JP2809344B2 - ラジアルタイヤ - Google Patents

ラジアルタイヤ

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JP2809344B2 JP1174529A JP17452989A JP2809344B2 JP 2809344 B2 JP2809344 B2 JP 2809344B2 JP 1174529 A JP1174529 A JP 1174529A JP 17452989 A JP17452989 A JP 17452989A JP 2809344 B2 JP2809344 B2 JP 2809344B2
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    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
    • B60C11/1204Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe
    • B60C2011/1213Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes with special shape of the sipe sinusoidal or zigzag at the tread surface

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般路面の走行性能及び雪上性能を維持し
つつ氷上性能を高めうる小型トラック用ラジアルタイヤ
に関する。
〔従来の技術〕
氷上を効果的に走行しうるタイヤとして、スパイクタ
イヤが知られている。しかしスパイクタイヤにあって
は、一般路上の走行に際して、路面をスパイクによって
削り取るため路面が損傷し、又削ることによって生じた
粉塵を巻き上げることによって、公害問題が生じ、その
使用に制約を受けつつあり、スパイクタイヤに代る商品
の出現が要望される。
前記要望に対応して、スパイクのない、いわゆるスタ
ッドレスタイヤも出現はしているが、このものは、例え
ば乗用車用として低内圧、低荷重のもとで使用すること
を前提としているため、サイピングの総長さが大であり
しかも軟いゴム材によってトレッド部を形成しているた
め、氷面とトレッド面間の粘着摩擦力(第7図(a)に
示す)及び路面堀りおこし摩擦力(第7図(b)に示
す)によって氷上走行性能を維持させていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、小型トラック等に用いるタイヤは、通常、乗
用車のものに比べて高内圧かつ高荷重のもとで使用され
るため、前記構造のものをそのまま転用した場合には、
トレッド部の剛性が不足し、路面堀りおこし摩擦力が低
下することとなり、十分な氷上性能が得られないという
問題がある。
発明者は前記問題点の解決を計るべく鋭意研究の結
果、高内圧、高荷重のもとでは、トレッド部の硬度を一
定の範囲に規制する必要があること、及びサイピングの
長さの総和が小であっても、又大であっても路面堀りお
こし摩擦力が低下するため、一定の範囲に限定しなけれ
ばならないことを見出し、本発明を完成させたのであ
る。
本発明は、サイピングのタイヤ軸方向長さの総和と接
地長さとの比であるラテラルエッジ成分度及びトレッド
ゴムの低温時におけるゴムの硬度を一定の範囲に規制す
ることによって、高内圧、高荷重のもとで使用されるタ
イヤであっても、雪上性能、耐摩耗性、操縦安定性を損
なうことなく氷上移動性能を高め、前記問題点を解決し
うる小型トラック用ラジアルタイヤの提供を目的として
いる。
〔実施例〕
本発明は、トレッド部からサイドウオール部を通りビ
ード部のビードコアの周りを折返すカーカスと、前記ト
レッド部にかつ前記カーカスの半径方向外周に配される
複数枚のベルトプライからなるベルト層とを具えるとと
もに、トレッド部の周面にタイヤ円周方向にのびる複数
条の主溝と該主溝間を結ぶ複数条の副溝とを設けること
により、前記主溝、副溝で囲まれる複数個のブロックを
形成し、かつ前記ブロックに複数条のサイピングを施す
とともに、定められた最大内圧と最大荷重を加えたとき
の接地状態において、前記サイピングのタイヤ軸方向の
長さを接地面に位置するブロック全体について総和した
ラテラルエッジ成分の総和Σliと該接地面のタイヤ周方
向の接地長さLとの比であるラテラルエッジ成分度Σli
/Lが11以上かつ16以下であり、しかもトレッドゴムの硬
度が−5℃において、JISA硬度で62度以上かつ68度以下
とするとともに、前記接地面は、ブロック部の面積の総
和である実接地面積SLと該ブロック部の面積に主溝及び
副溝が占める面積を加えた見掛けの接地面積SSとの比で
あるSL/SSの値が0.5以上かつ0.8以下としてなる小型ト
ラック用ラジアルタイヤである。
〔作用〕
トレッド部の周面に、主溝と副溝とによって囲まれる
複数個のブロックを形成したため、雪上走行に際して、
該ブロックにより雪面に摩擦力を増大させうる凹凸面が
形成されることによって、スリップを防止でき、雪上走
行性能を保持できる。
又ラテラルエッジ成分度(Σli/L)を前記のごとく規
制することによって、サイピングの剛性を保持しつつサ
イピングによって氷を引っ掻くことができ、氷上走行時
において氷との間に安定した摩擦力が確保でき、氷上で
の制動性能を高めうる。
さらにトレッドゴムの硬度を−5℃の低温時において
規制することによって、雪上性能を低下させることな
く、耐摩耗性と操縦安定性とを確保しうる。
このように本発明は、前記構成が一体化され、雪上性
能及び通常路面における耐久性、操縦安定性を損なうこ
となく、氷上性能を高めうることにより、高内圧、高荷
重のもとで使用される小型トラック用タイヤに採用しう
るのである。
なお接地面における実接地面積(SL)と見掛けの接地
面積(SS)との比を一定の範囲に規制しているため、氷
上性能を低下させることなく雪上性能と耐摩耗性とを高
めることが可能となる。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
図において本発明の小型トラック用ラジアルタイヤ1
は、ビードコア2が通る両側のビード部3、3と、該ビ
ード部3からタイヤの半径方向外向きにのびるサイドウ
ォール部4、4と、その上端を継ぐトレッド部5とを有
し、又前記トレッド部5からサイドウォール部4を通り
ビード部3の前記ビードコア2を周りを折返すカーカス
6と、前記トレッド部5にカーカス6のタイヤ半径方向
外側に配されるベルト層7とを具える。
前記カーカス6は、カーカスコードをタイヤの赤道C
に対して60度〜90度の角度で配列したいわゆるラジアル
方向配列体であり、又カーカスコードとしてスチールコ
ードの他、ナイロン、ポリエステル、レーヨン等の繊維
コードが採用される。
前記ベルト層7は、本実施例では、カーカス6側から
タイヤの半径方向外側に向かって3枚のベルトプライ9
…が配される。
又ベルト層7は、夫々のベルトプライ9…に傾斜して
配されかつ互いに交互するベルトコードを具え、該ベル
トコードはカーカス6と同様にスチールコード及びナイ
ロン、ポリエステル、レーヨン等の繊維コードが用いら
れる。
トレッド部5には、その周面に、周方向にのびる複数
条の主溝G…と、該主溝間を継ぐ副溝G3とによって形成
される複数個のブロック10…が配設される。
本実施例では、前記主溝G…は、タイヤ赤道Cに沿う
第1の主溝G1と、該第1の主溝G1を挟んでその両側に配
される第2の主溝G2、G2とを具え、又前記副溝G3は、第
1、第2の主溝G1、G2の間をタイヤ軸方向に対して傾き
かつ互いに平行して配されるとともに、その両端部にお
いては第1、第2の主溝G1、G2に接続する。
ブロック10は、第3、4図に示すごとく、第1の主溝
G1に向く内側縁21と、第2の主溝G2に向く外側縁22を有
し、内側縁21、外側縁22の各中間部には、外側にタイヤ
赤道Cに対して略45度の角度で折曲がる折曲がり部21
a、22aが夫々設けられる。又内側縁21の図中上端から略
45゜の傾きで傾斜する上の角縁23を介して該内側縁21と
直交する小長さの上側縁24の外端に、下向きにタイヤ赤
道に対して、略30度の角度で傾斜する上側斜縁25の内端
が接続するとともに、上側斜縁25の外端は、外側縁22の
上端に接続する。さらに内側縁21の下端には前記上側斜
縁25と略平行に下向きにのびる下側斜縁26が下向きに傾
斜して外側にのび、外端に内側端21と直交する下側縁27
が連続する。下側縁27は、前記上の角縁23と向き合う下
の角縁29を介して外側縁22下端に接続する。又前記上側
斜縁25には、外側縁22近傍に位置して上に向かって突出
しかつ上端縁が上側縁24と平行する台形状の上の突起30
を上方に向かって張出す。他方、下側斜縁26には、内側
縁21の近傍から下に向かって張出すとともに、前記上の
突起30と略同様な下の突起31が付設される。
このように本実施例では、ブロック10は、不等辺六角
形状をなす基部に2つの突起30、31を上、下に張出し、
かつ上、下の各斜縁25、26に凹部を有する多角形状をな
す。従って、ブロック10は、前記上側斜縁25と突起30、
及び前記下側斜縁26と突起31とによって、ブロック10を
囲む縁に、タイヤ円周方向に凹む凹部を、タイヤ円周方
向の両側に具える。
前記ブロック10は、第1の主溝G1、第2の主溝G2の間
に配されかつ副溝G3を隔てて並列する中央部のブロック
群B1、B1が形成される。又第2の主溝G2とトレッド端E
との間には前記ブロック10と略同一形状をなしかつ該ブ
ロック10とは上下向きを逆向けに配列した外側のブロッ
ク11がタイヤの周方向に外側の副溝G4を隔てて配列され
る。これらの外側のブロック11…によって側部のブロッ
ク群B2、B2が形成される。
このように複数個のブロック10…及び外側のブロック
11…を夫々向きを揃えて配列することによりタイヤの周
面にブロック10、外側のブロック11、がなすトレッドパ
ターンが形成される。
前記ブロック10には複数本のサイピング12…が設けら
れる。
本実施例では、サイピング12は、4条からなりタイヤ
赤道Cと略直角にのびる図中上方から第1のサイピング
12A、第2のサイピング12B、第3のサイピング12C、第
4のサイピング12Dが設けられ、これらのサイピング12
…は、何れもブロック10の縁部の間を連続している。又
中間に位置する第2のサイピング12B及び第3のサイピ
ング12Cには、その中間部に斜めに折曲る折曲り部33、3
3を具える。
なお、外側のブロック11にも前記ブロック10と同様に
4条からなるサイピング12A、12B、12C、12Dが設けられ
る。
トレッド部5は、走行時において、第2図(a)、
(b)に示すごとく路面と密接する一定の広がりを有す
る接地面Sが存在する。
接地面Sは、通常路面の他、雪上及び氷上路面におい
てタイヤに第7図(a)に示すごとく摩擦力Fを付与す
る部分であり、本願の目的とする氷上性能向上もこの接
地面Sに大きく影響される。
なおブロック10にサイピング12…を設けることは、第
7図(b)に示すごとく、サイピングエッジKによって
路面Hを堀りおこすことによって、摩擦力を高めるので
あって、氷上を走行する際には、サイピング12を設ける
ことによって摩擦力が高まり、氷上走行性能を高めうる
のである。しかし過度にサイピング12を増すことはブロ
ック10全体の剛性低下をもたらし得策ではない。
本願では、タイヤJIS等によって定められた最大内圧
を加えかつ規定の最大荷重を加えた場合にタイヤが路面
と接触する接地面Sにおいて、ラテラルエッジ成分の総
和Σliと、接地面Sのタイヤ周方向の接地長さLとの比
であるラテラルエッジ成分度Σli/Lを11以上かつ16以下
に規制している。
ここでラテラルエッジ成分の総和Σliは、下記に述べ
る手順で求めることができる。
まず単体のブロック10について第4図に示すごとく夫
々のサイピング12A、12B、12C、12Dの長さの夫々のタイ
ヤ軸方向成分l1、l2、l3、l4の総和laを求める。同様に
接地面Sに位置するすべてのブロック及び外側のブロッ
ク11について、各サイピング12の夫々の長さの総和la、
lb、lc…を逐次求めるとともに、これらの長さ総和la,l
b,lc…を加算した長さをもってラテラルエッジ成分の総
和ΣLiを算出することができる。
又ラテラルエッジ成分度Σli/Lが11未満の場合には、
第7図(b)に示すサイピングエッジK点での堀りおこ
し摩擦力が低下し、氷上制動性能が低下する。他方16を
越えるとブロック10自体の剛性が低下し、操縦安定性に
劣り氷上制動性能が低下する。
なお従来のスノータイヤにあっては、雪上走行を目的
とするため、トレッド溝による雪の剪断力を高めること
を意図しており、従ってこのようなスノータイヤにあっ
ては、通常前記ラテラルエッジ成分度Σli/Lは、6〜9
の低い値に設定される。
又本発明にあっては、ブロック10は前記第3図に示す
形状のものに限定されることなく、ラテラルエッジ成分
度Σli/Lが前記した範囲内であればブロック形状は自由
に設定でき、さらには形状の異なる複数種類のブロック
を組み合わせて配列してもよい。好ましくは、ブロック
の円周方向両側に前記凹部を形成するのが望ましい。
又トレッド部5はそれを構成するトレッドゴムの硬度
を、−5℃の温度においてJISA硬度で62度以上かつ68度
以下としている。
前記硬度が62度未満ならばトレッド部5は軟くなり、
ブロック10の剛性が低下することにより、操縦安定性が
低下する。又68度を越えると、ブロック10の剛性が大と
なる結果、サイピング12…を具えるにもかかわらずブロ
ック10の変形量が少なく、サイピングエッジKによる氷
の堀りおこしが小であって、氷上制動力が低下する。
このように氷上性能は、ラテラルエッジ成分度Σli/L
と−5℃の低温時におけるゴム硬度の相関関係にあり、
両者をともに一定の範囲に限定することによって、氷上
性能を高めることができるのである。
他方、雪上走行性能については、トレッドゴムの硬度
が低くかつラテラルエッジ成分度Σli/Lの値が大なるほ
ど良好であり、通常の路上走行における耐摩耗性及び操
縦安定性は、トレッドゴムの硬度が高く、かつラテラル
エッジ成分度Σli/Lが小さいほど良好となる。
従って氷上性能とともに雪上性能及び前記耐摩耗性、
操縦安定性を保持するためには、トレッドゴムの硬度規
制及びラテラルエッジ成分度の規制が必要となる。
又前記接地面Sは、ブロック10、11がなす陸部と主溝
G1、G2及び副溝、外側の副溝G3、G4がなす海部とによっ
て形成される。
接地面Sにおけるブロック10、11の面積の総和である
陸部の面積を実接地面積SLとし、又実接地面積SLに前記
主溝G1、G2、副溝、外側の副溝G3、G4の部分の面積を加
えた見掛けの接地面積SSとするとともに、実接地面積SL
と見掛けの接地面積との比SL/SSの値を0.5以上かつ0.8
以下としている。
実接地面積と見掛けの接地面積との比SL/SSは雪上性
能と耐摩耗性とに関連し、前記比が0.5未満では陸部の
面積が少なくなることにより、通常の路面走行によるタ
イヤの耐摩耗が低下する。
又前記比が0.8をこえることによって、海部の面積が
減少し、雪上走行時において第7図(c)に示す如く雪
を踏み固めることにより生じる雪柱の量が少くなる結
果、すべりが生じ易く走行能力を低下させるのである。
〔比較例〕
タイヤサイズ7.00R15及びタイヤサイズ6.50R 16のタ
イヤについて、第1図に示す構成を有しかつ第1表に示
す仕様にて実施例1〜7のタイヤを試作し、性能をテス
トした。なお従来のスノータイヤ、及び比較のためブロ
ックパターン又はトレッドゴムの硬度を異にした比較例
1〜10のタイやを試作し、併せて性能を比較テストし
た。なお実施例7は、タイヤのブロックに前記凹部を設
けないものを例として採用した。
氷上制動性能、雪上性能、耐摩耗性、操縦安定性につ
いて試験結果を第1表に示す。
a) 氷上制動性能 試験車に速度計、制動距離測定及び試験タイヤを取付
け、氷盤によって形成された試験路面上を40km/Hの定速
度で走行させるとともに、4輪ロックにて急ブレーキを
かけ、車が停車するまでの制動距離を測定することによ
って、試験車の全重量、速度及び前記制動距離により摩
擦係数を算出した。
第1表に示す数値は、比較例1及び2のスノータイヤ
を100とした相対値で示した。数字が大きいほど摩擦係
数が大きく、氷上制動性能が優れていることを示す。
なお第6図にラテラルエッジ成分度及びトレッドゴム
の硬度に対応した、氷上制動性能の関係をグラフに示
す。図中○印で囲む数値は、第1表に示す氷上制動性能
欄に示す指数を表示している。
氷上制動性能は、ラテラルエッジ成分度及びトレッド
ゴムの硬度の双方に関連し、又本願構成の範囲(図中斜
線で囲む範囲)にあっては、他よりも優れていることが
判明した。
b) 雪上性能 試験車を雪上で走行させドライバーのフィーリングに
より5点法を用いて評価した。3を平均として数値が大
きい程、良好であることを示す。
c) 操縦安定性 実車に装着し一般路上を走行し、ドライバーのフィー
リングにより前記雪上性能と同様に5点法を用いて評価
した。
d) 耐摩耗性 実車に装着し、5000kmのロードテストを行った後、ト
レッド面の摩耗状態を測定し、その測定値を比較例1、
2のものを100として指数で示した。数値が少ない程摩
耗が小であり、優れていることを示す。
このように実施例のものは、比較例のものに比べて氷
上制動性能が優れ、又雪上性能、操縦安定性、耐摩耗性
も比較例のものと同等又はそれ以上であることが判明し
た。
〔発明の効果〕
叙上のごとく本発明の小型トラック用ラジアルタイヤ
は、タイヤ接地面におけるトレッド部の周面に形成され
たブロックにサイピングを設けるとともに、そのサイピ
ングのラテラルエッジ成分度とトレッドゴムの硬度とを
規制したため、高内圧、高荷重で使用されるタイヤであ
っても、雪上性能を維持しつつ、従来のスノータイヤに
比べて氷上性能を高めることができ、しかも一般道路に
おける操縦安定性と耐摩耗性を確保でき、寒地における
全天候型用タイヤとして好適に採用しうる。なおブロッ
クのタイヤ円周方向の両側縁に凹部を形成したときに
は、氷面の掘りおこし性能を増大でき、氷上走行性を一
層向上しうる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図(a)
はタイヤの接地面を略示する側面図、第2図(b)はそ
の平面図、第3図は接地面を拡大して示す平面図、第4
図はブロック単体を示す平面図、第5図(a)〜(c)
は実施例におけるブロックパターンを略示する展開図、
第5図(d)〜(f)は比較例におけるブロックパター
ンを略示する展開図、第6図はトレッドゴム硬度及びラ
テラルエッジ成分度と氷上制動性との関係を示すグラ
フ、第7図(a)〜(c)はタイヤの摩擦力を説明する
線図である。 2……ビードコア、3……ビード部、4……サイドウオ
ール部、 5……トレッド部、6……カーカス、7……ベルト層、 9……ベルトプライ、10、11……ブロック、12……サイ
ピング、 C……タイヤ赤道、G1、G2……主溝、G3、G4……副溝、 L……接地長さ、S……接地面。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トレッド部からサイドウオール部を通りビ
    ード部のビードコアの周りを折返すカーカスと、前記ト
    レッド部にかつ前記カーカスの半径方向外周に配される
    複数枚のベルトプライからなるベルト層とを具えるとと
    もに、 トレッド部の周面にタイヤ円周方向にのびる複数条の主
    溝と該主溝間を結ぶ複数条の副溝とを設けることによ
    り、前記主溝、副溝で囲まれる複数個のブロックを形成
    し、かつ前記ブロックに複数条のサイピングを施すとと
    もに、 定められた最大内圧と最大荷重を加えたときの接地状態
    において、前記サイピングのタイヤ軸方向の長さを接地
    面に位置するブロック全体について総和したラテラルエ
    ッジ成分の総和(Σli)と該接地面のタイヤ周方向の接
    地長さ(L)との比であるラテラルエッジ成分度(Σli
    /L)が11以上かつ16以下であり、 しかもトレッドゴムの硬度が−5℃において、JISA硬度
    で62度以上かつ68度以下とするとともに、 前記接地面は、ブロック部の面積の総和である実接地面
    積(SL)と該ブロック部の面積に主溝及び副溝が占める
    面積を加えた見掛けの接地面積(SS)との比である(SL
    /SS)の値が0.5以上かつ0.8以下としてなる小型トラッ
    ク用ラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】前記ブロックは、このブロックを囲む縁に
    タイヤ円周方向に凹みかつタイヤ円周方向両側に設けた
    凹部を具えることを特徴とする請求項1記載の小型トラ
    ック用ラジアルタイヤ。
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