JPH0222384Y2 - - Google Patents

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JPH0222384Y2
JPH0222384Y2 JP1984014036U JP1403684U JPH0222384Y2 JP H0222384 Y2 JPH0222384 Y2 JP H0222384Y2 JP 1984014036 U JP1984014036 U JP 1984014036U JP 1403684 U JP1403684 U JP 1403684U JP H0222384 Y2 JPH0222384 Y2 JP H0222384Y2
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bolt
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、車両の衝突時に運転者を傷害から保
護するために、衝撃の吸収機能を有するステアリ
ング装置に関する。
〔従来技術〕
従来、衝撃吸収ステアリング装置については、
例えば本出願人が、先に出願し特開昭55−68471
号として公開された第1図ないし第4図に示すよ
うなものがある。
一端にステアリングハンドル1を装備したステ
アリングシヤフト2は、他端を自在継手3を介し
てステアリングギヤ4に連結されており、また下
部軸受5と上部軸受(図示せず)とにより回動自
在にコラム6に軸支されている。該コラム6は、
上部に固着されたコラムブラケツト7により、ま
た、下部をコラム6を摺動可能に保持するコラム
支持部材8を有する下部ブラケツト9により、車
体部分10に装着されている。
コラムブラケツト7は、断面形状がほぼΩ型と
なつていて、コラム6に固着するコラムブラケツ
ト本体7hと、取付けボルト11で車体部分10
に装着される左右一対の取付部7tとからなり、
該取付部7tは、コラム6の軸方向に二重に折り
曲げられ、前下方に湾曲位置7wがある細長く押
しつぶされたU字形に形成されていて、広幅とな
つた上側の固定端部7fにボルト長穴7bが穿設
され、また、下側の可動端部7mには、後方へ開
放したU字形の切欠7uが刻設されている。そし
て第2図及び第3図に示すように、断面がU字形
で、ボルト長穴12b,12bを穿設した係止金
具12が、前記可動端部7mの後端から挿嵌され
ていて、取付けボルト11はボルト長穴12b、
切欠7u、他のボルト長穴12b、ボルト長穴7
bを貫通して車体部分10にコラムブラケツト7
の取付部7tを固着している。
叙上の構成となつているので、車両が衝突する
と、その反動で運転者がステアリングハンドルに
ぶつかるのでコラム6は前下方へ押され、コラム
ブラケツト7の可動端部7mは、そのU字形の切
欠7uが取付けボルト11から抜け出し係止金具
12から離脱する。しかし、固定端部7fは取付
けボルト11にボルト長穴7bが引つ掛かり移動
を制止されるので、取付部7tは、最初の湾曲位
置7wから湾曲位置7w′が第4図に示すように
可動端部7mの移動に伴つて塑性変形を生じ、コ
ラプスして衝撃エネルギを吸収するようになつて
いる。
そこで、第5図に模式的に示すように、この衝
撃エネルギを吸収する部分aをコラムブラケツト
7の本体7hと車体部分10との間に介装させる
方式をチルト支点がコラム6の下方にある腰振チ
ルトに組み合わせた場合には、ステアリングハン
ドル1から伝わる力wの伝達が、コラム6、デイ
スタンスブラケツト22(後述)、コラム締付け
ボルト23を介してコラムブラケツト7の取付部
7tに働くので、該取付部7tとコラム締付けボ
ルト23との距離をLとすれば、W×Lとなる大
きさのモーメントが取付部7tに作用することと
なり、該取付部7tにこじれが生じ、エネルギ吸
収部分aが、有効に作用しない。従つてコラプス
ストロークが少くなり、ピーク荷重が大きくなつ
てしまうという問題点がある。
〔考案の目的〕
本考案は、このような問題点に鑑みてなされた
もので、上端部にステアリングハンドルを固着し
たステアリングシヤフトと、該ステアリングシヤ
フトを回転自在に支持し下方に設けられたチルト
支点を中心としてチルト可能とされたコラムと、
該コラムの下面に固着され前記コラムの上方に向
つて開口する切欠を有するデイスタンスブラケツ
トと、車体部分に固定され前記デイスタンスブラ
ケツトの両側部を挟持する側面部に上下方向の長
穴が形成されたコラムブラケツトと、該コラムブ
ラケツトの前記長穴とデイスタンスブラケツトの
前記切欠に挿通されたコラム締付けボルトと、前
記コラムの下面に突設された引掛け爪と、該引掛
け爪と前記コラム締付けボルトとに掛止された衝
撃エネルギ吸収体とを具備した構成とすることに
より、これら問題点を解決することを目的として
いる。
〔考案の実施例〕 以下、本考案の実施例を第6図ないし第11図
に基づいて説明する。なお、従来例と同一、又は
相当部分は同一符号を用い、重複する説明は省略
する。
まず、構成を述べる。
第6図は、本考案の実施例の全体概要側面図
で、コラムは締付固定された運転状態を示してい
る。第7図は、第6図の−線断面の拡大図で
ある。
ステアリングシヤフト2の上端部にはステアリ
ングハンドル1が固定され、このステアリングシ
ヤフト2はコラム6に挿通され回転自在に支持さ
れている。
コラム6の下面にはコラム6の上方に向つて開
口するU字形の切欠22uを設けたデイスタンス
ブラケツト22が固定されている(第8図参照)。
コラムブラケツト21は車体部分10に固定され
る取付部21tとデイスタンスブラケツト22の
側壁22kを挟持する側面部21hとを有するL
字形とされ、側面部21hには上下方向の長穴2
1aが形成されている。デイスタンスブラケツト
22は車体部分10に固定された一対のコラムブ
ラケツト21の平行な側面部21hの間に配さ
れ、コラムブラケツト21の長穴21aとデイス
タンスブラケツト22の切欠22uにはコラム締
付けボルト23が挿通され、該コラム締付けボル
ト23の一方の端部に設けたねじ部にチルトレバ
ー24のナツト部24nが螺合され、その締付け
によつてデイスタンスブラケツト22の両側部を
コラムブラケツト21の側面部21hで押圧しコ
ラム6の下方の自在継手3を中心としてチルトさ
せた位置にコラム6を固定するようになつてい
る。なお、コラム締付けボルト23の棒部23b
の他方の端部に設けられた頭部23tに近接する
部分には、コラムブラケツト21の板厚寸法より
もやや小さい寸法範囲で、断面が方形に形成され
ていて、この部分が長穴21aの内面に当接して
チルトレバー24による締付けの場合、コラム締
付けボルト23の回り止め部23sとなつてい
る。
衝撃エネルギ吸収体25は、第8図及び第9図
に示すように、ほぼ長方形をした平板体の一方の
端部両側において互いに対面して折り曲げられた
側壁25kが立設され、この側壁25kにコラム
締付けボルト23に挿通されるボルト穴25aが
それぞれ穿設され、他方の梯形状に形成された端
部に、コラム6の下面に突設された引掛け爪26
に係合する掛止用長穴25nが穿設され、中央部
は波型に湾曲されたエネルギ吸収体25eとなつ
ている。この衝撃エネルギ吸収体25はコラム締
付けボルト23と引掛け爪26との間に掛止され
ている。
次に、作用を述べる。
車両の衝突に際し運転者の身体が慣性によりス
テアリングハンドル1に衝撃的に当接するとコラ
プシブルに構成されているステアリングシヤフト
2がコラプスを開始し、ステアリングハンドル1
の端面がコラム6の上端面に当りコラム6が前方
へ押されデイスタンスブラケツト22は、コラム
ブラケツト21に対して滑る。コラム6に固着さ
れているデイスタンスブラケツト22は、コラム
6の上方に向つて開口するU字形の切欠22uに
コラム締付けボルト23が挿通され下方への移動
を可能とされている。通常、チルトレバー24で
締め付けられた前記ボルト23によりコラムブラ
ケツト21とデイスタンスブラケツト22との間
は、約200Kgのチルト締付力をもつて圧接固定さ
れているが、衝突時に作用する力は約800Kgと遥
かに大きいため、衝撃力の伝達により、この接触
部分が滑ることになる。
続いてコラム6と共に前進する引掛け爪26が
衝撃エネルギ吸収体25の掛止用長穴25nの前
面に当接する。コラム締付けボルト23はコラム
ブラケツト21の上下方向の長穴21aによりコ
ラム6の軸方向への移動を阻止され、コラムブラ
ケツト21は車体部分10に移動不能に固定され
ているので、コラム締付けボルト23にボルト穴
25aで結合されている衝撃エネルギ吸収体25
は波型に湾曲したエネルギ吸収部25eを延伸さ
れ、塑性変形して衝撃エネルギを吸収する(第1
0図参照)。
この衝撃力の伝達に際しては、デイスタンスブ
ラケツト22の滑り、及び衝撃エネルギ吸収体2
5の変形力は、コラム6を締付けているコラム締
付けボルト23の部分に加わるからなんらモーメ
ント荷重が作用することはないので、こじれによ
る無理が働かずコラプスストロークにおける抵抗
は安定しピーク荷重を低くすることができる。
なお、衝撃エネルギ吸収体25の掛止用長穴2
5nと引掛け爪26との間に第9図に見られるよ
うに予め隙間sを設けておけば、衝突時のピーク
荷重は一般的にコラム6が動き始めるときに発生
するので、その時期にコラムブラケツト21とデ
イスタンスブラケツト22との間のチルト締付力
による抵抗と衝撃エネルギ吸収体25を変形させ
る抵抗との重なりを防止することができる。コラ
ム6が少し動き出してしまえば、コラムブラケツ
ト21とデイスタンスブラケツト22の滑り抵抗
は動摩擦となり小さくなるから衝撃エネルギ吸収
体25を変形させる荷重と重なつても問題はな
い。なお、前記隙間sは場合によつてはなくても
よい。
また、衝撃エネルギ吸収体として本実施例にお
いては、平面状波形構造のものを用いたが、第1
1図に示すようなカーリングと引裂きによるエネ
ルギ吸収体25e′を設けた構造の衝撃エネルギ吸
収体25′としてもよく、さらにまた、塑性変形
しやすい平面状メツシユ構造(図示せず)等の他
の形態のものを使用してもよい。
〔考案の効果〕
以上説明してきたように、本考案は、チルト式
のステアリング装置において、デイスタンスブラ
ケツトを締付けるコラム締付けボルトとコラム下
方に突設した引掛け爪との間に車両衝突による衝
撃を吸収する衝撃エネルギ吸収体を掛止する構成
としたため、エネルギ吸収部分をコラムブラケツ
トと車体部分との取付箇所に設けた腰振チルトの
場合に比べ、前記W×Lのモーメント荷重が作用
しないので、コラムブラケツトのこじれによる作
動不具合がなくチルト角度の調整によりコラム締
付けボルトの位置が変つてもほぼ同じエネルギ吸
収性能を得ることができ、最大ピーク荷重は従来
の950Kg程度から約800Kgに低減することができ、
また、コラプスストロークは従来約30mm程度であ
つたが本考案の装置では60mmぐらいに延伸するこ
とができるので、運転者の受ける荷重が低下し、
従つて傷害の度合も著しく少なくなるという効果
が得られる。さらにチルト支点がコラムの下方に
ある腰振チルト構造ではコラムが長くできるた
め、衝撃エネルギを吸収する機構の一部をコラム
部分に設けることができるので、衝撃吸収のため
のコラムブラケツト部分の構造がコンパクトにで
き、軽量安価に製造できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の衝撃吸収ステアリング装置の
全体を示す一部断面側面図、第2図は、第1図の
−線断面拡大図、第3図は、第2図の−
線断面拡大図、第4図は、塑性変形後の状態を示
す第3図相当図、第5図は、従来の衝撃エネルギ
吸収方式を腰振チルトに組み合わした状態を説明
する要部の側面図、第6図は、本考案の実施例の
全体概要側面図、第7図は、第6図の−線断
面拡大図、第8図は、本考案の要部拡大一部断面
側面図、第9図は、衝撃エネルギ吸収体の底面
図、第10図は、塑性変形後の状態を示す側面
図、第11図は、衝撃エネルギ吸収体の他の実施
例を示す斜視図である。 1……ステアリングハンドル、2……ステアリ
ングシヤフト、6……コラム、10……車体部
分、21……コラムブラケツト、21h……側面
部、21a……長穴、22……デイスタンスブラ
ケツト、22u……U字形の切欠、23……コラ
ム締付けボルト、25……衝撃エネルギ吸収体、
26……引掛け爪。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上端部にステアリングハンドルを固着したステ
    アリングシヤフトと、該ステアリングシヤフトを
    回転自在に支持し下方に設けられたチルト支点を
    中心としてチルト可能とされたコラムと、該コラ
    ムの下面に固着され前記コラムの上方に向つて開
    口する切欠を有するデイスタンスブラケツトと、
    車体部分に固定され前記デイスタンスブラケツト
    の両側部を挟持する側面部に上下方向の長穴が形
    成されたコラムブラケツトと、該コラムブラケツ
    トの前記長穴とデイスタンスブラケツトの前記切
    欠に挿通されたコラム締付けボルトと、前記コラ
    ムの下面に突設された引掛け爪と、該引掛け爪と
    前記コラム締付けボルトとに掛止された衝撃エネ
    ルギ吸収体とを具備した衝撃吸収ステアリング装
    置。
JP1403684U 1984-02-06 1984-02-06 衝撃吸収ステアリング装置 Granted JPS60127285U (ja)

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JP1403684U JPS60127285U (ja) 1984-02-06 1984-02-06 衝撃吸収ステアリング装置

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JP1403684U JPS60127285U (ja) 1984-02-06 1984-02-06 衝撃吸収ステアリング装置

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JPS60127285U JPS60127285U (ja) 1985-08-27
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Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0712215Y2 (ja) * 1988-06-17 1995-03-22 日本精工株式会社 衝撃吸収ステアリング装置
JPH0712216Y2 (ja) * 1989-04-08 1995-03-22 日本精工株式会社 衝撃吸収ステアリング装置
JP2015009685A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
JP2015020623A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 株式会社ジェイテクト ステアリング装置
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JPS55101655U (ja) * 1979-01-11 1980-07-15

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JPS60127285U (ja) 1985-08-27

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