JPS6117014Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はサークライン電球、巻取ホース等の断
面がリング状或いは楕円状の商品を収納し、かつ
収納したままの状態で展示、及び持ち運びするこ
とが出来る収納展示容器に関するものである。

〈従来の技術〉 従来、サークライン電球、巻取ホース等の商品
を収納する場合には商品全体の厚紙等で構成され
る直方体の容器の中に収納し、持ち運びしてい
た。

〈考案が解決しようとする問題点〉 しかし前記のような容器では、商品を収納した
状態で商品の一部を露出したり、展示することが
出来ず、又使用される用紙も多いため不経済であ
る等の問題があつた。

本考案に係る容器は前記の問題点を解決すると
共に、収納したままで展示することも出来る容器
を提供しようとするものである。

〈問題点を解決するための手段〉 前記問題点を解決する手段を実施例に対応する
第１図乃至第３図に用いて説明すると、本考案は
円板１の上下端に一定巾の突出部２を形成し、こ
の突出部２の両側に内側に湾曲した湾曲辺ａを有
する脚板３を折曲線を介して連設し、この脚板３
の外側に前記円板１の外周に隣接するよう内側面
が湾曲した上板４を折曲線を介して連設し、かつ
この上板４の外側に内側に湾曲した湾曲辺ｂを上
下端に有する起立板５を折曲線を介して連設し、
更に上板４と起立板５との堺部中央の一方には突
起ｃを他方には係止溝ｄを穿設して構成されるブ
ランク板よりなり、前記脚板３を起立すると共に
上板４を水平に折り曲げ、上板４の両側の起立板
５を下方折り込むと共に突起ｃを係止溝ｄに嵌入
係止して組立構成してなるものである。

〈作用〉 上記手段によれば、第２図及び第３図に示す如
く、湾曲辺ａと湾曲辺ｂとにより円板１の上に置
かれたリング状商品の一部を外側と内側とから挾
持して保持することが出来、従つて商品の大部分
を露出して展示することが出来る。

〈実施例〉 上記手段を適用した場合に於ける一実施例を具
体的に説明すると、第１図に於いて、１は円板で
あつてその上下端には一定巾の突出部２が形成さ
れ、この突出部２の両端には夫々内側に湾曲した
湾曲辺ａを有する脚板３が折曲線を介して連設さ
れ、更にこの脚板３には前記円板１の外周に隣接
するよう内側面に湾曲した円板４が折曲線を介し
て連設され、かつこの上板４の外側には内側に湾
曲した湾曲辺ｂを上下端に有しかつ前記脚板３の
左右巾と同一の左右巾を持つた起立板５が折曲線
を介して連設され、且つ上板４と起立板５との堺
部中央の一方には突起ｃが又他方には該突起ｃが
嵌入し得る係止溝ｄが穿設されてブランク板が構
成されている。

次に上記構成のブランク板の組立及びその使用
について説明する。

先ずサークライン電球Ｓを円板１の上に載置
し、脚板３を起立すると共に脚板３の湾曲辺ａぜ
サークライン電球Ｓの外周面を押さえ、次に上板
４を水平に折り曲げると共に両側の起立板５を揃
えて下方に折り込み、該起立板５の両端に設けら
れた湾曲辺ｂによりサークライン電球Ｓの内周面
を押さえると共に上板４と起立板５の堺部中央に
設けられた突起ｃを係止溝ｄに嵌入係止すること
により第２図に示す如くサークライン電球Ｓの大
部分を露出することが出来、かつ安定した状態で
収納保持することが出来る。

また展示する際にはこれを平面状に或いは第３
図に示すように起立して載置することも可能であ
る。

上述した実施例に於いては突起ｃと係止溝ｄと
を夫々穿設したが、これ等を省略して、この部分
をテープで固定することも可能である。

また第３図に示す如く円板１の所定位置に手掛
穴ｅを穿設し、この部分に手を挿入することによ
つて収納された商品の持ち運びを容易にすること
も可能である。

更に上述した湾曲辺ａと湾曲辺ｂの形状を商品
の形状により変えることによつてリング状或いは
楕円状の商品を収納展示したり持ち運ぶことも可
能である。

〈考案の交果〉 本考案に係る容器は上述の構造と作用を有する
ので、従来の如く商品全体を収納する容器と異な
り、使用する用紙が極めて少なくて済み、かつ収
納商品を露出することが出来るのでそのままの状
態で商品を展示することが出来、更に起立板と脚
板との湾曲辺で収納商品の内外周面を夫々押さえ
て挾持出来るので、商品を安定した状態で固定収
納することが出来る等の効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は展開平面図、第２図及び第３図は組立
及び使用説明図である。 １は円板、２は突出部、３は脚板、４は上板、
５は起立板、ａ，ｂは湾曲辺である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 円板１の上下端に一定巾の突出部２を形成
   し、この突出部２の両側に内側に湾曲した湾曲
   辺ａを有する脚板３を折曲線を介して連設し、
   この脚板３の外側に前記円板１の外周に隣接す
   るよう内側面が湾曲した上板４を折曲線を介し
   て連設し、かつこの上板４の外側に内側に湾曲
   した湾曲辺ｂを上下端に有する起立板５を折曲
   線を介して連設し、更に上板４と起立板５との
   堺部中央の一方には突起ｃを他方には係止溝ｄ
   を穿設して構成されるブランク板よりなり、前
   記脚板３を起立すると共に上板４を水平に折り
   曲げ、上板４の両側の起立板５を下方に折り込
   むと共に突起ｃを係止溝ｄに嵌入係止して組立
   構成した収納展示容器。 (2) 円板１の所定位置に手掛穴を穿設したことを
   特徴とした実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の収納展示容器。