JPS61187777A - 栄養液 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は栄養液、さらに詳しくは、飲用、調理用あるい
は、浴剤等として美肌用に供する米糠および酒粕を原料
とする栄養液に関する。

発明の背景 米糠や酒粕にはビタミン類、ミネラル、アミノ酸類、脂
質、蛋白質等の栄養分が豊富に含有されており、従来か
ら、その有効利用が種々検討されている。例えば、米糠
は糠漬や採油原料として、また、飼料とじて用いられ、
さらに、昔から、布袋に詰めて肌をこすり、その栄養分
により肌を美化する美肌剤として用いられている。また
、最近、曳ｒた米糠のアルコール抽出液を飲用、食品の
着色用、美肌用に用いることが提供されている。（特開
昭５９−１５４９７１号）。一方、酒粕も各種の食品原
料として、また、飼料として用いられている。

本発明者らはこれらの米糠や酒粕の栄養分の有効利用を
さらに高めるために鋭意検討を重ねる間に、米糠糖化液
および酒粕の混合物をアルコール発酵させることにより
、これらの栄養分がより有効に利用できることを見出し
、本発明を完成するにいたった。

発明の概要 本発明は、米糠糖化液および酒粕の混合物をアルコール
発酵させて得られる発酵液の清澄、濃縮液からなる栄ａ
液を提供するものである。本発明の栄養液には、米糠お
よび酒粕から由来する栄養分が豊富に含有されており、
焼酎等で割るなどして飲用に、また、直接調理用に、さ
らには、着香料等を添加して浴剤とし、美肌用に利用す
ることができる。

発明の詳細 な説明の栄養液に用いる米糠は、例えば、清酒醸造にお
ける副産物としての、いわゆる白糠、中白糠、赤糠およ
びこれらの混合物等、いずれの米糠でもよい。本発明に
おいては、この米糠を常法に従って糖化した糖化液を用
いる。例えば、米糠と、適当量のカルシウム剤、蛋白分
解力の強い市販の糖化酵素剤を所定量の、４０〜６０℃
の温湯に、攪拌下に徐々に添加し、添加終了後、この温
度に６０〜３００分間保持して糖化を行う。ついで、９
０〜９７℃に昇温させ、この温度に３０〜１２０分間保
持した後、５０〜７０℃に冷却し、さらに糖化酵素剤を
添加し、この温度で１０〜２４時間保持し、常法によっ
て上澄液を分離し、所望の糖化液とする。得られた糖化
液は、一般に、直接還元糖分ＩＯ〜１８％、全糖１５〜
２５％、酸度０．５〜１　、２１Ｑ、アミノ酸度１．０
〜５　、　ＯｍＱ。

ｐＨ５，３〜６．３の組成を有する。

また、酒粕は新鮮な酒粕、熟成粕いずれでもよいが、最
終製品の栄養液として着色の少ないらのを所望の場合は
、新鮮な酒粕か、あまり熟成の進行していないものが好
ましい。

本発明の栄養液を製造するには、得られた米糠糖化液と
、酒粕との混合物をアルコール発酵させ、発酵液の上澄
を濃縮する。

米糠糖化液と酒粕は、種々の割合で混合することができ
るが、発酵作業の効率や、得られる栄養液の品質から、
一般に、米糠糖化液１００重量部に対し、酒粕５〜２５
重量部の範囲か好ましい。

米糠糖化液と酒粕の混合物のアルコール（エタノール）
発酵は、常法に従って、酵母を用いて行うことができる
が、新鮮な酒粕を用いる場合は、その中の酵母を利用で
き、酵母の添加は不要である。一般に、この発酵は１５
〜２０℃で、ｌＯ〜２０日間、アルコール分８〜１５％
、酸度３．０〜６　、０　ｍ（１、アミノ酸度６〜【２
村、直接還元糖０．１〜０．５％、ｐＨ４，０〜５．０
の発酵上澄液が得られる。

得られた上澄液を常法に従って発酵残渣から分離し、３
０〜４５℃で４〜６時間減圧下に約１／１．５〜Ｉ／２
．５の容量に濃縮し、濾過、精製し、所望により、着香
料などを添加し、常法に従って仕上げ処理して本発明の
栄養液が得られる。なお、この際副生ずる発酵残渣は飼
料として利用でき、また、減圧濃縮の際に副生ずる凝縮
液はアルコール分や香気成分を多く含有しており、良好
な焼酎となる。

得られた本発明の栄養液は、米糠や酒粕中のビタミン、
ミネラル、蛋白質、アミノ酸等の栄養分を豊富に含有し
、香気成分も多く、これに、適宜、焼酎、その他の酒類
等を添加すると風味の良好なアルコール飲料として供す
ることができる。また、その風味の良さ、栄養の豊富さ
を活かして、そのまま、各種の調理に用いることができ
る。さらに、浴剤として入浴時に湯に添加する等して美
肌用の化粧料としてら使用できる。

Ｘ檄外 つぎに実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。

なお、実施例中、「部」とあるは、いずれら重虫部を意
味する。

実施例１ 水２５００部を５０℃に加温し、これに白糠１００部、
糖化酵素剤（大野製薬（株）製ＭＢＳ：α−アミラーゼ
力価１．７ｘｌＯ’単位／ｇ、グルクアミラーゼ力価２
．５Ｘ１０’単位／９、酸性プロテアーゼ力価２．９Ｘ
ＩＯ＠単位／ｌ？）０．３１５部および塩化カルシウム
・二本加物７，５部を添加、分散させる。この分散液を
５０〜５５℃に保持しながら、攪拌下、２時間を要し、
白９９００部を徐々に加える（白糠の総量ｔｏｏｏ部）
。ついで、同じ温度で３時間保持し、白糠の液化、糖化
を進行させ、その後、９７℃まで加熱し、この温度で３
０分間保持する。ついで、５５℃に冷却し、さらに酵素
剤（Ｍ［３Ｓ）０．１３５部を加え、５５°Ｃで１６時
間保持し、得られた液化−糖化液を圧搾し、上澄液２３
３０部を分離し、米糠糖化液として用いる。この米糠糖
化液は直接還元糖分１３．０％。全糖２３．８％、酸度
１．ＯＯｍＣ，アミノ酸度４．４ｉＩ２のｍｌ成を有し
、ｐＨは５．５９である。

この糖化液１０００部に新鮮な酒粕５０部を攪拌（２な
がら加え、１５〜２０℃で２０日間アルコール発酵させ
る（新鮮な酒粕なので酵母の添加不要）。これを圧搾濾
過して、アルコール分１１．１％、酸度５．ｌＯｍＱ、
アミノ酸度１０．７ＱｍＱ、直接還元糖０２％、ｐｉ−
１４，８０の組成を有する発酵上澄液９５０部を得る。

なお、圧搾粕１３０部が得られるが、これはそのままあ
るいは乾燥して飼料や肥料として利用できる。

得られた発酵上澄液を６５０〜７００ｍｍＨｇの減圧下
、３５〜４０℃で４時間濃縮し、濃縮液４７５部を得る
。この濃縮液に活性炭０．４７５部を添加し、３時間後
濾過し、清酒フレーバーを添加し、アルコール分０，９
％以下、酸度１０．２０ｍＱ、アミノ酸度２１．４０ｘ
１２、直接還元糖分０２％の組成を有し、ｐＨ４，８０
、色度（ＯＤ　”’）０．１２７の所望の栄養液を得る
。この栄養液を除菌フィルターに通して無菌化したり、
また、７０〜１２００Ｃで加熱殺菌して貯蔵性を与える
。得られた栄養液の成分分析結果はつぎのとおりであ水
分９８％、炭水化物０．３％、蛋白質１．５％、脂質０
０２％、天分０．２％、ビタミンＢ２０．０８ｍｇ％、
ナイアシン１．５ｍｇ％。

なお、濃縮に際してアルコール分２２％の凝縮液４６０
部が得られ、これは焼酎として飲用に供することができ
る。

実施例２ 前記実施例１で得られた米糠糖化液１０００部と酒粕２
００部を用いる以外は実施例１と同様にして、アルコー
ル分０．５％以下、酸度１０．２０ｕｆ２、アミノ酸度
２４．０ＪＦρ、直接還元糖０．２％の組成を有し、叶
１５．００、色度（ＯＤ　”’）　０　、１６４の所望
の栄養液４８０部と、アルコール分２６％の焼酎４７５
部を得る。

得られた栄養液の成分分析結果はつぎのとおりである。

水分９８％、炭水化物０．２％、蛋白質１．８％、脂質
００５％、天分０．３％、ビタミンＢ、０゜１ｍｇ％、
ナイアシン１　、６　ｍｇ％。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）米糠糖化液および酒粕の混合物をアルコール発酵
   させて得られる発酵液の清澄、濃縮液からなることを特
   徴とする栄養液。