JPS61178257A - アンチスキツド制御装置 - Google Patents

アンチスキツド制御装置

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JPS61178257A
JPS61178257A JP1776485A JP1776485A JPS61178257A JP S61178257 A JPS61178257 A JP S61178257A JP 1776485 A JP1776485 A JP 1776485A JP 1776485 A JP1776485 A JP 1776485A JP S61178257 A JPS61178257 A JP S61178257A
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wheel
actuator
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Hiromi Maehata
前畑 博己
Yutaka Okuda
豊 奥田
Shoichi Masaki
彰一 正木
Satoru Hirano
哲 平野
Ken Asami
謙 浅見
Kazunori Sakai
和憲 酒井
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Denso Corp
Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両用のアンチスキッド制御装置、詳しくは、
急制動時にブレーキ液圧を車輪の回転速度信号に基づい
て増圧モードと減圧モードとに切り換える電子制御式の
アンチスキッド制御装置において、制動時に回転速度信
号に乱れが生じた場合に、ブレーキ液圧の調整が良好に
行なわれなくなることを未然に防止するようにしたアン
チスキッド制御装置に関するものである。
[従来の技術] 走行中の車両に急ブレーキをかけた場合、通常車輪速度
は急速に減少するが、路面とタイヤとの間の摩擦に限界
があるため、車輪にロック状態が生じ、スキッド現象を
招く。
このスキッド現象を防止するために、車輪の回転速度を
検出する検出手段と、検出された車輪速度を基に、車輪
加減速度値及び仮想車体速度値を演算し、それらのデー
タを用い、制動時において摩擦力の高いスリップ率とな
るようにブレーキ液圧を交互に増圧、保持又は減圧させ
、その旨の制御信号をブレーキ液圧調整用のアクチュエ
ータに出力する制御手段とを備えた電子制御式のアンチ
スキッド制御装置が開発されている。
しかし、このようなアンチスキッド制御装置において、
制御時に、上記検出手段により、サスペンション系の共
振、悪路面等による変動成分を含む検出信号が検出され
、この結果制御手段において良好なブレーキ液圧制御を
行なうことが困難となり、このため制動性の向上が阻害
されることが知られている。
すなわち、一般に応答性を良くするため、減圧判定レベ
ルを車輪のスリップ率変動や加速度変動に対し、敏感に
しておくと制御性能は向上するが、悪路またはサスペン
ション系の振動に対しても、不必要な減圧をしてしまい
制動距離がかえって延びてしまうという悪影響がある。
すなわち、第10図にその説明図として図示するように
、急制動を開始すると、制動力を発揮するホイールシリ
ンダ液圧Pg  は図示の実線で示すような曲線を描い
た後、引き続き図示破線で示すようにホイールシリンダ
液圧の高い領域にて、車両のロックに至らせない程度に
制御を行なうのが制動上望ましいが、図示a個所付近で
のサスペンション等の共振や路面変動等により、b、c
で示すように、加速度Gがブレーキ液圧を減圧モードに
切り換える基準加速度Qsより小さくなり、不要な減圧
モードへの切り換えが行なわれ、制御液圧は点線dで示
される状態となり制動効率上望ましくない。
このような問題に対処するものとして、例えば、特開昭
59−140154号公報に示すように、図示の一点鎖
線で示す基準速度値Vsを下回ったときに初めてブレー
キ液圧を減圧モードに切り換えるものが知られている。
[発明が解決しにうとする問題点] しかしながら、上記従来技術では、車速による基準値V
sにより切換制御しているため、真の落込みに対する応
答性を定常的に犠牲にせざる得ず、また基準はすべての
車輪に基いて推定することにより各車輪間の相対的な値
しか得ることができないので完全なものとはならない。
本発明は、上記従来の問題点を解消するためになされた
もので、アンチスキッド制御におけるサスペンション系
の共振や路面などから受ける振動等による車輪速度検出
センサ出力の乱れに対してアクチュエータの不要な減圧
モードへの切り換えを未然に防止できるとともに、増減
圧制御を速応的にまたは応答性を損うことなく、行なう
ことのできるアンチスキッド制御装置を提供することを
目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するためになされた本発明の構成は、第
1図に示すように、 車輪の回転速度を検出する車速検出手段Aと、上記車輪
に印加されるブレーキ液圧を電気信号に応動して調整す
るアクチュエータBと、上記検出手段へからの車輪速度
検出信号を受け上記アクチュエータBに制御信号を出ノ
〕する制御手段Cとを備え、上記ブレーキ液圧が増減制
御されるアンチスキッド制御装置において、 上記制御手段Cは、 上記車輪速度検出信号に基いて車輪の加速度を演算する
車輪加速度演算手段C1と、 上記アクチュエータBを減圧モードに切り換える基準値
を予め複数設定した加速度基準値設定手段C2と、 上記加速度演算手段C1からの加速度が第1の所定値を
一旦越え、再び第1の所定値以下の第2の所定値以下と
なったとき、上記設定手段C2における基準値のうち加
速度の絶対値がより大きい負の加速度基準値を定められ
た期間選択する設定値選択手段C2と、 この設定値選択手段C2からの加速度基準値と上記加速
度演算手段C1からの加速度とを比較して上記アクチュ
エータBを減圧モードに切り換える制御信号を出力する
比較手段C4と、から構成されることを特徴とする。
[作用] 上記本発明の構成により、第2図に示すように時刻t1
にて、ブレーキペダルを急激に踏み込むことにより車両
の制動が開始されると、アクチュエータBの液圧が上昇
して車輪速度が低下する。
この減速は、車速検出手段Aにより検出されて制御手段
Cに入力される。制御手段Cの車輪加速度演算手段C1
では、加速度Gを演算し、その加速度Gが加速度基準値
設定手段C2からの第1の基準値G1より低くなったの
ち、アクチュエータBが保持モードを経て減圧モードへ
切り換えられる(時刻t2>。これにより車輪速度が増
加する。
そして、車輪速度■または加速度Gが所定値を越えたと
き、時刻t4以降にて、アクチュエータBへ増圧モード
の制御が行なわれ、液圧が段階的に増加する。
ところで、車輪がロック傾向から復帰した後、サスペン
ション系の共振、または路面の状態により正の加速度を
ともなっ1c車輪回転速度の振動を検出する。このため
、加速度Gもこれに追随して第1の基準値G1を下まわ
る加速度を検出することがある(時刻t5)。しかし、
時刻t4前の時刻t3にて、振動検出基準値GVを越え
る加速度を検出した場合、その後に加速度が零となった
ときからある一定期間、減圧モードへの切換基準が第2
の基準値G2へ変更される。
これにより、サスペンション系の振動に伴う振動、車速
検出手段Aの振動、あるいは路面から受ける振動に伴う
脈動状態の加速瓜を検出しても、減圧モードへの不要な
切り換えがなくなるので、安定し、制御効率が高く、か
つ、信頼性の高いアンチスキッド制御が行なわれる。
[実施例] 次に、本発明のアンチスキッド制御装置を、一実施例を
挙げて図面と共に説明する。
第3図は後輪駆動の車両に装備されたアンチスキッド制
御装置の全体構成を概略的に表わした系統図である。
図において、1ないし4は車両の各車輪を表わしており
、1は右前輪、2は左前輪、3は右後輪、4は左後輪で
ある。5ないし7はそれぞれ車輪速度を検出するための
電磁ピックアップ式あるいは光電変換式の車速センサで
あり、これらのうち、5は右前輪1付近に取り付けられ
、右前輪1の回転に応じて信号を発生する右前輪車速セ
ンサ、6は左前輪2付近に取り付けられ、左前輪2の回
転に応じて信号を発生する左前輪車速センサ、7は駆動
輪である右後輪3及び左後輪4に動力を伝えるプロペラ
シャフト8に取り付けられ、右後輪3と左後輪4の平均
回転数に対応するプロペラシャフト8の回転に応じて信
号を発生する後輪車速センサである。9ないし12はそ
れぞれ油圧ブレーキ装置であり、液圧ブレーキ装置9は
右前輪1に、液汁ブレーキ装@10は左前輪2に、液圧
ブレーキ装置11は右後輪に、液圧ブレーキ装置12は
左後輪4にそれぞれ配設されている。13はブレーキペ
ダル、14は該ブレーキペダル13の状態に応じて制動
時、非制動時を検出するためのストップスイッチ、15
はブレーキペダル13が踏み込まれるとブレーキ液圧を
発生する液圧シリンダ、17ないし19は液圧シリンダ
15からの液圧を後述の電子制御回路26からの出力に
応じて調整し液圧ブレーキ装置9ないし12に送るアク
チュエータであり、このうち17は右前輪1の液圧ブレ
ーキ装置9に対応する右前輪アクチュエータ、18は左
前輪2の液圧ブレーキ装置10に対応する左前輪アクチ
ュエータ、19は後輪3.4の液圧ブレーキ装置11.
12に対応する後輪アクチュエータである。20ないし
23はアクチュエータ17ないし19から液圧ブレーキ
装置9ないし12へ調整後の液圧を導くための液圧管路
であり、このうち20は右前輪アクチュエータ17と右
前□輪1の液圧ブレーキ装置9との間に設けられた液圧
管路、21は左前輪アクチュエータ18と左前輪2の液
圧ブレーキ装置1oとの間に設けられた液圧管路、22
は後輪アクチュエータ19と右後輪3の液圧ブレーキ装
置11との間に設けられた液圧管路、23は後輪アクチ
ュエータ19と左後輪4の液圧ブレーキ装置12との間
に設けられた液圧管路を表わす。24は電子制御回路2
6の出力に応じてアクチュエータ17ないし19の電磁
ソレノイドと電力供給源との間の接続をスイッチングす
るメインリレー、25は電磁ソレノイド断線時あるいは
ス1〜ツブスイッチ14断線時などアンチスキッド制御
装置に故障が発生した場合に電子制御回路26の出力に
応じて運転者にシステムに異常が発生した旨を通知する
ためのインジケータランプを表わす。26は電子制御回
路であり、車速センサ5ないし7、及びストップスイッ
チ14からの信号を受け、アンチスキッド制御のための
演算処理などを行ない、アクチュエータ17ないし19
、メインリレ〜24及びインジケータランプ25を制御
する出力を発生するものを表わす。
上記右前輪アクチュエータ17、左前輪アクチュエータ
18、及び後輪アクチュエータ19は第4図に図示する
如く、それぞれ、油圧を増減、保持または減圧モードに
切り換える電磁ソレノイド部27と、ブレーキ液圧の減
少時、一時的にブレーキ圧液をたくねえた後マスクシリ
ンダ側にもどしてゆく、リザーバおよびモータ部28と
が備えられており、各アクチュエータから出力されだ液
圧は各液圧管路を介して各液圧ブレーキ装置のブレーキ
・ホイール・シリンダに伝達され各車輪にブレーキをか
けることとなる。また上記増/減制御用電磁ソレノイド
は例えば通電時に液圧を減少するようにされている。
上記電子制御回路26は第5図に示す如き回路構成とな
っており、図における30ないし32はそれぞれ波形整
形増幅回路であり、波形整形増幅回路30は車速センサ
5の信号をマイクロコンピュータ35による処理に適し
たパルス信号とし、他の波形整形増幅回路31.32も
それぞれ同様なパルス信号とするよう構成されている。
33はストップスイッチ14に電気的に接続されたバッ
ファ回路、34はイグニツシジンスイッチ41オン時に
マイクロコンピュータ35などに定電圧を供給するため
の電源回路、35はCPU35a lROM35t+ 
lRAM35c 、I10回路35dなどを備えたマイ
クロコンピュータを表わす。36ないし40はそれぞれ
マイクロコンビ1−夕35からの制御信号に応じた出力
をする駆動回路であり、これらのうち36は右前輪アク
チュエータ17の電磁ソレノイドを駆動するための右前
輪アクチュエータ駆動回路、37は左前輪アクチュエー
タ18の電磁ソレノイドを駆動するための左前輪アクチ
ュエータ駆動回路、38は後輪アクチュエータ19の電
磁ソレノイドを駆動するための後輪アクチュエータ駆動
回路、39は常開接点24aをもつメインリレー24の
コイル24bに通電し常開接点24aをオンさせるため
のメインリレー駆動回路、40はインジケータランプ2
5を点灯させるためのインジケータランプ駆動回路を表
わす。
次にこのように構成されたアンチスキッド制御装置の処
理および動作を説明する。
イグニッションスイッチ41がオンされると、電源回路
34による定電圧がマイクロコンピュータ35などに印
加され、マイクロコンピュータ35のCPU35aはR
OM35bに予め設定されたプログラムに従って演算処
理を実行開始する。
第6図はこの演算処理のうち主たるものを表わした概略
フローチャートであり、この処理においては、まず処理
開始時のみステップ101にて後続の処理のための初期
化処理、例えば後述する各種フラグのリセットなどを行
なう。
その後においては、ステップ107による判定結果に応
じて、ステップ102とステップ103と、ステップ1
04とステップ105とステップ106とステップ10
7とからなる一連の処理、あるいは、ステップ102と
ステップ103とステップ104とステップ105とス
テップ106とステップ107とステップ108とステ
ップ109とからなる一連の処理がイグニッションスイ
ッチ41がオフされるまで繰り返し実行される。
これら一連の処理においては、ステップ102にて制御
許可処理および制御開始判定処理を実行する。即ち、後
述する推定車体速度算出処理ステップ104にて推定車
体速度を算出する際、複数の推定車体速度候補のうちの
1候補となる車輪速度について選定変更を指示するため
の許可フラグFactのセット・リセット処理を行なう
と共に、後述する走行路判別処理ステップ103の処理
内容変更指示、後述するタイマ割込ルーチンにおけるア
クチュエートパターン選択ステップ206等の実行許否
についての指示、および後述する基準速度算出処理ステ
ップ105にて演算すべき基準速度の選定指示を行なう
ための開始フラグFstaのセット・リセット処理を行
なう。
次にステップ103にて、現在車両が走行している道路
の種類、路面状態に基づく摩擦係数および路面の凹凸状
態を推定し、走行路がドライコンクリートに代表される
ような高μ路、ウェットアスファルトのような中間μ路
、もしくは水路などに代表される低μ路であるか、凹凸
の度合が極めて緩やかないわゆる良路、凹凸の度合があ
る程度激しいいわゆる悪路、もしくは凹凸の度合が極め
て激しくアンチスキッド制御にとって皮障を招き易いい
わゆる極悪路(波状路を含む。)など道路自体の性質を
特定の条件に従って判別する走行路判別処理を実行する
。この判別処理の内容を概略的に述べると、個々の車速
センサ5.6.7からの信号を基に演算された、対応す
る車輪速度Vwデータ〈但し後輪の車輪速度については
右後輪3と実際の車輪速度と左後輪4と実際の車輪速度
との平均車輪速度に相当するものである。)、車輪加速
度ywデータ、ROM35b内に予め格納された複数レ
ベルの基準加速度データ、および基準速度算出処理ステ
ップ105にて算出された複数の基準速度データを基に
、個々の車輪毎に、車輪速度、車輪加速度と、基準速度
、基準加速度との各極相み合せによる大小比較に対応す
る処理が行なわれると共に、この処理結果に従ってイン
クリメント、デクリメントされるカウンタの値と予め−
16一 定めた設定値との大小比較が行なわれ、この比較結果に
基づいて最終的に走行路判別が行なわれる。
次にステップ104にて推定車体速度算出処理が実行さ
れる。この処理の概要を述べると、推定車体速度データ
を作成するに当って3つの候補速度、即ち、演算された
車輪速度と、実際の車両走行状態(制動中を含む。)か
ら取り得る走行加速度の上、下限値、前回の推定車体速
度算出処理により算出された推定車体速度などに基づく
2つの演算式のそれぞれにより算出された第1、第2の
推定車体速度とからなる速度、のうち中間値となるもの
を推定車体速度として決定する。この場合、上記候補速
度の1つである上記車輪速度は上記制御許可、開始判定
処理ステップ102にて上述した如き許可フラグF a
ctがリセット状態にある期間においては、3つの車輪
速度のうち中間値をとる車輪速度が候補として選択され
、一方、上記許可フラグFactがセット状態にある期
間においては最大値をとる車輪速度が候補として選択さ
れる。
次にステップ105にて基準速度算出処理が実行される
。この処理内容の概要は、上記開始フラグF staが
リセット状態からセットに反転されるまでつまり減圧開
始(制御開始ともいえる。)までの間においては、制御
開始判定基準速度を算出し、上記開始フラグFstaセ
ッl−後つまり制御開始後においては、路面ノイズ、電
気ノイズ等によるアクチュエータ17ないし19の誤作
動を防止するための路面ノイズ(車体振動)対策基準速
度、減圧を開始させるための1つの基準となる減、圧判
定基準速度、中間μ路を判定するための基準となる中間
μ判定基準速度、および、低μ路を判定するための基準
となる低μ判定基準速度にそれぞれ対応するデータを少
なくとも推定車体速度を含む所定の演算式より作成する
。なお、上記制御開始判定基準速度については、特に悪
路での緩ブレーキによりアクチュエータ17ないし19
の少なくとも1個が非所望な減圧を開始することを未然
に防止するために上記走行路判別処理ステップ103に
て判別された道路自体の性質に応じて演算式中の被減算
数の値を可変としている。また上記路−18= 面ノイズ(車体振動)対策基準速度および減圧判定基準
速度についても、それぞれ、対応する演算式中の被減算
数の値が可変とされ、悪路の状態に応じて減圧加速麿基
準を切換えることにより、過制御による減圧しすぎを防
止できるようにしている。
次にステップ106にてシステム異常チェックを実行す
る。この処理においては、ROM35b内に予め格納さ
れたシステム正常動作時のシステム要素の動作状態に対
応するデータと当該処理時に取り込まれた上記システム
要素の動作状態を表わすデータとを比較検討し、システ
ム異常と判断した場合にはシステム動作状態を示す異常
フラグをセットし、一方異常なしと判断した場合には異
常フラグをリセット状態に維持もしくは反転させるよう
にする。
次にステップ107にて上記異常フラグをみてシステム
異常か否かを判定する。異常フラグがセットされていな
い旨判断された場合、即ち、システムが正常に動作して
いる場合には、上述した如き制御許可、開始判定処理ス
テップ102に進む。
一方異常フラグがセットされている旨判断された場合、
即ち、システムに異常が発生しもしくは異常動作中であ
る場合には、ステップ108およびステップ109が順
次実行された上で上記制御許可、開始判定処理ステップ
102に進む。
ステップ108はシステムに異常が発生した旨を運転者
“に通知させアンチスキッド制御が有効でないことを確
認できるようにするためのステップであり、このステッ
プ108においては、上記の如き判定ステップ107実
行にJ:リレステム異常が発生した旨が最初に判断され
たときのみインジケータランプ点灯の為の制御信号をイ
ンジケータランプ駆動回路40に出力する。この制御信
号を入力したインジケータランプ駆動回路40はこの制
御信号をラッチしてインジケータランプ25が点灯しつ
づ()るようにする。このステップ108においては、
上記の如き制御信号出力後、システムが正常動作状態に
自動復帰したような場合にはインジケータランプ25を
消灯させるための制御信号をインジケータランプ駆動回
路40に出力する処理を併せて実行するようにしてもよ
い。
ステップ109はシステム異常動作時に7エールセーフ
を処理を行なうステップであり、このステップ109に
おいては、3個のアクチュエータ17.18.19のそ
れぞれにおける増/減制御用電磁ソレノイドの当該時点
における各駆動状態の如何にかかわらず非アンチスキッ
ド制御モード即ちブレーキペダル13の踏み込みに応じ
たブレーキ液圧によって制動が行なわれる通常モードに
スイッチングすべく、メインリレー24のコイル24b
に対する通電をカットするための制御信号を出力する処
理が行なわれる。コイル24bが通電状態でなくなると
、それまで閉成されていた常開接点24aが通常の開放
状態にスイッチングされ、これによりアクチュエータ1
7.1’8.19のそれぞれにおける電磁ソレノイドに
対する電源供給が遮断され、少なくともシステム異常が
解除されるまでの間は通常ブレーキ制動が行なわれる。
このシステムフェールセーフ処理ステップ109におい
ては、更に安全性を向上させるために上記の如き電源カ
ットを行なうと共に、各アクチュエータ駆動回路36.
37.38に対して電磁ソレノイドをオフさせるための
制御信号を出力する処理を併せて実行するようにしても
よい。
第7図は第6図にて上述した如き主たる演算処理の実行
途中に所定の周期で実行開始されるタイマ割込ルーチン
を概略的に表わしたフローチャートである。
このタイマ割込ルーチンにおいては、まずステップ20
1にて各車輪毎の車輪速度を演算する処理が実行される
。この車輪速度演算ステップ201においては、現在の
処理実行の際での車速パルスのカウント値と前回の処理
実行の際での車速パルスのカウント値との差と、時間間
隔と、定数とを含む所定の演算式を演算すると共に、必
要に応じてフィルタ処理、即ち、連続した複数回の該演
算式演算により得られた車輪速度を平均化する処理が併
せて行なわれる。なお上記車速パルスのカウントは後述
する車速割込ルーチンにて実行される。
次にステップ202にて各車輪毎の車輪加速度を演算す
る処理が実行される。この車輪加速度演算ステップ20
2においては、上記車輪速度演算ステップ201の実行
により算出された車輪速度と前回の車輪速度演算ステッ
プ201により算出された車輪速度との速度差と、時間
と、定数とを含む所定の演算式を演算すると共に、必要
に応じて上記の如きフィルタ装置とほぼ同様な処理が併
せて行なわれ車輪速度、車輪加速度の脈動成分をなます
ようにしている。
次にステップ203にて、第6図にて上述した許可フラ
グFactがセットされているか否かを判定し、許可フ
ラグFactがセットされていない場合、即ちストップ
スイッチ14がオンされていない等の場合には、ステッ
プ204に進み、一方、許可フラグFactがセットさ
れている場合には、ステップ205ないしステップ20
8からなるルートが順次実行される。
上記ステップ204においては、許可フラグFactの
リセット後の最初の処理時に、全てのアクチュエータ1
7.18.19を非作動状態に復帰させるべく、そのた
めの制御信号をアクチュエータ駆動回路36.37.3
8のそれぞれに出力する処理が行なわれる。この制御信
号を入力したアクチュエータ駆動回路36.37.38
のそれぞれはこの制御信号に対応する状態を保持し、対
応するアクチュエータの電磁ソレノイドに対する通電を
停止し、ブレーキ液圧制御が通常モードで行なわれるよ
うにする。なお許可フラグF actリセット後の第2
回目以降の処理においては上記の如き出力処理は行なわ
れなくてよい。この出力ステップ204を経た後は、通
常、処理中断中の第6図の処理が引き続き実行されるよ
うになる。
一方、許可フラグF actセット時に実行されるステ
ップ205においては、上記車輪速度演算ステップ20
1および上記車輪加速度演算ステップ202にて算出さ
れた各車輪速度および各車輪加速喰と、上記第6図の基
準速度算出処理ステップ105にて算出された各種の基
準速度および予め設定された各種の基準加速度とを比較
する処理が実行される。
次にステップ206にて、上記比較ステップ205によ
り得られた結果に基づいて増/保持/減制御用電磁ソレ
ノイドの駆動パターンを選択する処理が実行される。な
お、各ソレノイドにそれぞれ対応する各種駆動パターン
はROM35b内に予め格納されている。
次にステップ207にて、増圧モード、減圧モードの連
続時間を監視し、減圧モードが通常のアンチスキッド制
御からみてあり得ないと予測される時間以上継続してい
るような場合には許可フラグFactがセット中であっ
てもシステム異常と判断して、次のステップ208にお
いて全てのアクチュエータ17.18.19を強制的に
非作動状態にさせるべく、上記アクチュエートパターン
選択ステップ206にて選択された駆動パターンを変更
する処理が実行される。
次にステップ208にて、最終的な駆動パターンに対応
する制御信号を、対応するアクチュエータ  25 − 夕駆動回路36.37.38に出力する処理が実行され
る。この制御信号を入力したアクチュエータ駆動回路3
6.37.38は、それぞれ、この制御信号に応じて、
対応するアクチュエータ17.18.19の駆動状態を
定める駆動出力を行なう。
この出力ステップ208を軽た後は、通常、処理中断中
の第6図の処理が引き続き実行されるようになる。
第8図は車速センサ5.6.7のそれぞれに1対1に対
応して実行される車速割込ルーチンであり、この車速岬
込ルーチンは車速センサおよび波形整形増幅回路を介し
て車速パルスがマイクロフン、ピユータ35に入力され
てくると、上述した第7図の処理を中断して実行開始さ
れる。この場合、2つ以上の車速パルスにより割込指示
が同時に発生する場合を考慮して3つの車速割込ルーチ
ンに対し予め優先順位を与えであることは言うまでもな
い。
この車速割込ルーチンにおいては、ステップ301が実
行され、車速パルスのカウント値が行なねれる。なおこ
のカウント値は上述した如くタイマ割込ルーチンおける
車輸速痩演稗ステップ201の実行の際用いられる。
以上本アンチスキッド制御装置の全体構成及び処理動作
を概略的に説明したが、次に本発明にかかる主要な処理
を第9図に沿って説明する。
第9図に示すフローチャートは前述の第7図におけるス
テップ205にて実行される処理の一部を表わしている
まず、ステップ400にて初期設定が実行された後、車
速センサ5,6(第3図)からの検出信号に基いて加速
度G(第2図参照)が演算される(ステップ402)。
次のステップ404にて、上記加速度Gが振動検出基準
11GV以上か否かの判断が実行され、該基準値GV以
上と判断されたとき、これを示すフラグがセットされる
(ステップ406)。
次のステップ408にて、ブレーキ液圧を減圧モードに
切り換える信号がONか否かの判断、つまり、第1の基
準値G1か、または第1の基準値G I J:り絶対値
の大きい負の加速度に対応する第2の基準値G2のいず
れの基準値に設定されているか否かの判断が行なわれる
。ステップ408にて第1の基準値G1にあると判断さ
れたとき、ついで、加速度が零か否かの判断および上記
ステップ406のフラグがセットされているか否かの判
断がそれぞれ実行され、(ステップ410.412)、
いずれもrYEsJの場合、第2の基準値G2に変更す
る切換信号が出力され、ついでフラグがリセットされる
すなわち、第1の基準値G1に設定゛されている場合に
おいて、加速度が振動検出基準値GVを越えて、さらに
零から負の値に向うときに第2の基準値G2に切り換え
る。これにより、纏準レベルが下がるので脈動的な加速
度Gを検出しても、第2の基準値G2を下回る値には容
易に到達しないので、不要な減圧モードへの切り換えが
未然に防止される。
一方、第2の基準値G2から第1の基準値G1への復帰
にあたっては、ステップ408,420〜432にて実
行される。すなわち、ステップ408にて、切換信号が
ON状態にあると判断されると、ついでステップ420
にて、フラグの判断が行なわれる。ここでは、すでに切
換信号がONされた後にステップ416にてフラグがリ
セットされるので「NO」と判断され、ステップ428
にてカウントがインクリメントされた後に、ステップ4
30にて第2の基準値G2へ切り換えた後にT1時間経
過したか否かが判断される。このステップ430にて、
rYEsJの場合には、切換信号がOFFにされ、第4
の基準値G2から第1の基準値G1に復帰する。
なお、切換信号は、上記したように、所定時間T1を経
過したとき元に戻るように出力されるのであるが、切換
中に振動検出基準*GVを越える加速度を検出した場合
の補償手段として、ステップ420〜426が設けられ
ている。
すなわち、切換信号がONされているときに、振動検出
基準値GVを越えてフラグがリセットされたとき(ステ
ップ402.404)、このフラグをステップ420に
て判断し、さらに、加速度が零になった時点でカウンタ
をクリアして、この時点から切換信号の時間が新たに設
定される。ついで、フラグをリセットし、次の振動検出
に備える(ステップ428)。
したがって、上記構成により、アンチスキッド制御に悪
影響を及ぼす脈動的な加速度を検出した場合、減圧モー
ドへの切換の基準値が下げられるので、不要な減圧モー
ドへの切り換えを防止できる。
なお、第2図に示すように、時刻t2にて、加速度Gが
第1の基準値G1を横切った場合は、チャタリング防止
のために、第1の基準値G1にヒステリシスを設けてい
る。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、アンチスキッド
制御時におけるブレーキ液圧の増減により発生する路面
から車輪への反力に伴う振動や、サスペンション系の共
振に伴って車速検、出手段の振動を受けて脈動的な加速
度を検出しても、プレ−主液圧の不要な減圧を未然に防
止することができ、通常時の応答性も損ねることがない
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示すブロック図、第2図は本発
明の詳細な説明する説明図、第3図ないし第9図は本発
明の一実施例を表わし、第3図は本実施例のアンチスキ
ッド制御装置の全体の構成を示す系統図、第4図は第3
図にお(プるアクチュエータ17ないし19の要部構成
を示すブロック図、第5図は第3図における電子制御回
路26の回路構成を示すブロック図、第6図は第5図に
示すマイクロコンピュータ35の主要な演算処理を表わ
す概略フローチャート、第7図は同じくタイマ割込みル
ーチンを表わすフローチャート、第8図は、同じく車速
割込みルーチンを表わすフローチャート、第9図は本発
明にかかる主要な演算処理を表わすフローチャー1−1
第10図は従来のアンチスキッド制御装置の作動を説明
する説明図である。 A・・・車速検出手段 B・・・アクチュエータ C・・・制御手段 C1・・・車輪加速麿演紳手段 C2・・・加速度基準値設定手段 C3・・・設定値選択手段 C4・・・比較手段

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 車輪の回転速度を検出する車速検出手段と、上記車輪に
    印加されるブレーキ液圧を電気信号に応動して調整する
    アクチュエータと、上記検出手段からの車輪速度検出信
    号を受け上記アクチュエータに制御信号を出力する制御
    手段とを備え、上記ブレーキ液圧が増減制御されるアン
    チスキッド制御装置において、 上記制御手段は、 上記車輪速度検出信号に基いて車輪の加速度を演算する
    車輪加速度演算手段と、 上記アクチュエータを減圧モードに切り換える基準値を
    予め複数設定した加速度基準値設定手段と、 上記加速度演算手段からの加速度が第1の所定値を一旦
    越え、再び第1の所定値以下の第2の所定値以下となっ
    たとき、上記設定手段における基準値のうち加速度の絶
    対値がより大きい負の加速度基準値を定められた期間選
    択する設定値選択手段と、 この設定値選択手段からの加速度基準値と上記加速度演
    算手段からの加速度とを比較して上記アクチュエータを
    減圧モードに切り換える制御信号を出力する比較手段と
    、 から構成されることを特徴とするアンチスキッド制御装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01501929A (ja) * 1986-03-26 1989-07-06 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング ロツク防止調整装置

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JPS60107440A (ja) * 1983-11-14 1985-06-12 Nissan Motor Co Ltd アンチスキツド制御装置

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