JPH0740841A - エネルギー吸収ステアリング装置 - Google Patents

エネルギー吸収ステアリング装置

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JPH0740841A
JPH0740841A JP18776593A JP18776593A JPH0740841A JP H0740841 A JPH0740841 A JP H0740841A JP 18776593 A JP18776593 A JP 18776593A JP 18776593 A JP18776593 A JP 18776593A JP H0740841 A JPH0740841 A JP H0740841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support bracket
vehicle body
floor surface
steering column
energy absorbing
Prior art date
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Pending
Application number
JP18776593A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshimi Yamamoto
善美 山本
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Kiko Co Ltd filed Critical Fuji Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングコラムがほぼ直立しているボン
ネットがない車両におけるステアリング装置の軽便で実
効性の高い衝突エネルギー吸収構造を提供する。 【構成】 ステアリングコラム4をほぼ平行に連結した
サポートブラケット2が床面取付ブラケット1を介し車
体床面に対してほぼ直立した鈍角で配設される車両用ス
テアリング装置において、前記サポートブラケット2と
車体前壁との間に金属のカーリングとリッピングを生じ
るエネルギー吸収部材20を介在させて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はキャブオーバートラッ
ク、ワンボックスカー等のボンネットがない車両のエネ
ルギー吸収ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバートラック又はワンボック
スカー等のボンネットがない車両では、ステアリング装
置は車体床面からほぼ直立するように、車体床面に対し
鈍角で配置されている。したがって、乗用車のステアリ
ング装置のように、車両衝突時に運転乗員がステアリン
グ装置に衝突するとステアリングコラムが車体から離脱
し、又は、軸方向へ収縮するエネルギー吸収構造を採用
することが難しい。
【0003】すなわち、乗用車では、ボンネットがある
ために、ステアリングコラムを車室内からボンネット内
に延伸し車体床面に対し約35度以内の傾斜した角度を
設定でき、ステアリングホイールに運転乗員が直面する
状態で配置できる。しかしながら、図8に示すように、
ボンネットがない車両50では、ステアリングコラム5
1が車体床面52に対し45度から60度の角度θで起
立して設定されるから、ステアリングホイール53は運
転乗員に対してほぼ平行する角度で配置されることにな
る。
【0004】そのため、車両衝突時に運転乗員がステア
リングホイール53に激突すると、ステアリングホイー
ル53の側部に直撃してステアリングコラム51を車体
床面52を中心としてインストルメントパネル54の車
体前壁側へ回転させる荷重を掛けることになり、ステア
リングコラム51を軸方向へ収縮させる荷重が作用する
のは希有である。
【0005】このような車両にあっても正面衝突事故が
避けられないことも多く、したがって、その場合には運
転乗員が多大な被害を蒙ることは否定できない。そこ
で、このような車両におけるステアリング装置のエネル
ギー吸収構造につき、種々の提案がなされている。
【0006】例えば、ステアリングコラム51を車体に
取付固定するインストルメントパネル54との間に変形
する緩衝体を介在させたり、ステアリングコラムを中折
れするようにしたり、ステアリングコラムが回動時に細
い長孔を押し広げながら前方へ移動するようにしたり、
若しくはシリンダー内の油をピストンで押して圧縮する
ようにしたりしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のエネルギー吸収構造では、ボンネットがな
いことによる限られたスペース内にコンパクトに収納し
て有効にエネルギー吸収機能を果し得ることは難しい。
とりわけ、ステアリングコラムが中折れするのは、中折
れ方向に運転乗員がいるために危険であり、また、細い
長孔を押し広げながら移動する構造はストロークが小さ
くて実質的な効果に薄く、さらに、油圧装置を用いるこ
とは構造的に複雑となる、等の不都合がある。
【0008】そこで、この発明は、上記のようなステア
リング装置の軽便で実効性の高いエネルギー吸収構造を
提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるエネル
ギー吸収ステアリング装置は、ステアリングコラムを略
平行に支持するサポートブラケットを、床面取付ブラケ
ットを介し車体床面に対しほぼ直立した鈍角で配設して
なる車両用ステアリング装置において、前記サポートブ
ラケットと車体前壁との間に金属のカーリングとリッピ
ングを生じるエネルギー吸収部材を介在させたことを特
徴とする。
【0010】
【作用】車両の正面衝突事故時において、運転乗員がス
テアリングホイールに衝突すると、ステアリングコラム
及びサポートブラケットは車体床面のブラケットを中心
として車体前方へ回動する。このとき、サポートブラケ
ットが車体前壁に衝接する前に、エネルギー吸収部材の
カーリング(塑性変形)とリッピング(破断)を生じさ
せることにより、衝突エネルギーを吸収する。
【0011】
【実施例】以下この発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1に示すように、車体の床面に固定するブラケッ
ト1にサポートブラケット2が直交して連結され、車体
床面に対し斜め上方へ所定の角度で直立できるように床
面取付ブラケット1にはボルト孔3が穿設されている。
サポートブラケット2は断面形状がコ字型であって、そ
の溝内にステアリングコラム4が支持されている。
【0012】ステアリングコラム4は、回動可能なステ
アリングシャフト5を軸方向へ貫通したステアリングコ
ラムジャケット6と、ステアリングシャフト5の上端部
に軸着したステアリングホイール7と、ステアリングシ
ャフト5の下端部に自在継手8を介して連結した中間シ
ャフト9と、中間シャフト9の下端部に連結した自在継
手10とからなる。このステアリングコラム4はチルト
とテレスコピック機構が設けられているが、チルト又は
テレスコピック機構のいずれか一つでもよく、若しくは
両方がなくてもよい。
【0013】なお、チルトとテレスコピック機構は、ス
テアリングコラムジャケット6に断面コ字型のディスタ
ンスブラケット11を連結し、そのディスタンスブラケ
ット11をサポートブラケット2の上端部の溝内に深さ
方向及び長手へ摺動可能に嵌合し、その側面に上下方向
の長孔が開設されている。この長孔とほぼ直交する長孔
12がサポートブラケット2に開設されている。そし
て、これら二つの長孔を貫通して締付ボルト13が設け
られ、この締付ボルト13の一端部はサポートブラケッ
ト2に回り止めをして固定された締付ブロックに螺合
し、他端部は締付レバー14を有する締付ナットに螺合
している。そして、ステアリングコラムジャケット6の
下端部付近にピン15が直径方向で相対向して突設さ
れ、このピンを嵌合する長孔16を有するテレスコブラ
ケット17がサポートブラケット2に連結されている。
【0014】そして、サポートブラケット2の略中央部
付近に、エネルギー吸収部材20が設けられている。こ
のエネルギー吸収部材20は、図3に示すように、サポ
ートブラケット2の背面に溶接18等にて固着する二つ
の金属板部材からなり、これら二つの金属部材はそれぞ
れ左右対称の形状である。すなわち、これらの金属部材
は、図2に示すように、それぞれサポートブラケット2
の背面に当接するフランジ部21を所定幅及び長さで形
成し、このフランジ部21からサポートブラケット2の
側面に延伸して円弧状に曲げ形成したカーリング部22
を形成し、このカーリング部22と一体の側壁部23に
リッピング部25を一体形成し、その基部にノッチ部2
4を設け、かつ、リッピング部25に直交する車体取付
部26を形成し、車体取付部26にボルト挿通孔27を
穿設し、かつ、この車体取付部26とリッピング部25
の上縁に補強のためのフランジ部28を形成してなる。
【0015】次に、上記実施例の作用を説明すると、車
両正面衝突事故時において運転乗員がステアリングホイ
ール7に衝突すると、ステアリングコラム4及びサポー
トブラケット2は一体として車体床面を中心として車体
前壁側へ移動する。このとき、サポートブラケット2の
下端部はブラケット1を介して車体床面に固定されてい
るので、図6(B)に示すように、車体床面30を変形
させ、これにより若干量の衝撃が吸収されることにな
る。
【0016】そして、サポートブラケット2が車体前壁
側へ回動することにより、エネルギー吸収部材20のカ
ーリング部22,22が塑性変形しながら車体前方へ巻
き込まれ、これによりステアリングコラム4に負荷され
たエネルギー吸収を行う。そして、カーリング部22,
22の変形によるエネルギー吸収では足りず、衝撃荷重
の方が大きすぎる場合、ノッチ部24,24からリッピ
ング部25,25が側壁部23から裂けることにより余
剰の衝撃荷重を吸収する。
【0017】なお、上記実施例における、エネルギー吸
収部材20は、図4,5に示すように、サポートブラケ
ット2の側面に溶接30にてリッピング部31を有する
金属板32を直連結し、この金属板32に切り込み部3
3を形成するとともに、カーリング部34を形成した端
部35を略T字型に形成し、この端部35を係合するT
字型の孔36を開設したL字型の車体取付ブラケット3
7を車体前壁にボルト挿通孔38を介して固定すること
としてもよい。この例は前例に比べ、サポートブラケッ
トの前方移動ストロークを大きく採ることができる。
【0018】また、サポートブラケット3の下端部の支
持構造については、図7に示すように、車体床面に固定
する床面取付ブラケット39に一対のヒンジ部40を離
間して設け、ヒンジ部40にシャフト挿通孔41を穿設
し、サポートブラケット2の側面下端部を円く形成して
その中心部に透孔42を穿設し、これをヒンジ部40,
40間に係合させてシャフト43及びカラー44を挿通
しナット45で締め付けて回動可能に連結してもよい。
このようにすれば、サポートブラケット2がシャフト4
3を中心として回動できるために、前記衝撃荷重を受け
たとき、車体床面を変形することなく、エネルギー吸収
部材の作用のみで衝撃を吸収する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、正面衝
突事故時における運転乗員の荷重がかかった場合、サポ
ートブラケットとステアリングコラムが一体として車体
前壁側へ移動して金属のカーリングとリッピング作用に
より衝撃荷重を吸収するエネルギー吸収部材を設けたの
で、ボンネットがない車両における運転乗員の安全性が
向上する。
【0020】しかも、金属のカーリングとリッピングを
利用したエネルギー吸収部材は、ストロークが小さくて
も有効に機能できるから、ボンネットがない車両におけ
るステアリング装置の狭い取付スペースに配置するのに
適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す斜視図。
【図2】エネルギー吸収部材の斜視図。
【図3】エネルギー吸収部材とステアリングコラム及び
サポートブラケットの断面平面図。
【図4】エネルギー吸収部材の他例を示す図3同様の断
面平面図。
【図5】図4の一部分解斜視図。
【図6】サポートブラケットと車体床面との結合構造の
断面側面図(A)及び同作用説明図(B)。
【図7】サポートブラケットと車体床面との結合構造の
他例を示す分解斜視図。
【図8】従来例の側面図。
【符号の説明】
1,37…床面取付ブラケット 2…サポートブラケット 4…ステアリングコラム 7…ステアリングホイール 18,31…溶接 20…エネルギー吸収部材 21…フランジ部 22,34…カーリング部 23…側壁部 24…ノッチ部 25…リッピング部 26…車体取付部 27…ボルト挿通孔 28…フランジ部 32…金属板 33…切込部 35…係合端部 36…係合孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムを略平行に支持する
    サポートブラケットを、床面取付ブラケットを介し車体
    床面に対しほぼ直立した鈍角で配設してなる車両用ステ
    アリング装置において、前記サポートブラケットと車体
    前壁との間に金属のカーリングとリッピングを生じるエ
    ネルギー吸収部材を介在させたことを特徴とするエネル
    ギー吸収ステアリング装置。
JP18776593A 1993-07-29 1993-07-29 エネルギー吸収ステアリング装置 Pending JPH0740841A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18776593A JPH0740841A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 エネルギー吸収ステアリング装置

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JP18776593A JPH0740841A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 エネルギー吸収ステアリング装置

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JPH0740841A true JPH0740841A (ja) 1995-02-10

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ID=16211822

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JP18776593A Pending JPH0740841A (ja) 1993-07-29 1993-07-29 エネルギー吸収ステアリング装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019044361A1 (ja) * 2017-08-30 2019-03-07 いすゞ自動車株式会社 ステアリング装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019044361A1 (ja) * 2017-08-30 2019-03-07 いすゞ自動車株式会社 ステアリング装置
JP2019043220A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 いすゞ自動車株式会社 ステアリング装置
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