JP3018199B2 - 安定化された塩素含有樹脂組成物 - Google Patents

安定化された塩素含有樹脂組成物

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、安定化された塩素含有樹脂組成物、詳しく
は、塩素含有樹脂に、過塩素酸のI a属及びII a属の金
属塩を添加してなる塩素含有樹脂組成物に関するもので
ある。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
塩素含有樹脂は、加熱成型加工を行なう際に、主とし
て脱塩化水素に起因する熱分解を起こしやすく、このた
めに加工製品の機械的性質の劣化、色調の悪化を生じ、
著しい不利益をまねく。
かかる不利益を避けるために、一種または数種の熱安
定剤を該樹脂に添加し、加工工程における劣化を抑制す
る必要がある。
従来かかる目的で各種の有機酸または無機酸の金属
塩、有機錫化合物等を数種組み合わせて使用することが
行われており、熱安定性の面ではほぼ満足すべき結果が
得られている。
しかしながら、これらのの各種金属塩の組み合わせ、
例えば、Cd/Ba系、Ba/Zn系、Ca/Zn系、Ba/Ca/Zn系等を
用いた場合には、着色性等の性能は十分でなく、各種の
安定化助剤、例えばエポキシ化合物、多価アルコール
類、有機燐化合物、有機硫黄化合物、フェノール化合
物、β−ジケトン化合物等の使用が提案されているが、
まだ十分とは言えず、さらに自動車内装材のように、ポ
リウレタンまたはポリプロピレンを裏打ちした場合、ま
た鋼板のように、長期に比較的低温度の熱がかかる場合
における熱着色性は十分でなく、更に改善する必要があ
った。
近年、無機酸金属塩のなかでも、ハロゲン酸素酸の金
属塩が、特に、着色性を改善する効果が大きいことが見
出され、上記有機酸または無機酸の金属塩、有機錫化合
物等と併用することが提案されている。例えば、特開昭
53−13659号公報には、塩基性無機酸塩とハロゲン酸素
酸塩の併用が提案され、特開昭58−122951号公報には、
ハイドロタルサイト類とハロゲン酸素酸塩の併用が提案
され、特開昭61−34042号公報にはゼオライト構造を有
するアルミノケイ酸塩とハロゲン酸素酸塩の併用が提案
されているが、その安定化効果は未だ不十分であり、実
用上満足し得るものでなかった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は上記の現状に鑑み、種々検討を重ねた結
果、塩素含有樹脂に、(イ)過塩素酸ナトリウム、
(ロ)過塩素酸カルシウムまたはバリウムの少なくとも
一種、(ハ)カルボン酸亜鉛塩の少なくとも一種および
(ニ)カルボン酸バリウム塩の少なくとも一種を添加す
ることにより、著しい安定化効果が得られたことを見出
し、本発明に到達したものである。
以下、本発明の塩素含有樹脂組成物について詳述す
る。
本発明に用いられる過塩素酸ナトリウム、カルシウム
およびバリウム塩は無水物でも含水物であってもよい。
また、ブチルジグリコール、ブチルジグリコールアジペ
ート等のアルコール系及びエステル系溶剤に溶かしたも
のでもよい。
これら過塩素酸のI a属及びII a属の金属塩の添加量
は、塩素含有樹脂100重量部に対して、各々0.001〜3重
量部、特に0.01〜2重量部が好ましい。
また、本発明で安定剤として用いられる過塩素酸のナ
トリウム塩、及びバリウム塩またはカルシウム塩は、そ
れぞれ別個に塩素含有樹脂に配合することもできるが、
これらを混合して用いることもでき、この場合には、必
要に応じて他の安定剤成分等も含むいわゆる複合系安定
剤として用いることもできる。
本発明に用いられる塩素含有樹脂としては次のような
ものがある。例えば、ポリ塩化ビニル、後塩素化ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、
塩素化ポリプロピレン、塩化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビ
ニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重
合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル
−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無
水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−アルキル、シ
ルロアルキル又はアリールマレイミド共重合体、塩化ビ
ニル−スチレン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニ
ル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重
合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビ
ニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化
ビニル−アクルリ酸エステル共重合体、塩化ビニル−マ
レイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸
エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重
合体、塩化ビニル−ウレタン共重合体等の塩素含有樹脂
および上記塩素含有樹脂とポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、ポリ−3−メチルブテンなどのα−オ
レフィン重合体またはエチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン及
びこれらの共重合体、ポリスチレン、アクリル樹脂、ス
チレンと他の単量体(例えば無水マレイン酸、ブタジエ
ン、アクリロニトリルなど)との共重合体、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリル酸
エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタ
ンとのブレンド品などを挙げることができる。
また、本発明組成物にバリウムおよび亜鉛のカルボン
酸塩を併用することにより、安定化効果が著しく向上す
る。この有機酸塩は正塩、塩基性塩、過塩基性塩であっ
てもよい。
カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、
酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、
ネオデカン酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸、
カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、
ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン
酸、モンタン酸、エライジン酸、オレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、チオグリコール酸、メルカプトプロピ
オン酸、オクチルメルカプトプロピオン酸、安息香酸、
モノクロル安息香酸、p−第三ブチル安息香酸、ジメチ
ルヒドロキシ安息香酸、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒド
ロキシ安息香酸、トルイル酸、ジメチル安息香酸、エチ
ル安息香酸、クミン酸、n−プロピル安息香酸、アセト
キシ安息香酸、サリチル酸、p−第三オクチルサリチル
酸等の一価カルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバチン酸、マレイン酸、フマール
酸、シトラコン酸、メタコン酸、イタコン酸、アコニッ
ト酸、チオジプロピオン酸、フタル酸、イソフタル酸、
テレフタル酸、オキシフタル酸、クロルフタル酸等の二
価のカルボン酸あるいはこれらのモノエステル又はモノ
アマイド化合物、ブタントリカルボン酸、ブタンテトラ
カルボン酸、ヘミメリット酸、トリメリット酸、メロフ
ァン酸、ピロメリット酸等の三価又は四価カルボン酸の
ジ又はトリエステル化合物があげられる。
これらカルボン酸亜鉛塩およびカルボン酸バリウム塩
の添加量は、塩素含有樹脂100重量部に対して0.01〜10
重量部が好ましく、特に0.1〜5重量物が好ましい。
また、本発明組成物にアルキル錫系安定剤を併用する
ことができる。
アルキル錫系安定剤の例としては、モノ/ジメチル
錫、モノ/ジブチル錫、モノ/ジオクチル錫のメルカプ
タイド、マレート、ラウレート等があげられる。
これらアルキル錫系安定剤の添加量は、塩素含有樹脂
100重量部に対して0.01〜10重量部が好ましく、特に0.1
〜5重量物が好ましい。
本発明の組成物に、更に有機ホスファイト化合物及び
/又はエポキシ化合物を併用することにより優れた相乗
効果を示す。
上記有機ホスファイト化合物としては、例えば、トリ
フェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフ
ェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホス
ファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、
トリス(モノ、ジ混合ノニルフェニル)ホスファイト、
ジフェニルアシッドホスファイト、2,2′−メチレンビ
ス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクチルホスファイ
ト、ジフェニルデシルホスファイト、フェニルジイソデ
シルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリ(2
−エチルヘキシル)ホスファイト、トリデシルホスファ
イト、トリラウリルホスファイト、ジブチルアシッドホ
スファイト、ジラウリルアシッドホスファイト、トリラ
ウリルトリチオホスファイト、ビス(ネオペンチルグリ
コール)・1,4−シクロヘキサンジメチルジホスファイ
ト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリス
リトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリ
トールジホスファイト、フェニル−4,4′−イソプロピ
リデンジフェノール・ペンタエリスリトールジホスファ
イト、テトラ(C12〜15混合アルキル)−4,4′−イソ
プロピリデンジフェニルジホスファイト、水素化−4,
4′−イソプロピリデンジフェノールポリホスファイ
ト、ビス(オクチルフェニル)・ビス〔4,4′−n−ブ
チリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノー
ル)〕・1,6−ヘキサンジオール・ジホスファイト、テ
トラトリデシル・4,4′−ブチリデンビス(2−第三ブ
チル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ
(トリデシル)・1,1,3−トリス(2−メチル−5−第
三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン・トリホス
ファイトなどがあげられる。
これらの有機ホスファイト化合物の添加量は塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部、特に0.1〜
3重量部とするのが好ましい。
本発明で使用しうる上記エポキシ化合物としては、エ
ポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化魚
油、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポキシ化牛
脂油、エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化サフラワー油、
エポキシ化アマニ油脂肪酸ブチル、エポキシステアリン
酸メチル,−ブチル,−2−エチルヘキシルまたは−ス
テアリル、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレー
ト、3−(2−キセノキシ)−1,2−エポキシプロパ
ン、エポキシ化ポリブタジエン、ビスフェノール−Aジ
グリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキサ
イド、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、3,4−エ
ポキシシクロヘキシル−6−メチルエポキシシクロヘキ
サンカルボキシレート等が挙げられる。
これらエポキシ化合物の添加量は、塩素含有樹脂100
重量部に対して、0.01〜20重量部、特に0.5〜10重量部
とするのが好ましい。
本発明の組成物に、更に多価アルコール化合物を併用
することにより優れた相乗効果を示す。
多価アルコール化合物としては、例えば、ペンタエタ
スリトール、ジペンタエタスリトール、ソルビトール、
マンニトール、ペンタエタスリトールまたはジペンタエ
タスリトールのステアリン酸ハーフエステル、ビス(ジ
ペンタエタスリトール)アジペート、グリセリン、トリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート等が挙げ
られる。
これら多価アルコール化合物の添加量は、塩素含有樹
脂100重量部に対して、0.1〜5重量部とするのが好まし
い。
本発明の組成物に、更に非金属安定化助剤を併用する
ことにより優れた相乗効果を示す。
非金属安定化助剤としては、例えば、β−ジケトン化
合物、ジヒドロ酢酸、ジベンゾイルメタン、ステアロイ
ルベンゾイルメタン、含エステルβ−ジケトン化合物等
が挙げられる。
これら非金属安定化助剤の添加量は、塩素含有樹脂10
0重量部に対して、0.001〜1重量部とするのが好まし
い。
本発明組成物にはフタル酸エステル系可塑剤、アジピ
ン酸エステル系可塑剤等のエステル系可塑剤又ポリエス
テル系可塑剤、燐酸エステル系可塑剤、塩素系可塑剤、
その他の可塑剤等を用途に応じて適宜使用できる。
その他無機化合物として、合成タルサイト類、合成ゼ
オライト類、珪酸カルシウム、リン酸カルシウム、珪酸
マグネシウム、リン酸マグネシウム、等の併用も用途に
応じて適宜使用可能である。
本発明組成物に光安定剤を添加するならば、光安定性
を向上させ得るので、使用目的に応じて適宜これらを選
択し使用することが可能である。これらにはベンゾフェ
ノン系、ベンゾトリアゾール系、サリシレート系、置換
アクリルニトリル系、ヒンダードアミン系、各種の金属
塩又は金属キレート、特にニッケル又はクロムの塩又は
キレート類等が包含される。
更に無毒又は低毒の塩素含有樹脂組成物を得るために
は、前記の通常用いられる有機酸金属塩のうち、無毒又
は低毒なものを選んで用いれば無毒又は低毒で且つ熱安
定性の良好な塩素含有樹脂組成物が得られる。
その他必要に応じて、本発明の組成物には例えば架橋
剤、炭酸カルシウムまたは硫酸バリウム等の充填剤、顔
料、発泡剤、帯電防止剤、防曇剤、プレートアウト防止
剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌
剤、光劣化剤、加工助剤、離型剤などを包含させること
ができる。
本発明の安定化された塩素含有樹脂組成物はあらゆる
加工方法及び用途に利用できる。
この加工方法としては、カレンダー加工、押出加工、
インジェクション加工、ブロー加工、パウダースラシュ
加工、ペースト加工、キャスティング加工、その他の加
工方法を挙げることができる。
用途としては、自動車内外装材、鋼板建材、マーキン
グフィルム、硬質シート、板、パイプ、異型押出製品、
ラップフィルム、農業用フィルム、床材、レザー、壁
紙、ターポリン、その他全ての含塩素樹脂製品を挙げる
ことができる。
〔実施例〕
次に実施例によって本発明組成物の安定化効果を具体
的に示す。しかしながら本発明は次に挙げられた実施例
によって限定されるものではない。
実施例1 次の配合物をロール混練し、次いでプレス加工を行い
厚さ1mmのシートを作成した。このシートについて、120
℃で4日間熱老化後の着色性及び190℃での熱安定性を
測定した。
その結果を第1表に示す。
<配合> 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 100 ジ(C9-11)アルキルフタレート 50 エポキシ化大豆油 3 Ba−オレート 0.8 Zn−メタトルエート 0.4 テトラ(C12-15アルキル)・ 0.4 ビスフェノールAジホスファイト ジベンゾイルメタン 0.05 過塩素酸バリウム 0.1 試料化合物(第1表) 下 記 尚、熱老化後の着色性は10段階で評価し、1は変色が
ないことを示し、10は着色が極めて著しいことを示す。
実施例2 次の配合物を用いて、実施例1と同様の試験を行なっ
た。
その結果を第2表に示す。
<配合> 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 100 ジ(C9-11)アルキルフタレート 50 エポキシ化大豆油 3 Ba−オレート 0.8 Zn−メタトルエート 0.4 テトラ(C12-15アルキル)・ 0.4 ビスフェノールAジホスファイト ジベンゾイルメタン 0.05 過塩素酸塩(第2表) 0.2 実施例3 次の配合物をロール混練し、次いでプレス加工を行い
厚さ1mmのシートを作成した。このシートについて、190
℃での熱安定性を測定した。
また、このシートを金型にセットし、ウレタンフォー
ム用ポリオールとポリイソシアネートを攪拌して素早く
金型に流し込みウレタンフォーム層を形成させ、ウレタ
ン裏打ちシート(ウレタンフォーム層10mm)を作成し
た。
このウレタン裏打ちシートを用い、110℃×400時間熱
老化させた後の着色(熱老化性)及びプラックパネル温
度83℃のフェードメーター中で600時間光照射後の着色
(耐光性)を観察し、1(着色なし)〜10(著しく着
色)の10段階で表示した。
その結果を次の第3表に示す。
<配合> 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 100 ジ(C8-11)アルキルフタレート 70 エポキシ化大豆油 3.0 炭酸カルシウム 20 酸化チタン 10 オクチル酸亜鉛 0.5 ステアリン酸バリウム 1.0 過塩素酸バリウム 0.1 試料化合物(第3表) 0.1 実施例4 次の配合物を用いて、実施例1と同様にして厚さ1mm
のシートを作成し、このシートについて、120℃及び190
℃での熱安定性を測定した。
その結果を第4表に示す。
<配合> 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 50 ABS樹脂 50 NBR 10 エポキシ化大豆油 10 テトラ(C12-15アルキル) 1.0 ビスフェノールA・ジホスファイト ステアリン酸バリウム 0.8 ラウリン酸亜鉛 0.4 過塩素酸バリウム 0.1 試料化合物(第4表) 0.1 実施例5 次の配合物を均一に分散して得られたペーストゾル
を、ステンレス板上に0.5mmの厚さに塗布し、200℃で5
分間キュアした。得られたシートを金型にセットし、ウ
レタンフォーム用ポリオールとポリイソシアネートを攪
拌して素早く金型に流し込み、厚さ10mmのウレタンフォ
ーム層を形成させ、ウタン裏打ちシートを作成した。
このシートを用い、110℃での熱老化試験を行い、経
時的に着色を観察した。
その結果を第5表に示す。
<配合> 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 70 (カネビニールPSH−33) ポリ塩化ビニル樹脂 30 (カネビニールPBM−5B) 炭酸カルシウム 10 エポキシ化亜麻仁油 4 フェニル・ジトリデシルホスファイト 1.0 オレイン酸バリウム 0.6 第三ブチル安息香酸亜鉛 0.3 過塩素酸バリウム 0.1 試料化合物(第5表) 0.1 実施例6 次の配合物をヘンシェルミキサーで混合し、パウダー
コンパウンドを作成した。このパウダーコンパウンドを
厚さ3mmとし、230℃のギヤーオーブン中で4分間ゲル化
させ、厚さ1.8mmのシートを作成した。このシートにつ
いて、実施例2と同様にして熱安定性、熱老化性及び耐
光性の試験を行った。
その結果を第6表に示す。
<配合> 重量部 ポリ塩化ビニル樹脂 90 ペースト用ポリ塩化ビニル樹脂 10 トリ(C7-9アルキル)トリメリテート 70 エポキシ化大豆油 5 二酸化チタン 10 オクチル酸亜鉛 0.3 ステアリン酸バリウム 1.0 過塩素酸塩(第6表) 1.0 〔発明の効果〕 過塩素酸のI a及びII a金属塩を単独に添加した場合
には、比較的低温時の熱安定性(熱老化性)及び耐光性
の改善効果はある程度認められるものの未だ不十分であ
り、また、高温時の熱安定性の改善効果は小さいもので
しかない。
これに対し、過塩素酸のI a及びII a金属塩の両者を
併用した本願発明の組成物の、高温時の熱安定性、比較
的低温時の熱安定性(熱老化性)及び耐光性は、これら
を単独で添加した場合の結果から予想されるよりも著し
く優れており、本願発明の効果が極めて特異的なもので
あることが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 義人 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 アデ カ・アーガス化学株式会社内 (72)発明者 下山 則之 埼玉県浦和市白幡5丁目2番13号 アデ カ・アーガス化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−11948(JP,A) 特開 昭57−137359(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 27/04 C08K 3/24 C08K 5/098

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩素含有樹脂に、(イ)過塩素酸ナトリウ
    ム、(ロ)過塩素酸カルシウムまたはバリウムの少なく
    とも一種、(ハ)カルボン酸亜鉛塩の少なくとも一種お
    よび(ニ)カルボン酸バリウム塩の少なくとも一種を添
    加してなる安定化された塩素含有樹脂組成物。
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