JPH024891Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、直径及び高さが異なる瓶等の高さを
揃えて、多数収容出来る異径、異高瓶収納箱に関
するものである。

従来の技術 従来直径が異り且つ高さが異る瓶類を同時に同
一の箱内に収容する必要が無かつたので、背の高
さ及び直径が同じ瓶は同じ箱に納めていた。然し
乍ら近時異つた種類の薬品を複合して使用する機
会が多くなり、同じ箱に異つた高さ及び異つた径
の瓶類を同時に収容した方が便利となつた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、直径が異り、更に高さが異る瓶類を
同時に多数収容し、且つ瓶の頭を揃えて摘み出し
易くする紙箱をその目的として開発したものであ
る。

問題点を解決するための手段 本考案の手段を説明するに、正面版１の上縁折
り筋２を介して糊付基版３を設け、該糊付基版上
部に略Ｓ字型切り込み４を多数斜設して各端より
垂直に平行する切り込み折り筋５，６を切り込ん
だ中仕切版７を多数連設し、更に切り込み折り筋
８で中央仕切版９を設け、該中央仕切版の両端に
折り筋１０，１１を介して糊付片１２，１３を突
設し、前記正面版１の下縁折り筋１４に依つて底
版１５を連設し、一側には折り筋１６で側面版１
７を設け、上下に折り筋１８，１９を介して蓋差
込片２０及び底差込片２１を各々設け、他側には
折り筋２２で側面版２３を連設し、上下に折り筋
２４，２５に依つて蓋差込片２６及び底差込片２
７を設け、更に折り筋２８を介して背面版２９を
連設し、上縁折り筋３０で蓋差込片３２を有する
蓋版３１を設け、下縁折り筋３３を介して底版３
４を連設し、続いて折り筋３５に依つて糊付版３
６を設け、更に切り込み折り筋３７と連結して多
数斜設した切り込み３８で底支持版３９を多数連
設し、垂直に平行する各切り込み４０，４１に依
つて糊付部４２を区画し、更に多数の山型切り込
み４３とこれを連結する斜状切り込み４４で中仕
切版４５を多数形成し、更に前記斜状切り込み４
４に連結する切り込み４６で糊付片４７を連設
し、背面版２９の他側に折り筋４８に依つて糊付
片４９を設けて展開形状と成し、糊付け組み立て
に於いては、糊付基版３に糊置きして折り筋２で
正折りし、糊付片１３の紙表面に糊置きして折り
筋８を逆折りし、次に糊付版３６及び糊付片４７
に糊置きして折り筋３５で正折りし、更に糊付部
４２の紙表面に糊置きし、折り筋２８で正折りし
て背面版２９を正面版１上に折り重ね、続いて糊
付片１２及び糊付片４９の紙表面に糊置きし、折
り筋１６を正折りして側面版１７を折り重ねて糊
付けを完了し、これを立ち上げるようにした異
径、異高瓶収納箱の構成である。

作 用 本考案は上述の如く構成し、糊付けしたものを
組み上げ箱体Ａと成すと、巾の狭い中仕切版７
と、巾の広い中仕切版４５が中央仕切版９を挟ん
で両側に並列し、巾の広い中仕切版４５を連設し
た側の下部には底支持版３９が各々突設して、背
の低い瓶類５０を収容した時に、底部を押し上げ
瓶の高さを揃えるものである。

実施例 本考案の一実施例を図面（図中、細線は折り
筋、太線は切り込み、斜線によるハツチング部分
は糊付部である）に基づいて説明するに、第１図
に示す如く紙版等を打ち抜き展開形状と成し、そ
の糊付け組み立てに於いては、糊付基版３に糊置
きして折り筋２で正折りし、第２図の如く正面版
１に接着し、次に糊付片１３の紙表面に糊置き
し、折り筋８を逆折りして第３図に示す如く側面
版２３上に糊付片１３を接着し、更に糊付版３６
及び糊付片４７に夫々糊置きして折り筋３５で正
折りし、第４図に示す如く背面版２９及び底版３
４上に各々接着し、次に糊付部４２の各々紙表面
に糊置きして折り筋２８で正折りし、背面版２９
を正面版１上に折り重ねて第５図に示す如く中仕
切版９の反面に接着し、更に糊付片１２と糊付片
４９の紙表面に糊置きし、第６図に示す如く折り
筋１６で側面版１７を正折りして接着し、これを
第７図に示す如く立ち上げ、底差込片２１，２７
を差し込み、底版３４，１５を折り重ねて接着し
て底部を形成し、各差込片２０，２６，３２と蓋
版３１で蓋部を形成して箱体Ａを成すようにした
ものである。

考案の効果 本考案は上述の実施例の如く構成した結果、箱
体Ａの中央仕切り版９の長手方向片側に於いて、
底部支持版３９が突設されている中仕切り版４５
の間に、背の低い太い径の瓶５０を各々収容した
際に、他方側の中仕切り版７の各々間に背の高い
細い径の瓶５１を収容しても、瓶の高さが揃つて
摘み出し易く、又底部支持版３９が緩衝効果を挙
げるので破損率を少なくする事が出来る等、自動
包装に適した極めて実用的な異径、異高瓶収納箱
の考案である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は展開図、第２図から第６図は糊付け手順を示
し、第７図は立ち上げた状態を示す斜視図、第８
図は完成した状態を示す斜視図である。 １……正面版、２……上縁折り筋、３……糊付
基版、４……略Ｓ字型切り込み、５，６……切り
込み折り筋、７……中仕切版、８……切り込み折
り筋、９……中央仕切版、１０，１１……折り
筋、１２，１３……糊付片、１４……折り筋、１
５……底版、１６……折り筋、１７……側面版、
１８，１９……折り筋、２０……蓋差込片、２１
……底差込片、２２……折り筋、２３……側面
版、２４，２５……折り筋、２６……蓋差込片、
２７……底差込片、２８……折り筋、２９……背
面版、３０……折り筋、３１……蓋版、３２……
蓋差込片、３３……折り筋、３４……底版、３５
……折り筋、３６……糊付版、３７……切り込み
折り筋、３８……切り込み、３９……底支持版、
４０，４１……切り込み、４２……糊付部、４３
……山型切り込み、４４……斜状切り込み、４５
……中仕切版、４６……切り込み、４７……糊付
片、４８……折り筋、４９……糊付片、５０……
背の低い太い径の瓶類、５１……背の高い細い径
の瓶、Ａ……箱体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面版１の上縁折り筋２を介して糊付基版３を
   設け、該糊付基版上部に略Ｓ字型切り込み４を多
   数斜設して、各端より垂直に平行する切り込み折
   り筋５，６を切り込んだ中仕切版７を多数連設
   し、更に切り込み折り筋８で中央仕切版９を設
   け、該中央仕切版の両端に折り筋１０，１１を介
   して糊付片１２，１３を突設し、前記正面版１の
   下縁折り筋１４に依つて底版１５を連設し、一側
   には折り筋１６で側面版１７を設け、上下に折り
   筋１８，１９を介して蓋差込片２０及び底差込片
   ２１を各々設け、他側には折り筋２２で側面版２
   ３を連設し、上下に折り筋２４，２５に依つて蓋
   差込片２６及び底差込片２７を設け、更に折り筋
   ２８を介して背面版２９を連設し、上縁折り筋３
   ０で蓋差込片３２を有する蓋版３１を設け、下縁
   折り筋３３を介して底版３４を連設し、続いて折
   り筋３５に依つて糊付版３６を設け、更に切り込
   み折り筋３７と連結して多数斜設した切り込み３
   ８で底支持版３９を多数連設し、垂直に平行する
   各切り込み４０，４１に依つて糊付部４２を区画
   し、更に多数の山型切り込み４３とこれを連結す
   る斜状切り込み４４で中仕切版４５を多数形成
   し、更に前記斜状切り込み４４に連結する切り込
   み４６で糊付片４７を連設し、前記背面版２９の
   他側には折り筋４８に依つて糊付片４９を設けて
   展開形状と成し、糊付け組み立てに於いては、糊
   付基版３に糊置きして折り筋２で正折りし、糊付
   片１３の紙表面に糊置きして折り筋８を逆折り
   し、次に糊付版３６及び糊付片４７に糊置きして
   折り筋３５で正折りし、更に糊付部４２の紙表面
   に糊置きし、折り筋２８で正折りして背面版２９
   を正面版１上に折り重ね、続いて糊付片１２及び
   糊付片４９の紙表面に糊置きし、折り筋１６を正
   折りして側面版１７を折り重ねて糊付けを完了
   し、これを立ち上げるようにした異径、異高瓶収
   納箱。