JPS6213936B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6213936B2
JPS6213936B2 JP5405781A JP5405781A JPS6213936B2 JP S6213936 B2 JPS6213936 B2 JP S6213936B2 JP 5405781 A JP5405781 A JP 5405781A JP 5405781 A JP5405781 A JP 5405781A JP S6213936 B2 JPS6213936 B2 JP S6213936B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clinofibrate
methyl ethyl
ethyl ketone
acid
ammonium salt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5405781A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57167941A (en
Inventor
Noritaka Hanma
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP5405781A priority Critical patent/JPS57167941A/ja
Publication of JPS57167941A publication Critical patent/JPS57167941A/ja
Publication of JPS6213936B2 publication Critical patent/JPS6213936B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、クリノフイブラートの精製法に関す
るものである。
更に詳しくは粗製クリノフイブラートをアセト
ンまたはメチルエチルケトン中でアンモニアと反
応させ、沈澱するクリノフイブラートアンモニウ
ム塩を単離する過程で不純物を除き、ついで酸で
処理することを特徴とするクリノフイブラートの
精製法に関するものである。
クリノフイブラート(clinofibrate)は、2・
2′−(4・4′−シクロヘキシリデンジフエノキ
シ)−2・2′−ジメチル二酪酸の一般的名称であ
り、本化合物は高脂質血症治療剤として有用であ
る。
クリノフイブラートの製造法としては、特公昭
5010298号公報に記載されている如く、(A)4・
4′−シクロヘキシリデンジフエノールにクロロホ
ルム、メチルエチルケトンおよびアルカリを反応
させる方法および(B)4・4′−シクロヘキシリデン
ジフエノールと一般式() (式中、Xはハロゲン原子またはヒドロキシル基
を示す。) で示されるカルボン酸またはその誘導体とを縮合
させる方法があるが、何れの方法においても種々
の副生物の生成を避けることは困難である。
即ち、(A)の方法ではメチルエチルケトンの重合
物および2・3−ジメチルアクリル酸、2−エチ
ルアクリル酸などの脂肪族カルボン酸さらに式
() で示されるモノカルボン酸、4・4′−シクロヘキ
シリデンジフエノールとクロロホルムのライマー
−テイーマン(Reimer−Tiemann)反応による
副生物その他種々の副生物が生成する。また(B)の
方法では未反応のカルボン酸誘導体()および
2・3−ジメチルアクリル酸、2−エチルアクリ
ル酸さらに式()のモノカルボン酸などが副生
する。
本発明者らは上記の副生物とクリノフイブラー
トを効果的に分離するために、当該分野で一般的
に用いられている単離精製の方法を本化合物に適
用したが、何れの方法においても特に酸性副生物
とクリノフイブラートの分離が困難であるか、ま
たは多量のクリノフイブラートの損失を伴うた
め、工業的実施には種々の問題点があつた。例え
ば、再結晶法による精製では、クリノフイブラー
トの収率が極めて低く、しかもモノカルボン酸
()はこの方法では完全に除くことは困難であ
つた。また、クリノフイブラートと副生物の酸性
度の差を利用する方法では、クリノフイブラート
と副生するカルボン酸のpka値が近似しているた
め分離は困難であつた。さらに上記の反応によつ
て得られた粗製クリノフイブラートを常法によつ
てエステル化し、カラムクロマトグラフイーで分
離する方法では不純物との分離は可能であつた
が、極めて長時間を要するため、工業的には到底
使用できるものではなかつた。
そこで本発明者らは種々検討の結果、粗製クリ
ノフイブラートのアセトンまたはメチルエチルケ
トン溶液にアンモニアを加え、析出するクリノフ
イブラートアンモニウム塩を単離し、ついでこの
塩を酸で処理することによつて高純度のクリノフ
イブラートが得られることを見出し本発明を完成
した。本発明の方法ではクリノフイブラートアン
モニウム塩と前記の副生カルボン酸類のアンモニ
ウム塩がほぼ完全に分離されるためクリノフイブ
ラートの損失が少なく、高収率でしかも高純度の
目的物が得られる。この際に溶媒としてアセトン
およびメチルエチルケトンのみが良好な結果を与
えた。即ち、n−ヘキサン、n−ヘプタン、ベン
ゼン、トルエン、塩化メチレン、クロロホルム、
1・2−ジクロロエタン、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン、ジエチルエーテルおよびメチルイソ
ブチルケトンでは不純物との分離が困難であり、
水、メタノール、エタノール、イソプロパノー
ル、ジメチルホルムアミドではクリノフイブラー
トの損失が大であつた。また、アンモニウム塩以
外の塩、例えばナトリウム、カリウム、カルシウ
ムなどの無機塩、モノメチルアンモニウム、トリ
エチルアンモニウム、シクロヘキシルアンモニウ
ム、ジシクロヘキシルアンモニウム、ベンジルア
ンモニウム、ジベンジルアンモニウムなどの有機
アミン塩と種々の溶媒の組み合わせでは目的を達
することはできなかつた。
以上の如く、極めて限定された塩基と溶媒を選
ぶことによつてクリノフイブラートと複雑な組成
を有する不純物が効果的にしかも工業的に有利に
分離できる知見を得たのは本発明者らがはじめて
である。
次に本発明の実施方法の一例を示す。
先ず、特公昭50−10298号公報に示されている
方法に従つて4・4′−シクロヘキシリデンジフエ
ノールにメチルエチルケトン溶媒中でクロロホル
ムとアルカリを反応させたのち、メチルエチルケ
トンを留去し、残渣を水に溶解して有機溶媒で抽
出して中性成分を除去する。水層を酸析し、適当
な有機溶媒で抽出し、溶媒を留去すると前記の副
生物を含む粗製クリノフイブラートが得られる。
この粗製品をアセトンまたはメチルエチルケトン
に溶解し、室温から80℃の温度でアンモニアを加
えて撹拌すると結晶が析出し、これを取してク
リノフイブラートアンモニウム塩を得る。この際
に上記の縮合反応終了後、反応溶媒として使用し
たメチルエチルケトンを留去することなくそのま
ま水を加えて酸析し、分離する有機層にアンモニ
アを加えても目的を達することができる。このよ
うにして得られたクリノフイブラートアンモニウ
ム塩は通常無水物として得られるが、反応系内に
水分が存在する場合は一水和物として得られる場
合もある。
次に、得られたクリノフイブラートアンモニウ
ム塩を塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、メタンスルホ
ン酸などの酸で処理することによつて目的とする
クリノフイブラートが得られる。
以下実施例によつて本発明を更に詳細に説明す
る。
参考例 1 4・4′−シクロヘキシリデンジフエノール32.2
g、メチルエチルケトン400gおよび苛性カリ140
gの混合物にクロロホルム75gを10から20℃で5
時間を要して滴下した。常圧でメチルエチルケト
ンを留去し、残渣に水を加えてトルエンで抽出し
た。水層に塩酸を加えてPH1となし、トルエンで
抽出し、トルエン層を水洗して減圧濃縮し、88g
の粘稠液体の粗製クリノフイブラートを得た。こ
の粗製品中には47.7g(収率84.9%、対4・4′−
シクロヘキシリデンジフエノール)のクリノフイ
ブラートが含まれていることがガスクロマトグラ
フイーで確かめられた。
実施例 1 参考例1で得られた粗製クリノフイブラートと
メチルエチルケトン300mlに溶解し、撹拌下約60
℃でアンモニアガスを10分間導入し、室温まで冷
却して析出物を取し、乾燥してクリノフイブラ
ートのアンモニウム塩50.6g(収率98.9%、対粗
製クリノフイブラート)を白色結晶として得た。
融点 193〜195(分解) 元素分析値(C28H42N2O6) C(%) H(%) N(%) 理論値 66.90 8.42 5.57 分析値 66.71 8.60 5.45 次にこのアンモニウム塩40.2gを水100mlに溶
解し、50%硫酸水を加えてPH1となし、塩化メチ
レンで抽出し、有機層を水洗後濃縮し、残渣にキ
シレンを加えて結晶化させこれと取してクリノ
フイブラート34.0g(収率90.6%、対アンモニウ
ム塩)を得た。このものはガスクロマトグラフイ
ーにより純度が99%以上であることを確認した。
融点 145℃ 元素分析値(C28H36O6) C(%) H(%) 理論値 71.77 7.74 分析値 71.70 7.88 実施例 2 参考例1と同様にして得られた粗製クリノフイ
ブラートをアセトン300mlに溶解し、実施例と同
様にしてクリノフイブラートアンモニウム塩49.3
g(収率97.4%、対粗製クリノフイブラート)を
得た。
融点 196℃(分解) 元素分析値(C28H42N2O6) C(%) H(%) N(%) 66.90 8.42 5.57 67.08 8.61 5.66 次に、このクリノフイブラートアンモニウム塩
40.2gを実施例1と同様に処理してクリノフイブ
ラート49.3g(収率88.5%、対アンモニウム塩)
を得た。このものはガスクロマトグラフイーによ
り純度が99%以上であることを確認した。
融点 147℃ 元素分析値(C28H36O6) C(%) H(%) 理論値 71.77 7.74 実測値 71.68 7.66 実施例 3 4・4′−シクロヘキシリデンジフエノール32.2
g、メチルエチルケトン430gおよび苛性カリ140
gの混合物にクロロホルム75gを10〜20℃で5時
間を要して滴下した。反応液を30分還流したのち
室温まで冷却し、水500mlを加え、濃塩酸を加え
てPH1となし、有機層を分液し、塩化カルシウム
で乾燥したのち45〜60℃で約10分間アンモニアガ
スを導入し、同温度で1時間撹拌し、更に室温で
5時間撹拌した。析出結晶を取し、減圧乾燥し
てクリノフイブラートアンモニウム塩一水和物
51.8g(収率82.9%、対4・4′−シクロヘキシリ
デンジフエノール)を白色結晶として得た。
融点 194℃分解 元素分析値(C28H42N2O6・H2O) C(%) H(%) N(%) 理値値 64.59 8.52 5.38 実測値 64.39 8.48 5.45 次に得られたクリノフイブラートアンモニウム
塩一水和物41.6gを水200mlに溶解し、濃塩酸を
加えてPH1となし、トルエンで抽出し、有機層を
水洗後濃縮し、残渣にトルエンを加えて結晶化さ
せてクリノフイブラート34.8g(収率93.0%、対
アンモニウム塩)を得た。このものはガスクロマ
トグラフイーにより純度が99%以上であることを
確認した。
融点 146℃ 元素分析値(C28H36O6) C(%) H(%) 理論値 71.77 7.74 実測値 71.58 7.81 実施例 4 乾燥トルエン100mlに4・4′−シクロヘキシリ
デンジフエノール2.68gを加え、氷冷下パラフイ
ンに分散した50%水素化ナトリウム0.15gを加え
た。反応液にα−ブロモ−α−メチル酪酸エチル
6.40gを1時間を要して滴下したのち60℃で1時
間加熱した。反応液を室温まで冷却し、水洗し、
トルエンを減圧下留去し粗製クリノフイブラート
のジエチルエステル6.5gを油状物として得た。
この油状物をメタノール100mlに溶解し、苛性カ
リ5gを加えて2時間還流したのち濃縮し、残渣
に2N塩酸100mlを加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水洗し、濃縮して粗製クリノフイブラー
ト5.4gを得た。この粗製品中には1.68g(収率
36%)のクリノフイブラートが含まれていること
がガスクロマトグラフイーで確かめられた。
このようにして得られた粗製クリノフイブラー
トをメチルエチルケトン50mlに溶解し、撹拌下60
〜65℃でアンモニアガスを10分間導入し、室温ま
で冷却して析出結晶を取し、乾燥してクリノフ
イブラートのアンモニウム塩1.73g(収率96.1
%、対粗製クリノフイブラート)を得た。
融点 194〜195℃(分解) 本品1gを実施例1と同様の方法で処理し、ク
リノフイブラート0.86g(収率92.4%)を得た。
融点 146℃ このものはガスクロマトグラフイーにより純度
が99%以上であることを確認した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 4・4′−シクロヘキシリデンジフエノールよ
    り誘導される 式 で示されるクリノフイブラートの粗製品を、アセ
    トンまたはメチルエチルケトン中でアンモニアと
    反応させ、沈澱するクリノフイブラートアンモニ
    ウム塩を単離し、ついで酸で処理することを特徴
    とするクリノフイブラートの精製法。 2 4・4′−シクロヘキシリデンジフエノール
    に、クロロホルム、メチルエチルケトンおよびア
    ルカリを反応させることにより得られるクリノフ
    イブラートの粗製品を用いた特許請求の範囲第1
    項記載の精製法。 3 4・4′−シクロヘキシリデンジフエノール
    に、一般式 (式中、Xはハロゲン原子またはヒドロキシル基
    を示す。) で示されるカルボン酸またはその誘導体を縮合さ
    せることにより得られるクリノフイブラートの粗
    製品を用いた特許請求の範囲第1項記載の精製
    法。
JP5405781A 1981-04-09 1981-04-09 Purification of clinofibrate Granted JPS57167941A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5405781A JPS57167941A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Purification of clinofibrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5405781A JPS57167941A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Purification of clinofibrate

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57167941A JPS57167941A (en) 1982-10-16
JPS6213936B2 true JPS6213936B2 (ja) 1987-03-30

Family

ID=12959979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5405781A Granted JPS57167941A (en) 1981-04-09 1981-04-09 Purification of clinofibrate

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS57167941A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH022320U (ja) * 1988-06-13 1990-01-09

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102816060B (zh) * 2012-09-14 2016-03-02 瑞阳制药有限公司 高纯度克利贝特的制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH022320U (ja) * 1988-06-13 1990-01-09

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57167941A (en) 1982-10-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4421913A (en) Separation of triphenylphosphine oxide from methotrexate ester and purification of said ester
JP2004527577A (ja) 4−フェニル酪酸の合成
JPH10506626A (ja) 2,6−ジイソプロピルフェノールの精製方法
US4966996A (en) Process for the preparation of E-2-propyl-2-pentenoic acid and physiologically compatible salts thereof
CN114174261A (zh) 制备一氧化氮供体型前列腺素类似物的方法
JPS6213936B2 (ja)
EP0169688A1 (en) Process for preparing anti-inflammatory cycloalkylidenemethylphenylacetic acid derivatives
JP3291991B2 (ja) O,s−ジメチル n−アセチルホスホルアミドチオエートの精製法
JP3291987B2 (ja) O,s−ジメチル−n−アセチルホスホルアミドチオエートの精製法
US4590295A (en) Process for the manufacture of p-hydroxyphenyl-acetic acid
JPH0421674A (ja) 2―クロロ―5―(アミノメチル)チアゾールの製造方法
US4521616A (en) Method for the preparation of fluoroanthranilic acids
JP3907787B2 (ja) 安息香酸誘導体の製造方法
US5091540A (en) Process for preparing clotrimazole
HU203716B (en) Process for producing optically active amino-acids
JP3084577B2 (ja) 光学活性なアトロラクチン酸の製造方法および製造の中間体
JP2594780B2 (ja) セファロスポリン誘導体の新規製造方法
JP3823385B2 (ja) 2,4,5−トリフルオロ−3−ヨ−ド安息香酸およびそのエステル類の製造方法
JPS61172846A (ja) (±)−2−クロロプロピオン酸の光学分割法
US4954624A (en) Process for the production of cephalosporin derivatives
JPH01143847A (ja) 3−(3,5−ジ第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸エステルの分離精製法
JP3523661B2 (ja) 2−アルキル−4−ハロゲノ−5−ホルミルイミダゾールの精製方法
JPH07267985A (ja) タウロウルソデオキシコール酸水和物の製法
JP3201044B2 (ja) ジフルオロメトキシトリフルオロ安息香酸エステル類の製法
US6906039B2 (en) Process for preparation of erythromycin compounds