JPS621110Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は特に花の球根を収納して販売すること
が出来る特殊な構造の球根収納箱に係り、特に上
部を傾斜させると共に下部に窓を有しかつ底部を
丈夫にした球根収納箱に関するものである。

従来の技術 従来も球根を収納し得る箱については種々の形
状の箱が構成されていた。

考案が解決しようとする問題点 然るに従来の種々の箱は箱の全体的な安定性が
悪く、球根が外側から見えにくく、かつ底部が弱
く簡単に抜け落ちる等の欠点があつた。

本考案の箱は従来のこれ等の欠点に鑑み開発さ
れた全く新規な技術に関するものである。

問題点を解決するための手段 本考案は上記従来の欠点を改善したものであつ
て、背板２、両側板４，６及び表板５によつてケ
ースを構成すると共にこれ等の胴部に窓ｂを形成
し、かつこの様に構成されたケースの上部に背板
２と三角側板７と傾斜板９とによつて傾斜面を構
成し、更に前述の如く構成されたケースの下部に
底板１３、舌片１２，１４等によつて底面を構成
すると共に背板２の下端に連設された折返板１１
を内方から底面に折り重ねて舌片１２，１４を底
板１３とこの折返板１１によつて挟持して底部を
三重に構成したものである。

作 用 本考案は上述の手段に示す如く、背板２の上部
両側に三角側板７を連設し、これに沿つて傾斜板
９を折り曲げることが出来るので箱の上部を徐々
に傾斜した形状に構成することが出来、これによ
つて箱全体を起立した際に安定させることが出
来、かつ箱の底部底板１３と折返板１１とによつ
て舌片１２，１４とを挟持して三重になる如く構
成したので強固であると共に重い球根を収納して
も底部が抜け落ちる心配がない。

実施例 図により本考案に係る箱の一実施例を説明する
と、第１図及び第２図に於いて、Ａは箱のブラン
ク板であつて、折曲線を介して貼着片１及び背板
２が連設され、背板２の上端には折返片３が連設
され、背板２の右側下部には順に側板４、表板
５、側板６が順に連設され、又側板４，６の上端
には夫々対応する外側が長い三角側板７が連設さ
れると共にこれ等の三角側板７の内側には折曲片
８が夫々連設され、表板５の上端には傾斜板９及
び舌片１０が順に連設され、更に背板２の下端に
は折返板１１が、側板４，６の下端には舌片１２
が、又表板５の下端には底板１３及び舌片１４が
夫々順に連設されて構成されている。

前記背板２及び折返板３には夫々吊下孔ａが穿
孔され、表板５を中心にしてこの表板５から側板
４，６に亘つて大きな窓ｂが穿設され、折返板１
１の下端中央には切欠部ｃが穿設され、舌片１２
のコーナー部にも切欠部ｄが穿設され、更に底板
１３の上部中央には通気孔ｅが穿孔されて構成さ
れている。

Ｂは前記ブランク板Ａより構成される箱の胴部
に挿入される透明シートカバーであつて、折曲線
を介して前記側板４，６及び表板５に対応した寸
法を持つた壁面１５，１６，１７が順に連設され
て構成されている。

本考案に係る箱の組立構成に当たつては第２図
乃至第７図に示す如く、貼着片１を側板６に貼着
して全体をケース状に構成した後、特に底部を図
に示す如く、折返板１１、舌片１２、底板１３及
び舌片１４を順に折り曲げると共に舌片１４を折
返板１１と底板１３との間に挿入してこれ等によ
つて挟持固定して底部が球根を収納した際に抜け
落ちることを防止し、次にカバーＢをコ字状に折
り曲げながらケース内に挿入して窓ｂを閉鎖し、
この状態で球根を収納した後、折曲片８及び傾斜
板９を順に折り曲げ、舌片１０を背板２と折曲片
８との間に差し込むことによつて箱を構成するこ
とが出来る。

球根の販売に当たつては第７図及び第８図に示
す如く、店頭等に並列陳列して販売することも、
或いは壁面のフツク１８に吊り下げて販売するこ
とも出来、更に箱を輸送する場合等は第９図に示
す如く２個一対の箱を相互に互い違いに重ねるこ
とによつて段ボール函等に収納することによりス
ペースの無駄を出さないで梱包出来、商品を傷め
る恐れを無くすることが出来る。

考案の効果 本考案に係る箱は上述の如く、胴部に大きな窓
を穿設すると共にこの部分に透明シートカバーを
挿入したので収納した球根を外部から見て確認す
ることが出来、底部には通気孔を穿孔したので、
球根が箱内でむれることを防止出来、又底板に連
設された舌片を底部を組み立てる際に底板と折返
板とによつて挟持して底板が抜け落ちることを防
止したので底部が丈夫で抜け落ちる心配がなく、
又箱の上部全面を傾斜させて構成したので箱を起
立させた際に安定せしめることが出来ると共に全
体として体裁良く、更に２個を互い違いに組み合
わせることによつてスペースの無駄なく段ボール
函等に収納出来、球根を傷める恐れもなく、しか
も背板の上端に吊下部を形成したので、球根を店
頭等で吊下販売することも可能である等の特徴を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は展開平面図、第３図乃至第
９図は組立及び使用説明図である。 ２は背板、４，６は側板、５は表板、７は三角
側板、９は傾斜板、１１は折返板、１３は底板、
１８はフツク、ｂは窓、ｅは通気孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背板２の下部側端に側板４、表板５及び側板６
   を順に連設しかつ側板４，６の上端に片側が該背
   板２の上部に連設された三角形状の三角側板７を
   夫々連設すると共にこれ等の三角側板７の内側面
   に折曲片８を連設し、表板５の上端に傾斜板９及
   び舌片１０を順に連設し、背板２の下端に折返板
   １１を、又表板５の下端に舌片１４を有する底板
   １３を、かつ側板４，６の下端に舌片１２を夫々
   連設し、更に側板４，６及び表板５に亘つて窓ｂ
   を穿設し、折返板１１及び底板１３に切欠部ｃ或
   いは通気孔ｅを穿設して構成してなるケース状の
   箱用ブランク板Ａと、前記側板４，６及び表板５
   に対応した壁面１５，１６，１７を順に連設した
   透明シートカバーＢとの組み合わせよりなる球根
   収納箱に於いて、箱用ブランク板Ａの下部ケース
   状に形成し、その上部の三角側板７の折曲片８に
   傾斜板９を折り重ねると共に舌片１０を折曲片８
   の上端縁に係止固定し、かつ舌片１２，１４を底
   板１３と折返板１１とで挟持して底部を三重に構
   成したことを特徴とした球根収納箱。