JPS61118566A - 斜板型油圧装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ０発明の目的 （１）産業上の利用分野 本発明は、シリンダブロックと；このシリンダブロック
に対向してそれと相対回転可能に配設された斜板ト；前
記シリンダブロックＫ、その軸線方向に摺動自在に、且
つその軸線を囲んで環状に配列された多数の１ランジヤ
と；この各プランジャの先端に付設されて前記斜板に摺
接するシューと；を備えた斜板型油圧装置、即ちシリン
ダブロックと斜板とを相対的に回転させることによって
油圧を発生するようにした斜板型油圧ポンプ、あるいは
プランジャを往復動させることによってシリンダブロッ
クと斜板とを相対的に回転させるようにした斜板型油圧
モータに関する。　゛（２）従来の技術 従来、かかる斜板型油圧装置において、斜板とシューと
の摺接部を潤滑するためには、シリンダブロック及び斜
板を収容するケーシング内に潤滑油を充満させることが
知られている（特公昭４３−２４６２７号公報参照）。

（３）　　発明が解決しようとする問題点上記のように
ケーシング内に潤滑油を充満させたものでは、斜板とシ
ューとの摺接部の潤滑は充分行い得るものの、回転体に
よる潤滑油の攪拌抵抗、とりわけプランジャの回転によ
る攪拌抵抗は大きく、作動効率の低下を招く欠点がある
。そこで、回転体による攪拌抵抗を小さくするために、
ケーシング内の潤滑油量を減らせば、油面上に斜板及び
シリンダブロックの一部が露出し、潤滑油の供給不足に
より斜板及びシューに焼付、摩耗等の不都合を生じる惧
れがある。

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、作動効
率を低下させることなく、斜板とシューとの摺接部を確
実に潤滑し得るようにした、前記斜板型油圧装置を提供
することを目的とする。

Ｂ９発明の構成 （１）問題点を解決するための手段 上記目的を達成するために、本発明は、前記斜板に、こ
の斜板と前記シューとの摺接部を包囲して潤滑油を保持
する潤滑室を設けたことを特徴とする。

（２）作　用 斜板及びシューの摺接部は、斜板上の潤滑室に保持され
る潤滑油に工り良好な潤滑状態に置かれるので、斜板及
びシューの相対摺動は円滑に行われる。

（３）実施例 以下、図面により本発明の実施例について説明する。

第１図に本発明を油圧ポンプに適用した第」実施例が示
される。ケーシング１には入力軸２が軸受３を介して回
転自在に支承され、この入力軸２にシリンダブロック４
の中心部り１摺動可能にスプライン結合される。このシ
リンダブロック４は軸受５を介してケーシング１に回転
自在に支承される。

また、ケーシング１において、シリンダブロック４の一
端側には斜板６が、また他端側には分配板７がそれぞれ
設置される。

斜板６は入力軸２を囲繞するように円環状をなし、そし
てトラニオン軸８α（第２図参照）を介してケーシング
１に頌斜可能に支持された同じく円環状の斜板ホルダ８
内に嵌着される。したがって、斜板６は斜板ホルダ８と
共にトラニオン軸８α周りに傾動してシリンダブロック
４の回転軸線に対する傾き角度を任意に変えることがで
きる。

分配板７はケーシング１に固着されていて、その中心部
において、シリンダブロック４を貫通する入力軸２の先
端を軸受９を介して支持する。この分配板７とシリンダ
ブロック４との対向面７ｆ。

４ｆを相対摺動可能に密接させるために、シリンダブロ
ック４を分配板７側へ弾圧するばね１０が入力軸２とシ
リンダブロック４間に縮設される。

シリンダブロック４は、その回転軸線周りに等間隔を置
き、且つその回転軸線と平行な複数本のシリンダ孔１１
．１１・・・を有し、それらに同数のプランジャ１２．
１２・・・が摺合される。

各プランジャ１２は、対応するシリンダ孔１１内にポン
プ室１３を画成し、該室１３に連なるポンプポート１３
αがシリンダブロック４の前記端面４ｆに開口する。そ
して、すべてのポンプ室１３゜される。

一方、分配板７は、前記端面７ｆの一半面に、それと対
向する幾つかのポンプボート１３αと連通する一個の吸
入溝１４が、また他生面に、それと対向する幾つかのポ
ンプポート１３αと連通する一個の吐出溝１５がそれぞ
れ形成され、これら吸入及び吐出溝１４．Ｉｓにそれぞ
れ連なる吸入及び吐出ポート１４α及び１５（Ｚが分配
板７の外側端面に開口する。図示はしないが、吸入ポー
ト１４αには油圧モータの吐出ポートが、また吐出ボー
ト１５αには油圧モータの吸入ポートがそれぞれ接続さ
れる。

各プランジャ１２の先端部は球状端部１２（ＬＫ影形成
れ、これに斜板６の表面に摺接可能のシュー、１６が首
振り自在に結合される。各プランジャ１２は、通常、ポ
ンプ室１３の油圧によりシリンダ孔１１から突出する方
向の力を受けていて、シュー１６を斜板６に圧接させて
いる。

この状態で入力軸２を回転させると、シリンダブロック
４がその軸線周りに回転し、上方の突出したグランジャ
１２は、下方に移動するにつれ斜板６に押圧されて後退
する。したがってそのプランジャ１２背部のポンプ室１
３は縮小され、そこで加圧された作動油は分配板７の吐
出ボート１５αから図示しない油圧モータへ圧送される
。一方、下方の後退したプランジャ１２は、上方に移動
するにつれて突出し、そのプランジャ１２背部のポンプ
室１３が拡大されるので、図示しない油圧モータから吐
き出される作動油が分配板７の吸入ポート１４αを通し
てそのポンプ室１３に吸入される。

この吸入行程においては、プランジャ１２の背面に作用
する油圧が低下するので、シュー１６は斜板６から離れ
ようとし、また、吐出行程から吸入行程に移り変わる下
死点においては、プランジャ１２は、慣性によってシ二
一１６が斜板６から離れる方向の力を受ける。

そこで、これらの力に抗して、シュー１６の斜板６への
摺接状態を保持するために、シュー１６の背面を押える
押え板１７が設げられる。こＯ押え板１７は、斜板ホル
ダ８の外周に形成された環状突壁８ｂ内に回転自在に収
容されると共に、該突壁８ｈにボルト１８で固着された
支持板１９により回転自在に支持される。この押え板１
７には、各シュー１６のプランジャ１２との連結部が貫
通する複数の透孔２０．２０・・・が穿設されている。

したがって、押え板１７は、プランジャ１２．１２・・
・の回転につれてシュー１６．１６・・・と共に回転す
ることができる。

各シュー１６は前面に油圧ポケット２１を有し、この油
圧ポケット２１は、プランジャ１２及びシュー１６に穿
設された一連の油孔２２，２３を介してポンプ室１３と
連通される。したがって、ポンプ室１３の圧油は、油孔
２２．２３を通して油圧ポケット２１に供給され、グラ
ンジャ１２の突出推力を受けるようにシ二一１６に圧力
を及ぼすので、シュー１６と斜板６との接触圧力を低減
し、同時にシ二一１６と斜板６との摺動面を潤滑する。

第２図に明示するように、斜板ホルダ８の内周面には、
前記押え板１７の内周面に小間隙を存して対向する円筒
状の隔壁体２４が嵌着され、この隔壁体２４、斜板ホル
ダ８及び押え板１７によって、シュー１６及び斜板６の
摺接部を包囲する潤滑室２５が画成される。

而して、各油圧ポケット２１内の圧油はシュー１６及び
斜板６の摺動面を通して絶えず漏洩しているので、漏れ
た油は潤滑油として潤滑室２５を満たした後、押え板１
７まわりの各部の隙間から漏出する。したがって、潤滑
室２５には常に新しい潤滑油が保持され、その油によっ
てシュー１６及び斜板６の摺動面をシュー１６の外側か
らも確実に潤滑することができる。

この場合、潤滑室２５の圧力が油圧ポケット２１の圧力
に近づくと、油圧ポケット２１のシュー１６に対する流
体支承機能が損われるので、潤滑室２５が略大気圧状態
を保ちつつ油を保持するように、油圧ポケット２１から
の漏洩油量に応じて押え板１７周りの各部の隙間は適当
に選定される。

斜板６の煩き角度が変化すると、シュー１６は斜板６上
をその半径方向に相対移動するので、シュー１６と押え
板１７との間にも相対移動が起こる。そこで、押え板１
７とシュー１６間の隙間を通して潤滑室２５から油が漏
洩する量を、斜板６の傾動に拘らず最少限に抑えるため
には、押え板１７とシュー１６間に軸方向の開口ができ
ないようにする必要があり、それは次の関係式を満足さ
せることによって達成できる。

Ｄ３　＜ＣＤＩ　−４−Ｄ、　）／２ 但し、Ｄｌ・・・シュー１６の押え板１７との当接部の
直径 Ｄ２・・・シュー１６の透孔２０貫通部の直径 り、・・・押え板１７の透孔２０の直径潤滑室２５から
漏出した油はケーシング１の底部に溜まり、そこから図
示しない補給ポンプにより、吸入ボート１４αに連なる
図示しない補給油路へ圧送される。したがって、ケーシ
ング１内には、シリンダブロック４の軸受５を潤滑する
に足る少量の油を貯留するだけでよく、プランジャ１２
０回転による油の攪拌抵抗を少なくすることができる。

第３図に示す本発明の第２実施例は、隔壁体２４の先端
に支持板１９を一体に連設したものである。

第４図に示す本発明の第３実施例は、隔壁体２４を斜板
ホルダ８と一体に形成したものである。

第５図に示す本発明の第４実施例は、隔壁体２４を押え
板１７と一体に形成して、隔壁体２４と斜板ホルダ８間
に隙間を設けたものである。

第６図に示す本発明の第５実施例は、隔壁体２４を斜板
６と一体に形成したものである。

第７図に示す本発明の第６実施例は、斜板ホルをボルト
１８で固着したものである。

第８図に示す本発明の第７実施例は、シュー１６の油圧
ポケット２１から漏洩する油に加えて、補給ポンプ２６
から圧送される潤滑油を潤滑室２５に供給するようにし
たものである。詳述すれば、斜板ホルダ８には、トラニ
オン軸８αを貫通して潤滑室２５に至る流入油路２７と
、潤滑室２５からケーシング１内に至る流出油路２８と
が設けられ、流入油路２７に潤滑油が補給ポンプ２６か
ら圧送される。

上記各油路２γ、２８けパイプで置き換え可能である。

この実施例によれば、補給ポンプ２６から比較的低温の
潤滑油を供給し得るので、斜板６及びシュー１６の摺動
面の潤滑の外に、それらの冷却をも効果的に行うことが
できる。

この場合、流入油路２７の一部を、斜板６の底面で閉じ
られる凹溝２７αとすれば、そこを通る油により斜板６
を更に冷却することができて、好都合である。

また、流入油路２７の出口２７ｏを潤滑室２５の内周側
に、また流出油路２８の入口２８εを潤滑室２５の外周
側に配置すれば、各シュー１６がシリンダブロック４の
軸線周りに回転したとき、それに伴（・潤滑室２５内の
油に与えられる遠心力の作用で、流入油路２７から潤滑
室２５への油の流入、及び潤滑室２５から流出油路２８
への油の流出をスムーズに行わせることができ、したが
って高速回転時でも潤滑室２５への油の循環を良好にす
ることができる。

尚、第３図ないし第８図中、第」図及び第２図に示す第
１実施例と対応する部分には、すべて同一符号を付す。

Ｃ０発明の効果 以上のように本発明によれば、斜板及びシューの摺接部
を、斜板上で潤滑油を保持する潤滑室で包囲するように
したので、該摺接部を常に良好な潤滑状態に置くことが
でき、斜板及びシューの相対摺動を円滑に行わせること
ができる。したがって、シリンダブロック、斜板等を収
容するケーシングには潤滑油を多量に貯留しておく必要
もないから、回転体による油の攪拌抵抗を著しく減少さ
せ、油圧装置の作動効率の向上に寄与し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例の縦断側面図、第２図は第
１図のトラニオン軸及びその周辺部の拡大縦断平面図、
第３図ないし第８図は本発明の第２実施例ないし第７実
施例を示す、第２図と同様の断面口である。 １・・・ケーシング、２・・・入力軸、４・・・シリン
ダブロック、γ・・・分配板、８・・・斜板ホルダ、１
２・・・プランジャ、１６・・・シュー、１７・・・押
え板、１９・・・支持板、２４・−・隔壁体、２５・・
・潤滑室第２図 Ｒコ 第３図 第４図 た 第６図 第７図 入 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シリンダブロックと；このシリンダブロックに対向して
   それと相対回転可能に配設された斜板と；前記シリンダ
   ブロックに、その軸線方向に摺動自在に、且つその軸線
   を囲んで環状に配列された多数のプランジャと；この各
   プランジャの先端に付設されて前記斜板に摺接するシュ
   ーと；を備えた斜板型油圧装置において、前記斜板に、
   この斜板と前記シューとの摺接部を包囲して潤滑油を保
   持する潤滑室を設けたことを特徴とする、斜板型油圧装
   置。