JPS61190543A - 農業用塩化ビニル系樹脂フイルム - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂フイルム

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Publication number
JPS61190543A
JPS61190543A JP2994485A JP2994485A JPS61190543A JP S61190543 A JPS61190543 A JP S61190543A JP 2994485 A JP2994485 A JP 2994485A JP 2994485 A JP2994485 A JP 2994485A JP S61190543 A JPS61190543 A JP S61190543A
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JP
Japan
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film
vinyl chloride
plasticizer
weight
chloride resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP2994485A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Kawagoe
文雄 川越
Masahiro Yamanaka
正博 山中
Isamu Takagi
勇 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Monsanto Chemical Co filed Critical Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority to JP2994485A priority Critical patent/JPS61190543A/ja
Publication of JPS61190543A publication Critical patent/JPS61190543A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、農業用塩化ビニル系樹脂フィルムに関するも
のである。更に詳しくは、耐候性及び高周波ミシンによ
る接着加工性に優れ、ブルーム現象(基体樹脂に配合さ
れた添加物が表面にしみ出す現象)、ならびに、添加物
同士の経時的内部反応により、表面に現われるっ書状の
凹凸(以下プッという。)の発生が改善された、農業用
塩化ビニル系m1llイルムに係わるものである。
「従来の技術」 近年、有用植物を栽培している農家では、我輩性の向上
を目的として、有用植物をハウス(温室)又はトンネル
等を用いて、促成栽培又は抑制栽培する方法が広く普及
されている。
これらの栽培において、ハウス又はトンネルを被覆する
資材としては、ポリエチレンフィルム、エチレン−酢酸
ビニル共重合体フィルム、硬質又は軟質塩化ビニル系樹
脂フィルム等が使用されている。これらのなかでも、軟
質塩化ビニルMat脂フィルムは、他の合1&樹脂フィ
ルムに較べて、光線透過率、保温性、機械的強度、耐久
性、作業性にすぐれ、それ自体価格が安価であること等
から、現在では、農業用被覆資材の主流を占めている6
ところが、このような特徴を有する軟質塩化ビニル系樹
脂フィルムでも、屋外に曝露したあとの耐候性、高周波
ミシンによる接着加工性がよく、しかもプルーム性がな
く、ブッの発生のない品質的にバランスのとれたものは
仲々得られない。
軟質塩化ビニル系樹脂フィルムは、ハウス等に展張する
場合、所定の寸法に仕上げるのに、一般に、フィルム同
士をつなぎ合わせるための高周波ミシンによる接着加工
が行われる。高周波ミシンによる接着加工は、軟質塩化
ビニル果樹1]1tフィルムが誘電損失の大軽いことを
利用して、高周波電界中におかれたフィルムの内部発熱
により、フィルムを熱融着させるものである。
高周波ミシンによる接着加工は、 (1)内部加熱方式なので、フィルム自身は発熱するが
、電極は発熱しない。
(2)電極自体は加熱されないので、接着時の熱かにげ
易く、スムーズに冷却されるため、接着面が美しく仕上
り、接着力も強い。
(3)接着部に集中して熱が加わるため、接着面が美し
く仕上り、高周波ウェルグー接着などとくらべて、加工
速度も早い。
などの長所がある。しかし、その反面、接着加工時に、
フィルム表面に汚れがあったり、電極面の調整不備があ
ると、スパークを起してうまく接着しないことがある。
また、フィルム中に含まれる添加物の種類によっては、
フィルム表面に、塩化ビニル樹脂に相溶性のない、例え
ば金属塩化物等が吹出して、接着性を失わしめることが
しばしばある。このような、接着性が失われる現象は、
フィルムを作成後、すぐに現われて、高周波ミシンによ
る接着加工時に、つぎ目がばらばらとはがれる場合、ハ
ウスに展張している最中にはがれる場合、ハウスに展張
してから短期間ないし数年後にはがれる場合などがある
が、特に展張後における接着つぎ目のはがれの修理は、
大変な人手と時間を要するものである。
更に、新しく接着加工しようとする在fiフィルムにつ
いて、接着加工性が失われていないがどうかは、フィル
ムの外観検査だけでは判別がつかない、そこで、その場
合はフィルム全数について、接着加工性の有無をあらか
じめテストするのがよいが、実際にそれを行うとすると
、実大な費用と労力、ならびに期間を要ししかも、接着
加工性テストの結果が、そのままフィルム展張後に反映
されるという保証はない、結局、高周波ミシンによる接
着加工性に対して安定した品質の付与されたフィルムは
、市場に未だ提供されていないというのが現状である。
一方、農業用に限らず、軟質塩化ビニル樹脂フィルムは
、その中に配合される各種添加剤に起因して、表面に、
ブルーム現象やプッの発生がみられることが多い。これ
も、前記した高周波ミシンによる接着加工性の問題と同
様、フィルム成形後、短期間ないし展張して数年経過後
にみられる好ましからざる現象である。
即ち、ブルーム現象が発生すると、例えば、農業用塩化
ビニルの場合、ハウスやトンネル等に被覆した際に、表
面にほこりが付き易く、光線透過率の低下を招き、作物
の生育に悪影響を与える。
また、ブツは、軟質塩化ビニル系樹脂フイルム中に安定
剤として配合されるエポキシ化合物とキレータ−等が、
内部反応を起して生ずるエポキシ縮合物が、フィルム表
面に微細な突起した粒子状に吹き出したもので、着しい
場合は、透明フィルムであったものが梨地状の外観を呈
し、このブッがフィルムからはがれピンホールを生じ、
そこからフィルムが破れる場合もあってこれも、好まし
くない現象である。
軟質塩化ビニル系樹脂フィルム、特に農業用の軟質塩化
ビニル系樹脂フィルムは、ハウス、トンネル等に展張し
屋外で曝露して使用する資材であるので、耐候性が優れ
ていなければならないことは言うまでもない、従来より
、フィルムの耐候性を向上させるために、例えば有機錫
系安定剤、金属石鹸系安定剤、鉛系安定剤、有機バリウ
ム系安定剤等の安定剤、光、熱、酸化等に対する抗力を
向上させるための添加剤がフィルムに配合されてきた6
 しかし、上記添加剤の配合をもってしても、現在のと
ころ、格別際立った耐候性の向上効果がもたらされるも
のは見当らない。
また、エポキシ化合物や有機亜リン酸エステル類を配合
することは、フィルムの耐候性をある程度向上させる効
果はあるが、その配合量には限度があり、多量配合する
と、プルーム現象が発生して、フィルム同士が付着し合
い、一旦付着したフィルムは容易に剥離しにくくなると
いう欠点がある。
また、有機リン酸エステル類を配合することも、フィル
ムの耐候性の向上には効果はあるが、その配合量には制
約があって、例えばトリクレジルホスフェートをある1
以上配合すると、逆に、耐候性や耐熱性を低下させると
いう難点がある。
そのほか、紫外線吸収剤および/又は、酸化防止剤を配
合することにより耐候性を向上させる方法が広く採用さ
れている(例えば、特蚕昭48−37459号、特公昭
53−47383号公報参照)、シかしながら、本発明
者等の実験結果によれば、これら従来から提案されてい
る方法では、耐候性の改良には若干は役立つものの、充
分に満足できるものとは言えないことが判った。
また、有機リン酸金属塩を配合することによりフィルム
の耐候性を改良する方法も知られている。
例えば、特公昭54−19422号公報には有機リン酸
亜鉛塩を配合する方法、特公昭57−24378号公報
には有機リン酸金属塩とβ−ノヶトン化合物を併用して
配合する方法、などが提案されているが、これらの方法
でも本発明者等の実験結果によれば、満足できる程の耐
候性の向上は認められなかった。
更に、リン酸エステル系可塑剤、エポキシ化合物と特定
の有機リン酸亜鉛塩を併用して配合することによって、
フィルムの耐候性を向上させる方法も提案されている(
例えば特開昭59−78251参照)1本発明者らの実
験によれば、この方法によるフィルムは、耐候性は充分
満足できるが、高周波ミシンによる#に着船工性、ブル
ーム現象およびプツが発生するという点で、満足し得な
いものであった。
[発明が解決しようとした問題点] 本発明は、耐候性、高周波ミシンによる接着加工性にす
ぐれ、しかもプルーム現象およびプッの発生がなく、長
期の耐用寿命を持つ農業用塩化ビニル系樹脂フィルムを
提供することを目的とするものである。
[発明を解決するための手段」 本発明者等は、種々検討の結果、農業用塩化ビニルM樹
脂フィルムを製造するに当り、フィルム成形に供せられ
る樹脂IML成物の調製において、必須配合成分として
、フタル酸エステル系可塑剤と、リン酸エステル系可塑
剤と、エポキン化可塑剤と有機リン酸アルカリ土類金属
塩とを組み合わせ、しかも、それらを基体の塩化ビニル
系樹脂に対しある一定の割合の範囲で配合するようにす
れば、耐候性、および高周波ミシンによる接着加工性共
にすぐれ、且つ、ブルーム現象ならびにプッの発生が改
善され、三拍子そろった農業用塩化ビニル系樹脂フィル
ムが得られるとの知見を得て、本発明に到達した。
即ち、本発明は、塩化ビニルミw脂100重量部当り、
フタル酸エステル系可塑剤30〜70重量部と、リン酸
エステル系可塑剤1〜10重量部と、エポキシ化可塑剤
0.5〜7重量部と、有機リン酸アルカリ土類金属塩0
.1〜5重量部とを併用し、かつ、これらの総和が前記
塩化ビニル系樹脂100重量部当り、40〜80重量部
となるように配合した樹脂組成物をフィルム化してなる
ことを特徴とする農業用塩化ビニルi?S81脂フィル
ムを要肯とするものである。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明において、塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニ
ル、および塩化ビニルを主体とし、これと共重合可能な
ビニル化合物との共重合体をいう。
塩化ビニルと共重合可能なビニル化合物′としては、酢
酸ビニル、エチレン、プロピレン、塩化ビニリデン、イ
タコン酸、アクリル酸、およびそのフルキルエステル類
、メタクリル酸およびそのアルキルエステル類、マレイ
ン酸、7マール酸、アクリロニトリル等が挙げられるが
、これら例示したものに限定されない。
塩化ビニル系樹脂は、懸濁重合法、乳化重合法、乳化−
懸濁重合法、溶液重合法、塊状重合法等、従来から知ら
れている方法のいずれによって製造されたものであって
もよい。
本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、その
成形に供せられる樹脂組成物中に、必須可塑剤成分とし
て、フタル酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑
剤、エポキシ化可塑剤、および有機リン酸アルカリ土類
金属塩の4成分が組み合わせて配合されてなるもので、
このうちのいずれを欠いても、耐候性および高周波ミシ
ンによる接着加工性にすぐれ、プルーム現象およびブッ
の発生のない、品質面でバランスの之れだフィルムを得
ることはで鰺ない。
fJ&1の必須可塑剤成分であるフタル酸エステル系可
塑剤の具体例としては、ノーn−オクチル7タレート、
シー2−エチルへキシル7タレート、ジノニル7タレー
ト、ジイソデシル7タレート、ジドデシル7タレート、
ノウンデシル7タレート、ジノニル7タレート、ジイン
オクチルイソ7タレート、ジプチル7タレート、ジノニ
ル7タレート、ブチルラウリル7タレート、ブチルペン
シル7タレート等が挙げられる。これらは、1種又は2
種以上を組み合わせて配合することができる。
fi2の必須可塑剤成分であるリン酸エステル系可塑剤
の具体例としては、トリオクチルホス7エー)、  )
リフェニルホス7エート、トリクレジル7オス7エート
、トリキシレニルホスフェート、?)フェニルオクチル
7オス7二−ト、ノフェニルクレノルホス7エート、ト
リエチルフェニルボス7エート等が挙げられる。このう
ち、トリキシレニルホスフェートは、3個のベンゼン環
にある各2個のメチル基が相互にどの位置についている
構造のものであってもよく、また、トリフレノルホスフ
ェートは、3個のベンゼン環にある各1個のメチル基が
相互にどの位ついているも1造のものであってもよい。
第3の必須可塑剤成分であるエポキシ化可塑剤の具体例
としては、エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エ
ポキシ化魚油、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エ
ポキシ化牛脂油、エポキシ化ポリブタジェン、エポキシ
ステアリン酸メチル、エポキシステアリン酸ブチル、エ
ポキシステアリン酸−2−エチルヘキシル、エポキシス
テアリン酸ステアリル、トリス(エポキシプロビル)イ
ソシアヌレート、エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化す7
ラワー油、エポキシ化7マニ油脂肪酸ブチル、3−(2
−キモ/キシ)−1,2−エポキシプロパン、ビスフェ
ノール−Aノブリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセ
ンノエポキサイド、シシプロベンタジェボキサイド、3
,4−エポキシシクロへキシル−6−メチルエポキシシ
クロヘキサンカルボキシレート等が挙げられる。これら
エポキシ化可塑剤は、1M又は2種以上を組み合わせて
配合される。
本発明の農業用塩化ビニルMlf脂フィルムに配合され
るべきもう1つの必須配合成分である有機リン酸アルカ
リ土類金属塩とは、次の一般式[11又は[IT]で表
わされる化合物である。
(式中、R,、R2およびR,は、各々アルキル、アリ
ール、アリールアルキル、アルキルアリール、又は、エ
ーテル結合を有するアルキル基を意味し、Mは、カルシ
ウム、マグネシウム、バリウム、ストロンチウム等のア
ルカリ土類金属を意味する)前記一般式[N又は、[I
I]で示される有Il! リン酸アルカリ土類金属塩を
構成するフルキル基の例としては、メチル、エチル、プ
ロピル、インプロピル、ブチル、イソブチル、WS2ブ
チル、tJS3ブチル、アミル、ネオペンチル、イソア
ミル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、
インオクチル、2−エチルヘキシル、デシル、イソデシ
ル、ラウリル、トリデシル、C目〜CI3混合アルキル
、ステアリル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロオクチル、シクロドデシル、4−メチルシクロヘキシ
ル基等を挙げることができる。
アリール基の例としては、フェニル、ナフチル基等を挙
げることができる。アリールフルキル基の例としては、
ベンノル、β−フェニルエチル、γ−7ヱニルプロビル
、β−フェニルプロピル基等を挙げることができる。
アルキルアリール基の例としては、トリル、キシリル、
エチルフェニル、ブチルフェニル、第31チル7ヱニル
、オクチルフェニル、インオクチルフェニル、fJS3
オクチルフェニル、ノニル7エ二ル、2,4−シー第3
ブチルフエニル基等が挙げられる。
エーテル結合を有するアルキル基の例としては、フルフ
リル、テトラヒドロフルフリル、5−メチルフルフリル
、及びa−メチルフルフリル基、又は、メチル−、エチ
ル−、イソプロピル−、ブチル−、インブチル−、ヘキ
シル−、シクロヘキシル−、フェニルセロソルブ残基;
 メチル−、エチル−、イソプロピル−、ブチル−、イ
ソブチルカルピトール残基; トリエチレングリフール
モノメチルエーテル、−モノエチルエーテル、−モノブ
チルエーテル残基;グリセリン1.2−ツメチルエーテ
ル、−1,3−ツメチルエーテル、−1−エチル−2−
プロピルエーテル残基; /ニルフェノキシポリエトキ
シエチル、ラウロキシポリエトキシエチル残基等が挙げ
られる。上記のような各f111換基を有する有機リン
酸アルカリ土類金属塩は、カルシウム塩が最も好ましい
7*た、上記のような有機リン酸アルカリ土類金属塩は
、1種又は2種以上を組み合わせて配合することができ
る6以上のフタル酸エステル系可塑剤、リン酸エステル
系可塑剤、お上りエポキシ化可塑剤と、有機リン酸アル
カリ土類金属塩とからなる必須配合成分の組み合わせに
おいて、基体の塩化ビニル系樹脂に対する配合割合は、
該樹脂100重量部当り、フタル酸エステル系可塑剤が
30〜70重量部好ましくは、40〜60重量部、リン
酸エステル系可塑剤が1〜10重量部好ましくは3〜7
重量部、エポキシ化可塑剤が0.5〜7重景部好ましく
は2〜5重量部、有機リン酸アルカリ土類金属塩が0.
1〜5重量部の範囲である。
フタル酸エステル系可塑剤の配合割合が前記の範囲より
少ないと、例え他の必須配合成分であるリン酸エステル
系可塑剤やエポキシ化可塑剤や、7f機リン酸アルカリ
土類金属塩が各々前記の範囲内で配合されていても、得
られる塩化ビニル系団脂フィルムは柔軟性に乏しく、取
扱い時に破れが発生し易い、他方、前記範囲を雇えた場
合は、べたつきが増し、柔軟すぎて、ハウス、トンネル
等に展張するとき難渋するし、又、削天時に水溜りが生
じるので好ましくない。
次に、リン酸エステル系可塑剤の配合割合が前記の![
より少いと、例え、他のフタル酸エステル系可塑剤や、
エポキシ化可塑剤や有機リン酸アルカリ土類金属塩が各
々前記の範囲で配合されていても、得られる塩化ビニル
系樹脂フィルムの耐候性は向上しない。他方、前記範囲
を超えた場合は、フィルム成形時および成形後における
物性、例えば加工性や耐熱性が劣り、併せて、展張した
際の耐候性の向上効果も漸減するので好ましくない。
また、エポキシ化可塑剤の配合割合が前記の範囲より少
ないと、例え他のフタル酸エステル系可塑剤や、リン酸
エステル系可塑剤や、有fi リン酸アルカリ土類金属
塩が各々前記の範囲で配合さ九でいでも、得られる塩化
ビニル系樹脂フィルムの耐候性は向上しない、また、フ
ィルム成形時及び成形後における耐熱性の低下を招く、
他方、前記範囲を超えた場合は、プルーム現象が起り、
フィルム同士が粘着し、その結果、付着し合ったフィル
ムは、はがし難くなる。又、ハウスやトンネルに展張し
た場合、ブルームアウトした粘着物質にちり、はこり等
が付着して汚染され、フィルムの光線透過率が着しく低
下する6更に、フィルムの表面に付着した有害成分のた
めに、フィルムの耐候性も着しく低下する。
更に、有機リン酸アルカリ土類金属塩の配合割合が、前
記の範囲より少いと、例え、他のフタル酸エステル系可
塑剤や、エポキシ化可塑剤や、リン酸エステル系可塑剤
が各々前記範囲で配合されていでも、得られる塩化ビニ
ル系樹脂フィルムの耐候性に顕著な向上は認められない
、他方、前記範囲を超えた場合は、フィルムの透明性が
極度に劣り、作物の生育に悪影響を及ぼす。
本発明に係る農業用塩化ビニル系樹脂フィルムは、以上
のフタル酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤
、エポキシ化可塑剤の各可塑剤と有機リン酸アルカリ土
類金属塩を必須配合成分とし、各々前記割合の範囲で、
組み合わせて配合されるが、更に、前記各成分の配合総
和が、基体の塩化ビニルM樹脂100重量部当り、40
〜80重量部の範囲内にあるものとする。この範囲内で
配合することにより、後記実施例に示すとおり、フィル
ムに成形したあとにおける高周波ミシンによる接着加工
性、および耐候性にすぐれ、プルーム現象お上りブツの
発生などの解消された農業用に好適な塩化ビニル系樹脂
フィルムが得られる。
なお、前記4つの必須配合成分の組み合わせにおいて、
重量比でフタル酸エステル系可塑剤とリン酸エステル系
可塑剤との配合割合を1対115〜1/35.フタル酸
エステル系可塑剤とエポキシ化可塑剤との配合割合を1
対1/10〜1/100およびフタル酸エステル系可塑
剤と有機リン酸アルカリ土類金属塩との配合割合を1対
1/10〜11500とすることにより、特に接着加工
性、耐候性ぶ勝るフィルムを得ることができる。
本発明の農業用塩化ビニル系樹脂フィルムの製造に必要
な塩化ビニル系樹脂組成物の調製に当っては、他の樹脂
用添加物、例えば、通常用いられる可塑剤(本発明にお
いて、必須配合成分とするものを除く)、滑剤、熱安定
剤、酸化防止剤(安定剤としてのピペリジン系のヒング
ードアミン化合物)、防骨剤、紫外線吸収剤、帯電防1
)、剤、安定化助剤、防カビ防藻剤、着色剤等が配合さ
れてもよい。
配合可能な可塑剤としては、ジ−n−ブチルアジペート
、ノオクチルアノベート等のアジピン酸引導体;ノーn
−ブチルマレート等のマレイン酸誘導体; トリーロー
ブチルシトレート等のクエン1’lfi導体;モツプチ
ルイタコネート等のイタコン酸誘導体;ブチルオレエー
ト等のオレイン酸誘導体:グリセリルモノリシルレート
等のリシノールRW導体等が挙げられる。
上記可塑剤は1種又は2種以上を組み合わせて、基体の
塩化ビニルPS樹脂100重量部に対して、5〜30重
電部の範囲で配合される。
滑剤ないし熱安定剤としては、例えば、ポリエチレンワ
ックス、流動パラフィン、ステアリン酸、ステアリン酸
亜鉛、脂肪アルコール、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸バリウム、リシノール酸バリウム、ジプチルス
ズジラウレート、ジブチルスズノマレエート、フェノー
ル類、β−ノヶトン化合物等が挙げられる。
上記滑剤ないし熱安定剤は、1種又は21171以上を
組み合わせて、配合される。
酸化防止剤として配合可能な化合物としては、例えば、
2,6−ノーtcrt−ブチル−4−メチルフェノール
、2.2″−メチレンビス(6−tert−ブチル−4
−エチルフェノール)、ジラウリルチオジプロピオネー
ト等が挙げられる。
上記酸化防止剤は、1種又は2種以上を組み合わせて、
配合される。
ピペリジン系のヒングードアミン化合物としては、例え
ば、4−7セトキシー2.2.6.6−テトラメチルピ
ペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,4,4−
−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フェ
ニルアセトキシ)−2゜2.6.6−テトラメチルピペ
リジン、4−(7xツキジアセトキシ)−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−ンプロヘキサノイル
オキシ−2゜2.6,6−テトラメチルピペリジン、4
−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、4−(o−クロロベンゾイルオキシ)−2,
2゜6.6−テトラメチルピペリジン、4−(m−クロ
ロベンゾイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン、4−(p−クロロベンツイルオキシ)−2
,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(。
−トルオイルオキシ)−2,2,G、6−テトラメチル
ピペリジン、4−インニコチノイルオキシ−2゜2.6
,6−テトラメチルピペリジン、4−(2−70イルオ
キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−(p−す7トイルオキシ)−2,2゜6.6−テトラ
メチルピペリジン、ビス(2,2,6゜6−テトラメチ
ル−4−ピペリノル)オキザレート、ビス(2,2,6
,6−テトラメチル−4−ピペリジル)マロネート、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
アノベート、ビス(2゜2.6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリノル)7マレート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリノル)へキサヒ
ドロ7タレート、ビス(2,2、(3,6−テトラメチ
ル−4−ピペリノル)テレフタレート、トリス(2,2
,6゜6−テトラメチル−4−ピペリジル)ベンゼン−
1,3,5−トリカルボキシレート、トリス(2,2゜
6.6−テトラメチル−4−ピペリノル)トリアジン−
2,4,6−トリカルボキシレート、トリス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリ
アセテート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ブタン−1,2,3−トリカルボキシ
レート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)プロパン−1゜1.2.3−テトラカ
ルボキシレート、テトラキス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4=ピペラジル)ブタン−1,2,3,4−テ
トラカルボキシレート、テトラキス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)フロパン−1,1,3
,3−テトラカルボキシレート、テトラキス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリノル)エタン−1,
1,2,2−テ)ラカルボキシレート、トリス(2,2
,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−2−7セ
トキシプロパンー1.2.3−)リカルボキシレート、
トリス(2,2,6,6−チトラノチルー4−ピペリノ
ル)−2−ヒドロキシ−プロパン−1,2,3−トリカ
ルボキシレート等が挙げられる。
上記ピペリジン系アミン化合物は1111又は2種以上
を組み合わせて配合される。
防曇剤−としては、例えばソルビタン脂肪酸エステル、
ソルビトール脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エス
テル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸・
二塩基酸エステル、ソルビトール脂肪酸・二塩基酸エス
テル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エステル、グリセ
リン脂肪酸・二塩基酸エステルおよびこれらとエチレン
オキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイ
ド等のフルキレンオキサイドを付加した化合物等が挙げ
られる。このなかでも、炭素数12〜22個の脂肪酸の
エステル、及びそれらの二塩基酸エステルが特に好まし
い。
これら化合物の具体例としては、ソルビタンパルミテー
ト、ソルビタンステアレート、ソルビタンステアレート
・エチレンオキサイド3モル付加物、ソルビタンパルミ
テート・プロピレンオキサイド2モル付加物、ソルビト
ールステアレート、ソルビトールステアレート・エチレ
ンオキサイド3モル付加物、ノグリセリンパルミテート
、ジグリセリンステアレート、グリセリンステアレート
、グリセリンパルミテート・エチレンオキサイド2モル
付加物、ソルビタンステアレートアゾベート・プロピレ
ンオキサイド1モル付加物、ソルビトールステアレート
アジベート・エチレンオキサイド3モル・プロピレンオ
キサイド3モル付加物、ジグリセリンパルミテート番セ
バケート・プロピレンオキサイド2モル付加物、ソルビ
トールパルミテート・アジペート・プロピレンオキサイ
ド3モル付加物等が挙げられる。上記防曇剤は、111
又は2種以上を組み合わせて配合される。
紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾールMl外線吸収
剤−一2−(2’−ヒドロキシ−3゛、5゜−ジーje
rk−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−3゛−terL−ブチル
−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシ−3”  tert−7
ミルー51−イソブチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3°−イソブ
チル−5′−メチル7エ二ル)−5−クロロペンシト+
77ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3′−インブチ
ル−5′−プロピルフェニル)−5−クロロベンツ) 
’) 7ソール、2−(2′−ヒドロキシ−3’、5’
−ジーLert−ブチルフェニル)−ベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
−ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’
−(1,1゜3.3−テトラメチルブチlし)フェニル
]−ベンゾトリアゾール、 ベンゾフェノン系紫外線吸収剤−−2,2’−ジヒドロ
キシ−4−ノドキシベンゾフェノン、2゜2′−ジヒド
ロキシ−4,4′−ジツトキシベンゾフエノン、2.2
’4.4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒ
ドロキシ−4−ノドキシベンゾフェノン、2,4−ノド
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシ
ベンゾフェノン、 サリチル酸系紫外線吸収剤−一7ヱニルサリシレート、
パラオクチルフェニルサリシレート。
紫外線吸収剤は、単独又は2種以上を組み合わせて使用
することができる。上に例示したものの中では、ベンゾ
トリアゾールPS紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外
線吸収剤が特に好ましい。
帯電防止剤としては、例えば、ポリオキシエチレン・ア
ルキルアミン、ポリグリコール争ニーチル、p−スチレ
ンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。これら帯電防
止剤は、1種又は2種以上を岨み合わせて配合される。
安定化助剤としては、例えば、)!j7xニルホスファ
イト、ジオクチルフェニルホスファイト、トリス(ノニ
ルフェニル)ホスファイト、ノ7工二ルイソデシルホス
ファイト、トリラウリルトリチオ7オスフアイト、ノ7
ヱニルアシッドホスファイト、ジオクチルアシッド7オ
スフアイト等が挙げられる。これら安定化助剤は、1種
又は2s以上を組み合わせて配合される。
防カビ剤、防藻剤としては、例えば、2,4,5゜6−
チトラプロロイソフアロ二トリル、i o、i o”−
オキシビスフェノキシアルシン、2−(4−チアゾリル
)−ペンズイミグゾール、N−(フルオロジクロロメチ
ルチオ)フタルイミド、N−ジメ千に−N’−7二二ル
ー(N’−70ロジクロロメチルチオ)スルフアミド、
パラオキシ安息香酸エステル、5−ブロモ−5−二トロ
ー1,3−ノオキサン、2,3,5.6−テトラクロロ
−4−メチルスルホニルピリジン、3−4−クロロフェ
ノール、N−(テトラクロロエチルチオ)フタルイミド
、トリブチルスズラウレート等が挙げられる。これら防
カビ剤、防藻剤は、各々1種又は2種以上を組み合わせ
て、配合される。
着色剤としては、例えば7タロシアニンブルー、7タロ
シアニングリーン、ハンザイエロー、アリザリンレーキ
、酸化チタン、亜飴華、パーマネントレッド、キナクリ
ドン、カーボンブラック等が挙げられ、これら着色剤も
、1種又は2種以上を組み合わせて配合される。
以上述べた各種樹脂添加物は、それらの配合された樹脂
、IfI或物のフィルム化作業性に悪影響を与えず、ま
た得られたフィルムの物性を損わない範囲で、可塑剤以
外は通常基体の塩化ビニル系樹脂100重量部に対して
、5重量部以下の範囲で配合されるものである。
基体の塩化ビニル系樹脂に、フタル酸エステル系可塑剤
、リン酸エステル系可塑剤、エポキシ化可塑剤、有n1
7ン酸アルカリ土類金属塩の各必須配合成分およびその
他の任意樹脂用添加物を配合するには、各々必要量秤量
し、リボンプレングー、バンバリーミキサ−、スーパー
ミキサーその他の従来から知られている配合機、混合機
等を使用すればよいに のようにして得られた樹脂組成物をフィルム化するには
、それ自体公知の方法、例えば溶融押出成形法(T−グ
イ法、インフレーシBン法を含む)、カレンダー成形法
、溶液流延法等によればよい。
フィルムの厚さは、余り薄いと強度が不充分となるので
好ましくなく、逆に厚すぎるとフィルム化作業、その後
の取り扱い(切断接着、展張作業等を含む)に不便を来
すので、0.05〜0.3%の範囲、好ましくは、0.
075〜0.2%の範囲とするのがよい、なお、本発明
に係るフィルムは、農業用被覆材に要求される諸性能例
えば耐候性、汚れ付着防Iヒ性、防曇持続性等をより高
めるために、その表面に、アクリル樹脂等の被膜を形成
させてもよい。
以上のべたとおり、本発明に係るフィルムは、従来、被
覆資材として使用されていると同様の態様で、ハウス又
はトンネルを被覆して有用作物の栽培に利用することが
できる。
「発明の効果」 本発明の農業用塩化ビニル系If脂フィルムは、以上の
ような構成よりなり、以下に記載するとおり、特別W着
な効果を奏するものであり、農産業上の利用価値は大で
ある。
(1)It候性、高周波ミシンによる接着加工性に優し
、併せて、プルーム現象ならびにプッの発生が抑制され
て、長期の使用に耐える。特に接着加工性は、従来のフ
ィルムに較べて着しく改善され、フィルム製造後、数年
を経たものでもつぎ目からはがれることがない、従って
、つぎ目補修のための手間と時間が節減できる。
(2)長期の屋外曝露使用によっても、外観に変化がな
く、透明性が持続し栽培作物の成育に好結果をもたらす
「実施例」 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明は、その要曽を超えない限り、以下の例に限定さ
れるものではない。
実施例1〜11、比較例1〜12 ポリ塩化ビニル(p=14oo)  :roo重量部カ
ルシツム−亜鉛系複合液状安定剤 2 〃カルシウムー
亜鉛系金属石鹸    1 〃を基本組成とし、これに
、フタル酸エステル系可塑剤、リン酸エステル系可塑剤
、エポキシ化可塑剤、および有機リン酸アルカリ土類金
属塩のそれぞれを、rjS1表に示した種類および量で
配合した。
各組成物を、スーパーミキサーで10分間撹拌混線した
のち、165℃に加温したロール−、ヒで7分間混練し
、L型カレンダー成形機によって、厚さ0、llll1
1のフィルムを製造した。
各フィルムについて、次の方法により高周波ミシンによ
る接着加工性、耐候性、透明性、プルーム現象の発生、
およびブツの発生に関しての評価を行い、その結果をf
jS1表に示す。
(1)高周波ミシンによる接着加工性 前記カレンダー成形機により製造した0、1%厚みのフ
ィルムを2枚重ねにして、フィルムの長さ方向30cm
、幅方向10cmの長方形試験片を作り、卓上型高周波
ミシンを用いて接着させた。
接着加工は、電圧100■、速度10m/sin、マツ
チング60の条件で行った。高周波ミシンは、日本高周
波ミシン(株)製のタイプRHM−500−1を用いた
。評価はフィルム製造後、1週問以内の初期フィルム、
およびフィルム製造後室内に放置しでおき36ケ月経過
した古いフィルムについて、それぞれ行った。
評価法は、−F記接着した試験片を、幅3c−に5片切
り取り、両手にはさんで引きはがす方法によって行い、
結果の表示は次のとおりとした。
O・・・・接着部から切れてはがれないものΔ ・・・
・切断部分とはがれた部分が混在するもの × ・・・・全部はがれてしまうもの (2)プルーム現象 前記カレンダー成形機により製造した0、1%厚みのフ
ィルムを、40c+s幅に切ったものを30〜50鴫巻
訃、室内に放置し、経時的に、フイ・ルムの外観を肉I
で観察することにより評価した。
評価は、フィルム製造後1週問以内の初期フィルム、お
よびフィルム91遺後室内に放置しておき36ケ月経過
した古いフィルムについて、それぞれ行い、結果の表示
は、次のとおりとした。
0 ・・・プルーム現象の発生が認められないもの Δ ・・・プルーム現象の発生が僅かに認められるもの X ・・・プルーム現象の発生が着しく認められるもの (3)ブツの発生 前記プルーム現象の有無の評価における試料について、
プルーム現象と同時に、フィルムの外観を肉眼で観察す
ることによって評価した。評価は、フィルム91造後1
週間以内の初期フィルム、およびフィルム製造後室内に
放置しておき36ケ月経過した古いフィルムについて行
い、結果の表示は、次のとおりとした。
○ ・・・プツが認められないもの Δ ・・・プツが僅か認められるもの × ・・ψプツが着しく認められるもの(4)耐候性 南側に面し、平地に対して、45度傾斜させて設置した
窓枠状の曝露試験台に、前記カレンダー成形機により製
造したフィルムを曝露し、経時的に、一部のフィルムを
試験台から取りはずし、外観を肉眼で観察することによ
って評価し、結果の表示は、次のとおりとした。
○ ・・外観に変化がなく、破れでいないもの○X・・
僅かに褐斑、直が認められ、破れがないか、ごく僅か破
れたもの Δ ・・褐斑点が認められるか、僅かに破れの認められ
ねもの ΔX・・褐斑点が多いか、破れが多いもの× ・・全面
に破れが認められるもの (5)透明性 前記カレンダー成形機により製造後したフィルムを、そ
れぞれ170℃に加熱したロール上で再練りし、厚み 
0.5%のシートに成形し直し、180℃の温度条件下
でプレスしで、厚さ2%の積層シートを製造した。この
シートについて、透明性を肉眼でm察することによって
評価し、結果の表示は、次のとおりとした。
0 ・・・・透明性良好 ○ ・・・・透明性普通 Δ ・・・・透明性が僅かに劣る 第1表より、次のことが明かである。
(1)本発明に係る塩化ビニル系樹脂フィルムは、高周
波ミシンによる接着加工性、及び耐候性にすぐれている
。また、フィルム製造後室内に3年放置したのちもプル
ーム現象、プツの発生は認められない。
(2)これに対し、フタル酸エステル系可塑剤、リン酸
エステル系可塑剤、エポキシ化可塑剤及び有機リン酸ア
ルカリ土類金属塩の全部を欠くフィルムは、耐候性、高
周波ミシンによる接着加工性が劣り、プルーム現象が生
じ、特に耐候性は極めて悪い(比較例1)。
また、前記配合成分のうちの1つないし3つを欠くフィ
ルムは、一様に耐候性が劣り、プルーム現象が生じ、特
に、有機リン酸アルカリ土類金属塩を欠くフィルムは、
一定期間経過後における高周波ミシンによる接着加工性
が劣り、プルーム現象が生じる(比較例2〜12)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニル系樹脂100重量部当り、フタル酸エ
    ステル系可塑剤30〜70重量部と、リン酸エステル系
    可塑剤1〜10重量部と、エポキシ化可塑剤0.5〜7
    重量部と、有機リン酸アルカリ土類金属塩0.1〜5重
    量部とを併用し、かつ、これらの総和が、前記塩化ビニ
    ル系樹脂100重量部当り、40〜80重量部となるよ
    うに配合した樹脂組成物を、フィルム化してなることを
    特徴とする農業用塩化ビニル系樹脂フィルム。
  2. (2)フタル酸エステル系可塑剤とリン酸エステル系可
    塑剤との配合割合が重量比で1対1/5〜1/35であ
    り、フタル酸エステル系可塑剤とエポキシ化可塑剤との
    配合割合が1対1/10〜1/100であり、フタル酸
    エステル系可塑剤と有機リン酸アルカリ土類金属塩との
    配合割合が1対1/10〜1/500であることを特徴
    とする、特許請求の範囲第(1)項記載の農業用塩化ビ
    ニル系樹脂フィルム。
  3. (3)有機リン酸アルカリ金属塩が、次の一般式[ I
    ]又は[II]で示されるものであることを特許とする、
    特許請求の範囲第(1)項記載の農業用塩化ビニル系樹
    脂フィルム。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・・[
    I ] ▲数式、化学式、表等があります▼・・[II] (式中、Mは亜鉛、カルシウム、バリウム、マグネシウ
    ム、又はストロンチウムを意味し、R_1、R_2、R
    _3は、各々アルキル、アリール、アリールアルキル、
    アルキルアリール、又はエーテル結合を有するアルキル
    基を意味する)
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