JPS61192217A - 移植装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、移植装置に関するもので、水稲用の移植機
や畑地用の移植機に設けられていて、苗を苗タンク（苗
収容枠）から分割して土壌面へ移植する移植装置に係る
ものである。そして、苗そのものは、箱育苗した上付マ
ット状苗やポット状に育苗されたマット状のポット苗、
あるいは、育苗箱に種子を直接入れて保温発芽させて根
を絡ませた発芽直後の幼苗（発芽種子）、育苗箱に発芽
ウレタン等の育苗母材や少量の土を入れて種子を播き発
芽まもない状態の幼苗である。

（従来技術） 従来、特公昭４９−１７８０６号公報に見られる通りの
回転ケースに、この回転ケースの回転に対してその回転
軸芯からずれていて回転ケースとは各別に伝動回転され
る軸に移植具を装着するものがあった。しかし、この従
来のものは、移植具の本体が回転ケースに対して、その
回転方向に位置変向できる構成のものはなかった。

（発明が解決しようとする問題点と発明の目的）従来の
特公昭４９−１７８０６号公報等の技術には、回転ケー
スに対して移植具が回転方向へ位置変更することができ
ない構造であった為に、苗タンクから苗を分割するとき
の苗分割姿勢や、土壌面へ移植するときの移植姿勢を苗
の生育状態や苗の種類、」−環筒の上質の状況等によっ
て変更することができないと謂う問題点があった。この
発明は、これらの問題点を解消することを目的とする。

（問題点を解決するための技術手段） この発明は、前記の問題点を解消するために次の技術的
手段を講じた。

即ち、この発明は、移植機の伝動ケース（１９ｃ）に支
承されて伝動回転される駆動軸（３５）に取イ１けられ
て回転される回転ケース（２８）の内部に、前記駆動軸
（３５）の軸芯（イ）対して偏芯して前記伝動ケース（
１９ｃ）に取付けられる太陽ギヤー（３８）により遊星
回転される遊星ギヤー（４１）を設け、この遊星ギヤー
（４１）に一体的であって、前記回転ケース（２８）の
側部に配設される回転機枠（２９ａ）に、苗タンク（２
０）から苗を分割する移植爪（４８）と苗放出作動機構
（Ａ）とを備えた移植ケース（２９ｂ）を当該回転機枠
（２９ａ）に対して回転方向に位置調節可能に設けてな
る移植装置の構成とした。

（作用効果） この発明は、前記の構成によって、回転ケースの回転に
対して遊星キャーにより移植具が少しづつずれながら伝
動回転されながら苗タンクから一株分づつの苗を分割し
、土壌面へ植付、その植付時に回転ケースとのずれによ
って作動する苗放出作動体で的確に苗植付けができるも
のでありながら、苗タンクからの苗分割姿勢及び苗植付
姿勢が変更でき如何なる苗の種類、植付土壌面の状態に
対応して確実な移植を行うことができる。

尚、回転ケースに２個以」二の移植具を取付ける場合に
おいては、各移植具の移植爪先端の軌跡を苗分割口部で
同一軌跡に調節でき、苗分割量を同一にすることができ
る。

また、苗放出作動体のタイミング調節も可能で、このた
めに、苗植伺姿勢がより適正な状態に調節できるのであ
る。

（実施例） この発明の実施例を、乗用型田植機の移植装置によっ、
て代表ならしめ、次の通り図面に基づいて詳細に説明す
る。

〔１〕は乗用牽引車であって、フラットフロア−（２）
の下側に、フロントアクスルケース（３）とりャーミッ
ションケース（４）を設け、フロントミッションンケー
ス（３）の後側部の左右両側にフロントアクスルケース
を介して左右一対の前輪（５）・（５）が伝動回転され
るよう設け、リヤーミッションケース（４）の左右両側
に伝動ケース（６）・（６）を取付けて後輪（７）・（
７）を設け、フラットフロア−（２）の前側部分に操作
レバー等を取付ける枠体（８）を立設して、ステアリン
グポストを介しノ＼ンドル（９）を設け、ハンドル（９
）の後方にエンジン（ｌＯ）を覆う力／＜−（１１）を
設けて、その上に操縦座席（１２）を取付けている。

（１３）・（１３）は支柱で、前記左右の伝動ケース（
６）・（６）を継ぐ連結枠（１４）　ｌに、左右に所定
の間隔でもって立設されている。

（１５）は昇降リンクで左右一対の下リンク（１５ａ）
・（１５ａ）と単一の上リンク（１５ｂ）の基部側が前
記支柱（１３）・（１３）にピンを介して枢着され、先
端部側を縦リンク（１６）で連結し、該昇降リンク（１
５）が油圧シリンダー装置（のによって上下回動作動さ
れるよう構成されている。

（１９）は移植機で、伝動ケース（１９）と左右に往復
動する苗タンク（２０）と移植装置（２１）と中央部及
び側部の整地フロー）　（２２）・（２３）・（２３）
等からできており、この伝動ケース（１９）の左右中間
部が前記縦リンク（１６）と一体の支持体（２４）に支
軸（２５）を介してローリング自由に取付けられている
。前記伝動ケース（１９）は、主ケース（１１３ａ）部
に上下方向の副ケース（１９ｂ）・（１９ｂ）・（１９
ｂ）と後方へ延びる縦ケース（１９Ｇ）・（１９Ｃ）・
（１９Ｇ）とからできている。

（２６）は苗受止枠で、苗タンク（２０）の下端側に沿
わせて横方向へ延ばされていて、これに、仕切体で区画
されている苗タンク（２０）の苗が分割できるように苗
分割口（２７）・（２７）・・・を設けている。

前記移植装置（２１）は、回転ケース（２８）と回転機
枠（２９ａ）と移植ケース（２９ｂ）等とからなる移植
具（２９）とからなり、次の通りに構成されている。即
ち、回転ケース（２８）は前記伝動ケース（１９）のケ
ース（１９ｃ）・（１９ｃ）・（１９ｃ）に軸受けされ
てチェ７（３０）、スプロケット（３１）、ギヤー（３
２）・（３３）・（３４）で伝動回転される駆動軸（３
５）にキー（３６）を介して取付けられている。

（３７）は軸受メタルで、前記伝動ケース（１９ｃ）・
（１９ｃ）・（１９ｃ）の外側部に止着されていて前記
駆動軸（３５）をベアリングを介して軸受し、この軸（
３５）が挿通される外端孔部（３７ａ）を軸（３５）に
対して偏芯ならしめている。

（３８）は太陽キャーで、前記軸受メタル（３７）の孔
部（３？ａ）に挿入されてキー（３８）で回り止めが掛
られたボス部と一体的に設けられ、この太陽ギヤー（３
８）は前記駆動軸（３５）の軸芯（イ）に対して偏芯し
たギヤーになっている。

（４０）・（４０）はカウンター遊星ギヤーで、前記回
転ケース（２８）内に回転自在に軸受された太陽ギヤー
　（３８）に常時咬合している。

（４１）は遊星ギヤーで、前記回転ケース（２８）に軸
受けされて、前記カウンター遊星ギヤー（４０）・（４
０）に咬合っている。そして、この遊星ギヤー（４１）
のボス部（４１ａ）の一端側は回転ケース（２８）の外
方に突出していて、しかも、このボス部（４１ａ）の軸
芯部は軸が挿通できるよう中空（０）になっている。

（４２）はカム軸で、前記ボス部（４１ａ）の孔に挿通
されて、その一端が回転ケース（２８）の内側外部で回
止め板（４３）で固着され、他端は前記ボス部（４１ａ
）よりも外方へ突出している。そして、前記回止め板（
４３）は、カム軸（４２）と一体に溶接され、この回止
め板（４３）は回転ケース（２８）に対して適宜回動設
定できるようにボルト（４４）で取付られている。

（２９ａ）は回転機枠で、前記遊星キャー（４１）と一
体のボス部（４１ａ）にコツタービン（４９）でボスの
軸芯方向に移動調節できて固着できるよう構成されてい
る。そして、この回転機枠（２９ａ）には次の移植ケー
ス（２１１ｂ）を増刊けるためのボルト挿通用の長孔（
ニ）・（ホ）が穿たれている。

移植ケース（２９ｂ）は、前記回転機枠（２９ａ）に、
ボルト（５２）・（５３）によってボス部（４１ａ）の
まわりに回動調節して固着できるよう設けている。そし
て、この移植ケース（２９ｂ）内にはカム体（４５）、
連動杆（４Ｂ）等からなる作動機構（Ａ）と画数小体（
４７）及び移植爪（４８）等からできている。

画数出作動機構（Ａ）は、後述のカム体（４５）、連動
杆（４６）、ピン（５０）、画数小体（４７）等からな
り、これらの部材は次の通りに設けられている。

カム体（４５）は前記カム軸（４２）と一体に回転する
よう止着されている。

連動杆（４６）は前後中間部がビン（５０）で移植ケー
ス（４４）に回動自由に支持され、基部側をカム体（４
５）の外周に接当するよう設け、先端側をフォーク状に
形成している。

画数小体（４７）は、移植ケース（２！３ｂ）の先端側
に上下方向に摺動可能に軸受けされていて、その下端は
ケース外へ突出しており、この下端を画数出片（４７ａ
）　　（フォーク状）に形成し、」一端部側を一部小判
状に外周を切削して、ここに前記連動杆（４６）の先端
フォーク部を係合している。（５１）は、ばねである。

移植爪（４８）は正面視が凸型状をした爪であって、移
植ケース（２９ｂ）の先端部に着脱自在に取付けられて
いる。

そして、前記回転ケース（２８）を回転するとき、前記
移植爪（４８）の下端部が第２図の移植軌跡（ハ）を描
くように設けている。そして、前記移植ケース（２９ｂ
）の上面が移植具の取付部分側であるカム体（４５）内
装部上部が低く前方に向うにしたがって高くなるよう構
成し、第３図で２つの移植具（２９）・（２８）の作動
軌跡において、該移植具（２８）・（２８）同志が前後
に接近するとき前側の移植ケース（２９ｂ）の上面に後
側の移植爪（４８）の先端が接近する状態を描きながら
作動するよう構成しである。

」二個の作用を説明すると、各苗タンク（２０）に苗を
載せてエンジン（ｌＯ）で各部を回転すると、乗用牽引
車〔１〕が前輪（５）と後輪（７）の回転により推進さ
れて、移植機（１９）部が整地フロー）　（２２）・（
２３）　ｅ（２３）で一部その荷重が受けられて牽引さ
れると共に伝動軸を介して動力がフロントミ・ンション
ケース（３）側から伝動ケース（１９）内の入力軸へ伝
動される。このようにして、伝動ケース（１９）内の入
力軸から適宜な伝動ルートを経て動力がチェノ（３０）
、スプロケット（３７）、キャー（３２）・（３３）・
（３４）を介して駆動軸（３５）が回転される。すると
、各回転ケース（２８）が回転し、この回転に伴ない太
陽ギヤー（３８）のまわりにカウンター遊星ギヤー（４
０）・（４０）が遊星回転され、これに咬合う遊星ギヤ
ー（４１）・（４１）が回転されることになる。したが
って、遊星ギヤー（４１）・（４１）に一体的に止着さ
れた移植具（２８）の回転機枠（２９ａ）と移植ケース
（２９ｂ）が共に回転ケース（２８）に対して回転され
、該回転ケース（２８）と一体のカム軸（４２）は当然
ながら遊星ギヤー（４１）によって回転を受けないから
、このカム軸（４２）に止着のカム体（４５）に対して
移植ケース（２９ｂ）が回転されることになる。したが
って、連動杆（４６）がカム体（４５）により揺動し、
画数出作動体（４７）が上下動することになる。

そして、移植ケース（２９ｂ）に取付けられた移植爪（
４８）の先端側が移植軌跡（ハ）を描いて作動し、苗受
止板（２６）の苗分割口（２７）・（２７）・φへ」一
方から次々と介入し、左右に往復動する苗タンク（２０
）中の苗を一株分づつ分割して整地フロー）　（２２）
　−（２３）で整地された圃場面へ移植して行く。即ち
、画数出作動体（４７）が移植ケース（２９ｂ）に対し
てＬ方に位置しているときに苗タンクから苗を分割し、
圃場面へ突込んだときにカム体（４５）と連動杆（４６
）のカムフロア一部とが外れてばね（５１）で急速に苗
を土壌中へ押込み、苗が移植される。

このようにして、苗タンク（２０）中の苗が回転ケ−ス
（２８）に取付けられた２つの移植具（２８）・（２８
）によって次々に一株分づつ分割挾持されながら取出さ
れて移植されるが、この場合、回転ケース（２８）は高
速回転しなくても、１９０度ずらして設けられた２つの
移植具（２８）・（２８）が巡回して移植するために移
植具自体の作動速度が低速であっても高能率な移植がで
き、しかも、この移植具（２８）が苗を放出する放出装
置を有するために、的確な移植ができる。

そして、苗タンク（２０）に搭載収容された苗の種類や
生育状態等で苗分割挾持する姿勢、即ち、移植爪（４８
）の苗タンク（２０）に対する突込み角度が適正でない
ときや、土壌面に対する移植爪（４８）の突入角度が適
正でないときには、回転機枠（：ｌ’９ａ）に対する移
植ケース（２９ｂ）の取付けをポル）　（５２）・（５
３）を弛緩して長孔（ニ）争（ホ）の範囲内で角度調節
をするとよい。また、このとき、分割苗を土壌面へ押出
す画数出作動機構（Ａ）が、移植ケース（２９ｂ）の取
付角を変更するときに押出し放出時点を同時に変更でき
る。この場合、この放出タイミングが適正にならないと
きはカム軸（４２）をポルト（４４）で回止め板（４３
）の回動調節をして調節することができる。

尚、回転機枠（２９ａ）を移植具（２８）の移植ケース
（２８ｂ）のケースを形成する部材に兼用すると構造が
より簡単になる。また、回転機枠（２９ａ）を左右に移
動調節するようにすることで、苗タンク（２０）側の苗
分割口（２７）へ移植爪（４８）が正確に介入できるよ
う容易に調節できる。

【図面の簡単な説明】

図は、この発明の一実施例を示したもので、第１図は平
断面図、第２図は要部の側断面図、第３図は作用状態を
示した移植具とのその作動軌跡線図を示した側面図、第
４図はこの発明の移植装置を具有する乗用型田植機の側
面図、第５図はその平面図である。 図中記号、（１９）は伝動ケース、（１９ｃ）は縦伝動
ケース部、（２８）は回転ケース、（２８）は移植具、
（３５）は駆動軸、（２９ａ）は回転機枠、（２９ｂ）
は移植ケース、（４７）は菌数小体、（４７ａ）は菌数
出片、（４８）は苗移植爪、（Ａ）は菌数出作動機構を
示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 〔１〕移植機の伝動ケース（１９ｃ）に支承されて伝動
   回転される駆動軸（３５）に取付けられて回転される回
   転ケース（２８）の内部に、前記駆動軸（３５）の軸芯
   （イ）対して偏芯して前記伝動ケース（１９ｃ）に取付
   けられる太陽ギヤー（３８）により遊星回転される遊星
   ギヤー（４１）を設け、この遊星ギヤー（４１）に一体
   的であって、前記回転ケース（２８）の側部に配設され
   る回転機枠（２９ａ）に、苗タンク（２０）から苗を分
   割する移植爪（４８）と苗放出作動機構（Ａ）とを備え
   た移植ケース（２９ｂ）を当該回転機枠（２９ａ）に対
   して回転方向に位置調節可能に設けてなる移植装置。 〔２〕回転機枠（２９ａ）を回転ケース（２８）に対し
   て側方へ移動調節可能に設けた特許請求の範囲第１項記
   載の移植装置。 〔３〕回転機枠（２９ａ）が移植ケース（２９ｂ）のケ
   ース側板を兼用する特許請求の範囲第１項記載の移植装
   置。 〔４〕移植具（２９）の苗放出作動機構（Ａ）が遊星ギ
   ヤー（４１）の回転軸芯と同芯上で前記回転ケース（２
   ８）と一体のカム体（４５）によって作動する特許請求
   の範囲第１項記載の移植装置。