JPS6111737Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は表示板ホルダーに係り、値札や店内
のPOP広告の表示板等をその形状や大きさに限
定されずに支持することができ、しかも使用場所
の状況に応じて使用形態を様々に変更できる表示
板ホルダーに関する。

従来より表示板ホルダーは、そのほとんどが表
示板と一体化して形成されたものである。また、
たとえ、取外しができるような構造であつても、
形状や大きさ、あるいは装着場所が限定される欠
点があつた。しかも、POP広告において、特に
店内における表示板による効果が見直され、それ
が多様化してきた今日にあつては従来の表示板ホ
ルダーでは、次々と変化する表示板に適応できな
かつた。そのため表示板が変化するたびに表示板
ホルダーも作り変えたり、また表示板を取り変え
ることのできる表示板ホルダーであつても装着場
所が限定されたりして、極めて不経済である。そ
の上、手間が掛るうえに表示板の内容まで規制さ
れる欠点があつた。

そこでこの考案は、上述された欠点を解消する
ために、短冊形をした支持板と、側面から見てＳ
字形状のバネ板とを、円弧形状をなした連結板に
よつて接続して挾着体を形成し、連結板の外側面
に１対の咬持部を突設し、咬持部の内部には、そ
れぞれ所要の表示板を噛合状態で支持する押え突
起と表示板を挿入する挿脱口とが設けられて、第
１の咬持部にある挿脱口は支持板の延長方向に向
けられており、第２の咬持部の挿脱口は第１の挿
脱口の向きと交わつた方向に向けられて形成され
ており、前記バネ板の先端は支持板の先端に向け
られて形成され、この支持板の先端部に接触し、
さらに接触した部分よりバネ板を反転させて弧を
なしたガイド端を延長し、全体を弾力性のある材
質で形成したものであり、以下、図面を参照して
この考案の実施例を説明すると次のようである。

図において、Ｐは全体をプラスチツク等の弾力
性のある材質で形成された挾着体であり、短冊形
をした支持板１Ｐと側面から見てＳ字形状のバネ
板２Ｐとを、円弧形状をなした連結板３Ｐによつ
て接続して成り、連結板の外側面に１対の咬持部
３Ａ，３Ｂが突起されている。

咬持部３Ａ，３Ｂの内部には、それぞれ所要の
表示板９を噛合状態で支持する押え突起４Ａ，４
Ｂと表示板９を挿入する挿脱口５Ａ，５Ｂとが設
けられている。第１の咬持部３Ａにある挿脱口５
Ａは支持板１Ｐの延長方向に向けられており、第
２の咬持部３Ｂにある挿脱口５Ｂは第１の挿脱口
５Ａの向きと交わつた方向に向けられて形成され
ている。

バネ板２Ｐは連結板３Ｐから支持板１Ｐの先端
に向けて形成され、バネ板先端部６を支持板１Ｐ
の先端に接触せしめ、さらに接触した部分よりバ
ネ板２Ｐが反転していて、弧をなしたガイド端７
が延長形成され、被支持部材８を挾着し易いよう
にしてある。

この考案は上記の如く構成されており、以下第
３図を用いてこの考案の具体的な使用例を説明す
る。第３図のイは水平な状態の被支持部材８を挾
着しているものである。支持板１Ｐがバネ板２Ｐ
よりも上にあり、表示板９を上向きにして第２の
咬持部３Ｂが支持している状態を示す。同じくロ
は、被支持部材８がイと同じ水平状態のものを、
挾着体Ｐがイの場合と全く逆の状態で挾着してい
る例を示す。ここではバネ板２Ｐが支持板１Ｐよ
りも上にあり、表示板９を下向きにして第２の咬
持部３Ｂが支持している。ハは被支持部材８が垂
直な状態にあるのを、挾着体Ｐが上方より挾着
し、表示板９を、上方に向けて第１の咬持部３Ａ
が支持している状態を示す。最後にニにおいては
被支持部材８を必要とせずに、表示板９を支持し
て立脚せしめるスタンドとなる例を示すものであ
る。

この考案は上記の如く使用できるように構成さ
れたものであり、その効果は以下の通りである。

支持板１Ｐが短冊形をしているので表示板９を
支持したとき、常に支持板１Ｐの先端にテコの原
理が働いて、小さな支持面積でも極めてしつかり
とした安定性を発揮する。側面から見てＳ字形状
のバネ板２Ｐは、その先端にあるガイド端７の形
成により被支持部材８を挾着し易くする効果と、
さらに第３図ニで示したように被支持部材８を挾
着せずに平面な台の上でも表示板９を支持するこ
とが可能となり、使用範囲をさらに拡大するもの
である。

咬持部３Ａ，３Ｂは、円弧形状の連結板３Ｐの
外側面に突設されているので表示板９を容易に接
着でき、内部に形成した押え突起４Ａ，４Ｂが表
示板９を噛合状態で支持するので表示板９の形状
や大きさに限定されずに使用でき、しかも安定性
があり、外部からの衝撃その他によつても容易に
脱落しないで済む。

また、弾力性のある材料で形成されているの
で、表示板９を装着するには挿脱口５Ａ，５Ｂに
表示板９を押し込むだけでよく、その装着作業は
頗る簡易である。その上、挿脱口５Ａ，５Ｂがそ
れぞれ向きを異にしている為、このいずれかの挿
脱口５Ａ，５Ｂを有する咬持部３Ａ，３Ｂを選択
使用することにより、様々の形態で表示板９を支
持することができる。

さらに、全体をプラスチツク等の弾力性のある
材質で一体化して成型することが可能であるため
に、安価な価格で生産が可能となる。

上述の通り、この考案によれば、値札や店内の
POP広告の表示板等を、その形状や大きさに限
定されずに支持することができ、しかも使用場所
の状況に応じて使用形態を様々に変更できるので
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は斜視図、第２図は側面図、第３図イ乃至ニは使
用状態の具体的な例を示す側面図である。 Ｐ……挾着体、１Ｐ……支持板、２Ｐ……バネ
板、３Ｐ……連結板、３Ａ，３Ｂ……咬持部、４
Ａ，４Ｅ……押え突起、５Ａ，５Ｂ……挿脱口、
６……バネ板先端部、７……ガイド端、８……被
支持部材、９……表示板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 短冊形をした支持板と、側面から見てＳ字形状
   のバネ板とを、円孤形状をなした連結板によつて
   接続して挾着体を形成し、連結板の外側面に１対
   の咬持部を突設し、咬持部の内部には、それぞれ
   所要の表示板を噛合状態で支持する押え突起と表
   示板を挿入する挿脱口とが設けられて、第１の咬
   持部にある挿脱口は支持板の延長方向に向けられ
   ており、第２の咬持部の挿脱口は第１の挿脱口の
   向きと交わつた方向に向けられて形成されてお
   り、前記バネ板の先端は支持板の先端に向けられ
   て形成され、この支持板の先端部に接触し、さら
   に接触した部分よりバネ板を反転させて弧をなし
   たガイド端を延長し、全体を弾力性のある材質で
   形成したこを特徴とする表示板ホルダー。