JPH05140393A - 含ハロゲン樹脂組成物 - Google Patents
含ハロゲン樹脂組成物Info
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- JPH05140393A JPH05140393A JP3305112A JP30511291A JPH05140393A JP H05140393 A JPH05140393 A JP H05140393A JP 3305112 A JP3305112 A JP 3305112A JP 30511291 A JP30511291 A JP 30511291A JP H05140393 A JPH05140393 A JP H05140393A
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Abstract
含ハロゲン樹脂組成物の提供。 【構成】 本発明の含ハロゲン樹脂組成物は、含ハロゲ
ン樹脂100重量部に、(a)アルカリ土類金属の過塩
基性カルボキシレート/カーボネート錯体の少なくとも
一種0.05〜10重量部及び(b)下記化1の一般式
(I)で表される化合物の少なくとも一種0.001〜
5重量部を配合してなる。 【化1】 Mgx1Znx2Al2 ・(OH)2x1+2x2+4 ・(CO3)1-y/2(ClO4) y・mH2O (I) (式中、x1 、x2 及びyは各々下記式で表される条件
を満足する数を示し、mは0または任意の整数を示す。
0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0≦y
<2)
Description
したことにより安定化された含ハロゲン樹脂組成物に関
し、さらに詳しくは、アルカリ土類金属の過塩基性カル
ボキシレート/カーボネート錯体及び特定の無機化合物
を併用添加することにより、熱安定性、耐候性、初期着
色性、熱着色性、透明性等の改善された含ハロゲン樹脂
組成物に関するものである。
ゲン樹脂は、熱及び光に対する安定性に難があり、加熱
成型加工時、比較的高温での使用時あるいは屋外等の紫
外線に曝される場所での使用時に、主として脱ハロゲン
化水素に起因する分解を起こしやすいことが知られてい
る。
機酸の金属塩、無機の塩基性金属化合物、有機錫化合
物、有機ホスファイト化合物、エポキシ化合物、β−ジ
ケトン化合物等の熱安定剤を数種配合して含ハロゲン樹
脂の安定性を改善しようとする試みがなされている。
は、含ハロゲン樹脂の基本的な安定剤として用いられて
おり、また、例えば特公昭52−49019号公報に記
載されたような、金属有機酸塩中の金属塩基を化学量論
的な量よりも過剰に用いた、一般に過塩基性錯体と称さ
れる有機酸金属塩を用いることも提案されている。
途の多様化に伴い、加工条件及び使用環境が過酷化して
おり、従来の安定剤では安定化効果が不充分となってき
ていた。
いは着色性のみならず、熱老化性と称される100℃程
度の比較的高温における熱安定性を改善する安定剤系を
見出すことが強く望まれていた。
状に鑑み、過酷な使用条件下においても含ハロゲン樹脂
を長期間に渡って安定化しえる安定剤を見出すべく鋭意
検討を重ねた結果、アルカリ土類金属の過塩基性カルボ
キシレート/カーボネート錯体及び特定の無機化合物を
含ハロゲン樹脂に添加することによって、熱安定性、着
色性、透明性等の著しく優れた含ハロゲン樹脂組成物が
得られることを見出し本発明を完成した。
0重量部に、(a)アルカリ土類金属の過塩基性カルボ
キシレート/カーボネート錯体の少なくとも一種0.0
5〜10重量部及び(b)下記化2(化1と同じ)の一
般式(I)で表される化合物の少なくとも一種0.00
1〜5重量部を配合してなる安定化された含ハロゲン樹
脂組成物を提供するものである。
を満足する数を示し、mは0または任意の整数を示す。
0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0≦y
<2)
いて詳細に説明する。
分であるアルカリ土類金属の過塩基性カルボキシレート
/カーボネート錯体としては、下記一般式(II) で表さ
れる化合物が好ましい。
金属を示し、xは金属の過剰量で0より大きい正の数を
示す。)
アルカリ土類金属としては、バリウム、カルシウム、マ
グネシウム、ストロンチウム等があげられ、xは0より
大きい数であれば特に制限を受けないが、一般には0.
1〜60、特に0.5〜30であることが好ましい。ま
た、Rで示される有機カルボン酸の残基としては、例え
ば、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、2−エチ
ルヘキシル酸、カプリン酸、ネオデカン酸、ウンデシレ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステア
リン酸、クロロステアリン酸、12−ケトステアリン
酸、フェニルステアリン酸、リシノール酸、リノール
酸、リノレイン酸、オレイン酸、アラキン酸、ベヘン
酸、エルカ酸、ブラシジン酸およびこれらの類似酸なら
びに獣脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、桐油脂肪酸、大豆油脂
肪酸及び綿実油脂肪酸などの天然に産出する上記の酸の
混合物、安息香酸、p-t-ブチル安息香酸、エチル安息香
酸、イソプロピル安息香酸、トルイル酸、キシリル酸、
ナフテン酸、シクロヘキサンカルボン酸等の一価カルボ
ン酸の残基等があげられる。
金属の過塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体
は、カルボン酸のアルカリ土類金属正塩とアルカリ土類
金属炭酸塩との単純な混合物とは全く異なり、これらが
何らかのインタラクションにより錯体となっているもの
であり、高いアルカリ土類金属含有量を有しながら、有
機溶媒中で均一な液状を示すという特徴を有している。
シレート/カーボネート錯体は、このような錯体を形成
しているが故に、単なる混合物では到底達成できない優
れた安定化効果を奏するものである。
シレート/カーボネート錯体は、例えば、上記有機カル
ボン酸と化学量論的に過剰のアルカリ土類金属炭酸塩と
を反応させる方法、有機カルボン酸と化学量論的に過剰
のアルカリ土類金属酸化物または水酸化物とを反応させ
た後、炭酸ガスで処理する方法あるいは有機カルボン酸
のアルカリ土類金属正塩とアルカリ土類金属炭酸塩とを
反応させる方法等の従来周知の方法で製造することがで
きる。このようにして製造されるアルカリ土類金属の過
塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体は、金属の
種類、酸の種類、金属の含量、金属比などによって特徴
づけられる。ここで「金属比」という言葉は、中性塩を
形成する量の金属の当量に対する塩中の金属の全化学当
量を示す言葉であり、上記一般式(II)におけるx+1
に相当するものである。
アルカリ土類金属の過塩基性カルボキシレート/カーボ
ネート錯体の簡単な合成例を示す。
gを徐々に加えて溶解させ、次いで、オレイン酸11g
とノニルフェノール10gとアルキルベンゼン系溶剤3
6gの混合液を加え、約30分攪拌した。次いで、炭酸
ガスを吹き込み反応させ、生成水を留去しながら150
℃まで徐々に温度をあげ反応させた後、さらに減圧下に
脱水、脱メチルセルソルブを行い、褐色粘稠の過塩基性
バリウムオレート・カーボネート錯体(Ba=32%、
金属比=12)を得た。
成 メチルセルソルブ480gに水酸化バリウム無水物34
gを徐々に加えて溶解させ、次いで、オクチル酸6g、
ノニルフェノール20g及びアルキルベンゼン系溶剤3
4gの混合液を加え、約30分攪拌した。次いで、炭酸
ガスを吹き込み反応させ、生成水を留去しながら150
℃まで徐々に温度をあげ反応させた後、さらに減圧下に
脱水、脱メチルセルソルブを行い、褐色粘稠の過塩基性
バリウムオクトエート・カーボネート錯体(Ba=28
%、金属比=10)を得た。
せた中へ、15℃にて炭酸ガスを吹き込み反応させた
後、オレイン酸11g、ノニルフェノール10g及びア
ルキルベンゼン系溶剤63gの混合液を加え、メタノー
ル及び生成水を留去しながら150℃まで徐々に温度を
あげ反応させた後、さらに減圧下に脱水して淡褐色粘稠
の塩基性カルシウムオレート・カーボネート錯体(Ca
=13%、金属比=20)を得た。
ルボキシレート/カーボネート錯体は、前述のごとき方
法で容易に製造することができるが、さらに市販されて
いる種々の錯体をそのまま使用することもできる。これ
らの市販されている錯体の代表的なものとしては、たと
えば米国ルブリゾール社製のLZ−2116(過塩基性
バリウムオレート/カーボネート錯体:比重1.47、
Ba=34%)、同LZ−2117(過塩基性カルシウ
ムオレート/カーボネート錯体:比重1.07、Ca=
14.2%)、同LZ−5341(過塩基性カルシウム
オレート/カーボネート錯体:比重1.16、Ca=1
4.3%)などがあげられる。
シレート/カーボネート錯体の添加量は、含ハロゲン樹
脂100重量部に対して、0.05〜10重量部、より
好ましくは0.1〜5重量部である。
分である上記一般式(I)で表される化合物としては、
例えば、以下の表1に示される化合物があげられる。
ロゲン樹脂100重量部に対して、0.001〜5重量
部、より好ましくは0.01〜3重量部である。
属の過塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体、及
び上記一般式(I)で表される化合物は、それぞれ樹脂
に別々に添加することもできるが、溶剤を媒介として、
他の液状もしくは液状化可能な安定剤組成物と共にブレ
ンドして添加することもでき、場合によってはこの様な
ワンパック(ブレンド)安定剤とすることによって、安
定化効果の向上をはかることもできる。次の〔安定剤組
成物の調製〕に、上記安定剤組成物の簡単な調製例を示
す。
率で、LZ−2116、化合物No.1、安息香酸亜鉛、安
息香酸、芳香族炭化水素系溶剤及びグリコールエーテル
系溶剤を仕込み、50℃にて5時間攪拌して、安定剤組
成物を調製した。
/カーボネート錯体:比重1.47、Ba=34%
により安定化される含ハロゲン樹脂には、懸濁重合法、
塊状重合法及び乳化重合法等の周知の方法で製造される
塩化ビニル単独重合体又は塩化ビニルとエチレン、プロ
ピレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸エステル、無
水マレイン酸、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマ
レイミド等との共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリ臭
化ビニル、塩素化塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、エ
チレン/酢酸ビニル共重合体と塩化ビニルとのグラフト
重合体、不飽和基を有するウレタン樹脂と塩化ビニルと
のグラフト重合体等が包含され、また、これらと他の熱
可塑性樹脂との混合物も含まれる。
は、カルボン酸、有機リン酸類またはフェノール類の金
属(Li,Na,K,Ca,Ba,Mg,Sr,Zn,
Cd,Sn, Cs,Al,有機Sn)塩を添加すること
ができ、該カルボン酸としては、例えば、カプロン酸、
カプリル酸、ペラルゴン酸、2−エチルヘキシル酸、カ
プリン酸、ネオデカン酸、ウンデシレン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、クロロ
ステアリン酸、12−ケトステアリン酸、フェニルステ
アリン酸、リシノール酸、リノール酸、リノレイン酸、
オレイン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラシ
ジン酸および類似酸ならびに獣脂脂肪酸、ヤシ油脂肪
酸、桐油脂肪酸、大豆油脂肪酸及び綿実油脂肪酸などの
天然に産出する上記の酸の混合物、安息香酸、p-t-ブチ
ル安息香酸、エチル安息香酸、イソプロピル安息香酸、
トルイル酸、キシリル酸、サリチル酸、5-t-オクチルサ
リチル酸、ナフテン酸、シクロヘキサンカルボン酸等が
あげられ、有機リン酸類としては、モノまたはジオクチ
ルリン酸、モノまたはジドデシルリン酸、モノまたはジ
オクタデシルリン酸、モノまたはジ−(ノニルフェニ
ル)リン酸、ホスホン酸ノニルフェニルエステル、ホス
ホン酸ステアリルエステルなどがあげられ、フェノール
類としては、フェノール、クレゾール、エチルフェノー
ル、シクロヘキシルフェノール、ノニルフェノール、ド
デシルフエノールなどがあげられる。
00重量部に対して、好ましくは0.05〜10重量部
である。
め亜鉛カルボン酸塩を併用添加することが好ましい。
は、さらに通常含ハロゲン樹脂用添加剤として用いられ
ている各種の添加剤、例えば、有機ホスファイト化合
物、エポキシ化合物、β−ジケト化合物、可塑剤等を配
合することもできる。
とえば、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフ
ェニル)ホスファイト、トリス(モノ及びジ混合ノニル
フェニル)ホスファイト、ジフェニルデシルホスファイ
ト、ジフェニル(トリデシル)ホスファイト、フェニル
ジオクチルホスファイト、フェニルジイソデシルホスフ
ァイト、フェニルジ(トリデシル)ホスファイト、トリ
デシルホスファイト、ジブチルアシッドホスファイト、
ジラウリルアシッドホスファイト、ジフェニルアシッド
ホスファイト、ジ(ノニルフェニル)アシッドホスファ
イト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイ
ト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファ
イト、フェニル-4,4'-イソプロピリデンジフェノール・
ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(C12〜
C15混合アルキル)−4,4'−イソプロピリデンジフェニ
ルジホスファイト、水素化−4,4'−イソプロピリデンジ
フェノールポリホスファイトなどがあげられる。
ポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化桐
油、エポキシ化魚油、エポキシ化牛脂油、エポキシ化ヒ
マシ油、エポキシ化サフラワー油などのエポキシ化動植
物油、エポキシ化ステアリン酸メチル、−ブチル、−2
−エチルヘキシル、−ステアリルエステル、エポキシ化
ポリプタジエン、トリス(エポキシプロピル)イソシア
ヌレート、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポキ
シ化アマニ油脂肪酸エステル、ビスフェノールAジグリ
シジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキサイ
ド、ジシクロヘキセンジエポキサイド、3,4-エポキシシ
クロヘキシルメチルエポキシシクロヘキサンカルボキシ
レートなどのエポキシ化合物などがあげられる。
酢酸、ジベンゾイルメタン、パルミトイルベンゾイルメ
タン、ステアロイルベンゾイルメタンなどあげられ、こ
れらの金属塩も同様に有用である。
ト、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレートな
どのフタレート系可塑剤、ジオクチルアジペート、ジイ
ソノニルアジペート、ジ(ブチルジグリコール)アジペ
ートなどのアジペート系可塑剤、ホスフェート系可塑
剤、ポリエステル系可塑剤、塩素化パラフィン系可塑
剤、トリメリテート系可塑剤などがあげられる。
に使用される添加剤、たとえば、架橋剤、充填剤、発泡
剤、帯電防止剤、防曇剤、プレートアウト防止剤、表面
処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、金属
不活性剤、離型剤、顔料、加工助剤、酸化防止剤、光安
定剤、ゼオライト類、粉末けい酸(シリカ)類、過塩素
酸ナトリウム、過塩素酸マグネシウム及び過塩素酸バリ
ウム等を配合することができる。
含ハロゲン樹脂の加工方法には無関係に使用することが
可能であり、例えば、カレンダー加工、ロール加工、押
出成型加工、加圧成型加工、ペースト加工、粉体成型等
に好適に使用することができる。
脂組成物を具体的に説明するが、本発明は、下記の実施
例によって制限を受けるものではない。
混練した後、170℃で5分間プレスして厚さ0.5mm
のシートを作成した。このシートから試験片を切取り、
着色性(初期着色性)を10段階で評価し、透明性を5
段階で評価した。また、試験片を190℃のギヤーオー
ブン中で加熱し、黒化するまでの時間(熱安定性)を測
定した。
味、赤味等)のない状態を表し、数値の増大に伴って、
着色は酷くなる。透明性の評価基準は、1が全くクリア
ーである状態を表し、数値の増大に伴って、透明度は低
下する。
ボネート錯体
試験片を作成し、実施例1と同様に熱安定性及び透明性
の試験を行った。また、初期着色性として、試験片の白
色度を測定した。
ート/カーボネート錯体(Ba=28%、比重:1.3
0) *4 米国ルブリゾール社製、過塩基性バリウムオレート
/カーボネート錯体(Ba=34%、比重:1.47) *5 米国ルブリゾール社製、過塩基性カルシウムオレー
ト/カーボネート錯体(Ca=14.2%、比重:1.
07) *6 米国ルブリゾール社製、過塩基性カルシウムオレー
ト/カーボネート錯体(Ca=14.3%、比重:1.
16) *7 (合成例1)で合成した過塩基性バリウムオレート
・カーボネート錯体 *8 (合成例2)で合成した過塩基性バリウムオクトエ
ート・カーボネート錯体 *9 (合成例3)で合成した過塩基性カルシウムオレー
ト・カーボネート錯体
混練した後160℃で5分間プレスして厚さ0.5mmの
シートを作成した。このシートから試験片を作成し、試
験片を190℃のギヤーオーブン中で加熱し、黒化する
までの時間(熱安定性)を測定した。また、190℃で
60分間加熱後の試験片の着色(熱着色性)を観察し、
10段階で評価した。その際、1は着色のないことを示
し、10は着色の著しいことを示す。更に、試験片を1
10℃のギヤーオーブン中で加熱し、黒化するまでの日
数(熱老化性)を測定した。
170℃で5分間プレスして厚さ0.5mmのシートを作
成した。このシートから試験片を作成し、190℃のギ
ヤーオーブン中で加熱し、黒化するまでの時間を測定し
た。また、ブラックパネル温度83℃のフェードメータ
ー中で、10日間及び20日間光照射後の試験片の着色
(耐侯性)を10段階で評価した。1は着色のないこと
を示し、10は着色の著しいことを示す。更に、110
℃のギヤーオーブン中で2週間加熱後の試験片の着色
(熱老化性)を10段階で評価した。1は着色のないこ
とを示し、10は着色の著しいことを示す。
(a)成分以外の過塩基性錯体である過塩基性フェノレ
ート/カーボネート錯体を用いた場合、また、通常の金
属カルボン酸塩を用いた場合あるいは金属カルボン酸塩
と金属炭酸塩を併用した場合は、通常の金属カルボン酸
塩を用いた場合と比較して殆ど改善効果を奏さないこと
がわかる。
ート/カーボネート錯体及び上記一般式(I)で表され
る化合物を併用した本発明の組成物は、熱安定性及び着
色性を著しく改善するばかりでなく、透明性にも極めて
優れており、本発明の効果が著しく優れていることが明
らかである。
定性、着色性、透明性等の著しく優れたものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 含ハロゲン樹脂100重量部に、(a)
アルカリ土類金属の過塩基性カルボキシレート/カーボ
ネート錯体の少なくとも一種0.05〜10重量部及び
(b)下記化1の一般式(I)で表される化合物の少な
くとも一種0.001〜5重量部を配合してなる安定化
された含ハロゲン樹脂組成物。 【化1】 Mgx1Znx2Al2 ・(OH)2x1+2x2+4 ・(CO3)1-y/2(ClO4) y・mH2O (I) (式中、x1 、x2 及びyは各々下記式で表される条件
を満足する数を示し、mは0または任意の整数を示す。
0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0≦y
<2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3305112A JP2753168B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 含ハロゲン樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP3305112A JP2753168B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 含ハロゲン樹脂組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05140393A true JPH05140393A (ja) | 1993-06-08 |
JP2753168B2 JP2753168B2 (ja) | 1998-05-18 |
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ID=17941246
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3305112A Expired - Fee Related JP2753168B2 (ja) | 1991-11-20 | 1991-11-20 | 含ハロゲン樹脂組成物 |
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- 1991-11-20 JP JP3305112A patent/JP2753168B2/ja not_active Expired - Fee Related
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