JPS6118181Y2

JPS6118181Y2 -

Info

Publication number: JPS6118181Y2
Application number: JP1977032316U
Authority: JP
Priority date: 1977-03-17
Filing date: 1977-03-17
Publication date: 1986-06-03
Also published as: JPS53127035U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は自動車用分割型クーリング・フア
ン・シユラウドのための可撓性継ぎ手帯に関す
る。

従来、自動車用クーリング・フアンのためのフ
アン・シユラウドはラジエータの後面に取り付け
られ、クーリング・フアンを内側に位置するよう
に、ラジエータの後面からクーリング・フアンに
伸長する構造をとるのが一般である。そのような
構造のフアン・シユラウドのエンジンの振動や自
動車の揺れによるフアン・シユラウドとクーリン
グ・フアンとの接触を避けるために、シユラウド
とフアンとの間の隙間を大きくとつている。その
結果、ラジエータを通過する風量は少なくなり、
ラジエータの冷却効果は低下され好ましくない。

また、近年は、その種のフアン・シユラウドを
改良するために分割型クーリング・フアン・シユ
ラウドが提供されてきている。

その分割型クーリング・フアン・シユラウドは
ラジエータ側シユラウド部とエンジン側シユラウ
ド部とより構成され、軟質弾性材料よりなる厚肉
環状ガスケツトでそれらシユラウド部間を密封接
続してきている。

そのガスケツトは、例えば、実開昭52−5141号
公報に開示された２分割型クランプによつて、そ
れらシユラウド部間にねじ締結されてきている
が、その２分割型クランプでは、締付け力の不足
を補えるとしても、構造が複雑で、締付け箇所が
多くなり、締付け作業が厄介になり、それに伴な
つて、フアン・シユラウドの組付け性、整備性を
悪くし、さらに、クーリング・フアンの外径の相
違に応じて、種々の寸法のクランプを用意せねば
ならなかつた。

この考案の目的は、整備性、組付け性を向上
し、種々の寸法のクーリング・フアンに適用可能
にし、連続したストリツプ状に製造し、フープ状
に巻き取り、それから必要な長さに切断して使用
を可能にする経済的な分割型クーリング・フア
ン・シユラウド用可撓性継ぎ手帯の提供にある。

それらを課題として、この考案の分割型クーリ
ング・フアン・シユラウド用可撓性継ぎ手帯は、
可撓性材料よりなる帯状継ぎ手本体と、その継ぎ
手本体の長さ方向に沿つて伸長されて、その帯状
継ぎ手本体の両側縁にそれぞれ一体的に埋め込ま
れた金属製の細長い補強締付け部材とを含み、そ
の継ぎ手本体の両端において、切り込みおよび切
線などでその補強締付け部材の両端部をその継ぎ
手本体の両側端に露呈可能にするところの構成に
している。

以下、この考案に係る分割型クーリング・フア
ン・シユラウド用可撓性継ぎ手帯の望ましい具体
例について、図面を参照して説明する。

第１ないし５図はキヤブ・オーバ型トラツク５
０の分割型クーリング・フアン・シユラウド５３
に適用されたこの考案の可撓性継ぎ手帯の具体例
１０を示している。

その可撓性継ぎ手帯１０は、ラジエータ５１と
エンジン５２との間に配置されたその分割型クー
リング・フアン・シユラウド５３のラジエータ側
シユラウド部５４およびエンジン側シユラウド部
５５を密封下で、互いに接続している。勿論、そ
のラジエータ側シユラウド部５４は、前方端をそ
のラジエータ５１のラジエータ・フレーム５６に
ねじ止めし、また、そのエンジン側シユラウド部
５５はクーリング・フアン５７を内側に位置させ
て、複数のブラケツト５８でそのエンジン５２に
固定されている。

そのようにして、その分割型クーリング・フア
ン・シユラウド５３において、そのラジエータ側
シユラウド部５４とそのエンジン側シユラウド部
５５との接続に使用されたその可撓性継ぎ手帯１
０は、可撓性材料よりなる帯状継ぎ手本体１１
と、その継ぎ手本体１１の長さ方向に沿つて伸長
されて、その帯状継ぎ手本体１１の両側縁１２，
１３にそれぞれ一体的に埋め込まれた金属製の細
長い補強締付け部材１４，１５とより構成されて
いる。勿論、その帯状継ぎ手本体１１の可撓性材
料としては、合成樹脂が使用され、また、その補
強締付け部材１４，１５には金属製の細帯片が使
用されている。

そして、この可撓性継ぎ手帯１０は、その帯状
継ぎ手本体１１の両側縁１２，１３に補強締付け
細帯片１４，１５を埋め込むようにして、その補
強締付け細帯片１４，１５をダイスに通過させな
がら、溶融された合成樹脂を押出し機からそのダ
イスに押し込んで、連続的に一体成形したもので
あるところの連続成形品から製作されるものであ
る。

次に、そのように構成された可撓性継ぎ手帯１
０の取付けについて述べるに、その可撓性継ぎ手
帯１０をそのラジエータ側およびエンジン側シユ
ラウド部５４，５５に巻き付けて固定するために
は、先ず、その連続成形品から所定の長さに切断
し、それの両端の側縁に切り込み１６，１７を形
成し、そのようにして、側縁端部にその補強締付
け細帯片１４，１５を露呈する。

次いで、その露呈された補強締付け細帯片１
４，１５の両端部に孔（図示せず）をそれぞれ形
成し、ボルト（図示せず）を通し得るように準備
する。

そのように準備されたならば、第１および第２
図に示すようにその可撓性継ぎ手帯１０をそのラ
ジエータ側およびエンジン側シユラウド部５４，
５５に巻き付け、次いで、第５図に示すよう
に、、両端を互いに重ね合わせ、それら補強締付
け細帯片１４，１５の両端部に形成された孔を合
わせて、ボルト−ナツト手段で締結し、固定して
取り付けを終了する。

第６および７図は、この考案の可撓性継ぎ手帯
の他の具体例２０を示している。

この可撓性継ぎ手帯２０は前述の可撓性継ぎ手
帯１０において、その補強締付け細帯片１４，１
５を補強締付けワイヤ２１，２２に置き換え、そ
して、その帯状継ぎ手本体１１の側面１８，１９
からその補強締付けワイヤ２１，２２に達する切
線２３，２４をその帯状継ぎ手本体１１の両側縁
１２，１３に備えている。

その可撓性継ぎ手帯２０は、前述の可撓性継ぎ
手帯１０と同様に、連続的に成形された長尺の成
形品から適宜の長さに切断されたものであつて、
その分割型クーリング・フアン・シユラウド５
３、すなわち、そのラジエータ側およびエンジン
側シユラウド部５４，５５への取付けは、先ず、
その補強締付けワイヤ２１，２２の両端部２５，
２６を折り曲げてその切線２３，２４から側面１
８，１９に突出させる。

次いで、その帯状継ぎ手本体１１の両側面１
８，１９にそれぞぞれ突出されたその補強締付け
ワイヤ２１，２２の両端部２５，２６を目玉部２
７，２８にそれぞれ折り曲げる。

そのように、ボルト（図示せず）を通す目玉
部、換言するならば、輪２７，２８が補強締付け
ワイヤ２１，２２の両端部２５，２６に形成され
たならば、その可撓性継ぎ手帯２０をそのラジエ
ータ側およびエンジン側シユラウド部５４，５５
に巻き付け、第７図に示すように、その目玉部２
７，２８を互いに合わせ、その互いに合せられた
目玉部２７，２８にボルトを通し、ナツトを締め
付ける。

そのようにして、この可撓性継ぎ手帯２０は、
その分割型クーリング・フアン・シユラウド５３
に簡単に取り付けられる。

この可撓性継ぎ手帯２０では、締付け手段にア
イ・ボルトおよびナツトが使用されるならば、そ
の補強締付けワイヤ２１，２２の両端部２５，２
６に形成される目玉部２７，８は一方のみで済
み、締付けがより簡単になる。

また、前述の帯状継ぎ手本体１１は可撓性材料
として、合成樹脂が使用されたが、合成ゴムを使
用することも可能である。

如上のこの考案によれば、２本の金属製の細長
い補強締付け部材が可撓性材料よりなる帯状継ぎ
手本体の両側縁にその継ぎ手本体の長さ方向に沿
つて伸長されて一体的に埋め込まれ、しかも、そ
の補強締付け部材の両端部がその継ぎ手本体の両
端において、切り込みおよび切線などでその継ぎ
手本体の両側縁に露呈され、その補強締付け部材
の両端部がボルトを固定する手段に使用できるの
で、その補強締付け部材がその帯状継ぎ手本体に
強固に固定され、その継ぎ手本体からその補強締
付け部材の剥離が防止され、また、その補強締付
け部材がその継ぎ手本体によつて衝撃から保護さ
れ、さらに、締付けが簡単になり、しかも、たが
で締付けるようにして、充分な締付け力下で、そ
の継ぎ手本体が分割型クーリング・フアン・シユ
ラウドに固定され、そのようにして、締付け作業
が簡単、かつ、容易になり、それに伴なつて、そ
のフアン・シユラウドの組付け性および繕備性が
向上され、種々の寸法のクーリング・フアン・シ
ユラウドへの適用が可能になり、連続したストリ
ツプ状の成形品に製造し、フープ状に巻き取り、
それから必要な長さに切断して使用することが可
能になり、経済的になり、また、分割型クーリン
グ・フアン・シユラウドが密封下で接続され、騒
音が効果的に低減され、その上、外観仕上がりが
向上され、極めて実用的になる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の可撓性継ぎ手帯をキヤブオ
ーバ形トラツクの分割型クーリング・フアン・シ
ユラウドに適用した概説縦断面図、第２図は第１
図の２−２線に沿つて示した横断面図、第３図は
第１および２図に分割型クーリング・フアン・シ
ユラウドに使用されこの考案の可撓性継ぎ手帯の
斜視図、第４図は、第３図に示した可撓性継ぎ手
帯の横断面図、第５図は第３図に示した可撓性継
ぎ手帯を分割型クーリング・フアン・シユラウド
に組み付けた部分平面図、第６図は、この考案の
他の可撓性継ぎ手帯の横断面図、および第７図は
第６図に示した可撓性継ぎ手帯を分割型クーリン
グ・フアン・シユラウドに組み付け、締付け前の
状態にある部分平面図である。１１……帯自用継ぎ手本体、１２，１３……側
縁、１４，１５……金属製の細長い補強締付け部
材（補強、締付け細帯片）、２１，２２……補強
締付けワイヤ、５３……分割型クーリング・フア
ン・シユラウド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

可撓性材料よりなる帯状継ぎ手本体と、その継
ぎ手本体の長さ方向に沿つて伸長されて、その帯
状継ぎ手本体の両側縁にそれぞれ一体的に埋め込
まれた金属製の細長い補強締付け部材とを含み、
その継ぎ手本体に両端において、切り込みおよび
切線などでその補強締付け部材の両端部をその継
ぎ手本体の両側端に露呈可能にする分割型クーリ
ング・フアン・シユラウド用可撓性継ぎ手帯。