初の温度の零下3℃から+23℃までの温度で行な
い、アセトニトリルのCに対する比率を2か
ら4まで変えた。さらにブテン−1の初期濃度
は、アセトニトリル中ヘブテン−1とCとを
同時に通す(ブテン−1の低い初期濃度)かある
いは初めに−5℃でアセトニトリル中へブテンを
凝縮させ次いでその混合物にCを通す(ブテ
ン−1の高い初期濃度)かによつて変えた。表1
のこれら試験の結果はN−〔1−(クロロメチル)
プロピル〕アセトイミドイル クロリドの収率が
主にアセトニトリルのCに対するモル比に左
右され、またこの比を4に近づけたときに約50〜
55%になることを示す。
【表】 (a) 反応はすべてモルトン・フラスコ中で激しく
撹拌しながら大気圧で行なつた。 (b) −5℃に冷却したアセトニトリル中へ秤量し
た試料を注加することによつてブテン−1を反
応用フラスコに装填した。 (c) ブテン−1及びCを補正した統量計を経
て同時に通した。 (d) 収率は揮発分を溜去した後に残る残留物の実
重量を基にした。生成物の純度は気液クロマト
グラフイー、赤外及び核磁気共鳴によつて調べ
た。 () =N−〔1−(クロロメチル)プロピ
ル〕アセトイミドイル クロリド N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトイ
ミドイル クロリドの加水分解はPHに非常に左右
される。簡単な加水分解手順が有効であることが
現在見出されている。N−〔1−(クロロメチル)
プロピル〕アセトイミドイル クロリドを水とと
もに還流すると1時間以内にdl−2−アミノ−1
−ブタノール(77%)、dl−2−アミノ−1−ブ
タノールアセテート塩酸塩(17%)、N−〔1−
(クロロメチル)プロピル〕アセトアミド(7
%)及び酢酸の混合物に転換される。生成物の割
合は平衡組成を示すように思われるがこれはさら
に加熱(14時間)してもそれらの分布が本質的に
は変らないからである。しかし加水分解をメタノ
ール又はエタノール水溶液で行なうときには加水
分解は2時間以内に完了しまた生成物のアセチル
成分は蒸留によつて酢酸メチル又は酢酸エチルと
して除去できる。この手順は加水分解時間を短か
くするばかりでなく、また反応混合物中に塩の累
積するのを避け、N−〔1−(クロロメチル)プロ
ピル〕アセトイミドイル クロリドからN−〔1
−(クロロメチル)プロピル〕アセトアミドを経
てdl−2−アミノ−1−ブタノールを実質上定量
的収率で生成したまた生成物の仕上げを容易にす
る。酢酸メチルは750℃で沸騰するので留去が容
易である。 この方法をできるだけ経済的にするため、過度
に大量のメタノール水溶液は避けるべきである。
若し不十分な量の水((N−〔1−(クロロメチ
ル)プロピル〕アセトイミドイル クロリド:
H2O:MeOHのモル比が1:3:3以下))を用
いたまたは特に加水分解を1,2−ジクロロブタ
ン副生物の存在下に行なうと、N−〔1−(クロロ
メチル)プロピル〕アセトイミドイル クロリド
の少部分(3〜15%)が2−アミノ−1−クロロ
ブタン塩酸塩に加水分解する。2−アミノ−1−
クロロブタン塩酸塩の形成は水とメタノールとを
一緒に一段階で加えるよりも逐次そしてこの順に
変えると全く抑えることができる。N−〔1−(ク
ロロメチル)プロピル〕アセトイミドイル クロ
リドに水を添加するとそれは殆んど瞬間的にN−
〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトアミドに
転化し、次いでオキサゾリン中間体を経て加水分
解される。 実施例 2〜6 アセトニトリル〔水濃度(カール・フイツシヤ
ー)=0.059〜0.2%〕をそのまま用いて反応を行
なつた。反応はブテン0.5モル、塩素0.5モルを用
いて行ない、またアセトニトリル:Cモル比
(アセトニトリル:ブテン比に等しい)を1から
8まで変えた。 反応A(反応時間1時間)においてはアセトニ
トリル中へ1時間の間塩素及びブテンを同時に通
しながら反応温度を0℃に維持した。アセトニト
リルを除去した後(40〜50℃,50mm)、N−〔1−
(クロロメチル)プロピル〕アセトイミドイル
クロリド及び1,2−ジクロロブタンを含有する
粗反応混合物をメタノール水溶液と共に還流する
ことによつて加水分解した。
【表】 N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトイ
ミドイル クロリドを事実上定量的に、N−〔1
−(クロロメチル)プロピル〕アセトアミドに加
水分解し次いでdl−2−アミノ−1−ブタノール
に加水分解できることを述べるのは有意義であ
る。dl−2−アミノ−1−ブタノール塩酸塩とし
て示すことは収率を示す非常に便利な方法であ
る。揮発性成分による誤差が避けられる。dl−1
−アミノ−2−ブタノールの少量がdl−2−アミ
ノ−1−ブタノールとともに示されている。アセ
トニトリル:Cが1という低いモル比でもdl
−2−アミノ−1−ブタノール・HCの収率は
31%ほどである。アセトニトリル:Cモル比
を1から2まであげると収率が43%まで改善され
12%の増加である。アセトニトリル:C比を
さらに増すこともまた収率を改善する。合計5モ
ルまでアセトニトリル1モル増す毎に(AN:C
比 3乃至5dl−2−アミノ−1−ブタノール・HC
の収率が平均約6%増加する。なおアセトニト
リルを増すことは(AN:C モル比6乃至
8)著しく効率が低く;dl−2−アミノ−1−ブ
タノール・HCの収率の平均増分はアセトニト
リルモル当り約3%程度である。約4:1の比率
は収率と合理的寸法の反応器及びアセトニトリル
の循環割合との良好な妥協の結果である。 参考例 8〜19 アセトニトリル〔水濃度(カール・フイツシヤ
ー)=0.059〜0.2%〕をそのまま用いて反応B及
びCを行なつた。それぞれの反応はブテン0.5モ
ル、塩素0.5モルを用いて行い、またアセトニト
リル:Cモル比(アセトニトリル:ブテン比
に等しい)を1〜8まで変えた。反応BとCにお
いてはともにガス状反応体を0.5時間の間アセト
ニトリル中へ通した。初期反応温度は0゜であつ
た。これは反応過程中に最高35゜まで上るのを許
した。さらに反応B列においてはブテンのアセト
ニトリル溶液に塩素を通して、ブテンの高い初期
濃度を維持した。反応C列においてはブテンの初
期濃度を低くするため塩素及びブテンの両者をア
セトニトリルに同時に通した。異なるアセトニト
リル/Cモル比でブテンと塩素とを同時に添
加すること並に逐次添加することのN−〔1−(ク
ロロメチル)プロピル〕アセトイミドイル クロ
リドの収率に対して及ぼす結果を表3に示す。
【表】 B及びCの系列において物質収支はアセトニト
リルに対する転化率及び回収データを示す。どの
場合においても、留出物(1,2−ジクロロブタ
ン+アセトニトリル)は1,2−ジクロロブタン
及びアセトニトリルについて気液クロマトログラ
フイーを使用して分析した。 N−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセトイ
ミドイル クロリドを仕上げる前に40〜50時間放
置すると純度の一層低い生成物が得られる。 表のデータから次のことが示される: (1) 粗dl−2−アミノ−1−ブタノール・HC
(又はN−〔1−(クロロメチル)プロピル〕ア
セトイミドイル クロリド)の収率は主にアセ
トニトリル:Cのモル比に左右され、また
アセトニトリルC:ブテンのモル比を1:
1:1から8:1:1ま変えると31乃至66%の
間で変る。 (2) アセトニトリルに塩素とブテンとを同時に添
加する方が、ブテンとアセトニトリルとの混合
物に塩素を添加する代替法よりもむしろ有利で
ある。反応は発熱が比較的少ないためにその制
御が一層容易であり、またdl−2−アミノ−1
−ブタノール・HCの収率がいくらか良好で
ある。反応時間が1時間であることが一般に反
応の発熱をより制御できるようにすると思われ
る。 (3) 反応温度は総合収率を決定する制御因子であ
るようには思えない。しかしながら、N−〔1
−(クロロメチル)プロピル〕アセトイミドイ
ル クロリドが50℃以上において熱的に不安定
であることを考慮に入れると0〜25゜の間の反
応温度が一層好ましい。 この方法はバツチの大きさによつて変えること
ができる。実施例は模範的なものではあるけれど
も、大規模生産のためには、撹拌されている連続
反応器にブテン−1と塩素とを連続的に供給しな
がらこの方法を連続的に操作するのがよいであろ
う。循環アセトニトリルは連続的に蒸留され循環
される。このような連続方式ではブテン−1及び
塩素に対するアセトニトリルの一層高い比率が可
能になる。一方回分析に対してはブテン−1及び
塩素に対するアセトニトリルのモル比は少くとも
2であることが好ましく、16以上のモル比は経剤
的でないほど大きい反応器が必要となるかもしれ
ない。連続法では一層高い比率でさえも好都合で
ある。 ブテン−1と塩素はともに約20℃の室温でガス
状であるので、約0℃及びそれ以下の低温が好都
合であるが、加圧容器が利用できるならば冷却の
必要性を減らすため一層高い温度を使用してもよ
い。 付加する冷凍と圧力容器の費用のいづれを選択
するかは利用できる装置によつて変るであろう。 特許請求の範囲に記載する本発明の範囲内での
他の改良はもちろん当業者に明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 低級アルカノール及び水の存在下にN−〔1
    −(クロロメチル)プロピル〕アセトアミドを加
    熱してN−〔1−(クロロメチル)プロピル〕アセ
    トアミドをdl−2−アミノ−1−ブタノール塩酸
    塩に加水分解し、同時に生成したアルカノールの
    酢酸エステルを溜去して副反応を抑制し、dl−2
    −アミノ−1−ブタノール塩酸塩への加水分解が
    実質上定量的とすることによりなるdl−2−アミ
    ノ−1−ブタノール塩酸塩の製造方法。 2 初めに水を加え、混合物を還流し、次いで低
    級アルカノールを加えてdl−2−アミノ−1−ブ
    タノールを塩酸塩として分離する、特許請求の範
    囲第1項記載の方法。 3 低級アルカノールがメタノールである、特許
    請求の範囲第2項記載の方法。
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