JPS61134242A - 通風性シ−トの補修用シ−ト - Google Patents

通風性シ−トの補修用シ−ト

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JPS61134242A
JPS61134242A JP25497684A JP25497684A JPS61134242A JP S61134242 A JPS61134242 A JP S61134242A JP 25497684 A JP25497684 A JP 25497684A JP 25497684 A JP25497684 A JP 25497684A JP S61134242 A JPS61134242 A JP S61134242A
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repair
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film
coarse
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大林 勉
増淵 勇策
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、通風シート、例えば農林土木建築用通風性シ
ートの補修用に用いられるものである。
更に詳しく述べるならば、離型紙なしにロール状に巻き
とることのできる通風性シート補修用シートに関するも
のである。
従来の技術 従来通風性のある農林土木建築用シートとして、防風ネ
ットや養生ネットなどが知られており、例えば、熱縫合
可能な通風性シートとしては、特開昭58−57934
号、特開昭58−179640号或は特開昭58−18
066号などに開示されている。これらの通風性シート
は、通風性が良好で取扱いが容易であシ、風圧による事
故が少いなどの長所が知られている。しかし、これらの
通風性シートは、粗目であるため裂断などを生じた場合
、これを補修することが困難であり、好ましい補修用シ
ートの提供が強く望まれていた。
一方防水重布の補修用防水シートとしては、編織物を基
布として含み、その少くとも1面に防水剤処理を施し、
かつ、1面に粘着剤層を形成した補修用布帛が開発され
ていた。
例えば実公昭55−9621号には、防水生地布の裏面
に厚い粘着剤層を形成し、この粘着剤層上にハトロン紙
又はパラフィン紙などの離型紙を付着させた帆布、シー
ト等の補修用防水布が開示されでいる。
また、実開昭56−108528号には合成繊維基布の
表裏両面上に軟質樹脂防水層を形成し、その裏面に粘着
剤を厚く塗布し、この粘着剤層上に一トロン紙又はパラ
フィン紙、又は樹脂製セパレーターを付着した、帆布・
シート等の補修用防水布が開示されている。
上記のような、補修用防水布は、それを貯蔵・保管する
とき、粘着剤層の粘着を防止するために離型紙などの七
ノ卆レータ−を用いる必要があった。
この離型紙は、もともと、補修には不要なものである。
更に、離型紙の使用は補修用防水布のコストを引き上げ
、かつその厚さや重さを大キクシて貯蔵や取り扱い上の
不便を生じていた。
また、上記のような従来の補修用防水布を用いるとき、
補修操作の前に、先ず補修用防水布から離型紙又はセパ
レーターを引き剥が丁操作が必要であり、かつ引き剥が
された離型紙又はセパレーターを棄却又は焼却するなど
の処理も必要であるという不変があった。
発明が解決しようとする問題点 粗目の通風性シートを容易に補修することのできる補修
用シートを提供する。特に離型紙やセパレーターなどを
用いる必要がなく、かつ補修作業の容易な通風性シート
の補修用シートを提供する。
上記問題点を解決することのできる本発明の補修用シー
トは少くとも、それぞれ互に糸間間隙をおいて平行に配
列された経糸と、緯糸とを含む糸条により構成され、か
つ、熱可塑性重合体により被覆された、又は被覆されて
いない粗目織物状基布からなる粗目シートと、この粗目
シートの1面上に貼着された可撓性重合体フィルム層と
を含むシートにおいて、 前記粗目シートの他の1面上に粘着性接着剤を含む層が
形成されており、前記貼着されている可撓性重合体フィ
ルム層の外側表面が、前記粘着性接着剤層に対し離型性
を有することを特徴とするものである。
また、上記問題点を解決するCとのできる本発明の他の
通風性シートの補修用シートは、少くとも、それぞれ互
に糸間間隙をおいて平行に配列され、かつ、熱可塑性重
合体によυ被覆された、又は被覆されていない粗目織物
状基布からなる粗目シートと、この粗目シートの両面上
に貼着された2層の可撓性重合体フィルム層とを含むシ
ートにおいて、 前記可撓性重合体フィルム層の一層の外側表面上に粘着
性接着剤層が形成されており、前記可撓性重合体フィル
ム層の他の一層の外側表面が、前記粘着性接着剤に対し
て離型性を有することを特徴とするものである。
上記本発明の補修用シートは、その可撓性重合体フィル
ム層の離型性表面を外側にしてロール状に巻かれたもの
であっても↓い。
本発明の補修用シートは、第1図に説明的に示されてい
るように、多数の糸条からなる粗目シート層21と、そ
の1面上に貼着された可撓性重合体フィルム層22とを
有するものである。このフィルム層22には、多数の透
孔23が形成されていてもよい。この透孔は粗目シート
の空隙部に連通して補修用シートの通風性を具現するこ
とができる。また粗目シート21の反対面上には、粘着
性接着剤層24が形成されている。フィルム層22の表
面22aは粘着性接着剤層24に対して離型性を有して
いる。
本発明の他の補修用シートは、第2図に説明的に示され
ているように粗目シート層21と、その両面に形成され
た可撓性重合体フィルム層22および25と、フィルム
層25の外側面に形成された粘着性接着剤層24とを有
するものである。フィルム22の外表面22mは、粘着
性接着剤層24に対して離形性を有している。フィルム
25と粘着性接着剤層24とにこれらを連通ずる透孔2
3aが形成されていてもよい。
粗目シートの基布を構成している糸条には格別の限定は
ないが、例えば融点を示さないセルロース繊維、例えば
、木綿、麻、レーヨン、およびキュプラ、高融点の無機
繊維、例えば、ガラス繊維、および金属繊維、比較的高
い融点を有する合成繊維、例えばテリエステル繊維、お
よびポリアミド繊維、或いは、融点を示さない合成繊維
、例えばビニロン(水不溶性化されたポリビニルアルコ
ール)PR維など、或いはこれらの2種以上の混用物か
らなるものなどが用いられる。糸条の形状には、格別の
限定はなく、紡績糸、モノフィラメントヤーン、マルチ
フィラメントヤーン、スプリットヤーン、テープヤーン
などのいずれであってもよい。
これらの糸条のなかに、本発明に有用な基布の経糸およ
び緯糸としては、100〜5000デニールのポリエチ
レンテレフタレートのマルチフィラメントヤーン(融点
=約260℃)およびビニロンのマルチフィラメントヤ
ーン(約220°〜230℃で熱分解)が丁ぐれた強度
を有していて最も好ましい。
本発明の基布に用いられる織物状布帛の組織にも、格別
の限定はないけれども、例えば、第3A図に示されてい
るような経糸1と緯糸2とからなる平織、g3B図に示
されているような緯糸3を2本の経糸4aおよび4bで
からみながら連結している、もじシ織、或は、第4図に
示されているように、互に平行な緯糸5からなる層の上
に互に平行な経糸6の層が、経糸の方向と緯糸の方向と
が直交するように重ね合わされておりこれら経糸6と緯
糸5とがからみ糸7により結びつげられている、からみ
織などが好ましい。
本発明に用いられる基布は粗目のものであって、経糸お
よび緯糸は、それぞれ平行に隣9合っている糸条との間
に、約0.5〜約15mgの間隙を形成していることが
好ましく、この糸条間間隙は1.0〜10mであること
が更に好ましい。
すなわち、経糸および緯糸の間に形成される間隙空間の
面積は約0.25〜225 rm2であることが好まし
く、1〜100 wa2であることが更に好ましいO 一般に、本発明に用いられる基布は40〜50017m
2の目付を有することが好ましい。
粗目シートを構成する基布は、熱可塑性重合体により被
覆されていてもよいし、被覆されていなくてもよい。
本発明に用いられる基布を構成する糸条は、この糸条の
融点又は熱分解温度よりも、少くとも5℃、好ましくは
10ないし20℃、低い融点を有する重合体被覆層によ
り被覆され、かつこれら糸条は、それらの交差点におい
て前記重合体被覆層によって互に包み込まれて一体的に
接着されている複合糸条であることが好ましい。重合体
被覆層の融点と、糸条の融点又は熱分解温度との差が5
℃よりも小さいときは加熱抑圧工程、高周波又は熱縫合
などの際に糸条の収縮、溶融、劣化等を惹起することが
ある。
上記被覆層用重合体としては一般に100〜250℃の
融点を有する熱可塑性重合体、例えばポリ塩化ビニル、
?リウレタン又はエチレン−酢酸ビニル共重合体などが
用いられる。
前記糸条は、粗目シートの平面に平行に偏平な断面形状
を有していることが好ましい。このような糸条の偏平断
面形状は補修用シートの接着有効面績を大きくし、強力
な補修接着を可能とてる。
この偏平な断面形状は、例えば重合体被覆層により被覆
された糸条かもなる粗目シートに加熱プレスを施丁こと
Kよって得られるが、糸条は、この高温加熱プレスによ
り劣化しないものであることが望ましい。
重合体被覆層の重量は、それが熱縫合又は高周波縫合に
十分な量である限り格別の限定はないが一般に基布重量
に対し20チ以上であることが好ましく、70〜200
チであることが更に好ましい。本発明の通風性シートが
、発泡重合体被覆層を含み、かつ加熱又は高周波縫合を
適用することのない場合、重合体被覆層の重量は、基布
重量に対して20〜30%程度であってもよい。
上述のような重合体被覆層を形成するには、基布を、重
合体を含有する溶液又はエマルノ!y中に浸漬し、これ
を所望の程度に絞り、乾燥し、必要に応じ、熱処理丁れ
ばよい。重合体溶液又はエマルジョンを基布に含浸させ
るには、上記の他に、スプレー法、コーティング法、或
はブラシフグ法などを用いてもよい。また、上記重合体
溶液又はエマルジョンは、当該重合体以外に、難燃化剤
(例えば三酸化アンチモ二一)、着色顔料、酸化防止剤
、紫外線吸収剤、発泡剤、その他の添加剤を含んでいて
もよい。
本発明の補修用シートにおいて、第5図および第6図に
示されているように、互に交差する複合糸条IAおよび
2Aは、それぞれ重合体被覆層1mmLを有し、かつシ
ート平面に平行な方向に偏平化された断面形状を有して
いる。このように重合体層被覆複合糸条を偏平化するに
は、前記の工程により重合体被覆層を糸争上に形成した
のみでも得られるが、その後、得られた重合体被覆シー
トにプレス、二ンゴス又はカレンダーなどの押圧処理を
施せば更によい。前記押圧処理は、平面プレス機又はプ
レス(カレンダークロールを用いて行うことができる。
押圧処理とともにシートに加熱を施してもよい。このよ
うな加熱のために、プレス機又はプレスロールの前に加
熱装置を配置するか、或はプレス板、又はプレスクール
に加熱装置を組み込んでもよい。このとき、加熱温度お
よびプレス圧力は被覆に用いられる重合体、および糸条
を構成する物質の種類および所望の偏平化の程度などに
よって異るが、ブレスミールを用いる場合、一般に20
〜150℃、好ましくは50〜130℃の温度および0
.1〜501Kg/cIn1好ましくは1.0〜20 
kg/c11Mの範囲内にあることが好ましい。勿論、
加熱を伴わない常温押圧もしばしば実用されている。
本発明の補修用シート上に形成される重合体被覆層は発
泡重合体よりなる多孔質層であってもよい。その場合、
気泡は連通していても独立でも又両者の混合であっても
よい。このような多孔質重合体被覆層は通風性シートを
軽量化し、柔軟屈曲性を高め、重厚感を与えることがで
きるだけでなく、押圧処理による糸条の偏平化も容易に
なる。
従って同一重量の重合体を糸条に被覆した場合、被覆さ
れた糸条の見掛は太さは著るしく大きくなる。
偏平な断面を有する糸条は、2本以上の糸を引揃えたも
のであってもよく、更にそれに重合体被覆層を形成した
ものであってもよい。
糸条の偏平化の程度は、所望に応じ任意に設定すること
ができる。第7図にi*I11ε、複合糸条2Aの偏平
断面形状において、そのシート平面に平行な方向におけ
る長さくtl 〕と、シート千面に直角な方向における
長さくtl )との比が1.3:1〜7:1の範囲内I
Cすることが好ましく、この範囲内で1.二1.≧2:
1以上であることが更に好ましい。
上記のように、糸条が偏平な断面形状を有している場合
、本発明の補修用シートは適度の柔軟性と屈曲性、およ
び増大した被覆性と、減少した嵩高性とを有し、かつ、
重合体被覆が施されている場合は、糸条の交差点におけ
る接着強度が高く、従って取扱いが容易であシ、シかも
糸条相互のスリ、デがなく、実用上十分な強度と耐久性
を有している。
上述のように、偏平断面形状を有する重合体層被覆複合
糸条を得るためには、基布の糸条がその断面形状を容易
に変形して偏平化しゃ丁いものであることが望ましい。
従って、糸条としては比較的撚り数の小さな所謂せ撚糸
が好ましいが、必ずしもこれに限定されるものではない
。無撚フィラメント糸も使用可能であるが、これは取扱
いが容易でなく、また製織も難かしいのであまシ好まし
くはない。
いずれにせよ、基布内糸条を被覆している熱可塑性重合
体を変形固定化し、それによって複合糸条を偏平化しこ
の形状に固定化することが好ましい。
重合体被覆されたスは、されていないシートに押圧処理
を施すとき、ブレス押圧面又はカレンダーロール周面は
、平滑なものであってもよいし、或は所望の規則的又は
不規則な微細な凹凸を有するものであってもよい。前者
の場合、得られる粗目シートの各複合糸条の重合体被覆
層の表面は平滑であり、後者の場合、各複合糸条の重合
体被覆層の表面に所望形状、模様の微細凹凸が形成され
る。
粗目シートの片面のみが平滑で他面に微細凹凸が形成さ
れていてもよいし、両面に形成された微細凹凸の形状、
模様が互に異なっていてもよい。上記の微細凹凸を糸条
に賦与することによって単に美観や光沢を適度に調節す
るのみならず、このような粗目シートから得られた補修
用シートの屈曲を容易にし、補修用シートの柔軟性およ
び取扱い性を助長することができる。上記のような目的
による微細凹凸賦与は、通気性シート補修用シートの分
野では全く新規なことであり、粗目シート、およびそれ
から得られる補修用シートの接着強度を向上させる効果
がある。
第1図に示された本発明の補修用シートにおいて、前述
のような粗目シートの少くとも1面上に可撓性重合体フ
ィルムが貼着され一体化されている。第2図に示された
本発明の補修用シートにおいては、粗目シートの両面に
可撓性重合体フィルムが貼着され一体化している。フィ
ルムは、融着法により、或は接着剤を用いる方法など、
通常の方法によって粗目シートに接着されていてもよい
が、粗目シートの糸条が重合体被覆層を有する場合は、
この重合体被覆層によって、フィルムが粗目シートに接
着されてもよい。
本発明釦用いられる可撓性重合体フィルムの種類に格別
の限定はなく、セロファンなどの再生セルロース、或は
セルロースエステル類、例エバ酢酸セルロースからなる
フィルムであってもよい。
しかしフィルムは、耐水性および耐候性のすぐれたもの
であることが好ましく、このようなフィルムの例として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエステル(/リエテレンテレ
フタレート)、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66
、ナイロン11.ナイロン12)、ポリウレタン、ポリ
プロピレン。
プリエチレン、/り塩化ビニリデン、7f?リスチレン
、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルア
クリレート共重合体、アクリル樹脂、弗素樹脂、および
アイオノマー樹脂、などのフィルム、ビニロンフィルム
、およびポバールフィルムなどがある。
第1図および第2図に示された補修用シートにおいて、
離型性表面を有するフィルム層は、上記のフィルムの外
側表面に離型剤すなわち、ワックス、フッ素含有樹脂、
シリコーン樹脂およびアクリル樹脂などくよって形成さ
れる。その形成方法は、これらの樹脂を含む溶液又はエ
マルノヨ/を塗布、固化する方法であってもよいし、こ
れらの樹脂の薄いフィルムを貼着する方法であってもよ
い。離型剤層の厚さにもそれが十分な離型性を示す限シ
格別の限定はないが一般に30ミクロン以下、例えば5
〜30ミクロンの厚さで用いられる。
離型剤層は、フィルム層に結着されていて通常の操作中
に、これらが剥離することはない。
また、フィルムがそれ自身離型性表面を有するもの、例
えばポリプロピレン、ポリエチレン、弗素含有樹脂、例
えば−リ弗化ビニ+7デン樹脂、などのフィルムであっ
てもよい。
本発明に用いられるフィルムは0.05〜1聰の厚さを
有していることが好ましく、また透明であることが好ま
しいが任意の色に着色されてでいてもよい。透明フィル
ムを用いると粗目シートの模様をそのまま透視すること
ができる。この場合、補修部分の違和感を少くすること
ができる。
本発明に用いられるフィルムは、多数の透孔を有し、そ
れ自身通風性を有するものであることが好ましい。透孔
の大きさ、密度等については格別の限定はない。しかし
、通風効果、補修操作や補修効果を勘案すると、透孔は
1個当、p0.25〜225 rtrs2の面積を有し
、透孔の合計面積は、フィルムの全面積に対し10%〜
90%の範囲内にあることが好ましい。
本発明の補修用シートに含まれている可撓性重合体フィ
ルムは、粗目シートの変形を防止し、その強度を向上さ
せ、かつ粘着性接着剤の塗布を容易にする。
第1図に示された補修用シートにおいては、粘着性接着
剤層が粗目シートのフィルムに対し反対面に形成されて
おシ、第2図に示された補修用シートにおいては、粘着
性接着剤層が、粗目シートの、離型性表面を有するフィ
ルム層の反対側のフィルム層の外表面に形成されている
。この粘着用接着剤としてはアクリル樹脂系、?リウレ
タン樹脂系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、又はゴ
ム系などの粘着性接着剤を用いることができる。
粘着性接着剤層は、透明体であることが好ましく、これ
により粗目シートの模様をそのまま浮き出させることが
できる。しかし粘着性接着剤層が所望の色に着色されて
いてもよい。着色されている場合でも、粘着性接着剤層
が透明であることが好ましい。
粘着性接着剤層が粗目シート上に直接形成される場合、 粘着性接着剤層は、粗目シートの糸条の片面上のみに形
成されていてもよい。
また、粘着性接着剤層は、粗目シートの糸条の片面上を
被覆し、かつ、糸条間隙に向って伸び出ていてもよい。
第8図において、粗目シートの糸条IAおよび2Aの裏
側には、粘着性接着剤層が形成され、この粘着性接着剤
層の一部は糸条間隙に向って伸び出ていて伸び出し部1
1を形成している。この伸び出し部11は、第8図にお
いては、糸条間隙の中央部分に空隙部分12を形成して
いる。第9図に示された態様においては、糸条間隙に向
って伸び出した粘着性接着剤層13は、糸条間隙を完全
に閉塞している。
第9図に示された粘着性接着剤層は、最も大きな有効接
着面積を有するため、補修用シートの強力な接着を得る
ためには好ましいが、補修部の通気性が損われるという
欠点がち9、補修部の通気性を維持する必要があるとき
には、接着後に、粘着性接着剤層の糸条間隙を閉塞して
いる部分に孔をあける必要がある。
第9図に示されているような粘着性接着剤層を形成する
には、離型紙上に粘着性接着剤層の連続層を形成してお
き、これを粗目シートに重ね合わせて、連続した粘着性
接着剤層を粗目シート上に転移させる。
本発明の補修用シートは、第10図に示されているよう
にロール状に巻き上げられていてもよい。
第10図に示されている本発明の補修用シート30は、
その離型性表面31を外側にして巻くと、形成されたロ
ールの中で粘着性接着剤層表面32と離型性表面31と
が重なり、ゆるく粘着してロール形状を保持するか両者
は容易に剥離するのでa−ルは容易に巻き戻すことがで
きる。また、ロールの外周面は、離型性表面31より形
成されるので、ロールが粘着などの不都合を生ずること
もない。ロールから巻き戻された補修用シートは、その
″1i補修に使用することができる。
補修完了後、補修部分の表面は、離型性表面により形成
され、すなわち、通風性シートはこの離型性表面により
保護され補修部分は良好な防水性および撥水性を示しか
つ良好な耐摩耗性を示す。
従って、補修部分の耐久性が高く、また、その耐候性も
向上する。
本発明の補修用シートの使用に当っては、通気性シート
の破損部分の片面、又は両面上に、粘着性接着剤層を重
ね合わせ、押圧すればよい。
実施例 本発明を更に実施例によって説明する。
実施例1 .4 リエステルマルチフィラメントヤー/を経緯に使
用して、第2B図に示す如き組織のもじゃ織を作成した
。その組織は下記の通りでちゃ、糸条間間隙の大きさは
平均3.5=mX3.5mであった。
5×5(本/ 25.4 m ) この基布シートを、下記組成: PVC,100重量部 DOP (可塑剤)      80 〃安定剤   
        1重量部三酸化アンチモン(防炎剤)
   30 N顔料(グリーン〕      2 〃 トリクレン         25 1の重合体組成物
処理液に浸漬し、一対のロール間で絞、j)、180℃
で乾燥してグルfヒさせ、十分に重合体をシートに付着
せしめた。その結果、シートに対し100重量−の重合
体組成物が付着したものが得られた。
上記絞り処理により、得られた複合糸条は、かな夛偏平
化されており、この複合糸条における比1に:1.は、
約4:1であり、嵩高性が少く、屈曲性に富み取扱いの
容易なものであった。
上記粗目シートの一面上に呉羽化学工業(株)製のKF
Cシート〔フッ化ビニリデン樹脂層(2〜3μm)/ア
クリル樹脂層(2〜4μtn)/PvC樹脂層(45μ
m)の3層構造体〕を、そのpvc面を対面させ、粗目
シートおよびフィルムの貼着面に170℃の熱風を吹き
当てて加熱しこれらを重ね合わせ、押圧して両者を貼着
した。
次に上記粗目シートの反対側面上にアクリル樹脂系粘着
性接着剤をロール塗布し、厚さ約30ミクロンの粘着性
接着剤層(一部分は、糸条間隙に伸び出ていた。)を形
成した。
得られたシートを巾30cn1に切断しつつ、フイポリ
エステルフィラメントからなる通風性養生ネットの長さ
約20crl&の裂は目を補修するために上記補修用シ
ートを30tyRの長さに切断し、これを二枚用意し、
ネットの裂は目を中央くはさみネ、トの両面に重ね合わ
せて押圧した。これによって裂は目は、通気性を保ちな
がら強固に補修された。
上記補修操作において、補修用シートの巻き戻しのとき
にフィルム層表面に粘着性接着剤が粘着することがなく
、従って作業が容易であシ、また得られた補修表面は、
外観および触感の良好なものであった。
実施例2 実施例1と同様の操作を行った。但し、用いた透明KF
Cフィルムには、多数の円形透孔が形成されていた。こ
の透孔は各々約Q、5 m2の面積を有しその合計面積
は、フィルム全面積に対し30%であった。
得られた補修部分の外観は良好で通気性があり、補修作
業性も良好であった。
実施例3 実施例1と同様の操作を行った。但し、基布に対する重
合体処理は行わなかった。
通風性養生ネットに対する補修テストでは、はぼ満足す
べき結果が得られた。
実施例4 実施例1と同様の操作を行った。但し、粗目シートの1
面上にに−FCシートを貼着し、反対側の面に厚さ0.
2 wa f) y!!す塩化ビニル(PVC) 7 
(#ムを、KFCシート貼着方法と同様の方法で貼着し
、このPVCフィルム表面上に、実施例記載の方法によ
り粘着性接着剤を塗布した。
実施例1と同様の補修結果を得た。
発明の効果 本発明の通風性シートの補修用シートは、離型紙やセパ
レーターを用いる必要がない。このため、シートの厚さ
や重さが小さく、貯蔵や取シ扱いが容易であシ、また、
コストも低い。しかも、使用時に離型紙やセパレーター
を引き剥が丁操作がなく、ロールから巻き戻して直ちに
補修操作に使用することができる。
更に、補修後補修シートの表面は、離型剤表面層により
被覆されるので、補修部分は良好な撥水性や防水性を示
すだけでなく機械的摩耗や、日光、紫外線、および風化
からも保護され、補修部分の実用的耐久性が向上する。
本発明の補修用シートは、適当な駕、蔽性を有し、構成
糸条のほつれやスリップがなく、柔軟屈曲性が適度で嵩
高性が低いため取扱いが容易である。
従って本発明の補修用シートは、農林、土木、建築用は
勿論、プール覆い、テニスコート遮光シート、キャンプ
テント内装用シート、などのスポーツ用、軒出しテント
用、塗装施工の際の塗料飛散防止用、造船用など釦用い
られている種々の通風性シートの補修用に広く使用され
るものである。
【図面の簡単な説明】
箒1図は本発明の補修用シートの構成を示す断面説明図
であり、 第2図は本発明の他の補修用シートの構成を示す断面説
明図であり、 g3A図は本発明の補修用シートの基布として用いられ
る平織の組織を示す説明図であり、第3B図は本発明シ
ートの基布として用いられるもじり織の組織を示す説明
図であシ、第4図は本発明シートの基布として用いられ
るからみ織の組織を示す説明図でら)、 第5図は第3B図に示された平織基布の糸条に重合体被
覆を施した粗目シートの断面説明図であり、 第6図は第4図に示された粗目シートの平面図であり、 第7図は、第5図に示された粗目シート中の複合糸条の
線D−Dに沿った断面説明図でhp、第8図は本発明シ
ートの補修シートの粘着性接着剤層の一実施態様の平面
説明図であυ、第9図は、本発明シートの補修シートの
粘着性接着剤層の他の実施態様の平面説明図であシ、第
10図は、本発明の補修用シートからなるロールの説明
図である。 21・・・粗目シート、22.25・・・可撓性重合体
フィルム層、22&・・・離型性表面、23・・・透孔
、24・・・粘着性接着剤層、114m14b#6・・
・経糸、2.3.5・・・緯糸、7・・・か、らみ糸、
1a・・・重合体被覆層、IA・・・経複合糸条、2A
・・・緯複合糸条、11.13・・・粘着性接着剤層の
糸条間隙に伸び出た部分、12・・・空隙、30・・・
ロール、31・・・離型性表面、32・・・粘着性表面

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少くとも、それぞれ互に糸間間隙をおいて平行に配
    列された経糸と、緯糸とを含む糸条により構成され、か
    つ、熱可塑性重合体により被覆された、又は被覆されて
    いない粗目織物状基布からなる粗目シートと、この粗目
    シートの1面上に貼着された可撓性重合体フィルム層と
    を含むシートにおいて、 前記粗目シートの他の1面上に粘着性接着剤を含む層が
    形成されており、前記貼着されている可撓性重合体、フ
    ィルム層の外側表面が、前記粘着性接着剤層に対し離型
    性を有することを特徴とする通風性シートの補修用シー
    ト。 2、前記可撓性重合体フィルム層の離型性表面を外側に
    してロール状に巻かれている、特許請求の範囲第1項記
    載の補修用シート。 3、前記可撓性重合体フィルム層の離型性表面が、前記
    フィルム層の外表面に形成された離型剤層により形成さ
    れたものである、特許請求の範囲第1項記載の補修用シ
    ート。 4、前記可撓性重合体フィルム層の離型性表面が、前記
    フィルム自体の表面により形成されている、特許請求の
    範囲第1項記載の補修用シート。 5、前記フィルムが透明である、特許請求の範囲第1項
    記載の補修用シート。 6、前記フィルムが着色されている、特許請求の範囲第
    1項記載の補修用シート。 7、前記フィルムが0.05〜1mmの厚さを有する特
    許請求の範囲第1項記載の補修用シート。 8、前記フィルムが多数の透孔を有している特許請求の
    範囲第1項記載の補修用シート。 9、前記フィルムの透孔が0.25〜225mm^2の
    面積を有し、かつ透孔の合計面積がフィルム全面積に対
    し10〜90%の範囲内にある特許請求の範囲第8項記
    載の補修用シート。 10、前記フィルムが前記粗目シートに接着剤により接
    着されている、特許請求の範囲第1項記載の補修用シー
    ト。 11、前記フィルムが前記粗目シートに熱融着されてい
    る、特許請求の範囲第1項記載の補修用シート。 12、前記粗目シートを構成している糸条が、この糸条
    の融点又は熱分解温度よりも少くとも5℃低い融点を有
    する熱可塑性重合体の層により被覆され、かつ、それら
    相互の交差点において、前記重合体被覆層によって互に
    結着されている複合糸条である、特許請求の範囲第1項
    記載の補修用シート。 13、前記重合体被覆層が発泡重合体からなる多孔質層
    である、特許請求の範囲第12項記載の補修用シート。 14、前記粗目シート内糸条が、前記粗目シートの平面
    に平行に偏平な断面形状を有する、特許請求の範囲第1
    項又は第12項記載の補修用シート。 15、前記糸条の偏平な断面形状において、そのシート
    平面に平行な方向における長さ(l_1)と、シート平
    面に直角な方向における長さ(l_2)との比が、1.
    3:1〜7:1である特許請求の範囲第14項記載の補
    修用シート。 16、前記比l_1:l_2が2:1以上である特許請
    求の範囲第15項記載の補修用シート。 17、前記経糸および緯糸が、ポリエステル繊維、ポリ
    アミド繊維および/又はビニロン繊維からなる、特許請
    求の範囲第1項記載の補修用シート。 18、前記重合体被覆層がポリ塩化ビニル、ポリウレタ
    ン、又はエチレン−酢酸ビニル共重合体で形成されてい
    る、特許請求の範囲第12項記載の補修用シート。 19、前記基布が、平織、もじり織、又はからみ織布帛
    である、特許請求の範囲第1項記載の補修用シート。 20、前記基布内の経糸および緯糸の夫々の糸間間隙距
    離が0.5〜15mmである、特許請求の範囲第1項記
    載の補修用シート。 21、前記フィルムが前記重合体被覆層により前記粗目
    シートに接着されている、特許請求の範囲第11項記載
    の補修用シート。 22、前記粘着性接着剤層が、前記粗目シートの糸条の
    片面上のみに形成されている、特許請求の範囲第1項記
    載の補修用シート。 23、前記粘着性接着剤層が、前記粗目シートの糸条の
    片面上および、それから糸条間隙に向って伸び出て形成
    されている、特許請求の範囲第1項記載の補修用シート
    。 24、前記粘着性接着剤層の糸条間隙に伸び出ている部
    分が、前記糸条間隙のほぼ中央部に空隙を形成している
    、特許請求の範囲第23項記載の補修用シート。 25、前記粘着性接着剤層の糸条間隙に伸び出ている部
    分が、糸条間隙を全く閉塞している、特許請求の範囲第
    23項記載の補修用シート。 26、前記粘着性接着剤層が透明である、特許請求の範
    囲第1項記載の補修用シート。 27、前記粘着性接着剤層が着色されている、特許請求
    の範囲第1項記載の補修用シート。 28、少くとも、それぞれ互に糸間間隙をおいて平行に
    配列され、かつ、熱可塑性重合体により被覆された、又
    は被覆されていない粗目織物状基布からなる粗目シート
    と、この粗目シートの両面上に貼着された2層の可撓性
    重合体フィルム層とを含むシートにおいて、 前記可撓性重合体フィルム層の一層の外側表面上に粘着
    性接着剤層が形成されており、前記可撓性重合体フィル
    ム層の他の一層の外側表面が、前記粘着性接着剤に対し
    て離型性を有することを特徴とする、通風性シートの補
    修用シート。 29、前記可撓性重合体フィルム層の離型性表面を外側
    にしてロール状に巻かれている、特許請求の範囲第28
    項記載の補修用シート。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS559621U (ja) * 1978-07-04 1980-01-22
JPS55111263U (ja) * 1979-01-31 1980-08-05
JPS56108528U (ja) * 1980-01-17 1981-08-22

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