JP3575933B2 - 斜板式流体ポンプ・モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数位置を傾転することができる斜板を備えた斜板式流体ポンプ・モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の斜板式流体ポンプ・モータとしては、例えば特開昭63ー170568号公報に記載されているようなものが知られている。このものは、ケーシングと、ケーシングに回転可能に支持された回転軸と、ケーシング内に収納されるとともに、回転軸に一体回転できるよう連結されたシリンダブロックと、シリンダブロックの一端面に形成された複数の軸方向に延びるシリンダ穴にそれぞれ摺動可能に挿入されたプランジャと、ケーシングの一端内面に支持されシリンダブロックに近接する他側部に半球状の摺接部を有する2個の支点部材と、シリンダブロックの一端面とケーシングの一端内面との間に配置されるとともに、一端面に前記支点部材の摺接部が摺接可能に挿入された半球状の摺接凹みを有する斜板と、該斜板を支点部材を結ぶ傾転直線を中心として2つの傾転位置の間で傾転させる傾転手段と、前記プランジャの一端にそれぞれ連結され、斜板の他端に位置する傾斜面に摺接する複数のシューとを備え、前記傾転手段により斜板を2つ傾転位置の間で傾転させることにより、前記プランジャのストロークを2種類に変更するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の斜板式流体ポンプ・モータにあっては、斜板が2つの傾転位置の間を傾転するときには、前記摺接部および摺接凹みの表面が摺接面となるが、これら摺接面(摺接部および摺接凹みの表面)同士はプランジャからの流体押圧力によって互いに強力に押し付けられているため、摺接凹みの開口部からこれらの間への潤滑用油の侵入が制限され、この結果、潤滑不足となって斜板の傾転動作に円滑さを欠いたり、場合によっては焼き付いて傾転動作が阻害されることがあるという問題点がある。
【0004】
この発明は、摺接面に対し潤滑用油を供給することで斜板を円滑に傾転させるようにした斜板式流体ポンプ・モータを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、ケーシングと、ケーシングに回転可能に支持された回転軸と、ケーシング内に収納されるとともに、回転軸に一体回転できるよう連結されたシリンダブロックと、シリンダブロックの一端面に形成された複数の軸方向に延びるシリンダ穴にそれぞれ摺動可能に挿入されたプランジャと、ケーシングの一端内面に支持されシリンダブロックに近接する他側部に半球状の摺接部を有する2個の支点部材と、シリンダブロックの一端面とケーシングの一端内面との間に配置されるとともに、一端面に前記支点部材の摺接部が摺接可能に挿入された半球状の摺接凹みを有し、前記回転軸に対する垂直面に対して傾斜した傾斜面を他端に有することで、略中央を境界として厚肉部と薄肉部とに区分される斜板と、該斜板を支点部材を結ぶ傾転直線を中心として複数の傾転位置の間で傾転させる傾転手段と、前記プランジャの一端にそれぞれ連結され、前記傾斜面に摺接する複数のシューとを備え、前記傾転手段により斜板を複数の傾転位置の間で傾転させることにより、前記プランジャのストロークを複数種類に変更するようにした斜板式流体ポンプ・モータにおいて、前記斜板内に一端が斜板の厚肉部の外周面に開口し、他端が摺接凹みの最深部近傍に開口する潤滑通路を形成し、該潤滑通路を通じてケーシング内に滞留しているドレン油を潤滑用として摺接部と摺接凹みとの間に導くことにより達成することができる。
【0006】
前述した斜板は傾転手段により支点部材を結ぶ傾転直線を中心として複数の傾転位置の間を繰り返し傾転するが、このような傾転時、支点部材の摺接部および摺接凹みの表面が摺接面となる。ここで、摺接凹みの開口部から摺接面(摺接部および摺接凹みの表面)への潤滑用油の侵入は、前述のようにプランジャからの流体押圧力によって制限されているため、摺接面での潤滑が不足する場合がある。このため、この発明では、前述のように一端が斜板の外表面に、他端が摺接凹みに開口する潤滑通路を斜板内に設け、該潤滑通路を通じてケーシング内に滞留しているドレン油を潤滑用として摺接部と摺接凹みとの間に導くようにしているため、前記摺接面の潤滑が確実に行われ、斜板の傾転動作が円滑となる。
【0007】
また、摺接凹みの開口部から最も離れた部位、即ち摺接凹みの最深部近傍は前記開口部からの潤滑用油が届きにくいため、潤滑が最も不足するが、請求項2に記載のように構成すれば、該部位の潤滑を効果的に行うことができる。
さらに、請求項3に記載のように構成すれば、切削による孔あけ加工を少なくすることができ、製作が簡単かつ安価となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、11は例えばクローラ車両を駆動する斜板式流体モータであり、この流体モータ11は、内部に収納室12が形成されたケース本体13と、このケース本体13の他端に固定され前記収納室12の他端開口を閉止して密閉空間とする側板14と、収納室12の底面、即ちケース本体13の一端内面に固定されたリング状のプレート15とを有し、これらケース本体13、側板14およびプレート15は全体としてケーシング16を構成する。18は他側部が前記収納室12内に挿入された回転軸であり、この回転軸18は一対の軸受19、20を介してケーシング16、詳しくは側板14、ケース本体13に回転可能に支持されている。そして、この回転軸18の一端部はケース本体13から突出するとともに、図示していないクローラに係合するスプロケットに連結されている。
【0009】
24は収納室12内に収納された円筒状のシリンダブロックであり、このシリンダブロック24内には前記回転軸18の他端部が挿入されてスプラインにより連結されており、この結果、該シリンダブロック24は回転軸18と一体的に回転することができる。このシリンダブロック24の一端面には軸方向に延びる複数のシリンダ穴25が形成され、これらのシリンダ穴25は周方向に等距離離れて配置されている。これらシリンダ穴25内にはプランジャ26がそれぞれ摺動可能に挿入され、各プランジャ26の先端、即ち一端には球関節継手27を介してシュー28がそれぞれ連結されている。30はシリンダブロック24と側板14との間に介装されるとともに、側板14に固定されたタイミングプレートであり、このタイミングプレート30には周方向に離れた2個の弧状孔31が形成され、これら弧状孔31には前記シリンダ穴25がシリンダブロック24の回転により次々と接続される。32、33は側板14に形成された給排通路であり、給排通路32は一方の弧状孔31に、給排通路33は他方の弧状孔31に連通している。また、これら給排通路32、33は図示していない切換弁を介してポンプおよびタンクに接続され、前記切換弁が切り換えられることによりいずれかが供給側、残りが排出側となる。
【0010】
図1、2、3、4において、36はケーシング16の収納室12内に収納され、シリンダブロック24の一端面とケーシング16の一端内面、詳しくはプレート15の他端面との間に位置する略リング状の斜板であり、この斜板36を前記回転軸18が貫通している。前記斜板36はシリンダブロック24に対向する他端に傾斜面37を有し、この傾斜面37には前記シュー28が摺接している。ここで、前記傾斜面37は回転軸18の回転軸線に対する垂直面に対して傾斜しており、この結果、斜板36は略中央を境界として上側に位置する厚肉部38と下側に位置する薄肉部39とに区分することができる。また、プレート15に対向する斜板36の背面(前記傾斜面37と反対側の一端面)40は、回転軸18の回転軸線に対する垂直面とほぼ平行で、厚肉部38側に位置する第1平坦部41と、この第1平坦部41に対して小さな所定角度Aで傾斜し薄肉部39側に位置する第2平坦部42と、の2つの平坦部から構成され、これら第1、第2平坦部41、42の境界は斜板36の中心から厚肉部38側に所定距離だけ離れている。
【0011】
45は2個の支点部材であり、これら支点部材45はシリンダブロック24に近接する他側部に半球状の摺接部46を、一側部に小径の円柱状をした軸部47を有する。一方、前記第1、第2平坦部41、42の境界上で斜板36の背面(一端面)40には前記摺接部46と曲率半径が同径である半球状をした2個の摺接凹み48が形成され、これらの摺接凹み48は前記境界の延在方向に所定距離離れて配置されている。そして、これら摺接凹み48には前記支点部材45の摺接部46が球面接触した状態でそれぞれ挿入されている。また、これら摺接凹み48に対向する位置のプレート15の他端面には円柱状の遊嵌穴49がそれぞれ形成され、これらの遊嵌穴49には前記支点部材45の軸部47が遊嵌されている。この結果、支点部材45はケーシング16の一端内面、詳しくはプレート15の他端面に支持されていることになり、これら2個の支点部材45、ここでは支点部材45の摺接部46の曲率中心を結ぶ直線(傾転直線)が前記斜板36の傾転中心線となる。そして、前記斜板36は、この傾転直線を中心として、第2平坦部42とプレート15の他端面とが面接触している第1傾転位置Fと、第1平坦部41とプレート15の他端面とが面接触している第2傾転位置Gとの2つの傾転位置F、Gの間を傾転することになるが、このとき、これら支点部材45の摺接部46と摺接凹み48とが摺接する。
【0012】
53は回転軸18の外側に遊嵌された略リング状のリテーナプレートであり、このリテーナプレート53はシリンダブロック24と斜板36との間に配置されるとともに、全てのシュー28に係合している。54はシリンダブロック24とリテーナプレート53との間に配置されたスラストボールであり、このスラストボール54のリテーナプレート53に近接する側の外表面は球面の一部から構成されている。そして、このスラストボール54の外表面は前記リテーナプレート53の内周に球面接触し、また、このスラストボール54は前記回転軸18の外側に嵌合されスプライン結合により連結されている。55はシリンダブロック24とスラストボール54との間に介装されたスプリングであり、このスプリング55はスラストボール54、リテーナプレート53を介してシュー28を斜板36の傾斜面37に押し付け、該シュー28が傾斜面37から浮き上がるのを防止している。
【0013】
斜板36の第2平坦部42に対向するケーシング16、詳しくはケース本体13およびプレート15の内部にはシリンダ孔60が形成され、このシリンダ孔60内には押圧ピストン61が摺動可能に挿入されている。63はケーシング16内に形成された流体通路であり、この流体通路63の一端は図示していない流体源に接続され、他端は前記シリンダ孔60に接続されている。そして、この流体通路63を通じて高圧流体がシリンダ孔60に供給されると、押圧ピストン61は斜板36の第2平坦部42を押圧して斜板36を前記傾転直線を中心として第1傾転位置Fから第2傾転位置Gまで傾転させ、一方、シリンダ孔60への高圧流体の供給が停止すると、傾転直線が斜板36の中心から厚肉部38側にオフセットしているので、プランジャ26からの押圧力によって斜板36は第2傾転位置Gから第1傾転位置Fまで傾転する。これにより、前記シリンダブロック24内のプランジャ26のストロークが2段階に変更され、シリンダブロック24、回転軸18の回転速度が2段階に変化する。前述したシリンダ孔60、押圧ピストン61、流体通路63は全体として、斜板36を支点部材45を結ぶ傾転直線を中心として2つの傾転位置F、Gの間で傾転させる傾転手段64を構成する。
【0014】
68は前記斜板36、詳しくは厚肉部38内に形成され摺接凹み48と同数で上下方向に延びる小径のストレート孔であり、これらのストレート孔68は第1、第2平坦面41、42の境界に対して直交するとともに、一端が斜板36、詳しくは厚肉部38の外周面に開口している。69は斜板36内に形成され前記ストレート孔68と同数で回転軸18に平行に延びる小径の細孔であり、これらの細孔69は摺接凹み48を形成する際の下孔で、その他端が摺接凹み48の最深部に開口している。そして、前記ストレート孔68の他端と細孔69の一端とは直交しながら互いに連通しており、これにより、摺接凹み48と収納室12とはこれらストレート孔68、細孔69を介して連通することになる。前述したストレート孔68、細孔69は全体として、斜板36内に形成され、一端が斜板36の外表面に開口し、他端が摺接凹み48に開口する潤滑通路70を構成し、該潤滑通路70を通じてケーシング16、詳しくは収納室12内に滞留しているドレン油が潤滑用として支点部材45の摺接部46と摺接凹み48との間に導かれる。
【0015】
次に、この発明の第1実施形態の作用について説明する。
給排通路32から高圧流体が一方の弧状孔31を通じてシリンダブロック24のシリンダ穴25に供給されると、該シリンダ穴25内のプランジャ26は斜板36に向かって突出し傾斜面37を押圧するが、このとき、プランジャ26の先端はシュー28を介して傾斜面37に係合しているので、前記押圧力の分力がプランジャ26に作用し、これにより、プランジャ26、シュー28は傾斜面37上を厚肉部38側から薄肉部39側に向かって摺動し、これらプランジャ26、シリンダブロック24、回転軸18が一体的に回転する。このシリンダブロック24の回転により、他方の弧状孔31に連通しているシリンダ穴25内のプランジャ26は、斜板36の傾斜面37にシュー28を介して係合しながら薄肉部39側から厚肉部38側に向かって移動するため、該傾斜面37によってシリンダ穴25内に徐々に押し込まれ、該シリンダ穴25内の流体を押出し他方の弧状孔31、給排通路33を通じて排出する。
【0016】
ここで、例えば前記クローラ車両が登坂時であると、流体モータ11は大トルクで低速回転しなければならない。この場合には、流体通路63を通じてのシリンダ孔60への高圧流体の供給は停止されており、押圧ピストン61による斜板36の押圧はない。このとき、前述のように傾転直線は斜板36の中心から厚肉部38側にオフセットしているので、斜板36はプランジャ26からの押圧力によって第1傾転位置Fまで傾転している。このため、シリンダブロック24内のプランジャ26のストロークは長くなるが、流体モータ21内に流入する高圧流体量は一定であるので、シリンダブロック24、回転軸18の回転速度は低速となる。
【0017】
次に、前記クローラ車両が、例えば平地を定常走行するようになると、流体モータ21を小トルクで高速回転させなければならない。この場合には、流体通路63を通じてシリンダ孔60へ高圧流体を供給し、押圧ピストン61によって斜板36の薄肉部39をシリンダブロック24に向かって押圧する。これにより、斜板36は支点部材45を結ぶ傾転直線を中心として、第1傾転位置Fから2傾転位置Gまで傾転する。これにより、シリンダブロック24内のプランジャ26のストロークが短くなり、シリンダブロック24、回転軸18が高速で回転するようになる。
【0018】
このようにして斜板36は傾転手段64により支点部材45を結ぶ傾転直線を中心として第1、第2傾転位置F、Gの間を繰り返し傾転するが、このような傾転時には支点部材45の摺接部46と斜板36の摺接凹み48との表面が摺接面となる。ここで、摺接凹み48の開口部から摺接面(摺接部46および摺接凹み48の表面)への潤滑用油の侵入は、前述のようなプランジャ26による流体押圧力によって制限されているため、摺接面での潤滑が不足する場合がある。このため、この実施形態では、前述のように一端が斜板36の外表面に、他端が摺接凹み48に開口する小径の潤滑通路70を設け、該潤滑通路70を通じてケーシング16の収納室12内に滞留しているドレン油を潤滑用として摺接部46と摺接凹み48との間に導くようにしており、この結果、前記摺接面の潤滑が確実に行われ、斜板36の傾転動作が円滑となる。ここで、摺接凹み48の開口部から最も離れた部位、即ち摺接凹み48の最深部近傍は前記開口部からの潤滑用油が届きにくいため、潤滑が最も不足するが、この実施形態では、潤滑通路70の他端を摺接凹み48の最深部近傍に開口させるようにしているので、該部位の潤滑を効果的に行うことができる。
【0019】
図5、6はこの発明の第2実施形態を示す図である。この実施形態においては、斜板75を鋳造で成形するとともに、潤滑通路76を鋳抜きによって形成した2個の凹部77と、これら凹部77と摺接凹み48とを連通する前述と同様の細孔69とから構成している。ここで、前記凹部77は斜板75の厚肉部38を略三角板状にえぐり取ることで形成しており、斜板75の外周面から前記摺接凹み48の近傍まで延びるている。そして、このように潤滑通路76の大部分を鋳造によって形成するようにすれば、切削による孔あけ加工を少なくすることができ、製作が簡単かつ安価となる。
【0020】
なお、前述の実施形態においては、支点部材45を摺接部46と軸部47とからなる一体物としたが、この発明においては、支点部材を球体としてもよく、あるいは、半球状の本体(摺接部46に相当)と、この本体に挿入された支点軸(軸部47に相当)とから構成してもよい。また、前記実施形態においては、斜板36の背面40を所定の角度Aで交差する2つの平坦部41、42から構成し、この背面40に対向するケーシング16の一端内面(プレート15の他端面)を1つの平坦面から構成したが、この発明においては、斜板36の背面40を1つの平坦面から構成し、ケーシング16の一端内面を所定の角度Aで交差する2つの平坦部から構成するようにしてもよい。さらに、この発明においては、前記第1、第2傾転位置F、Gの中間近傍に第3傾転位置を設け、斜板36を3つの傾転位置間で傾転させるようにしてもよい。この場合には、プランジャ26のストロークを3段階に変更することができる。また、前述の実施形態においては、この発明を流体モータ21に適用したが、この発明は流体ポンプに適用してもよい。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、摺接面に対し潤滑用油を供給することで斜板を円滑に傾転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す正面断面図である。
【図2】斜板近傍の正面断面図である。
【図3】斜板の正面断面図である。
【図4】斜板の側面図である。
【図5】この発明の第2実施形態を示す斜板の正面断面図である。
【図6】斜板の側面図である。
【符号の説明】
11…流体ポンプ・モータ 16…ケーシング
18…回転軸 24…シリンダブロック
25…シリンダ穴 26…プランジャ
28…シュー 36…斜板
37…傾斜面 45…支点部材
46…摺接部 48…摺接凹み
64…傾転手段 69…細孔
70…潤滑通路 77…凹部
Claims (2)
- ケーシングと、ケーシングに回転可能に支持された回転軸と、ケーシング内に収納されるとともに、回転軸に一体回転できるよう連結されたシリンダブロックと、シリンダブロックの一端面に形成された複数の軸方向に延びるシリンダ穴にそれぞれ摺動可能に挿入されたプランジャと、ケーシングの一端内面に支持されシリンダブロックに近接する他側部に半球状の摺接部を有する2個の支点部材と、シリンダブロックの一端面とケーシングの一端内面との間に配置されるとともに、一端面に前記支点部材の摺接部が摺接可能に挿入された半球状の摺接凹みを有し、前記回転軸に対する垂直面に対して傾斜した傾斜面を他端に有することで、略中央を境界として厚肉部と薄肉部とに区分される斜板と、該斜板を支点部材を結ぶ傾転直線を中心として複数の傾転位置の間で傾転させる傾転手段と、前記プランジャの一端にそれぞれ連結され、前記傾斜面に摺接する複数のシューとを備え、前記傾転手段により斜板を複数の傾転位置の間で傾転させることにより、前記プランジャのストロークを複数種類に変更するようにした斜板式流体ポンプ・モータにおいて、前記斜板内に一端が斜板の厚肉部の外周面に開口し、他端が摺接凹みの最深部近傍に開口する潤滑通路を形成し、該潤滑通路を通じてケーシング内に滞留しているドレン油を潤滑用として摺接部と摺接凹みとの間に導くようにしたことを特徴とする斜板式流体ポンプ・モータ。
- 前記斜板を鋳造で成形するとともに、前記潤滑通路を、鋳抜きによって形成し斜板の外周面から摺接凹み近傍まで延びる凹部と、該凹部と摺接凹みとを連通する細孔とから構成した請求項1記載の斜板式流体ポンプ・モータ。
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- 1996-12-27 JP JP35912496A patent/JP3575933B2/ja not_active Expired - Fee Related
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