JPH046291Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は電話機をテーブルに置いて使用する
場合とか家屋の壁面に掛けて使用するときに用い
る電話機載置用及び壁掛用アダプターに関する。

(ロ) 従来技術 従来、箱状の電話機をテーブルに置いて使用す
る場合には、第７図及び第８図に示すように、そ
の電話機１の底面に起倒可能に取付けられている
平板状のスタンド２を引き起こし電話機１をテー
ブル３に傾斜状態に載置して使用していた。ま
た、この電話機１を家屋の壁４に掛けて使用する
場合には、スタンド２を倒し、第７図に示すよう
に、電話機１の底面に設けられたこの凹部５，５
にそれぞれ形成された孔６，６に壁４に設けた２
つの突起７，７を係合させて使用していた。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかし、上記スタンド２は、スタンド２を交換
する場合などのためスタンド２を電話機１から取
外す場合には、電話機１を解体しなければならな
いため、スタンド２の交換は大変手間がかかつて
いた。

この考案は以上の事情に鑑みなされたもので、
上記と同様のスタンド機能及び壁掛け機能を有
し、かつ取外しが簡単な電話機用アダプターを提
供することを目的とするものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 この考案は電話機載置用及び壁掛け用アダプタ
ーであつて、開口部を一方面に有する同一構成複
数の合成樹脂製箱状部材と、これらの部材に一体
に取付けられその開口部とは反対側の面から突出
する一対の合成樹脂製脚部とからなり、箱状の電
話機を水平部材に載置する際には、その底面の上
部左右方向に設けられた２個１組からなる複数組
の孔に前記脚部を嵌合し、前記電話機を垂直部材
に掛ける際には、その底面の上下方向に設けられ
た２個１組からなる複数組の孔に前記脚部を嵌合
し、前記垂直部材の上下方向に設けられた複数の
突起を前記開口部に係合されてなる電話機載置用
及び壁掛用アダプターを係合させたものである。

(ホ) 作用 この考案は、箱状部材の脚部を電話機底面の孔
に嵌合させて電話機を水平部材に載置すると電話
機が傾斜し、この状態のままで電話機を持ち上げ
てその箱体の開口部を家屋の壁面の突起に係合さ
せると、電話機が壁に掛けられるようにしたもの
である。

(ヘ) 実施例 以下図に示す実施例に基づいてこの考案を詳述
する。なお、これによつてこの考案は限定される
ものではない。

第１図及び第２図において、この発明のアダプ
ター８は、合成樹脂製で、箱状部材９と、この部
材９と一体の一対の脚部１０，１０とからなる。

箱状部材９には、その一方面に鍵孔状の開口部
１１が設けられている。一方、脚部１０，１０
は、箱状部材９の開口部１１とは反対側の面から
突出するよう部材９の両側面の対向する位置に取
付けられており、その先端には外向きに爪１２，
１２が一体に設けられている。

１３は箱状の電話機で、その底面の上部左右方
向には、２個１組からなる２組の長方形状の孔１
４，１４（他は図示しない）が設けられており
（第１図参照）、その底面の中央部上下方向には２
個１組からなる２組の長方形の孔（図示しない）
が設けられている。１５，１５は、第５図に示す
ように、垂直部材としての家屋の壁１６面に設け
られた電話機１３掛け止め用の２つの突起、１７
は水平材としてのテーブルである（第４図参照）。

次に上記アダプター８を用いた電話機１の使用
状態について説明する。

まず、アダプター８を電話機１３に取付ける場
合は、脚部１０，１０を内向きに押圧して電話機
１３の孔１４，１４に差込む。一方、アダプター
８を取外す場合は、脚部１０，１０を内向きに押
圧して引き抜く。

次に第４図に示すように電話機１３をテーブル
１７に載置して使用する場合は、第３図の一点鎖
線で示す電話機１３底面の２つの位置に上記のご
とく２つの同一構成のアダプター８，８を取付
け、電話機１３をテーブル１７に載置すると、電
話機１３は傾斜状態に支持される。

一方、第５図及び第６図に示すように電話機１
３を壁１６に掛けて使用する場合には、第３図の
実線で示す電話機１３底面の２つの位置に上記の
ごとく２つの同一構成のアダプター８，８を取付
け、その箱状部材９の開口部１１を壁１６の突起
１５，１５に係合させる。

以上のように、アダプター８の取付け位置を変
えるだけで、電話機１３を傾斜状態から壁掛け状
態に変更することができる。また、脚部１０，１
０を内向きに押圧するだけで簡単に電話機１３か
らアダプター８を取付けたり取外したりすること
ができる。またアダプター８が従来より小さいも
ので済むため、アダプター８の製作コストを従来
より割安にすることができる。

(ト) 考案の効果 この考案によれば、電話機を解体することな
く、脚部を電話機底面の孔から外すだけで箱状部
材を電話機から簡単に取外すことができ、しかも
箱状部材の取付位置を簡単に変更することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るアダプターの一実施例
を示す斜視図、第２図ａ，ｂ，ｃは第１図の平面
図、正面図及び側面図、第３図ａ，ｂはこの考案
のアダプターを取付けた状態を示す電話機の側面
図及び底面図、第４図はこの考案のアダプターを
取付けた電話機をテーブルに載置した状態を示す
電話機の側面図、第５図ａ，ｂはこの考案のアダ
プターを取付けた電話機を壁に掛ける順序を説明
する電話機の側面図、第６図は第５図のＡ−Ａ断
面図、第７図は従来例の第４図及び第５図相当
図、第８図は従来例の電話機の底面図である。 ８……アダプター、９……箱状部材、１０……
脚部、１１……開口部、１３……電話機、１４…
…電話機の孔、１５……突起、１６……壁（垂直
部材）、１７……テーブル（水平部材）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部を一方面に有する同一構成複数の合成樹
   脂製箱状部材と、これらの部材に一体に取付けら
   れその開口部とは反対側の面から突出する一対の
   合成樹脂製脚部とからなり、箱状の電話機を水平
   部材に載置する際には、その底面の上部左右方向
   に設けられた２個１組からなる複数組の孔に前記
   脚部を嵌合し、前記電話機を垂直部材に掛ける際
   には、その底面の上下方向に設けられた２個１組
   からなる複数組の孔に前記脚部を嵌合し、前記垂
   直部材の上下方向に設けられた複数の突起を前記
   開口部に係合されてなる電話機載置用及び壁掛用
   アダプター。