JPS6116989Y2 - - Google Patents

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JPS6116989Y2
JPS6116989Y2 JP18082880U JP18082880U JPS6116989Y2 JP S6116989 Y2 JPS6116989 Y2 JP S6116989Y2 JP 18082880 U JP18082880 U JP 18082880U JP 18082880 U JP18082880 U JP 18082880U JP S6116989 Y2 JPS6116989 Y2 JP S6116989Y2
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resin layer
liquid
container
density polyethylene
sealing tape
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JP18082880U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は液体用カートン材により容器頂部、容
器胴部、容器底部が構成されている液体用紙容器
に関するもので、液体用紙容器の貼合部分、即
ち、液体用カートン材が重畳、溶着されてなる貼
合部分における容器内面に位置するカートン材の
端面がシールテープで被覆、貼着されているシー
ルテープ付き液体用紙容器を提供するものであ
る。
カートン用原紙を使用した多層構成の液体用カ
ートン材により製函された液体用紙容器は、その
貼合部分が、カートン材の1側辺部上に他側辺部
が重畳、貼着された構成となつているが、かかる
構成の液体用紙容器においては、容器内面に位置
するカートン材の側辺部端面において、カートン
用原紙が直接内填物たる液体と接するために紙容
器のこの貼合部分から内填物たる液体が浸透し、
液漏れが発生する。このため、紙容器における貼
合部分の少なくとも容器内面に位置するカートン
材の端面の別製のシールテープ例えばポリエチレ
ン単層テープ等で破覆し、貼合部分がシールテー
プで被覆、貼着されているシールテープ液体用紙
容器とするのが一搬的である。
ところで、清酒、醤油、酢等の浸透力の強い液
体、あるいは酸素の存在で味が変質しやすい液体
等を内填させるための液体用紙容器においては、
前述のシールテープにも当然耐酸素ガス透過性、
耐液体浸透性、ヒートシール性等に優れた性質を
具備するシールテープ、すなわち一般的には、ポ
リエチレン樹脂層/アルミニウム層/ポリエチレ
ン樹脂層の3層構成からなるシールテープが利用
される。しかしながら、このアルミニウム層を具
備しているシールテープを、容器頂部や容器底部
をも、容器胴部と共に一枚のカートン材で構成さ
せた紙容器に適用した場合には、容器頂部や容器
底部が、カートン材を180度の折れ角度で折曲さ
せ、折り畳んだ折り畳み構成を以つて形成されて
いる貼合部分にも適用するものであるから、該折
り畳み構成部において、カートン材と共に180度
の折れ角度で折曲されたシールテープの折曲部の
アルミニウム層にピンホールや破断が発生し、同
時にアルミニウム層に接しているポリエチレン層
をも破断するばかりか、シールテープを介装せし
めてあるカートン材の側辺部同士を熱溶着、接着
せしめる工程で、高温加熱の際の熱量がアルミニ
ウム層に局部的に掛かり、アルミニウム層に破断
を生ずる等の欠点を有している。
本考案の実用新案登録請求の範囲に記載した構
成とすることにより、液体用紙容器の製函時に、
カートン材を180度の折れ角度で折曲、折り畳ん
で容器頂部および容器底部を構成した貼合部分に
適用しても、前記のような欠点を伴うことの無い
シールテープ付き液体用紙容器を提供するもので
ある。
以下本考案のシールテープ付き液体用紙容器の
構成を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の液体用紙容器に使用されるシ
ールテープの1例を示す断面拡大図、第2〜第4
図は本考案のそれぞれ別の実施例たる液体用紙容
器の貼合部分を示す断面拡大図である。
本考案のシールテープ付き液体用紙容器におけ
る貼合部分に介装されるシールテープ1は、第1
図に例示されるように、二軸延伸飽和ポリエステ
ル樹脂層2とポリ塩化ビニリデン樹脂層3とによ
つて構成される被覆層を有する二軸延伸飽和ポリ
エステル樹脂層4の、更に飽和ポリエステル樹脂
層2側に低密度ポリエチレン樹脂層5が、またポ
リ塩化ビニリデン樹脂層3側に中密度ポリエチレ
ン樹脂層6が積層された多層構成から成るもので
ある。
第2図示実施例に示される液体用紙容器の貼合
部分は、前述の構成と同様の多層構成から成るシ
ールテープ21、すなわち、二軸延伸飽和ポリエ
ステル樹脂層22とポリ塩化ビニリデン樹脂層2
3とからなる、被覆層を有する二軸延伸飽和ポリ
エステル樹脂層24の、更に飽和ポリエステル樹
脂層22側に低密度ポリエチレン樹脂層25が、
またポリ塩化ビニリデン樹脂層側に中密度ポリエ
チレン樹脂層26が積層された多層構成のシール
テープ21が、該シールテープ21における中密
度ポリエチレン樹脂層25面が内填物たる液体に
接する位置となるようにして、液体用カートン材
7の側辺部8と9とが重畳されている両者の間に
介装せしめられ、該シールテープ21により、少
なくとも容器内面に位置するカートン材7の側辺
部8の内側表面10、外側表面11、および端面
12が被覆、貼着され、しかるうえでカートン材
7の前記側辺部8と9とが熱溶着、接着された構
成から成るものである。
すなわち、第2図に示される液体用紙容器の貼
合部分は、カートン用原紙13とアルミニウム箔
14との積層シートの表、裏両面にポリエチレン
層15,16が被覆された液体用カートン材7の
側辺部8と9とが重畳されており、かつカートン
材7の側辺部8と9との間に両側辺部8,9を囲
繞するように介装されている前述の多層構成のシ
ールテープ21により、少なくとも容器内面に位
置するカートン材7の側辺部8の内側表面10、
外側表面11、および端面12が被覆、貼着さ
れ、しかるうえでカートン材7の側辺部8と9と
が熱溶着、接着せしめられた構成から成るもので
ある。
第3図に示される液体用紙容器の貼合部分は、
前記第1図に示される構成と同様の構成からなる
シールテープ31、すなわち、中密度ポリエチレ
ン樹脂層/ポリ塩化ビニリデン樹脂層からなる被
覆層を有する二軸延伸飽和ポリエステル樹脂層/
低密度ポリエチレン樹脂層からなる多層構成のシ
ールテープ31が、該シールテープ31における
中密度ポリエチレン樹脂層面が内填物たる液体に
接する位置となるようにして同じく前記第2図に
示される液体用カートン材7と同様の構成からな
る液体用カートン材37の側辺部38と39とが
重畳されている両者の間に介装せしめられ、該シ
ールテープ31により、少なくとも容器内面に位
置するカートン材37の側辺部38の内側表面3
2、外側表面33、および端面34が被覆、貼着
されしかるうえで、カートン材37の側辺部38
と39とが熱溶着、接着せしめられた構成から成
るものである。
第4図に示される液体用紙容器の貼合部分は、
同じく前記第1図に示される構成と同様の構成か
らなるシールテープ41、すなわち中密度ポリエ
チレン樹脂層/ポリ塩化ビニリデン樹脂層による
被覆層を有する二軸延伸飽和ポリエステル樹脂
層/低密度ポリエチレン樹脂層からなる多層構成
のシールテープ41が該シールテープ41におけ
る中密度ポリエチレン樹脂層面が内填物たる液体
に接する位置となるようにして、同じく前記第2
図に示される液体用カートン材7と同様の構成か
らなる液体用カートン材47の側辺部48と49
とが重畳されている両者の間に、側辺部48にお
ける内側表面42を二重に被覆し、しかも側辺部
48を囲繞するようにして介装せしめられ、該シ
ールテープ41により、少なくとも容器内面に位
置するカートン材47の側辺部48の内側表面4
2、外側表面43、および端面44が被覆、貼着
され、しかるうえでカートン材47の側辺部48
と49とが熱溶着、接着せしめられた構成から成
るものである。
なお、第2図における符号C2、第3図のおけ
る符号C3、第4図における符号C4はそれぞれ折
り曲げ用のクリーズを示すものである。
以上の図示実施例においては、本考案のシール
テープ付き液体用紙容器において使用される多層
構成のシールテープとして、すなわち、中密度ポ
リエチレン樹脂層/ポリ塩化ビニリデン樹脂層に
よる被覆層を有する二軸延伸飽和ポリエステル樹
脂層/低密度ポリエチレン樹脂層からなる多層構
成のシールテープとして、いずれも二軸延伸飽和
ポリエステル樹脂層とポリ塩化ビニリデン樹脂層
とによつて構成される被覆層を有する二軸延伸飽
和ポリエステル樹脂層を中芯として、飽和ポリエ
ステル樹脂層側に低密度ポリエチレン樹脂層が、
また被覆層たるポリ塩化ビニリデン樹脂層側に中
密度ポリエチレン樹脂層が積層された構成のもの
を示したが、シールテープの層構成関係について
は、ポリ塩化ビニリデン樹脂層からなる被覆層を
有する二軸延伸飽和ポリエステル樹脂層を中芯と
して、該中芯に対して外層として積層される低密
度ポリエチレン樹脂層と中密度ポリエチレン樹脂
層とは、その位置関係が前述のもののように規定
される必要はなく、飽和ポリエステル樹脂層側に
中密度ポリエチレン樹脂層が、また、二軸延伸飽
和ポリエステル樹脂層に被覆されているポリ塩化
ビニリデン樹脂層側に低密度ポリエチレン樹脂層
が積層された多層構成のシールテープであつても
良く、要は、ポリ塩化ビニリデン樹脂層からなる
被覆層を有する二軸延伸飽和ポリエステル樹脂層
を中芯として、その一方の外層に低密度ポリエチ
レン樹脂層が、またもう一方の外層に中密度ポリ
エチレン樹脂層が積層された多層構成のシールテ
ープであれば良い。
本考案のシールテープ付き液体用紙容器は以上
の図示実施例に基づく説明の通り、液体用カート
ン材、例えば図面に示したようにカートン用原紙
とアルミニウム箔との積層シートの表、裏両面に
ポリオレフイン系樹脂層を被覆した多層構成シー
トによる液体用カートン材により構成されている
液体用紙容器の貼合部分が、カートン材の側辺部
同士が重畳され、かつこれらの両側辺部同士の間
に、中密度ポリエチレン樹脂層/ポリ塩化ビニリ
デン樹脂層からなる被覆層を有する二軸延伸飽和
ポリエステル樹脂層/低密度ポリエチレン樹脂層
からなる多層構成のシールテープが、該シールテ
ープにおける中密度ポリエチレン樹脂層面が内填
物たる液体に接する位置となるようにして介装さ
れ、しかも該シールテープにより少なくとも容器
内面に位置するカートン材側辺部の内、外側両表
面および端面が被覆、貼着され、しかるうえでカ
ートン材の前記側辺部同士が熱溶着、接着された
構成から成るものであるから、紙容器内部に充填
される液体はカートン材中のカートン用原紙と直
接接触することがなく、しかも紙容器の貼合部分
はシールテープの熱溶着性をも加えたカートン材
の側辺部同士の熱溶着、接着によるものであるの
で、該部分は優れた気密性を有する強固な貼り合
わせ構造とされている。したがつて、本考案のシ
ールテープ付き液体用紙容器は、貼合部分からの
液漏れを完全に防止することができ、内填物のシ
エルライフを延長することができる等の効果を有
するものである。
また、本考案の液体用紙容器においては、紙容
器の貼合部分に介装せしめるシールテープとし
て、該シールテープ中に、ガスバリヤー性に対し
て極めて優れた特性を有するポリ塩化ビニリデン
樹脂層と、高弾性係数を示す二軸延伸飽和ポリエ
ステル層とを具備せしめて、シールテープに対し
て不可欠の要件とされるガスバリヤー性に加えて
折り曲げの際に必要な適度の剛性と塑性変形適性
とを兼備させたシールテープを使用するものであ
るので、容器頂部や容器底部をも、容器胴部と共
に一枚のカートン材で構成せしめる紙容器の容器
頂部や容器底部の構成を、カートン材を180度の
折れ角度で折曲させ、折り畳んだ折り畳み構成部
をもつて形成しても、シールテープ中にピンホー
ルや破断の発生を伴うことがなく、極めて容易に
気密性に優れた液体用紙容器を得ることができる
という効果を有する。
また、本考案のシールテープ付き液体用紙容器
におけるシールテープは、内填物である液体に接
する側が中密度ポリエチレン樹脂層で構成される
ようにして紙容器の貼合部分に介装せしめられて
いるので、特に清酒のように異臭に対して敏感に
作用する液体を充填しても、内填物である液体へ
のポリ臭の移行、付着が防止されるので、品質を
低下させることなく保存することができる効果も
有する。
さらに、本考案のシールテープ付き液体用紙容
器においては、シールテープ中の低密度ポリエチ
レン樹脂層の優れた熱溶着性を利用して、液体用
カートン材とシールテープとを低温で熱溶着、接
着することができるので、シールテープ貼り工程
の作業性が良く、効率良くシールテープ貼りをす
ることができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシールテープ付き液体用紙容
器に使用されるシールテープの1例を示す断面拡
大図、第2〜4図は、本発明のそれぞれ別の実施
例たるシールテープ付き液体用紙容器の貼合部分
を示す拡大断面図である。 1……シールテープ、2……二軸延伸飽和ポリ
エステル樹脂層、3……ポリ塩化ビニリデン樹脂
層、4……被覆層を有する二軸延伸飽和ポリエス
テル樹脂層、5……低密度ポリエチレン樹脂層、
6……中密度ポリエチレン樹脂層、7……カート
ン材、10……容器内面に位置するカートン材7
の内側表面、11……容器内面に位置するカート
ン材7の外側表面、12……容器内面に位置する
カートン材7の端面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 液体用カートン材により容器頂部、容器胴部、
    容器底部が構成されている液体用紙容器におい
    て、前記液体用カートン材が重畳、溶着されてな
    る貼合部分における少なくとも容器内面に位置す
    るカートン材の内、外側両表面および端面が、中
    密度ポリエチレン樹脂層/ポリ塩化ビニリデン樹
    脂層による被覆層を有する二軸延伸飽和ポリエス
    テル樹脂層/低密度ポリエチレン樹脂層からなる
    シールテープにより該シールテープにおける中密
    度ポリエチレン樹脂層面が内填物たる液体に接す
    る位置となるようにして、被覆、貼着されている
    ことを特徴とするシールテープ付き液体用紙容
    器。
JP18082880U 1980-12-16 1980-12-16 Expired JPS6116989Y2 (ja)

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JPS57105216U JPS57105216U (ja) 1982-06-29
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