JPH08157671A - 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物Info
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- JPH08157671A JPH08157671A JP30797994A JP30797994A JPH08157671A JP H08157671 A JPH08157671 A JP H08157671A JP 30797994 A JP30797994 A JP 30797994A JP 30797994 A JP30797994 A JP 30797994A JP H08157671 A JPH08157671 A JP H08157671A
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- Japan
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- vinyl chloride
- chloride resin
- acid
- resin composition
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低毒性で、電気絶縁性および耐熱性に優れた
塩化ビニル系樹脂組成物を提供すること。 【構成】 本発明の電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に、(a)下記一般
式(I)で表されるハイドロタルサイト化合物の少なく
とも一種0.05〜15重量部および(b)比表面積1
00m2 /g以上で、化学的に結合された炭素を実質的
に含有しない二酸化珪素の少なくとも一種0.001〜
3重量部を配合してなるものである。 Mgx1Znx2Al2・(OH)2x1+2x2+4・(CO3)(1-y)/2(ClO4) y・
mH2O (I) (式中、x1 、x2 およびyは各々下記式で表される条
件を満足する数を示し、mは0または任意の正数を示
す。0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0
≦y≦2)
塩化ビニル系樹脂組成物を提供すること。 【構成】 本発明の電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に、(a)下記一般
式(I)で表されるハイドロタルサイト化合物の少なく
とも一種0.05〜15重量部および(b)比表面積1
00m2 /g以上で、化学的に結合された炭素を実質的
に含有しない二酸化珪素の少なくとも一種0.001〜
3重量部を配合してなるものである。 Mgx1Znx2Al2・(OH)2x1+2x2+4・(CO3)(1-y)/2(ClO4) y・
mH2O (I) (式中、x1 、x2 およびyは各々下記式で表される条
件を満足する数を示し、mは0または任意の正数を示
す。0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0
≦y≦2)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の安定剤を配合し
たことによる安定化された電線被覆用塩化ビニル系樹脂
組成物、詳しくは、特定のハイドロタルサイト化合物お
よび特定の二酸化珪素を併用添加することにより、着色
が小さく、電気絶縁性、耐熱性の改善された電線被覆用
塩化ビニル系樹脂組成物に関するものである。
たことによる安定化された電線被覆用塩化ビニル系樹脂
組成物、詳しくは、特定のハイドロタルサイト化合物お
よび特定の二酸化珪素を併用添加することにより、着色
が小さく、電気絶縁性、耐熱性の改善された電線被覆用
塩化ビニル系樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】塩化ビ
ニル系樹脂は、優れた電気絶縁性、耐アーク性、耐トラ
ッキング性、耐電圧性を有していることから、ゴム、ポ
リオレフィン等に比較して絶縁材料として非常に重要な
ものである。しかしながら、塩化ビニル系樹脂は、熱的
および酸化的劣化により、その優れた諸特性の低下をき
たし、実際上、使用に耐えなくなる。
ニル系樹脂は、優れた電気絶縁性、耐アーク性、耐トラ
ッキング性、耐電圧性を有していることから、ゴム、ポ
リオレフィン等に比較して絶縁材料として非常に重要な
ものである。しかしながら、塩化ビニル系樹脂は、熱的
および酸化的劣化により、その優れた諸特性の低下をき
たし、実際上、使用に耐えなくなる。
【0003】上述の欠点を補うため、従来より種々の安
定剤が塩化ビニル系樹脂絶縁材料に添加されており、そ
の中でも三塩基性硫酸鉛、ステアリン酸鉛などの鉛系の
安定剤が特に賞用されていた。これらの安定剤は優れた
熱安定化剤であり、また比較的低価格である等の利点を
有している。しかしながら、鉛系の安定剤は毒性が大き
く、また電気絶縁性についても十分とは言えず、特に絶
縁体の温度の上昇につれ、電気絶縁性の低下を招くとい
う欠点も併せもっている。
定剤が塩化ビニル系樹脂絶縁材料に添加されており、そ
の中でも三塩基性硫酸鉛、ステアリン酸鉛などの鉛系の
安定剤が特に賞用されていた。これらの安定剤は優れた
熱安定化剤であり、また比較的低価格である等の利点を
有している。しかしながら、鉛系の安定剤は毒性が大き
く、また電気絶縁性についても十分とは言えず、特に絶
縁体の温度の上昇につれ、電気絶縁性の低下を招くとい
う欠点も併せもっている。
【0004】このため、特開昭52−77157号公報
および特開昭52−77158号公報で、鉛系の安定剤
を使用せずに、塩基性無機酸塩もしくはその焼成物を含
ハロゲン樹脂に添加することが試みられているが、未だ
その効果は不十分であった。
および特開昭52−77158号公報で、鉛系の安定剤
を使用せずに、塩基性無機酸塩もしくはその焼成物を含
ハロゲン樹脂に添加することが試みられているが、未だ
その効果は不十分であった。
【0005】また、特開昭63−46248号公報で
は、成型時の発泡性改良のためハイドロタルサイト化合
物と酸化マグネシウムを併用することが提案されてお
り、特開昭63−46248号公報では、農業用フィル
ムの透明性および保温性を改良するためにハイドロタル
サイト化合物と霞石を併用することが提案されている
が、電気絶縁性の改善については示唆すらされていな
い。
は、成型時の発泡性改良のためハイドロタルサイト化合
物と酸化マグネシウムを併用することが提案されてお
り、特開昭63−46248号公報では、農業用フィル
ムの透明性および保温性を改良するためにハイドロタル
サイト化合物と霞石を併用することが提案されている
が、電気絶縁性の改善については示唆すらされていな
い。
【0006】さらに、特開平5−179090号公報に
は、含ハロゲン樹脂にハイドロタルサイト化合物とアル
ミニウムまたはアルカリ土類金属の珪酸塩を併用して添
加することで電気絶縁性、耐熱性が改善されることが記
載されているが、特に電気絶縁性および耐熱性の要求さ
れる電線被覆材として使用する場合には、上述の公報に
記載される化合物を併用した場合には未だその効果は不
十分であった。
は、含ハロゲン樹脂にハイドロタルサイト化合物とアル
ミニウムまたはアルカリ土類金属の珪酸塩を併用して添
加することで電気絶縁性、耐熱性が改善されることが記
載されているが、特に電気絶縁性および耐熱性の要求さ
れる電線被覆材として使用する場合には、上述の公報に
記載される化合物を併用した場合には未だその効果は不
十分であった。
【0007】また、特開平6−80849号公報には、
主として電線に使用することを目的として、Ca−Zn
系安定剤を配合したポリ塩化ビニル樹脂の熱安定化を向
上させるためにハイドロタルサイトを配合してなるポリ
塩化ビニル樹脂組成物の成型時における発泡現象を抑制
するために、疎水性シリカを配合することが提案されて
いるが、絶縁性に関してはさらに向上させる必要があっ
た。
主として電線に使用することを目的として、Ca−Zn
系安定剤を配合したポリ塩化ビニル樹脂の熱安定化を向
上させるためにハイドロタルサイトを配合してなるポリ
塩化ビニル樹脂組成物の成型時における発泡現象を抑制
するために、疎水性シリカを配合することが提案されて
いるが、絶縁性に関してはさらに向上させる必要があっ
た。
【0008】従って、本発明の目的は、低毒性で、電気
絶縁性および耐熱性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物を
提供することにある。
絶縁性および耐熱性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
を重ねた結果、塩化ビニル系樹脂に特定のハイドロタル
サイト化合物および特定の二酸化珪素を配合してなる塩
化ビニル系樹脂組成物が、上記目的を達成し得ることを
知見した。
を重ねた結果、塩化ビニル系樹脂に特定のハイドロタル
サイト化合物および特定の二酸化珪素を配合してなる塩
化ビニル系樹脂組成物が、上記目的を達成し得ることを
知見した。
【0010】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、塩化ビニル系樹脂100重量部に、(a)下記一般
式(I)で表されるハイドロタルサイト化合物の少なく
とも一種0.05〜15重量部および(b)比表面積1
00m2 /g以上で、化学的に結合された炭素を実質的
に含有しない二酸化珪素の少なくとも一種0.001〜
3重量部を配合してなる電線被覆用塩化ビニル系樹脂組
成物を提供するものである。
で、塩化ビニル系樹脂100重量部に、(a)下記一般
式(I)で表されるハイドロタルサイト化合物の少なく
とも一種0.05〜15重量部および(b)比表面積1
00m2 /g以上で、化学的に結合された炭素を実質的
に含有しない二酸化珪素の少なくとも一種0.001〜
3重量部を配合してなる電線被覆用塩化ビニル系樹脂組
成物を提供するものである。
【0011】 Mgx1Znx2Al2・(OH)2x1+2x2+4・(CO3)(1-y)/2(ClO4) y・mH2O (I) (式中、x1 、x2 およびyは各々下記式で表される条
件を満足する数を示し、mは0または任意の正数を示
す。0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0
≦y≦2)
件を満足する数を示し、mは0または任意の正数を示
す。0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0
≦y≦2)
【0012】以下、本発明の電線被覆用塩化ビニル系樹
脂組成物について詳細に説明する。
脂組成物について詳細に説明する。
【0013】本発明に使用される(a)成分は、上記一
般式(I)で表されるハイドロタルサイト化合物であ
り、塩化ビニル系樹脂の電気絶縁性および熱安定性効果
を向上させるものである。上記ハイドロタルサイト化合
物は、上記一般式(I)で表される様に、マグネシウム
とアルミニウム、または亜鉛、マグネシウム及びアルミ
ニウムからなる複塩化合物であり、結晶水を脱水したも
のであってもよい。また、上記ハイドロタルサイト化合
物は、1種または2種以上で使用することができる。
般式(I)で表されるハイドロタルサイト化合物であ
り、塩化ビニル系樹脂の電気絶縁性および熱安定性効果
を向上させるものである。上記ハイドロタルサイト化合
物は、上記一般式(I)で表される様に、マグネシウム
とアルミニウム、または亜鉛、マグネシウム及びアルミ
ニウムからなる複塩化合物であり、結晶水を脱水したも
のであってもよい。また、上記ハイドロタルサイト化合
物は、1種または2種以上で使用することができる。
【0014】上記ハイドロタルサイト化合物は天然物で
あってもよく、また合成品であってもよい。該合成品の
合成方法としては、特公昭46−2280号公報、特公
昭50−30039号公報、特公昭51−29129号
公報、特公平3−36839号公報、特公昭61−17
4270号公報などに記載の公知の方法を例示すること
ができる。また、上記ハイドロタルサイト化合物は、そ
の結晶構造、結晶粒子径などに制限されることなく使用
することが可能である。
あってもよく、また合成品であってもよい。該合成品の
合成方法としては、特公昭46−2280号公報、特公
昭50−30039号公報、特公昭51−29129号
公報、特公平3−36839号公報、特公昭61−17
4270号公報などに記載の公知の方法を例示すること
ができる。また、上記ハイドロタルサイト化合物は、そ
の結晶構造、結晶粒子径などに制限されることなく使用
することが可能である。
【0015】また、上記ハイドロタルサイト化合物とし
ては、その表面をステアリン酸などの高級脂肪酸、オレ
イン酸アルカリ金属塩などの高級脂肪酸金属塩、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩などの有機スルホ
ン酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステルま
たはワックスなどで被覆してもよい。
ては、その表面をステアリン酸などの高級脂肪酸、オレ
イン酸アルカリ金属塩などの高級脂肪酸金属塩、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩などの有機スルホ
ン酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステルま
たはワックスなどで被覆してもよい。
【0016】上記ハイドロタルサイト化合物の配合量
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.05
〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部である。
上記配合量が0.05重量部未満の場合には効果がほと
んど見られず、15重量部を超えた場合には増量効果が
ないばかりでなく、大きな着色を与えたり、発泡を生じ
るおそれがあるため好ましくない。
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.05
〜15重量部、好ましくは0.1〜10重量部である。
上記配合量が0.05重量部未満の場合には効果がほと
んど見られず、15重量部を超えた場合には増量効果が
ないばかりでなく、大きな着色を与えたり、発泡を生じ
るおそれがあるため好ましくない。
【0017】本発明に使用される(b)成分は、比表面
積100m2 /g以上で、化学的に結合された炭素を実
質的に含有しない二酸化珪素であり、塩化ビニル系樹脂
の電気絶縁性および熱安定性効果を向上させるものであ
る。上記(b)成分の二酸化珪素は、二酸化珪素の純度
が好ましくは90%以上、更に好ましくは95%以上で
あり、無水物であっても含水物であってもよい。上記
(b)成分の二酸化珪素の比表面積は、100m2 /g
以上、好ましくは、150m2 /g以上であり、該比表
面積が100m2 /g未満の場合には、絶縁性に対する
改善効果は小さい。上記(b)成分の二酸化珪素は、1
種または2種以上で使用することができる。
積100m2 /g以上で、化学的に結合された炭素を実
質的に含有しない二酸化珪素であり、塩化ビニル系樹脂
の電気絶縁性および熱安定性効果を向上させるものであ
る。上記(b)成分の二酸化珪素は、二酸化珪素の純度
が好ましくは90%以上、更に好ましくは95%以上で
あり、無水物であっても含水物であってもよい。上記
(b)成分の二酸化珪素の比表面積は、100m2 /g
以上、好ましくは、150m2 /g以上であり、該比表
面積が100m2 /g未満の場合には、絶縁性に対する
改善効果は小さい。上記(b)成分の二酸化珪素は、1
種または2種以上で使用することができる。
【0018】上記の化学的に結合された炭素を実質的に
含有しない二酸化珪素とは、表面のシラノール基が充分
フリーな状態である二酸化珪素であり、このシラノール
基をジメチルジクロロシランなどのアルキルクロロシラ
ンで表面処理を行ないシラノール基の水酸基の大部分を
アルキル基で置換したものは除外される。本発明に係る
上記(b)成分の二酸化珪素を用いることにより本発明
の効果を発現する理由については明らかではないが、表
面にフリーなシラノール基を充分有していない疎水性二
酸化珪素を使用した場合には、絶縁性の改善効果が極め
て小さい。
含有しない二酸化珪素とは、表面のシラノール基が充分
フリーな状態である二酸化珪素であり、このシラノール
基をジメチルジクロロシランなどのアルキルクロロシラ
ンで表面処理を行ないシラノール基の水酸基の大部分を
アルキル基で置換したものは除外される。本発明に係る
上記(b)成分の二酸化珪素を用いることにより本発明
の効果を発現する理由については明らかではないが、表
面にフリーなシラノール基を充分有していない疎水性二
酸化珪素を使用した場合には、絶縁性の改善効果が極め
て小さい。
【0019】上記(b)成分の二酸化珪素の配合量は、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.001〜
3重量部、好ましくは0.05〜2重量部である。上記
配合量が0.001未満の場合には効果がほとんど見ら
れず、3重量部を超えた場合には増量効果がないばかり
ではなく、耐熱性を低下したり、大きな着色を与えるお
それがあるため好ましくない。
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.001〜
3重量部、好ましくは0.05〜2重量部である。上記
配合量が0.001未満の場合には効果がほとんど見ら
れず、3重量部を超えた場合には増量効果がないばかり
ではなく、耐熱性を低下したり、大きな着色を与えるお
それがあるため好ましくない。
【0020】本発明に使用される塩化ビニル樹脂として
は、懸濁重合法、塊状重合法及び乳化重合法等の周知の
方法で製造される塩化ビニル単独重合体又は塩化ビニル
とエチレン、プロピレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリ
ル酸エステル、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、
シクロヘキシルマレイミド等との共重合体、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ臭化ビニル、塩素化ポリエチレン、エチ
レン/酢酸ビニル共重合体と塩化ビニルとのグラフト重
合体、不飽和基を有するウレタン樹脂と塩化ビニルとの
グラフト重合体等があげられ、また、これらと他の熱可
塑性樹脂との混合物であってもよい。
は、懸濁重合法、塊状重合法及び乳化重合法等の周知の
方法で製造される塩化ビニル単独重合体又は塩化ビニル
とエチレン、プロピレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリ
ル酸エステル、無水マレイン酸、フェニルマレイミド、
シクロヘキシルマレイミド等との共重合体、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ臭化ビニル、塩素化ポリエチレン、エチ
レン/酢酸ビニル共重合体と塩化ビニルとのグラフト重
合体、不飽和基を有するウレタン樹脂と塩化ビニルとの
グラフト重合体等があげられ、また、これらと他の熱可
塑性樹脂との混合物であってもよい。
【0021】また、本発明の組成物には、カルボン酸、
有機リン酸類またはフェノール類の金属(Li,Na,
K,Ca,Ba,Mg,Sr,Zn,Cd,Sn, C
s,Al,有機Sn)塩を添加することができ、上記カ
ルボン酸としては、例えば、カプロン酸、カプリル酸、
ペラルゴン酸、2−エチルヘキシル酸、カプリン酸、ネ
オデカン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、クロロステアリン酸、
12−ケトステアリン酸、フェニルステアリン酸、リシ
ノール酸、リノール酸、リノレイン酸、オレイン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラシジン酸および類
似酸ならびに獣脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、桐油脂肪酸、
大豆油脂肪酸及び綿実油脂肪酸などの天然に産出する上
記の酸の混合物、安息香酸、p-t-ブチル安息香酸、エチ
ル安息香酸、イソプロピル安息香酸、トルイル酸、キシ
リル酸、サリチル酸、5-t-オクチルサリチル酸、ナフテ
ン酸、シクロヘキサンカルボン酸などがあげられ、ま
た、上記有機リン酸類としては、モノまたはジオクチル
リン酸、モノまたはジドデシルリン酸、モノまたはジオ
クタデシルリン酸、モノまたはジ−(ノニルフェニル)
リン酸、ホスホン酸ノニルフェニルエステル、ホスホン
酸ステアリルエステルなどがあげられ、また、上記フェ
ノール類としては、フェノール、クレゾール、エチルフ
ェノール、シクロヘキシルフェノール、ノニルフェノー
ル、ドデシルフエノールなどがあげられる。
有機リン酸類またはフェノール類の金属(Li,Na,
K,Ca,Ba,Mg,Sr,Zn,Cd,Sn, C
s,Al,有機Sn)塩を添加することができ、上記カ
ルボン酸としては、例えば、カプロン酸、カプリル酸、
ペラルゴン酸、2−エチルヘキシル酸、カプリン酸、ネ
オデカン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、クロロステアリン酸、
12−ケトステアリン酸、フェニルステアリン酸、リシ
ノール酸、リノール酸、リノレイン酸、オレイン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラシジン酸および類
似酸ならびに獣脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、桐油脂肪酸、
大豆油脂肪酸及び綿実油脂肪酸などの天然に産出する上
記の酸の混合物、安息香酸、p-t-ブチル安息香酸、エチ
ル安息香酸、イソプロピル安息香酸、トルイル酸、キシ
リル酸、サリチル酸、5-t-オクチルサリチル酸、ナフテ
ン酸、シクロヘキサンカルボン酸などがあげられ、ま
た、上記有機リン酸類としては、モノまたはジオクチル
リン酸、モノまたはジドデシルリン酸、モノまたはジオ
クタデシルリン酸、モノまたはジ−(ノニルフェニル)
リン酸、ホスホン酸ノニルフェニルエステル、ホスホン
酸ステアリルエステルなどがあげられ、また、上記フェ
ノール類としては、フェノール、クレゾール、エチルフ
ェノール、シクロヘキシルフェノール、ノニルフェノー
ル、ドデシルフエノールなどがあげられる。
【0022】上記カルボン酸、有機リン酸類またはフェ
ノール類の金属塩の添加量は、塩化ビニル系樹脂100
重量部に対して、好ましくは0.05〜10重量部であ
る。
ノール類の金属塩の添加量は、塩化ビニル系樹脂100
重量部に対して、好ましくは0.05〜10重量部であ
る。
【0023】また、本発明の組成物には、更に、通常塩
化ビニル系樹脂用添加剤として用いられている各種の添
加剤、例えば、ポリオール類、有機ホスファイト化合物
及び/またはエポキシ化合物、可塑剤、無機系安定剤、
充填剤等を添加することもできる。
化ビニル系樹脂用添加剤として用いられている各種の添
加剤、例えば、ポリオール類、有機ホスファイト化合物
及び/またはエポキシ化合物、可塑剤、無機系安定剤、
充填剤等を添加することもできる。
【0024】上記ポリオール類としては、例えば、トリ
メチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ジペンタリスリトール、ポリペンタ
エリスリトール、ペンタエリスリトールまたはジペンタ
リスリトールのステアリン酸ハーフエステル、ビス(ジ
ペンタエリスリトール)アジペート、グリセリン、トリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートなどあげ
られる。
メチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ジペンタリスリトール、ポリペンタ
エリスリトール、ペンタエリスリトールまたはジペンタ
リスリトールのステアリン酸ハーフエステル、ビス(ジ
ペンタエリスリトール)アジペート、グリセリン、トリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートなどあげ
られる。
【0025】上記ポリオール類の添加量は、塩化ビニル
系樹脂100重量部に対して、好ましくは0.01〜1
0重量部、更に好ましくは0.05〜5重量部である。
系樹脂100重量部に対して、好ましくは0.01〜1
0重量部、更に好ましくは0.05〜5重量部である。
【0026】また、上記有機ホスファイト化合物として
は、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(2,
4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(ノ
ニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ及びジ混合
ノニルフェニル)ホスファイト、ジフェニルデシルホス
ファイト、ジフェニル(トリデシル)ホスファイト、フ
ェニルジオクチルホスファイト、フェニルジイソデシル
ホスファイト、フェニルジ(トリデシル)ホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、ジブチルアシッドホスフ
ァイト、ジラウリルアシッドホスファイト、ジフェニル
アシッドホスファイト、ジ(ノニルフェニル)アシッド
ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホ
スファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−
ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチ
ルフェニル)ペンタエリスルトールジホスファイト、フ
ェニル−4,4’−イソプロピリデンジフェノール・ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(C12〜15
混合アルキル)−4,4’−イソプロピリデンジフェニ
ルジホスファイト、水素化−4,4’−イソプロピリデ
ンジフェノールポリホスファイト、2,2’−メチレン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)(オクチル)ホ
スファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三
ブチルフェニル)(フルオロ)ホスファイトなどがあげ
られる。
は、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(2,
4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(ノ
ニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ及びジ混合
ノニルフェニル)ホスファイト、ジフェニルデシルホス
ファイト、ジフェニル(トリデシル)ホスファイト、フ
ェニルジオクチルホスファイト、フェニルジイソデシル
ホスファイト、フェニルジ(トリデシル)ホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、ジブチルアシッドホスフ
ァイト、ジラウリルアシッドホスファイト、ジフェニル
アシッドホスファイト、ジ(ノニルフェニル)アシッド
ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホ
スファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−
ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチ
ルフェニル)ペンタエリスルトールジホスファイト、フ
ェニル−4,4’−イソプロピリデンジフェノール・ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(C12〜15
混合アルキル)−4,4’−イソプロピリデンジフェニ
ルジホスファイト、水素化−4,4’−イソプロピリデ
ンジフェノールポリホスファイト、2,2’−メチレン
ビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)(オクチル)ホ
スファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三
ブチルフェニル)(フルオロ)ホスファイトなどがあげ
られる。
【0027】上記有機ホスファイト化合物の添加量は、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、好ましくは
0.01〜5重量部である。
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、好ましくは
0.01〜5重量部である。
【0028】また、上記エポキシ化合物としては、例え
ば、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ
化桐油、エポキシ化魚油、エポキシ化牛脂油、エポキシ
化ヒマシ油、エポキシ化サフラワー油などのエポキシ化
動植物油、エポキシ化ステアリン酸メチル、−ブチル、
−2−エチルヘキシル、−ステアリルエステル、エポキ
シ化ポリプタジエン、トリス(エポキシプロピル)イソ
シアヌレート、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エ
ポキシ化アマニ油脂肪酸エステル、ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキサ
イド、ジシクロヘキセンジエポキサイド、3,4-エポキシ
シクロヘキシルメチルエポキシシクロヘキサンカルボキ
シレートなどのエポキシ化合物などがあげられる。
ば、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ
化桐油、エポキシ化魚油、エポキシ化牛脂油、エポキシ
化ヒマシ油、エポキシ化サフラワー油などのエポキシ化
動植物油、エポキシ化ステアリン酸メチル、−ブチル、
−2−エチルヘキシル、−ステアリルエステル、エポキ
シ化ポリプタジエン、トリス(エポキシプロピル)イソ
シアヌレート、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エ
ポキシ化アマニ油脂肪酸エステル、ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキサ
イド、ジシクロヘキセンジエポキサイド、3,4-エポキシ
シクロヘキシルメチルエポキシシクロヘキサンカルボキ
シレートなどのエポキシ化合物などがあげられる。
【0029】また、上記可塑剤としては、例えば、ジヘ
プチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジイソノニ
ルフタレートなどのフタレート系可塑剤、ジオクチルア
ジペート、ジイソノニルアジペート、ジ(ブチルジグリ
コール)アジペートなどのアジペート系可塑剤、ホスフ
ェート系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、塩素化パラフ
ィン系可塑剤、トリオクチルトリメリテート、トリ(C
7〜9混合アルキル)トリメリテートなどのトリメリテ
ート系可塑剤、テトラオクチルピロメリテートなどのピ
ロメリテート系可塑剤、ビフェニルテトラカルボキシレ
ート系可塑剤などがあげられる。
プチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジイソノニ
ルフタレートなどのフタレート系可塑剤、ジオクチルア
ジペート、ジイソノニルアジペート、ジ(ブチルジグリ
コール)アジペートなどのアジペート系可塑剤、ホスフ
ェート系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、塩素化パラフ
ィン系可塑剤、トリオクチルトリメリテート、トリ(C
7〜9混合アルキル)トリメリテートなどのトリメリテ
ート系可塑剤、テトラオクチルピロメリテートなどのピ
ロメリテート系可塑剤、ビフェニルテトラカルボキシレ
ート系可塑剤などがあげられる。
【0030】また、上記無機系安定剤としては、例え
ば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カル
シウム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、非結晶性
アルミノシリケート、ゼオライト結晶構造を有するアル
カリおよび/またはアルカリ土類のアルミノシリケー
ト、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸マグネシウムおよび
過塩素酸バリウムなどがあげられる。
ば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カル
シウム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、非結晶性
アルミノシリケート、ゼオライト結晶構造を有するアル
カリおよび/またはアルカリ土類のアルミノシリケー
ト、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸マグネシウムおよび
過塩素酸バリウムなどがあげられる。
【0031】また、上記充填剤としては、例えば、炭酸
カルシウム、クレー、ガラスビーズ、マイカ、セリサイ
ト、ガラスフレーク、アスベスト、ウオラストナイト、
チタン酸カリ、PMF、石膏繊維、ゾノライト、MO
S、ホスフェートファイバー、ガラス繊維、炭酸繊維、
アラミド繊維などがあげられる。
カルシウム、クレー、ガラスビーズ、マイカ、セリサイ
ト、ガラスフレーク、アスベスト、ウオラストナイト、
チタン酸カリ、PMF、石膏繊維、ゾノライト、MO
S、ホスフェートファイバー、ガラス繊維、炭酸繊維、
アラミド繊維などがあげられる。
【0032】その他、必要に応じて、本発明の組成物に
は、通常塩化ビニル系樹脂に使用される添加剤、例え
ば、架橋剤、発泡剤、帯電防止剤、防曇剤、プレートア
ウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴
剤、殺菌剤、金属不活性剤、離型剤、顔料、加工助剤、
酸化防止剤、光安定剤等を添加することができる。
は、通常塩化ビニル系樹脂に使用される添加剤、例え
ば、架橋剤、発泡剤、帯電防止剤、防曇剤、プレートア
ウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴
剤、殺菌剤、金属不活性剤、離型剤、顔料、加工助剤、
酸化防止剤、光安定剤等を添加することができる。
【0033】本発明の組成物は、電気絶縁性および耐熱
性に優れた効果を有するので、電線被覆材料として用い
られる。
性に優れた効果を有するので、電線被覆材料として用い
られる。
【0034】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって制限を受け
るものではない。
明するが、本発明はこれらの実施例によって制限を受け
るものではない。
【0035】実施例1 下記の配合物を160℃、30rpmで5分間ロール上
で混練した後、190℃で5分間プレスして厚さ1mmの
シートを作成し、このシートから試験片を作成し、21
0℃のギヤーオーブン中で加熱し、黒化するまでの時間
を測定して熱安定性を評価した。また、JIS.K 6
723から、体積抵抗率試験(VR)および180℃で
コンゴーレッド試験紙を用いた熱安定性試験(CR)を
行なった。それらの結果を下記〔表1〕に示す。
で混練した後、190℃で5分間プレスして厚さ1mmの
シートを作成し、このシートから試験片を作成し、21
0℃のギヤーオーブン中で加熱し、黒化するまでの時間
を測定して熱安定性を評価した。また、JIS.K 6
723から、体積抵抗率試験(VR)および180℃で
コンゴーレッド試験紙を用いた熱安定性試験(CR)を
行なった。それらの結果を下記〔表1〕に示す。
【0036】 (配 合) 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(信越化学工業製:TK−1300) 100 ジイソノニルフタレート 50 ステアリン酸亜鉛 0.7 ジベンゾイルメタン 0.05 ソルビトール 0.02 アルカマイザー1(HT)*1 2.5 試験化合物(下記〔表1〕参照) 0.5 *1:協和化学株式会社製ハイドロタルサイト 組成式:Mg4Al2(OH)12CO3・3H2O
【0037】
【表1】
【0038】#:試験に使用した二酸化珪素は日本アエ
ロジル株式会社製二酸化珪素を使用した。下記にそれぞ
れ比表面積および炭素含有量(カタログ値)を示す(以
下、同じ)。 アエロジル R−972:110±20m2 /g,1% アエロジル R−974:260±30m2 /g,1% アエロジル OX−50: 50±15m2 /g,0% アエロジル 130 :130±25m2 /g,0% アエロジル 200 :200±25m2 /g,0% アエロジル 300 :300±30m2 /g,0% アエロジル 380 :380±30m2 /g,0%
ロジル株式会社製二酸化珪素を使用した。下記にそれぞ
れ比表面積および炭素含有量(カタログ値)を示す(以
下、同じ)。 アエロジル R−972:110±20m2 /g,1% アエロジル R−974:260±30m2 /g,1% アエロジル OX−50: 50±15m2 /g,0% アエロジル 130 :130±25m2 /g,0% アエロジル 200 :200±25m2 /g,0% アエロジル 300 :300±30m2 /g,0% アエロジル 380 :380±30m2 /g,0%
【0039】実施例2 下記の配合物を160℃で5分間ロール上で混練した後
180℃で5分間プレスして厚さ1mmのシートを作成し
た。このシートから試験片を作成し、210℃のギヤー
オーブン中で加熱し、黒化するまでの時間を測定した。
また、JIS.K−6723から、体積抵抗率試験(V
R)および180℃でコンゴーレッド試験紙を用いた熱
安定性試験(CR)を行なった。それらの結果を下記
〔表2〕に示す。
180℃で5分間プレスして厚さ1mmのシートを作成し
た。このシートから試験片を作成し、210℃のギヤー
オーブン中で加熱し、黒化するまでの時間を測定した。
また、JIS.K−6723から、体積抵抗率試験(V
R)および180℃でコンゴーレッド試験紙を用いた熱
安定性試験(CR)を行なった。それらの結果を下記
〔表2〕に示す。
【0040】 (配 合) 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(信越化学工業製:TK−1300) 100 ジイソノニルフタレート 50 炭酸カルシウム 15 ステアリン酸亜鉛 0.5 ジベンゾイルメタン 0.1 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート 0.2 アエロジル 300 0.5 ソルビトール 0.05 試験化合物(下記〔表2〕参照)
〔表2〕
〔表2〕
【0041】
【表2】
【0042】上記〔表2〕中、*2および*3は、次の
ことを示す。 *2:協和化学株式会社製ハイドロタルサイト 組成式:Mg4Al2(OH)12CO3 *3:協和化学株式会社製ハイドロタルサイト 組成式:Mg3ZnAl2(OH)12CO3・3H2O
ことを示す。 *2:協和化学株式会社製ハイドロタルサイト 組成式:Mg4Al2(OH)12CO3 *3:協和化学株式会社製ハイドロタルサイト 組成式:Mg3ZnAl2(OH)12CO3・3H2O
【0043】実施例3 実施例1と同様に、下記配合を用いて、黒化時間(熱安
定性)および体積抵抗率試験を行なった。ただし、熱安
定性は200℃のギヤーオーブンで行った。それらの結
果を下記〔表3〕に示す。
定性)および体積抵抗率試験を行なった。ただし、熱安
定性は200℃のギヤーオーブンで行った。それらの結
果を下記〔表3〕に示す。
【0044】 (配 合) 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(日本ゼオン製:Geon 103 EP) 100 ジオクチルフタレート 30 クレー 5 エポキシ化大豆油 5 ラウリン酸亜鉛 0.5 DHT−4A*4 2.0 ジベンゾイルメタン 0.1 ビスフェノールA 0.3 試験化合物 0.5 *4:協和化学株式会社製ハイドロタルサイト 組成式:Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O
【0045】
【表3】
【0046】上記〔表3〕中、*5は次のことを示す。 *5:株式会社トクヤマ製二酸化珪素、比表面積200
〜250m2 /g,炭素含有量0%
〜250m2 /g,炭素含有量0%
【0047】本発明の組成物に、有機ホスファイト化合
物およびフェノール系酸化防止剤を併用することによっ
て、耐熱性、熱老化性などを更に向上させることができ
る。その効果について次の実施例4に示した。
物およびフェノール系酸化防止剤を併用することによっ
て、耐熱性、熱老化性などを更に向上させることができ
る。その効果について次の実施例4に示した。
【0048】実施例4 下記の配合物を160℃で5分間ロール上で混練した後
180℃で5分間プレスして厚さ1mmのシートを作成し
た。このシートから試験片を作成し、210℃のギヤー
オーブン中で加熱し、黒化するまでの時間を測定した。
また、JIS.K−6723から、体積抵抗率試験(V
R)および180℃でコンゴーレッド試験紙を用いた熱
安定性試験(CR)を行った。
180℃で5分間プレスして厚さ1mmのシートを作成し
た。このシートから試験片を作成し、210℃のギヤー
オーブン中で加熱し、黒化するまでの時間を測定した。
また、JIS.K−6723から、体積抵抗率試験(V
R)および180℃でコンゴーレッド試験紙を用いた熱
安定性試験(CR)を行った。
【0049】また熱老化物性を調べるために、JIS
K 7113号に準じて引張試験(引張速度:引張速度
200mm/min)を行った。158℃、一週間後の
試験片について伸び率を測定し、伸び残率を求めた。
K 7113号に準じて引張試験(引張速度:引張速度
200mm/min)を行った。158℃、一週間後の
試験片について伸び率を測定し、伸び残率を求めた。
【0050】それらの結果を下記〔表4〕に示す。
【0051】 (配 合) 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(信越化学工業製:TK−1300) 100 ジイソノニルフタレート 50 炭酸カルシウム 20 クレー 15 水酸化アルミニウム 10 三酸化アンチモン 5 ステアリン酸亜鉛 1.0 アエロジル 300 0.5 ソルビトール 0.05 アルカマイザー1 5.0 酸化防止剤(下記〔表4〕参照)
〔表4〕
〔表4〕
【0052】
【表4】
【0053】上記〔表4〕中、*7〜*11は次のこと
を示す。 *7:旭電化工業株式会社製 フェノール系酸化防止剤 *8:旭電化工業株式会社製 有機ホスファイト化合物 *9:旭電化工業株式会社製 有機ホスファイト化合物 *10:旭電化工業株式会社製 フェノール系酸化防止
剤 *11:旭電化工業株式会社製 フェノール系酸化防止
剤
を示す。 *7:旭電化工業株式会社製 フェノール系酸化防止剤 *8:旭電化工業株式会社製 有機ホスファイト化合物 *9:旭電化工業株式会社製 有機ホスファイト化合物 *10:旭電化工業株式会社製 フェノール系酸化防止
剤 *11:旭電化工業株式会社製 フェノール系酸化防止
剤
【0054】上記〔表1〕〜〔表4〕の結果から次のこ
とが明らかである。塩化ビニル系樹脂に、本発明に係る
前記(a)成分のハイドロタルサイト化合物および本発
明に係る前記(b)成分の二酸化珪素を共に添加しない
場合(比較例1-2 )あるいは該二酸化珪素のみを添加し
た場合(比較例 1-6,2-1〜2-3 )には耐熱性が極めて低
いために電線用途での使用は困難である。また、前記
(a)成分のハイドロタルサイト化合物のみを添加した
場合(比較例 1-1,3-1)には耐熱性はある程度改善され
るものの電気絶縁性が不十分である。さらに、前記
(a)成分のハイドロタルサイト化合物と前記(b)成
分に属さない比表面積の小さいあるいは化学的に結合さ
れた炭素原子を有する二酸化珪素を併用した場合(比較
例 1-3〜1-5, 3-2〜3-4 )には、特に電気絶縁性の改善
効果は不十分なものである。
とが明らかである。塩化ビニル系樹脂に、本発明に係る
前記(a)成分のハイドロタルサイト化合物および本発
明に係る前記(b)成分の二酸化珪素を共に添加しない
場合(比較例1-2 )あるいは該二酸化珪素のみを添加し
た場合(比較例 1-6,2-1〜2-3 )には耐熱性が極めて低
いために電線用途での使用は困難である。また、前記
(a)成分のハイドロタルサイト化合物のみを添加した
場合(比較例 1-1,3-1)には耐熱性はある程度改善され
るものの電気絶縁性が不十分である。さらに、前記
(a)成分のハイドロタルサイト化合物と前記(b)成
分に属さない比表面積の小さいあるいは化学的に結合さ
れた炭素原子を有する二酸化珪素を併用した場合(比較
例 1-3〜1-5, 3-2〜3-4 )には、特に電気絶縁性の改善
効果は不十分なものである。
【0055】これに対し、塩化ビニル系樹脂に、前記
(a)成分のハイドロタルサイト化合物および前記
(b)成分の二酸化珪素を併用添加した場合(実施例 1
-1〜1-4, 2-1〜2-5, 3-1〜3-5, 4-1,4-2,4-5)には、着
色も小さく、耐熱性および電気絶縁性に優れた効果を示
す。また、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物に、有機ホ
スファイト化合物およびフェノール系酸化防止剤を併用
添加した場合(実施例 4-3〜4-4,4-6 )には、更に、耐
熱性および熱老化性などが向上する。
(a)成分のハイドロタルサイト化合物および前記
(b)成分の二酸化珪素を併用添加した場合(実施例 1
-1〜1-4, 2-1〜2-5, 3-1〜3-5, 4-1,4-2,4-5)には、着
色も小さく、耐熱性および電気絶縁性に優れた効果を示
す。また、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物に、有機ホ
スファイト化合物およびフェノール系酸化防止剤を併用
添加した場合(実施例 4-3〜4-4,4-6 )には、更に、耐
熱性および熱老化性などが向上する。
【0056】
【発明の効果】本発明の電線被覆材料用塩化ビニル系樹
脂組成物は、電気絶縁性および耐熱性に優れたものであ
り、電線被覆材料として好適に使用できる。
脂組成物は、電気絶縁性および耐熱性に優れたものであ
り、電線被覆材料として好適に使用できる。
フロントページの続き (72)発明者 吉口 修 埼玉県浦和市白幡五丁目2番13号 旭電化 工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に、
(a)下記一般式(I)で表されるハイドロタルサイト
化合物の少なくとも一種0.05〜15重量部および
(b)比表面積100m2 /g以上で、化学的に結合さ
れた炭素を実質的に含有しない二酸化珪素の少なくとも
一種0.001〜3重量部を配合してなる電線被覆用塩
化ビニル系樹脂組成物。 Mgx1Znx2Al2・(OH)2x1+2x2+4・(CO3)(1-y)/2(ClO4) y・mH2O (I) (式中、x1 、x2 およびyは各々下記式で表される条
件を満足する数を示し、mは0または任意の正数を示
す。0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0
≦y≦2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30797994A JPH08157671A (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30797994A JPH08157671A (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08157671A true JPH08157671A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17975449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30797994A Pending JPH08157671A (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08157671A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007145368A1 (ja) * | 2006-06-16 | 2009-11-12 | 関西ペイント株式会社 | 塗料組成物 |
JP2011225673A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 耐磨耗性樹脂組成物及びそれを用いた耐磨耗性絶縁電線並びに樹脂チューブ |
JP2012246341A (ja) * | 2011-05-25 | 2012-12-13 | Yazaki Energy System Corp | 電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物およびそれを用いた電線 |
EP2607423B1 (en) | 2010-08-20 | 2016-07-20 | Adeka Corporation | Vinyl chloride resin composition |
JP2017075335A (ja) * | 2017-01-20 | 2017-04-20 | 日立金属株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線、並びに絶縁電線の製造方法 |
JP2017133032A (ja) * | 2017-04-19 | 2017-08-03 | 日立金属株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線、並びに絶縁電線の製造方法 |
-
1994
- 1994-12-12 JP JP30797994A patent/JPH08157671A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2007145368A1 (ja) * | 2006-06-16 | 2009-11-12 | 関西ペイント株式会社 | 塗料組成物 |
JP2011225673A (ja) * | 2010-04-16 | 2011-11-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 耐磨耗性樹脂組成物及びそれを用いた耐磨耗性絶縁電線並びに樹脂チューブ |
EP2607423B1 (en) | 2010-08-20 | 2016-07-20 | Adeka Corporation | Vinyl chloride resin composition |
JP2012246341A (ja) * | 2011-05-25 | 2012-12-13 | Yazaki Energy System Corp | 電線被覆用塩化ビニル樹脂組成物およびそれを用いた電線 |
JP2017075335A (ja) * | 2017-01-20 | 2017-04-20 | 日立金属株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線、並びに絶縁電線の製造方法 |
JP2017133032A (ja) * | 2017-04-19 | 2017-08-03 | 日立金属株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物およびそれを用いた絶縁電線、並びに絶縁電線の製造方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040210 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |