JPH0450218Y2 - - Google Patents

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JPH0450218Y2
JPH0450218Y2 JP1985142740U JP14274085U JPH0450218Y2 JP H0450218 Y2 JPH0450218 Y2 JP H0450218Y2 JP 1985142740 U JP1985142740 U JP 1985142740U JP 14274085 U JP14274085 U JP 14274085U JP H0450218 Y2 JPH0450218 Y2 JP H0450218Y2
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tilt
clamp
steering column
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rotation
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はチルト式ステアリングコラムの支持
装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、エネルギ吸収装置を備えたステアリング
コラムを車体側取付部に取付ける支持装置にあつ
ては、例えば実公昭60−7981号公報などに記載さ
れるごとく、チルトクランプを介してステアリン
グコラムを装着支持すると共に、前記チルトクラ
ンプのクランプ取付部をコ字形座金を介してボル
トおよびナツトにより車体側取付部に取付けてい
る。
そして、自動車の衝突時等に、運転者を介して
ステアリングホイールに所定以上の衝撃荷重が作
用した場合には、チルトクランプのクランプ取付
部が車体側取付部から離脱し、安全が確保できる
ようになつている。
また、上述したようなチルトクランプを備えた
チルト式ステアリングコラムの支持装置におい
て、運転者の身長に合わせて最適なハンドル姿勢
を確保することができるチルト式ステアリングコ
ラムが知られている。
すなわち、上記チルト式ステアリングコラム
は、例えば第8図に示したように、チルトクラン
プ101の両側に長孔103,103(反対側は
図示していない)を設ける一方、ステアリングコ
ラム105をデイスタンスブラケツト107で固
定支持し、チルトレバー109を回動可能に固定
するチルトボルト111によつて、前記デイスタ
ンスブラケツト107を前記チルトクランプ10
1に取付けることによつて構成されている。
そして、デイスタンスブラケツト107には前
記チルトクランプ101の長孔103と対応する
位置に孔113が設けられている。
したがつて、チルトボルト111を緩めること
で、チルトクランプ101に設けられた長孔10
3の範囲内において、ステアリングコラム105
の上下調節(図中矢印イ)が可能となつているの
である。
[考案が解決しようとする問題点] しかるに、上述した従来のチルト式ステアリン
グコラム105においては、チルトボルト111
の締付力によつてチルトクランプ101に固定さ
れる支持構造となつているために、次のような不
具合があつた。
すなわち、例えば衝突時などに運転者を介して
ステアリングホイールの衝撃荷重が作用すると、
ステアリングコラム101は前方(図中矢印ロ)
に押されるため、チルトクランプ101がチルト
ボルト111を中心とした回転モーメントを受
け、前記ステアリングコラム105に対して時計
方向に回転するようになる。
そして、もしこのような状態でステアリングコ
ラム105がさらに前方に押されると、チルトク
ランプ101のクランプ取付部115は車体側取
付部117に対して変形を起こし、偏寄した(こ
じれた)状態で前方に押されることになるため、
前記車体側取付部117からスムースに離脱せ
ず、運転者に過大な衝撃荷重を伝えることにな
り、安全上好ましくないという問題があつた。
そこで、この考案の目的は、ステアリングコラ
ムに衝撃荷重が作用したときに、チルトクランプ
のクランプ取付部が車体側取付部から円滑に離脱
することができ、安全性を確保できるようにした
チルト式ステアリングコラムの支持装置を提供す
ることにある。
[問題点を解決するための手段] 前記の目的を達成するために、この考案のチル
ト式ステアリングコラムの支持装置は、エネルギ
吸収装置を備えたステアリングコラムにデイスタ
ンスブラケツトを固着し、このデイスタンスブラ
ケツトをチルトクランプに対して上下動自在に支
持し、前記チルトクランプのクランプ取付部を、
前記ステアリングコラムに作用した衝撃荷重によ
り車体側取付部より離脱自在に取付けた支持装置
において、前記チルトクランプに、その両側縁を
内側に対向し合うよう屈曲させた回動規制部材を
設け、前記ステアリングコラムに衝撃荷重が作用
したときに前記回動規制部材が前記ステアリング
コラムに当接して、前記チルトクランプの回動が
規制されるように構成したことを特徴とする。
[作用] この考案のチルト式ステアリングコラムの支持
装置においては、自動車の衝突時などに、ステア
リングコラムに対し、運転者を介して衝撃荷重が
作用すると、チルトボルトを中心とする時計方向
の回転モーメントがチルトクランプに作用する
が、このとき前記チルトクランプに設けられた回
動規制部材が前記ステアリングコラムに当接する
ため、前記チルトクランプの回動が確実に阻止さ
れる。
したがつて、チルトクランプのクランプ取付部
と車体側取付部との間に偏寄した負荷がかかるこ
とがなく、チルトクランプのクランプ取付部が車
体側取付部から円滑に離脱し、すぐれた安全性が
確保される。
[実施例] 以下、第1図乃至第7図を参照しながら、この
考案のチルト式ステアリングコラムの支持装置の
一実施例について詳細に説明する。
図中1は、アツパーシヤフト37とロアシヤフ
ト41との間に、エネルギ吸収装置を備えたステ
アリングシヤフト35を摺動自在に支承するステ
アリングコラムを示しており、このステアリング
コラム1はロアチユーブ3とアツパーチユーブ5
とを連結することにより構成されている。そし
て、ロアチユーブ3はチルトヒンジ7および連結
部材9を介して車体側に固定されるロアブラケツ
ト11に回動自在に支持されている。
前記アツパーチユーブ5の下面側略中央には、
孔13,13を有するコ字状のデイスタンスブラ
ケツト15が固着されている。
デイスタンスブラケツト15は断面U字状のチ
ルトクランプ17によつて支持され、このチルト
クランプ17の左右に突出したクランプ取付部1
9,19は、コ字状の座金21を介して車体側取
付部23(第3図参照)にボルト止め25されて
いる。
また、チルトクランプ17の両側面には、前記
デイスタンスブラケツト15の孔13,13と対
応する位置に、調節用の長孔27,27が設けら
れている。
そして、チルトクランプ17の長孔27,27
と、デイスタンスブラケツト15の孔13,13
には、チルトボルト31が貫通されており、この
チルトボルト31のおねじ部31aにはチルトレ
バー29と一体的に設けられたナツト33が螺合
している。
また、ステアリングコラム1内には、ステアリ
ングシヤフト35が摺動自在に貫通している。ス
テアリングシヤフト35はアツパーシヤフト37
とロアシヤフト41から構成されており、前記ア
ツパーシヤフト37はその下端に形成された周溝
37aに嵌挿されたスチールボール50を介し
て、前記ロアシヤフト41とセレーシヨン嵌合さ
れている。また、ロアシヤフト41の下端部は、
自在継手43を介してジヨイント部45に連結さ
れ、このジヨイント部45は図示していないステ
アリングギヤに連結されている。
さらに、アツパーシヤフト37の上端にはステ
アリングホイール47(第6図参照)が取付けら
れている。
一方、チルトクランプ17には、ステアリング
コラム1に衝撃荷重(第6図矢印ニ)が作用した
ときに、前記スアリングコラム1と当接する一対
の回動規制部材49,49が設けられている。
すなわち、回動規制部材49,49は、第2図
に示すごとく、ステアリングコラム1の上方で、
かつチルトクランプ17の両側縁端を内側へ対向
し合うように屈曲させた舌片状の形状となつてい
る。
なお、回動規制部材49,49は、第4図およ
び第5図に示したように、チルトクランプ17の
両側縁にU字状の切れ目を入れ、その一辺を支点
として内側へ切起し、屈曲させた切起し片によつ
て形成することも可能である。
このように構成されたチルト式ステアリングコ
ラムの支持装置において、チルトレバー29の操
作でチルトボルト31を緩めれば、チルトクラン
プ17に設けた長孔27,27の範囲内において
ステアリングホイール47の上下調節(第6図矢
印ハ)が可能となる。
次に、自動車の衝突時などにおいて、ステアリ
ングコラム1に矢印ニ方向の衝撃荷重が作用した
場合には、チルトボルト31を支点としてチルト
クランプ17に時計方向の回動モーメントが発生
するが、このときチルトクランプ17に設けられ
た回動規制部材49がステアリングコラム1に当
接するため、チルトクランプ17のそれ以上の回
転が確実に阻止されることになる。
したがつて、チルトクランプ17のクランプ取
付部19には無理な負荷が加わらなくなり、前記
クランプ取付部19は車体側取付部23から円滑
に離脱する(第7図参照)ため、すぐれた安全性
を確保することができる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案のチルト式ステ
アリングコラムの支持装置によれば、ステアリン
グコラムに衝撃荷重が作用したときに、チルトク
ランプに設けた回動規制部材がステアリングコラ
ムに当接することによつて、チルトクランプの回
動が確実に阻止されるため、前記チルトクランプ
のクランプ取付部は車体側取付部から無理なく円
滑に離脱することができ、すぐれた安全性が確保
できるばかりか、ステアリングコラムのエネルギ
吸収装置を正常に作動せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のチルト式ステアリングコラ
ムの支持装置の一実施例を示した分解斜視図、第
2図は第1図における要部断面図、第3図は第1
図における取付状態を示した側面図、第4図はこ
の考案のチルト式ステアリングコラムの支持装置
の他の実施例を示した要部断面図、第5図は同じ
く取付状態を示した側面図、第6図は第2図にお
ける取付状態を説明する側面図、第7図は同じく
動作を説明する側面図、第8図は従来のチルト式
ステアリングコラムの支持装置を示す側面図であ
る。 1……ステアリングコラム、15……デイスタ
ンスブラケツト、17……チルトクランプ、19
……クランプ取付部、23……車体側取付部、4
9……回動規制部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エネルギ吸収装置を備えたステアリングコラム
    にデイスタンスブラケツトを固着し、このデイス
    タンスブラケツトをチルトクランプに対して上下
    動自在に支持し、前記チルトクランプのクランプ
    取付部を、前記ステアリングコラムに作用した衝
    撃荷重により車体側取付部より離脱自在に取付け
    た支持装置において、前記チルトクランプに、そ
    の両側縁を内側に対向し合うよう屈曲させた回動
    規制部材を設け、前記ステアリングコラムに衝撃
    荷重が作用したときに前記回動規制部材が前記ス
    テアリングコラムに当接して、前記チルトクラン
    プの回動が規制されるように構成したことを特徴
    とするチルト式ステアリングコラムの支持装置。
JP1985142740U 1985-09-20 1985-09-20 Expired JPH0450218Y2 (ja)

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JPS6251077U JPS6251077U (ja) 1987-03-30
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JP5407225B2 (ja) * 2008-08-29 2014-02-05 日本精工株式会社 ステアリングコラム装置
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