JP3147502B2 - 液体紙容器 - Google Patents

液体紙容器

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JP3147502B2 JP17228692A JP17228692A JP3147502B2 JP 3147502 B2 JP3147502 B2 JP 3147502B2 JP 17228692 A JP17228692 A JP 17228692A JP 17228692 A JP17228692 A JP 17228692A JP 3147502 B2 JP3147502 B2 JP 3147502B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シーラント適性の良好
な積層構造を備えた液体紙容器に関する。
【0002】
【従来の技術】液体紙容器としては、従来より例えばゲ
ーブルトップ型若しくはキュービック型の角筒状液体紙
容器があり、図6、図7に示すように、その容器の最内
面に、低吸着性のポリエチレンテレフタレート樹脂層
(以下PET樹脂層と称す)による内面シーラント樹脂
層Bが積層され、その容器の最外面に、ポリエチレン樹
脂(以下PE樹脂と称す)などポリオレフィン樹脂(以
下PO樹脂と称す)による外面シーラント樹脂層Cが積
層されている。
【0003】図6は、従来の角筒状液体紙容器1の筒状
胴部を水平に切断した場合における概要平面断面図であ
り、容器1の該容器胴部を構成する容器構成シート2
は、板紙又は板紙とアルミニウム箔又は板紙と合成樹脂
層、又はこれらを主体とする基材層Aと、その基材層A
の容器最内面側に、液体内容物の香気を吸着し難いPE
T樹脂などガス低吸着性樹脂からなる内面シーラント樹
脂層Bと、その基材層Aの容器最外面側に、良好なシー
ラント適性のあるPE樹脂などPO樹脂からなる外面シ
ーラント樹脂層Cとを備えている。
【0004】図6に示すように、容器1の胴貼りにおい
ては、容器構成シート2を角筒状に互いに同一方向に折
り曲げ、該シート2の両端部2a,2bを互いに重ね合
わせ、その重ね合わせ領域4内面を適宜加熱加圧にて貼
着シール(胴貼り)することによって容器胴部3が形成
される。
【0005】又、図7は、従来の角筒状液体紙容器1の
トップ部10に注出口9(注出口栓)を取付ける場合の
概要側断面図であり、トップ部10における構成シート
2に液体注出用の開口孔5を孔設し、予め成形されたポ
リエチレン樹脂(PE樹脂)製の注出口9(注出口栓)
を、該開口孔5周辺の構成シート2に該構成シート2の
外面シーラント樹脂層C(PE樹脂層)に対してシーラ
ント適性の良好なリング状シーラントフィルム6(複合
樹脂フィルム)を注出口9下面に介在させたうえで、加
熱加圧にて接着して取付けられている。
【0006】図7に示す上記従来のリング状シーラント
フィルム6には、例えば、容器1の外側に対してPE樹
脂層6a(PE樹脂層)を備え、容器1の表面の外面シ
ーラント樹脂層Cと接する側にPET樹脂層6b(PE
T樹脂層)を備えたPE/PE/PET(又はPE/ポ
リ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)/PET)からなる
積層構造フィルムが使用されている。
【0007】又、該リング状シーラントフィルム6と対
向する開口孔5の容器1内側より、前記リング状シーラ
ントフィルム6と対向して開口孔4を被覆し、且つその
開口孔5周辺の構成シート2を前記リング状シーラント
フィルム6とによって挟み、且つ該リング状シーラント
フィルム6とその開口孔5にてオーバーラップするよう
に、ガス低吸着性のPET樹脂からなる注出口内面シー
ラントフィルム7を加熱加圧にて貼着シールされ、これ
により、前記リング状シーラントフィルム6のPET樹
脂層6bと、注出口内面シーラントフィルム7(PET
樹脂)との重ね合わせ内面は互いにPET樹脂によって
液漏れのないように良好に貼着シールされ、且つ容器1
内面全面がガス低吸着性のPET樹脂層によって被覆さ
れて液体内容物の香気成分などが容器内面樹脂に吸着し
難いようになっている。
【0008】その後、前記リング状シーラントフィルム
6のPE樹脂層6a上側より、予め成形されたPE樹脂
製の注出口9(注出口栓)を加熱加圧にて接合すること
によって液体紙容器1のPE樹脂製の注出口部分が良好
に取付けできるようにしてある。
【0009】このように、液体紙容器1のトップ部10
にPE樹脂製の注出口9(注出口栓)を加熱加圧にて取
付ける場合(図7参照)には、容器構成シート2の開口
孔5周辺の外面シーラント樹脂層C上には、該外面シー
ラント樹脂層C及び注出口9と良好に接合できるリング
状シーラントフィルム6(前述の積層構造フィルム)を
接着し、該開口孔5周辺の内面シーラント樹脂層B上に
は、該内面シーラント樹脂層B及び前記リング状シーラ
ントフィルム6と良好に貼着シールできる注出口内面シ
ーラントフィルム7を貼着シールするものである。なお
11は構成シート2によって形成された容器1の底部を
示し、その底部の詳細な構造(折り加工及び貼着シール
加工)は省略してある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記図6における容器
1の胴貼りにおいては、筒状に形成された構成シート2
の両端部の重ね合わせ領域4の重ね合わせ内面の樹脂
は、PET樹脂による内面シーラント樹脂層BとPE樹
脂による外面シーラント樹脂層Cの互いに異なる樹脂が
対向して貼着されるため、重ね合わせ領域4内面に加熱
加圧による貼着シール不良が発生し易い。
【0011】そこで、図8に示すように、容器1内側に
重ね合わされる構成シート2の一端部2aを所定の幅で
容器1外側方向に折り返して、該構成シート2の内面シ
ーラント樹脂層B(PET樹脂層)を、一端部2aの外
面シーラント樹脂層C(PE樹脂層)側に形成した後、
構成シート2他端部2bの内面シーラント樹脂層B(P
ET樹脂層)と重ね合わせ、その重ね合わせ領域4内面
にPET樹脂層とPET樹脂層とによる貼着シール領域
4aを形成することによって、重ね合わせ領域4におけ
る貼着シール不良の発生を防止することが行われてい
る。
【0012】しかしながら、その重ね合わせ領域4内面
が、前記折り返しによって構成されるPET樹脂層とP
ET樹脂層とによる貼着シール領域4aによって全てを
占めるとは限らず、容器製造における折り加工精度、若
しくは胴貼り加工精度などによって、図8に示すように
一部分がPE樹脂による外面シーラント樹脂層CとPE
T樹脂による内面シーラント樹脂層Bとの異種樹脂によ
る重ね合わせ領域4bが生じた場合には、その重ね合わ
せ領域4b内面に貼着シール不良が発生して、完全には
貼着シール不良を解消できないといった問題点もある。
【0013】又、上記図7に示した注出口取付けにおい
ては、容器1のトップ部3における構成シート2の開口
孔4周辺に、リング状シーラントフィルム6を重ね合わ
せた場合の重ね合わせ領域8において、該リング状シー
ラントフィルム6のPET樹脂層6bと内面シーラント
フィルム7(PET樹脂フィルム)との重ね合わせ領域
8b内面においては、その重ね合わせ内面は加熱加圧に
よる互いの貼着シールが良好に得られるが、構成シート
2のPE樹脂による外面シーラント樹脂層Cとリング状
シーラントフィルム6のPET樹脂層6bの互いに異な
る樹脂が対向する重ね合わせ領域8a内面においては、
加熱加圧による貼着シール不良が発生し易いものであ
る。
【0014】本発明は、液体紙容器の筒状胴貼りあるい
は容器トップ部注出口取付けなどにおける互いに異種樹
脂の重ね合わせ内面の加熱加圧による貼着シール不良発
生を防止し、シール強度を高めた液体紙容器であり、胴
貼り加工や注出口取付け加工を経て製造される液体紙容
器の品質向上と加工能率の向上を図ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材層Aと、
低吸着性ポリエチレンテレフタレート樹脂からなる内面
シーラント樹脂層Bと、低吸着性ポリエチレンテレフタ
レート樹脂若しくは該ポリエチレンテレフタレート樹脂
とポリオレフィン樹脂とのブレンド樹脂からなる外面シ
ーラント樹脂層Cとからなる構成シート2を用いて形成
され、且つ該構成シート2に穿設された容器開口孔5に
外面シーラント樹脂層C側から容器注出口を取り付けた
液体紙容器において、内面シーラント樹脂層B側に、容
器開口孔5を被覆するように低吸着性ポリエチレンテレ
フタレート樹脂による内面シーラントフィルム27が重
ね合わせられ、外面シーラント樹脂層C側に、容器開口
孔5周辺に沿って一方面がポリエチレン樹脂層26a、
他方面が低吸着性ポリエチレンテレフタレート樹脂層2
6bの二層構成のリング状シーラントフィルム26がそ
の低吸着性ポリエチレンテレフタレート樹脂層26bを
内面にして重ね合わせられ、リング状シーラントフィル
ム26と外面シーラント樹脂層Cとの重ね合わせ領域8
aと、リング状シーラントフィルム26と内面シーラン
トフィルム27との重ね合わせ領域8bとが、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂系シーラント樹脂同士の重ね合
わせにより加熱加圧にて貼着され、該リング状シーラン
トフィルム26のポリエチレン樹脂層26a面にポリオ
レフィン樹脂製の容器注出口9が加熱加圧にて取り付け
られていることを特徴とする液体紙容器である。
【0016】
【実施例】本発明の液体紙容器を、実施例に従って詳細
に説明すれば、図1は、本発明の液体紙容器における容
器構成シート2の積層構成を説明する側断面図であり、
容器構成シート2は、基材層Aの容器内面に対する側
に、低吸着性のポリエチレンテレフタレート樹脂(PE
T樹脂)からなる内面シーラント樹脂層Bを備え、容器
外面側に、低吸着性のポリエチレンテレフタレート樹脂
(PET樹脂)若しくはPET樹脂とポリオレフィン樹
脂(PO樹脂)とのブレント樹脂からなる外面シーラン
ト樹脂層Cを備えるものである。
【0017】基材Aは、板紙、又は板紙とアルミニウ
ム、又は板紙と合成樹脂層を主体とするものであり、内
面シーラント樹脂層B及び外面シーラント樹脂層Cは、
該基材Aを挟んでその一方面及び他方面に、それぞれ溶
融押し出し状態でラミネートしたものである。
【0018】内面シーラント樹脂層Bには、ガス低吸着
性のPET樹脂が使用され、外面シーラント樹脂層Cに
は、内面シーラント樹脂層Cと同様のPET樹脂か、若
しくはPET樹脂とPE樹脂とのブレンド樹脂(PET
樹脂のブレンド比率=5〜30重量%)が使用される。
【0019】図2は、本発明の液体紙容器の一実施例に
おける容器構成シート2の積層構成を説明する側断面図
であり、基材Aは、板紙12の一方面に溶融押し出し方
式にてPE樹脂層13を積層したものである。
【0020】上記一実施例における容器構成シート2
は、図2に示すように、前記基材Aの該PE樹脂層13
に、EMAA樹脂(ポリエチレンを主体とするアイオノ
マー樹脂)によるアンカー材層14を介してガス低吸着
性のPET樹脂による内面シーラント樹脂層Bを積層
し、他方面の板紙12面に、前記内面シーラント樹脂層
Bと同様のPET樹脂か、若しくはPET樹脂とPE樹
脂とのブレンド樹脂による外面シーラント樹脂層Cを積
層したものである。
【0021】又、図3は、本発明の液体紙容器の他の実
施例における容器構成シート2の積層構成を説明する側
断面図であり、基材Aとして、板紙12の一方面に溶融
押し出し方式にてPE樹脂又はEMAA樹脂(若しくは
EAA樹脂)によるアンカー材層15を積層し、該アン
カー材層15にアルミニウム箔層16を積層し、該アル
ミニウム箔層16に接着剤層17(PE樹脂を主体とす
る接着剤、若しくはアイオノマー樹脂)を介してPET
樹脂層18を積層し、該PET樹脂層18に接着剤層1
9(PET樹脂とPE樹脂とのブレンド樹脂、若しくは
アイオノマー樹脂を主体とする接着剤層)を介してPE
樹脂層20を積層したものである。
【0022】上記した他の実施例における容器構成シー
ト2は、前記基材AのPE樹脂層20に、接着剤層21
(PET樹脂とPE樹脂とのブレンド樹脂、若しくはア
イオノマー樹脂を主体とする接着剤層)を介して、PE
T樹脂による内面シーラント樹脂層Bを積層し、他方面
の板紙12面に内面シーラント樹脂層Bと同様のPET
樹脂か、若しくはPET樹脂とPE樹脂とのブレンド樹
脂による外面シーラント樹脂層Cを積層したものであ
る。なお、本発明の液体紙容器における容器構成シート
2の基材層Aとしては、上記積層構成に限定されるもの
ではない。
【0023】本発明の液体紙容器は、図1、又は図2、
図3に示した上記基材層Aと、PET樹脂による内面シ
ーラント樹脂層Bと、PET樹脂又はPET樹脂とPE
樹脂とのブレンド樹脂による外面シーラント樹脂層Cと
からなる容器構成シート2を用いて形成される。
【0024】上記構成シート2を用いて、その容器ブラ
ンクシート(折目などを介して胴部板、上部板、下部板
など容器の各構成要素板が配置された所定パターン状に
打ち抜き形成されたシート)を形成し、該ブランクシー
トを用いて、適宜にその折目に沿って折り曲げて、図4
に示すようにその両端部2a,2bの重ね合わせ領域4
の内面を加熱加圧して接合することによって、例えば容
器胴部3が胴貼りされて、例えば角筒状に形成されるも
のである。
【0025】本発明の液体紙容器は、図4に示すよう
に、構成シート2の両端部2a,2bの重ね合わせ領域
4内面は、PET樹脂による内面シーラント樹脂層B
と、PET樹脂又はPET樹脂とPE樹脂とのブレンド
樹脂による外面シーラント樹脂層Cとが重ね合わされ
て、内外シーラント樹脂層B,Cによる重ね合わせ領域
4内面は、互いに同じPET樹脂系同士のシーラント樹
脂の重ね合わせによって加熱加圧にて貼着シールがされ
たシール強度のある貼着シールを備えるものである。
【0026】又、本発明の液体紙容器1として、上記図
1、又は図2、図3に示す構成シート2を用いて、容器
ブランクシート(折目などを介して例えば角筒状胴部3
を構成する各要素板、トップ部を構成する上部板など各
要素板、下部板など容器の各構成要素板が配置され、上
部板に開口孔が穿設された所定パターン状に打ち抜き形
成されたシート)を形成し、該ブランクシートを用いて
適宜にその折目に沿って折り曲げて、例えば図5に示す
ように、該容器1のトップ部10に穿設された開口孔5
に注出口9(注出口栓)を取り付けた注出口付の液体紙
容器1の場合について以下に説明する。
【0027】図5に示すトップ部10におけるブランク
シート状態での構成シート2のPET樹脂による内面シ
ーラント樹脂層B側に、開口孔5を被覆するようにPE
T樹脂による内面シーラントフィルム27が重ね合わさ
れ、その重ね合わせ領域8b内面は、PET樹脂同士の
シーラント樹脂層による重ね合わせ内面となる。
【0028】又、図5において、該トップ部10におけ
る構成シート2のPET樹脂又はPET樹脂とPE樹脂
とのブレンド樹脂による外面シーラント樹脂層C側に、
開口孔5周辺に沿って、リング状シーラントフィルム2
6(一方面がPE樹脂層26a、他方面がPET樹脂層
26bの二層構成)が、そのPE樹脂層26aを上側
に、PET樹脂層26bを下側にして重ね合わせられ、
その重ね合わせ領域8a内面は、PET樹脂と、PET
樹脂−PE樹脂のブレンド樹脂によるPET樹脂系同士
のシーラント樹脂層による重ね合わせ内面となる。
【0029】又、図5において、リング状シーラントフ
ィルム26のPE樹脂層26a上側には、該フィルム2
6とほぼ同一サイズのPE樹脂製の注出口9(注出口
栓)の平坦な底部フランジ部9aが重ね合わせられ、そ
の重ね合わせ領域8c内面は、PE樹脂同士の重ね合わ
せ内面となる。
【0030】したがって、本発明の液体紙容器は、図5
に示すように、その容器トップ部10に、PE樹脂など
PO樹脂製の注出口5(注出口栓)を取付ける場合にお
いては、容器内面側に貼着されたPET樹脂による内面
シーラントフィルム27に対して、接着性の良好なPE
T樹脂26bを備えたリング状シーラントフィルム26
をその容器外面側から、外面シーラント樹脂層C上と、
内面シーラントフィルム27とに、重ね合わせ領域8に
亘って重ね合わせた場合、そのリング状シーラントフィ
ルム26と外面シーラント樹脂層Cとの重ね合わせ領域
8aは、同じPET樹脂系同士のシーラント樹脂による
重ね合わせ内面が得られ、又、リング状シーラントフィ
ルム26と内面シーラントフィルム27との重ね合わせ
領域8bは、PET樹脂同士のシーラント樹脂による重
ね合わせ内面が得られ、それぞれ該重ね合わせ領域8
a,8bには強固な貼着シールを備えるものである。
【0031】本発明の液体紙容器は、容器基材層Aの一
方面に低吸着性シーラントPET樹脂からなる内面シー
ラント樹脂層Bを備え、他方面に低吸着性シーラントP
ET樹脂若しくは該PET樹脂とPO樹脂とのブレンド
樹脂からなる外面シーラント樹脂層Cを備えた容器構成
シート2によって形成されているので、容器の形成にお
ける胴貼りでの構成シート2の両端部2a、2bの重ね
合わせ領域4(図4、図8参照)内面に、PET樹脂系
のシーラント樹脂同士による強固な貼着シールが得ら
れ、不完全な貼着シールの発生が回避できる。
【0032】又、本発明の液体紙容器は、例えばその容
器トップ部10に、PE樹脂などPO樹脂製の注出口5
(注出口栓)を取付ける場合においては、容器内面側に
貼着されたPET樹脂による内面シーラントフィルム2
7に対して、接着性の良好なPET樹脂26bを備えた
リング状シーラントフィルム26を、その容器外面側か
ら、外面シーラント樹脂層C上と、内面シーラントフィ
ルム27とに、重ね合わせ領域8に亘って重ね合わせた
場合、そのリング状シーラントフィルム26と外面シー
ラント樹脂層Cとの重ね合わせ領域8a(図5参照)
は、同じPET樹脂系同士のシーラント樹脂による重ね
合わせ内面が得られる。
【0033】又、リング状シーラントフィルム26と内
面シーラントフィルム27との重ね合わせ領域8b(図
5参照)は、PET樹脂同士のシーラント樹脂による重
ね合わせ内面が得られ、それぞれ該重ね合わせ領域8
a,8bには強固な貼着シールが得られ、不完全な貼着
シールの発生が回避できる。
【0034】
【発明の効果】本発明の液体紙容器は、容器胴部の筒状
胴貼り形成における構成シート両端部の内面シーラント
樹脂層Bと外面シーラント樹脂層Cとによる重ね合わせ
領域4内面の貼着シール不良が発生しない。
【0035】例えば注出口取付けにおいては、容器トッ
プ部10における構成シート開口孔5周辺の外面シーラ
ント樹脂層C上にリング状シーラントフィルム26を重
ね合わせた場合の重ね合わせ領域8a内面の貼着シール
不良が発生しないなど、液体紙容器の各構成要素板のう
ち、互いに重ね合わせ貼着シールすべき構成要素板の重
ね合わせ内面の加熱加圧による貼着シール強度が得ら
れ、液体紙容器としての良好なシール強度と密封性能が
得られるものであり、胴貼り加工や注出口取付け加工な
どにおける液体紙容器の品質向上と加工能率向上に顕著
な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体紙容器を構成する容器構成シート
の側断面図である。
【図2】本発明の液体紙容器を構成する容器構成シート
の一実施例における側断面図である。
【図3】本発明の液体紙容器を構成する容器構成シート
の他の実施例における側断面図である。
【図4】本発明の液体紙容器の角筒状胴部の概要及び容
器胴部形成における構成シート両端部の重ね合わせ構造
の概要を説明する平面断面図である。
【図5】本発明の液体紙容器において、容器トップ部に
注出口(注出口栓)を取り付けた液体紙容器の概要を説
明する側断面図である。
【図6】従来の液体紙容器の角筒状胴部の概要を説明す
る平面断面図である。
【図7】従来の液体紙容器において、容器トップ部に注
出口(注出口栓)を取り付けた液体紙容器の概要を説明
する側断面図である。
【図8】従来の液体紙容器において、角筒状胴部の形成
における構成シート両端部の重ね合わせ構造の概要を説
明する平面断面図である。
【符号の説明】
1…液体紙容器 2…容器構成シート 2a,2b…構
成シート端部 3…容器胴部 4…重ね合わせ領域 5…注出開口孔 6…リング状シーラントフィルム 7
…内面シーラントフィルム 8…重ね合わせ領域 9…
注出口 10…容器トップ部 11…容器底部 12…板紙 13…ポリエチレン樹脂層 14…アンカ
ー材層 15…アンカー材層 16…アルミニウム箔層
17…接着剤層 18…ポリエチレンテレフタレート
樹脂層 19…接着剤層 20…ポリエチレン樹脂層
21…接着剤層 26…リング状シーラントフィルム 26a…ポリエチ
レン樹脂層 26b…ポリエチレンテレフタレート樹脂層 27…内
面シーラントフィルム A…基材層 B…内面シーラント樹脂層 C…外面シー
ラント樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−171240(JP,A) 特開 昭63−290740(JP,A) 特開 平2−263860(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 5/00 - 5/76 B32B 1/00 - 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材層Aと、低吸着性ポリエチレンテレフ
    タレート樹脂からなる内面シーラント樹脂層Bと、低吸
    着性ポリエチレンテレフタレート樹脂若しくは該ポリエ
    チレンテレフタレート樹脂とポリオレフィン樹脂とのブ
    レンド樹脂からなる外面シーラント樹脂層Cとからなる
    構成シート2を用いて形成され、且つ該構成シート2に
    穿設された容器開口孔5に外面シーラント樹脂層C側か
    ら容器注出口を取り付けた液体紙容器において、内面シ
    ーラント樹脂層B側に、容器開口孔5を被覆するように
    低吸着性ポリエチレンテレフタレート樹脂による内面シ
    ーラントフィルム27が重ね合わせられ、外面シーラン
    ト樹脂層C側に、容器開口孔5周辺に沿って一方面がポ
    リエチレン樹脂層26a、他方面が低吸着性ポリエチレ
    ンテレフタレート樹脂層26bの二層構成のリング状シ
    ーラントフィルム26がその低吸着性ポリエチレンテレ
    フタレート樹脂層26bを内面にして重ね合わせられ、
    リング状シーラントフィルム26と外面シーラント樹脂
    層Cとの重ね合わせ領域8aと、リング状シーラントフ
    ィルム26と内面シーラントフィルム27との重ね合わ
    せ領域8bとが、ポリエチレンテレフタレート樹脂系シ
    ーラント樹脂同士の重ね合わせにより加熱加圧にて貼着
    され、該リング状シーラントフィルム26のポリエチレ
    ン樹脂層26a面にポリオレフィン樹脂製の容器注出口
    9が加熱加圧にて取り付けられていることを特徴とする
    液体紙容器。
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JPH0615784A (ja) 1994-01-25

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