JPH053316Y2 - - Google Patents

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JPH053316Y2
JPH053316Y2 JP1983073814U JP7381483U JPH053316Y2 JP H053316 Y2 JPH053316 Y2 JP H053316Y2 JP 1983073814 U JP1983073814 U JP 1983073814U JP 7381483 U JP7381483 U JP 7381483U JP H053316 Y2 JPH053316 Y2 JP H053316Y2
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JP
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polyethylene
layer
heat
paper
paper layer
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JP1983073814U
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JPS59179037U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、耐湿性が改善され、かつ層間剥離強
度が向上した紙積層押出チユーブに関する。
〔従来の技術及び考案が解決しようとする課題〕
従来より、飲食物、医薬品、化粧品等を収容す
る押出チユーブ用の包装材料として、形成するチ
ユーブの可撓性、保形性、剛性等を保持するた
め、紙を構成要素の一つとした積層材料が知られ
ているが、紙は吸水及び吸湿し易いため、従来は
パーチメント紙を用いたり、耐水性を付与するた
めの特殊サイズ剤を用いた紙を使用している。し
かし、それでもなお吸水吸湿性の問題があり、特
に積層材料の端部をヒートシールして容器を形成
した際ヒートシール端部からの水分の透過により
該容器はその積層材料の紙層端部が吸湿する場合
があり、これにより層間剥離が生じることがあつ
た。また、このような紙を用いた積層材料から形
成された容器は、吸湿がないとしてもヒートシー
ル部における紙層間の剥離強度が十分でなく、誤
つて落した場合などに剥離することがあつた。
本考案は上記事情を改善するためになされたも
ので、耐湿性が優れ、特にヒートシール端部から
の吸湿を確実に減少し得ると共に、このヒートシ
ール部における層間剥離強度を向上させることが
できる押出チユーブを提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するため、両側にそれ
ぞれポリエチレン層4,8が形成され、これらポ
リエチレン層4,8の間に天然パルプとポリエチ
レンパルプとからなる合成紙より形成された紙層
3が介在された積層材料9の端部がヒートシール
10されることにより形成され、かつ、上記ヒー
トシール部10の端部が上記両ポリエチレン層
4,8及び紙層3のポリエチレンパルプの溶融に
より形成されたポリエチレン被覆11によつて被
覆されてなることを特徴とする押出チユーブを提
供する。
〔作用〕
本考案の押出チユーブは、紙層として天然パル
プとポリエチレンパルプとからなる合成紙で形成
したことにより、紙層自体の耐湿性が良好である
と共に、積層材料をヒートシールした場合におい
て、このヒートシール部の耐湿性、強度、シール
性を著しく向上させることができる。
即ち、積層材料の端部をヒートシールした場
合、紙層を構成する合成紙中のヒートシール対応
部分にあるポリエチレンパルプも同時に溶融す
る。このため、紙層のヒートシール部に対応する
部分がこのポリエチレンパルプの溶融によりシー
ルされる。またこのヒートシールの際、紙層中の
ポリエチレンパルプが溶融して厚み減少を起こす
と共に、内面、外面に積層されたポリエチレン層
も溶融流動して、ヒートシール部の端部に該端部
を被覆してこれらポリエチレン層と上記合成紙の
ポリエチレンパルプとが溶融一体化したポリエチ
レン被覆が形成される。
従つて、紙層端部がポリエチレン被膜によつて
シールされた状態にあるので、この紙層の端部が
吸湿することが少ないものである。また、ポリエ
チレンパルプが溶融した場合、この溶融ポリエチ
レンは紙層と隣接する層に融着するので、紙層と
その隣接層との接着力が向上し、紙層からの層間
剥離が防止される。更に、この紙層の端部はポリ
エチレン被膜によつてシールされ、ポリエチレン
で固められた如き状態にあるので、この点でも強
度が増大し、本考案に係る積層材料をヒートシー
ルすることによつて形成されたチユーブを落して
もこの紙層からの剥離もなく、損傷し難いもの
で、ヒートシールによる容器の落下強度の低下を
防止し得る。
なお、上述した本考案の作用効果は、紙層を構
成する合成紙として天然パルプ90〜60%、ポリエ
チレンパルプ10〜40%のものを用いた場合、特に
有効に発揮されるものである。
〔実施例〕
以下、本考案につき第1図及び第2図を参照し
て更に詳しく説明する。
第1図において、1はアルミニウム箔等の金属
箔層であり、この金属箔層1の一面には接着剤層
2を介して紙層3が積層されていると共に、この
紙層3には更にポリエチレン層4が積層されてい
る。また、前記金属箔層1の他面には接着剤層5
を介してポリエチレン層6が積層され、その上に
ポリオレフイン系樹脂フイルム層7が積層され、
更にその上にポリエチレン層8が積層されること
により、積層材料9が構成されている。
この積層材料9は、金属箔層1を内側(内容物
側)にし、紙層3を外側にして、その端部をヒー
トシールすることにより、第2図に示すようにチ
ユーブTを形成するものである。
なお、上記の積層材料は上述した実施例に限ら
れず、両側にそれぞれポリエチレン層4,8を形
成し、これらの間に紙層3を構成したものであれ
ば差支えない。
本考案は、上記したような構成の積層材料にお
いて、その紙層3を木材から得られる天然パルプ
とポリエチレンパルプとを混合した合成紙により
形成したもので、この場合その混合割合は天然パ
ルプ量が90〜60重量%、ポリエチレンパルプ量が
10〜40重量%とすることが好適である。また、こ
の紙層3の厚さは、30〜100μmとすることが好
ましい。更に、この紙層3にはサイズ剤を使用し
ても差し支えなく、また文字等の表示部、模様等
の装飾部を印刷により形成したり、着色したり、
或いは一部もしくは全部に金属等の蒸着膜を形成
するなどのことができ、これにより積層材料、従
つてこれから形成される容器を美麗に装飾し得る
ものである。
なお、金属箔層1としては好適にはアルミニウ
ム箔にて形成されるが、その厚さは6〜30μmと
することが好ましい。
また、積層材料の両側に形成されるポリエチレ
ン層4,8は、それぞれ本積層材料によつて形成
される容器の最外層及び最内層を構成するもの
で、チユーブの外面及び内面を保護すると共に、
ヒートシールを可能とするものである。これら両
層4,8の厚さはそれぞれ20〜180μmとするこ
とが好適で、これによりヒートシールが良好にな
されると共に、ヒートシール端部におけるシール
性を向上させることができる。
ここで、上記積層材料の総厚さは、290〜380μ
mとすることが好適で、これにより破壊強度等の
機械的特性に優れ、かつヒートシール性の良好な
包装材料が得られる。これに対し、総厚さが
290μmよりも薄いと機械適性に問題が生じる場
合があり、380μmよりも厚いとシーラビリテイ
が劣る場合がある。
また、上記積層材料の各層或いはフイルム間に
は、必要によりイソシアネート系のアンカー剤又
は有機チタネート系のアンカー剤を介在させて各
層或いはフイルム間の接着強度を更に向上させる
こともできる。
更に、上記積層材料の製造法は特に限定され
ず、通常の積層フイルムの製造法を採用すること
ができる。
而して、上記チユーブTは、積層材料9のヒー
トシールによりヒートシール部10の端部におい
て上記最外及び最内層のポリエチレン層4,8と
紙層3のポリエチレンパルプが溶融一体化したポ
リエチレン被膜11,11が形成されたもので、
ヒートシール部10の端部がポリエチレン被膜1
1,11によつて被覆されたものである。
従つて、チユーブTは、そのヒートシール部1
0の端部において、耐水性、強度が高いものであ
る。即ち、紙層3端部がポリエチレンによつてシ
ールされた状態にあるので、この紙層3の端部が
吸湿することが少ないものであると共に、ポリエ
チレンパルプが溶融した場合、この溶融ポリエチ
レンは紙層3と隣接する層に融着するので、紙層
3とその隣接層との接着力が向上し、紙層3から
の層間剥離が防止され、更に、この紙層3の端部
はポリエチレンによつてシールされ、ポリエチレ
ンで固められた如き状態にあるので、この点でも
強度が増大し、本積層材料をヒートシールするこ
とによつて形成された容器を落としてもこの紙層
3からの剥離もなく、損傷し難いもので、ヒート
シールによる容器の落下強度の低下を防止するも
のである。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の押出チユーブ
は、最内層、最外層をそれぞれポリエチレンにて
形成したので、ヒートシール性が良好であると共
に、紙層を天然パルプとポリエチレンパルプとか
らなる合成紙で形成したことにより、紙層自体の
耐湿性が良好であり、しかも積層材料の端部をヒ
ートシールした場合、紙層を構成する合成紙中の
ヒートシール対応部分にあるポリエチレンパルプ
も同時に溶融し、最内、最外層のポリエチレン層
の溶融と一体化されてヒートシール端部にポリエ
チレン被膜が形成され、該端部を被覆するので、
ヒートシール部における耐湿性、層間剥離強度、
シール性が著しく向上したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に用いる積層材料の一例を示す
一部省略断面図、第2図は本考案の一実施例に係
る押出チユーブのヒートシール端部の状態の一例
を示す断面図である。 1……金属箔層、3……紙層、4……ポリエチ
レン層、8……ポリエチレン層、9……積層材
料、10……ヒートシール部、11……ポリエチ
レン被膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両側にそれぞれポリエチレン層4,8が形成さ
    れ、これらポリエチレン層4,8の間に天然パル
    プとポリエチレンパルプとからなる合成紙より形
    成された紙層3が介在された積層材料9の端部が
    ヒートシール10されることにより形成され、か
    つ、上記ヒートシール部10の端部が上記両ポリ
    エチレン層4,8及び紙層3のポリエチレンパル
    プの溶融により形成されたポリエチレン被膜11
    によつて被覆されてなることを特徴とする押出チ
    ユーブ。
JP7381483U 1983-05-18 1983-05-18 押出チューブ Granted JPS59179037U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7381483U JPS59179037U (ja) 1983-05-18 1983-05-18 押出チューブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7381483U JPS59179037U (ja) 1983-05-18 1983-05-18 押出チューブ

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Publication Number Publication Date
JPS59179037U JPS59179037U (ja) 1984-11-30
JPH053316Y2 true JPH053316Y2 (ja) 1993-01-27

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ID=30203927

Family Applications (1)

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JP7381483U Granted JPS59179037U (ja) 1983-05-18 1983-05-18 押出チューブ

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JPS59179037U (ja) 1984-11-30

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