JPS6115163B2 - - Google Patents
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- JPS6115163B2 JPS6115163B2 JP56021505A JP2150581A JPS6115163B2 JP S6115163 B2 JPS6115163 B2 JP S6115163B2 JP 56021505 A JP56021505 A JP 56021505A JP 2150581 A JP2150581 A JP 2150581A JP S6115163 B2 JPS6115163 B2 JP S6115163B2
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01D—MECHANICAL METHODS OR APPARATUS IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS
- D01D5/00—Formation of filaments, threads, or the like
- D01D5/28—Formation of filaments, threads, or the like while mixing different spinning solutions or melts during the spinning operation; Spinnerette packs therefor
- D01D5/30—Conjugate filaments; Spinnerette packs therefor
- D01D5/36—Matrix structure; Spinnerette packs therefor
Description
本発明は、海島型の複合繊維を紡糸するための
口金装置に関する。 ここでいう海島型複合繊維とは、少なくとも2
成分からなるものであつて、その単繊維の横断面
を見れば、少なくとも1成分、即ち、島成分が他
成分、即ち、海成分中に高度に複数分配されてい
て、しかも、そのような横断面形態が繊維軸方向
に実質的に連続している繊維のことであり、高分
子配列体繊維とも称されている。 かかる繊維は、その海成分を除去した時、極め
て細い島成分からなる連続した極細繊維の束とな
るところからフイラメントとして、あるいはステ
ープルとして、不織布、織物、編物などの分野で
付加価値の高い製品を得る素材となることが既に
広く知られている。 かかる海島型複合繊維にあつて海成分に対する
島成分の高密度化を実現することは、除去すべき
海成分が少なくてすむことを意味し、経済的に極
めて有利である。また、わざわざ海成分を除く工
程、すなわち、脱海工程を経なくても島成分本来
の特徴が十分に生かされた優れた最終製品となる
に足る極細繊維が得られるという実際的な面での
利点も有する。 近年これらの観点から、島成分比率の高い海島
型複合繊維を紡糸する試みが数多く行なわれてい
る。このための口金装置に関しては、特に海成分
比率が極めて低いということからくる芯―鞘流、
換言すれば島―海流形成機構での島成分に対する
海成分の均一分配がその成否を決める上で重要な
ポイントとなつている。 しかしながら、このような超高島比率の、極端
な場合においては、海成分は僅かに島成分同士を
区別するのに必要なだけの最小限度の量に押え、
その殆んどが島成分であるような海島型複合繊維
を安定に、かつ、島成分に対する海成分の分配を
長時間均一に保つて製造するに当つて、従来技術
では下記する限界があつた。 すなわち、例えば、第1図に示すような従来の
紡糸口金装置においては、複合流形成孔8で示す
第1の複合過程で単純な芯鞘状複合流となし、次
いで複合室9で示す第2の複合過程でこれらの複
合流を一つに集合せしめて同一の吐出孔10から
吐出するものである。この装置を使用して実際に
紡糸したところ、長時間にわたつて紡糸すると互
いに分離していなくてはならない島成分が結合し
たり、あるいは島成分が単繊維の表面に露出した
り、極端な場合には単繊維断面がほとんどが海成
分、あるいは島成分であることがたびたび発生し
た。 また、この現象は、海成分に対する島成分導入
割合が多くなるにしたがつて増大する傾向にあつ
た。 本発明は、この点につき鋭意検討した結果、こ
の原因は第1の複合過程によつて生ずる芯鞘型複
合流の安定性が悪いため起ることがわかつた。 すなわち、第1図において、集合空間5から複
合流形成孔8を経て吐出孔10へ流入せしめる海
成分の流量が口金板3の内周部および外周部に位
置する吐出孔10b,10aに対し均一でないた
めに発生するものであり、これは、それぞれの吐
出孔から吐出される海成分ポリマーが、それぞれ
異なる滞留時間を経て紡出され(受ける熱履歴も
異なり)るので見掛の粘度に差が生じているため
と考えられた。このため、このような状態で紡糸
される複合繊維は、当然のことながら海島流の結
合状態が不均一な、極めてムラの大きいものとな
り、経時とともに、海成分が島成分にとつて代ら
れたり、極端な場合には島成分だけになつている
こともあつた。 本発明の目的は、特に高島比率の複合繊維の製
造における上記従来技術の欠点を解決し、均一な
海島流を有する超高島比率の複合繊維を長時間安
定に製造することのできる紡糸口金装置を提供す
ることにあり、次の要旨からなるものである。 少なくともA,B2成分からなり、B成分に対
してA成分が被覆する複合流を複数形成せしめ、
該複合流の任意に定めた複数本を複合室を介して
合流せしめ、一つの繊維吐出孔より吐出せしめる
ようになした海島型複合繊維の紡糸口金装置にお
いて、 イ 該紡糸口金装置の中央部に、下方に向つてA
成分を導入する導入孔が穿孔され、 ロ さらに、該導入孔に連通して複数の分岐孔が
配設され、 ハ 該複数の分岐孔は、口金装置中心からの距離
が異なる位置に配置されると共に、該分岐孔の
周辺には前記複合室が配置され、 ニ 前記導入孔から前記分岐孔を介し前記各複合
室に設けられた吐出孔に至る流路は、その流路
長および流路抵抗が実質的にほぼ等しくされ、
かつ、 ホ 前記複合流を形成する複合室の前に、前記複
数のすべての分岐孔により分岐されて流動する
A成分を一旦集合せしめる集合空間を設けたこ
とを特徴とする海島型複合繊維の紡糸口金装置
である。 以下本発明を図面を用いてさらに詳細に説明す
るが、本発明が以下の実施態様に限定されるもの
でないことは言うまでもない。 第1図は、従来一般に用いられている海島型複
合繊維製造用口金の縦断面図である。 第1図において、島成分Bは口金板1に設けら
れた導入管7から複合流形成孔8へ吐出される。
一方、海成分Aは島成分Bとは完全に分離され、
口金板1の外周部に円周上に穿孔された導入孔4
を経て海成分ポリマの集合空間5に導かれる。次
いで、スリツト6で計量されて導入管7の内部か
ら流出する島成分Bの周りを包囲し、複合流形成
孔8で1本の芯鞘型複合流が形成される。該複合
流は複合室9に導かれ、同様の方法で形成された
他の流路から導かれた多数の芯鞘型複合流を一つ
に集合し、吐出孔10から吐出されて1本の海島
型複合繊維が形成される。 ここで、11と12は口金板1と2の空間に設
けたピース及び円環状のデイスタンスリングであ
る。 上記の如き海成分Aの導入孔4と島成分Bの導
入管7の管状体群を口金板に均一に配置すること
により、海島型複合繊維用口金が構成されるが、
係る従来の紡糸口金装置においては、海成分Aが
集合空間5の外周部から内周部方向(中央部)に
向つて一方向に導入されるため、同心円状に2列
以上にわたつて配列されるような多数の海島型複
合流を有する口金では、口金の外周部から吐出さ
れる海成分ポリマとの間に滞留時間差を生じやす
い。 すなわち、上記従来の複合繊維の紡糸口金装置
においては、導入孔4から導入され、集合空間5
を経て吐出孔10aおよび10bへ至る海成分A
の流路長が夫々異なるので、流路長の長い吐出孔
10bへ流れる海成分Aは、その分だけ滞留時間
が長く、したがつて、受ける熱履歴が大きく、粘
度の低下を生じると言える。また、上記口金内周
部(中央部)寄りに位置する吐出孔10bへ流れ
る海成分Aのより大きな粘度低下の現象は、高島
化が進むにつれて、別言すると、島成分Bに対す
る海成分Aの導入割合が少なくなるにつれて、よ
り助長される。また、上記海成分Aの複合繊維吐
出孔10aおよび10bへ至る流路長が相違する
ことにより、集合空間5を流れる海成分Aの流速
ならびにポリマ圧力は、外周部と内周部(中央
部)とで異なつてくるという次記の不都合を生ず
る。 すなわち、第1図に示すごとき海成分Aが集合
空間5の外周部から内周部(中央部)方向へ向つ
て一方向に導入され、かつ、この集合空間5の一
方向に外周から内周へ順次対応して配列される複
合繊維吐出孔10a,10bから吐出される態様
となつていることから、口金板1の外周部に位置
する導入孔4から導入された海成分Aは、集合空
間5の外周部において、島成分Bの導入管7aと
の衝突により、まず、第1の圧損を生じ、次に、
吐出孔10aへのポリマ圧の散逸により、第2の
圧損を生じるので、結局集合空間内周部近傍にお
ける海成分Aポリマの流速は外周部近傍の海成分
Aポリマの流速より遅くなり、時として、デツド
スペースが出来易いという好ましくない現象に発
展する。 以上述べたとおり、第1図に示すごとき紡糸口
金装置においては、導入孔4から導入され、複合
繊維吐出孔10へ至る海成分Aの流路長の差に基
づく滞留時間差(受ける熱履歴の差)、および、
流速の差(海成分の圧力不均衡)を生じるため、
長時間に亘つて紡糸する場合に、内周部と外周部
の吐出海成分量に不規則なバラツキが発生し、し
たがつて、極端な場合には海成分Aの吐出量が漸
減(以下、海やせ現象と称する)して、島成分同
士が結合してしまうという、いわゆる島―島合流
が生じ、終局的には海成分Aの吐出は全くなくな
り、部分的には島成分のみが吐出されるようにな
るので、海島型複合繊維を形成せず、口金を交換
せざるを得ない状態となる。 しかして、本発明はかかる従来の口金構造の問
題点を解消するために、海成分Aを全ての複合繊
維吐出孔に対し均等に分配することによつて解消
せんとするものであり、第2図乃至第7図を用い
て詳しく説明する。 第2図は、本発明に係る紡糸口金装置を上方か
ら見たときの1/2平面図である。また、第3図
は、第2のX―X縦断面図、第4図は、第3図の
Y―Y矢視横断面図であり、第5図は、第3図の
Z―Z矢視横断面図である。また、第6図は、当
該発明に係る海成分ポリマの複合流形成孔28付
近における流れの詳細図であり、第7図は、それ
をモデル的に示した海成分分配流路のモデル図で
ある。 第2図、及び第3図において、島成分Bは口金
板21に設けられた導入管27から複合流形成孔
28へ吐出される。一方、海成分Aは島成分Bと
は完全に分離され、口金上面中央部に円周上に穿
孔された海成分導入孔24から該導入孔の下端と
連通し、海成分を口金の周方向に流入せしめる海
成分流入溝40に至る。 該海成分導入孔24は、口金中央部に6ケ円周
等配位置に設け、口金板21,22,23及びピ
ース31を貫通し、海成分流入溝40上面に至ら
しめるが如く穿孔してある。 次いで、海成分Aは、流入溝40から径方向
に、該流入溝40と同一平面上に設けられた分配
溝41および該分配溝の末端42から三方へ分岐
する分岐溝43へ分配される。さらに詳しく言え
ば、この分岐溝43は、その分岐点を複合繊維形
成単位集合中心53と一致せしめるが如く設け
る。この分岐溝43を第7図に示すごとく、三方
均等に分岐して設けたことにより、分岐溝末端4
4から口金板22の上方に向つて穿孔した分岐孔
45を口金板21,22、ピース31とデイスタ
ンスリング32とで形成された集合空間25へ連
通させ、海成分を均等に噴出せしめることができ
る。したがつて、分岐孔45の上端から第2図、
あるいは第7図に仮想集団で示す各複合繊維形成
単位50へ至る距離、換言すると、各吐出孔30
へ至る距離、および、これも仮想集団で示す複合
繊維形成単位群51内の6ケの相隣る吐出孔30
間の距離をも等しく設けることができ、かつ複合
繊維形成単位群51間の距離、複合繊維形成単位
集合52間の距離をも均等に設けることができ
る。 第6図および第7図は、海成分が導入孔24か
ら導入され、海成分が集合する集合空間25を経
て吐出孔30へ至る海成分Aの流路を容易に追跡
できる。すなわち、海成分集合空間25に噴出さ
れた海成分ポリマAは、第6図及び第7図に示し
た如く、海島型複合繊維形成単位各々に対し均等
分散され、口金板22のスリツト26で計量され
て複合流形成孔28に至り、そこで導入管27か
ら導入された島成分ポリマBとで複合流を形成
し、口金板23及び23′に設けられた漏斗状の
複合室29を経て吐出孔30から海島型複合繊維
として紡出される。 集合空間25に海成分Aを噴出せしめる各分岐
孔、例えば45a,45b,45cは、第4図に
示した如く、複合繊維形成単位群51の中心であ
つて、複合繊維吐出孔30の各々に対し、等距離
に穿孔せしめてある。なお、当該分岐孔45a,
45b,45c各々が受持つ複合繊維形成単位群
51中の複合繊維吐出孔30間の距離をも等距離
になる位置に設けるのが最も好ましい。それは、
本態様によると支障なく実施可能である。 第5図に示した如く、海成分ポリマAの流入溝
40、及び分配溝41、並びに分岐溝43a,4
3b,43cは、口金板23の下面に設けてある
が、該位置に設けることは必ずしも限定されるも
のではなく、島成分ポリマBの流路や、複合繊維
吐出流路などに干渉しない位置であれば任意位置
に設けてもさしつかえない。 また、本発明がA,B2成分の海島型複合繊維
の口金装置のみでなく、3成分以上の多成分系に
も応用出来ることは云うまでもない。 以下、本発明を実施例を用いてさらに詳細に説
明する。 実施例 島成分に溶融粘度3000ポイズ(高化式フローテ
スター280℃で測定)のポリエステルを、海成分
に溶融粘度3000ポイズのポリスチレンを以下に示
す比率になるよう計量し、290℃で溶融紡糸を行
なつた。 条件1 L/S=80/20 条件2 L/S=90/10 条件3 L/S=95/5 但し、Lとは、単位時間当り口金に供給する島
成分供給量であり、Sとは、単位時間当り口金に
供給する海成分供給量である。 口金は、第2図に示す本発明に係る紡糸口金装
置を用いた。係る紡糸口金装置の主要態様は次の
通りである。 海成分導入孔数(円周等配) 6 海成分分配溝数(上記各々の導入孔の中間に配
置) 6 1つの海成分分配溝に対する分岐溝数 3 1つの分岐孔当りの吐出孔 6 1つの複合繊維吐出孔に対する島導入孔数 36 比較例 上記実施例と同条件で紡糸を行なつた。但し、
紡糸口金装置は、第1図に示す従来の形式のもの
で、次の主要態様のものを用いた。 吐出孔 108ホールで同心円状6列 海成分外周導入孔 40ホール 1つの複合繊維吐出孔に対する島成分導入孔数
36 上記実施例、および比較例の各条件で40Hr紡
糸した後の結果を表1に示す。 表1から明らかな如く、本発明の口金を用いる
ことにより、従来口金では達し得なかつた高島比
率の複合繊維を紡糸することが可能となつた。
口金装置に関する。 ここでいう海島型複合繊維とは、少なくとも2
成分からなるものであつて、その単繊維の横断面
を見れば、少なくとも1成分、即ち、島成分が他
成分、即ち、海成分中に高度に複数分配されてい
て、しかも、そのような横断面形態が繊維軸方向
に実質的に連続している繊維のことであり、高分
子配列体繊維とも称されている。 かかる繊維は、その海成分を除去した時、極め
て細い島成分からなる連続した極細繊維の束とな
るところからフイラメントとして、あるいはステ
ープルとして、不織布、織物、編物などの分野で
付加価値の高い製品を得る素材となることが既に
広く知られている。 かかる海島型複合繊維にあつて海成分に対する
島成分の高密度化を実現することは、除去すべき
海成分が少なくてすむことを意味し、経済的に極
めて有利である。また、わざわざ海成分を除く工
程、すなわち、脱海工程を経なくても島成分本来
の特徴が十分に生かされた優れた最終製品となる
に足る極細繊維が得られるという実際的な面での
利点も有する。 近年これらの観点から、島成分比率の高い海島
型複合繊維を紡糸する試みが数多く行なわれてい
る。このための口金装置に関しては、特に海成分
比率が極めて低いということからくる芯―鞘流、
換言すれば島―海流形成機構での島成分に対する
海成分の均一分配がその成否を決める上で重要な
ポイントとなつている。 しかしながら、このような超高島比率の、極端
な場合においては、海成分は僅かに島成分同士を
区別するのに必要なだけの最小限度の量に押え、
その殆んどが島成分であるような海島型複合繊維
を安定に、かつ、島成分に対する海成分の分配を
長時間均一に保つて製造するに当つて、従来技術
では下記する限界があつた。 すなわち、例えば、第1図に示すような従来の
紡糸口金装置においては、複合流形成孔8で示す
第1の複合過程で単純な芯鞘状複合流となし、次
いで複合室9で示す第2の複合過程でこれらの複
合流を一つに集合せしめて同一の吐出孔10から
吐出するものである。この装置を使用して実際に
紡糸したところ、長時間にわたつて紡糸すると互
いに分離していなくてはならない島成分が結合し
たり、あるいは島成分が単繊維の表面に露出した
り、極端な場合には単繊維断面がほとんどが海成
分、あるいは島成分であることがたびたび発生し
た。 また、この現象は、海成分に対する島成分導入
割合が多くなるにしたがつて増大する傾向にあつ
た。 本発明は、この点につき鋭意検討した結果、こ
の原因は第1の複合過程によつて生ずる芯鞘型複
合流の安定性が悪いため起ることがわかつた。 すなわち、第1図において、集合空間5から複
合流形成孔8を経て吐出孔10へ流入せしめる海
成分の流量が口金板3の内周部および外周部に位
置する吐出孔10b,10aに対し均一でないた
めに発生するものであり、これは、それぞれの吐
出孔から吐出される海成分ポリマーが、それぞれ
異なる滞留時間を経て紡出され(受ける熱履歴も
異なり)るので見掛の粘度に差が生じているため
と考えられた。このため、このような状態で紡糸
される複合繊維は、当然のことながら海島流の結
合状態が不均一な、極めてムラの大きいものとな
り、経時とともに、海成分が島成分にとつて代ら
れたり、極端な場合には島成分だけになつている
こともあつた。 本発明の目的は、特に高島比率の複合繊維の製
造における上記従来技術の欠点を解決し、均一な
海島流を有する超高島比率の複合繊維を長時間安
定に製造することのできる紡糸口金装置を提供す
ることにあり、次の要旨からなるものである。 少なくともA,B2成分からなり、B成分に対
してA成分が被覆する複合流を複数形成せしめ、
該複合流の任意に定めた複数本を複合室を介して
合流せしめ、一つの繊維吐出孔より吐出せしめる
ようになした海島型複合繊維の紡糸口金装置にお
いて、 イ 該紡糸口金装置の中央部に、下方に向つてA
成分を導入する導入孔が穿孔され、 ロ さらに、該導入孔に連通して複数の分岐孔が
配設され、 ハ 該複数の分岐孔は、口金装置中心からの距離
が異なる位置に配置されると共に、該分岐孔の
周辺には前記複合室が配置され、 ニ 前記導入孔から前記分岐孔を介し前記各複合
室に設けられた吐出孔に至る流路は、その流路
長および流路抵抗が実質的にほぼ等しくされ、
かつ、 ホ 前記複合流を形成する複合室の前に、前記複
数のすべての分岐孔により分岐されて流動する
A成分を一旦集合せしめる集合空間を設けたこ
とを特徴とする海島型複合繊維の紡糸口金装置
である。 以下本発明を図面を用いてさらに詳細に説明す
るが、本発明が以下の実施態様に限定されるもの
でないことは言うまでもない。 第1図は、従来一般に用いられている海島型複
合繊維製造用口金の縦断面図である。 第1図において、島成分Bは口金板1に設けら
れた導入管7から複合流形成孔8へ吐出される。
一方、海成分Aは島成分Bとは完全に分離され、
口金板1の外周部に円周上に穿孔された導入孔4
を経て海成分ポリマの集合空間5に導かれる。次
いで、スリツト6で計量されて導入管7の内部か
ら流出する島成分Bの周りを包囲し、複合流形成
孔8で1本の芯鞘型複合流が形成される。該複合
流は複合室9に導かれ、同様の方法で形成された
他の流路から導かれた多数の芯鞘型複合流を一つ
に集合し、吐出孔10から吐出されて1本の海島
型複合繊維が形成される。 ここで、11と12は口金板1と2の空間に設
けたピース及び円環状のデイスタンスリングであ
る。 上記の如き海成分Aの導入孔4と島成分Bの導
入管7の管状体群を口金板に均一に配置すること
により、海島型複合繊維用口金が構成されるが、
係る従来の紡糸口金装置においては、海成分Aが
集合空間5の外周部から内周部方向(中央部)に
向つて一方向に導入されるため、同心円状に2列
以上にわたつて配列されるような多数の海島型複
合流を有する口金では、口金の外周部から吐出さ
れる海成分ポリマとの間に滞留時間差を生じやす
い。 すなわち、上記従来の複合繊維の紡糸口金装置
においては、導入孔4から導入され、集合空間5
を経て吐出孔10aおよび10bへ至る海成分A
の流路長が夫々異なるので、流路長の長い吐出孔
10bへ流れる海成分Aは、その分だけ滞留時間
が長く、したがつて、受ける熱履歴が大きく、粘
度の低下を生じると言える。また、上記口金内周
部(中央部)寄りに位置する吐出孔10bへ流れ
る海成分Aのより大きな粘度低下の現象は、高島
化が進むにつれて、別言すると、島成分Bに対す
る海成分Aの導入割合が少なくなるにつれて、よ
り助長される。また、上記海成分Aの複合繊維吐
出孔10aおよび10bへ至る流路長が相違する
ことにより、集合空間5を流れる海成分Aの流速
ならびにポリマ圧力は、外周部と内周部(中央
部)とで異なつてくるという次記の不都合を生ず
る。 すなわち、第1図に示すごとき海成分Aが集合
空間5の外周部から内周部(中央部)方向へ向つ
て一方向に導入され、かつ、この集合空間5の一
方向に外周から内周へ順次対応して配列される複
合繊維吐出孔10a,10bから吐出される態様
となつていることから、口金板1の外周部に位置
する導入孔4から導入された海成分Aは、集合空
間5の外周部において、島成分Bの導入管7aと
の衝突により、まず、第1の圧損を生じ、次に、
吐出孔10aへのポリマ圧の散逸により、第2の
圧損を生じるので、結局集合空間内周部近傍にお
ける海成分Aポリマの流速は外周部近傍の海成分
Aポリマの流速より遅くなり、時として、デツド
スペースが出来易いという好ましくない現象に発
展する。 以上述べたとおり、第1図に示すごとき紡糸口
金装置においては、導入孔4から導入され、複合
繊維吐出孔10へ至る海成分Aの流路長の差に基
づく滞留時間差(受ける熱履歴の差)、および、
流速の差(海成分の圧力不均衡)を生じるため、
長時間に亘つて紡糸する場合に、内周部と外周部
の吐出海成分量に不規則なバラツキが発生し、し
たがつて、極端な場合には海成分Aの吐出量が漸
減(以下、海やせ現象と称する)して、島成分同
士が結合してしまうという、いわゆる島―島合流
が生じ、終局的には海成分Aの吐出は全くなくな
り、部分的には島成分のみが吐出されるようにな
るので、海島型複合繊維を形成せず、口金を交換
せざるを得ない状態となる。 しかして、本発明はかかる従来の口金構造の問
題点を解消するために、海成分Aを全ての複合繊
維吐出孔に対し均等に分配することによつて解消
せんとするものであり、第2図乃至第7図を用い
て詳しく説明する。 第2図は、本発明に係る紡糸口金装置を上方か
ら見たときの1/2平面図である。また、第3図
は、第2のX―X縦断面図、第4図は、第3図の
Y―Y矢視横断面図であり、第5図は、第3図の
Z―Z矢視横断面図である。また、第6図は、当
該発明に係る海成分ポリマの複合流形成孔28付
近における流れの詳細図であり、第7図は、それ
をモデル的に示した海成分分配流路のモデル図で
ある。 第2図、及び第3図において、島成分Bは口金
板21に設けられた導入管27から複合流形成孔
28へ吐出される。一方、海成分Aは島成分Bと
は完全に分離され、口金上面中央部に円周上に穿
孔された海成分導入孔24から該導入孔の下端と
連通し、海成分を口金の周方向に流入せしめる海
成分流入溝40に至る。 該海成分導入孔24は、口金中央部に6ケ円周
等配位置に設け、口金板21,22,23及びピ
ース31を貫通し、海成分流入溝40上面に至ら
しめるが如く穿孔してある。 次いで、海成分Aは、流入溝40から径方向
に、該流入溝40と同一平面上に設けられた分配
溝41および該分配溝の末端42から三方へ分岐
する分岐溝43へ分配される。さらに詳しく言え
ば、この分岐溝43は、その分岐点を複合繊維形
成単位集合中心53と一致せしめるが如く設け
る。この分岐溝43を第7図に示すごとく、三方
均等に分岐して設けたことにより、分岐溝末端4
4から口金板22の上方に向つて穿孔した分岐孔
45を口金板21,22、ピース31とデイスタ
ンスリング32とで形成された集合空間25へ連
通させ、海成分を均等に噴出せしめることができ
る。したがつて、分岐孔45の上端から第2図、
あるいは第7図に仮想集団で示す各複合繊維形成
単位50へ至る距離、換言すると、各吐出孔30
へ至る距離、および、これも仮想集団で示す複合
繊維形成単位群51内の6ケの相隣る吐出孔30
間の距離をも等しく設けることができ、かつ複合
繊維形成単位群51間の距離、複合繊維形成単位
集合52間の距離をも均等に設けることができ
る。 第6図および第7図は、海成分が導入孔24か
ら導入され、海成分が集合する集合空間25を経
て吐出孔30へ至る海成分Aの流路を容易に追跡
できる。すなわち、海成分集合空間25に噴出さ
れた海成分ポリマAは、第6図及び第7図に示し
た如く、海島型複合繊維形成単位各々に対し均等
分散され、口金板22のスリツト26で計量され
て複合流形成孔28に至り、そこで導入管27か
ら導入された島成分ポリマBとで複合流を形成
し、口金板23及び23′に設けられた漏斗状の
複合室29を経て吐出孔30から海島型複合繊維
として紡出される。 集合空間25に海成分Aを噴出せしめる各分岐
孔、例えば45a,45b,45cは、第4図に
示した如く、複合繊維形成単位群51の中心であ
つて、複合繊維吐出孔30の各々に対し、等距離
に穿孔せしめてある。なお、当該分岐孔45a,
45b,45c各々が受持つ複合繊維形成単位群
51中の複合繊維吐出孔30間の距離をも等距離
になる位置に設けるのが最も好ましい。それは、
本態様によると支障なく実施可能である。 第5図に示した如く、海成分ポリマAの流入溝
40、及び分配溝41、並びに分岐溝43a,4
3b,43cは、口金板23の下面に設けてある
が、該位置に設けることは必ずしも限定されるも
のではなく、島成分ポリマBの流路や、複合繊維
吐出流路などに干渉しない位置であれば任意位置
に設けてもさしつかえない。 また、本発明がA,B2成分の海島型複合繊維
の口金装置のみでなく、3成分以上の多成分系に
も応用出来ることは云うまでもない。 以下、本発明を実施例を用いてさらに詳細に説
明する。 実施例 島成分に溶融粘度3000ポイズ(高化式フローテ
スター280℃で測定)のポリエステルを、海成分
に溶融粘度3000ポイズのポリスチレンを以下に示
す比率になるよう計量し、290℃で溶融紡糸を行
なつた。 条件1 L/S=80/20 条件2 L/S=90/10 条件3 L/S=95/5 但し、Lとは、単位時間当り口金に供給する島
成分供給量であり、Sとは、単位時間当り口金に
供給する海成分供給量である。 口金は、第2図に示す本発明に係る紡糸口金装
置を用いた。係る紡糸口金装置の主要態様は次の
通りである。 海成分導入孔数(円周等配) 6 海成分分配溝数(上記各々の導入孔の中間に配
置) 6 1つの海成分分配溝に対する分岐溝数 3 1つの分岐孔当りの吐出孔 6 1つの複合繊維吐出孔に対する島導入孔数 36 比較例 上記実施例と同条件で紡糸を行なつた。但し、
紡糸口金装置は、第1図に示す従来の形式のもの
で、次の主要態様のものを用いた。 吐出孔 108ホールで同心円状6列 海成分外周導入孔 40ホール 1つの複合繊維吐出孔に対する島成分導入孔数
36 上記実施例、および比較例の各条件で40Hr紡
糸した後の結果を表1に示す。 表1から明らかな如く、本発明の口金を用いる
ことにより、従来口金では達し得なかつた高島比
率の複合繊維を紡糸することが可能となつた。
【表】
また、上記判定規準における合流とは、複合流
形成孔で島成分流各々が海成分ポリマによつて均
一に被覆されず、結局複合室において島成分ポリ
マ同士が結合する現象を云う。 以上詳述した如く、本発明は、特に高島比率の
海島型複合繊維を製造する紡糸口金装置におい
て、海成分Aを導入する導入孔24から複合繊維
の各吐出孔30へ至る海成分流路の全長および流
路抵抗が全て実質的にほぼ等しくなるように配置
している。 したがつて、各々の吐出孔30へ至る海成分A
は、全て均等な滞留時間、別言すると、均等な熱
履歴を受けて複合流を形成するので、従来の紡糸
口金装置の欠点であつた、特に海成分の滞留時間
の不均一から生じる粘度バラツキを解消し、海や
せ、合流等の欠陥がなくなり、従来の紡糸口金装
置では紡糸し得なかつた超高島比率の、すなわ
ち、海成分は島成分を区別するのに必要な最小限
度の量に押え、ほとんどが島成分であるような海
島型複合繊維をも長期間安定して紡糸できるとい
う優れた効果をも奏する。 そして、本発明は、複合流を形成する複合室の
前に、前記複数のすべての分岐孔により一度は分
岐されて流動するA成分を集合せしめる集合空間
を設けたため、該集合空間内を充満し流動するA
成分に共通の圧力がかかり均衡せしめられ、口金
背面圧をほぼ等しくすることができ、口金装置中
心からの距離が異なる位置に配置された分岐孔の
周りに複合室が配置された口金を使用しても、各
吐出孔間で均一な吐出が可能となる。
形成孔で島成分流各々が海成分ポリマによつて均
一に被覆されず、結局複合室において島成分ポリ
マ同士が結合する現象を云う。 以上詳述した如く、本発明は、特に高島比率の
海島型複合繊維を製造する紡糸口金装置におい
て、海成分Aを導入する導入孔24から複合繊維
の各吐出孔30へ至る海成分流路の全長および流
路抵抗が全て実質的にほぼ等しくなるように配置
している。 したがつて、各々の吐出孔30へ至る海成分A
は、全て均等な滞留時間、別言すると、均等な熱
履歴を受けて複合流を形成するので、従来の紡糸
口金装置の欠点であつた、特に海成分の滞留時間
の不均一から生じる粘度バラツキを解消し、海や
せ、合流等の欠陥がなくなり、従来の紡糸口金装
置では紡糸し得なかつた超高島比率の、すなわ
ち、海成分は島成分を区別するのに必要な最小限
度の量に押え、ほとんどが島成分であるような海
島型複合繊維をも長期間安定して紡糸できるとい
う優れた効果をも奏する。 そして、本発明は、複合流を形成する複合室の
前に、前記複数のすべての分岐孔により一度は分
岐されて流動するA成分を集合せしめる集合空間
を設けたため、該集合空間内を充満し流動するA
成分に共通の圧力がかかり均衡せしめられ、口金
背面圧をほぼ等しくすることができ、口金装置中
心からの距離が異なる位置に配置された分岐孔の
周りに複合室が配置された口金を使用しても、各
吐出孔間で均一な吐出が可能となる。
第1図は、従来の海島型複合繊維の紡糸口金装
置を示す縦断面図、第2図は、本発明に係る紡糸
口金装置を上方から見た時の1/2平面図、第3図
は、第2図のX―X縦断面図、第4図は、第3図
のY―Y矢視横断面図、第5図は、第3図のZ―
Z矢視横断面図、第6図は、本発明に係る紡糸口
金装置の複合流形成孔28付近における海成分A
の流れの詳細図、第7図は、導入孔24から吐出
孔30へ至る海成分Aの分配流路をモデル的に示
した図である。 符号の説明、1,2,3,21,22,23,
23′:口金板、4,24:導入孔、5,25:
集合空間、6,26:スリツト、7,27:導入
管、8,28:複合流形成孔、9,29:複合
室、10,30:複合繊維吐出孔、11,31:
ピース、12,32:デイスタンスリング、4
0:流入溝、41:分配溝、42:分配溝末端、
43:分岐溝、44:分岐溝末端、45:分岐
孔、50:複合繊維形成単位、51:複合繊維形
成単位群、52:複合繊維形成単位集合、53:
複合繊維形成単位集合中心。
置を示す縦断面図、第2図は、本発明に係る紡糸
口金装置を上方から見た時の1/2平面図、第3図
は、第2図のX―X縦断面図、第4図は、第3図
のY―Y矢視横断面図、第5図は、第3図のZ―
Z矢視横断面図、第6図は、本発明に係る紡糸口
金装置の複合流形成孔28付近における海成分A
の流れの詳細図、第7図は、導入孔24から吐出
孔30へ至る海成分Aの分配流路をモデル的に示
した図である。 符号の説明、1,2,3,21,22,23,
23′:口金板、4,24:導入孔、5,25:
集合空間、6,26:スリツト、7,27:導入
管、8,28:複合流形成孔、9,29:複合
室、10,30:複合繊維吐出孔、11,31:
ピース、12,32:デイスタンスリング、4
0:流入溝、41:分配溝、42:分配溝末端、
43:分岐溝、44:分岐溝末端、45:分岐
孔、50:複合繊維形成単位、51:複合繊維形
成単位群、52:複合繊維形成単位集合、53:
複合繊維形成単位集合中心。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくともA,B2成分からなり、B成分に
対してA成分が被覆する複合流を複数形成せし
め、該複合流の任意に定めた複数本を複合室を介
して合流せしめ、一つの繊維吐出孔より吐出せし
めるようになした海島型複合繊維の紡糸口金装置
において、 イ 該紡糸口金装置の中央部に、下方に向つてA
成分を導入する導入孔が穿孔され、 ロ さらに、該導入孔に連通して複数の分岐孔が
配設され、 ハ 該複数の分岐孔は、口金装置中心からの距離
が異なる位置に配置されると共に、該分岐孔の
周辺には前記複合室が配置され、 ニ 前記導入孔から前記分岐孔を介し前記各複合
室に設けられた吐出孔に至る流路は、その流路
長および流路抵抗が実質的にほぼ等しくされ、
かつ、 ホ 前記複合流を形成する複合室の前に、前記複
数のすべての分岐孔により分岐されて流動する
A成分を一旦集合せしめる集合空間を設けたこ
とを特徴とする海島型複合繊維の紡糸口金装
置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56021505A JPS57143507A (en) | 1981-02-18 | 1981-02-18 | Spinneret device for conjugate fiber |
CA000396453A CA1186862A (en) | 1981-02-18 | 1982-02-17 | Spinneret for production of composite filaments |
DE8282300808T DE3271231D1 (en) | 1981-02-18 | 1982-02-17 | Spinneret for production of composite filaments |
US06/349,697 US4445833A (en) | 1981-02-18 | 1982-02-17 | Spinneret for production of composite filaments |
EP82300808A EP0058572B1 (en) | 1981-02-18 | 1982-02-17 | Spinneret for production of composite filaments |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56021505A JPS57143507A (en) | 1981-02-18 | 1981-02-18 | Spinneret device for conjugate fiber |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57143507A JPS57143507A (en) | 1982-09-04 |
JPS6115163B2 true JPS6115163B2 (ja) | 1986-04-23 |
Family
ID=12056820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56021505A Granted JPS57143507A (en) | 1981-02-18 | 1981-02-18 | Spinneret device for conjugate fiber |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4445833A (ja) |
EP (1) | EP0058572B1 (ja) |
JP (1) | JPS57143507A (ja) |
CA (1) | CA1186862A (ja) |
DE (1) | DE3271231D1 (ja) |
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