JPS61157405A

JPS61157405A - 空気入りタイヤ

Info

Publication number: JPS61157405A
Application number: JP59274768A
Authority: JP
Inventors: Toshihiko Suzuki; 俊彦鈴木; Teiichi Takei; 竹井　禎一; Hirohisa Hazama; 浩久挾間
Original assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Current assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date: 1984-12-28
Filing date: 1984-12-28
Publication date: 1986-07-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は空気入リタイヤの改良に関し、二輪自動車、四
輪自動車用のタイヤとして利用される。

〔従来の技術〕

湿潤舗装路面を走行する場合には、タイヤと路面間の排
水性は安全走行上重要である。特に高速で走行する際に
タイヤの排水性力１悪いと摩擦係数が低下し極めて危険
である。

従って、最近、舗装路面の排水性を向上する為、路面に
レイングループと称されている車両−の進行方向に平行
な多数の溝を配置することが１１！され実用化されてい
る。

しかしながら、このレイングループは、走行時において
車両にふらつき現象（横揺れ）が発生し、車両の直進安
定性を妨げる原因になっている。

一方、排水性を確保するタイヤ側の一つの対策として、
第６図（５ｋ）に示すように、タイヤの踏面に周方向に
つらなるストレート溝Ｓを配置しているが、このストレ
ート溝Ｓは、上述したようにレイングループを施した路
面を走行する際車両の直進安定性を妨げるふらつき現象
（横揺れ）が発生し、乗心地を阻害していた。

そこで、この問題を解消するため、従来、上述したスト
レート溝Ｓに代えて、第６図（ｂ）に示すように、タイ
ヤの踏面にタイヤ周方向につらなるジグザグ溝Ｇを配置
している。

と三ろが、ジグザグ溝Ｇを採用すると、排水性能が低下
し、−船路でのウェット円旋回性。

ウェット制動性に問題がある等、レイングループを施し
た路面でのふらつき現象の解消と、ウェット性能の向上
とを両立せしめることは極めて困難であった。

そもそも、レイングループを施した路面を走行する際の
ふらつき現象（横揺れ）は、タイヤ踏面に配置されたト
レッドパターンとレイングループとの相互作用であり、
トレッドパターンを構成する溝の端縁とレイングループ
の端縁とが一致した時に反力が発生し、前記ふらつき現
象が生じて、車両の直進安定性を妨げるのである。

この現象は上述したように、トレッドパターンを構成す
る溝において起るのであるが、特にトレッドパターンを
構成する溝が周方向につらなるストレート溝である場合
は、溝の端縁とレイングループの端縁とが一致する距離
が長くなる関係上５．前述した相互作用が強くなってふ
らつき現象本大きくなり車両の直進安定性を大幅に阻害
することになる。

そこで、本発明の発明者は後述するように実験をかさね
検討した結果、上述した問題を解消するには、タイヤの
踏面に周方向につらなる複数本の主溝を設け、しかも、
この主溝は、複数のストレート溝をタイヤ周方向につら
なるように配置すると共に、この相隣在する各ストレー
ト溝を相互にラジアル方向に所定の範囲内ですらせるこ
とにより、排水性、ウェット円旋回性。

ウェット制動性等のウェット性能を損なうことなく、レ
イングループを施した路面における車両の直進安定性を
大幅に改善できることを知見するに至った。

〔発明の目的〕

本発明は・上述した知見に基１いて成された　　　　　
　　・７もので、排水性、ウェット円旋回性、ウェット
制動性等のウェット性能を損なうことなく、レイングル
ープを施した路面における車両の直進安造性を大幅に改
善でき、居住性を向上できる空気入りタイヤを提供する
ことを目的とするものである。

〔発明の構成〕

すなわち本発明は、タイヤの踏面に周方向につらなる複
数本の下記要件を満足する主溝を配置したことを特徴と
する空気入りタイヤである。

（ａ）　　前記主溝は複数のストレート溝から構成され
ている。

申）　相隣在する各ストレート溝が相互にラジアル方向
にずれている。

（ｃ）　　上記ずれ量すなわち溝幅比ｂ　／　ａは、０
．５≦ｂ　／　ａ≦０．８の範囲に設定する。

以下本発明を実施例により図面を参照して具体的に説明
する。

第１図〜第４図は本発明の実施例らかなる空気入りタイ
ヤで、第１図は基本的なトレッドパターンを示す説明図
、第２図は具体的なトレッドパターンを示す説明図、第
３図は本発明の要部を示す説明図、第４図は第２図の一
部拡大説明図である。

図においてＥは本発明の実施例らかなる空気入りタイヤ
で、タイヤの踏面に周方向につらなる複数本の主溝ｌＯ
を設け、しかも、この主溝１゜は、゛複数のストレート
溝１１をタイヤ周方向につらなるように配置すると共に
、この相隣在する各ストレート溝１１を相互にラジアル
方向に所定の範囲内でずらせることにより構成されてい
る。

そして、上述したように相隣在する各ストレート溝１１
を相互にラジアル方向にずらすずれ量すなわち溝幅比ｂ
　／　ａは、０．５≦ｂ／ａｆａ０．８の範囲に設定し
である。

さらにこの構造を説明すると、前記主溝１０は、複数種
類のピッチ長さを有するストレート溝１１により構成さ
れている。

本実施例において上記各主溝ｌＯは、図示したように、
ピッチ長さＰＩ、Ｐ２．Ｐ３の三種類の長さを有するス
トレート溝１１を所定の周期でタイヤ周方向に連続せし
めて配置することにより構成されている。

そして第２図及び第４図に示す具体的な実施例において
、上記各主溝ｌＯを構成する各ストレート溝１１のピッ
チ長さＰｌｌ　　Ｐ２．Ｐ３は、Ｐ、・・・４１目＋Ｐ
２・・・３３．ｌ鶴＋Ｐ３・・・２６．４龍に設定して
あり、また相隣在する各ストレート溝１１の、ラジアル
方向のずれ量すなわち溝幅比ｂ　／　ａは、０．７５〜
０．８０に設定しである。

また本実施例においては、踏面の中央部にタイヤ周方向
につらなる平面視波状のリブ３０が設けてあり、このリ
ブ３０の左右両側には、リブ３０の左右両側に略平行で
所定の幅を有しタイヤ周方向につらなる準主溝４０が配
置され、この各準主溝４０の左右両側に所定の間隔をお
いて上述した主溝ｌＯが左右各二本、計四本配置されて
いる。

さらに、本実施例においては、図示したように、上記各
準主溝４０及び各主溝１０を、上述したピッチ長さＰ＋
　、Ｐ２．Ｐ３の位置で相互に連通ずるように副溝２０
が設けられており、これら各溝により囲まれた部分にブ
ロックを形成し、タイヤ踏面全体に亙ってブロックパタ
ーンが形成されている。

〔実験例１〕本実験例１においては、第２図及び第４図に示すトレッ
ドパターンを有し、前述したずれ量すなわち溝幅比ｂ　
／　ａを種々変更したタイヤを用い、レイングループを
施した湿潤舗装路面を走行して、車両のふらつき現象（
以下ワンダリング）及びウェット制動性を測定した。

〔実験に用いたタイヤの仕様〕

タイヤサイズ・・・２０５１５５Ｒ１６タイヤ内圧・・
・・・・１．８ｋｇ／ａＪリム・・・・・・・・・・・
・・・・７　ＪＪ　Ｘ　１６Ｐ１・・・・・・・・・・
・・・”４１ｍＰ２・・・・・・・・・・・・・・・３
３．１鶴Ｐ３・・・・・・・・・・・・・・・２６．４
Ｋｍ主溝幅ａ・・・・・・・・・４Ｍ（第４図右側主溝
幅）５日（第４図左側主溝幅）（実験の条件及び方法〕レイングループ巾４＋ｎ、　ピッチ１９鶴の進行方向に平行な複数の溝
。

・ワンダリング性能上記レイングループを施した路面を時速６０〜７０ｋｍ
／ｈｒで直進走行し、直進安定性を評価する。

・ウェット制動性湿潤化したアスファルト路面を速度２０ｋｇ１／ｈｒ。

３０１ｕｓ／ｈｒ、４０　ｋｍ／ｈｒ、５０　ｌａｗ／
ｈｒ、６０１ｎ／ｈｒでそれぞれ走行し、各速度での摩
擦抵抗値を平均する。

実験の結果を第５図に示す。

なお、ウェット制動性については第６図（ａ）に示す溝
を１００とした指数にて表示し、ワンダリング性能につ
いては第６図（ｂ）に示す溝を１００とした指数にて表
示した。

第５図から、溝幅比ｂ　／　ａが０．５未満の場合は、
ワンダリング性能は優れているものの、ウェット制動性
能については実用レベルにないことが判る。

また、溝幅比ｂ　／　ａが０．８を超えるとウェット制
動性能については優れているものの、ワンダリング性能
が実用レベルにないことが判る。

従って、ウェット性能を損なうことなく、ワンダリング
性能を向上する、つまり、レイングループを施した路面
を走行する際における車両の直進安定性を向上して乗心
地を向上する為には、溝幅比ｂ　／　ａを、０．５≦ｂ
　／　ａ　ｍｏ、８の範囲に設定することが必要なこと
が判る。

なお、主溝ｌＯの幅ａが４Ｂ未満では、排水性。

ウェット円旋回性、ウェット制動性等のウェット性能を
損なう恐れがあるので、主溝１０の幅ａ　゛は４龍以上
とすることが好ましい。　　　　　パ′また、主溝１０
の本数も二本未満では、ワンダリン多゛性能の向上が期
待できないので二本以上配置することが好ましい。

〔実験例２〕本実験例２においては、本発明タイヤと、第６図（ａ）
及び（ｂ）に示す従来タイヤを用い、レイングループを
施した湿潤舗装路面を走行して、ワンダリング性能及び
ウェット°性能を比較した。

〔実験に用いたタイヤの仕様〕

・本発明タイヤ第２図及び第４図に示すトレッドパターンを有するタイ
ヤで、タイヤサイズ・・・２０５１５５Ｒ１６タイヤ内圧・・
・・・−１，８ｋｇ／ｃｄリム・・・・・・・・・・・
・・−７ＪＪＸ１６Ｐ＋・・・・・・・・・・・・・・
・４１ｍＰ２・・・・・・・・・・・・・・・３３．１
ｍ　　・Ｐ３・・・・・・・・・・・・・・・２６．４
Ｍ主溝幅ａ・・・・・・・・・４ｍ（第４図右側主溝幅
）５鶴（第４図左側主溝幅）ｂ　／　ａ・・・・・・・・・・・・０．７５　（第４
図右側主溝幅）０．８０　（第４図左側主溝幅）・従来タイヤＡ第６図（ａ）に示すトレンドパターンを有するタイヤで
、タイヤサイズ・・・２０５１５５Ｒ１６タイヤ内圧・・
・・・・１．８ｋｇ／ａＪリム・・・・・・・・・・・
・・・・７　ＪＪ　Ｘ　１６主溝幅ａ・・・・・・・・
・５■ｌ・従来タイヤＢ第６図〜）に示すトレッドパターンを有するタイヤで、タイヤサイズ・・・２０５１５５Ｒ１６タイヤ内圧・・
・・・・１．８　ｋｇ／ｃｄリム・・・・・・・・・・
・・・・・７　ＪＪ　Ｘ　１６主溝幅ａ・・・・・・・
・・５ｗａポイントハイド・・・４■ 〔実験の条件及び方法〕・レイングループ・・・・・・実験例１と同じ・ワンダ
リング性能・・・実験例１と同じ・ウェット性能水深５〜６鶴のアスファルト路面を半径３０ｍの円を措
きながら速度を上げて行きながら横Ｇ及び最大速度を計
測し評価する。

実験の結果を第１表に、示す。なお第１表は従来タイヤ
Ａの試験結果を１００として指数にて表　　　　　　＋
１示した。

第１表から、本発明タイヤはウェット性能において従来
タイヤＡに近いレベルにあり、ワンダリング性能おいて
従来タイヤＢに近いレベルにあることが判る。

従って、本発明タイヤは、排水性、ウェット円旋回性、
ウェット制動性等のウェット性能を損なうことなく、レ
イングループを施した路面を走行する際における車両の
直進安定性を向上して乗心地を向上することができるこ
とが判る。

〔発明の効果〕

本発明は上述したように、タイヤの踏面に周方向につら
なる複数本の主溝を設け、しかも、この主溝は、複数の
ストレート溝をタイヤ周方向につらなるように配置する
と共に、この相隣在する各ストレート溝を相互にラジア
ル方向に所定の範囲内でずらせ構成したから、排水性、
ウェット円旋回性、ウェット制動性等のウェット性能を
損なうことなく、レイングループを施した路面を走行す
る際における車両の直進安定性を向上して乗心地を向上
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の実施例らかなる空気入りタイ
ヤで、第１図は基本的なトレンドパターンを示す説明図
、第２図は具体的なトレッドパターンを示す説明図、第
３図は本発明の要部を示す説明図、第４図は第２図の一
部拡大説明図、第５図は実験の結果を示す図であり、ま
た、第６図（ａ）　（ｂ）はそれぞれ従来タイヤのトレ
ッドパターンを示す説明図である。１０・・・主溝、１１・・・主溝を構成するストレート
溝。

Claims

【特許請求の範囲】タイヤの踏面に周方向につらなる複数本の下記要件を満
足する主溝を配置したことを特徴とする空気入りタイヤ
。（ａ）前記主溝は複数のストレート溝から構成されてい
る。（ｂ）相隣在する各ストレート溝が相互にラジアル方向
にずれている。（ｃ）上記ずれ量すなわち溝幅比ｂ／ａは、０．５≦ｂ
／ａ≦０．８の範囲に設定する。