JPS6112167Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、側面視で前後方向の１箇所に設けた
推進車輪と、複数条植式植付け装置に横方向に並
置させて付設された接地フロート群とにより、機
体を対地支持させて植付け走行させるべく構成す
るとともに、前記接地フロート群の左右両横外側
近傍箇所夫々に、上下移動により耕盤に接地した
作用姿勢と耕盤から上昇した非作用姿勢とに切換
え自在な耕盤接地式の補助支持体を配設してある
乗用田植機に関する。

かかる乗用田植機において、前記補助支持体
は、主として、泥面か軟弱な悪条件下での作業時
に、接地フロートによる対地支持力の不足分を補
うために、作用姿勢に切換えられて使用されるの
であつて、この補助支持体の使用は、耕盤の凹凸
による植付け装置の左右傾動や泥面の掻乱しを少
なくする上で、可及的、ひかえることが望まし
い。

ところが、従来のかかる乗用田植機において
は、両側接地フロート後端部内側に、後方ならび
に側方の両方向に開放する状態に植付け凹部が形
成されていたから、補助支持体使用時において、
この補助支持体による対地支持、特に、植付け装
置の左右傾動阻止を確実なものにするために、両
側接地フロートの外側に補助支持体を設けたこと
によつて、両側接地フロートの接地面積、つまり
は、両側接地フロートによる対地支持力が不足
し、その結果、前記のような要望にかかわらず、
不当に補助支持体を使用しなければならない欠点
があつた。

本考案は、かかる点に鑑み、両側接地フロート
に対する簡単な構造改良をもつて、補助支持体を
両側接地フロートの外側に設ける有利な構成を採
用しながらも、両側接地フロートによる対地支持
力を十分なものにして、補助支持体の使を抑え得
るようにしようとする点に目的を有する。

本考案による乗用田植機は、冒記したものにお
いて、前記接地フロート群のうち、前記補助支持
体に最も近接位置する接地フロートを、それの前
後方向全長に亘つて等しい、又はほぼ等しい横巾
のもので、かつ、その後端部の横巾中央部に後方
に向つて開放する状態で植付け用凹部を切欠き形
成して構成してあることを特徴とする。

即ち、既述した従来と同様な横巾に両側接地フ
ロートを構成させながらも、植付け用凹部の内側
に位置するフロート後端部分をもつて、両側接地
フロートの接地面積を増大させることができるか
ら、両側接地フロートに形成させる植付け用凹部
を工夫するだけの構造簡単な手段をもつて、両側
接地フロートの外側に補助支持体を設けて、悪条
件での作業時における植付け性能の向上を図りな
がらも、両側接地フロートによる対地支持力を十
分なものとして、前記補助支持体の使用を抑制で
きるに至つた。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
ると、耕盤ａ上を移動する１つの推進車輪１と、
後部の４条植式植付け装置２に横方向に並置され
て付設された３つの泥面接地フロート３……とに
より、機体を対地支持させて植付け走行するとと
もに、両側フロート３，３により左右両側の植付
け予定泥面を整地し、かつ、中央フロート３によ
り内側２つの植付け予定泥面を整地すべく構成し
てあり、更に、前記フロート３群の左右両横外側
近傍位置で、前記フロート３群の前方上方の機体
箇所からフロート３群の下方部に向けて耕盤接地
式の棒状補助支持体４，４を延設するとともに、
前記補助支持体４，４を、機体への取付け部を支
点とする上下揺動により、耕盤ａ上に接地した作
用姿勢と耕盤ａから泥面ｂ以上に上昇した非作用
姿勢とに切換え自在に構成してある乗用田植機に
おいて、前記左右両側のフロート３，３をそれの
前後方向全長に亘つてほぼ等しい横巾をもつもの
に構成するとともに、これら両側フロート３，３
後端部の横巾中央部に、植付け爪５，５の泥面
ｂ，ｂへの植付け作動を許容する植付け用凹部３
Ａ，３Ａを後方に向つて開放する状態で切欠き形
成し、かつ、中央のフロート３後端部の左右両側
部に、植付け爪５，５の泥面への植付け作動を許
容する植付け用凹部３Ｂ，３Ｂを後方ならびに側
方に開放する状態で切欠き形成してある。

尚、前記推進車輪１は、小間隔を隔てて同芯配
置させた２つの車輪１Ａ，１Ａから成り、かつ、
上下軸芯Ｘ周りに操向作動自在な操向輪に構成し
てある。

図中６は原動装置、７は運転席、８は操向操作
ハンドルである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る乗用田植機の実施の態様を
例示し、第１図は側面図、第２図は平面図であ
る。 １……推進車輪、２……植付け装置、３……接
地フロート、４……補助支持体、３Ａ……植付け
用凹部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 側面視で前後方向の１箇所に設けた推進車輪
   １と、複数条植式植付け装置２に横方向に並置
   させて付設された接地フロート３群とにより、
   機体を対地支持させて植付け走行させるべく構
   成するとともに、前記接地フロート３群の左右
   両横外側近傍箇所夫々に、上下移動により、耕
   盤に接地した作用姿勢と耕盤から上昇した非作
   用姿勢とに切換え自在な耕盤接地式の補助支持
   体４，４を配設してある乗用田植機において、
   前記接地フロート３群のうち、前記補助支持体
   ４，４に最も近接位置する接地フロート３，３
   を、それの前後方向全長に亘つて等しい又はほ
   ぼ等しい横巾のもので、かつ、その後端部の横
   巾中央部に後方に向つて開放する状態で植付け
   用凹部３Ａを切欠き形成して構成してあること
   を特徴とする乗用田植機。 前記接地フロート３群は３つで、そのうち中
   央のものの後端部両側には、後方ならびに横外
   方に向つて開放する状態の植付け用凹部３Ｂ，
   ３Ｂが切欠き形成されている実用新案登録請求
   の範囲第項に記載の乗用田植機。