JPS61149093A - 免疫的活性ペプチドおよび抗マラリア免疫原性刺激剤 - Google Patents

免疫的活性ペプチドおよび抗マラリア免疫原性刺激剤

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JPS61149093A JP60140108A JP14010885A JPS61149093A JP S61149093 A JPS61149093 A JP S61149093A JP 60140108 A JP60140108 A JP 60140108A JP 14010885 A JP14010885 A JP 14010885A JP S61149093 A JPS61149093 A JP S61149093A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は、ヒトおよび他の動物に免疫応答を誘導し、
その結果マラリア病原虫による感染を防ぐ免疫的に活性
のある試薬に関し、特にはヒトのマラリア病原虫P、フ
ァルシパルムに対してヒトを守ることに関する。
[従来技術とその問題点] 最近の全世界的なマラリアの伝播を防ぐためにワクチン
が必要なことは明らかである。マラリア 、に対する免
疫は段階的な特徴があるため、ワクチンはマラリアの生
活環の各段階に対して開発されなければならない。すな
わち生活環の各段階とは、スポロゾイト(ヒトに感染を
引き起こす蚊の段階)、赤血球に侵入した無性生殖の病
原虫(病気を引起こす段階)、および生殖体く蚊に感染
性を媒介する段階)である。興味の対象の1つはスポロ
ゾイトに対するワクチンである。それは効果があれば、
免疫系を刺激して蚊によって媒介されたスポロゾイトを
殺し、他人に感染して病気の原因となる次の段階を貴重
めることができよう。
以前は動物やヒトは、放射線照射したスポロゾイトを注
射することで病気から守られてきた。しかしながら、放
射線照射したスポロゾイトでワクチンを接種することは
、その供給が限られておりスポロゾイトが不安定である
ため、実際に向いていない。モノクローナル抗体の使用
がきっかけとなって、誓歯類のマラリアであるプラスモ
デイウム・ベルブヘイ(p  Iasmodium b
erghei)のスポロゾイト上の主要表面タンパクが
発見された[N。
ヨシダ、R,S、ヌツセンツワイク、P、ボトク二1−
り等、サイエンス(3cience ) 、 207゜
71(1980)]。このタンパクはスポロゾイトの表
面を覆っていて、周囲スポロゾイト(C8)タンパクと
称されている。P、ベルブヘイのCSタンパクに対する
モノクローナル抗体を投与すれば、感染力をもった蚊の
伝播からマウスを完全に保護することができる[R,S
、ヌツセンツワイク、P、ボトクニャーク、■、ヌッセ
ンツワイク。
ジャーナル・オブ・エクスベリメンタル・メデイスン(
J、E xp、M ed、)、151.1504 (1
980)]。ヒトの主なマラリアであるP。
ファルシパルム(P Iasmodium falci
parugl)を含めてサルおよびヒトのマラリア種に
関する同様のCSタンパクが同定されてきた[F、サン
トロ。
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリーL1
. B  iol、 Chem) 、  258.33
41(1983):E、l−1,ナルディン等、ジャー
ナル・オブ・エクスベリメンタル・メディスン(J。
E xp、M ed、)、156.20(1982)コ
。しかしながら、この発明以前にP、ファルシパルムの
タンパクの構造は知られていなかった。サルのマラリア
であるP、クリープ(K  15ave>のCSタンパ
クに対する遺伝子は最初にクローニングされた。という
のは、cDNAライブラリーを調製する際に感染力をも
った蚊のP、クリープを大量に利用できたからである[
L、S、オザキ。
R,W、クワッッ等、ネイチt −(N ature)
 。
302.536 (1983);G、N、ゴードソン、
J、エリス、P、スビー等、ネイチャー(’N att
lre) 、 305.29 (1983) ]。コの
遺伝子は、感染防御のモノクローナル抗体に結合してい
るエピトープを含む、アミノ酸の反復配列をもったタン
パク(12分子のアミノ酸が12回反復する)をコード
していた。モノクローナル抗体は、免疫放射線検定にお
いてポリクローナル抗スポロゾイト血清がトリトンx−
iooで可溶化したタンパクに接近するのを遮断したの
で、この繰返し構造のエピトープはそのタンパク上の主
要な免疫原であった[F、ツアバラ、A、H,コクレー
ン、E、H,ナルディン等、ジャーナル・オブ・エクス
ベリメンタル・メデイスン(J。
E xp、M ed、)、157.1947 (198
3)]。しかしながら、以前サルの病原虫からこの繰返
し構造のエピトープに対して調製された抗体はヒトの病
原虫とは反応しないので、ヒトマラリア病原虫のCSタ
ンパクに関連した抗原物質が必要とされ゛ている。
[問題点を解決する手段] 従って、この発明の目的は、ヒトに対して防御免疫応答
を誘導し得る、ヒトマラリア抗原に類似のペプチド配列
を提供することである。この発明のもう1つの目的は、
そのような特性を有する抗原物質を発現し得るDNA配
列を提供することである。
これらの目的は添って以下の物質を提供することにより
達成される。すなわち、単独でまたは担体分子と結合さ
れたときヒトに免疫反応を誘導し得る、マラリア病原虫
と交差反応しマラリア病原虫による感染に対して抵抗性
を示す実質的に精製された免疫的に活性な合成ペプチド
であって、該ペプチドがAsn−X−T−Pro (こ
こで、XはAraまたはValおよびYはAsnまたは
Asp)で表わされるアミノ酸配列の少なくとも2回の
連続的繰返し単位を含むことを特徴とする免疫的活性ペ
プチドである。同様の防御は、そのペプチドが以下の配
列式を含む場合も達成し得る。
すなわち、アミノ酸配列式Thr−GILJ−Trl)
−Z−Pro−CVS−8er’−Va l −Th 
r−Cys−G I y−As n−G I y (こ
こで、Zは3erまたはThr)、またはアミノ酸配列
式Lys−Pro−8−T−8−Lys−しeu−しy
s−G l n−Pro−U−V −G I V−W−
Pro (ここで、SはLySまたはAsn、TはHl
SまたはQlu、tJはGlyまたはAsn、■はAs
pまたはGIIJ、およびWはAsnまたはGlrlを
示す)である。
また、この発明は生体系でそのようなペプチドの産生に
有用な遺伝物質、例えば目的のペプチドをコードするD
NA配列をも含む。
この発明は、P、ファルシパルムからのCSタンパクの
免疫的活性断片の特性および構造の発見から肩されたと
もいえる。発明者等は、P、ファルシパルムのCSタン
パクに反応するモノクローナル抗体はタンパク中に見出
される反復単位を標的としていることを確認している。
これらの反復単位(およびプラスモディウム属の数種に
見出される不変領域と見られるCSタンパクの他の領域
)が同定されたので、化学的合成の手法を取ろうと生物
学的手法を取ろうと、ワクチンの基礎となるこれらの免
疫的活性領域を含むペプチドを生産することが可能とな
る。
従って、この発明は単独でまたは担体分子と結合された
ときヒトに免疫反応を誘導し得る、マラリア病原虫と交
差反応しマラリア病原虫による感染に対して抵抗性を示
す実質的に1!製された免疫的に活性な合成ペプチドを
含む。該ペプチドがAsn−X−T−Pro (ここで
、XはAraまたはValおよびYはAsnまたはAS
I))で表わされるアミノ酸配列の少なくとも2回の連
続的繰返し単位を含むことを特徴とする免疫的活性ペプ
チドである。同様にこの発明は、該ペプチドがアミノ酸
配列式Thr−Glu−TrD−Z −pro−Qys
−8er−1/a I−Thr−Cys−G l y−
Asn−G l y (ここで、ZはSerまたはTh
r)、またはアミノ酸配列式%式% Pro(こコテ、SはIj/SまたはAsn、Tは)(
isまたはGlu、UG、tGlyまたはAsn。
■はAspまたはQlu、およびWはAsnまたはGl
nを示す)で示される免疫的に活性な合成ペプチドを含
む。したがって、望ましい免疫学的特徴を有するペプチ
ドには少なくとも次の3つの変形例がある。(1)前記
反復単位を含むが前記長い配列は含まないペプチド;(
2)前記2つの長い配列(以後しばしば、領域工および
領域■と称する)を含むペプチド;および(3)前記の
反復単位と前記の領域■および領域■と同定された配列
の一方か両方を含むペプチド。
この明1B向で用いられる「合成」という用語は、天然
状態のこの発明のペプチドから、以前から知られている
P、ファルシパルムのCSタンパクを特に除去したとい
う意味である。この発明は、CSタンパクのエピトープ
の構造およびこれらのエピトープに対する抗体のマラリ
アに対する免疫能の発見により肩されたともいえる。ひ
とたびエピトープの構造が解明されると、ワクチンとし
て有効な合成ペプチドを調製することが可能となった。
しかし、ここでの合成とは、例えば遺伝子工学的にヒト
が介在する生物学的方法による産生をも含む。
この発明のすべてのペプチドに関する1つの重要な特徴
は、それらのペプチドが免疫的活性を示し、単独でまた
は担体分子と結合されたときヒトにマラリア病原虫と交
差反応性の免疫応答を誘導し得るということである。従
って、上に列挙した配列の少なくとも一部が、1つ以上
のこれらの配列を含むペプチドの免疫的に利用可能な表
面に存在することが必要である。これらの特徴を有する
ペプチドを調製できるいくつかの方法がある。
まず初めに、上に述べた配列から実質的に成るペプチド
を化学的または生化学的に合成することができる。その
様なペプチドは、上に述べた配列中のアミノ酸を少なく
とも10%、好ましくは少なくとも40%、さらに好ま
しくは少なくとも60%、もつとも好ましくは少なくと
も80%含むであろう。最も好ましいペプチドは、全体
が上に述べた配列(そのペプチドの1ないし3分子の末
端アミノ酸がそのペプチドの一端または両端から欠損し
ている前記反復配列から成ると考えられるペプチドと一
緒に)から成る。
また、前記アミノ酸の配列が最終的なペプチドの表面に
見出されるように調製することも可能である。例えば、
これはペプチド結合により1つ以上の前記配列を、前も
って調製したペプチドの表面に結合させることにより行
なうことができる。
しかしながら、1つ以上の前記配列が長い合成ペプチド
またはタンパクのアミノ酸配列の内部に含まれる場合で
さえ、免疫学の専門家であればこのペプチドがこの発明
の範囲に入るかどうか容易に知り得る。CSタンパクを
免疫して得られる抗体と反応するペプチドのみが、この
発明の範囲に入ると考えられる。従って、当該分野の専
門家は、この発明の配列の1つを含むペプチドを容易に
合成することができるし、日常的な試験により最終生成
物がこの発明の範囲にはいるかどうか分る。
これは、そのタンパクとCSタンパク、好ましくはP、
ファルシパルムのCSタンパクを免疫して得られる抗体
、または前記配列の1つから実質的にまたは全体として
成立つペプチドを免疫して得られる抗体(好ましくは、
モノクローナル抗体)とを反応させることにより測定す
ることができる。
免疫反応が陽性であれば、このタンパクはこの発明の範
囲にはいる。P、ファルシパルムのCSタンパクと反応
する抗体は、一般的に知られており容易に入手し得る。
例えば、それは寄託されたハイブリドーマ細胞系ATC
CHB8583により産生される。その細胞は、ここで 49.2F1.1と同定された抗体を産生ずる。
この発明の分子の大きさに関して、上限はない。
ただ、長いペプチド分子を合成し得る技術力が問題であ
る。この発明の分子は、水性溶媒に溶けることも溶けな
いことも有り得る。事実、この発明の1つの好ましい態
様として、高分子長で不溶性のペプチドを合成すること
が挙げられる。そのペプチドは、免疫的防御力を誘導す
るため分解され水溶性懸濁液として投与することができ
る。とはいえ、小さな分子も同様にこの発明を実施する
ために適している。反復単位100.200.400ま
たは1000を含む分子が、この発明を実施するために
適している。しかしながら、50を越える反復単位を含
むペプチドを合成する必要はないようである。というの
は、50までの反復単位を含むペプチドは所望の免疫効
果を充分誘導するであろうし、合成が容易であるからで
ある。
20ないし5oの反復単位の分子が特に好ましい。
反復単位がペプチド全体の少なくとも40%、更に好ま
しくは80%から成る50までの反復単位を含むペプチ
ドが望ましい。可能な反復単位の中で、Asn−A l
 a−Asn−Proが最も望ましいが、Asn−Va
 1−ASり−Proの反復単位が次に望ましい。反復
単位の少なくとも80%がAsn−A I a−Asn
−Prot’、残りがAsn−Val−Asp−Pro
であるペプチドが特に望ましい。
反復単位を含むペプチドに関してペプチド配列が、実質
的に配列A−8−A−B−A−8−(A)15−8− 
(A)x [ここでは、AはAsn−A I a−As
n−Pro、BはAsn−Val −Asp−proを
示し、およびXはOないし30、好ましくは15ないし
25、最も好ましくは20である1から成る1つのペプ
チドが特に好ましい。
この発明のペプチドが、要求される反復配列(もちろん
所望ならばこれらの配列が反復していてもよい)として
特に取上げない配列の1つを含むならば、ZはSer、
SはLys、Tは)−1is、UG、tG I V、 
VハA S l)、およびWはAsnであるペプチドが
望ましい。列挙した2つの長い配列のうち、アミノ酸配
列式Thr−Glu−丁rp−Z−Pro−Cys−8
er−Va 1−Thr−Cys−G I V−Asn
−G l y(すなわち領域■)を含むペプチドが好ま
しい。
前記の反復中位と前記の領域■および領域■と同定され
た配列の一方か両方を含むペプチドが合成された場合、
このましいペプチドは2ないし50の反復単位を含む。
それらには、領域■の配列を含むペプチド配列が続き、
領域■の配列を含むペプチド配列が先行する。特に好ま
しいペプチドは次の配列式を含む。Lys−Pro−L
ys−Hi 5−Lys−Lys−Leu−Lys−G
 l  n−Pro−G l  y−Asp−G I 
 y−Asn−Pro−ASI)−Pro−Asn−A
 l  a−Asn−Pro−Asn−Va l −A
sp−Pro−Asn−A l  a−Asn−Pro
−Asn−va  1−Asn−pro−Asn−A 
l  a−Asn−pro−Asn−Va  1−As
p−Pr’o−Asn−A  l  a −Asn−P
ro−Asn−A  l  a−Asn−Pro−As
n−A  I  a−,6,5n−Pro −Asn−
A  I  a−Asn−Pro−Asn−A  l 
 a−Asn−Pro−Asn−A I  a −As
n−Pro−Asn−A  l  a−Asn−Pro
−Asn−A  I  a−Asn−Pro−As n
−A  I  a−As n−Pro−As n −A
  I  a−Asn−Pro−Asn−A  l  
a−Asn−Pro−Asn−Ala−Asn −Pr
o−Asn−A  l  a−Asn−Pro −As
n−A  l  a−Asn−Pro−Asn−A  
l  a−Asn−Pro−Asn−Va  l  −
AS p−Pro−Asn−A I  a−Asn−P
ro−Asn−A  l  a−Asn−Pro −△
sn−△ l  a−Asn−Pro−Asn −A 
 l  a−Asn−Pro−Asn−A  l  a
 −Asn−Pro−Asn−A  l  a−Asn
−Pro−Asn−A  I  a−Asn−Pro 
−Asn−A  I  a−Asn−Pro−Asn−
A  I  a−Asn−Pro−Asn−A  l 
 a−Asn−Pro−Asn−A l  a−Asn
−Pro−Asn−A  l  a−Asn−Pro 
−Asn−A  l  a−Asn−Pro−Asn−
A I  a−Asn−Pro−△sn−△ 1a−A
sn−Pro−Asn−A  l  a−Asn−Pr
o−Asn−A  I  a−Asn−Pro −As
n−A  I  a−Asn−Pro−Asn −A 
l  a−Asn−Pro−Asn−L ys−Asn
−Asn−G l  n−G I  y−Asn −G
  l  y−G  l  n−G  l  ”y−H
i  5−Asn −Met−Pro−Asn−Asp
−Pro−Asn−Arg−Asn−Va  1−A5
c+−Glu−Asn−Ala−Asn−Ala−As
n−Asn−A I  a−Va  l−L ys −
Asn−Asn−Asn−Asn−G I  U−Gl
u−Pro−8er−ASI)−1j/S−Hi  s
−I  I  e−G l  u−G l  n−Ty
r−Leu−1ys−L、ys−r I e−Lys−
Asn−3er−11e−8er−Thr−Glu−T
ro−3er−Pro−CyS−8e r−Va  1
−Th  l  −Cys−G  I  V−Asn−
G I  V。
この発明のペプチドの合成法としては、望ましい構造を
有する1つ以上の4量体を形成することが望ましい。続
いてその4量体を重合しm線生成物を調製する。この方
法により非常に長いペプチドが調製できる。このような
化学合成は、長い反復配列が大きな分子の一部として存
在する場合でも同様に望ましい。この反復配列およびよ
り短い配列を独立に合成することができ、続いてそれら
を結合させてR終生酸物を調製する。その様な手法は、
ペプチド合成の専門家に良く知られている。
例えば、米国特許第4132746号にペプチド4量体
の合成法およびより大きな分子を形成させるためにその
4量体の重合法が記載されている。
そこで記載されている方法を、その特許に挙げられてい
るアミノ酸の代わりにこの発明で用いられるアミノ酸を
選ぶことにより、この発明に応用することができる。も
ちろん、近代的なペプチド合成装置(その多くは市販さ
れており、それにより大きな完全ペプチド分子を合成し
若しくは大きな断片を合成しそれを順次結合させること
が極めて容易になった)も出現している。
この発明の遺伝学的(生物学的)ペプチド合成法を記載
するに先立ち、この発明の好ましい態様を考慮しておく
ことが必要であろう。そこでは、この発明のペプチドの
免疫応答を誘導する能力が、この発明の1つ以上のペプ
チドを免疫担体に結合させることにより高められる。そ
の結果として得られる生成物は、高い免疫能を有してい
るので、ここでは抗マラリア免疫刺激剤と称することと
する。低分子の免疫能を高めるために、免疫担体を使用
することはよく知られている。担体は基本的に2つのク
ラス、すなわち可溶性分子および粒子に分けられる。可
溶性分子の典型例は、タンパクおよび多糖である。粒子
の典型例は、リポソームおよび細菌細胞または膜のよう
なその一部である。
完全な細胞は一般的に殺して、感染に繋がる問題を防ぐ
ために分裂しないようにしておく。
あらゆる場合、免疫応答の増幅は担体の大きさに依存し
ているため、担体の実際の構造は重要ではない。タンパ
クおよび多糖のような可溶性高分子を担体として用いる
場合i ooooないし10oooooの範囲の分子長
が望ましい。それが非常に大きいと、タンパクおよび多
糖の担体は不溶性と成り、従って微粒子と考えられる。
ペプチドを担体に結合させる方法は、ペプチドの免疫的
特異性の少なくとも一部が保持される限り、余り問題で
はない。この結果を得るための方法は、次のような手段
によりペプチドを担体に結合させることが好ましい。担
体のカルボキシル基またはアミノ基とペプチドのアミノ
基またはカルボキシル基(好ましくはペプチドの遊離カ
ルボキシル基または末端アミン基)との間でアミド結合
を形成させる。もう1つの結合方法は、担体のカルボキ
シル基または水酸基とペプチドの水酸基またはカルボキ
シル基(好ましくはペプチドの末端カルボキシル基)と
の間でエステル結合を形成させる方法である。必要なら
ば、ペプチドと担体とを結合させるために例えばアミン
に結合している1ないし10個のメチレン炭素を有する
末端ジアミンを用いてもよい。
担体が用いられる場合、多数のペプチドを担体表面に結
合させることにより免疫的応答を高めることができる。
例えば、1ないし100000分子のペプチドをタンパ
クまたは多糖に結合し得るが、100ないし10000
分子を結合させると好ましい。担体としてタンパクが用
いられる場合、両性タンパクが望ましい。その様なタン
パクは親木部分および疎水部分を有する。その様なタン
パクにおいて、この発明のペプチドを親水部分に結合さ
せることが望ましい。それによって、疎水性部分が様々
な膜に埋め込まれると、親水性部分が体液環境にさらさ
れる。
担体として用いて好ましいタンパクの1つは破傷風トキ
ソイドであり、これは免疫担体どして用いることが以前
から示唆されている物質であるふつうに用いられている
ワクチンである。
高分子担体の使用について上記に挙げた望ましい態様は
、同様に微粒子担体の使用についても当はまる。但し、
担体当りペプチドの上限は約10ts、好ましくは1Q
10である。細菌細胞(殺されているかまたは他の方法
により分裂が妨げられている)が好ましい微粒子として
挙げられる。
P、ファルシパルムからの天然CSタンパクに極めて類
似しているペプチドが望まれる場合、P。
ファルシパルムに関連した遺伝子またはP、ファルシパ
ルムのCSタンパク遺伝子由来の遺伝子を使って、生物
学的にそのペプチドを合成することが好ましい。続いて
、その結果得られた遺伝子産物を例えば末端アミノ基の
開裂により修飾することができる。
組換えDNA技術が出現して、クローニング遺伝子の産
物を得るための手法が最近急速に増えた。
この発明に使用するに値するクローニング遺伝子を調製
するに適した方法を記載している最近の米国特許の例と
して、米国特許第4419450.4418194.4
414150.4399216.4394443.43
5627G,4351901、および4327224号
が挙げられる。
もちろん、そこに記載された技術を改良して次のような
手法を用いることができる。所望のペプチド産物を発現
し得るDNA配列を合成する。米国特許第427387
5.4304863.4332901.4403036
.4363877および4349629号に記載されて
いる適切なりローニングベクターの中にそれらのDNA
を挿入させる。次に、この発明に適した一般的な遺伝子
工学的手法を述べる。
遺伝情報は、二重鎖のデオキシリボ核酸(DNAすなわ
ち遺伝子)上にコードされている。
それは、ヌクレオチド成分が繰返しているとしても、D
NAコドンが固有の塩基を指定している順序に従ってい
る。コードされた遺伝情報が「発現」してポリペプチド
を産生ずる過程は、2段階から成っている。遺伝子中の
ある調節遺伝子(「レギユロン」)の指令に従って、R
NAポリメラーゼがDNA鎖に沿って移動し、「転写」
と呼ばれる過程でメツセンジャーRNA (リボ核酸)
が合成される。続く「翻訳」の段階で、細胞のリポソー
ムがトランスファーRNAを結合させて、mRNAの「
メッセイジ」をポリペプチドに転換する。DNAから転
写されたmRNAの情報には、リポソームが翻訳を開始
するおよび終結するシグナルが含まれている。同様に、
ポリペプチドを形成するアミノ酸の同定および配列のシ
グナルが含まれている。DNA鎖は「コドン」呼ばれる
ヌクレオチドからなるトリプレットの長い配列を含み、
各トリプレットコドン中のヌクレオチドの特異的塩基に
より情報の特異的断片がコードされている。
例えば、ATG (アデニン−チミン−グアニン)と読
まれる3ヌクレオチドは、「翻訳開始」と判断されるm
RNAのシグナルである。一方終止コトンTAG、■A
AおよびTGAは、「翻訳終止」と解釈される。開始と
終止との間のコドンには、いわゆる構造遺伝子が存在す
る。そのコドンは、最終的に翻訳されるアミノ酸配列を
規定している。
この定義は、確立している用品「遺伝子コドン」[例え
ば、J、D、ワトソン、遺伝子の分子生物学、第3版(
1976)、W、A、ベンジャミン出版]に従った。そ
の本には、様々なアミノ酸のコドンが記載されている。
遺伝子コドンは、様々な二トンが同一のアミノ酸を生産
するという意味において縮退している。しかし、各アミ
ノ酸に対して1つ以上のコドンがあるが、他のアミノ酸
をを定しないという点では厳密である。例えば、TTT
lTTC,TTA、およびTTGのコドン全ては、セリ
ンをコードしているが、他のアミノ酸はコードしない。
翻訳中、適切な解読フェイズすなわち解読フレイムが保
持されなければならない。例えば、リポソームが塩基配
列中の様々なコドンを開始コドン(下線部)として読ん
だ場合側が起こるか考えてみよう。
・・G CT G G T T G T A A G・
・の塩基配列において、 °°匹工住旦]〜工追]−八へ」−・・は・・A I 
a−G I V−Cys−Lys −・、・・G  C
TG  GTT  GTA  AG・・は−−L eu
−Va I−Leu −−1・・GCTGG  TT釘
工AJ工G・・は・・Trp−Leu−(終止)となる
従って、最終的に生産されるポリペプチドは、レギユロ
ンと構造遺伝子との立体的関係に極めて依存している。
遺伝的発現の過程をより詳しく理解するために、一度遺
伝子の成分を次のように定義しておく必要がある。
・オペロン:ポリペプチド発現のための構造遺伝子およ
び発現を制御する調節領域(「レギユロン」)を含む遺
伝子。
・プロモーター:転写を開始するためにRNAボリメラ
ーゼが結合しなければならないレギユロン内に存在する
遺伝子。
・オペレータ:リプレッサータンパクが結合し得る遺伝
子で、RNAポリメラーゼの結合が隣接するプロモータ
ーに結合することを阻止する。
・インデューサー二リプレッサータンパクを不活化する
物質で、オペレーターを解放しRNAポリメラーゼをプ
ロモーターに結合させ転写を開始させる。
・カタボライト活性化タンパク(rcAPJ )結合部
位:サイクリックアデノシン−リン酸(rcAMPJ 
)が仲介するCAPに結合する遺伝子で、通常転写の開
始のためにも必要とされる。
CAP結合部位は特別の場合不必要であることもある。
例えば、λファージのラクトースオペロン中のプロモー
ター突然変異は、cAMPおよびCAP発現を必要とし
ない。J、ベックライラス等、ジャーナル・オブ・モレ
キュラー・バイオロジー、69.l5S160 (19
72)]参照。
・プロモーター−オペレーター系:この明細書で用いら
れているように、CAP結合部位またはリプレッサータ
ンパクをコードする能力を含むか含まないかに係わらず
、オペロンの操作可能な調節領域。
更に、以降組換えDNAについて議論する際に使用する
用語として、以下にそれを定義しておく。
・クローニングベクター:「形質転換」の過程で単細胞
生物(「微生物」)に導入されたとき、ベクターが複製
されるような完全な「レプリコン」を含む非染色体の二
重鎖DNA、このように形質転換される生物を「トラン
スフォーマント」と呼ぶ。
・プラスミド:この発明の目的には、ウィルスまたは細
菌に由来するクローニングベクターを意味する。後者は
「細菌プラスミド」である。
・相補性二二重鎖DNAのそれぞれの鋼上で相補的塩基
間に水素結合を介して二重鎖DNAを形成させる単!1
DNAの塩基配列に付与される性質。
アデニン(A)はチミン(T)に相補し、グアニン(G
)はシトシン(C)に相補する。
最近の生化学の進歩により、「組換体」クローニングベ
クターを精製し得るようになった。それにおいて、例え
ばプラスミドをある外来性のDNAに組み込める。特殊
な例において、その組換体は[異質J DNAを含むこ
とがある。それは、組換体ベクターによって形質転換さ
れやすい微生物により通常生産されないポリペプチドを
コードするDNAを意味する。プラスミドは開裂して、
連結反応性末端を有する直鎖DNAとなる。これを連結
反応性末端を有する外来性DNAと結合させると、完全
なレプリコンおよび所望の表現形質を有する生物学的機
能のある分子が生じる。組換体DNAは、形質転換によ
り微生物の中に導入され、そしてトランスフォーマント
は、新しい遺伝情報を発現し得る大量の細胞を得る目的
をもって単離されクローニングされる。組換体クローニ
ングベクターを形成する方法、およびそれらを有する形
質転換細胞を得る手段は、広く文献に記載されている。
例えば、H,L、ハイネッ力−等、ネイチt −(N 
ature) 、 263. 748−752(197
6):ツーエン等。プロシーディング・オプ・ナショナ
ル・アカデミツク・サイエンス(P roc、 N a
t、A cad、 S ci 、 )、米国。
江、2110 (1972);同書、 LL、 129
3 (1973);同書、7G.3240 (1973
)二同書、LL、1030 (1974):モロー等、
プロシーディング・オブ・ナショナル・アカデミツク・
サイエンス(P roe、 N at 。
A cad、 S ci 、 ) 、米国、71.17
43 (1974):およびジャクソン等、プロシーデ
ィング・オブ・ナショナル・アカデミツク・サイエンス
(P roc、 N at、 A cad、 S ci
 、 )、米国。
69.1904 (1972)参照。この主題の一般的
議論は、S、コーエン、サイエンティフィック・アメリ
カン(S cientific  American 
) 。
233.24 (1975)に見られる。
様々な技術により、DNAの組換えが可能になった。そ
れによると、別々のDNA断片の連結を容易にするなん
らかの方法により末端を切断しておく。この連結とは(
はとんどの場合74  DNAリガーゼを介して)、隣
接するヌクレオチド間にホスホジエステル結合を形成さ
せることである。
このようにして平滑末端を直接連結させることができる
。また、隣接末端に相補的な単一鎖を含む断片は、各末
端に位置する水素結合により連結が容易になる。そのよ
うな単一鎖は、接着末端と呼ばれているが、ターミナル
トランスフェラーゼを使ってヌクレオチドを平滑末端に
付加えることにより形成され得る。また、しばしば単に
λエキソヌクレアーゼのような酵素を使って平滑末端の
単一鎖を切ることによっても形成され得る。更に、長さ
約4ないし6塩基対のユニーク配列近辺のフォスフオシ
エステル結合を切断する制限エンドヌクレアーゼを用い
ることがしばしば行われている。
多くの制限エンドヌクレアーゼおよびその認識部位が知
られている。いわゆるECORIというエンドヌクレア
ーゼが最も広く使われている。回転対称な「パリンドロ
ーム」の二重鎖DNAを切断する制限エンドヌクレアー
ゼは接着末端を残す。
このように、プラスミドまたは他のクローニングベクタ
ーは切断され、各末端は制限エンドヌクレアーゼ認識部
位の一方を含むようになる。外来性のDNAの切断産物
には、この様なプラスミド末端と相補性を示す末端が存
在する。また以下に開示するように、接着末端を含む合
成DNAは外来性DNAの挿入を妨げるので、アルカリ
フォスファターゼで末端を°切断しておくとよい。そう
すると、外来性DNA断片を取り込めるベクターを選択
することができる。DNA断片の末端が2つの異なった
制限エンドヌクレアーゼで切断されたDNAベクターと
相補性を示せば、そしてそれ自身が2つの異なった制限
エンドヌクレアーゼが認識する配列を構成する末端をそ
れぞれ含めば、ベクターの構造に対して正しい方向を有
するDNA断片の取込みが高まるであろう。
全CSタンパクを産生ずるための1つの方法は、以下の
一般的な方法の中で記載する。この方法において、遺伝
子の5′および3′末端を優先的に切断できるホルムア
ミド濃度および温度条件を調節して、ヤエナリのヌクレ
アーゼを使用する。この様な方法で得られるDNA断片
を、λQt11ベクターのような様々な発現ベクターの
中にクローニングできる。例えば、クローニングベクタ
ーで形質転換して得られるクローンは、CSタンパクに
対する抗体を発現しているかどうかを調べるためにスク
リーニングに掛けられる。従って、この発明は前記のペ
プチドをコードする実質的に純粋なDNA配列を含む。
その櫟なDNA配列は、今や市販されている自動装置を
使って容易に合成できる。実際のDNA配列は、前もっ
て得られるアミノ酸配列から容易に算出できる。特に好
ましいDNA配列は、第2図に示されたDNA配列由来
の断片を含む。第2図に従うと、前記したアミノ酸に対
応するDNA配列が特に好ましい。
これらのDNA配列の1つを含む組換体クローニングベ
クターも、この発明の範囲に含まれる。
このクローニングベクターには、微生物若しくは酵母の
プラスミドまたはバクテリオファージが挙げられる。特
に好ましいクローニングベクターはλc+t11である
。従って、DNA配列が人工的に単細胞生物に導入され
たならば、ヒトに免疫反応を誘導し得る、マラリア病原
虫と交差反応しマラリア病原虫による感染に対して抵抗
性を示す実質的に精製された免疫的に活性なペプチドを
発現し得る上記のDNA配列を含む単細胞生物は、この
発明の発明の範囲に含まれる。E、Co l iが好ま
しい宿主である。
この発明では、ATCCに寄託されたいくつかの例を挙
げる。λmPf1、λmPf3、λmPf5、λmPf
8、λmPf11.およびλmPf13と同定された微
生物の寄託番号は、それぞれ以下の通りである。すなわ
ち、39738.39739.39740.39741
.39742.39743、および39744である。
この発明を実施する上で使用する遺伝物質は、上記の通
りに合成され得るが、既知の手法を用いて原生動物であ
るP、フフルシパルムから直接適当な遺伝物質を取出す
こともできる。一般的に入手し得る原生動物であるP、
フフルシパルムの中には、7G8と同定されたものがあ
る。それは、寄託番号40123としてA T、 CC
に寄託されている。
マラリアに対する免疫能をM導するために、この発明の
ペプチドの免疫的有効量をヒトに投与する。治療面での
有効投与量は、当該分野の専門家には容易に決定できる
。一般的には、体重に対して約0.01μ’J/Kgな
いし100μ’J/KHの範囲である。好ましくは、約
0.1μ9/に9ないし1.0μ’J/Kgの範囲であ
る。
この発明のペプチドの投与形態は、免疫系にこのペプチ
ドを伝達できるいかなる経路もとり得る。
この発明の目的を達成するためには、このペプチドを筋
肉内、静脈内または活性成分をリンパ球に伝達でき免疫
応答を誘導できるいかなる方法によっても投与できる。
 この発明のペプチドは、免疫応答を誘導するに適した
形態で、活性成分を含む薬剤組成物中に配合して調製で
きる。容易に注射できる形態で、活性成分を含む懸濁液
または水溶液が好ましい。必要があれば、免疫応答を高
めるためにアジュバントを使用することができる。
薬剤調製物の形にする場合、この発明のペプチドを単位
投与形態にしておくことが望ましい。ヒトに使用する場
合、これらの量は、体747G Kgのヒトに予め与え
た投与量から容易に計算することができる。従って、薬
剤調製物を含む好ましい単位投与量は、活性成分約7な
いし7Gμ9を含むことになろう。しかし、いかなる特
定の患者に対する一定投与レベルは、使用される特定化
合物の活性を含んだ様々な要因(例えば、年齢、ill
ll前状態、患者の摂取している食事、投与時間、投与
経路、排泄率、投与される他のいかなる薬剤との共働作
用、および必要とされる抵抗力の度合い)に依存するこ
とは言うまでもない。
この明細書願では、ペプチドおよびDNA配列に関して
標準的な命名法および略記法を使用している。この明m
sで用いた標準的な命名法を記載した出版物の一例とし
て、レーニンジャーの生化学<  1oche15tr
y)  [ウオース出版、ニュー9−り(197G)第
4章および5章(ペプチド)および第12章(DNA)
]が挙げられる。
[実施例] 発現ベクターλgtll [R,A。ヤングおよびR,
W、ディビス、プロシーディング・オブ・ナショナル・
アカデミツク・サイエンス(proc。
N atl、 A cad、 S ci 、 )’、米
国、80.1194 (1983)]中のP、フフルシ
バルムグノムDNAライブラリーは、次のように5li
11された。
発現ライブラリーは、ブラジルのP、ファルシパルムの
IMTM22株から選択された一般的に入手し得るクロ
ーン7G8のDNAから調製された。
P、ファルシパアルム7G8クローンからのゲノムDN
Aのアリコート10μ9を、35または40%のホルム
アミドを含むam液 (0,2MNaCl、1mZn5O+、30m酢酸ナト
リウム、pH4,6)100μ℃中で50℃にて30分
間ヤエナリのヌクレアーゼ(P−Lバイオケミカル)2
0単位を用いて分解した。続いて、その溶液を次の処理
に移る前に、0.01M  EDTA溶液で4倍に希釈
し、フェノールで抽出し、そしてエタノール沈澱させた
。この処理からDNAを集め、λqt11に連結するた
めの断片源として用いた。そのDNAを一定の条件[T
、マニアチス、E、F、フリツシュ、およびJ。サンブ
ローク著、「分子クローニング:実験室指針」コールド
・スプリング・ハーバ−研究所刊、N、Y、 、198
2年、394頁に記載]の下にクレノー断片(BRL)
で処理し、その平滑末端を有する処理断片にEcoRI
リンカ−(BRL)を連結した。そのDNAを過剰のE
coRIで2回分解し、各分解後セファロース4 B 
JE:詰めた1、5cIR×20CrRのカラム上で遊
離リンカ−から分離した。λQt11は自己結合するが
、EC0RIで分解した。P、ファルシパルムDNA断
片23On9を、調製したλQt11DNA500ng
に供給者の肋める条件下でT4DNAリガーゼ(IBI
)を用いて4℃にて一晩かけて連結させた。連結反応生
成物の半分を、生体外の感染ファージ(プロメガ バイ
オチク)にパッケイジングした。XQa IおよびI 
PTG(イソプロピルチオガラクトシド)を補ったLB
寒天上で生育しているRY1091細胞上でλQtl 
1のβガラクトシダーゼ遺伝子中に介在断片があるかど
うか調べたところ、400000個のファージが検出さ
れた。
そのライブラリーを、150s+のプレート27枚に1
枚のプレート当りプラーク濃度25000として蒔いた
。プラークを移したニトロセル0−スを、R,A、ヤン
グおよびR,W、ディビス。
+jイエンス(S cience >、 222.77
8 (1983)に記載されているように調製した。
第1表 クローニングされたCSタンパク遺伝子を発現している
細菌の溶解物と抗CSタンパクモノクローナル抗体との
反応 抗 原       モノクローナル抗体2E 6.4
2F1.1 4D9.14D11.65G 53λmP
f 1 (2,3ki)” 1.2++1.3  1.
7 1.5 1.9λmPf3(2,3ky’)  1
.3  1.1  1.9 1.4 1.8λmPf5
(1,3kb)  1.1  0.9  1.5 1.
2 1.4λmPf8(1,3kb)  1.2  0
.9  1.6 1.2 1.4λmPfll(2,3
kb)  1.1  0.9  1.6 1.3 1.
4λmPf13(1,3kb)  0.6  0.5 
 0.5 0.7 0.6λmPf15(1,35kb
)  1.1  1.1  〉2.0 1.7  )2
.0λg t 11. IPrGツ博0.5  0.5
  0.4 0.6 0.4λgtll、誘導せず 0
.5  0.4  0.4  0.6  0.4Y 1
089     0.4  0.5  0.3 0.6
 0.3+λmPfは、λ(Jtl 1中f) P 、
 7 p /L/ シt< シムCSタンパク遺伝子。
λgt11に挿入されたP、ファルシパルムDNAの大
きさを括弧内に示す。全ての細菌はIPTGで誘導され
た。
++データは、エリザ(ELISA>法で3回別個に測
定した414niにおける吸光度の平均値として示され
ている。
第1表に掲げられた細菌は、以下のスクリーニング工程
により同定された。5つのハイプリドーマ系腹水を、0
.05%ツイーン20および3%BSA (ウシ血清ア
ルブミン)を含むpH7,5の0.15M  NaC1
,0,05Mトリス緩衝液(TBS>で10000倍に
希釈した。そして、E、Co l iおよびラムダに対
する抗体を除(ために、ニトロセルロースフィルター上
で空気乾燥したλ9t11が感染したRY1090@胞
の濃縮溶解物で何回か吸収した。P、7?ルシバルムラ
イブラリーからのプラークを移したニトロセルロースプ
ラークを、0.3%ツイーン20.3%BSA、5n+
 MOCI2および5/eのDNA5eを含むTB85
00dで91にて30分間洗った。そのプラークを移し
たニトロセルロースを、吸収したモノクローナル抗体で
4℃にて一晩インキユベートした。更に、全ての操作は
室温で実施した。これらの操作の後、移したプラークを
、TBS+0.05%ツイーン20゜TBS+1%トリ
トンx−ioo、およびTBS+0.5%ツイーン20
の各溶液で30分分間法洗浄した。マウスモノクローナ
ル抗体のシグナルは、そのフィルターをウサギの抗マウ
ス■gG(カベル)中で1時間インキュベートすること
によって増幅された。その抗体は、0.05%ツイーン
20および3%BSAを含むTBS中に溶かしたトリト
ンX−500溶液で希釈しておき、腹水液のときのよう
に前もって吸収しておいた。
プラークを移したニトロセルロースに結合した抗体を、
0.05%ツイーン20および1281で標識したタン
パクA(アメラハム)1μC1を含むTBS30−中で
インキュベートした。続いて、洗浄し、オートラジオグ
ラフィーにかけた。
最初のスクリーニングで48時間のオートラジオグラフ
ィー侵、35個の陽性クローンが得られた。17個を8
5amのプレート当り100ないし800の濃度で再ス
クリーニングした。そのクローンの内11個が、2回目
のスクリーニングで陽性プラークを形成した。これらを
、50より少ないのプラークを含む85mのプレートか
ら免疫的スクリーニングを行わずにクローニングした。
11個のクローンの内10個が、スクリーニングにより
免疫的活性を示した。
10個のクローンに挿入された断片は、次の大きさのク
ラスに属す。3個(λmPf1、λmPf3、λmPf
11)は2.3kb、3個(λmPf5、λmPf8、
λmPf13)は2.3kb、λmPf’15は1.3
5kb。
λmPf6は1.Okb、λmPf9は0.5kb、ク
ローンλmPf18は、2つの挿入断片を含むが、それ
以上調べてはいない。クローンλmPf1.3.5.8
.11.13および15の挿入断片は、交差バイブリド
形成する。
λmPf6および9は、交差バイブリド形成しなかった
。このことは、この2つの小さな挿入断片は、5つのモ
ノクローナル抗体の混合物により選択されるが、2.3
kb断片以外のゲノムの一部から由来することを示して
いる。
クローンλmPf5は、ニックトランスレートされたが
、サザン法[E、M、サザン、ジャーナル・オプ・モレ
キュラー・バイオロジー(J。
M of 、 B  iol、 )、 98.503 
(1975)]によりヒトおよびP、ファルシパルムの
Hind  ・■分解物を調べるために用いられた。バ
イブリド形成した単一バンドは、P、ファルシパルム帯
において14kbのところに現われた(データは示さな
い)。このプローブはヒトのDNAとはバイブリド形成
しなかった。
1:、C01i中でのCSタンパクの発λgt11中の
クローンは、E、Co I iのYl 089株にライ
ソゲンとしてして導入された。
ライソゲンを生産するために、バクテリオファージを含
む溶液(10/d)10μ℃を、50μ97dのアンピ
シリンおよび0.2%のマルトースを含む培地中で生育
させたE、 (:、o l ’+のYl 089株(1
011/11) 100tt(lと混合し、ペレットに
し10mMQSOs中に再懸濁させた。
室温にて20分間放置した後、細胞を希釈し50μg/
−のアンピシリンを含むプレート上に蒔いた。そして3
2℃にて生育させた。各コロニーを、42℃にて生育可
能かどうかによって溶原性を調べた。溶原菌を、50μ
g/rdのアンピシリンを゛  含む培地中にて、55
0nlでの吸光度が0.4ないし0.8になるまで生育
させた。培養物を44℃にて20分間軽く振盪した。I
 PTGを最終濃度2mになるように加え、更に1時間
37℃にてffl!した。)1−ジを44℃にて導入し
、βガラクトシダーゼと融合するタンパクの発現を高め
るために培地に加えた。エリザ法にて、DNAが導入さ
れた細菌の溶解物と5種のモノクローナル抗体のそれぞ
れとの反応性を解析した。前記の通り生育させ誘導させ
た培養物50#!i!から細胞を、550 rvで吸光
度0.6となるように、0.2+Ilフツ化フエニルメ
チルスルフオニルを含むpH8,0の150i NaC
l 、50m トリス塩酸緩衝液1.0dに再懸濁させ
た。懸濁物をドライアイスとエタノールの入った浴槽中
で素早く凍結させ、PBSで希釈する前に2回解凍した
。クローンの溶解物をPBS(10IIリン酸ナトリウ
ム、150s NaCl )rl 00倍に希釈した。
71Jコート50μ2をポリ塩化ビニル製のプレート(
ダイナチク・ラボラトリーズ社、バージニア州。
アレキサンドリア)の穴にピペットで加え、室温に保っ
た。約18時間後、穴をPBS中にウシ血清アルブミン
0.1%を加えた溶液(PBS−BSA)で洗い、続い
て1%PBS−BSAで満たし、室温で1時間放置した
。5種のモノクローナル抗体の1つからの腹水50μ2
をPBSで500倍に希釈し、適当な穴に加え、室温で
1時間放置した。これら5種のモノクローナル抗体から
の腹水は、P、ファルシパルムスポロゾイトに対する免
疫蛍光抗体検定(IFA)および周囲スポロゾイト沈1
2 (C8P)反応が陽性であった。
穴を上記の通り洗い、PBSで200倍に希釈したパー
オキシダーゼが結合している抗マウス抗体ヤギ(キルケ
ガ−ドルベリーラボラトリーズ社。
メリーランド州、ゲセルバーグ)を加え、室温で1時間
放置した。各穴をPBS−BS△で洗い、基質150u
夕を加えた。基質は1)H4の0.1Mクエン酸−リン
酸緩衝液1d当り1Rgの2.2−−アジノージ−(3
−エチルベンズチアゾリン スルホン酸)からなってい
る。使用直前に0.003%の過酸化水素を加える。4
14 TImでの吸光度を1時間後タイターチックマル
チスキャンプレイドリーダー(フローラボラトリーズ社
、バージナア州、マクレーン)を使って測定した。
6種のクローンが5種のモノクローナル抗体全てに結合
した(第1表)。クローンλmPf13の吸光度は、上
記の対照はど顕著ではなかった。クローンλmPf9は
、5種のモノクローナル抗体のうちの1種すなわち4D
11.6のみに結合した(データは示さない)。クロー
ンλmPf9は、CSタンパクを含むλmPflとバイ
ブリド形成しなかったく以下参照)ので、このモノクロ
ーナル抗体は、CSタンパクの遺伝子とは無関係な遺伝
子と同定された。λmpf9によって発現されるタンパ
クは、この1種のモノクローナル抗体とエピトープ交差
反応をする。ホープ等は、P、ファルシパルムの表面抗
原と交差反応するP、ファルシパルムの侵入した性に関
係しない赤血球抗原に対するモノクローナル抗体を同定
した。I。
A。ホープ、R,ハル、D、Z、シモンズ等、ネイチt
−(N ature) 、 308.1’91 (19
84)参照。λmPf9が、ホープ等の記載するタンパ
クまたは他の交差反応をするタンパクをコードする遺伝
子を含んでいるとしても、タンパクはまだ決定されてい
ない。
また、エリザ法に使われる溶解物を、5DS−ポリアク
リルアミドゲル(SDS−PAGE)上で電気泳動に掛
け、ニトロセルロース上に電気泳動で染みこませた。各
ライソゲン培養物11dからのベレト化した細胞を、S
DSゲル試料用緩衝液(3%SO8,10%グリセロー
ル、10+nジチオスレイトール、62mトリス−塩酸
、pH6゜8)200μ2に溶解し、95℃にて5分間
加熱した。P、ファルシパルムのスポロゾイトをAn、
フリーボルニ(freeborni )蚊の唾液腺から
単離し、ペレットとして0.2%卵白アルブミンを含む
PBS中にて一80℃で保存した。抗原抽出においては
、新規に調製した抽出Milli液(0,5%N1)4
0.2m PMSF、33μg/−ロイペプシン、33
μg/rdアンチパイン、2μ!?/dBsAを含むP
BS)450μ2を4.5x105スポロゾイトのベレ
ットに加えた。
その混合物を、10分毎に15ないし30秒間激しく振
りながら室温にて1時間インキュベートした。抽出した
スポロゾイトを2分間1300C1で遠心してペレット
化した。その上清を、電気泳動に掛けるためSDSゲル
試料用緩衝液に入れた。
トウビン等の方法[プロシーディング・オブ・ナショナ
ル・アカデミツク・サイエンス(Proc。
N  atl、 A cad、 3 ci 、 ) 、
米国、79.4350(1979)]を改良してウェス
ターン法による解析を実施した。タンパクをレムリーの
方法[ネイチャー (N  ature> 、  27
7.680 (197G)]に基づいて5DS−PAG
により分離した。その際、4.5%重層ゲルおよび8な
いし12%の勾配ゲルを用いた。ゲルをトウビンの緩衝
液200mで30分間2回洗った。5OS=PAGEで
分離したタンパクを、4℃にてN場8ボルト/anで1
4ないし16時間かけて0.22μmのニトロセルロー
スフィルター上に移動させた。ニトロセルロースフィル
ター上で未反応結合部位は、0.05%ツイーン20を
含むPBSに溶かした5%BSAでフィルターを処理し
て遮断した。続いてそのニトロセルロースフィルターを
、0.05%ツイーン20を含むPBSloomで4回
洗った。そのニトロセルロースフィルターを、5つのモ
ノクローナル抗体のプール(2E6.4.2F1.1.
4D9.1,4D11.6および5G5.3)で9o分
間反応させた。モノクローナル抗体のプールは、各抗体
の腹水を0.05%ツイーン20および20%ウシ胎児
血清を含むPBSで1 : 1000000に希釈して
調製した(総腹水の希釈率1 : 20000)。その
ニトロセルロースフィルターを前の通り4回洗い、続い
てマウス抗体に対して調製した125 Iで標識したヒ
ツジ抗血清で処理した。1251で標識したヒツジ抗血
清を、0.05%ツイーン20および20%ウシ胎児血
清を含むPBSで2X10Scpm/fiとなるように
希釈した。そのニトロセルロースフィルターを前の通り
4回洗い、乾燥させた。コダックXAR−2フィルムを
用いて一80℃にてオートラジオグラフィーを実施した
そのニトロセルロースフィルター上のタンパクを、抗ス
ポロゾイトモノクローナル抗体により同定した。λmP
f1.3.5.8.11、および13のタンパクに対す
る抗スポロゾイトモノクローナル抗体は、λmPf13
に対する強度は非常に減少していたものの、分子mMr
  60000157G00および530001510
00の2つの二重線に結合した(データーは示さない)
。挿入DNAをもたないλQt11ベクターには結合し
なかった。モノクローナル抗体は、分子長M、6000
0.53000および51000の位置でスポロゾイト
からのタンパクに結合した。このようにλgtll中で
CSタンパクをコードしている全てのスポロゾイト遺伝
子は、スポロゾイト自身により合成される操作されてい
ないCSタンパク(分子IM、60000)に対して移
動度の小さいタンパクを産生じた。IPTGで誘導する
と、λqtl 1の場合注目すべきことであるが、分子
長M  116000のβガラクトシダーゼが著しく発
現した。λmPf9の場合注目すべきことは、βガラク
トシダーゼに結合した分子IMr131000の融合タ
ンパクが発現した(データーは示さない)。CSタンパ
クタンパク遺伝子をもったクローンは、弱いβガラクト
シダーゼ帯だけを示したが、融合タンパクは見られなか
った(データーは示さない)。更に、βガラクトシダー
ゼに対する抗体は、分子長Mr60000のCSタンパ
クに結合しなかった。このことは、このタンパクがβガ
ラクトシダーゼの断片を含んでいないことを示唆してい
る(データーは示さない)。
λQt11ゲクターは、IPTGを用いた誘導によりβ
ガラクトシダーゼに融合したタンパクとしてのDNA挿
入断片を発現できるように設計されたものである。従っ
て、CSタンパクを発現するどのクローンも融合タンパ
クではないとは予期されていなかった。このことは、λ
mPf1.5.8および15に関して当はまる。という
のもこれらのDNA挿入断片が、それらの転写の方向が
βガラクトシダーゼのそれと反対になるように配向され
ているからであるeStuI、Kpnl、および5tu
I+KpnIを使って決定されたファージDNAの制限
酵素切断地図によれば、挿入部分の非対称3tu工部位
(第1図)は、それぞれの場合左端から18.58kb
のλQt11中のKonI部位から約1,1kbに位置
していることが示された。λmPf1およびλmPf−
15クローン中のコード配列に対してP、ファルシパル
ムDNAの5′末端が、E、Co l i RNAポリ
メラーゼによりプロモーターとして認識される配列を含
むかどうか疑問ではあるが、細菌のリポソームに対する
結合部位は存在していないことは明らかである(第2図
)。λmPf5およびλmpf8クローンは、その遺伝
子に先行する11bDから始まる。従って、これらのク
ローン中のCSタンパクは、終わりに近いラムダのプロ
モーターから発現される可能性がある。同じような現象
は、酵母DNA挿入断片に関してλgt11系で観察さ
れた。■、ゴローおよびJ、C,ワング、セル(Ce 
l l ) 、 11. 1073 <1984)参照
制限酵素切断地図によれば、λmPf13に挿入された
DNA1片はβガラクトシダーゼ遺伝子に対して正しい
方向を向いていることが示唆される。しかし、それはβ
ガラクトシダーゼと融合したタンパクを産生ずるフレー
ム中の1つの331である(第2図)。ウェスターン法
で検出されるようにこのクローンにより産生されるCS
タンパクのレベルが低くかつエリザ法により著しい違い
のあるデーターが得られなかった(第1表)のは、その
構造的観点から理解できる。逆向き接続またはフレイム
挿入の性質をもったクローンから示唆し得ることは、恐
ら<EcoRIのCSタンパクの毒性効果の為に、発現
する融合タンパクの選択が行われている(例えば、正し
い方向にあるλmPf5および8)ということである。
P、フフルシパルムをコードしている遺伝子を含むβm
Pf1中にクローニングされた2、3kbのDNA断片
のヌクレオチド配列を第2図に示す。λmPf1クロー
ンの制限酵素切断地図および配列決定の手法を第1図に
示す。この配列は、78番目のATG開始コドンで始ま
り1316番目のTAG終止コドンで終わる大きな塩基
の読み取り枠を含んでいる。複数の終止コドンは、他の
5つの読み取り枠の中に見出だされる。塩基の読み取り
枠が第7図に示されるようなものであれば、分子1約4
4000ダルトンで421分子のアミノ酸からなるポリ
ペプチドもコードし得るであろう。P、ノウレジのOS
タンパクで観察されたように、5O8−PAGEによる
P、フフルシパルムのOSタンパクの分子長(約600
00)は、推定分子!(44000)とは異なっていた
このタンパクの最も重要な構造上の特徴は、4つのペプ
チドからなる41回の直列反復が存在することである。
最初の繰返し単位はAsn−Ala−Asn−Proで
あり、37回繰返す。
もう一方はAsn−Val−Asp−proであり2.
4.6および22番目に現われる。Ala−AsnがV
al−Aspに変わっているのは、アラニンコドンの2
番目の塩基がCからTに置き代わり、アスパラギンコド
ンの1番目の塩基がAからGに置き代わっている理由に
よる。これらの繰返しをコードしている核酸の塩基配列
は、アミノ酸配列をただ単に一定に保っている訳ではな
い。
41単位を有する繰返し領域は、11の異なったヌクレ
オチド配列から成り立っている。その単位の内18配列
はAATGCAAACCCAである。
反復単位の7配列はこの配列の1つの位置だけが異なっ
ており、12配列は2つの位置が、2配列は3つの位置
が、1配列は4つの位置が、そして1配列は5つの位置
が異なっている。この様な配列の異なりは、ゲノムDN
A内の反復を組換えによる塩基の切断や入替えから守り
安定化させている。タンパクのアミノ末端では、16分
子のアミノ醒の鎖が恐らくシグナル配列を構成している
(第2図)。シグナル配列と反復領域との間には、塩基
性および酸性アミノ酸が存在するために非常に電荷を帯
びた領域が生じる。例えば、66番目から118番目の
アミノ酸の内27分子が電荷を帯びたアミノ酸である。
その繰返し領域に続いて、他の2つの断片が電荷を帯び
たアミノ酸を非常に多く含んでいる。これらの領域は、
324番目から339番目のアミノ酸領域および360
番目から388番目のアミノ酸領域に存在する。それら
の領域は、それぞれ50%および48%の電荷を帯びた
アミノ酸を含む。このタンパクのカルボキシ末端には、
膜内在住タンパクのアンカー配列を表わす21分子の疎
水性アミノ酸が存在する。
ム成ペプチドと抗体との 痴情性 P、ファルシパルムスポロゾイト遺伝子のヌクレオチド
単位が正しい配列であるかどうか最終的な証明をするた
めに、ペプチドを合成した。そのペプチドは、ベックマ
ン990アミノ酸合成機を使って固相法[R,B、メリ
フィールドおよびA。
マーグリン、アニュアル・レビュー・オブ・バイオケミ
ストリー(A  nnu、Rev 、B  1oche
a+ 、)、39,841−866 (197G)]に
より調製した。合成ペプチドを、液体HFにより固体の
支持体から遊離させた[J、P、タム、W、F。
ヒースおよびR,8,メリフィールド、ジャーナル・オ
ブ・アメリカン・ケミカル・ソサイアテイ−(J、 A
 r*、 Chem、 S oci、) 、工15−.
6442 (197G)]。遊離ペプチドを、バイオゲ
ルP−2またはP−4上でゲル濾過により脱塩した。単
離したペプチドの純度を、逆相HPLCおよびアミノ酸
分析機により確めた。また、15残基のペプチドに関し
てはアミノ酸配列を決定した。
続いて、上記のエリザ法を改良して、これらのペプチド
がモノクローナル抗体2F1.1のλmPf1への結合
を阻害するかどうかを調べた。
合成ペプチドに関して、次のような試賎を実施した。p
H7,4(7)0.01M!Jン酸塩、0.15MNa
C1の!I衝液(PBS)で100倍に希釈したλmP
f1の溶解物のアリコート50μβをポリ塩化ビニル製
のプレート(ダイナチク・ラボラトリーズ社、バージニ
ア州、アレキサンドリア)の穴にとベットで加え、−晩
室温で放置した。約18時間後、穴をPBS−0,05
%ツイーン20 (PBS−YW)で4回洗い、PBS
−TW中にウシ血清アルブミン(BSA)0.1%を加
えた溶液で満たし、室温で1時間放置した。蒸溜水に溶
かした合成ペプチドの貯蔵液(5x10−2M>を、P
BS中にB5A1%を溶かした液で10倍に希釈した。
そしてアリコート100μ2を、1.5−の小遠心管中
でセイヨウワサビのペルオキシダーゼに結合させたモノ
クローナル抗体30μ℃と混合し、室温で1時間放置し
た。プレートの穴を空にし、各穴にペプチド−モノクロ
ーナル抗体混合物を入れ、室温で1時間放置し−た。
穴を再び上記の通り洗い、前記のように基質150μ2
を加えた[P、に、ナカネおよびA、カウザオイ、ジャ
ーナル・オブ・ヒストロジカル・サイトケミストリー(
J、 )(ist、 Cytochen+、 ) 。
11、−1084  (1974)]  。
第3図に示された結果から、7,11および15の残基
を有するペプチドは、2F1.1のλmPflへの結合
を著しく阻害することが分る。
15残基のペプチドでは、5x10−’Mの濃度で結合
が明らかに阻害された。7残基のペプチドも、モノクロ
ーナル抗体2F1.1のλmPflと置き変わったスポ
ロゾイト抗原への結合を阻害した。更に、合成ペプチド
は他の4つのモノクローナル抗体のλmPf1への結合
を阻害した。このデーターは、反復単位の配列が正しい
ことを示している。11および15残基を有するペプチ
ドに関して結合の阻害が高まっていることが観察された
が、このことは2次構造の変化に起因すると思われる。
P ファルシパルム  び 、ノ レジのタンパク8の
 同 域 P、ファルシパルムのCSタンパクおよびサルのマラリ
ア病原虫であるP、ノウレジのCSタンパクは、全体的
には同じような構造を有しているが、相同性のある2箇
所だけの短い領域を有している。両タンパクは、次の点
で主要な特徴が同じようである。すなわち、それらはタ
ンパクの中央部分に繰返し領域を有し、アミノ末端にシ
グナル配列として電荷を帯びたアミノ酸がたくさん存在
する多重領域を有し、およびカルボキシル末端に疎水性
のアンカー配列を有する点である。アミノ酸配列の相同
性をコンピューターで解析した<25.にタラプルサイ
ズ1.ウインドウサイズ20、ギャップペナルティ1)
ところ、タンパクのほとんどに渡って配列の相同性が限
定されていることが分った。反復配列から断片における
2種のタンパク間の平均的な相、同性は37%である。
すなわち、102分子のアミノ酸の内37分子が一致し
ていた。12分子のアミノ酸毎にpro1分子およびA
la1分子が入っているので、反復配列の相同性は16
%である。反復配列から後の断片における2種のタンパ
ク間の平均的な相同性は42%である。すなわち、11
9分子のアミノ酸の内50分子が一致していた。これら
のタンパクの2次および3次構造は明らかでないが、1
次構造に差があるにもかかわらずこれらのタンパクには
構造上および機能上の類似性がある。CSタンパクの反
復配列により、免疫活性のあるスポロゾイトのワクチン
を生産することが可能になる。
非常に相同性のある2箇所の領域は、反復領域のどちら
かに見出された。22分子のペプチドに相同領域が入っ
ている場合、3分子のプロリンが入っている箇所は明ら
かであり、および5つの連続したアミノil (Lys
−Leu−Lys−Gln−Pro)は一致する(第2
図および第4図の領域■)。
相同性のある第2の領域(第2図および第4図の領域■
)は、13分子のアミノ酸を含み、そのうち12分子は
一致している。一致していない只1分子のアミノ酸は、
P、ノウレジのアミノ酸配列中の第4番目でセリンがス
レオニンに置き変わっている。この領域には、分子内ル
ープ形成に関してオザキ等cL、s、オザキ、P、スベ
ク、RoS、ヌツセンツワイク等、セル(Celf) 
、 34゜815 (1983)]が初期の頃主張した
2つのシスティン残基を含む。
P、ファルシパルムのCSタンパクをコードしている核
酸の配列の、領域■を除いたP、ノウレジの遺伝子との
相同性にも制限がある。タンパクの領域■をコードして
いる遺伝子の特定の部分において、2箇所だけP、ノウ
レジに相当する配列とは異なる27塩基配列が存在する
。これの一定配列は、他のプラスモディウム種のCSタ
ンパクをコードしている遺伝子をクローニングするため
のプローブとして有益となろう。
P、ファルシパルムとP、ノウレジとの間のアミノ酸の
2つの領域の相同性を考慮してみると、進化の過程で大
きく分離した微生物の塩基配列が保存されているという
ことが言える。以前、霊長類のマラリアは霊長類と並行
して進化してきたとする仮説があった。しかし最近では
、P、ファルシパルムのDNAは鳥および冒歯類のマラ
リアのDNAと類似しているという報告、およびこれら
のDNA構造は霊長類のマラリア[P、ノウレジ、P、
フラツジ(fraoile ) 、P、ビバックス(v
ivax ) 、およびP、シノモルジ(cynomo
lgi ) ]のそれとは異なるという報告がなされて
きた。P。
ファルシパルム、P、ロフラエ(Iophurae)お
よびP、ベルブヘイ(berghei )のDNA塩基
のG+C含量は、P、ノウレジを含めた霊長類のマラリ
アのそれよりも低かった。更に、P、ファルシパルム、
P、07ラエ(l0phUrae)およびP。
ベルブヘイ< berghei >のDNAとバイブリ
ドを形成する遺伝子プローブは、霊長類のマラリアとバ
イブリドを形成しなかった。また、霊長類のマラリアと
バイブリドを形成するプローブは、P。
ファルシパルム、P、ロフラエ(1ophurae)お
よびp、べ/lzlベグ(berghei )のDNA
とバイブリドを形成しなかった。P、ファルシパルムと
P。
ノウレジ間のこの相同領域は、細胞へ侵入するための受
容体のようなタンパクの重要な機能として保存されてい
るのかもしれない。P、ファルシパルムとP、ノウレジ
病原虫双方は、ヒトの肝臓に感染し得るということに注
目すべきである。
タンパク間でエピトープを共有してしまうという潜在的
な問題があるにも係わらず、かなりの数の事実がスポロ
ゾイト遺伝子がクローニングされてきたということを示
している。先ず初めにP。
ファルシパルムのCSタンパクとP、ノウレジのCSタ
ンパク間には甚だしい類似性がある。双方の大きさは、
P、ファルシパルムおよびP、ノウレジの計算分子号が
それぞれ44426および36792であるようにほぼ
同じである。また双方には、シグナル配列、電荷を帯び
た領域、タンパクの中央に存在する反復ペプチドの領域
、およびアンカー配列を含む類似した領域がある。第2
には、2種のタンパク間にはアミノ酸の配列の相同領域
が2つある(第4図)。第3には、P、ファルシパルム
病原虫の表面抗原と反応する5種のモノクローナル抗体
は、細菌の中で合成されたタンパクを認識する。λmP
f9クローンからの交差反応性タンパクのみが、これら
のモノクローナル抗体の1種と反応する。第4には、5
DS−PAGEによると、細菌の中で合成されたタンパ
クの大きさはP。ファルシパルム病原虫から得られるタ
ンパクのそれとほぼ同じであった。第5には、反復配列
を有する合成ペプチドは、エリザ法においてモノクロー
ナル抗体のスポロゾイトタンパクへの結合を阻害した。
この遺伝子は、シグナル配列、電荷を帯びた領域、4分
子のアミノ酸からなる単位(反復)が41箇所現われる
中央の領域、シスチンのループ、およびアンカー配列か
ら成立つ412分子のアミノ酸からなるタンパクをコー
ドしている。中央領域の反復配列の37箇所は同一であ
り(Asn−Ala−Asn−Pro)、4箇所の配列
はAsn−Va I−Asp−Proである。
CSタンパクに類似している一連の抗原は、今日まで研
究されてきたプラスモデイウムの全ての種のスポロゾイ
ト上に見出だされる。CSタンパりのモノクローナル抗
体は、生体に防御力を付与し、生体外ではスポロゾイト
の感染力を中和する。
A、H,コクレーン、F、サントロ、■、ヌツセンワイ
ツ等、ブOシーディング・オブ・ナショナル・アカデミ
ツク・サイエンス(P roc、 N atl。
A cad、 3 ci 、 )米国、79.5651
 (1982)参照。
モノクローナル抗体は、霊長類のマラリアの種間で交差
反応を引起こすことがあるが、免疫能を仲介する抗体は
種特異性を有するようであり、P。
ノウレジの場合防御力をもったモノクローナル抗体は反
復構造のエピトープを標的としている。1つ以上のエピ
トープを必要とする検定においてモノクローナル抗体は
スポロゾイトと反応するというデータや知見から、ザバ
ラ等によりCSタンパクに対するモノクローナル抗体を
反復エピトープを有する免疫活性領域と反応させる方法
が開発された。この仮説は、P、ファルシパルムのCS
タンパクに対する5種のモノクローナル抗体がタンパク
中の反復単位(Asn−A l a−Asn−pro)
を標的としている点から確固としたものになった。
進化の途上2つの異なった様式で分離していったマラリ
ア病原虫(P、)1ルシバルムおとびP。
ノウレジ)のDNA配列の領域■が実に良く相同してい
ることが暗示するものは、スポロゾイトが病原虫の肝臓
への侵入に対して受容体としての濃能もっためにその塩
基配列が保存されてきたということである。この領域が
ヒトマラリアの中で保存され、免疫系にざらされるなら
ば、P、ファルシパルムのこの領域で免疫することはヒ
トマラリアの他の種に対しても抵抗力を付与し得るであ
ろう。もしこの相同領域が病原虫の肝臓への侵入に対し
て受容体としての意味をもつならば、マラリア病原虫の
この領域の塩基配列は極端な変化をし得ないであろう。
以上、この発明を図面を参照しつつ説明したが。
第1図に示される制限酵素による切断部位は、塩基配列
から決定され、次の制限酵素の分解により確められた。
AはAVa■、ACはACCI、Bは3stn工、Dは
[)ra■、DdはDdeI、FはFokI、NはNd
eI、RはRsaI、Sは5tuI、TはTthl[、
TqはTaq I、XはXhO■を示す。矢印は、決定
された塩基配列の開始点、方向および範囲を示す。CS
タンパクをコードしている領域は、太い線で示されてい
る。
第2図には、λmPfI中におけるCSタンパクの遺伝
子に対するヌクレオチド配列が示されている。λmPf
1km挿入したEcoRIのDNA断片は、pucs中
にサブクローニングされ、塩基配列が決定された。二重
鎖DNA配列に関して、CSタンパクをコードしている
領域の100%が決定され、近接領域の7G%が決定さ
れた。クローンλmPf5、λmpf8、λmPf13
およびλmPf15の挿入部分もまたpUcB中にサブ
クローニングされ、末端の配列が決定された。
CSタンパクをコードしている領域の5′末端の最初の
塩基を、矢印の右側に示す。挿入断片の両末端に結合し
ているEC0RIリンカ−(GGAATTCC)は、配
列の一部として示していない。CSタンパクの推定され
たアミノ酸配列を、ヌクレオチド配列の下に示す。P、
ノウレジのCSタンパクに相同のタンパク領域を、領域
IJ5よび領域■と記した。反復単位に下線を敷き、変
異したアミノ酸を線で囲った。配列中のアンバー末端コ
ドンに星印を付した。また、第3図には。
最もよくみられる反復アミノ酸配列の伸長している長さ
を含む合成ペプチドが調製され、Y1089中で増殖し
ているλmPf1の溶解物に対する、2F1.1の結合
を阻害するために利用された。
データは、3回の平均上SEとして表わされている。試
験に用いられた合成配列は、Asn−Pro−Asn−
A I a ()、 Pro−Asn−A l a−Asn−Pro−Asn
−A l a (0−0) 、Pro−Asn−A l
 a−Asn−Pro−Asn−A l a−Asn−
Pro−Asn−A l a(△□Δ) 、 Pro−
Asn−A I a −八5n−Pro−Asn−A 
I a−Asn−Pro−Asn−A I a−Asn
−Pro−A S n −A l a (X −X )
 、および10分子のアミノ酸からなる無関係のペプチ
ド(・□・)であった。
また、第4図において、領域工は、P、ファルシパルム
のタンパクの反復部分にアミノ酸2分子が付いて終わっ
ている。P、ノウレジにおいては、この領域の最後の3
分子のアミノ酸は、タンパクの反復配列部分の一部であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、制限醪素切断図およびクローンλmPf1の
塩基配列決定における手法を示す図、第2図はP、ファ
ルシパルムのCSタンパクの遺伝子に対するヌクレオチ
ド配列を示す図、第3図は、最もよくみられる反復アミ
ノ酸配列の合成ペプチドによる、抗OSタンパクモノク
ローナル抗体(2F1.1)結合の阻害を表わすデータ
を示すグラフ図、第4図は、P、ファルシパルムおよび
P、ノウレジのCSタンパク間の相同fRtjItを表
わす式を示す図。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 図ココ°の1、−0.、−二一−1ご二乙)−γ A4為i市 ! : 無  為 、。   4Si a  3           値  繻−り    
      <  鴫 )11   憇           為  為(j(
IJ   り ! e      カ 、 ム  自−IJIIJ 謬  :l           −&+      
             ロー−yH−− シ シ     ご ご −@           O・ ご 4″

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)単独でまたは担体分子と結合されたときヒトに免
    疫反応を誘導し得る、マラリア病原虫と交差反応しマラ
    リア病原虫による感染に対して抵抗性を示す実質的に精
    製された免疫的に活性な合成ペプチドであって、該ペプ
    チドがAsn−X−T−Pro(XはAraまたはVa
    lおよびYはAsnまたはAsp)で表わされるアミノ
    酸配列の少なくとも2回の連続的繰返し単位を含むこと
    を特徴とする免疫的活性ペプチド。
  2. (2)前記繰返し単位が前記ペプチドの少なくとも10
    %を構成する特許請求の範囲第1項記載のペプチド。
  3. (3)前記ペプチドが前記配列の1000回以下の繰返
    し単位を含む特許請求の範囲第2項記載のペプチド。
  4. (4)前記繰返し単位が前記ペプチドの少なくとも40
    %を構成する特許請求の範囲第3項記載のペプチド。
  5. (5)前記ペプチドがアミノ酸配列A−B−A−B−A
    −B−(A)_1_5−B−(A)_2_0(AはAs
    n−Ala−Asn−Proを示し、およびBはAsn
    −Val−Asp−Proを示す)特許請求の範囲第4
    項記載のペプチド。
  6. (6)前記アミノ酸配列に、アミノ酸配列式Thr−G
    lu−Trp−Z−Pro−Cys−Ser−Val−
    Thr−Cys−Gly−Asn−Gly(ここで、Z
    はSerまたはThr)を含むペプチド断片が続き、ま
    たはアミノ酸配列式Lys−Pro−S−T−S−Ly
    s−Leu−Lys−Gln−Pro−U−V−Gly
    −W−Pro(ここで、SはLysまたはAsn、Tは
    HisまたはGlu、UはGlyまたはAsn)VはA
    spまたはGlu、およびWはAsnまたはGlnを示
    す)を含むペプチド断片が先行する特許請求の範囲第5
    項記載のペプチド。
  7. (7)前記ペプチドが、アミノ酸配列 【アミノ酸配列があります】 の範囲第6項記載のペプチド。
  8. (8)マラリア病原虫と交差反応しマラリア病原虫によ
    る感染に対して抵抗性を示す実質的に精製された免疫的
    に活性な合成ペプチドであって、アミノ酸配列式【アミ
    ノ酸配列があります】(ここで、ZはSerまたはTh
    r)、またはアミノ酸配列式【アミノ酸配列があります
    】(ここで、SはLysまたはAsn、TはHisまた
    はGlu、UはGlyまたはAsn、VはAspまたは
    Glu、およびWはAsnまたはGlnを示す)を含む
    ことを特徴とする免疫的活性ペプチド。
  9. (9)前記アミノ酸配列が、前記ペプチドの少なくとも
    10%を構成する特許請求の範囲第8項記載のペプチド
  10. (10)前記ペプチドが、前記2つのアミノ酸配列の一
    方かまたは両方から実質的に成る特許請求の範囲第9項
    記載のペプチド。
  11. (11)前記アミノ酸配列式が 【アミノ酸配列があります】 である特許請求の範囲第9項記載のペプチド。
  12. (12)ZがSerである許請求の範囲第11項記載の
    ペプチド。
  13. (13)単独でまたは担体分子と結合されたときヒトに
    免疫反応を誘導し得る、マラリア病原虫と交差反応しマ
    ラリア病原虫による感染に対して抵抗性を示す実質的に
    精製された免疫的に活性な合成ペプチドであって、前記
    ペプチドがAsn−X−T−Pro(ここで、XはAr
    aまたはValおよびYはAsnまたはAsp)で表わ
    されるアミノ酸配列の少なくとも2回の連続的繰返し単
    位を含む免疫的活性ペプチドと、これを結合した免疫原
    性を有する担体とこらなる抗マラリア免疫原性刺激剤。
  14. (14)前記担体が、該担体のカルボキシル基またはア
    ミノ基と前記ペプチドのアミノ基またはカルボキシル基
    との間で形成されるアミド結合により、または該担体の
    カルボキシル基または水酸基と前記ペプチドの水酸基ま
    たはカルボキシル基間で形成されるエステル結合により
    、前記ペプチドに結合されている特許請求の範囲第13
    項記載の刺激剤。
  15. (15)前記担体が、タンパクまたは多糖である特許請
    求の範囲第13項記載の刺激剤。
  16. (16)前記担体の分子長が、10000ないし100
    0000である特許請求の範囲第15項記載の刺激剤。
  17. (17)前記担体が、1ないし100000分子の前記
    ペプチドを結合している特許請求の範囲第15項記載の
    刺激剤。
  18. (18)前記担体が、両性タンパクであり、前記ペプチ
    ドが該タンパクの親水性部分に結合している特許請求の
    範囲第15項記載の刺激剤。
  19. (19)前記担体が、細菌細胞またはリポソームである
    特許請求の範囲第13項記載の刺激剤。
  20. (20)前記担体が、10^5ないし10^1^5分子
    の前記ペプチドを結合している特許請求の範囲第19項
    記載の刺激剤。
  21. (21)マラリア病原虫と交差反応しマラリア病原虫に
    よる感染に対して抵抗性を示す実質的に精製された免疫
    的に活性な合成ペプチドであって、アミノ酸配列式【ア
    ミノ酸配列があります】(ここで、ZはSerまたはT
    hr)、またはアミノ酸配列式【アミノ酸配列がありま
    す】(ここで、SはLySまたはAsn、TはHisま
    たはGlu、UはGlyまたはAsn、VはAspまた
    はGlu、およびWはAsnまたはGlnを示す)を含
    む免疫的活性ペプチドとこれと結合した免疫原性を有す
    る担体とからなる抗マラリア免疫原性刺激剤。
  22. (22)単独でまたは担体分子と結合されたときヒトに
    免疫反応を誘導し得る、マラリア病原虫と交差反応しマ
    ラリア病原虫による感染に対して抵抗性を示す実質的に
    精製された免疫的に活性な合成ペプチドであって、該ペ
    プチドがAsn−X−T−Pro(ここで、XはAra
    またはValおよびYはAsnまたはAsp)で表わさ
    れるアミノ酸配列の少なくとも2回の連続的繰返し単位
    を含む免疫的活性ペプチドをコードする実質的に純粋な
    DNA配列。
  23. (23)単独でまたは担体分子と結合されたときヒトに
    免疫反応を誘導し得る、マラリア病原虫と交差反応しマ
    ラリア病原虫による感染に対して抵抗性を示す実質的に
    精製された免疫的に活性な合成ペプチドであって、該ペ
    プチドがAsn−X−T−Pro(XはAraまたはV
    alおよびYはAsnまたはAsp)で表わされるアミ
    ノ酸配列の少なくとも2回の連続的繰返し単位を含む免
    疫的活性ペプチドをコードする実質的に純粋なDNA配
    列を含む組換えDNAクローニングベクター。
  24. (24)前記ベクターが、細菌の若しくは酵母のプラス
    ミドまたはバクテリオファージである特許請求の範囲第
    23項記載クローニングベクター。
  25. (25)前記ベクタ−が、λgt11である特許請求の
    範囲第24項記載クローニングベクター。
  26. (26)単独でまたは担体分子と結合されたときヒトに
    免疫反応を誘導し得る、マラリア病原虫と交差反応しマ
    ラリア病原虫による感染に対して抵抗性を示す実質的に
    精製された免疫的に活性な合成ペプチドであり、該ペプ
    チドがAsn−X−T−Pro(ここで、XはAraま
    たはValおよびYはAsnまたはAsp)で表わされ
    るアミノ酸配列の少なくとも2回の連続的繰返し単位を
    含む免疫的活性ペプチドをコードする実質的に純粋なD
    NA配列を有する単細胞微生物であって、該DNA配列
    が人工的に該微生物に取込まれ、該微生物はマラリア病
    原虫と交差反応しマラリア病原虫による感染に対して抵
    抗性を示す免疫的に活性な合成ペプチドを発現し得るも
    のである単細胞微生物。
  27. (27)前記微生物が、ATCC 39738、ATC
    C 39739、ATCC 39740、ATCC 3
    9741、ATCC 39742、ATCC 3974
    3、またはATCC39744由来の特許請求の範囲第
    26項記載の微生物。
  28. (28)マラリア病原虫と交差反応しマラリア病原虫に
    よる感染に対して抵抗性を示す実質的に精製された免疫
    的に活性な合成ペプチドであって、アミノ酸配列式【ア
    ミノ酸配列があります】(ここで、ZはSerまたはT
    hr)、またはアミノ酸配列式【アミノ酸配列がありま
    す】(ここで、SはLysまたはAsn、TはHisま
    たはGlu、UはGlyまたはAsn、VはAspまた
    はGlu、およびWはAsnまたはGlnを示す)を含
    む免疫的活性ペプチドをコードする実質的に純粋なDN
    A配列。
  29. (29)マラリア病原虫と交差反応しマラリア病原虫に
    よる感染に対して抵抗性を示す実質的に精製された免疫
    的に活性な合成ペプチドであって、アミノ酸配列式【ア
    ミノ酸配列があります】(ここで、ZはSerまたはT
    hr)、またはアミノ酸配列式【アミノ酸配列がありま
    す】(ここで、SはLysまたはAsn、TはHisま
    たはGlu、UはGlyまたはAsn、VはAspまた
    はGlu、およびWはAsnまたはGlnを示す)を含
    む免疫的活性ペプチドをコードする実質的に純粋なDN
    A配列を含む組換えDNAクローニングベクター。
  30. (30)前記ベクターが、細菌の若しくは酵母のプラス
    ミドまたはバクテリオファージである特許請求の範囲第
    29項記載クローニングベクター。
  31. (31)前記ベクターが、λgt11である特許請求の
    範囲第30項記載クローニングベクター。
  32. (32)マラリア病原虫と交差反応しマラリア病原虫に
    よる感染に対して抵抗性を示す実質的に精製された免疫
    的に活性な合成ペプチドであって、アミノ酸配列式【ア
    ミノ酸配列があります】(ここで、ZはSerまたはT
    hr)、またはアミノ酸配列式【アミノ酸配列がありま
    す】(ここで、SはLysまたはAsn、TはHisま
    たはGlu、UはGlyまたはAsn、VはASPまた
    はGlu、およびWはAsnまたはGlnを示す)を含
    む免疫的活性ペプチドをコードする実質的に純粋なDN
    A配列を含む微生物であり、該DNA配列が人工的に該
    微生物に取込まれ、該微生物はマラリア病原虫と交差反
    応しマラリア病原虫による感染に対して抵抗性を示す免
    疫的に活性な合成ペプチドを発現し得るものである単細
    胞微生物。
  33. (33)前記微生物が、ATCC 39738、ATC
    C 39739、ATCC 39740、ATCC 3
    9741、ATCC 39742、ATCC 3974
    3、またはATCC 39744由来の特許請求の範囲
    第32項記載の微生物。
  34. (34)49.2F1.1と同定された特徴を有するハ
    イブリドーマ細胞系。
  35. (35)49.2F1.1と同定された特徴を有するハ
    イブリドーマ細胞系により産生されたモノクローナル抗
    体。
  36. (36)プラスモディウム ファルシバルム株7G8の
    生物学的に純粋な培養物。
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