JPS6116211Y2 - - Google Patents

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JPS6116211Y2
JPS6116211Y2 JP18500880U JP18500880U JPS6116211Y2 JP S6116211 Y2 JPS6116211 Y2 JP S6116211Y2 JP 18500880 U JP18500880 U JP 18500880U JP 18500880 U JP18500880 U JP 18500880U JP S6116211 Y2 JPS6116211 Y2 JP S6116211Y2
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column
steering
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tube
column tube
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【考案の詳細な説明】 本考案はステアリングコラムの枢支部に衝突エ
ネルギ吸収用コラムチユーブ等の吸収作用を補助
する衝撃吸収部を設けた衝撃吸収機能を有するチ
ルトステアリング装置に関する。
従来、自動車のチルトステアリング装置として
ステアリングコラムの反ステアリングホイル側端
部をフロントボデイ部に枢支することにより前記
ステアリングコラムの俯仰角度を調整可能とし、
フロントボデイ部に設けたブラケツト及びこのブ
ラケツトに取付けたロツクレバーにより前記ステ
アリングコラムを任意の俯仰角度位置に固定可能
としたものがある。そして、このチルトステアリ
ング機能に加え自動車衝突時の運転者の慣性によ
るステアリングホイルへの当接負傷を軽減する防
護手段として、前記ステアリングコラムを例えば
摺動可能な異径管を剪断容易なピンで連結してな
る衝突時軸方向に収縮可能なメインシヤフトと、
このメインシヤフトを被覆する収縮可能な網目状
の、又は摺動可能な異径管の摺動面に摩擦用ボー
ルを介在させてなる収縮可能な二重管状の衝突エ
ネルギ吸収用のコラムチユーブとからなるものに
し、前述したブラケツトは、コラムチユーブのス
テアリングホイル側を支持してフロントボデイ部
に剪断容易なピンにより衝突時位置ずれ可能に取
付けられた所謂ブレークアウエイブラケツトとし
ているものが知られている。
ところで、この種装置は一般に、ステアリング
コラムの枢支軸をフロントボデイ部にそのステア
リングコラムの軸方向に剛性を有するブラケツト
を介して取付けている。このようなものであると
自動車衝突時の運転者の慣性によるステアリング
ホイルへの当接衝撃がメインシヤフト部及びコラ
ムチユーブ部に直接伝達されるため、衝突時にメ
インシヤフト部とコラムチユーブ部との変形が同
時に起こり、各々の変形荷重が重なつてピーク荷
重が発生したり、変形荷重に大きなばらつきが生
じて、所望の衝撃吸収作用を得ることが困難であ
るという問題がある。
本考案はこのような問題を解決するためになさ
れたもので、メインシヤフト部に比較してコラム
チユーブ部の衝撃変形時点を遅らせることにより
変形荷重の重なりやばらつきを防止し、所望の衝
撃吸収作用を得ることができる衝撃吸収機能を有
するチルトステアリング装置を提供することを目
的とする。
このような目的を達成する本考案の特徴は、ス
テアリングコラムの枢支部を、フロントボデイ部
に後端が固定され、コラムチユーブの反ステアリ
ングホイル側を前端により吊下するアンダブラケ
ツトを有するものにし、このアンダブラケツト
を、ステアリング軸方向荷重で変形容易な形状と
し、アンダブラケツトが変形してコラムチユーブ
をチルト中心に揺動させて軸方向荷重に対向する
方向、即ち運転質のハンドルへの衝突力を最も効
果的に吸収できる方向にコラムチユーブを変位さ
せ、これにより衝撃力を効果的かつ段階的に吸収
して緩衝効果をあげようとするものである。即
ち、アンダブラケツトをフロントボデイ部とコラ
ムチユーブ部との間の衝撃吸収部とし、衝突時ま
ずアンダブラケツトが変形してコラムチユーブの
変形時点をメインシヤフト部の変形時点から確綬
に遅らせるようにしたものである。
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明
する。
まず、チルトステアリング装置全体の構成を第
1図及び第2図によつて概略的に説明する。ステ
アリングホイル1を取付けたステアリングコラム
2の反ステアリングホイル側端部をフロントボデ
イ部3に枢支し、その枢支部4を介してステアリ
ングコラム2の俯仰角度を調整可能としている。
このステアリングコラム2のステアリングホイル
側を、フロントボデイ部3に設けたブラケツト5
及びこのブラケツト5に取付けたロツクレバー6
によつて任意の俯仰角度位置に固定可能とし、か
つスプリング装置7によつてステアリングコラム
2を持上げ荷重を減少する方向に支持している。
また、ステアリングコラム2は自動車衝突時に運
転者を当接負傷から防護するため、衝突時軸方向
に収縮可能なメインシヤフト8を衝突エネルギ吸
収用のコラムチユーブ9で被覆したものにすると
共に、このステアリングコラム2を保持するブラ
ケツト5を、フロントボデイ部3に剪断容易なピ
ンを介して衝突時位置ずれ可能に取付けられたブ
レークアウエイブラケツトとしている。即ち、メ
インシヤフト8は、図示しないが例えば摺動可能
に嵌合した一対の異径管を剪断容易なピンで伸長
状態に連結したものであり、コラムチユーブ9は
各異径管に夫々の端部を連結させてメインシヤフ
ト8を被覆する互に摺動可能に嵌合したもう一対
の異径管つまりアツパチユーブ10とロアチユー
ブ11とによつて構成し、この各チユーブ10、
11の摺動面間に図示しないが摩擦用ボールを介
在させ、一定以上の衝突エネルギが加わつた時に
そのボールの係止力を超えて各チユーブ10、1
1が相対的に短縮方向に摺動するようにしてい
る。このアツパチユーブ10を前述したブレーク
アウエイブラケツト5で支持している。
枢支部4は、フロントボデイ部3からロアチユ
ーブ11の両側位置に突出するアンダブラケツト
12と、ロアチユーブ11からアンダブラケツト
12の内側部に沿つて突出した可動ブラケツト1
3とを、軸14によつて接続する軸受構造を有す
るものにしている。
次に衝撃吸収機能を有するアンダブラケツト1
2について説明する。アンダブラケツト12は、
例えば逆へ字状をなす前後に長い長杆状のものと
し、後端がフロントボデイ部3に締付具、つまり
ボルト27及びナツト28によつて固定され、前
端によつてコラムチユーブ9の反ステアリング側
つまりロアチユーブ11の先端を前記軸受構造を
介して吊下状態で枢支している。このアンダブラ
ケツト12のフロントボデイ部3への固定点と、
ロアチユーブ枢支点とのステアリングコラム軸方
向のオフセツト長さを大きくしている。そして、
アンダブラケツト12の前杆部分12Aをステア
リングコラム軸方向と略平行にし、後杆部分12
Bをステアリングコラム軸方向と傾斜角度を有し
て交差する状態例えば略上下方向に沿うものに
し、ステアリングコラム軸方向圧縮荷重には後杆
部分12Bが曲り易い、つまり変形し易い形状と
している。さらに、後杆部分12Bには、長手方
向複数個所にステアリングコラム軸方向と平行な
長孔状の切欠29を間隔的に施し、これらの切欠
29によつて変形をさらに容易にしている。この
ようにして、アンダブラケツト12は、これに枢
支される衝撃吸収用のコラムチユーブ9に先がけ
て変形するようにしている。またこのアンダブラ
ケツト12が変形することにより、運転者がハン
ドル1に衝突することによる衝撃力に対し最も効
果的にこの衝撃力を吸収できる位置にコラムチユ
ーブ9を位置させ、これによつて運転者を保護す
るようになつている。
ロツクレバー6は、第3図に示すように、ブレ
ークアウエイブラケツト5の挾持片31の一方の
外側部に装着したものである。ブレークアウエイ
ブラケツト5の各挾持片31は互の対向方向に可
撓性を有するものにし、アツパチユーブ10の下
半部に溶着したコラム支持部材39を緊緩可能に
挾持するようにしている。コラム支持部材39は
アツパチユーブ10に溶着した湾曲板部40の両
側部に、各挾持片31の対向面に摺接する被挾持
片部41を折曲形成したもので、この被挾持片部
41間に挾圧力保持用リブとしての管体42を溶
着している。そして、ブレークアウエイブラケツ
ト5の各挾持片31の対向部位にあけたステアリ
ングコラム移動方向つまり上下方向に長い長孔4
3と、コラム支持部材39の被挾持片部41の管
体42軸心部にあけた透孔44とに、挾持片31
同志を互に締付けるための締付ロツド45を挿通
している。この締付ロツド45は一端に挾持片3
1の一方の外側面と当接する大径頭部46A及び
長孔43に係止してこの締付ロツド45の回り止
めをする段部46Bを有し、また、挾持片31の
他方の外側面への突出部である他端の外周部に比
較的ピツチの小さいねじ部47を刻設している。
ロツクレバー6はこの締付ロツド45のねじ部4
7に螺合され、ブレークアウエイブラケツト5の
挾持片31の一方を他方に向けて締付けて、ステ
アリングコラム2をコラム支持部材39を介して
所定の俯仰角度位置に固定可能としている。
このような構成によると、自動車衝突時は、運
転者の慣性前倒によるステアリングホイル1に加
わる前方への衝撃によつて、ステアリングコラム
2全体に軸方向の大きい圧縮荷重が作用する。こ
の場合、ブレークアウエイブラケツト5がフロン
トボデイ部3から外れて前方にずれ動くと共に、
メインシヤフト8が図示しないピンの剪断により
異径管同志の摺動で短縮状態となり、さらに、コ
ラムチユーブ9のアツパチユーブ10とロアチユ
ーブ11とが互の間に介装したボールにより摩擦
で衝突エネルギを吸収しながら収縮状態となり、
これによつて運転者を前倒によるステアリングコ
ラムへの衝突負傷から防護するわけであるが、前
記ブレークアウエイブラケツト5の脱落とメイン
シヤフト8の短縮とコラムチユーブ9の収縮とが
同時に行なわれるとピーク荷重が発生して緩衝作
用が効果的に図れないおそれがある。ところが、
前記構成ではコラムチユーブ9の下部、つまりロ
アチユーブ11をアンダブラケツト12で支持
し、このアンダブラケツト12をステアリングコ
ラム軸方向荷重で変形し易くしているため、衝突
時はコラムチユーブ9のエネルギ吸収作用に先立
つてこのアンダブラケツト12が第4図から第5
図に示す如く変形し、コラムチユーブ9は運転者
の衝撃力を最もよく受け取める位置に変位し、即
ち、ハンドルリム全面で運転者の衝撃力を受け取
める位置にコラムチユーブ9が変位し、このアン
ダブラケツト12の変形後にコラムチユーブ9が
収縮する。つまり必ず一定の時間遅れをもつてコ
ラムチユーブ9が収縮するものである。従つて、
前記のようなピーク荷重は勿論、予想し得ない変
形のばらつきが解消され、衝撃吸収機能が確実に
発揮できるようになり、運転者の安全性向上が図
れるものである。
なお、前記構成によれば、アンダブラケツト1
2は、フロントボデイ部のダツシユ面から離間し
ているため、衝突時にダツシユ面まで変形した場
合でも、衝撃吸収機能を阻害するおそれはなく、
また、ステアリングホイル1の後方突出やステア
リング系の移動を避けるうえでも役立ち、さらに
このアンダブラケツト12はステアリングコラム
前端側にあつて運転操作を阻害することもないな
ど、機能的にも優れている。
なお、前記実施例ではアンダブラケツト12を
逆へ字状にし、後杆部分12Bに切欠29を形成
したものとしたが、本考案は必ずしもそのような
ものに限らず、ステアリングコラム軸方向のオフ
セツトに基づいて衝突エネルギによつて変形し易
いものであれば、他の形状にして実施できること
は勿論である。
本考案は以上の実施例で詳述したように、コラ
ムチユーブを支持するアンダブラケツトを、フロ
ントボデイ部とコラムチユーブ部との間の衝撃吸
収部とし、コラムチユーブの変形を確実に遅らせ
るようにし、さらにアンダブラケツトの変形によ
りコラムチユーブの位置を運転者のハンドルへの
衝突力を最も効果的に吸収できる位置にするの
で、ステアリングコラムによる衝撃吸収作用を所
望通りに得て運転者の安全性を余計な付属部品に
よらず、チルトステアリング用枢支部分の改良に
よつて向上でき、実用上、多大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すもので、第1図は
ステアリングコラム全体を示す正面図、第2図は
一部を断面にして示す第1図の底面図、第3図は
ロツクレバー部を示す断面図、第4図及び第5図
は衝撃吸収作用を示す説明図である。 1……ステアリングホイル、2……ステアリン
グコラム、3……フロントボデイ部、4……枢支
部、5……ブレークアウエイブラケツト、6……
ロツクレバー、7……スプリング装置、8……メ
インシヤフト、9……コラムチユーブ、12……
アンダブラケツト、14……アンダブラケツトの
枢支点(軸)、27……アンダブラケツトの固定
点(ボルト)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ステアリングコラムの反ステアリングホイール
    側端部をフロントボデイ部に枢支することにより
    前記ステアリングコラムの俯仰角度を調整可能と
    し、フロントボデイ部に設けたブラケツト及びこ
    のブラケツトに取付けたロツクレバーにより前記
    ステアリングコラムを任意の俯仰角度位置に固定
    可能とし、前記ステアリングコラムは衝突時軸方
    向に収縮可能なメインシヤフトを衝突エネルギ吸
    収用のコラムチユーブで被覆したものにすると共
    に、前記ブラケツトは前記コラムチユーブのステ
    アリングホイル側を支持し前記フロントボデイ部
    に衝突時位置ずれ可能に取付けられたブレークア
    ウエイブラケツトとしている衝撃吸収機能を有す
    るチルトステアリング装置において、前記ステア
    リングコラムの前記フロントボデイ部への枢支部
    を、そのフロントボデイ部に一端が固定され、前
    記コラムチユーブの反ステアリングホイル側を他
    端により吊下するアンダブラケツトを有するもの
    にし、このアンダブラケツトを、ステアリング軸
    方向荷重により前記コラムチユーブの変形に先ん
    じて変形することのできる変形容易な形状とした
    ことを特徴とする衝撃吸収機能を有するチルトス
    テアリング装置。
JP18500880U 1980-12-22 1980-12-22 Expired JPS6116211Y2 (ja)

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JP18500880U JPS6116211Y2 (ja) 1980-12-22 1980-12-22

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JPS57105868U JPS57105868U (ja) 1982-06-30
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JPH0441020Y2 (ja) * 1985-02-22 1992-09-25
JPH0450218Y2 (ja) * 1985-09-20 1992-11-26
JPH0529185Y2 (ja) * 1986-01-30 1993-07-27

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JPS57105868U (ja) 1982-06-30

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