JPS61172846A - (±)−2−クロロプロピオン酸の光学分割法 - Google Patents
(±)−2−クロロプロピオン酸の光学分割法Info
- Publication number
- JPS61172846A JPS61172846A JP1520385A JP1520385A JPS61172846A JP S61172846 A JPS61172846 A JP S61172846A JP 1520385 A JP1520385 A JP 1520385A JP 1520385 A JP1520385 A JP 1520385A JP S61172846 A JPS61172846 A JP S61172846A
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- Japan
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- chloropropionic acid
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- acid
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、 (±)−2−クロロプロピオン酸の光学分
割法に関する。
割法に関する。
2−クロロプロピオン酸は2位の塩素原子の存在により
2種々の2−置換プロピオン酸に変換することが可能な
ため3合成上重要な中間体とじて知られている。たとえ
ば、加圧下においてアンモニア水溶液と作用させること
により、容易にアラニンに導くことができ、また、アル
カリ水溶液で処理することにより容易に乳酸にすること
も可能である。このとき反応は立体特異的に進行するた
め、光学活性の2−クロロプロピオン酸を用いれば光学
活性のアラニンや乳酸を得ることができる。
2種々の2−置換プロピオン酸に変換することが可能な
ため3合成上重要な中間体とじて知られている。たとえ
ば、加圧下においてアンモニア水溶液と作用させること
により、容易にアラニンに導くことができ、また、アル
カリ水溶液で処理することにより容易に乳酸にすること
も可能である。このとき反応は立体特異的に進行するた
め、光学活性の2−クロロプロピオン酸を用いれば光学
活性のアラニンや乳酸を得ることができる。
光学活性の2−クロロプロピオン酸は、このほかに医薬
品、農薬等の中間体としても広く用いられている。
品、農薬等の中間体としても広く用いられている。
従来、光学活性の2−クロロプロピオン酸を得る方法と
しては、光学活性のアラニンや乳酸がらの変換などがあ
るが、光学分割による方法はほとんど知られていない。
しては、光学活性のアラニンや乳酸がらの変換などがあ
るが、光学分割による方法はほとんど知られていない。
光学純度の高い光学活性2−クロロプロピオン酸を工業
的に安価に製造するには、安価に得られる2−クロロプ
ロピオン酸のDL体を原料とした経済的な光学分割法の
開発が切望されている。
的に安価に製造するには、安価に得られる2−クロロプ
ロピオン酸のDL体を原料とした経済的な光学分割法の
開発が切望されている。
〔問題点を解決するための手段および発明の態様〕本発
明者らは、従来技術の問題点を克服すべ((±)−2−
クロロプロピオン酸の光学分割法について種々研究した
結果、一般式[I)(式中、Rは水素原子またはメチル
基を示す)で表される光学活性のアミンを使用すること
により (土)−2−クロロプロピオン酸を高収率で光
学分割できることを見出し1本発明を完成した。
明者らは、従来技術の問題点を克服すべ((±)−2−
クロロプロピオン酸の光学分割法について種々研究した
結果、一般式[I)(式中、Rは水素原子またはメチル
基を示す)で表される光学活性のアミンを使用すること
により (土)−2−クロロプロピオン酸を高収率で光
学分割できることを見出し1本発明を完成した。
すなわち9本発明は、 (±)−2−クロロプロピオン
酸に光学活性の該アミンを作用させてジアステレオマー
塩を形成させ、その溶解度差を利用して光学分割する方
法である。
酸に光学活性の該アミンを作用させてジアステレオマー
塩を形成させ、その溶解度差を利用して光学分割する方
法である。
本発明では分割剤としての光学活性の該アミンと(±)
−2〜クロロプロピオン酸とのモル比を特に限定するも
のではないが、 (±)−2−クロロプロピオン酸に対
して該アミンを実質的に0.8〜1.0当量使用すると
(±)−2−クロロプロピオン酸を効率よくかつ高純度
で分割できるので好ましい。
−2〜クロロプロピオン酸とのモル比を特に限定するも
のではないが、 (±)−2−クロロプロピオン酸に対
して該アミンを実質的に0.8〜1.0当量使用すると
(±)−2−クロロプロピオン酸を効率よくかつ高純度
で分割できるので好ましい。
本発明の方法において、 (±)−2−クロロプロピオ
ン酸と光学活性の該アミンを液体希釈剤。
ン酸と光学活性の該アミンを液体希釈剤。
たとえば、水、メタノール、エタノール、1−プロパツ
ール、2−プロパツール、アセトン等の有機溶媒単独も
しくは混合物に加熱溶解した後冷却して過飽和となし、
好ましくは光学活性の2−クロロプロピオン酸・該アミ
ン塩の種結晶を少量接種しる。こうして得られた精製難
溶性ジアステレオマー塩を水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、アンモニウム等の塩基で処理し、エーテル、ベ
ンゼンなどの有機溶媒により抽出して光学活性の該アミ
ンを回収する。さらに母液を鉱酸により酸性とし。
ール、2−プロパツール、アセトン等の有機溶媒単独も
しくは混合物に加熱溶解した後冷却して過飽和となし、
好ましくは光学活性の2−クロロプロピオン酸・該アミ
ン塩の種結晶を少量接種しる。こうして得られた精製難
溶性ジアステレオマー塩を水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、アンモニウム等の塩基で処理し、エーテル、ベ
ンゼンなどの有機溶媒により抽出して光学活性の該アミ
ンを回収する。さらに母液を鉱酸により酸性とし。
エーテル、塩化メチレンなどの有機溶媒により抽出し、
乾燥+ ’IM縮して(+)または(−)−2−クロロ
プロピオン酸を得る。
乾燥+ ’IM縮して(+)または(−)−2−クロロ
プロピオン酸を得る。
(±)−2−クロロプロピオン酸を一般式(1)(式中
、Rは水素原子またはメチル基を示す)で表される光学
活性のアミンを作用させることにより(±)−2−クロ
ロプロピオン酸を高収率で光学分割する方法を開発した
ことにより、医薬。
、Rは水素原子またはメチル基を示す)で表される光学
活性のアミンを作用させることにより(±)−2−クロ
ロプロピオン酸を高収率で光学分割する方法を開発した
ことにより、医薬。
農薬等の合成中間体として有用な光学活性な2−クロロ
プロピオン酸を工業的に有利に得られるようになった。
プロピオン酸を工業的に有利に得られるようになった。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが
本発明はこれらによって限定されるものではない。
本発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例1゜
水14.1mlに(±)−2−クロロプロピオン酸5.
95gと(+)−3−メチル−2−フェニルフ゛チルア
ミン8.15gを加え、加熱溶解した後、別途に合成し
た精製(−)−2−クロロプロピオン酸・(+)−3−
メチル−2−フェニルフ゛チルアミン塩数mgを接種し
た後、室温にて5時間放置した。
95gと(+)−3−メチル−2−フェニルフ゛チルア
ミン8.15gを加え、加熱溶解した後、別途に合成し
た精製(−)−2−クロロプロピオン酸・(+)−3−
メチル−2−フェニルフ゛チルアミン塩数mgを接種し
た後、室温にて5時間放置した。
析出した結晶を濾過することにより(−)−2−クロロ
プロピオン酸・ (+)−3−メチフレー2−フェニル
ブチルアミン塩7.76gを得た。この塩を水で2回再
結晶し、精製(−)−2−クロロプロピオン酸・ (+
)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン塩2.22
gを得た。
プロピオン酸・ (+)−3−メチフレー2−フェニル
ブチルアミン塩7.76gを得た。この塩を水で2回再
結晶し、精製(−)−2−クロロプロピオン酸・ (+
)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン塩2.22
gを得た。
((r) :’ +14.23°(c 1.0.MeO
H)。
H)。
融点:147〜148.5℃
収率:31.5%
(用いた(±)−2−クロロプロピオン酸中の(−)−
2−クロロプロピオン酸に対する収率) この塩に水酸化ナトリウム0.35gと水5 mlを加
えてエーテル抽出した。つづいて水層に濃硫酸3mlを
加えて塩化メチレンで抽出した後、蒸溜により精製して
714mgの(−)−2−クロロプロピオン酸を得た。
2−クロロプロピオン酸に対する収率) この塩に水酸化ナトリウム0.35gと水5 mlを加
えてエーテル抽出した。つづいて水層に濃硫酸3mlを
加えて塩化メチレンで抽出した後、蒸溜により精製して
714mgの(−)−2−クロロプロピオン酸を得た。
〔α〕2″−10,90°(c O,994,クロロホ
ルム)光学純度83.2%。
ルム)光学純度83.2%。
収率:24.2%
(用いた(±)−2−クロロプロピオ7fll中の(−
)−2−クロロプロピオン酸に対する収率) 実施例2、 水28m lに(±)−2−クロロプロピオン酸1.1
9gと(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン
1.63gを加え、加熱溶解した後、実施例1と同様な
操作を行い、(+)−2−クロロプロピオン酸・ (”
−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン塩を得た
。この塩を水で2回再結晶し、精製塩565mgを得た
。
)−2−クロロプロピオン酸に対する収率) 実施例2、 水28m lに(±)−2−クロロプロピオン酸1.1
9gと(−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン
1.63gを加え、加熱溶解した後、実施例1と同様な
操作を行い、(+)−2−クロロプロピオン酸・ (”
−)−3−メチル−2−フェニルブチルアミン塩を得た
。この塩を水で2回再結晶し、精製塩565mgを得た
。
(Q’) 巳’ −14,23’ (c 1.0.Me
OH)。
OH)。
融点:146〜148.5℃
この塩に水酸化ナトリウム0.12gと水1.5 ml
を加えてエーテル抽出した。つづいて水層に濃硫酸1
mlを加えて塩化メチレンで抽出することにより203
mgの(+)−2−クロロプロピオン酸を得た。
を加えてエーテル抽出した。つづいて水層に濃硫酸1
mlを加えて塩化メチレンで抽出することにより203
mgの(+)−2−クロロプロピオン酸を得た。
〔α) 7+to、qoo(c 1.00クロロホルム
)光学純度83.2%。
)光学純度83.2%。
収率:34.1%
(用いた(±)−2−クロロプロピオン酸中の(+)−
2−クロロプロピオン酸に対する収率)
2−クロロプロピオン酸に対する収率)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (±)−2−クロロプロピオン酸の光学分割を行うに際
し、一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (式中、Rは水素原子またはメチル基を示す)で表され
る光学活性のアミンを作用させることを特徴とする(±
)−2−クロロプロピオン酸の光学分割法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1520385A JPS61172846A (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | (±)−2−クロロプロピオン酸の光学分割法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1520385A JPS61172846A (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | (±)−2−クロロプロピオン酸の光学分割法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61172846A true JPS61172846A (ja) | 1986-08-04 |
Family
ID=11882307
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1520385A Pending JPS61172846A (ja) | 1985-01-29 | 1985-01-29 | (±)−2−クロロプロピオン酸の光学分割法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61172846A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0395138A (ja) * | 1989-09-07 | 1991-04-19 | Nissan Chem Ind Ltd | 3―メチルヘプタン酸の光学分割法 |
WO1997035833A1 (fr) * | 1996-03-28 | 1997-10-02 | Nagase & Company, Ltd. | Procede de racemisation d'amines actifs sur le plan optique |
CN102344355A (zh) * | 2011-08-25 | 2012-02-08 | 上海科利生物医药有限公司 | 一种手性(s)-2-氯丙酸的制备方法 |
-
1985
- 1985-01-29 JP JP1520385A patent/JPS61172846A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0395138A (ja) * | 1989-09-07 | 1991-04-19 | Nissan Chem Ind Ltd | 3―メチルヘプタン酸の光学分割法 |
WO1997035833A1 (fr) * | 1996-03-28 | 1997-10-02 | Nagase & Company, Ltd. | Procede de racemisation d'amines actifs sur le plan optique |
CN102344355A (zh) * | 2011-08-25 | 2012-02-08 | 上海科利生物医药有限公司 | 一种手性(s)-2-氯丙酸的制备方法 |
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