JPS61143130A - 通風性シ−トの補修用シ−ト - Google Patents

通風性シ−トの補修用シ−ト

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JPS61143130A
JPS61143130A JP26374584A JP26374584A JPS61143130A JP S61143130 A JPS61143130 A JP S61143130A JP 26374584 A JP26374584 A JP 26374584A JP 26374584 A JP26374584 A JP 26374584A JP S61143130 A JPS61143130 A JP S61143130A
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大林 勉
増淵 勇策
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 土木建築用通風性シートの補修用に用いられるものであ
る。
従来の技術 従来通風性のある農林土木建築用シートとして、防風ネ
ットや養生ネットなどが知られており、例えば、熱縫合
可能な通風性シートとしては、特開昭58−57934
号、特開昭58−179640号或は特開昭58−18
0666号などに開示されている。これらの通風性シー
トは、通風性が良好で取扱いが容易であシ、風圧による
事故力を少いなどの長所が知られている。しかし、これ
らの通風性シートは、粗目であるため裂断などを生じた
場合、これを補修することが困難であり、好ましい補修
用シートの提供が強く望まれていた。
このような補修用シートとしては、通風性シートと同一
のシートを使用し、これを接着剤を用いて通風性シート
の補修を要する部分に接着する方法も考えられるが、こ
のとき、補修用シートへの接着剤塗布操作が困難である
こと、および、補修操作間に補修用シートが変形、糸条
のスリップなどをおこしやすいことなどの問題がある。
一方防水重布の補修用防水シートとしては、編織物を基
布として含み、その少くとも1面に防水剤処理を施し、
かつ1面に粘着剤層を形成した補修用シートが開発され
ていた。
例えば実公昭55−9621号には、防水生地布の裏面
に厚い粘着剤層を形成し、この粘着剤層上にハトロン紙
又はツヤラフイン紙などの離型紙を付着させた帆布、シ
ート等の補修用防水シートが開示されている。
また、実開昭56−108528号には合成繊維基布の
表裏両面上に軟質樹脂防水層を形成し、その裏面に粘着
剤を厚く塗布し、この粘着剤層上にハトロン紙又はパラ
フィン紙、又は樹脂製セノやレータ−を付着した、帆布
・シート等の補修用防水シートが開示されている。
上記のような、補修用防水シートは、それを貯蔵・保管
するとき、粘着剤層の粘着を防止するために離型紙など
のセ/4’レータ−を用いる必要があった。この離型紙
は、もともと、補修には不要なものである。更に、離型
紙の使用は補修用シートのコストを引き上げ、かつその
厚さや重さを大きくして貯蔵や取り扱い上の不便を生じ
ていた。
また、上記のような従来の補修用防水シートを用いると
き、補修操作の前に、先ず補修用防水シートから離型紙
又は七ノ4レータ−を引き剥がす操作が必要であシ、か
つ引き剥がされた離型紙又は七ノ4レータ−を棄却又は
焼却するなどの処理も必 要であるという不便があった
上述のような粘着剤層を有する補修用シートを用いて通
風性シートの補修を行う場合、補修用シートにか−った
荷重によってシートにクリープを生じやすく、接着強度
が不十分な場合もあった。
発明が解決しようとする問題点 粗目の通風性シートを補修するに当シ、変形や糸条のス
リップなどを生ずることがなく、粗目の通風性シートを
容易に補修することのできる補修用シートを提供する。
上記問題点を解消するための本発明の補修用シートは、 少くとも、それぞれ互に糸間間隙をおいて平行に配列さ
れた経糸と、緯糸とを含む糸条によって構成され、かつ
前記糸条が熱可塑性重合体によって被覆された、又は被
覆されていない粗目織物状基布からなる粗目シートと、 この粗目シートの片面又は両面上に貼着固定された可撓
性重合体フィルム層と、 前記粗目シートの、前記フィルム層が貼着されていない
表面、および、前記フィルム層表面のいづれか1表面上
に形成され、かつホットメルト型接着剤からなる接着剤
層と、 を有するものである。
上記粗目シートを構成している糸条は、との糸条の融点
又は熱分解温度よりも少くとも5℃低い融点を有する熱
可塑性重合体の層により被覆され。
かつそれら相互の交差点において、前記重合体被覆層に
よって互に結着されている複合糸条であることが好まし
い。
更に、基布内糸条は、粗目シートの平面に平行な扁平断
面形状を有していることが好ましい。このような糸条の
扁平断面形状は、補修用シートの接着有効面積を大きく
し、強力な補膠接着を可能とする。
本発明の補修用シートの1実施態様は、第1図に説明的
に示されているように、多数の糸条からなる粗目シート
層21と、その1面上に貼着固定された可撓性重合体フ
ィルム層22と、粗目シートの反対面上に形成されたホ
ットメルト型接着剤層24とからなる補修用シート25
である。フィルム層22は多数の透孔23を有していて
もよい。
本発明の補修用シートの他の実施態様は、第2図に説明
的に示されているように、多数の糸条からなる粗目シー
ト層21と、その1面上に貼着固定されたフィルム層2
2と、このフィルム層22の上に形成されたホットメル
ト型接着剤層24&とから構成された補修用シート26
である。フィルム層22とホットメルト型接着剤層24
&とには、これらを連通ずる多数の透孔23mが形成さ
れていてもよい。
本発明の補修用シートの更に他の実施態様は、第3図に
説明的に示されているように、粗目シート層21と、そ
の両面上に形成されたフィルム層22mおよび22bと
、これらのうちのいづれか一層、第3図においては、フ
ィルム層22a上に形成されたホットメルト型接着剤層
24&とから構成された補修用シート27である。フィ
ルム層22aとホットメルト型接着剤層24mとには、
これらを連通ずる多数の透孔23mが形成されていても
よい。また、フィルム層22bにも多数の透孔23が形
成されていてもよい。
本発明の補修用シートに用いられる粗目、&吻状基布を
構成している糸条には格別の限定はないが、例えば融点
を示さないセルロース繊維、例えば、木綿、麻、レーヨ
ン、およびキュプラ、高融点の無機繊維、例えば、ガラ
ス繊維、および金属繊維、比較的高い融点を有する合成
繊維、例えば?リエステル繊維、および/ IJアミド
繊維、或いは、融点を示さない合成横維、例えばビニロ
ン(水不溶性化されたIリビニルアルコール)*維など
、或いはこれらの2種以上の混用物からなるものなどが
用いられる。糸条の形状には、格別の限定はなく、紡M
糸、モノフィラメントヤーン、マルチフィラメントヤー
ン、スプリットヤーン、テープヤーンなどのいずれであ
ってもよい。
これらの糸条のなかに、本発明に有用な基布の経糸およ
び緯糸としては、100〜5000デニールのぼりエチ
レンテレフタレートマルチフィラメントヤーン(融点=
約260℃)およびビニロンマルチフィラメントヤーン
(約220〜230℃で熱分解)がすぐれた強度を有し
ていて層も好ましい。
本発明の基布に用いられる織物状布帛の組織にも、格別
の限定はないけれども1例えば、第4A図に示されてい
るような経糸1と緯糸2とからなる平織、第4B図に示
されているような緯糸3を2本の経糸4aおよび4bで
からみながら連結している、もじり織、或は、第5図に
示されているように、互に平行な緯糸5からなる層の上
に互に平行な経糸6の層が、経糸の方向と緯糸の方向と
が直交するように重ね合わされておシこれら経糸6と緯
糸5とがからみ糸7により結びつけられている、からみ
織などが好ましい。
本発明に用いられる基布は粗目のものであって、経糸お
よび緯糸は、それぞれ平行に隣シ合っている糸条との間
に、約0.5〜約15mの間隙を形成していることが好
ましく、との糸条間間隙は1.0〜Lowであることが
更に好ましい。
すなわち、経糸および緯糸の間に形成される間隙空間の
面積は約0,25〜225m2であることが好ましく、
1〜100s+s+であることが更に好ましい。
一般に、本発明に用いられる基布は40−5001/m
’の目付を有することが好ましい。
粗目シートを構成する基布は、熱可塑性重合体によ)被
覆されていてもよいし、被覆されていなくてもよい。
本発明に用いられる基布を構成する糸条は、との糸条の
融点又は熱分解温度よりも、少くとも5℃、好ましくは
10ないし20℃、低い融点を有する重合体被覆層によ
りm覆され、かつこれら糸条は、それらの交差点におい
て前記重合体被覆層によって互に包み込まれて一体的に
接着されている複合糸条であることが好ましい。重合体
被覆層の融点と、糸条の融点又は熱分解温度との差が5
℃よりも小さいときは加熱押圧工程、高周波又は熱縫合
などの際に糸条の収縮、溶融、劣化等を惹起することが
ある。
上記被覆層用重合体としては一般に100〜250℃の
融点を有する熱可塑性重合体、例えば−9塩化ビニル、
ポリウレタン又はエチレン−酢−酸ビニル共重合体など
が用いられる。
前記糸条は、粗目シートの平面に平行に扁平な断面形状
を有していることが好ましい。この扁平な断面形状は、
例えば重合体被覆層によジ被覆された糸条からなる粗目
シートに加熱プレスを施すことによって得られるが、糸
条は、この高温加熱プレスにより劣化しないものである
ことが望ましい。
重合体被覆層の重量には、・格別の限定はないが、一般
に基布重量に対し20係以上であることが好ましく、7
0〜200係であることが更に好ましい。本発明の通風
性シートが、発泡重合体被覆層を含む場合、重合体被覆
層の重量は、基布重量に対して20〜3011程度であ
ってもよい。
上述のような重合体被覆層を形成するには、基布を、重
合体を含有する溶液又はエマルジョン中に浸漬し、これ
を所望の程度に絞り、乾燥し、必要に応じ、熱処理すれ
ばよい。重合体溶液又はエマルジョンを基布に含浸させ
るには、上記の他に、スプレー法、コーティング法、或
は、ブラシフグ法などを用いてもよい。また、上記重合
体溶液又はエマルジョンは、当該重合体以外に、難燃化
剤(例えば三酸化アンチモニー)、着色顔料、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、発泡剤、その他の添加剤を含んでい
てもよい。
本発明の補修用シートにおいて、第6図および第7図に
示されているように、互に交差する複合糸条IAおよび
2Aは、それぞれ重合体被覆層IILを有し、かつシー
ト平面に平行な方向に扁平化された断面形状を有してい
る。このように重合体層被覆複合糸条を扁平化するには
、前記の工程にょシ重合体被覆層を糸条上に形成したの
みでも得られるが、その後、得られた重合体被覆シート
にプレスエンボス又はカレンダーなどの抑圧処理を施せ
ば更によい。前記押圧処理は、平面プレス機又はプレス
(カレンダー)ロールを用いて行うことができる。押圧
処理とともにシートに加熱を施してもよい。このような
加熱のために、プレス機又はプレスロールの前に加熱装
置を配置するか、或°はプレス板、又はプレスロールに
加熱装置を組み込んでもよい。このとき、加熱温度およ
びプレス圧力は被覆に用いられる重合体、および糸条を
構成する物質の種類および所望の扁平化の程度などによ
って異るが、プレスロールを用いるS合、一般に20〜
150℃、好ましくは50〜130℃の温度および0.
1〜50 kg/cwr 、好ましくは1.0〜20ψ
への範囲内にあることが好ましい。勿論、加熱を伴わな
い常温押圧もしばしば実用されている。
本発明の補修用シート上に形成される重合体被覆層は発
泡重合体よシなる多孔質層であってもよい。その場合、
気泡は連通していても独立でも又両者の混合であっても
よい。このような多孔質重合体被覆層は通風性シートを
軽量化し、柔軟屈曲性を高め、重厚感を与えることがで
きるだけでなく、押圧処理による糸条の扁平化も容易に
なる。
従って同一重量の重合体を糸条に被覆した場合、被覆さ
れた糸条の見掛は太さは著るしく大きくなる。
扁平な断面を有する糸条は、2本以上の糸を引揃えたも
のであってもよく、更にそれに重合体被覆層を形成した
ものであってもよい。
糸条の扁平化の程度は、所望に応じ任意に設定すること
ができる。第8図において、複合糸条2人の扁平断面形
状において、そのシート平面に平行な方向における長さ
くtl )と、シート平面に直角な方向における長さく
tll)との比が1.3:1〜7:1の範囲内にあるこ
とが好ましく、この範囲内で11 :1.≧2=12〜
1あることが更に好ましい。
上記のように、糸条が扁平な断面形状を有している場合
、本発明の補修用シートは適度の柔軟性と屈曲性、およ
び増大した被覆性と、減少した嵩高性とを有し、かつ、
重合体被覆が施されている場合は、糸条の交差点におけ
る接着強度が高く、従って取扱いが容易であシ、しかも
糸条相互のスリップがなく、実用上十分な強度と耐久性
を有している。
上述のように、扁平断面形状を有する重合体層被覆複合
糸条を得るためには、基布の糸条がその断面形状を容易
に変形して扁平化しやすいものであることが望ましい。
従って、糸条としては比較的撚り数の小さな所謂せ撚糸
が好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない
。無撚フィラメント糸も使用可能であるが、これは取扱
いが容易でなく、また製織も難かしいのであまシ好まし
くはない。
いずれにせよ、基布内糸東を被覆している熱可塑性重合
体を変形固定化し、それによって複合糸条を扁平化しこ
の形状に固定化することが好ましい。
重合体被覆された、又は、されていないシートに抑圧処
理を施すとき、プレス押圧面、又は、カレンダーロール
周面ば、平滑なものであってもよいし、或は所望の規則
的又は不規則な微細な凹凸を有するものであってもよい
。前者の場合、得られる粗目シートの各複合糸条の重合
体被覆層の表面は平滑であり、後者の場合、各複合糸条
の重合体被覆層の表面に所望形状、模様の微細凹凸が形
成される。粗目シートの片面のみが平滑で他面に微細凹
凸が形成されていてもよいし、両面に形成された微細凹
凸の形状、模様が互に異なっていてもよい。上記の微細
凹凸を糸条に賦与するととによって単に美観や光沢を適
度に調節するのみならず、このような粗目シートから得
られた補修用シートの屈曲を容易にし、補修用シートの
柔軟性および取扱い性を助長することができる。上記の
ような目的による微細凹凸賦与は、通気性シート補修用
シートの分野では全く新規なことである。
上記微細凹凸表面は、フィルムおよびホットメルト型接
着剤層との接着性を向上させる効果がある。
本発明の補修用シートにおいて、前述のような粗目シー
トの少くとも1面上に可撓性重合体フィルムが貼着され
一体化されている。フィルムは、融着法により、或は接
着剤を用いる方法など、通常の方法によって粗目シート
に接着されていてもよいが、粗目シートの糸条が重合体
被覆層を有する場合は、この重合体被覆層によって、フ
ィルムが粗目シートに接着されていてもよい。
本発明に用いられる可撓性重合体フィルムの種類に格別
の限定はなく、セロフテンなどの再生セルロース、或は
セルロースエステルa、例、tば酢酸セルロースからな
るフィルムであってもよい。
しかしフィルムは、耐水性および耐候性のすぐれたもの
であることが好ましく、このようなフィルムの例として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(/リエチレンテレ
フタレート)、?リアミド(ナイロン6、ナイロン66
、ナイロン11、ナイロン12)、ポリウレタン、Iリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ
スチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
エチルアクリレート共重合体、アクリル樹脂、弗素樹脂
、およびアイオノマー樹脂、などのフィルム、ビニロン
フィルム、およヒホバールフィルムなどがある。
特に、ホットメルト型接着剤層が、フィルム上に形成さ
れる場合は、補修後の補修シートの接着強度を長期にわ
たって維持するためには、フィルムは上記の耐水性およ
び耐候性のすぐれた重合体からなるものであることが好
ましい。
夏ンJ、Tづ[≧゛白 本発明に用いられるフィルムは0.05〜1−の厚さを
有していることが好ましく、また透明であることが好ま
しいが任意の色に着色されていてもよい。透明フィルム
を用いると粗目シートの模様をそのまま透視することが
できる。この場合、補修部分の違和感を少くすることが
できる。
本発明に用いられるフィルムは、多数の透孔な有し、そ
れ自身通風性を有するものであることが好ましい。透孔
の大きさ、密度等については格別の限定はない。しかし
、通風効果、補修操作や補修効果を勘案すると、透孔は
1個当り0.25〜22.5m+2の面積を有し、透孔
の合計面積は、フィルムの全面積に対し10チ〜90チ
の範囲内にあることが好ましい。
本発明の補修用シートに用いられるホットメルト型(熱
融着型)接着剤は、カル?ン酸、戒はシラン化合物など
の変性剤により、有機過酸化物の存在において、或は、
その他の方法で変性され、接着性を賦与されたポリオレ
フィン系ポリマー、例えばポリエチレン、?リピロビレ
ン、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体など、並びに
?リビニルアセタール樹脂、ポリアクリル樹脂、エチル
セルロースなどのセルロース系重合体、ポリアミド樹脂
、ポリエステル樹脂、ポリフロロエチレンプロピレン共
重合体樹脂、アルキッド系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂お
よびその誘導体、ポリブチルメタクリル樹脂、ポリスチ
レン樹脂およびその共重合体樹脂、ポリイソブチレン樹
脂、炭化水素樹脂、エチレン三元重合体樹脂、および可
塑化フェノキシ樹脂およびトランスポリイソブチレン樹
脂、などから選ばれた少くとも1員を含むものが好まし
い。
ホットメルト型接着剤層は、粗目シートの構成繊維およ
びその重合体被覆層が溶融、分解或は変質する温度よシ
低い温度で溶融し接着活性を発現することのできるもの
であることが必要である。
更に実用的見地から一般に本発明に使用するホットメル
ト型接着剤は70℃〜200℃の範囲内の融点を有する
ことが好ましく、75〜160℃の範囲内の融点を有す
ることが更に好ましい、接着作業性を勘案すれば本発明
に使用するホットメルト型接着剤は、75〜130℃の
範囲内の融点を有するものであることがよシ一層好まし
い。
ホットメルト型接着剤層は、透明体であることが好まし
く、これにより粗目シ・−トの模様をそのまま浮き出さ
せることができる。しかしホットメルト型接着剤層が所
望の色に着色されていてもよい。着色されている場合で
も、ホットメルト型接着剤層は、透明体であることが好
ましく、これにより粗目シートの模様をその!1ま浮き
出させることができる。しかしホットメルト型接着剤層
が所望の色に着色されていてもよい。着色されている場
合でも、ホットメルト型接着剤層が透明であるととが好
ましい。
ホットメルト型接着剤層が、粗目シートの1面上に形成
されるときはホットメルト型接着剤層は、粗目シートの
糸条の片面上のみに形成されていてもよい。
また、ホットメルト型接着剤層は、粗目シートの糸条の
片面上を被覆し、かつ、糸条間隙に向って伸び出ていて
もよい。
第9図において、粗目シートの糸条IAおよび2Aの裏
側にはフィルムが貼着固定され、その表側には、ホット
メルト型接着剤層が形成され、このホットメルト型接着
剤層の一部は糸条間隙に向って伸び出ていて伸び出し部
11を形成しフィルムに接着している。この伸び出し部
11は、第9図においては、糸条間隙の中央部分に空隙
部分12を形成している。第10図に示された態様にお
いては、糸条間隙に向って伸び出したホットメルト型接
着剤層13は、糸条間隙を完全に閉塞している。
第10図に示されたホットメルト型接着剤層は、最も大
きな有効接着面積を有するため、補修用シートの強力な
接着を得るためには好ましいが、補修部の通気性が損わ
れるという欠点があシ、補修部の通気性を維持する必要
があるときには、接着後に、ホットメルト型接着剤層の
糸条間隙を閉塞している部分に孔をあけゐ必要がある。
第9図に示されているような形状のホットメルト型接着
剤層を形成するには比較的皮膜形成性の高い接着剤溶液
を粗目シートの片面にロール塗布して糸条間隙をカバー
する皮膜を形成させ、次に乾燥する。すると糸条間隙を
カバーしている接着剤溶液の膜は収縮し、中央に空隙を
形成し固化する。
第10図に示されているようなホットメルト型接着剤層
を形成するには、皮膜形成性の高い接着剤の溶液を粗目
シートの片面にロール塗布して、フィルム層を形成する
か、適宜の基体面上に形成された上記溶剤の層を粗目シ
ートの片面上に転写するか、或は、予じめ形成された接
着剤フィルムを粗目シートの片面上に貼着してもよい。
後者の場合、接着剤フィルムが多数の透孔を有するもの
であってもよい。この場合、透孔の面積は0.25〜2
2.5 m2であることが好ましく、透孔の合計面積の
フィルム面積に対する比は10〜90チであることが好
ましい。
ホットメルト型接着剤層を、フィルム表面上に形成す石
場合は、フィルム全面にわたシ、又は、所定のパターン
に従って、ホットメルト型接着剤をスプレー法、ロール
法、ブラシ法、浸漬法、転写法又は貼着法などの方法に
より塗布又は貼着すればよい。
本発明の補修用シートは、第11図に示されているよう
に、例えば、ホットメルト型接着剤層24又は241を
下にしてロール状に巻き上げられていてもよい。この場
合、本補修シートは全く粘着性がなく、離型性を含まな
いので嵩張らず通常に取扱えるところに特徴がある。
本発明の補修用シートで通風性シートを補修するには、
当該通風性シートの破損部分の片面、又は両面に、所要
の大きさに切断した補修用シート片を、その接着剤層面
が通風性シートに接するようにして重ね合わせ、この重
合部を適宜の加熱手段、例えばアイロン、或は加熱圧接
機により加熱し外から加圧する。とのとき補修用シート
の基布が粗目シートであるため熱の伝達が速かに行われ
接着剤層は容易に所要融着温度に到達し、接着を完了す
ることができる。
本発明の補修用シートにおいて、フィルム層は補修シー
トの変形や糸条のスリップを防止するのに有効なもので
あシ、これによって補修用シートの均一な貼着が可能と
なる。
またフィルム層が一層のみで、その上にホットメルト型
接着剤層が形成されているとき(第2図)は補修部の外
表面は粗目シートにより形成されるため、フィルム面に
よる光反射が少く、補修部の違和感が減少し、しかも通
風性シートに対し良好な接着性を示すことができる。
補修の際、通風性シートの補修部の片面のみに補修用シ
ートを貼着してもよいし、その両面に貼着してもよい。
実施例 本発明を更に実施例によって説明する。
実施例1 /リエステルマルチフィラメントヤーンを経緯に使用し
て、第2B図に示す如き組織のもじシ織を作成した。そ
の組織は下記の通シであシ、糸条間間隙の大きさは平均
3.5 wlX ′6.5 vanであった。
500デニール/2X5007’ニーに/25×5(本
/25.4■) との基布シートを、下記組成: PVC100重量部 DOP (可塑剤)        80 〃安定剤 
           11 三酸化アンチモン(防炎剤)    30 l顔料(グ
リーン)        2 〃トリクレン     
     25 lの重合体組成物処理液に浸漬し、一
対のロール間で絞り、180℃で乾燥してダル化させ、
十分に重合体をシートに付着せしめた。その結果、シー
トに対し100重量−の重合体組成物が付着したものが
得られた。
上記絞シ処理により、得られた複合糸条は、かt、b扁
平化されており、得られたシート中の複合糸条にシける
比11: 1.は、約4:1であシ、嵩高性が少く、屈
曲性に富み取扱いの容易なものでありた。
上記粗目シートの一面上に厚さ0.3mの透明表?す塩
化ビニルフィルムを貼着した。この貼着は、粗目シート
およびフィルムの貼着面に170℃の熱風を吹き当てて
加熱しこれらを重ね合わせ、押圧することによって実施
された。
とのようにして得られた粗目シート/フィルム積層体の
粗目シート側表面にポリエスタ−5p−170(ポリエ
ステル系ホットメルト型接着剤、mp=83℃、溶液タ
イプ、日本合成化学制)をロール塗布し、乾燥して厚さ
約30ミクロンのホットメルト型接着剤層(一部分は糸
条間隙に伸び出ていた)を形成した。得られた補修用シ
ートを巾303に切断し、それぞれをロール状に巻き取
った。
ポリエステルフィラメントからなる通風性養生ネットの
長さ約20Gの裂は目を補修するために上記補修用シー
トを30cInの長さに切断し、これを二枚用意し、ネ
ットの裂は目を中央にはさみネットの両面に重ね合わせ
て160℃のアイロンで十分に押圧した。これKよって
裂は目は、強固に補修された。
得られた補修部の剪断強力は約51kg/25mmであ
って極めてすぐれたものであった。
比較のために、上記補修を粘着剤を粗目シートに塗布し
て作成した比較補修用シート’l用いて行ったところ、
その補修部の剪断強力は約9.5kg/25朋であって
不満足なものであった。
実施例2 実施例1と同様の操作を行った。但し、基布に対する重
合体処理は行わなかった。
通風性養生ネットに対する補修テストでは、補修部分の
剪断強度は約54kl?/25mtであって満足すべき
結果が得られた。
実施例3 実施例1と同様の操作を行った。但し粗目シート/フィ
ルム積層体のフィルム表面上にホットメルト型接着剤層
を形成した。通風性シートの補修結果は、実施例1と同
様に良好で、補修表面が粗目シートで形成されるため外
観に違和感が少なかった。
実施例4 実施例1と同様の操作を行った。但し、用いた透明がり
塩化ビニルフィルムには、多数の円形透孔が形成されて
いた。この透孔は各々約0.5 van20面積を有し
その合計面積は、フィルム全面積に対し50チであった
得られた補修部分の外観は良好で通気性があシ、その接
着強度も実施例1と同様であって満足できるものであっ
た。
実施例5 実施例4と同様の操作を行った。但し、基布に対する重
合体処理は行わなかった。その結果も補修部分の外観お
よび接着強度は満足できる亀のであり九〇 発明の効果 本発明の補修用シートは、適宜な陰蔽性を有し、シート
の変形や構成糸条のほつれやスリップがなく、柔軟屈曲
性が適度で嵩高性が低いため取扱いが容易である。
また本発明の補修用シートは粘着しないため取扱いが容
易であり得られる補修部分の接着強度が高く、かつ補修
部分が通風性シートの美観を損わないなどの利点を有す
るものである。このため、本発明の補修用シートは、農
林、土木、建築用は勿論、プール覆い、テニスコート遮
光シート、キャンプテント内装用シート、などのス4−
ツ用、軒出しテント用、塗料施工の際の塗料飛散防止用
、造船用などに用いられている種々の通風性シートの補
修用に広く使用されるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および、第3図は、それぞれ本発明の補
修用シートの1実施態様の構成を示す断面説明図であり
、 第4A図は本発明の補修用シートの基布として用いられ
る平織の組織を示す説明図であシ、第4B図は本発明シ
ートの基布として用いられるもじシ織の組織を示す説明
図であシ、第5図は本発明シートの基布として用いられ
るからみ織の組織を示す説明図であり、 第6図は第4B図に示された平織基布の糸条に重合体被
覆を施した粗目シートの断面説明図であシ、 第7図は第6図に示された粗目シートの平面図であシ、 第8図は、第6図に示された粗目シート中の複合糸条の
線D−Dに沿った断面説明図であシ、第9図は本発明シ
ートの補修用シートの一実施態様の平面説明図であシ、 第10図は、本発明シートの補修用シートの他の実施態
様の平面説明図であシ、 第11図は、本発明の補修用シートからなるロールの説
明図である。 21・・・粗目シート、22,22a、22b・・・可
撓性重合体フィルム層、23.23a・・・透孔、24
.24m、24b・・・ホットメルト型接着剤層、25
.26.27・・・補修用シート、114114b16
・・・経糸、2.3.5・・・緯糸、1a・・・重合体
被覆層、IA・・・経複合糸条、2人・・・緯複合糸条
、7・・・からみ糸、11.13・・・ホットメルト型
接着剤層の糸条間隙に伸び出た部分、12・・・ホット
メルト型接着剤層の空隙。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少くとも、それぞれ互に糸間間隙をおいて平行に配
    列された経糸と、緯糸とを含む糸条によって構成され、
    かつ前記糸条が熱可塑性重合体によって被覆された、又
    は被覆されていない粗目織物状基布からなる粗目シート
    と、 この粗目シートの片面又は両面上に貼着固定された可撓
    性重合体フィルム層と、 前記粗目シートの、前記フィルム層が貼着されていない
    表面および前記フィルム層表面のいづれか1表面上に形
    成され、かつホットメルト型接着剤からなる接着剤層と
    、 を有する通風性シートの補修用シート。 2、前記粗目シートを構成している糸条が、この糸条の
    融点又は熱分解温度よりも少くとも5℃低い融点を有す
    る熱可塑性重合体の層により被覆され、かつ、それら相
    互の交差点において、前記重合体被覆層によって互に結
    着されている複合糸条である、特許請求の範囲第1項記
    載の補修用シート。 3、前記重合体被覆層が発泡重合体からなる多孔質層で
    ある、特許請求の範囲第2項記載の補修用シート。 4、前記粗目シート内糸条が、前記粗目シートの平面に
    平行に扁平な断面形状を有する、特許請求の範囲第1項
    又は第2項記載の補修用シート。 5、前記糸条の扁平な断面形状において、そのシート平
    面に平行な方向における長さ(l_1)と、シート平面
    に直角な方向における長さ(l_2)との比が、1.3
    :1〜7:1である特許請求の範囲第4項記載の補修用
    シート。 6、前記比をl_1:l_2が2:1以上である特許請
    求の範囲第5項記載の補修用シート。 7、前記経糸および緯糸が、ポリエステル繊維、ポリア
    ミド繊維および/又はビニロン繊維からなる、特許請求
    の範囲第1項記載の補修用シート。 8、前記重合体がポリ塩化ビニル、ポリウレタン、又は
    エチレン−酢酸ビニル共重合体である、特許請求の範囲
    第1項又は第2項記載の補修用シート。 9、前記複合糸条の表面が平滑である、特許請求の範囲
    第2〜8項のいづれか1項記載の補修用シート。 10、前記重合体被覆層の表面に微細な凹凸が形成され
    ている、特許請求の範囲第2項記載の補修用シート。 11、前記基布が、平織、もじり織、又はからみ織布帛
    である、特許請求の範囲第1項記載の補修用シート。 12、前記基布内の経糸および緯糸の夫々の糸間間隙距
    離が0.5〜15mmである、特許請求の範囲第1項記
    載の補修用シート。 13、前記フィルムが前記粗目シートに接着剤により接
    着されている、特許請求の範囲第1項記載の補修用シー
    ト。 14、前記フィルムが前記粗目シートに熱融着されてい
    る、特許請求の範囲第1項記載の補修用シート。 15、前記フィルムが前記重合体被覆層により前記粗目
    シートに接着されている、特許請求の範囲第2項記載の
    補修用シート。 16、前記フィルムが多数の通風性透孔を有する、特許
    請求の範囲第1項記載の補修用シート。 17、前記フィルムを形成する重合体が再生セルロース
    、セルロースエステル類、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
    ル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリ
    エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹
    脂、弗素樹脂、およびポリ塩化ビニリデンから選ばれる
    、特許請求の範囲第1項記載の補修用シート。 18、前記フィルムが透明である、特許請求の範囲第1
    項記載の補修用シート。 19、前記フィルムが着色されている、特許請求の範囲
    第1項記載の補修用シート。 20、前記フィルムが0.05〜1mmの厚さを有する
    特許請求の範囲第1項記載の補修用シート。 21、前記フィルムの透孔が0.25〜225mm^2
    の面積を有し、かつ透孔の合計面積がフィルム全面積に
    対し10〜90%の範囲内にある特許請求の範囲第16
    項記載の補修用シート。 22、前記ホットメルト型接着剤層が、前記粗目シート
    の糸条の片面上のみに形成されている、特許請求の範囲
    第1項、又は第2項記載の補修用シート。 23、前記ホットメルト型接着剤層が、前記粗目シート
    の糸条の片面上および、それから糸条間隙に向って伸び
    出て形成されている、特許請求の範囲第1項又は第2項
    記載の補修用シート。 24、前記ホットメルト型接着剤層の糸条間隙に伸び出
    ている部分が、前記糸条間隙のほぼ中央部に空隙を形成
    している、特許請求の範囲第23項記載の補修用シート
    。 25、前記ホットメルト型接着剤層の糸条間隙に伸び出
    ている部分が、糸条間隙を全く閉塞している、特許請求
    の範囲第23項記載の補修用シート。 26、前記ホットメルト型接着剤層が透明である、特許
    請求の範囲第1項記載の補修用シート。 27、前記ホットメルト型接着剤層が着色されている、
    特許請求の範囲第1項記載の補修用シート。 28、前記ホットメルト型接着剤層が、変性されたポリ
    エチレン、ポリプロピレンおよびエチレン−酢酸ビニル
    共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリアクリ
    ル樹脂、セルロース系重合体、ポリアミド樹脂、ポリエ
    ステル樹脂、ポリフロロエチレン−プロピレン共重合体
    樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂および、その誘導体、ポリブ
    チルメタアクリル樹脂、ポリスチレン樹脂及びその共重
    合体樹脂、ポリイソブチレン樹脂、炭化水素樹脂、エチ
    レン三元重合体樹脂、可塑化フェノキシ樹脂、トランス
    ポリイソプレン樹脂およびアルキッド系樹脂から選ばれ
    た少くとも1員からなる、特許請求の範囲第1項又は第
    2項記載の補修用シート。 29、ロール状に巻かれている、特許請求の範囲第1又
    は2項記載の補修用シート。
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