JPS61163337A - フオトクロミツクコ−テイングされた成形体及びその製造方法 - Google Patents

フオトクロミツクコ−テイングされた成形体及びその製造方法

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JPS61163337A
JPS61163337A JP410185A JP410185A JPS61163337A JP S61163337 A JPS61163337 A JP S61163337A JP 410185 A JP410185 A JP 410185A JP 410185 A JP410185 A JP 410185A JP S61163337 A JPS61163337 A JP S61163337A
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alkyl
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大橋 和則
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孝 谷口
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/685Compositions containing spiro-condensed pyran compounds or derivatives thereof, as photosensitive substances

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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、調光性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐熱性、可染
性、耐薬品性及び耐光性などにすぐれたフォトクロミッ
クコーティングされた成形体及びその製造方法に関する
〔従来の技術〕
フォトクロミック性を有する化合物は、すでに多くのも
のが知られている( G、  H,Brown。
” PH0TOC!HRON工SM”Wiley工nt
erscience。
NewYork  (1971) )。
なかでも、スピロピラン化合物については9合成法、特
性などもよく知られているものである。
一方、特公昭45−28892号公報、特公昭49−4
8651号公報、特開昭55−36284号公報には、
スピロオキサジン化合物の合成法及び特性について記述
されている。
これらのフォトクロミック化合物のコーティングによる
応用例としては、特開昭59−78271号公報、特開
昭59−78272号公報に記述されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
特開昭59−78271号公報、特開昭59−7827
2号公報に記述されている技術によって得られる塗膜は
、フォトクロミック性を有し、かつ高い表面硬度を有す
るものであるが、得られた塗膜には、光照射前において
すでに黄色あるいは赤紫色を呈する着色被膜であり、外
観上に大きな問題点がある。
本発明は、フォトクロミック性及び表面硬度を低下させ
ることなく塗膜の着色を防止することを目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため1本発明は下記の構成を有する
[(1)  下記一般式CI]または〔II〕で表わさ
れる化合物と、塩基性物質またはその塩、及び有機ケイ
素重合体を被膜として有するフォトクロミックコーティ
ングされた成形体。
(式中 R1〜R1?はそれぞれ炭素数が1〜6のアル
キル基、アリール基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボニル基、ニトロ基、アミノ基、もしくはホ
ルミル基、または)−ロゲン基から選ばれた1種以上の
置換基。) (2)  下記一般式(1)または〔II〕で表わされ
る化合物と、塩基性物質またはその塩、及び下記一般式
(III)で表わされる有機ケイ素化合物の加水分解物
を混合して、成形体表面に塗布し1次いで加熱処理する
ことを特徴とするフォトクロミックコーティングされた
成形体の製造方法。
R+t   R+s (式中 R1−R19はそれぞれ炭素数が1〜6のアル
キル基、了り−ル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボニル基、ニトロ基、アミノ基、もしくはホ
ルミル基、またはハロゲン基から選ばれた1種以上の置
換基。) R” aR” bsi (OR22) 4−a−b  
  rill)(式中 R20、R21は炭素数が1〜
12の各々アルキル基、アルケニル基、アリール基、ま
たはハロゲン基、エポキシ基、グリシドキ7基、アミン
基。
メルカプト基、メタクリルオキシ基あるいはシアノ基を
有する炭化水素基、R22は炭素数が1〜8のアルキル
基、アルコキシアルキル基、アシル基。
フェニル基であり、aおよびbは0または1である。)
」 本発明に用いられる〔A〕酸成分一般式〔!〕で表わさ
れるスピロピラン化合物とは。
(式中R−Rは水素または炭素数が1〜6のアルキル基
、アリール基、アルコキシ基またはヒドロキシアルキル
基、ハロゲン基、カルボキシ基。
ニトロ基、アミン基、ヒドロキシ基あるいはホルミル基
から選ばれた置換基。)で表わされるものである。
とくに光照射による発色性の観点からu 7 、 R9
にアルコキシ基、ハロゲン基、ニトロ基、好ましくはメ
トキシ基、ブロモ基、ニトロ基を有するスピロピラン化
合物が好ましく用いられる。
スピロピラン化合物の具体例として*1’t3′。
3′−トリメチルスピロ[2H−1−ベンゾピラン−2
,2’−インドリン〕、8−アリール−1!3−5t−
トIJ 、7’ fルスビロ[2H−1−ベンゾピラン
−2,2′−インドリン〕、8−アリール−5′−クロ
ロ−6−二トロー1j 5: 3/ −)ジメチルスピ
ロC2H−1−ベンゾピラン−2,2′−インドリン:
+、5/−アミノー8−メトキシ−6−二トロー1.z
 3? 5t−トリメチルスピロ(2H−1−ベンゾピ
ラン−2,2/−インドリン)、5’−7’ロモー8−
メトキシ−6−二トロー1j 5j 3/−)リメチル
スピロ(2H−1−ペンゾピラン−2,2′−インドリ
/)、5’−クロロ−6−メドキシー8−二トロー1.
/ 3j 5l−)リメルスピロ[:2H−1−ベンゾ
ピラン−2,2′−インドリン]、5′−カルボキシ−
6−ニトロ−1,′4′3’−トリメチルスピロC2H
−1−ぺ/ゾピランー 2.2’−インドリン)、6.
8−ジブロモ−8′−メトキシ−1j 543/ −)
リメチルスピロ[2H−1−ベンゾピラン−2,2′−
インドリン〕、8−エトキシ−1,′3? sに4C7
′−ペンタメチルスピロC2H−1−ベンゾピラン−2
,2′−インドリン〕、8−フロロ−6−二トロー1!
5j 51− トリメチルスピロ〔2H−1−ベンゾピ
ラン−2,2′−インドリン〕。
1.13−3f5,5c7−ヘキサメチル−6−ニトロ
スピロ[2H−1−ベンゾピラン−2,2′−インドリ
ン〕。
6−ヒドロキシ−8−メトキシ−1’3j3’−トリメ
チルスピロ(2H−1−ベンゾピラン−2,2−イア 
)” IJン〕、8−ホルミル−7−ヒドロキシ−1j
 3? 3/ −トリメチルスピロI”2H−1−ベン
ン°ピラ7−2.2/−インドリン〕、4ζス′8−ト
リメトキシ−1j 5: 5/−)リメチルスピロ[2
H−1−ベンン°ピランー2.2/−インドリン) 、
 1j 5−5/−)リメチル−5ζ6,8−)リニト
ロスピロ[:2H−1−ベンゾピラン−2,2′−イン
ドリン〕などがある。
また1本発明の他のA成分である一般式([1で(式中
R−Rは水素または炭素数が1〜乙のアルキル基、アル
コキシ基またはヒドロキシアルキル基、ハロゲン基、カ
ルボキシ基、ニトロ基。
ヒドロキシ基あるいはホルミル基からなる各種置換基。
)で表わされるものである。
とくに耐光性の観点から、水素、炭素数1〜乙のアルキ
ル基、アルコキシ基を有するスピロオキサジン化合物が
好ましく、さらに好ましくは、水素、メチル基tたはメ
トキシ基を有するものが好ましい。スピロオキサジン化
合物の具体例として1、3. !l −トリメチルスピ
ロ〔インドリノ−2,3/ −〔3H〕ナフト[2,1
−b)(1,4)−オキサジジン)、1,3,3.5−
テトラメチルスピロ〔インドリノ−2,3−C3H)ナ
フト(2,1−b ) (1,4)−オキサジン、5−
メトキシ−1,3,3−)リメチルスピロ〔インドリノ
−2,5′−ナフト[2,1−b)(1,4)−オキサ
ジン〕、5.クロル−1,5,3−トリメチルスピロ[
インドリノ−2,3’−[3H]ナフト[2,1−b〕
(1,4)オキサジン)、4.7−シメトキシー1.5
.3− トリメチルスピロ[インドリノ−2,3’−(
3H]ナフト[2,1−b ) (1,4)−オキサジ
ン、1,3.3−)ジメチル−9′−メトキシスピロ〔
インドリノ−2,3/−(3)()ナフト〔2゜1−b
)(1,4)オキサジン)、1,3.!l−トリメチル
ー9′−エトキシスピロ〔インドリノ−2,3’(3H
]ナフトC2,1−b ) (1,4)オキサジy〕、
1,5.5−)ツメチル−8′−ブロムスピロ〔インド
リノ−2,3’C3a)ナフト[:2.1−b〕(1,
4)オキサジン1,1,3,3.5−テトラメチル−9
′−メトキシスピロ〔インドリノ−2,3’ C3H]
ナフト(2,1−b) (1,4)オキサジン〕。
1、3.3.6−テトラメチル−9フーメドキシスピロ
[インドリノ−2,3’(3H]ナフト[2,1−b)
(1,4)オキサジン)、1,3.!1.7−チトラメ
チルー9−メトキシスピロ〔インドリノ−2,5’C5
H〕ナフト[2,1−b](1,4)オキサジン〕。
1、5.3.4.5−ぺ/タフチル−9′−メトキシス
ピロ〔イ/トリノー2,3[31()ナフト(2,1−
b)(1,4)オキサジン) 、 1.3,3,5.6
−ベンタメチルー9′−メトキシスピロ〔インドリノ−
2,3’(3H〕ナフト(2,1−b ] (1,4)
オキサジン〕。
1、3.5.4.7−ベンタメチルー9′−メトキシス
ピロ〔インドリノ−2,3’(3H)ナフト[2,1−
b:](1,4)オキサジン) 1.3.3.5.7−
ベンタメチルー9′−メトキシスピロ[インドリノ−2
,5’C3H]ナフト(2,1−1))(1,4)オキ
サジン)、1,3゜5、6.7−ペンタメチル−9′−
メトキシスピロ[インドリノ−2−3’(3H]ナフト
[2,1−b〕(1,4)オキサジン1,1,3.3−
トリメチル−5,9′−ジメトキシスピロ〔インドリノ
−2,3’ [3H〕ナフト(2,1−b)(1,4)
オキサジン。
1、5.5− )リメチル−4,7,9’−トリメトキ
シスピロ〔インドリノ−2,3’l”3H)ナフト(2
,1−b)(1,4)オキサジン1,1.+、5−トリ
メチルー5−クロロー9′−メトキシスピロ〔インドリ
ノ−2,3/〔6H〕ナフトC2,1−b ] (1,
4)オキサジン〕、1,3,3,4.5−ペンタメチ)
v−8’ −7” O−Eスピロ[インドリノ−2,ダ
〔5H〕ナフト[2,1−b](1,4)オキサジン]
、1,3,3,5.6−ベンタメチルー8′−ブロムス
ピロ〔インドリノ−2,3′〔3H〕ナフト(2,1−
b)(1,4)オキサジン〕。
などがある。これらのフォトクロミック化合物は1種の
みならず、2種以上を併用することも可能である。
また1本発明に用いられる有機ケイ素化合物の加水分解
物とは、一般式 %式%[) (式中 R20、R21は炭素数が1〜12の各々アル
キル基、アルケニル基、アリール基、またはハロゲン基
、エポキシ基、グリシドキシ基、アミン基。
メルカプト基、メタクリルオキシ基あるいはシアノ基を
有する炭化水素基、Rは炭素数が1〜8のアルキル基、
アルコキシアルキル基、アシル基。
フェニル基であり、aおよびbは0または1である。・
)で表わされる有機ケイ素化合物の加水分解物である。
これらの有機ケイ素化合物は1種のみならず。
2種以上を併用することも可能である。さらに加水分解
に際しても、それぞれ単独で加水分解したのち、混合す
ることもできるが、2種以上の有機ケイ素化合物を混合
し、共加水分解を行なっても何ら問題はない。また加水
分解の方法は従来から公知の方法のいずれも適用可能で
あるし、加水分解前後で各種溶媒による希釈、さらには
加水分解後における生成アルコール等の除去による濃縮
予備縮合などを行なっても何ら問題はない。まだ溶媒置
換なども自由に行なうことができる。
これらの有機ケイ素化合物の具体的な代表例としては、
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン
、メチルトリットキシエトキシシラン、メチルトリアセ
トキシシラン、メチルトリプトキシシラン、メチルトリ
フエノキシシラン。
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラ/
、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン。
ビニルトリメトキシエトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン。
フェニルトリアセトキシシラン、γ−クロロプロピルト
リメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシ
ラン、r−クロロプロピルトリアセトキシシラン、3,
3.3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン、γ−
メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピル
トリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、β−シアンエチルトリエトキシシラン、
メチルトリフエノキシシラン、クロロメチルトリメトキ
シシラン、クロロメチルトリエトキシシラン、グリシド
キシメチルトリメトキシシラン、グリシドキシメチルト
リエトキシシラン、α−グリシドキクエチルトリメトキ
シシラン。
α−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、β−グリ
シドキシエチルトリメトキシシラン、β−グリシドキ7
エチルトリエトキシシラン、α−グリシドキシグロビル
トリメトキシシラン、α−グリシドキシグロピルトリエ
トキシシラン、β−グリシドキシプロビルトリメトキシ
シラン、β−グリシドキシプロビルトリメトキシシラン
、γ−グリシドキシグロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシグロビルトリエトキシシラン、r−グリシ
ドキシメチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロビルトリプトキシシラン、γ−グリシドキシプロピル
トリメトキシエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピ
ルトリフエノキシシラン、α−グリシドキシブチルトリ
メトキシシラン、α−グリシドキシブチルトリエトキシ
シラン。
β−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、β−グリ
シドキシブチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシ
ブチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシブチルト
リエトキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリメトキ
シシラン、δ−グリシドキシブチルトリエトキシシラン
、(5,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリメト
キシシラン。
(5,4−エポキシシクロヘキシル)メチルトリエトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシク
ロベキシル)エチルトリエトキシシラン、β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチルトリプロポキシシラ
ン、β−・(5,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
ドリフトキシシラ/。
β−(5,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリッ
トキシエトキシシラン、β−(5,4−エポキシシクロ
ヘキシル)エチルトリフエノキシシラン。
γ−(5,4−エポキシシクロヘキシル)プロピルトリ
メトキシシラン5r−(3+4−エポキシシクロヘキシ
ル)プロピルトリエトキシシラン、δ−(3,4−エポ
キシシクロヘキシル)ブチルトリメトキシシラン、δ−
(5,4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリエトキ
シシランなどのトリアルコキシ、トリアジルオキシまた
はトリフエノキシシラン類の加水分解物および、ジメチ
ルジメトキジシラン、フェニルメチルジメトキシシラン
、ジメチルジェトキシシラン、フェニルメチルジェトキ
シシラン、r−クロロプロピルメチルジメトキシシラン
、γ−クロロプロピルメチルジェトキシシラン、ジメチ
ルジアセトキシシラン、r−メタクリルオキシプロピル
メチルジメトキシシラン。
r−メタクリルオキシプロピルメチルジェトキシシラン
、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルメチルジェトキシシラン、γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロ
ピルメチルジェトキシシラン、メチルビニルジメトキシ
シラン、メチルビニルジェトキシシラン、グリシドキシ
メチルメチルジメトキシシラン、グリシドキシメチルメ
チルジェトキシシラン、α−グリシドキシエチルメチル
ジメトキシシラン、α−グリシドキシエチルメチルジェ
トキシシラン、β−グリシドキシエチルメチルジェトキ
シシラン、β−グリシドキシエチルメチルジェトキシシ
ラン、α−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、α−グリシドキシプロビルメチルジェトキシシラン
、β−グリシドキシプロeルメチルジメトキシシラン、
β−グリシドキシプロビルメチルジェトキシ7ラン。
γ−グリシドキシプロビルメチルジメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロビルメチルジェトキシシラン、γ−
グリシドキシグロビルメチルジプロポキシシラン、r−
グリシドキシメチルメチルジェトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロビルメチルジメトキシエトキシシラン、γ
−グリシドキシグロビルメチルジフエノキシシラン、r
−グリシドキシプロビルエチルジメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルエチルジェトキシシラン。
γ−グリシドキシプロビルエチルプロポキシシラン、r
−グリシドキシプロビルビニルジメトキシシラン、γ−
グリクドキシプロビルビニルジエトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロビルフェニルジメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルフェニルジエトキシシラン、などジ
アルコキシシランまたはジアシルオキシシラン類の加水
分解物である。さらに一般式[1111におけるahよ
びbがOの場合でちる 5i(OR8)4 ケイ素化合物の具体例としては、メチルシリケート、エ
チルシリケート、n−プロピルシリケート、1−プロピ
ルシリケート、n−プチルシリケ−)lf18(!−ブ
チルシリケート、t−ブチルシリケート、テトラアセト
キシシランなどのシラン類の加水分解物が挙げられる。
なかでも、耐候性、耐薬品性の向上目的には。
メチル基、ビニル基、γ−クロロプロピル基を含むケイ
素化合物が好ましく用いられる。硬度向上の目的にはエ
ポキシ基を含むケイ素化合物が好ましく用いられる。
本発明の塩基性物質またはその塩とは被膜中における状
態ではその塩基性を問題にするものではなく、少なくと
も塗布されるコーティング用組成物中では塩基性を有す
ることが必要である。すなわち、被覆後においてはコー
ティング用組成物中の他の成分と反応し、塩基性を示さ
なくても何ら問題はない。
かかる塩基性物質まだはその塩とは被膜化される前にお
いては、水溶液中で塩基性を示すものであれば特に限定
されるものではないが、入手の容易さ、塗料中での溶解
性などの点から、各種アルカリ金属またはアルカリ土類
金属の水酸化物、有機カルボン酸塩、チオ硫酸塩、炭酸
塩、アルミン酸塩、亜硝酸塩が好ましい。他の好ましく
使用さ  。
れる塩基性物質としては、各種の1級、2級、3級の有
機アミン化合物、および4級アモンの水酸化物を挙げる
ことができる。これら有機アミン化合物としては有機ケ
イ素の形式でおってもよい。
また無機アミンであるアンモニア水も好ましく使用され
るものである。これらは1種のみならず。
2種以上を併用することも可能である。
前記塩基性物質の中でも、塗料調製の容易さ。
塗膜の着色、塗膜の硬度、化学環境などの点からアルカ
リ金属の炭素数が1〜4の有機カルボン酸塩、水酸化物
、沸点が90℃以上の有機アミン。
または水酸化アンモニウム塩がさらに好ましく使用され
るものである。
これなの塩基性物質の具体的な化合物例としては、リチ
ウム、ナトリウム、カリウムのギ酸塩。
硝酸塩、プロピオン酸塩、水酸化物、チオ硫酸塩。
アルミ/酸塩、さらにはマグネシウム、カルシウムの水
酸化物などの金属化合物がある。また有機アミン化合物
の具体的な例としては、ピリジン。
トリエタノールアミン、アニリン、ジメチルアニリン、
ジピリジル、フェナントロリンなどがある。
ま、た水酸化アンモニウム塩の具体例としては。
テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム
、テトラグロビルアンモニウム、トリメチルベンジルア
ンモニウムなどの水酸化物が挙げられる。
本発明における塩基性物質の添加方法としては種々の組
み合せが考えられるが、均一なコーティング用組成物を
得る目的から、〔A〕酸成分CB)成分および/または
CB)成分中に直接添加する方法。
また溶けうる溶媒に溶解させ添加する方法、あるいは、
あらかじめ[A]酸成分CB)成分および/または[B
]酸成分溶媒を混合させておきそこに添加する方法があ
る。
本発明におけるフォトクロミックコーティング用組成物
を構成する前記各成分の組成比としては用途、目的など
によって決定されるべきものであるが9発色濃度の点で
フォトクロミック化合物(以下成分Aとする)の添加量
は、有機ケイ素の加水分解物(以下成分Bとする)の固
形分100重量部に対してo、 o o i〜20重量
部が好ましく。
さらには溶解性および耐光性の面から0.01〜10部
がとくに好ましい。ここで成分Bの固形分とは、前記一
般式〔■〕のR’aR’bSi(OR8) 4+a+b
  において、 R’aR’bSiO4−4−b  で
表わされる式量でもって定義されるものである。
塩基性物質(以下成分Cとする)の添加量は。
成分Bに含有されるシラノール1m01に対して1/1
0〜1 / 300 molが好ましく、さらに好まし
くは1150〜1 / 150 mo:Lが用いられる
すなわち、成分Cの量がこれより少ないと、硬化後の塗
膜に着色現象を呈し、多すぎると、塗膜の白化を起こし
不透明な塗膜になる。さらには9表面硬度も十分でなく
、傷つきやすい欠点を有するものである。
成形体表面に塗布されたフォトクロミックコーティング
用塗料の硬度にあたっては、それのみを加熱および/ま
たは乾燥することによって達しうるが、硬化促進、低温
硬化などを可能とする目的で各種の硬化剤が併用可能で
返る。硬化剤としては各種エポキシ樹脂硬化剤、あるい
は各種有機ケイ素樹脂硬化剤などが使用される。
これら硬化剤の具体的な例としては、各種の有機酸およ
びそれらの酸無水物、窒素含有有機化合物、各種金属錯
化合物あるいは金属アルコキシド。
が挙げられる。これらの硬化剤は2種以上混合して使用
することも可能である。
これら硬化剤の中でも9本発明の目的には、塗料の安定
性、コーテイング後の塗膜の着色の有無などの点から、
とくに下記に示すアルミニウムキレート化合物が有用で
ある。
ここでいうアルミニウムキレート化合物とは。
一般式AIXnY31で示されるアルミニウムキレート
化合物である。
(ただし式中 XはOh  (Lは低級アルキル基)。
Yは一般式M’COOC00H200M’ 、 M2は
いずれも低級アルキル基)で示される化合物に由来する
配位子および一般式M”(!QC!H,C!OOM’ 
(M’、 M’はいずれも低級アルキル基)で示される
化合物に由来する配位子から選ばれる少なくとも1つで
あり。
nは0,1または2である。) 本発明の硬化剤として、とくに有用な一般式AlX11
Y3−.で示されるアルミニウムキレート化合物として
は、各種の化合物を挙げ得るが1組成物への溶解性、安
定性、硬化触媒としての効果などの観点からとくに好ま
しいのは、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミ
ニウムビスエチルアセトアセテートモノアセチルアセト
ネート、アルミニウムージ−n−ブトキシド−モノエテ
ルアセトアセテート、アンモニウムージー1so−プロ
ポキシド−モノメチルアセトアセテートなどである。
これらは2種以上を混合して使用することも可能である
本発明の組成物を被覆するにあたって、各種の塗装方法
が適用可能である。筆、は毛、ローラーなどによる方法
、その他ロール塗装、スプレー塗装、流し塗り、ディッ
ピング塗装などを適用することができる。
また塗装される成形体としては、プラスチック。
ガラス、陶磁器、無機質材料、金属、木材、セラミック
、コンクリート、紙1等各種のものが利用できるが、さ
らにこれらに本塗料との付着性を増すために各種の表面
処理したものを適用することもできる。
また、膜厚については使用する目的によって異なり、と
くに限定されないが、眼鏡レンズなどには、フォトクロ
ミック性を顕著に発揮するために。
0.01〜50μ、好ましくは0.1〜50μに塗布さ
れることが望ましい。
本発明に使用するフォトクロミックコーティング用組成
物の硬化は、加熱処理することによって行なわれるが、
加熱温度はかなり広範囲で使用でき、50〜200℃で
十分に良好な結果が得られる。
なお9本発明の組成物には平滑な表面を有する被膜を得
る目的で種々の界面活性剤などを添加してもよい。
また、耐光性、耐疲労性向上のために9種々の紫外線吸
収剤、および/または紫外線安定剤を添加してもよい。
とくに、 Ni含有の紫外線吸収剤は耐疲労性向上に効
果的である。
さらにフォトクロミック特性、たとえば発色性。
消色性9発色種などを制御する目的で各種の有機物を添
加することも可能である。かかる有機物の好ましい例と
しては、各種エポキシ樹脂、ビニル重合体、ナイロン樹
脂、メラミン樹脂、ブチラール樹脂、ヒドロキシアルキ
ルセルロース、ポリエチレンオキシドなどがある。
一方1表面硬度の向上、帯電防止性の付与などを目的と
して各種の微粒子状無機硬化物を添加することも可能で
あり、塗膜の透明化などの点から微粒子状に分轄したコ
ロイド状シリカが好適な例として挙げられる。
本発明に使用するフォトクロミックコーティング用組成
物は各種の溶媒に希釈して使用可能であるばかりでなく
、加水分解後に生成するアルコール等を溶媒とすること
もできる。使用可能な溶媒としてはとくに限定されるも
のでないが、揮発性。
安全性などの観点から各種の低級アルコール類。
ケイン類、エーテル類、エステル類、芳香族炭化水素類
、(ハロゲン化)炭化水素類、ホルムアミド系化合物、
ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。これらは2種
以上の混合溶媒として使用することも、もちろん可能で
ある。
本発明による成形体は眼鏡レンズに代表される各種光学
レンズばかりでなく、ディスプレイ、窓ガラスなど、さ
らには玩具などにも好ましく適用されるものである。
以下に本発明の趣旨を明瞭にするために実施例を掲げる
が1本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
。なお例中の部数およびチは重量による。
実施例1 比較例1 (1)  γ−グリシドキシグロピルトリメトキシシラ
ン加水分解物の調製 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキシプロビルト
リメトキシシラン141.2部を仕込み。
マグネテイツクスターラーを用いて攪拌しながら0.0
1規定塩酸水溶液32.3部を液温を10℃に保ちなが
ら滴下し9滴下終了後さらに60分間攪拌を続けて、加
水分解物を得た。
(2)  フォトクロミックコーティング用組成物の調
整 前述(1)に硬化剤としてアセチルアセトンアルミニウ
ム塩5部を添加して、30分攪拌し溶解させ。
界面活性剤(東しシリコーン5H−8400)0.4部
、nプロパツール83.6部加え固形分40%の塗料に
した。その塗料を38部とり水2部を加え。
成分Aとして1.5.5− トリメチルスピロ(インド
リノ−2,3’C3H)ナフト(2,1−b)(1,4
)オキサジン) 0.0238部添加し、酢酸ナトリウ
ムを第1表に示す量を添加してフォトクロミツクコーテ
ィング用組成物を調整した。
なお、比較例としては酢酸ナトリウムを添加しないこと
の他はまったく同様にして行なった。
(3)  コーティングおよび硬化 被塗装物としてスライドグラスを使用し、流し塗りによ
りコーティングし、80℃の熱風乾燥器により1時間加
熱硬化させて、フォトクロミックコーティングされた成
形体を得た。
(4)  試験結果 硬化物の性能試験を以下に従って行なった。試験結果を
第1表に示す。
(イ)耐摩擦性試験 スチールウール4ooooで摩擦し、傷のつきにくさを
調べる。判定は次のように行なった。
A ・・・強く摩擦しても傷がつかない。
B ・・・強く摩擦すると少し傷がつく。
C・・・かなり強く摩擦すると傷がつく。
D ・・・ 弱い摩擦でも傷がつく。
E ・・・弱い摩擦で激しく傷がつく。
(ロ)外観評価 加熱硬化した塗膜の照射前における着色の有無を調べた
(ハ) フォトクロミック性試験 前記(3)で得たフォトクロミックコーティングされた
成形体をケミカルランプを熱起光源として照射し、その
時の発色状態を肉眼にて観察した。
実施例2 比較例2 (1)  メチルトリメトキシ7ラン加水分解物の調整 前記(3)と同じ手法を用いてメチルトリメトキシシラ
ン136部を0.01規定塩酸水溶液54部で加水分解
して加水分解物を得た。
(2)  フォトクロミックコーティング用組成物の調
整 実施例1と同様にしてアセチルアセトンアルミニウム塩
2.5部、界面活性剤0.1部、n−プロノくノール2
97部、酢酸6.8部をそれぞれ加え、固形分30%の
塗料とし、その塗料を40部とり。
(2)と同じ成分Aを0.0131g添加し、酢酸ナト
リウムを第1表に示す量を添加して、フォトクロミック
コーティング用組成物を調整した。なお。
比較としては酢酸す) IJウムを添加しない他はすべ
て同様に行なった。
(3)  コーティング、硬化および試験結果実施例1
とまったく同様にして、コーティングおよび加熱硬化し
た。試験結果は第1表に示す。
実施例3・4・5 実施例1の成分Cと添加量を変える以外はまったく同様
に行なった。その結果、無色で良好な塗膜が得られた。
成分Oの種類および添加量は第2表に示す。
ただし、実施例5のみはキュア時間を8時間とした。
〔発明の効果〕
塩基性物質を添加することによりフォトクロミック化合
物の機能を低下させることなく、良好な塗膜を得ること
ができる。また硬化後の被膜に着色などがない。さらに
長期間使用しても機能性が低下することなく安定した使
用ができる。
特許出願人  東 し 株 式 会 社手  続  補
  正  書 60.3.4 昭和  年  月  日 特許庁長官 志 賀   学 殿 2、発明の名称 フォトクロミックコーティングされた成形体及びその製
造方法ス 補正をする者 事件との関係 特 許 出 願 人 使 所  東京都中央区日本橋室町2丁目2番地名称 
(315)東し株式会社 4、補正命令の日付  自発 全文訂正明細書 1、発明の名称 フォトクロミックコーティングされた 成形体及びその製造方法 2、特許請求の範囲 (1)  下記一般式〔I〕まだは〔■〕で表わされる
化合物と、塩基性物質またはその塩、及び有機ケイ素重
合体を被膜として有するフォトクロミックコーティング
された成形体。
(式中R1〜Rl 9は水素または炭素数が1〜6のア
ルキル基、アリル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボニル基、ニトロ基、アミノ基、もしくはホ
ルミル基、または)−ロゲン基から選ばれた1種以上の
置換基。) (2)  下記一般式(I)または[ff)で表わされ
る化合物と、塩基性物質またはその塩、及び下記一般式
〔■〕で表わされる有機ケイ素化合物の加水分解物を混
合して、成形体表面に塗布し9次いで加熱処理すること
を特徴とするフォトクロミックコーティングされた成形
体の製造方法。
(式中R′〜R+ 9は水素または炭素数が1〜6のア
ルキル基、アリル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボニル基、ニトロ基、アミン基、もしくはホ
ルミル基、またはハロゲン基から選ばれた1種以上の置
換基。) R” aR” b Si (OR22) 4−&−1[
111)(式中R20,R21は炭素数が1〜12の各
々アルキル基、アルケニル基、アリル基、またはハロゲ
ン基、エポキシ基、グリシドキシ基、アミン基。
メルカプト基、メタクリルオキシ基あるいはシアン基を
有する炭化水素基、R22は炭素数が1〜8のアルキル
基、アルコキシアルキル基、アシル基。
フェニル基であり、a及びbは0または1である。)6
、 発明の詳細な説明 〔産業上の利用分野〕 本発明は、調光性、耐擦傷性、耐摩耗性、耐熱性、可染
性、耐薬品性及び耐光性などにすぐれたフォトクロミッ
クコーティングされた成形体及びその製造方法に関する
〔従来の技術〕
フォトクロミック性を有する化合物は、すでに多くのも
のが知られている (G 、 H、Brown・−PH
OTOCHROM工S M ’ Wiley工nter
science 。
NewYork (1971) )。
なかでも、スピロピラン化合物については1合成法9%
性などもよく知られているものである。
一方、特公昭45−28892号公報、特公昭49−4
8631号公報、特開昭55−16284号公報には、
スピロオキサジン化合物の合成法及び特性について記述
されている。
これらのフォトクロミック化合物のコーティングによる
応用例としては、特開昭59−78271号公報、特開
昭59−78272号公報に記述されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
特開昭59−78271号公報、特開昭59−7827
2号公報に記述されている技術によって得られる塗膜は
、フォトクロミック性を有し、かつ高い表面硬度を有す
るものであるが、得られた塗膜には、光照射前において
すでに黄色あるいは赤紫色を呈する着色被膜であり、外
観上に大きな問題点がある。
本発明は、フォトクロミック性及び表面硬度を低下させ
ることなく塗膜の着色を防止することを目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成するだめ2本発明は下記の構成を有する
[(1j  下記一般式[1)またはCIO]で表わさ
れる化合物と、塩基性物質またはその塩、及び有機ケイ
素重合体を被膜として有するフォトクロミックコーティ
ングされた成形体つ (式中 R1〜Rj9は水素または炭素数が1〜6のア
ルキル基、アリル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボニル基、ニトロ基、アミン基、もしくはホ
ルミル基、またはハロゲン基から選ばれた1種以上の置
換基。) (2)  下記一般式〔■]または〔■〕で表わされる
化合物と、塩基性物質またはその塩、及び下記一般式〔
■〕で表わされる有機ケイ素化合物の加水分解物を混合
して、成形体表面に塗布し1次いで加熱処理することを
特徴とするフォトクロミックコーティングされた成形体
の製造方法。
(式中 R1〜R1?は水素または炭素数が1〜6のア
ルキル基、アリル基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキ
ル基、カルボニル基、ニトロ基、アミノ基、もしくはホ
ルミル基、またはハロゲン基から選ばれた1糧以上の置
換基。) R”aR” bsi (OR22) 4−a+p   
 (Ill)キル基、アルケニル基、アリル基、または
ノ・ロゲン基、エポキシ基、グリシドキシ基、アミン基
メルカプト基、メタクリルオキシ基あるいはシアノ基を
有する炭化水素基、R22は炭素数が1〜8のアルキル
基、アルコキシアルキル基、アシル基。
フェニル基であり、aおよびbはOまたは1である。)
」 本発明に用いられるフォトクロミック化合物である一般
式〔I〕で表わされるスピロピラン化合物とは。
(式中 R1−R9は水素または炭素数が1〜6のアル
キル基、アリル基、アルコキシ基またはヒドロキシアル
キル基、ハロゲン基、カルボキシ基。
ニトロ基、アミン基、ヒドロキシ基あるいはホルミル基
から選ばれた置換基。)で表わされるものである。
とくに光照射による発色性の観点からR,Hにアルコキ
7基、ハロゲン基、ニトロ基、好ましくはメトキシ基、
ブロモ基、ニトロ基を有するスピロピラン化合物が好ま
しく用いられる。
スピロピラン化合物の具体例としてt 1’ l  3
’ 16′−トリメチルスピロC2H−1−ベンゾビラ
ン−2,2’−インドリン〕、8−アリル−1,/ 3
!5/−トリメチルスピロ(2H−1−ベンゾビラン−
2,2′−インドリン〕、8−アリルー5′−クロロ−
6−ニトロ−1,/ 5j 3/ −トリメチルスピロ
〔2H−1−ベンゾビラン−2,2′−インドリン〕、
5′−アミノー8−メトキシ−6−ニトロ−1,/ 5
: ′5/  )、リメチルスビロ[2H−1−ベンゾ
ビラン−2,2’−インドリン〕、5′−プロモー8−
メトキシ−6−二トロー1./ =131−トリメチル
スピロ(2H−1−ベンゾビラン−2,2’−インドリ
ン)、5/−クロロ−6−メドキシー8−二トロー1j
 5: 5/ −トリメチルスピロ[:2H−1−ベン
ゾピラン−2,2′−イン、ドリンj、5′−カルボキ
シ−6−二トロー1/ 3? 3/−トリメチルスピロ
C2H−1−ベンゾビラン−2,2′−インドリン)、
6.8−ジブロモ−57−メドキ/−1j”13’−)
リメチルスビロC2H−1−ベンゾビラン−2,2′−
インドリン〕、8−エトキシ−1j 3? sζ4−7
/−ペンタメチルスピロ(2H−1−ベンゾビラン−2
,2’−インドリン〕、8−フロロ−6−ニトロ−1j
 y、: 3/ −)リンチルスピロ(2H−1−ベン
ゾピラン−2,2′−インドリン〕。
1、′3−3−5ζ5ζ7−へキサメチル−6−二トロ
スピロC2H−1−ベンゾビラン−2,2′−インドリ
ン〕。
6−ヒドロキシ−8−メトキシ−1,/ 3j 5/ 
−)リンチルスピロ[:2H−1−ベンゾピラン−2,
2′−インドリン〕、8−ホルミル−7−ヒドロキシ−
1、″5!ダートリメチルスピロC2H−1−ベンゾピ
ラン−2,2′−インドリン〕、4ζ7.’ 8−)ジ
メトキシ−1,/ 6j 3/ −トリメチルスピロC
2H−1−ベンン゛ピランー2.2′−インドリン) 
、  1j 5j 3j −トリメチル−5ζ6,8−
)リニトロスビロ[2H−1−ベンゾピラン−2,2′
−インドリン〕などがある。
また1本発明の他のフォトクロミック化合物である一般
式[II)で表わされるスピロオキサジン化合物とは。
19R18 (式中R−Rは水素または炭素数が1〜6のアルキル基
、アルコキシ基またはヒドロキシアルキル基、ハロゲン
基、カルボキシ基、ニトロ基。
ヒドロキシ基あるいはホルミル基からなる各種置換基。
)で表わされるものである。
とくに耐光性の観点から、水素、炭素数1〜乙のアルキ
ル基、アルコキシ基を有するスピロオキサジン化合物が
好ましく、さらに好ましくは、水素、メチル基またはメ
トキシ基を有するものが好ましい。スピロオキサジン化
合物の具体例として1、3.3− )リメテルスビロ〔
インドリノ−2,3’−〔3H〕ナフト[2,1−b)
(1,4)−オキサジン〕、1.3,3.5−テトラメ
チルスピロ〔インドリノ−2,3−[3H]ナフト(2
,1−b)(1,4)−オキサジン、5−メトキシ−1
,3,3−)リメチルスビロ〔インドリノ−2,5’−
[3H)ナフト(2,1−b)(1,4)−オキサジン
〕、5−クロロ−1,5,3−トリメチルスピロ〔イン
ドリノ−2゜3’−(:3H)ナフトC2,1−b〕(
1,4)オキサジン)、4.7−シメトキシー1.5.
3−)リンチルスピロ〔インドリノ−2,3’−C3H
)ナフト[2,1−b〕(1,4)−オキサジン、1,
3.3−トリメチル−9′−メトキシスピロ〔インドリ
ノ−2,5’−[3H)ナフト(2,1−b)(1,4
)オキサジン)、1,3.3−トリメチル−9′−エト
キシスピロ[インドリノ−2,3’−C3H]ナフト〔
2,1−b)(1,4)オキサジン)、1,3.6−)
ジメチル−8フーブロモスビロ〔インドリノ−2,3’
−(:3H〕ナフト[2,1−b〕(1,4)オキサジ
ン〕。
1、3.3.5−テトラメチル−9′−メトキシスピロ
〔インドリノ−2,3’−C3H]ナフト(2,1−b
)(1,4’lオキサジン’1,1.5,5.6−テト
ラメチル−9′−メトキシスピロ〔インドリノ−2,5
’−C5H〕ナフト(2,1−b〕(1,4)オキサジ
ン〕。
1、3.5.7−テトラメチル−9−メトキシスピロ〔
インドリノ−2,3’−C3I(]ナフト(2,1−b
〕(1,41オキサジン:l 、  1. !l、 3
.4.5−ペンタメチル−97−メトキクスピロ〔イン
ドリノ−2,3−〔3H〕ナフト[:2.1−b](1
,4)オキサジン)、1.3j、5.6−ベンタメチル
ー9′−メトキシスピロ〔イ/トリノー2.5’−C3
H]ナフト〔2,1−b)(1,4)オキサジン)、1
,3,3,4.7−ベンタメチルー9′−メトキシスピ
ロ[インドリノ−2,5’−(5H]ナツト[:2,1
−b](1,4)オキサジン) 1.5.5.5.7−
ベンタメチルー9′−メトキクスピロ〔インドリノ−2
,3/−C!l H)ナフト(2,1−b〕(1,4)
オキサジン1,1,5,5,6.7−ベンタメチルー9
′−メトキシスピロ〔イ/トリノー2.5’−、C3H
]ナフトC2,1−b ) (1,4)オキサジン〕、
15.5−)リフチル−5,9′−ジメトキシスピロ〔
インドリノ−2,3’−[5H)ナフト(2,1−b)
(1,4)オキサジン、1,3.3−)リンチル−4,
7,9/−トリメトキシスピロ〔インドリノ−2,3’
−(5H〕ナフト[2,1−b ] (i、4)オキサ
ジン)、1,3.3−1−ジメチル−5−クロロ−9フ
ーメドキシスピロ〔インドリノ−2,5’−(5H〕ナ
フトC2,1−b:l(1,41オキサジン〕。
1、5.3.4.5−ペンタメチル−8′−プロモスピ
ロ〔インドリノ−2,3’−(5H)ナフト[2,1−
b)(1,4)オキサジン)、1,3,3,5.6−ベ
ンタメチルー8′−プロモスピロ〔インドリノ−2,5
’ −〔6H〕ナフトC2,1−b) (1,4)オキ
サジン〕、などがおる。これらのフォトクロミック化合
物は1種のみならず、2種以上を併用することも可能で
ある。
また9本発明に用いられる有機ケイ素化合物の加水分解
物とは、一般式 %式%[ (式中R2ol R”は炭素数が1〜12の各々アルキ
ル基、アルケニル基、アリル基、または)10ゲン基、
エポキシ基、グリシドキシ基、アミノ基。
メルカプト基、メタクリルオキシ基あるいはシアノ基を
有する炭化水素基、R22は炭素数が1〜8のアルキル
基、アルコキシアルキル基、アフル基。
フェニル基であり、aおよびbは0まだは1である。)
で表わされる有機ケイ素化合物の加水分解物である。
これらの有機ケイ素化合物は1種のみならず。
2種以上を併用することも可能である。さらに加水分解
に際しても、それぞれ単独で加水分解したのち、混合す
ることもできるが、2種以上の有機ケイ素化合物を混合
し、共加水分解を行なっても何ら問題はない。また加水
分解の方法は従来から公知の方法のいずれも適用可能で
あるし、加水分解前後で各種溶媒による希釈、さらには
加水分解後における生成アルコール等の除去による濃縮
予備縮合などを行なっても何ら問題はない。また溶媒置
換なども自由に行なうことができる。
これらの有機ケイ素化合物の具体的な代表例としては、
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン
、メチルトリメトキシエトキシシラン、メチルトリアセ
トキシシラン、メチルトリプトキシシラン、メチルトリ
フエノキシシラン。
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン
、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリアセトキシシラン。
ビニルトリメトキシエトキシシラン、フェニルトリメト
キシシラン、フェニルトリエトキシシラン。
フェニルトリアセトキシシラン、r−クロロプロピルト
リメトキシシラン、r−クロロプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−クロロプロビルトIJ 7セトキシシラン、
3,3.3−)リフロロプロビルトリメトキシシラン、
γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、r
−アミノプロピルトリメトキシシラン、r−アミノプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトグロビルトリ
メトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシ
シラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、β−シアンエチルトリエトキシシラ
ン、クロロメチルトリメトキシシラン。
クロロメチルトリエトキシシラン、グリシドキシメチル
トリメトキシシラン、グリシドキシメチルトリエトキシ
シラン、α−グリシドキシエテルトリメトキシシラン、
α−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、β−グリ
シドキシエチルトリメトキシシラン、β−グリシドキシ
エチルトリエトキシシラン、α−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン、α−グリシドキシプロビルトリエ
トキシシラン、β−グリシドキシプロビルトリメトキシ
シラン、β−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン
、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
グリシドキシプロビルトリエトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリプロポキシシラン、γ−グリシドキ
シグロピルトリプトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリフエノキシシラン、α−グリシドキシブチル
トリメトキシシラン、α−グリシドキシブチルトリエト
キシシラン、β−グリシドキシブチルトリメトキシシラ
ン、β−グリシドキシブチルトリエトキシシラン、γ−
グリシドキシブチルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシブチルトリエトキシシラン、δ−グリシドキシブチ
ルトリメトキシシラン、δ−グリシドキシブチルトリエ
トキシシラン、(5,4−エポキシシクロヘキシル)メ
チルトリメトキシシラン、(5,4−エポキシシクロヘ
キシル)メチルトリエトキシシラン、β−(6゜4−エ
ポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリエト
キシシラン、β−(5,4−エポキシシクロヘキシル)
エチルトリプロポキシシラン。
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリプ
トキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル
)エチルトリットキシエトキシシラン。
β−(5,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリフ
エノキシシラン、γ−(5,4−エポキシシクロヘキシ
ル)プロピルトリメトキシシランer−(5,4−エポ
キシシクロヘキシル)プロピルトリエトキシシラン、β
−(5,4−エポキシシクロヘキシル)ブチルトリメト
キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
ブチルトリエトキシシランなどのトリアルコキシ、トリ
アジルオキシまたはトリフエノキシシラン類の加水分解
物および、ジメチルジメトキシシラン、フェニルメチル
ジメトキシシラン、ジメチルジェトキシシラン。
フェニルメチルジェトキシシラン、γ−クロロプロピル
メチルジメトキシシラン、r−クロロプロピルメチルジ
ェトキシシラン、ジメチルジアセトキシシラン、γ−メ
タクリルオキシグロビルメチルジメトキシシラ/、γ−
メタクリルオキシプロピルメチルジェトキシシラン、r
−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メ
ルカプトプロピルメチルジェトキシシラン、r−アミノ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピル
メチルジェトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラ
ン、メチルビニルジェトキシシラン。
グリシドキシメチルメチルジメトキシシラン、グリシド
キシメチルメチルジェトキシシラン、α−グリシドキシ
エチルメチルジメトキシシラン、α−グリシドキシエチ
ルメチルジェトキシシラン。
β−グリシドキシエチルメチルジメトキシシラン。
β−グリシドΦジエチルメチルジェトキシシラン。
α−グリシドキシプロビルメチルジメトキシシラン、α
−グリシドキシグロビルメチルジエトキシシラン、β−
グリシドキシプロビルメチルジメトキシシラン、β−グ
リシドキシプロピルメチルジェトキシシラン、γ−グリ
シドキシグロビルメチルジメトキシシラン、r−グリシ
ドキシプロビルメチルジェトキシシラン、γ−グリシド
キシプロビルメチルジプロボキシシラン、γ−グリシド
キシプロビルメチルジプトキシシラン、γ−グリシドキ
シグロビルメチルジメトキシエトキシシラン。
γ−グリシドキシプロビルメチルジフェノキシシラン、
r−グリシドキシプロビルエチルジメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロビルエチルジェトキシシラン、r−
グリシドキシプロビルエチルジメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロビルビニルジメトキシシラン、γ−グリ
シドキシプロビルビニルジェトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルフェニルジメトキシシラン、r−グリシ
ドキシプロピルフェニルジエトキシシラン、などジアル
コキシシラン、ジフェノキシシランまたはジアシルオキ
シシラン類の加水分解物である。さらに一般式C[I)
におけるaおよびbが0の場合である 81 (OR22)4 ケイ素化合物の具体例としては、メチルシリケート、エ
チルシリケート、n−プロピルシリケート、1−プロピ
ルシリケート、n−ブチルシリケート、  5ea−ブ
チルシリケート、t−ブチルシリケート、テトラアセト
キシシランなどのシラン類の加水分解物が挙げられる。
なかでも、耐候性、耐薬品性の向上目的には。
メチル基、ビニル基、r−クロロプロピル基を含むケイ
素化合物が好ましく用いられる。硬度向上の目的にはエ
ポキシ基を含むケイ素化合物が好ましく用いられる。
本発明の塩基性物質またはその塩とは被膜中における状
態ではその塩基性を問題にするものではなく、少なくと
も塗布されるコーティング用組成物中では塩基性を有す
ることが必要である。すなわち、被膜後においてはコー
ティング用組成物中の他の成分と反応し、塩基性を示さ
なくても何ら問題はない。
かかる塩基性物質またはその塩とは被膜化される前にお
いては、水溶液中で塩基性を示すものであれば特に限定
されるものではないが、入手の容易さ、塗料中での溶解
性などの点から、各種アルカリ金属またはアルカリ土類
金属の水酸化物、有機カルボン酸塩、チオ硫酸塩、炭酸
塩、アルミン酸塩、亜硝酸塩が好ましい。他の好ましく
使用される塩基性物質としては、各種の1級、2級、5
級の有機アミン化合物、および4級アミンの水酸化物を
挙げることができる。これら有機アミン化合物としては
有機ケイ素の形式であってもよい。
また無機アミンであるアンモニア水も好ましく使用され
るものである。これらは1種のみならず。
2種以上を併用することも可能である。
前記塩基性物質の中でも、塗料調製の容易さ。
塗膜の着色、塗膜の硬度1作業環境などの点からアルカ
リ金属の炭素数が1〜4の有機カルボン酸塩、水酸化物
、沸点が90℃以上の有機アミン。
または水酸化アンモニウム塩がさらに好ましく使用され
るものである。
これらの塩基性物質の具体的な化合物例としては、リチ
ウム、ナトリウム、カリウムのギ酸塩。
硝酸塩、プロピオン酸塩、水酸化物、チオ硫酸塩。
アルミン酸塩、さらにはマグネシウム、カルシウムの水
酸化物などの金属化合物がある。また有機アミン化合物
の具体的な例としては、ピリジン。
トリエタノールアミン、アニリン、ジメチルアニソ/l
ジピリジル、フェナントロリンなどがある。
また水酸化アンモニウム塩の具体例としては。
テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム
、テトラプロピルアンモニウム、トリメチルベンジルア
ンモニウムなどの水酸化物が挙げられる。
本発明における塩基性物質の添加方法としては種々の組
み合せが考えられるが、均一なコーティング用組成物を
得る目的から、フォトクロミック化合物と有機ケイ素化
合物の加水分解物に直接添加する方法、また溶けうる溶
媒に溶解させ添加する方法、あるいは、あらかじめフォ
トクロミック化合物と有機ケイ素化合物の加水分解物と
溶媒を混合させておきそこに添加する方法がある。
本発明におけるフォトクロミックコーティング用組成物
を構成する前記各成分の組成比としては用途、目的など
によって決定されるべきものであるが1発色濃度の点で
フォトクロミック化合物(以下成分Aとする)の添加量
は、有機ケイ素の加水分解物(以下成分Bとする)の固
形分100重量部に対して0.001〜20重量部が好
ましく。
さらには溶解性および耐光性の面から0.01〜10部
がとくに好ましい。ここで成分Bの固形分とは、前記一
般式[111)の R20aR21b(OR22) 4
−a−5においてT Ra Rb Si Oa、、、a
−b  で表わされる式量でもって定義されるものであ
る。
塩基性物質(以下成分Cとする)の添加量は。
成分Bに含有されるシラノール1m01に対して1/1
0〜1 / 500 molが好ましく、さらに好まし
くは1150〜1 / 150 mol、が用いられる
っすなわち、成分Cの量がこれより少ないと、硬化後の
塗膜に着色現象を呈し、多すぎると、塗膜の白化を起こ
し不透明な塗膜になる。さらには1表面硬度も十分でな
く、傷つきやすい欠点を有するものである。
成形体表面に塗布されたフォトクロミックコーティング
用塗料の硬化にあたっては、それのみを加熱および/ま
たは乾燥することによって達しうるが、硬化促進、低温
硬化などを可能とする目的で各種の硬化剤が併用可能で
ある。硬化剤としては各種エポキシ樹脂硬化剤、あるい
は各種有機ケイ素樹脂硬化剤などが使用される。
これら硬化剤の具体的な例としては、各種の有機酸およ
びそれらの酸無水物、窒素含有有機化合物、各種金属錯
化合物あるいは金属アルコキシド。
が挙げられる。これらの硬化剤は2種以上混合して使用
することも可能である。
これら硬化剤の中でも2本発明の目的には、塗料の安定
性、コーテイング後の塗膜の着色の有無などの点から、
とくに下記に示すアルミニウムキレート化合物が有用で
ある。
ここでいうアルミニウムキレート化合物とは。
一般式 AIX、Y 、−〇で示されるアルミニウムキ
レート化合物である。
(ただし式中 Xは0L(Lは低級アルキル基)。
Yは一般式M’C!OOH2COM2(M’ 、 M2
はいずれも低級アルキル基)で示される化合物に由来す
る配位子および一般式M’OOOH2(300M’ (
M’、 M’はいずれも低級アルキル基)で示される化
合物に由来する配位子から選ばれる少なくとも1つであ
り。
nは0,1または2である。) 本発明の硬化剤として、とくに有用な一般式A1xnY
3−nで示される アルミニウムキレート化合物として
は、各種の化合物を挙げ得るが1組成物への溶解性、安
定性、硬化触媒としての効果などの観点からとくに好ま
しいのは、アルミニウムアセチルアセトネート、アルミ
ニウムビスエチルアセトアセテートモノアセチルアセト
ネート、アルミニウムージ−n−ブトキシド−モノエチ
ルアセトアセテート、アルミニウムージ−11コo−プ
ロポキシド−モノメチルアセトアセテートなどである。
これらは2種以上を混合して使用することも可能である
本発明の組成物を被覆するにあたって、各種の塗装方法
が適用可能である。筆、は毛、ローラーなどによる方法
、その他ロール塗装、スプレー塗装、流し塗り、ディッ
ピング塗装などを適用することができる。
また塗装される成形体としては、プラスチック。
ガラス、陶磁器、無機質材料、金属、木材、セラミック
、コンクリート、紙2等各種のものが利用できるが、さ
らにこれらに本塗料との付着性を増すために各種の表面
処理したものを適用することもできる。
また、膜厚については使用する目的によって異なり、と
くに限定されないが、眼鏡レンズなどには、フォトクロ
ミック性を顕著に発揮するために。
0.01〜50μ、好ましくは0,1〜50μに塗布さ
れることが望ましい。
本発明に使用するフォトクロミックコーティング用組成
物の硬化は、加熱処理することによって行なわれるが、
加熱温度はかなり広範囲で使用でき、50〜200℃で
十分に良好な結果が得られる。
なお9本発明の組成物には平滑な表面を有する被膜を得
る目的で種々の界面活性剤などを添加してもよい。
また、耐光性、耐疲労性向上のために9種々の紫外線吸
収剤、および/または紫外線安定剤を添加してもよい。
とくに、 Ni含有の紫外線吸収剤は耐疲労性向上に効
果的である。
さらにフォトクロミック特性、たとえば発色性。
消色性1発色種などを制御する目的で各種の有機物を添
加することも可能である。かかる有機物の好ましい例と
しては、各種エポキシ樹脂、ビニル重合体、ナイロン樹
脂、メラミン樹脂、ブチラール樹脂、ヒドロキシアルキ
ルセルロース、ホ+)エチレンオキシドなどがある。
一方1表面硬度の向上、帯電防止性の付与などを目的と
して各種の微粒子状無機酸化物を添加することも可能で
あり、塗膜の透明化などの点から微粒子状に分散したコ
ロイド状シリカが好適な例として挙げられる。
本発明に使用するフォトクロミックコーティング用組成
物は各種の溶媒に希釈して使用可能であるばかりでなく
、加水分解後に生成するアルコール等を溶媒とすること
もできる。使用可能な溶媒としてはとくに限定されるも
のでないが、揮発性。
安全性などの観点から各種の低級アルコール類。
ケトン類、エーテル類、エステル類、芳香族炭化水素類
、(ハロゲン化)炭化水素類、ホルムアミド系化合物、
ジメチルスルホキシドなどが挙ケラれる。これらは2種
以上の混合溶媒として使用することも、もちろん可能で
ある。
本発明による成形体は眼鏡レンズに代表される各種光学
レンズばかりでなく、ディスプレイ、窓ガラスなど、さ
らには玩具などにも好ましく適用されるものである。
以下に本発明の趣旨を明瞭にするために実施例を掲げる
が2本発明はこれらの実施例に限定されるものではない
。なお例中の部数およびチは重量による。
実施例1 比較例1 (1)r−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン加
水分解物の調製 回転子を備えた反応器中にγ−グリシドキシプロビルト
リメトキシシラン141.2部を仕込み。
マグネテイツクスターラーを用いて攪拌しながら0.0
1規定塩酸水溶液52.6部を液温を10℃に保ちなが
ら滴下し9滴下、終了後さらに30分間攪拌を続けて、
加水分解物を得た。
(2)  フォトクロミックコーティング用組成物の調
整 前述(1)に硬化剤としてアセチルアセトンアルミニウ
ム塩5部を添加して、30分攪拌し溶解させ。
界面活性剤(東しシリ:r−78H−8400)0.4
部。
n−7”ロバノール86,6部加え固形分40チの塗料
にした。その塗料を68部とり水2部を加え。
成分Aとして1.3.3− トリメチルスピロ(インド
リノ−2,3’−[3H)ナフト(2,1−b) (1
,4)オキサジン] 0.0238部添加し、成分Cと
して酢酸ナトリウムを第1表に示す量を添加してフォト
クロミックコーティング用組成物を調整した。
なお、比較例としては酢酸ナトリウムを添加しないこと
の他はまったく同様にして行なった。
(3)  コーティングおよび硬化 被塗装物としてスライドグラスを使用し、流し塗りによ
りコーティングし、80℃での熱風乾燥器により1時間
加熱硬化させて、フォトクロミックコーティングされた
成形体を得た。
(4)  試験結果 硬化物の性能試験を以下に従って行なった。試験結果を
第1表に示す。
(イ)耐摩擦性試験 スチールウール◆0000で摩擦し、傷のつきにくさを
調べる。判定は次のように行なった。
A ・・・強く摩擦しても傷がつかない。
B ・・・強く摩擦すると少し傷がつく。
C・・・かなシ強く摩擦すると傷がつく。
D ・・・弱い摩擦でも傷がつく。
E ・・・弱い摩擦で激しく傷がつく。
(ロ)外観評価 加熱硬化した塗膜の照射前における着色の有無を調べた
(ハ) フォトクロミック性試験 前記(3)で得たフォトクロミックコーティングされた
成形体をケミカルランプを励起光源として照射し、その
時の発色状態を肉眼にて観察した。
実施例2 比較例2 (1)  メチルトリメトキシシラン加水分解物の調整 前記実施例1の(3)と同じ手法を用いてメチルトリメ
トキシシラン136部を0.01規定塩酸水溶液54部
で加水分解して加水分解物を得た。
(2)  フォトクロミックコーティング用組成物の調
整 実施例1と同様にしてアセチルアセトンアルミニウム塩
2,5部、界面活性剤0.1部、n−プロパツール29
7部、酢酸6.8部をそれぞれ加え、固形分30%の塗
料とし、その塗料を40部とり。
(2)と同じ成分Aを0.0M+1g添加し、酢酸ナト
リウムを第1表に示す量を添加して、フォトクロミック
コーティング用組成物を調整した。なお。
比較例としては酢酸ナトリウムを添加しない他はすべて
同様に行なった。
(3)  コーティング、硬化および試験結果実施例1
とまったく同様にして、コーティングおよび加熱硬化し
た。試験結果は第1表に示す。
実施例3・4・5 実施例1の成分Cと添加量を変える以外はまったく同様
に行なった。その結果、無色で良好な塗膜が得られた。
成分Cの種類および添加量は第2表に示す。
ただし、実施例3のみはキュア時間を8時間とした。
〔発明の効果〕
塩基性物質を添加することによりフォトクロミック化合
物の機能を低下させることなく、良好な塗膜を得ること
ができる。また硬化後の被膜に着色などがない。さらに
長期間使用しても機能性が低下することなく安定した使
用ができる。
特許出願人  東 し 株 式 会 社手続補正書 昭和  年60・八・−8日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式〔 I 〕または〔II〕で表わされる化
    合物と、塩基性物質またはその塩、及び有機ケイ素重合
    体を被膜として有するフォトクロミックコーティングさ
    れた成形体。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 (式中 R^1〜R^1^9はそれぞれ炭素数が1〜6
    のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、ヒドロキシ
    アルキル基、カルボニル基、ニトロ基、アミノ基、もし
    くはホルミル基、またはハロゲン基から選ばれた1種以
    上の置換基。)
  2. (2)下記一般式〔 I 〕または〔II〕で表わされる化
    合物と、塩基性物質またはその塩、及び下記一般式〔I
    II〕で表わされる有機ケイ素化合物の加水分解物を混合
    して、成形体表面に塗布し、次いで加熱処理することを
    特徴とするフォトクロミックコーティングされた成形体
    の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 (式中 R^1^〜R^1^9はそれぞれ炭素数が1〜
    6のアルキル基、アリール基、アルコキシ基、ヒドロキ
    シアルキル基、カルボニル基、ニトロ基、アミノ基、も
    しくはホルミル基、またはハロゲン基から選ばれた1種
    以上の置換基。) R^2^0aR^2^1bSi(OR^2^2)_4_
    −_a_−_b〔III〕(式中 R^2^0、R^2^
    1は炭素数が1〜12の各々アルキル基、アルケニル基
    、アリール基、またはハロゲン基、エポキシ基、グリシ
    ドキシ基、アミノ基、メルカプト基、メタクリルオキシ
    基あるいはシアノ基を有する炭化水素基、R^2^2は
    炭素数が1〜8のアルキル基、アルコキシアルキル基、
    アシル基、フェニル基であり、a及びbは0または1で
    ある。)
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040011701A (ko) * 2002-07-30 2004-02-11 주식회사 유진텍 이십일 플라스틱 조광렌즈용 코팅액 조성물
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KR20040011703A (ko) * 2002-07-30 2004-02-11 주식회사 유진텍 이십일 조광렌즈의 제조방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5978272A (ja) * 1982-10-28 1984-05-07 Seiko Epson Corp フオトクロミツクコ−テイング用組成物

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