JPS6115387B2 - - Google Patents

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JPS6115387B2
JPS6115387B2 JP52144651A JP14465177A JPS6115387B2 JP S6115387 B2 JPS6115387 B2 JP S6115387B2 JP 52144651 A JP52144651 A JP 52144651A JP 14465177 A JP14465177 A JP 14465177A JP S6115387 B2 JPS6115387 B2 JP S6115387B2
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JP
Japan
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rotor
circuit
pulse
output
coil
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JP52144651A
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English (en)
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JPS5477169A (en
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Masaharu Shida
Jun Ueda
Akira Torisawa
Shuji Ootawa
Masaaki Bandai
Katsuhiko Sato
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SEIKO DENSHI KOGYO KK
Original Assignee
SEIKO DENSHI KOGYO KK
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Publication date
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Application filed by SEIKO DENSHI KOGYO KK filed Critical SEIKO DENSHI KOGYO KK
Priority to DE2841946A priority patent/DE2841946C2/de
Priority to CH1074378A priority patent/CH639815B/fr
Priority to GB8132187A priority patent/GB2094517B/en
Priority to GB7846355A priority patent/GB2009464B/en
Priority to FR7833834A priority patent/FR2410843A1/fr
Priority to US05/966,115 priority patent/US4326278A/en
Publication of JPS5477169A publication Critical patent/JPS5477169A/ja
Priority to US06/357,577 priority patent/US4445784A/en
Priority to SG64783A priority patent/SG64783G/en
Priority to SG64883A priority patent/SG64883G/en
Priority to HK190/84A priority patent/HK19084A/xx
Priority to HK186/84A priority patent/HK18684A/xx
Publication of JPS6115387B2 publication Critical patent/JPS6115387B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor
    • G04C3/143Means to reduce power consumption by reducing pulse width or amplitude and related problems, e.g. detection of unwanted or missing step

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Adornments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はアナログ表示式電子時計のステツプモ
ータの低消費電力駆動方式に関するものである。 従来、一般に使用されているアナログ表示式の
水晶時計の表示機構は、第1図に示されているよ
うに構成されている。ステーク1、コイル7、ロ
ータ6によつて構成されているモータの出力は輪
列2,3,4,5に伝達され、図示されていない
が更に幾つかの輪列を介して秒針、分針、時針、
場合によつてはカレンダー等の表示機構を駆動し
ている。 次に従来用いられている電子腕時計の回路構成
の一例を第2図に示す。発振回路10の発振信号
は分周回路11によつて順次分周される。これら
の分周信号は、パルス合成回路12によつて、パ
ルス巾7.8msec、周期2秒で位相が1秒づれた2
つの信号に変換され、駆動インバータ13a,1
3bの入力15,16に印加される結果、コイル
7には1秒毎に電流の流れる向きの変わる反転パ
ルスが加えられ、2極に着磁されたロータ6は順
次、180゜づつ回転する。この時のコイル電流波
形の一例を第3図に示す。 ところで従来の電子腕時計の駆動パルス幅(前
述の例では7.8msec)、コイル抵抗、コイル巻
数、ステツプモータ各部の寸法等は、該電子腕時
計が槽遇すると予想されるあらゆる状況、即ち、
カレンダー等で輪列負荷が重くなつた場合、磁界
中におかれた場合、低温下で電池内部抵抗が著し
く高くなつた場合、電池寿命末期で電池電圧が低
下した場合、等でも安定してステツプモータを駆
動できる様に設計してあり、その結果、通常は大
きな出力トルクを必要としないにもかかわらず電
力を消費していて、時計全体の低消費電力化の大
きな障害になつていた。 本発明は、上述のような従来の欠点を除去する
ために提案されたもので、ステツプモータのその
時々の負荷の状態に見合つた最低限のパルス幅の
パルスをステツプモータに供給して、電力の低減
化をはかるものである。 以下、本発明を詳細に説明する前に本発明によ
る動作の一例を、第4図a,b,cを用いて簡単
に説明する。 本発明の電子時計に使用するステツプモータの
駆動パルスは、通常駆動パルスと、補正駆動パル
スの二種類のパルスによつて構成される。ステツ
プモータに供給されるパルスの順序は、通常駆動
パルス、補正駆動パルスの順であるが、補正駆動
パルスは、通常駆動パルスでステツプモータが、
回転できなかつた時に、原則として供給される。
そして、補正駆動パルスがステツプモータに供給
された時は、通常駆動パルスで回転できなかつた
のであるから、次の通常駆動パルスのパルス幅を
所定量だけ長くして、回転しやすくする。 逆に、通常駆動パルスだけで、何ステツプかス
テツプモータが回転できた場合は、通常駆動パル
スのパルス幅を、所定量だけ短かくする。 以上の動作によつて通常駆動パルスP1のパルス
幅は、その時々の状態でのステツプモータを駆動
し得るほぼ最低限のパルス幅となり従つて、ほぼ
最小限の消費電力となる。例えば第4図aの様
に、現在3.9msecであつたP1のパルス幅を上述第
2項の動作によつて3.4msecに短くする。この状
態でステツプモータは更に回転可能であつたとす
る。次に3.4msecで何ステツプか回転した後に再
び上述の動作によつてP1のパルス幅を2.9msecと
する。この状態でステツプモータは回転不可能で
あつたとすると上述第1項の動作によつて、ロー
タの非回転が検出され、補正駆動パルスP2が速や
かに印加され、ステツプ以降のP1のパルス幅を
3.4msecと設定する。以後も上述の動作を繰り返
しながら通常駆動パルス幅3.4msecを維持する。
もし何らかの原因によつてこのステツプモータが
通常駆動パルス幅3.4msecで回転不可能となつた
場合には、第4図bの様にロータの動作検出によ
つてロータの非回転が検出され、速やかに補正駆
動され、次ステツプ以降の通常駆動パルス幅を
3.9msecに設定される。その後、再び回転に余裕
が生じた場合には、第4図cの様に、何ステツプ
か、3.9msecで通常の駆動された後に、上述第2
項の動作によつて通常駆動パルス幅を3.4msecに
設定する。 更に、本ステツプモータを内蔵する電子時計が
リユーズ操作等よつて計時停止状態になつた後に
計時が再開された場合にも、計時停止以前の通常
駆動パルス幅が記憶されていて、前述の動作を続
行する。 以上、本発明の動作の概略を説明したが、次に
本発明の重要な要素であるロータの動作検出の原
理について説明する。ロータの動作検出方法とし
ては、機械式スイツチや、ホール素子等の外部素
子によつて行う方法も考えられるが、電子腕時計
の様な極めて小容積内にこれらの機構を装備する
事は困難である。以下に外部素子を必要とせず発
振、分周、駆動回路等と供に同一集積回路内に検
出回路を実現可能な、ロータの動作検出の一例と
して、2種類の異る動作検出原理の説明を行う。 第1の方法は、一体式ステータを用いた場合に
ロータの位置によつて駆動電流波形が異る事を利
用したものである。第5図は飽和しやすく作られ
た可飽和磁路17で接続している一体構成のステ
ータで、図には明示されていないが、コイル7を
巻いた磁心と磁気的に係合している。また、この
ステータには径方向に2極に着磁されたロータ6
の回転方向を決めるためにノツチ18がつけてあ
る。第5図はコイル7に電流が加えられた直後の
状態を示しており、コイル7に電流が加えられて
いない時は、ロータ6は、ノッチ18とロータ磁
極のなす角度は、ほぼ90度の位置で静止してい
る。この状態で、コイル7に矢印の方向に電流を
流すと、ステータ1に第5図のように磁極がで
き、ロータ6は反発して、時計方向に回転する。
コイル7を流れる電流が切れると、ロータ6は、
第5図と磁極が逆になつた状態で静止する。この
後コイル7に反対方向に電流を流すことによりロ
ータ6は順次、時計方向に回転を続ける。 上記の様な可飽和部17を持つ一体ステータで
構成されたステツプモータでは、コイル7に電流
を流した時の電流波形は第3図のようになだらか
な立上り部を有する。これはステータ1の可飽和
部17が飽和するまでの間はコイル7から見た磁
気回路の磁気抵抗が非常に低く、その結果、抵抗
R、コイル直列回路の時定数τが大きくなるため
である。これを式で表わすと次のようになる。 τ=L/R、L≒N2/Rmこれからτ=N2
(R×Rm)ただしL:コイル7のインダクタン
ス、N:コイル7の巻数、Rm:磁気抵抗であ
る。ステータ1の可飽和部17が飽和すると、飽
和した部分の透磁率は空気と同じになるのでRm
は増加し、前記回路の時定数τは、小さくなり、
第3図の如く、電流波形は、急に立上る。また、
この飽和時間はモータの磁化の状態にも影響され
るので、パルスしや断時の電流レベルが高い程、
飽和時間が長くなる。したがつて補正駆動パルス
をステツプモータに供給した後は飽和時間が長く
なるので、この効果を打ち消すための消磁パルス
をステツプモータに供給すると良い。本例のロー
タの動作検出は、通常パルスで駆動後の前述の抵
抗−コイル直列回路の時定数の違いとしてとらえ
ている。次に図面を用いて時定数の差がでる理由
を説明する。 第6図はコイル7に電流を流し始めた時の磁界
の様子を示したものでロータ6は回転可能な位置
に磁極が出来ている。磁束線20はロータ6から
発生した磁束の様子を示したもので実際にはコイ
ル7と鎖交する磁束も存在するが、ここでは省略
した。磁束線20aと20bはステータ1の可飽
和部17a,17bで第6図の矢印の方向に向い
ている。可飽和部17は多くの場合、まだ飽和し
ていない。この状態でロータ6を時計方向へ回転
すべく、コイル7の矢印の如く電流を流す。コイ
ル7によつて発生する磁束19a,19bはステ
ータ1の可飽和部17a,17bでロータ6から
発生した磁束20a,20bとそれぞれ強め合う
ためにステータ1の可飽和部17は、すみやかに
飽和する。この後、ロータ6にはロータ6を回転
させるのに十分な磁束が発生するが第6図では省
略した。この時のコイルに流れる電流の波形を示
したのが第8図22である。 一方、ロータ6が、なんらかの理由で回転でき
ずに、戻つてしまつたところへコイル7に電流を
流した時の磁束の状態を示したのが第7図であ
る。本来、ロータ6を回転させるためには、コイ
ル7には、矢印と反対の向き、つまり、第6図と
同じ向きに電流を流さなければ、いけないのであ
るが、コイル7には、1回毎に、電流の向きが変
わる反転電流が加えられるので、ロータ6が回転
できなかつた時は、このような状態になるのであ
る。 ロータ6は、回転できなかつたのであるから、
ロータ6から発生する磁束の向きは、第6図と同
じである。コイル7には第6図と反対の方向に電
流が流れるので、磁束の向きは21a,21bの
ようになる。ステータ1の可飽和部17a,17
bでは、ロータ6と、コイル7によつて発生する
磁束が、互いに打消し合つており、ステータ1の
可飽和部を飽和させるためには、より長い時間を
必要とする。この状態を示したのが第8図23で
ある。 以上の現象を利用したロータの位置検出手段の
一例を第9図、第10図に示す。 第9図は、従来例の駆動回路、即ち駆動インバ
ータを構成するMOSゲード24,25,26,
27に、検出用ゲート28,29、検出抵抗3
0、コンデンサー充電用トランスミツシヨンゲー
ト31、コンデンサ33、電圧比較器32を付加
して構成したロータの位置検出回路である。先
ず、通常の駆動のタイミングの一例をあげると径
路34で電流を流し、コイル7を励磁し、ロータ
を駆動する。ロータの運動がほぼ終了した後に、
径路35で短時間(約0.5msec〜1msec位)第
1検出パルスをコイル7に印加し、その後今度は
径路36で第2検出パルスをコイル7に印加す
る。 今、仮に通常駆動パルスによつてロータが正常
に1ステツプ、ロータが回転したとした場合、第
1検出パルスがコイルに印加された時のロータ磁
極とステータ磁極の関係は、第6図の様にロータ
を再び1ステツプ駆動できる関係になつている。 この時の電流波形の立上り部は第8図22の様
に立上りの早い波形を示す。次に第2検出パルス
が印加された時には、ロータの位置は第1検出パ
ルスの時と同様で(検出パルスのパルス幅は短
く、コイル7に直列に高抵抗30が接続されてい
るので、検出パルスによつてロータは回転しな
い。)励磁の方向が逆であるのでロータ磁極とス
テータ磁極の関係は第7図の様になり電流波形の
立上り部は第8図23の様に立上りの遅い波形と
なる。但し検出パルス印加時はコイルに直列に検
出抵抗30が接続されているので厳密には第8図
の波形とは一致しない立上り部の特徴は変わらな
い。 そこで検出抵抗30の端子電位を観察すると、
第10図aの様に第1検出パルスによる電位Vs1
が第2検出パルスによる電位Vs2よりも高電位ま
で立上る。 次にロータが通常駆動パルスによつて1ステツ
プ回転できずに、最初の位置にもどつてしまつた
場合には、第1検出パルス、第2検出パルス印加
時のロータ磁極とステータ磁極の関係は、前述の
正常回転時とは逆になり、その結果、検出抵抗3
0の端子電位は第10図bの様にVs1<Vs2とな
る。 従つてVs1とVs2の大小比較を行えばロータが
通常駆動パルスによつて正常動作をしたか否かの
動作検出が行える。我々の実施例ではVs1とVs2
の電位差は0.4V位であつた。この程度の電位差
であれば容易に検出は可能である。例えば第9図
の様な構成で、第1検出パルスのタイミングゲー
ト31をON状態として、Vs1をコンデンサ33
に充電し、次に第2検出パルス印加時にコンデン
サ33に充電された電位Vs1と検出抵抗30の端
子電位Vs2を電圧比較器33で大小判定を行なえ
ば良い。 以上でロータの動作検出の原理の第1の方法の
説明を終え、次にロータ駆動後のロータの自由振
動によつてコイルに誘起される電圧波形から、ロ
ータの動作検出を行う原理を説明する。 第11a図はコイルに通常駆動パルス加工後コ
イル両端を数10KΩの高抵抗に接続した時に高抵
抗の両端に生ずるコイルの誘起電流波形とロータ
の回転角を示したものでθは第11bに示す様に
ステータ平行軸と磁極との角度を示すものであ
る。区間T1は通常駆動パルスがコイルに印加さ
れている区間であり、前記高抵抗(検出抵抗)は
回路に接続されていないので誘起電圧波形は現わ
れない。次の区間T2は駆動終了後のロータの回
転、振動運動によつてコイルに誘起される電圧で
ある。この区間T2での電圧波形がステツプモー
タの負荷状態、駆動条件に応じて変化するので、
この電圧波形の変化を検出する事によつてステツ
プモータの動作検出が可能になる。 第12図は本原理による検出回路の一例であ
る。ゲート24,25,26,27,28,2
9、検出抵抗30、コイル7は第9図と入力信号
が異るだけで全く同じ構成である。検出抵抗30
の接続点は所定の閾値を有する電圧検出器40の
入力端に接続されている。通常駆動パルスで径路
41でコイルは励磁されると、ロータは駆動され
る。その後、ロータの運動中にコイル7の両端を
径路42で接地し短絡する状態と径路43で、高
抵抗検出抵抗30を含む閉ループを形成する状態
とを断続的に切り換える。断続的に切換える効果
は後に述べる事にして、先ず簡単のために、ロー
タ駆動直後から検出抵抗30を含む閉ループを形
成した状態について述べる。第11図はこの様な
状態での検出抵抗30の端子電位波形であつた。
第11図はステツプモータはほぼ無負荷状態であ
る。次の第13a図に最大負荷時と、過負荷時の
誘起電圧波形及びロータの回転角をa,bで示
す。θは第13図bに示す様にステータ平行軸と
磁極の角度である。最大負荷時aではロータの回
転が遅く、また1ステツプ回転後の振動も小さい
ために誘起電圧は起伏の少ない波形となる。ま
た、過負荷時bではロータが初期位置にもどる時
に負方向に大きなピーク電圧が誘起される他は誘
起電圧波形の起伏は少ない。 さて、誘起電圧波形からロータの回転、非回転
を判定する方法は種々考えられるが、第11図で
示したピークPの有無で判定するのが回路的にも
簡単であり確実である。つまり通常駆動パルス印
加終了数msec後からピークPが発生すると考え
られる所定時間内に検出抵抗30の端子電位が所
定の電位以上に達したか否かによつてロータの回
転、非回転を判断する。担し、この方法では、第
13図aの様に、最大負荷時では回転しているに
もかかわらず、非回転と見倣されてしまうが、本
発明の様な補正駆動方式等に本検出原理を用いて
いる場合には、安全側の誤動差であり、同方向の
補正駆動パルスが余計に出すぎるだけなのでロー
タが回転し過ぎる事はない。 第14図は通常駆動パルスのパルス幅を種々変
化させた時の駆動後のコイル誘起電圧波形を示し
たものである。この図から判かる様に、通常駆動
パルスのパルス幅がある程度以上の長さになる
と、無負荷、正常回転であるにもかかわらず誘起
電圧波形のピークPの高さが低くなる事である。
これを更にわかりやすく、通常駆動パルスのパル
ス幅を横軸に、誘起電圧のピークPの電位を縦軸
にとつたものが第15図である。45は上述の説
明の様に駆動後連続的にコイルに検出抵抗を直列
に接続し閉ループを形成した場合、46は、次に
説明する様に、断続的に検出抵抗を閉ループ内に
接続した場合である。 では、通常駆動パルス印加後に高抵抗検出抵抗
を断続的にコイルを含む閉ループ内に接続する効
果について述べる。従来の駆動回路は第2図の如
く2個のインバータで駆動するため非駆動時はイ
ンバータを形成するドライバー内の低抵抗でモー
タのコイル両端は短絡されており、コイルに誘起
される電圧によつて流れる電流が第12図の径路
42の短絡回路に流れ、この電流をドライバー用
抵抗トランジスタでジユール熱として消費する事
によりロータに制御をかけている。又、誘起電圧
を検出するために、第12図径路43で閉ループ
を形成した場合には、ドライバー回路の他に更に
高抵抗の検出抵抗30が直列に接続されており制
動回路の電流は前者と比較すると小さくなる。 そこで、ロータの制動時に、この両者の回路を
スイツチングを行う事により、回路には急激な電
流の変化が起こる。ところがモータのコイルはイ
ンダクタンスが大きいため、この電流の変化には
追従できずに、制御回路の低抗Rd=(R+R30)
コイルのインダクタンスLによる時定数τ=L/
Rdなる一次遅れの応答を示す。このとき検出抵
抗30(R30)の両端に発生する電圧は、第1
2図の径路42の制動回路の時は零ボルトであ
り、径路43に切り換えた瞬間コイル7は径路4
2で制動時の電流をそのまま流し続けようとする
ため、比較的高抵抗である検出30の両端には一
瞬高い電圧が発生し、その後、前記の時定数τで
この高い電圧は減衰する。この時の検出抵抗30
の端子電圧の一例を第16図に示す。 この方式の特徴はロータ制動を行う回路の抵抗
値を切り換えるだけで制動時にモータが誘起する
電圧を増幅する事が可能であり、第15図45に
示す、連続的に誘起電圧を検出する場合のピーク
電圧の高圧の最大値が高々0.8V位であるのに対
し、46に示す断続的に検出抵抗を接続する場合
では駆動回路の電源電圧(約1.5V)以上にも達
する事である。従つてこの様な電圧を検出する事
は極めて容易である。ところで第15図からもわ
かる様に、通常駆動パルスのパルス幅がある程度
以上になると、誘起電圧の起伏が小さくなる現象
があるのでこの点に注意しなければならない。 以上、2種類のロータ動作検出回路の原理につ
いて述べたが、あくまでも本発明の要旨は、通常
駆動パルス幅の増減であり、ステツプモータの構
成、ステツプモータの動作検出回路は重要な要素
ではあるが、本明細書内に記述されたものに限定
されるものではない。 次に本発明の実施例について説明する。 第17図は実施例のブロツク図である。 90は発振回路であり通常は32768Hzで発振す
る水晶振動子が用いられている。91は分周回路
で、前記の発振周波数の場合フリツプフロツプ15
段で分周し、1秒のタイミンダを得ている。97
は時計のリセツト入力で、リセツトされると分周
段は全てリセツトされる。92は波形合成回路で
あり、分周回路91によつて得られるフリツプフ
ロツプの出力から所望のパルスをNANDゲート、
NORゲート等で第18図に示すタイムチヤート
の様に波形を合成する。この合成は論理的に容易
に回路設計が可能であるため、回路図は省略す
る。 第19図は第17図に示す駆動回路94と検出
回路95の回路図であり、入力端子T1は第17
図、制御回路93の出力であり、T1端子は
“H”(Highレベルの略)になつている間のみ、
ステツプモータ96出力端子のどちらかが“H”
でどちらかが“L”(Lowレベルの略)となりス
テツプモータ96に電流が流れる。T2端子は第
17図、制御回路93の出力が入力され、T2
“H”とすると、その間だけフリツプフロツプ1
00のQ,信号は、EX・ORに入力されている
ため、EX・ORの出力が、フリツプフロツプ10
0の出力に対し否定論理となり、モータに流れる
電流の向を逆にできる。 この実施例では通常駆動パルスで非回転であつ
た場合補正パルスP2で駆動し、続けてP2とは逆向
のパルスP3を再び印加している。これは一体ステ
ータ型モータでは、P2で補正駆動を行なつた場
合、次の駆動パルスでは一体ステータの可飽和磁
路の磁気飽和時間が長くなり、実効パルス幅が短
かくなつてしまうため、P2で補正駆動を行なつた
場合は、逆方向パルスP3をステツプモータ96の
コイルに印加することにより、次に駆動するパル
スの方向にステータを磁化し、一体部の飽和に要
する時間を短かくする。 入力端子T3は第17図の制御回路93の出力
T3が入力され、このパルスで、前に説明したロ
ータ回転後の誘起電圧検出方法により回転の検出
を行う。 1秒周期のパルスP0をフリツプフロツプ(以下
F/Fと略す)100に入力するとF/F100
は1/2Hzを出力するF/Fとなり、その出力Qは
EX・OR121に出力はEX・OR122に入力
される。EX・OR121,122の他の入力端子
はT2が入力され、EX・OR121の出力はNOR
ゲート102,103、EX・OR122の出力は
NORゲート104,105に各各接続されてい
る。 NOTゲート101の出力はNORゲート10
3,104に入力されている。制御回路93の出
力T3はNOTゲート120を介し、NORゲート1
02,105に入力される。 NORゲート102の出力はN MOS FET
115とNORゲート106の第一入力に接続さ
れる。 NORゲート103の出力はNOTゲート123
を介しステツプモータ駆動用P MOS FET 1
13の入力及びNORゲート106の第二入力に
接続される。 NORゲート104の出力はNOTゲート124
を介しステツプモータ駆動用P MOS FET 1
18の入力とNORゲート107の第一入力に接
続される。NORゲート105の出力はN MOS
FET 116とNORゲート107の第二入力に
接続される。NORゲート106の出力はステツ
プモータ駆動用N MOS FET 114に接続さ
れ、NORゲート107はステツプモータ駆動用
N MOS FET 119に接続される。 電源端子はVDDは+電源入力端子であり、P
MOS FET 113,118のソースが接続され
ている。 N MOS FET 114,119はそのソース
を接地され、P MOS FET 113,N
MOS FET 114のドレンは互に接続されると
ともに、ステツプモータ96のコイルの出力端子
及び検出用N MOS FET 115のドレンと
各々接続されている。 P MOS FET 118、N MOS FET 1
19は、そのドレンを互に接続され、更にステツ
プモータ96のコイルの他端出力端子及び検出用
N MOS FET 116のドレンに接続されてい
る。 N MOS FET 115,116は、互にソー
ス電極を接続されその接続点は抵抗117の一端
に接続されている。また抵抗117の他端は接地
されている。 N MOS FET 115,116、抵抗117
の前記接続点はまたコンパレータ110の+入力
に接続されている。 又、この接続点T0はロータの回転、非回転の
信号であり、コンパレータ110、抵抗108,
109、N MOS FET 111は検出回路95
の実施例であり、検出信号T0が、C MOSゲー
ト回路のスレツシヨルド電圧でも十分検出可能の
ときは、C MOS NOTゲートを使用することも
可能である。 抵抗108は電源電圧VDDに接続され他端は抵
抗109に接続されこの接続点はコンパレータ1
10の−入力端子に接続される。抵抗109の他
端は検出禁止用N MOS FET 111のドレン
に接続されソースを通じて接地される。又、コン
パレータ110は接地端子がN MOS FET 1
11のドレンに接続されソースを通じて接地され
る。 コンパレータ110の出力の端子112に信号
T4が出力され、制御回路93に入力される。 又、本発明の検出回路93に用いたコンパレー
タは、C MOSで構成されるコンパレータであ
り動作を簡単に説明する。 第20図はコンパレータ110の一実施例であ
り第20図aは詳細説明図、第20図bはブロツ
ク図である。 端子164は“+”入力端子、端子165は
“−”入力端子、端子166は出力端子、端子T3
はイネブル(Enable)端子である。 その機能をまとめると第1表の様になる。
【表】 VDDは電源端子であり、P MOS FET 16
0,162のソース電極と各々接続されている。 P MOS FET 160はそのゲート、ドレン
電極を接続され、その接続点はP MOS FET
162のゲート及びN MOS FET 161のド
レンに各々接続されている。 N MOS FET 161のゲート端子164に
接続され、そのソースはN MOS FET 111
のドレンに接続されている。 P MOS FET 162のドレンは、N
MOS FET 163のドレン及び出力端子166
に接続されている。 N MOS FET 163のゲートは端子165
に接続され、そのソースは、N MOS FET 1
61のソースと共にN MOS FET 111のド
レンに接続されている N MOS FET 111は、そのソースを接地
され、ゲートは端子T3に接続されている。ま
た、N MOS FET 161と163の特性は互
いに等しく、さらにP MOS FET 160と1
62の特性は互いに等しく構成されている。 以上の様な構成のコンパレータについてその動
作も説明すると、イネーブル端子P3が“L”の
時、N MOS FET 111はオフし、コンパレ
ータは動作しない。 端子T3が“H”になるとN MOS FET 1
11はONしコンパレータ動作する。又、本実施
例では検出信号の閾値電圧を抵抗108,109
の分圧電圧で得ているため、常時電流を流してい
ては、電力の消費があるので、N MOS FET
111でパルスT3が“H”になつたときのみ、
電流が流れる様にして、回路の低電流化を図つて
いる。 端子164に入力電圧V1を印加すると、接続
点168の電位、電流は第21図aのようにな
る。 第21図aに於て、V168は端子168の電
位、I168は端子168を流れる電流である。 P MOS FET 162のゲートには、上記V
168が印加されるため、その飽和電流はI16
8に等しくなる。 その様子を第21図b162の特性に示す。 一方、端子165に印加する電圧をV2とする
とV2>V4の時N MOS FET 163の飽和電
流はI168より大きくなる。 したがつて、出力端子166の電位V166は
“L”レベルに近くなる。 その様子を第21図b動作点Xで示す。 反対にV2<V1の場合出力V166は“H”レ
ベルとなり、その様子を第21図bYで示す。 したがつてその機能をまとめると第1表の如く
なる。 第22図は第17図に於ける制御回路93の回
路例である。 検出回路95からの出力信号T4はSR−F/F
140のセツト入力端子Sに入力される。波形合
成回路92からの信号P1はSR−F/Fのリセツ
ト入力端子R、バイナリカウンタ143のクロツ
ク入力端子、ANDゲート156の入力端子、
NOTゲート157を介してSR−F/F158の
リセット端子Rに入力される。ANDゲート14
1は、波形合成回路92の出力信号P2とSR−
F/F140の出力が入力される。ANDゲー
ト142は、波形合成回路92の出力P3とSR−
F/F140の出力が入力され出力信号はT2
として駆動回路に入力される。ANDゲート15
9は波形合成回路の出力P5とSR−F/Fの出力
が入力されその出力信号T3は駆動回路94に
入力される。 バイナリカウンタ143は、実施例では4段の
フリツプフロツプで構成されており、各段の出力
信号はANDゲートに入力される。ORゲート14
5はANDゲート144の出力とANDゲート14
2の出力が入力される。ANDゲート146はSR
−F/F出力とNANDゲート147の出力が入
力される。アツプダウンカウンタ148はU/D
入力(アツプダウン制御入力)にはANDゲート
146の出力、クロツク入力CにはORゲート1
45の出力が入力される。実施例ではアツプダウ
ンカウンタ148は3段のフリツプフロツプを有
しており、出力Q1,Q2,Q3はそれぞれNANDゲ
ート147に入力され、又、それぞれ、EX・OR
ゲート150,151,152に入力される。
ANDゲート156は波形合成回路92の出力
P4,P1ならびにSR−F/Fの出力が入力され
る。バイナリカウンタ149は、クロツク入力C
にはANDゲート159の出力が入力され、リ
セット入力RにはSR−F/F158のQ出力が
入力される。実施例ではバイナリカウンタ149
は3段フリツプフロツプで構成されその各々の出
力Q1,Q2,Q3はORゲート154に入力されると
ともに、EX・ORゲート150,151,152
にそれぞれ入力される。NORゲート153は、
EX・ORゲート150,151,152の出力が
入力され、その出力はSR−F/F158のセッ
ト入力Sに入力される。ORゲート155には、
ANDゲート141の出力、ANDゲート142の
出力、ORゲート154の出力、波形合成回路9
2の出力P0がそれぞれ入力され出力T1は駆動回
路に入力される。 次に、実施例の動作説明を行う。 SR−F/F140はロータが回転の時は検出
信号T4の入力によつてセット状態となりは
“L”となるため、ANDゲート141,142,
146,159の出力は全て“L”となる。この
ため、ANDゲート159の出力T3は波形合成回
路の出力P5信号は回転検出と同時に“L”信号と
なり以後検出回路は禁止される。又、アツプダウ
ンカウンタ148のU/D入力は“H”のとき
アップカウンタ“L”のときダウンカウンタとな
るため、ロータが回転しているときはダウンカウ
ンタとなる。 このとき、バイナリカウンタ143のクロツク
入力Cには1秒毎に波形合成回路から出力P1が入
力されるため、実施例の様に、4段のフリツプフ
ロツプ構成の場合には16秒毎にANDゲート14
4の出力は“H”となりORゲート145を介し
てアツプダウンカウンタ148のクロツク入力C
に入力され、アツプダウンカウンタ148のカウ
ント内容は16秒毎に1だけ減ぜられる。 一方、波形合成回路92の出力P4は2048Hzの信
号であるため、周期は約0.5msecとなり、波形合
成回路92の出力P1が“H”のときのみ、AND
ゲート156を介してバイナリカウンタ149の
クロツク入力Cに入力される。実施例ではバイナ
リカウンタ149は3段のフリツプフロツプで構
成されている。EX・OR150,151,152
は、バイナリカウンタ149とアツプダウンカウ
ンタ148の出力の一致を常に監視しており内容
が一致したときEX・ORの出力は全て“L”とな
り、NORゲート153の出力は“H”となりSR
−F/F158をセット状態とし、出力Qは
“H”となりバイナリカウンタ149はリセツト
される。このためORゲート154の出力はアツ
プダウンカウンタのカウント数と0.5msecの積だ
け時間幅の信号が“H”として出力される。 一方、検出回路95の出力T4が、検出の時間
内で一度も“H”信号がでなかつた場合ロータは
最初の駆動パルスでは回転できなかつたと判断さ
れ、SR−F/F140の出力は“H”の状態
を続ける。このため、ANDゲート141の出力
は波形合成回路92からの出力T2がそのままOR
ゲート155の出力としてモータの補正駆動を行
なう。又、ANDゲート142の出力は波形合成
回路92の出力信号P3が出力され、T2信号とし
て駆動回路94に入力され、このときは補正駆動
状態のステツプモータのコイルに流れる電流の方
向と逆向きの方向に電流が流れる様に制御すると
ともに、ORゲート155の出力T1からも駆動回
路94に入力されるため、ステツプモータ残留磁
気の影響を除くことができ一体ステータの場合の
可飽和磁路飽和時間の消去が行なわれる。更に
SR−F/F140に出力が“H”であるた
め、ANDゲート146の出力が“H”となりア
ツプダウンカウンタ148のU/D入力が“H”
となる。アツプダウンカウンタ148はアツプカ
ウンタにセツトされ、波形合成回路92の出力P3
がANDゲート142、ORゲート145を介し
て、アツプダウンカウンタ148のクロツク入力
Cに入力される。このためアツプダウンカウンタ
148のカウント内容は+1となり次回に出力さ
れる駆動パルスの長さは0.5msecだけ長くなる。
アツプダウンカウンタ148のフリツプフロツプ
の出力Q1,Q2,Q3が全て“H”となり次にアツ
プ入力が入るとカウンタの内容は全て“L”とな
つてしまう。これを禁止するためにANDゲート
147の入力が全て“H”となつたとき、AND
ゲート146の出力を“L”としてアツプダウン
カウンタ148をダウンカウンタとして、全て
“L”となることを禁止している。 波形合成回路の出力P0は通常駆動パルスの最低
パルス幅を決定するためにある。これはパルス幅
が、0msecから開始されると、一定のパルス幅
で駆動するまで、エネルギーのロスが大きいため
であり、実施例では最低駆動パルス幅を約1.9m
secに設定してある。 計時停止時でアツプダウンカウンタ148は分
周回路91かリセツトされた場合にも、カウント
内容はリセツトされず、リセツト解除後もリセツ
ト前に合成されていたの駆動パルス幅から開始さ
れる。 ステツプモータの駆動パルスが、ステツプモー
タが回転できない程短かいパルス幅であるとき
は、通常駆動パルス幅では駆動できない。従つて
検出回路からの出力信号T4は“L”の信号であ
るため、SR−F/F140出力は“H”とな
つており、補正駆動パルスとして波形合成回路9
2の出力信号P2が、ステツプモータ96に印加さ
れる。このパルス幅は、モータの最大トルクを保
証できる幅に設定される。実施例ではこの幅7.8
msecである。そして波形合成回路92の出力P3
が入力されると、アツプダウンカウンタ148は
アツプカウンタになつているため、カウンタ内容
は+1となる。従つて1秒目の駆動パルス幅が
1.9msecであつた場合2秒目の通常駆動パルス
は、波形合成回路の出力T1=1.9msecと0.5msec
の長さ、つまり2.4msecの長さの駆動パルスとな
る。 更に、このパルス幅で回転しきれないときは
7.8msecの補正駆動を行ない、この7.8msecと云
うパルス幅は、時計のカレンダー負荷等で輪列負
荷が重くなつた時、磁界中におかれた時、低温下
で電池内部抗が著るしく高くなつた時、電池寿命
末期で電池電圧が低下した場合でも安定してステ
ツプモータが駆動できるパルス幅として設定され
ている。その後波形合成回路92の出力T3でア
ツプダウンカウンタのカウンタを2に設定する。
3秒目では通常駆動パルスの長さは2.9msecとな
る。もし、このパルス幅で回転できないときは同
じ動作をくり返し、通常駆動パルス幅はロータが
回転できる限界に近いパルス幅で駆動を行なえ
る。ところが、バイナリカウンタ143にカウン
タ内容が16となつたとき、ANDゲート144の
出力が“H”となり、アツプダウンカウンタ14
8の内容は−1となる。このため、例えば3.4m
secで通常駆動を行なつていた場合、次の通常駆
動パルスは2.9msecとなる。 従つて、2.9msecで回転できる場合はこのまま
2.9msecで駆動を続けるが、2.9msecでは回転し
きれない場合には、2.9msecで駆動し、非回転で
あることを検出し、補正駆動パルスでロータを回
転させ、アツプダウンカウンタの内容を+1し次
の通常駆動パルスの長さは再び3.4msecとなる。 又、カレンダー体の腕時計の場合1日のうち約
6時間カレンダー送りのために、負荷が大きくな
る。この場合も、通常3.4msecで駆動していたも
のがカレンダー送り時のみ、3.9msec,4.4msec
というパルスで駆動できる様になり、一度長くな
つたパルスは16秒後に0.5msecずつ短かくして駆
動し、常にロータが回転できるぎりぎりの駆動パ
ルス幅で駆動できることになり、モータの消費電
力は最低の状態で時計を駆動できる様になる。 実施例ではバイナリカウンタ143はフリツプ
フロツプ4段のバイナリカウンタであるため、16
秒に1回は通常駆動パルスと補正駆動パルスが、
同時に出ることになる。このため、更に低電力化
をねらう場合、バイナリカウンタ143の段数を
更に増すことにより、通常駆動パルスと、補正駆
動パルスが1秒内に両方発生する率を少なくでき
る。 ところがあまりカウンタの段数を増しすぎる
と、負荷が大きくなり、通常駆動パルス幅が長く
なつてしまつた後、負荷が小さくなつたときにも
とのパルス幅にもどるために時間がかかつてしま
う。 このため、このバイナリカウンタの段数はあま
り多すぎても無意味になる。 次に、本発明の実施例の実験結果を示す。使用
した腕時計は、カレンダーおよび曜日付の男持タ
イプであり、モータはロータの直径が1.25mm、厚
味が0.5mm、ステータとロータとの間隔が0.325
mm、コイルの抵抗が3KΩ、コイルの巻数が
10.000ターンである。 第2表は、各パルスでモータを駆動した時の電
流と分針で測つた出力トルクの実験値およびこの
モータを上記の腕時計に組込んで、腕時計を1日
分動かした時に、P1の各パルスとP2がどの位の割
合で発生したかを測定した結果を示したもので、
この場合、P1のあるパルスが64パルス連続してモ
ータに供給された時に、パルス幅を1ステツプ短
かくなるように設定して実験を行なつた。
【表】 すなわち、第2表の各パルス発生割合と電流の
積の和が、この腕時計の1日の平均電流である。
計算の結果、この値は0.58μAであつた。このモ
ータは6.8msecのパルス幅で駆動されるように本
来設計されていたのであるが、本発明による電子
時計は従来の電子時計と変わらない性能を持つて
いるにもかかわらず、電流が1.518μAから0.58
μAへと62%も低下しており、カレンダーおよび
曜日付の1秒運針時計としては、まさに画期的な
電子時計であると云える。 以上述べたように、非常に効果的なステツプモ
ータの低消費電力回路に本発明を応用した場合、
リコーズ操作等によつて計時停止した後も、計時
停止以前の状態から動作を続行することができ、
他の方法(例えば、計時停止後は通常駆動パルス
幅を用意されているパルス幅の中の最小又は最大
にする等)に比で、無駄な電力消費がなく、また
回路構成も最も簡単であり、低消費電力化に対し
ては極めて大きい効果を有するものである。 なお、本実施例では、一体ステータ型モータで
説明を行なつたが、従来から時計用として用いら
れている二本ステータ型モータでも効果は何ら変
ることがなく同様に大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的なアナログ表示式電子腕時計の
表示機構の一例、第2図は従来の電子腕時計の回
路構成例、第3図はステツプモータの駆動電流波
形の一例、第4図は本発明による駆動パルス列の
一例、第5図、第6図、第7図はロータの動作検
出の一原理の説明図、第8図はステツプモータの
駆動電流波形の一例、第9図と第10図はロータ
の動作検出回路の一例と、検出電圧波形の一例、
第11図と第13図はロータ駆動後のロータの回
転角と誘起電圧の関係、第12図は他の原理によ
るロータの動作検出回路の一例、第14図は駆動
パルス幅を種々変化させた時の電流波形と誘起電
圧波形、第15図は駆動パルス幅を、その後の誘
起電圧のピーク電位の関係を示すグラフ、第16
図はロータの動作検出誘起電圧波形の一例、第1
7図は本発明の一実施例のブロツク図、第18図
は本実施例に必要なパルスのタイムチヤート、第
19図は駆動回路と検出回路の構成例、第20図
a,bはコンパレータの詳細構成図及びブロツク
図、第21図a,bはコンパレータの動作説明
図、第22図は制御回路の構成例である。 1……ステータ、6……ロータ、7……コイ
ル、10……水晶発振回路、11……分周回路、
12……パルス合成回路、13a,13b……駆
動用インバータ、90……発振回路、91……分
周回路、92……波形合成回路、93……制御回
路、94……駆動回路、95……動作検出回路、
96……ステツプモータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 時計針を運針するステツプモータと、時間信
    号を作る基準信号発生手段と、該基準信号発生手
    段の出力により複数の信号を合成する波形合成回
    路と、異なつた実効電力を有する駆動パルス群及
    び充分大きな実効電力を有する補正パルスを作
    り、該駆動パルス群のうちいずれか一つを時間信
    号に同期して出力する制御回路と、該制御回路の
    出力により該ステツプモータを駆動する駆動回路
    と、駆動パルスが供給された直後にステツプモー
    タの回転非回転を検出する検出回路とを備え、前
    記制御回路は、該検出回路が非回転を検出した時
    該非回転を補うため補正パルスを駆動回路に供給
    するとともに該非回転を検出した時の駆動パルス
    より大い実効電力を有する駆動パルスを駆動回路
    に供給し、所定期間非回転が検出されないときは
    これまでの駆動パルスより小さい実効電力を有す
    る駆動パルスを供給する手段と、該ステツプモー
    タの回転を停止させた後に回転を再開させるとき
    該ステツプモータの回転を停止させたときに合成
    されていた駆動パルスを最初に出力する手段とを
    有することを特徴とする電子時計。
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