JPS6226342Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は折りたゝみ自在な特に１ダースまた
は半ダースのビール瓶等の被包装物を保護する包
装用仕切りに関する。

従来この種の仕切りは数多く開発されている
が、折りたゝみ自在なものは少なく、また包装時
における取扱いが必らずしも安易ではなかつた。

その上生産コストが安くなく、その低減化が希
望されていた。

この考案はこれらの問題点を解消し、その目的
は折りたゝみ自在であつて保管時に嵩張ることの
ない仕切りを得ることにある。他の目的は使用時
の組立が楽にできることにある。更に他の目的は
生産コストの低減化を図ることにある。

この考案の基本的構成は一部を残こして切込み
によつて形成された舌片を有する４枚の長方形の
仕切り用シートを舌片の向きを交互に配置させて
２枚のシートを一組にしてシートの両側に形成さ
れた糊代部を互いに接着させてなるものであつ
て、使用時に平面から見て格子状に展開させ、被
包装物を収容させるものである。

以下この考案の一実施例を図面について説明す
る。

第１図に示すように適宜の大きさによる長方形
の糊代用シート１を２枚設ける。この糊代用シー
ト１は方形に限られるものではなく、図示を省略
したが６角形や円形、楕円形でもよくその形状は
問わないし、後述の仕切り用の第１シート７、第
２シート１３の長さや高さと一致させる必要はな
く、必要なことはこの仕切りを包装用箱内に収容
して箱の内側に接着する場合に適したものである
（第８図参照）。第２図に示すように幅方向に等間
隔に４本の折目２が形成され、一方の外側寄りの
折目２から隣接する内側の折目２に掛けて一方の
外側寄りの折目２を残こして切込み３を形成して
切込み３の内側に舌片４を形成し、両側の折目２
の外側に糊代部５を夫々形成し、かつ内側の２本
の折目２，２間に中央糊代部６を形成してなる長
方形の仕切り用の第１シート７を２枚設ける。こ
の場合一方の外側寄りの折目２は切込み３のその
折目２側端３ａ間は形成することなく、そのまゝ
残こすことがよい。舌片４の内側の端部には、一
方の外側寄りの折目２に隣接する内側の折目２を
越えてくびれ部４ａが形成され、このくびれ部４
ａの内側には折目２方向に沿わせて突出片４ｂが
夫々形成されている。これらのくびれ部４ａや突
出片４ｂは前記の切込み３を延長させて設けるこ
とは言うまでもない。

第３図に示すように幅方向に等間隔に４本の折
目８が形成され、他方の外側寄りの折目８に隣接
する内側の折目８を残こしてこの折目８から他方
の外側寄りの折目８に掛けて切込み９を形成して
切込み８の内側に第２の舌片１０が形成され、両
側の折目８の外側に糊代部１１が形成され、かつ
内側の２本の折目８、８間に中央糊代部１２が形
成された長方形の仕切り用の第２シート１３を２
枚設ける。舌片１０のシート１３の接続部分には
折目８を形成しないようにする。

次にこれらの組付要領について説明すると前記
の第１シート７と第２シート１３の夫々の舌片
４、１０を両側に分けて配置させて重合させ、互
いに対向する夫々の両側の糊代部５、１１を接着
させてなる仕切り単体を２組設け、これらの２組
の仕切り単体の第２シート１３の中央糊代部１２
の外側面を対向させかつ第２シート１３の夫々の
舌片１０を両側に分けて配置させて前記の中央糊
代部１２の外側面を接着させてなるものであつ
て、必要により前記の糊代用シート１を両側の第
１シート７の中央糊代部６の外側面に接着させる
（第４図、第５図、６図参照）。

この考案の仕切り１４の構成は上記の通りであ
るが、仕切り１４を単独で使用する場合は、第７
図に示すように板状に折りたゝまれているものを
第４図に示すように展開させ、更に第５図および
第６図に示すように格子状を呈するように展開さ
せるそしてこの仕切り１４を第８図に示すように
段ボール箱１５内に収容させ仕切り１４の升目内
にビール被等の被包装物を収容する。上記の場合
において第１シート７の舌片４の内側にくびれ部
４ａや突出片４ｂを設けた場合は、仕切り１４を
展開させる場合舌片４のくびれ部４ｂを第２シー
ト１３の切込み９の基部９ａに当接させると共に
突出片４ｂを切込み９の外側に臨ませる。かくし
て突出片４ｂのくびれ部４ａ側の端は段部として
構成されているから、突出片４ｂの端は第２シー
ト１３の切込み９の基部９ａに引掛けられて舌片
４は固定する。

次にこの考案による仕切り１４を段ボール箱１
５内に装着し、段ボール箱１５と一体に折りたゝ
むことのできるための段ボール箱１５の構成と仕
切り１４との組合せの例について説明する。

段ボール箱１５の構成は基本的に公知のものと
差異はなく、第１０図に示すように底片１６が２
枚折りたゝみ自在に設けてある。これらの底片１
６に連設させて正面片１７、背面１８および対向
された２枚の側片１９が設けられている。そして
これらの正面片１７、背面片１８および２枚の側
片１９には蓋片２０が夫々連設されている。

対向している両側の側片１９の中央には上下方
向に折目２１が形成され、この折目２１は側片１
９に連設された蓋片２０の中央に延長されて蓋片
２０にも折目２１が形成されている。

なお底片１６は第１０図に示すように２枚の底
片１６が正面片１７と背面片１８に連設されてい
る場合は前記の側片１８や蓋片２０の折目２１と
共通な折目を必要としないが、両側片１８に底片
を連設させた場合は、蓋片２０に形成した折目２
１と同様に図示してないが底片に側片１９に設け
た折目２１を延長して折目を設ける。これらの折
目２１は段ボール箱１５を仕切り１４と一体に二
ツ折りにさせるために必要なものである（第９図
参照）。上記の段ボール箱１５に仕切り１４を装
着させるためには、第８図に示すように仕切り１
４の両側に設けられた夫々の糊代用シート１を正
面片１７と背面片１８の内側面に接着させればよ
い。この場合仕切り１４に糊代用シート１を設け
ない場合は、仕切り用の第１シート７の中央糊代
部６の外側面を正面片１８の内側面に接着させ
る。

仕切り１４を内装させた段ボール箱１５を二ツ
折りにさせる場合は、第９図に示すように底片１
６、蓋片２０を夫々正面片１７、背面片１８、側
片１９と平行に立起させ、蓋片２０および側片１
９の折目２１を境にして正面片１７と背面片１８
を夫々内側に押圧させることにより、内装された
仕切り１４は段ボール箱１５の圧縮に従い板状と
なる。この考案の上記の構成であるから以下の利
点を有する。

(1) 第１シートおよび第２シートには夫々折目が
形成されているから伸縮自在である。従つて板
状に圧縮できるため保管や輸送時には嵩張るこ
とがない。

(2) 第１シートおよび第２シートの折目によつて
区画された各片と舌片により被包装物を区画さ
せて包装できる。

(3) 使用時には圧縮されている状態から格子状に
展開させるだけでよいから取扱いが楽である。

(4) 長方形のシートの一部を打抜いて接着させる
だけで生産できるから、生産に際してコストを
低減化できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は糊代用シートの正面図、第２図は仕切
り用の第１シートの正面図、第３図は仕切り用の
第２シートの正面図、第４図はこの考案の仕切り
の展開途中の平面図、第５図は展開平面図、第６
図は第５図の斜視図、第７図は折りたゝみ時の斜
視図、第８図は段ボール箱に内装した状態を示す
斜視図、第９図は第８図の折りたゝみ時の平面
図、第１０図は段ボール箱の平面図である。 主要部分の符号の説明、２……折目、３……切
込み、４……舌片、５……糊代部、６……中央糊
代部、７……第１シート、８……折目、９……切
込み、１０……舌片、１１……糊代部、１２……
中央糊代部、１３……第２シート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 幅方向に等間隔に４本の折目２が形成され、一
   方の外側寄りの折目２から隣接する内側の折目に
   掛けて外側寄りの折目２を残こして切込み３を形
   成して切込み３の内側に舌片４を形成し、両側の
   折目２の外側に糊代部５を夫々形成し、かつ内側
   の２本の折目２間に中央糊代部６を形成してなる
   長方形の仕切り用の第１シート７を２枚と、幅方
   向に等間隔に４本の折目８が形成され、他方の外
   側寄りの折目８に隣接する内側の折目８を残こし
   てこの折目８から他方の外側寄りの折目８に掛け
   て切込み９を形成して切込み９の内側に舌片１０
   を形成し、両側の折目８の外側に糊代部１１を
   夫々形成し、かつ内側の２本の折目８間に中央糊
   代部１２を形成してなる長方形の仕切り用の第２
   シート１３を２枚設け、前記の第１シート７と第
   ２シート１３の夫々の舌片４、１０を両側に分け
   て配置させて重合させ、互いに対向する夫々の両
   側の糊代部５、１１を接着させてなる仕切り単体
   を２組設け、これらの２組の仕切り単体の第２シ
   ート１３の中央糊代部１２の外側面を対向させか
   つ第２シート１３の夫々の舌片１０を両側に分け
   て配置させて前記の中央糊代部１２の外側面を接
   着してなる包装用仕切り。