JPS61243849A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPS61243849A
JPS61243849A JP8577285A JP8577285A JPS61243849A JP S61243849 A JPS61243849 A JP S61243849A JP 8577285 A JP8577285 A JP 8577285A JP 8577285 A JP8577285 A JP 8577285A JP S61243849 A JPS61243849 A JP S61243849A
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JP
Japan
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vinyl chloride
chloride resin
epoxidized
alkaline earth
earth metal
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JP8577285A
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English (en)
Inventor
Kazuya Kinoshita
一也 木下
Masahiro Yamanaka
正博 山中
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Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
さらに詳しくは、加熱成形時における熱安定性および耐
熱着色性が改善され、同時に成形製品が例えばフィルム
やシートの場合、その表面同士の耐ブロッキング性が改
善された塩化ビニル系樹脂組成物に関するものである。
「従来の技術」 成形加工品の原料樹脂として、塩化ビニル系樹脂はあら
ゆる製品分野にわたって汎用されているが、一般に、熱
および光に対して不安定であるという欠点がある6例え
ば、加熱成形加工の際に、主として脱塩化水素に起因す
る熱分解を起しやすく、熱分解した場合には、強度、色
調といった品質面で必ずしも満足しうる成形品かえられ
ない。
また、塩化ビニル系樹脂に可塑剤を配合した組成物から
成形加工してえられる軟質塩化ビニルフィルムまたはシ
ートは、これを積み重ねておくと、期間の経過とともに
表面のべたつきがひどくなって、互いに付着し合ういわ
ゆるブロッキングを起こし、それ故に商品価値が低下す
るといった問題がある。
上記のような成形原料としての塩化ビニル系樹脂の成形
加工時における熱安定性の改善、ならびにこの基体0(
脂に可塑剤を配合し、これよりえられる成形シートまた
はフィルムの耐ブロッキング性(プ「Vツキングを起こ
しにくい性質)改善の問題を同時に解消するために、従
来から数多くの提案がなされてきた。
例えば、成形加工時における熱安定性を改善するために
、多くの熱安定化用の添加剤が単独で、または数種類組
み合わせて、基体塩化ビニルi樹脂に配合して用いられ
た。これら添加剤の中でも、有機硫黄化合物、有機燐化
合物、エポキシ化合物、多価アルコール、フェノール系
化合物等は、後述するブロッキング防IL剤との組み合
わせで実用化されているものがある。しかし、これら熱
安定化用の添加剤の組み合わせ配合は、加工時における
初期熱着色の改善にはある程度効果はあるが、長時間の
熱履歴をうけるときの熱安定化の効果は不充分である。
一方、酎ブロッキング性を改善するための添加剤として
、例えばメチレンビスラウリル酸アミド、エチレンビス
ラウリル酸7ミド等のビスアミド系ブロッキング防止剤
、ステアリン酸アミド等のモノ7ミド系ブロツキング防
止剤等が知られており、これらの添加剤を塩化ビニル系
樹脂に配合することにより、これよりえられる成形品の
酎ブロッキング性を改善する方法が提案されている。こ
の方法では、可塑剤の配合された塩化ビニル系樹脂に、
前記のブロッキング防止剤を配合して成形品とし、成形
品表面にブロッキング防止効果を発揮させるには、多量
配合しなければならない。ところが、ブロッキング防止
剤を多量に配合すると、成形品にした場合、表面からの
ブロッキング防止剤の噴き出し現象が現われ、例えば成
形品が透明なフィルムまたはシートの場合は、透明性が
着しく低下するといった問題があり、さらには、加熱成
形加工の際の熱安定性が失われて、着色を招くという難
点がある。
[本発明が解決しようとした問題点」 本発明者らはかかる事情に鑑み、成形加工時に熱安定性
ならびに耐熱着色性(熱によって着色しにくい性質)が
改善され、同時に、フィルムやシート等の成形品にした
場合、耐ブロッキング性も改善された塩化ビニルP、樹
脂組成物をうるべ(鋭意検討した。その結果、特定量の
エポキシ化可塑剤と、特定量のアルカリ土類金属型合成
ゼオライトとを組み合わせ配合することによって、所望
の性質をもった成形品が得られる塩化ビニル系樹脂ff
1J&物とすることができることを見出し、本発明を完
成した。
[問題を解決するための手段] すなわち、本発明は、塩化ビニル樹脂に、同樹脂100
重量部あたり、エポキシ化可塑剤0.5〜7重量部と、
粒子径45μ以下のアルカリ土類金属置換型合成ゼオラ
イトA0.1〜10重量部とを配合してなることを特徴
とする塩化ビニル系樹脂組成物、を要旨とするものであ
る。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明において、塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニ
ルのほか、塩化ビニルが主成分を占める共重合体を含む
、塩化ビニルと共重合しうる単量体化合物としては、塩
化ビニリデン、エチレン、プロピレン、アクリミニトリ
ル、マレイン酸、イタコン酸、アクリル酸、メタアクリ
ル酸、酢酸ビニル等があげられる。これら塩化ビニル系
樹脂は、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法、塊状重
合法等の従来公知の製造法のうち、いずれの方法によっ
て製造されたものであってもよい。
本発明に係る塩化ビニル系樹脂組成物は必須の可塑剤と
して、エポキシ化可塑剤を含んでいる。
エポキシ化可塑剤の具体例としては、エポキシ化大豆油
、エポキシ化アマニ油、エポキシ化魚油、エポキシ化ト
ール油脂肪酸エステル、エポキシ化中脂油、エポキシ化
ポリブタジェン、エポキシステアリン酸メチル、エポキ
システアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸−2−エ
チルヘキシル、エポキシステアリン酸ステアリル、トリ
ス(エポキシプロビル)インシアヌレート、エポキシ化
ヒマシ油、エポキシ化す7ラワー油、エポキシ化アマニ
油脂肪酸エステル、3−(2−キセノキシ)−1゜2−
エポキシプロパン、ビスフェノール−Δ9ジグリシジル
エーテル、ビニルシクロヘキセンジエボキサイド、2,
2−ビス(4−ヒドロキシ7エ二ル)プロパンとエビク
ミルヒドリンとの重量合物等があげられる。しかして、
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には、上記エポキシ化
可塑剤を単独または2種以−ヒを組み合わせて含有させ
る。なお、上記例示したものの中では、ビスフェノール
−A・ジグリシジルエーテルが特に好ましい。
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、必須の成分として
粒子径45μ以下のアルカリ土類金属置換型合成ゼオラ
イトAを含んでいる。
合成ゼオライトAは、化学的には珪酸アルミニウムナト
リウムであり、次の組成式で示されるものである。
N aB(A lo 2)+2(S io 2)、2 
・27H20または、Na2O・λ1203 ・2S 
io 2 ’ 45H20すなわち、合成ゼオライトA
は、SiまたはAI原子を中心に4個のOi子が各頂点
に位置する5ib 共有する三次元網目構造に結合した結品で、内部に大き
い空洞とそれに連なる一定の径を持った細孔が存在する
。そして、S i 04四面体は電気的に中性であるが
、AIO,四面体は負電荷1を持つので、Na+イオン
により電気的中性が保たれているものである0本発明で
いう置換型とは、このNa”イオンをCay M gv
 S rl B a等のアルカリ土類金属のイオンと置
換した形のものを意味するのであるが、本発明の塩化ビ
ニル系樹脂組成物に含有させるものとしては、Ca置換
型ものが最も好ましい。
含有させるアルカリ土類金属置換型の合成ゼオライトA
は、その粒径が45μ以下のものが好ましい、45μよ
り大きいと、塩化ビニル系樹脂に配合する際に、分散が
悪く、組成物を成形に供した場合に;得られる成形品の
機械的強度、透明性等が劣るものとなるので好ましくな
い。
本発明は塩化ビニル系樹脂に、エポキシ化可塑剤、およ
び粒子径45μ以下のアルカリ土類金属IM換型合或ゼ
オライトAを必須成分として配合してなる塩化ビニル系
樹脂組成物であることを特徴とする。
しかして、基体樹脂に対するエポキシ化可塑剤の配合割
合は、塩化ビニル系樹脂100重量部あたり、0.5〜
7重量部、好ましくは0.7〜5重量部の範囲であり、
また、アルカリ土類金属置換型合成ゼオライトAの配合
割合は、0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5重
量部の範囲である。エポキシ化可塑剤の配合割合が上記
範囲よりも少ないと、たとえ、併用するアルカリ土類金
属置換型合成ゼオライトAの配合割合が丘記範囲内であ
っても、塩化ビニル系樹脂組成物の成形時における熱安
定性ならびに耐熱着色性は改善されない。他方、配合割
合が上記範囲よりも多いときは、耐熱着色性およびブロ
ッキング性が劣るので好ましくない。
また、アルカリ土類金属置換型合成ゼオライトへの配合
割合が−F記範囲より少ないと、塩化ビニル系樹脂組成
物の成形加工時における熱安定性および耐熱着色性や、
フィルムやシートに加工した11!、今、耐プロ1.#
−ンゲ桁階首抽嬰が工を静p木スー他方、配合割合が上
記範囲、J−’)も多いときは加工時における熱着色性
ならびに、フィルムやシートに加工した場合の透明性が
劣る。
本発明に係る塩化ビニル系樹脂組成物は、以上のとおり
、基体となる塩化ビニル系樹脂に、必須の可塑剤として
のエポキシ化可塑剤の特定量と、アルカリ土類金属置換
型の合成ゼオライトAの特定量とを配合してなるもので
あるが、その配合に当って、成形加工後の製品の使用目
的に応じてエポキシ化可塑剤以外の可塑剤、滑剤、安定
剤、酸化防止剤、ピペリノン系のヒンダードアミン系化
合物よりなる安定剤、防曇剤、帯電防市剤、紫外線吸収
剤、防カビ剤、防藻剤、着色剤等の樹Jilt添加剤を
配合することができる。以下、これらについて例示する
使用しうるエポキシ化可塑剤以外の可塑剤としては、例
えばシーn−オクチル7タレート、ジー2−エチルへキ
シル7タレート、ジベンジル7タレート、ジイソデシル
7タレート、ジドデシル7タレート、ジイソデシル7タ
レート等の7タル酸誘導体;ノイソオクチル7タレート
等のイソ7タール酸誘導体;シーn−ブチルアジペート
、ノオクチルアジベート等のアノピン酸誘導体;ジ−n
−ブチルマレート等のマレイン酸誘導体; トリーロー
ブチルシトレート等のクエン酸誘導体;モツプチルイタ
コネート等のイタコン酸誘導体;ブチルオレート等のオ
レイン酸誘導体;グリセリンモノリンル−ト等のリシ/
−ル酸誘導体等があげられ、これらは単独または2種以
トを組み合わせて、塩化ビニル系樹脂100重量部当た
り30〜60重量部の範囲で配合される。
そのほかの可塑剤の例としては、トリオクチルホス7!
−)、)リフェニルホス7エート、トリクレジル7オス
7エート、トリキシレニルホスフェート、り7ヱニルオ
クチル7オス7エート、ジフェニルフレノルホスフェー
ト、トリエチルフェニルホスフェート等のリン酸エステ
ル系可塑剤があげられ、これらは単独または2種以上を
組み合わせて、塩化ビニル樹脂100重量部当たり2〜
8重景部の範囲で配合される。
滑剤ないし熱安定剤としては、例えば、ポリエチレンワ
ックス、流動パラフィン、ステアリン酸、ステアリン酸
亜鉛、脂肪アルコール、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸バリウム、リシノール酸バリウム、ジブチルス
ズノラウレート、ジブチルスズジマレエー)、フェノー
ル類、β−ジケトン化合物等があげられ、これら滑剤な
いし熱安定剤は、単独または2種以上を組み合わせて配
合することができる。
酸化防止剤として使用可能な化合物としては、2.6−
シーtert−ブチル−4−メチルフェノール、2.2
1−メチレンビス(6tert−ブチル−4−エチルフ
ェノール)、ジラウリルチオノプロピオネート等をあげ
ることができ、これらは単独または2種以上を組み合わ
せて配合することがで外る。
ピペリジン系のヒンダードアミン化合物としては、4−
7セトキシー2.2,6.6−テトラメチルピペリジン
、4−ステアロイルオキシ−2,2゜4.4−テトラメ
チルピペリジン、4−アクリロイルオキシ−2t2.t
s、6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニル7セ
トキシ)−2,2,6,6−テ[ラメチルピペリジン、
4−(フェノキシアセトキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン、4−シクロヘキサノイルオキシ−
2,2,6゜6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾ
イルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
、4−(o−クロロベンゾイルオキシ)−2,2,6,
6−チトラメチルビベリクン、4−(s−クロロベンゾ
イルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−(p−クロロベンゾイルオキシ)−2。
2.6.6−テトラメチルピペリジン、4−(o−)ル
イルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−イソニコチノイルオキシ−2,2,6゜6−テ
トラメチルピペリジン、4−(2−70イルオキシ)−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(p−
す7トイルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)オキザレート、ビス(2,2,(3,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)マロネート、ビス(2
,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アジペ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)セバケート、ビス(2,2,6,f3−テトラ
メチル−4−ピペリジル)7マレート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリノル)へキサヒドロ
7タレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)テレフタレート、トリス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ベンゼン−1,3
,5−トリカルボキシレート、トリス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)トリアジン−2゜4
.6−トリカルボキシレート、トリス(2,2,6゜6
−ナシラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトI77セ
テート、トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ブタン−1,2,3−)リカルボキシレー
ト、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリノル)フロパン−1,1,2゜3−テトラカルボ
キシレート、テトラえス(2,2゜696−テトラメチ
ル−4−ピペラジル)ブタン−1,2,3,4−テトラ
カルボキシレート、テトラキス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリ°ジル)プロパン−1,1,3,
3−テトラカルボキシレート、テトラキス(2,2,6
,6−テトラメチル−4−ピペリノル)エラン−1,1
,2,2−テトラカルボキシレート、トリス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−2−7セト
キシプロパンー1+2t3−トリカルボキシレート、ト
リス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリノル
)−2−ヒトロキシープロパン−1,2,3−トリカル
ボキシレート等があげられ、これらは単独または2種以
−ヒを組み合わせて配合される。
防曇剤として使用可能な化合物としては、ソルビタン脂
肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ジグリセ
リン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソル
ビタン脂肪酸・二塩基酸エステル、ソルビトール脂肪酸
・二塩基酸エステル、ジグリセリン脂肪酸・二塩基酸エ
ステル、グリセリン脂肪酸・二塩基酸エステルおよびこ
れらとエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブ
チレンオキサイド等のフルキレンオキサイドを付加した
化合物等があげられる。このなかでも、炭素数121u
22の脂肪酸のエステル、およびこれらの二塩基酸エス
テルが特に好ましい。
これら化合物の具体例としては、ソルビタンパルミテー
ト、ソルビタンステアレート、ソルビタンステアレート
・エチレンオキサイド3モル付加物、ソルビタンパルミ
テート・プロピレンオキサイド2モル付加物、ソルビト
ールステアレート、ソルビトールステアレート・エチレ
ンオキサイド3モル付加物、ジグリセリンパルミテート
、ジグリセリンステアレート、グリセリンステアレート
、グリセリンパルミテート・エチレンオキサイド2モル
付加物、ソルビタンステアレートアジベート・プロピレ
ンオキサイド1モル付加物、ソルビトールステアレート
アジベート・エチレンオキサイド3モル・プロピレンオ
キサイド3モル付加物、シグリセリンパルミテート・セ
バケート・プロピレンオキサイド2モル付加物、ソルビ
トールパルミテート・アジペート・プロピレンオキサイ
ド3モル付加物等があげられる。これら防曇剤は単独ま
たは2種以上を組み合わせて配合することができる。
帯電防止剤として使用可能な化合物としては、例えば、
ポリオキシエチレン・アルキルアミン、ポリグリコール
・エーテル、ρ−スチレンスルホン酸ナトリウム等があ
げられる。これら帯電防止剤は単独または2種以上を組
み合わせて配合することができる。
紫外線吸収剤として使用可能な化合物としては、例えば
、次のようなものがあげられる。
ベンゾ) +7アゾール系紫外線吸収剤−一2−(2’
−ヒドロキシ−3’、5’−ノーtert −ブチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−3’  tert−ブチル−5’−メチ
ルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(
2’−ヒドロキシ−3”−tert−7ミルー5’−イ
ソブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3゛−イソブチルー5′−メ
チルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3゛−イソブチル−5′−プロピ
ルフェニル)−5−クロロベンシト+77ゾ・−ル、2
−(2°−ヒドロキシ−3’、5’−ジーtert−ブ
チルフェニル)−ベンシト177ゾール、2−(2’−
ヒドロキシー5゛−/−f−ルフェニル)−ベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)フェニル1−ベンゾトリ
アゾール、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤−一 2.2゛−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
、2,2°−ジヒドロキシ−4,4゛−ノットキシベン
ゾフェノン、2.2’4.4’−テトラヒドロキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン、2.4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、 サリチル酸系紫外線吸収剤−一 フェニルサリシレート、パラオクチルフェニルサリシレ
ート。
紫外線吸収剤は、単独又は2種以上を組み合わせて使用
することができる。]―に例示したものの中では、ベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外
線吸収剤が特に好ましい。
安定化助剤として使用可能な化合物としては・トリフェ
ニルホスファイト、ノオクチルフェニルホスファイト、
トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、ジフェニルイ
ソデシルホスファイト、トリラウリルトリチオ7オスフ
アイト、ジフェニルレアは、単独または2種以上を組み
合わせて配合することができる。
防カビ剤、防藻剤として使用可能な化合物としては、2
,4,5.6−チトラクロロイソ7タロ二トリル、10
.10’−オキシビスフェノキシアルシン、2−(4−
チアシリlし)−ベンにイミダゾール、N−(フルオロ
ジクロロメチルチオ)7タルイミド、N−ジメチル−N
1−フェニル−(N’−70ロノクロロメチルチオ)ス
ルファミド、パラオキシ安息香酸エステル、5−プロモ
ー5−ニトロ−1゜3−ジオキサン、2,3.5.6−
テトラクロロ−4−メチルスルホニルピリジン、3−4
−クロロフェノール、N−(テトラクロロエチルチオ)
7タルイミド、トリブチルスズラウレート等をあげるこ
とができる。これC)防カビ剤、防藻剤は、単独または
21!以上を組み合わせて、配合することができる。
着色剤として使用可能なものとしては、例えば7タロシ
アニンブルー、7タロシアニングリーン、ハンザイエロ
ー、アリザリンレーキ、酸化チタン、亜鉛華、パーマネ
ントレッド、キナクリドン、カーボンブラック等をあげ
ることができる。また、シリカ、タルク、炭酸カルシウ
ム等を充填剤としで配合することもできる。これら着色
剤、充填剤は単独または2種以上を組み合わせて配合す
ることができる。
以上の各種樹脂添加剤は、塩化ビニル系樹脂組成物の性
質を低下させない範囲、通常は、基体である塩化ビニル
系樹脂100重量部に対し、5重量部以下の範囲で配合
することができる。
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物をうるには、基体であ
る塩化ビニル系樹脂と、前記必須成分であるエポキシ化
可塑剤、アルカリ土類金属置換型合成ゼオライトA1お
よび任意配合成分である可塑剤、その他の樹脂添加物を
各々秤量し、リボンプレンダー、バンバリーミキサ−、
スーパーミキサー、その他公知の配合機または混合機に
より混合すればよい。
さらに、このようにしてえられた樹脂組成物を成形に供
して、成形品とするには、それ自体公知の方法、例えば
、T−グイ成形法、インフレーシ勝ン成形法−を含む溶
融押出し成形法、カレンダー成形法、溶液流延法、圧縮
成形法、射出成形法等を適宜採用すればよい。
「発明の効果」 本発明は以上述べたような構成よりなる塩化ビニル系!
H脂組成物で次のような特別顕著な効果を奏するもので
あり、その産業上の利用価値は極めて大である。
(1) 本発明に係る組成物は、基体の樹脂に、特定量
のエポキシ化可塑剤とアルカリ土類金属置換型合成ゼオ
ライトAとを必須成分として配合されているので、必須
成分をそれぞれ単独で配合した組成物に較べで、成形加
工時における熱安定性にすぐれ耐熱着色性が改良される
。同時に成形加工によりえられた成形品表面の耐ブロッ
キング性の向上も顕著である。
(2)本発明に係る組成物は、基体の樹脂に必須成分と
してのエポキシ化可塑剤とアルカリ土類金属置換型ゼオ
ライトAを特定範囲内で選択配合しているので、この組
成物からえられる成形品、例えばフィルムまたはシート
の透明性は失われることがなく、その機械的強度も従来
品と何隻遜色が゛ない。
「実施例」 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定され
ることはない。
実施例1〜4、比較例1〜7 ポリ塩化ビニル(P=1.300)100重量部シー2
−エチルへキシル7タレート (7タル酸系可塑剤)      50重電部トリクレ
ジ7し7オス7エート (リン酸エステル系可塑剤)    5重量部エポキシ
化大豆油 (エポキシ化可塑剤)  第1表に示す重量部ビスフェ
ノールA11ジグリシノルエーテル(エポキシ化可塑剤
)  第1表に示す重量部アルカリ土類金属置換型合成
ゼオライトA(粒径1.4μ)    @1表に示す重
量部バリウム・亜鉛複合液状安定剤  1.5重量部ス
テアリン酸バリウム(滑剤)  0.3重量部ステアリ
ン酸亜鉛(滑剤)     0.5重量部よりなる樹脂
原料、可塑剤、樹脂添加物を秤量し、スーパーミキサー
で撹拌混合したのち、170℃に加温したロール上で混
練し、L型カレンダー装置によって、厚さ0.5−輪の
シートおよび0 、1 mmのフィルムを製造した。
各シートおよびフィルムについて、次に記載の方法にし
たがって諸性質を評価した。評価結果を、pIS1表に
示す。
(1) 熱安定性試験 前記シートを、180℃に加温したギヤオーブンに入れ
、黒化するまでの時間を肉眼で観察した。
時開の長いものほど熱安定性がよいことを意味する。
(2) 耐熱着色性試験 前記シートを複数枚重ね、温度180℃、100kg/
am”で20分間プレスして厚さ21IIIIの積層シ
ートを作成し、このシー1について、耐熱着色性を、肉
眼で観察し、その結果を、次の4段階に判定して表示し
た。
○・・・・・・着色なし Qx ・・・・・淡い着色あり Δ・・・・・・稍々強い着色あり ×・・・・・・強い着色あり (3)透明性試験 前記シートを複数枚重ね、温度180℃、100 kg
/ mm2で20分間プレスして厚さ2mmの積層シー
トを作成し、このシートについて、透明性を肉眼で観察
し、その結果を次の4段階に判定して表示した。
○・・・・・・透明 ○X ・・・・・非常に僅かにごりありΔ・・・・・・
稍々にごりあり X・・・・・・にごりあり (4)耐ブロツキング性試験 前記フィルムから50ma+X300醜鴫の大きさの試
験用の試料フィルムを裁断し、23℃、50%相対湿度
の恒温室内において温調した。各試料フィルムを恒温室
内で、直径15mm、長さ150mmの試験管内に、長
さ方向の一端に10kgの荷重を負荷しながら巻きつけ
た。
上のようにして試験用フィルムを巻きつけた試験管を底
部に水を張ったデシケータ−に入れ、このデシケータ−
を50℃に保持した小部屋に1週間放置した。放置後デ
シケータ−を小部屋からとり出し、試料フィルムを巻き
つけた試験管をデシケータ−から出し、23℃、50%
相対湿度の恒温室内に一任夜放置した。試験管に巻きつ
けた試料フィルムの外fNI端部1こ、@着テープを介
して重さの異なる分銅を順次とりつけ、それぞれの重さ
の分銅ごとに試験管を軸支して、試料フィルムが解放さ
れる(巻き戻される)方向に回転させ、試料フィルムの
解放(−8!戻し)が始まる際の分銅の重さの最小値を
測定した。この値を「引きはがし強度−1(g/ 50
%)とした。
この「引きはがし強度]は、数値が小さい程、フィルム
同士のブロッキングが起りにくいこと、を意味する。
一−−°ち1 ・で・1 第1表より次のことが明らかである。
(1)本発明に係る塩化ビニル系樹脂組成物(実施例1
〜4)から成形してえられたシートおよびフィルムは、
エポキシ化可塑剤およびアルカリ土類金属置換型合成ゼ
オライトAの両方を欠く(比較例1)か、またはいずれ
か一方の配合を欠く塩化ビニル系樹脂組成物(比較例2
、および3)から成形されたシートお上Vフィルムに較
べて、透明性は変らないが、熱安定性、耐熱着色性、耐
ブロッキング性といった所望される物性をすべて兼ね備
えている。
(2)一方、エポキシ化可塑剤およびアルカリ土類金属
置換型合成ゼオライトAを併用配合した塩化ビニル系樹
脂組成物から成形されたシートおよびフィルムであって
も、エポキシ化可塑剤の配合割合が本発明で必須とする
範囲より少いものは、ブロッキング防止性および透明性
はよいが、熱安定性、耐熱着色性が劣る。(比較例4)
。逆にエポキシ化可塑剤の配合割合が本発明で必須とす
る範囲より多いものは、熱安定性および透明性はよいが
、耐熱着色性、および耐ブロッキング性が着しく劣る。
(比較例5)。
(3)さらに、エポキシ化可塑剤およびアルカリ土類金
属置換型合成ゼオライトAを併用配合した塩化ビニル系
樹脂組成物から成形されたシートおよびフィルムであっ
ても、アルカリ土類金属置換型合成ゼオライトAの配合
割合が本発明で必須とする範囲より少いものは、熱安定
性および透明性はよいが、耐熱着色性、耐ブロッキング
性が劣る。
(比較例6)。逆に、アルカリ土類金属置換型合成ゼオ
ライトAの配合割合が本発明で必須とする範囲より多い
ものは、耐ブロッキング性はよいが、熱安定性、耐熱着
色性、および透明性が劣る。
(比較例7)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)塩化ビニル系樹脂に、同樹脂100重量部あたり
    、エポキシ化可塑剤0.5〜7重量部と、粒子径45μ
    以下のアルカリ土類金属置換型合成ゼオライトA0.1
    〜10重量部とを配合してなることを特徴とする塩化ビ
    ニル系樹脂組成物。
  2. (2)エポキシ化可塑剤がエポキシ化大豆油またはビス
    フェノール−A・ジグリシジルエーテルであることを特
    徴とする、特許請求の範囲第(1)項記載の塩化ビニル
    系樹脂組成物。
  3. (3)アルカリ土類金属置換型の合成ゼオライトAがカ
    ルシウムまたはマグネシウム金属置換合成ゼオライトA
    であることを特徴とする、特許請求の範囲第(1)項記
    載の塩化ビニル系樹脂組成物。
JP8577285A 1985-04-22 1985-04-22 塩化ビニル系樹脂組成物 Pending JPS61243849A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9579871B2 (en) 2013-11-01 2017-02-28 Solutia Inc. High flow polymer interlayers for laminated glass
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