JPS61113618A - 芳香族ポリエ−テル系重合体 - Google Patents

芳香族ポリエ−テル系重合体

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JPS61113618A
JPS61113618A JP23323784A JP23323784A JPS61113618A JP S61113618 A JPS61113618 A JP S61113618A JP 23323784 A JP23323784 A JP 23323784A JP 23323784 A JP23323784 A JP 23323784A JP S61113618 A JPS61113618 A JP S61113618A
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bis
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英明 及川
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坪井 彦忠
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性に擾れ1.しかも吸湿性、耐候性等に
も優れる射出成形可能な芳香族ポリエーテル系重合体に
関する。
〔従来の技術〕
二価フェノールのジアルカリ金属塩と活性化された芳香
族シバライド類との反応により、線状の芳香族ポリエー
テル系重合体を得る方法は良く知られている(例えば、
R,N、 Johnson他、J、 Po1yrrLS
ci、、A−15−2375(1967) )。
特に、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンのジ−アルカリ金属塩と、ビス(4−クロルフェニル
〕スルホンより得られるポリエーテル系重合体は、比較
的高温における機械的諸物性に優れ、しかも加工が容易
である利点を有し、すでに多方面で実用に供されている
。しかしながら、電気電子工業や精密産業分野の著しい
発展に伴い、さらに高度の耐熱性が要求されるようにな
り、芳香族ポリエーテル系重合体としての優れた特性を
保持し、しかも例えばガラス転移温度が更に向上した重
合体が各方面から要望されている。
上記の目的に沿ったポリエーテル系重合体として、ビス
(4−ヒドロキシフェニル〕スルホンのジアルカ1ノ金
属塩とビス(4−ハロフェニル〕スルホンより得られる
ポリエーテル系重合体があり、上記の2.2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパンを使用するものにくら
べ、ガラス転移温度が大巾に向上しており、高度の耐熱
が要求される分野に使用されている。しかしながら、極
性の強いスルフォン結合が分子中にしめる割合が犬であ
るため、耐熱性は優れているものの吸湿性が大きく、し
かも耐候性が不十分であるという欠点がある。重合体の
ガラス転移温度を上昇させるためには、通常、極性の大
な結合やヘテロ原子を含む結合が導入されるが、これら
導入された結合が吸湿性を増大させる傾向h″−強く、
耐候性にも悪影響を及ぼすものが少なくない。
〔発明が解決しようとする間層〕
本発明の目的は、上記の欠点のない耐熱性の優れた芳香
族ポリエーテル共重合体を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記目的を達成するため種々検討を続け、
下記の構造を有するものが良好であることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 一般式I 〔但し、式中のR1−R4はそれぞれ炭素原子数1〜8
の炭化水素基または)・ロゲン原子を示し、a〜dはそ
れぞれ独立に0〜4の整数を示す。またa−dが2以上
のとき、2個以上存在するR1−R4&?、、互に同一
でも異っていてもよい。〕で示される繰返し単位よりな
り、対数粘度が0.2〜2.0の範囲にあることを特徴
とする芳香族ポリエーテルである。
本発明の重合体に含まれるインダン環を含むビスフェノ
ール残基は、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン残基に(らべ、重合体のガラス転移温度を向上
させる効果があり、しかもビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン残基のようにスルホン結合を含まないため
、重合体中にスルホン結合の占める割合が高くならず、
吸湿性や耐候性への悪影響を及ぼすことがないため、実
用性の高い芳香族ポリエーテルを形成する。
本発明の重合体は一般式Iで示される繰返し単位よりな
るが、さらに一般式AおよびBよりなる構造単位により
構成されている。
〔式(A)、知中の几1〜几4、a −dは一般式Iに
おけると同じである。〕 本発明の重合体は後に記すように、通常、一般式への構
造単位を構成する原料化合物である芳香族ハロゲン化合
物と一般式Bの構造単位を構e、するインダン環を有す
るビスフェノール類との重縮合により製造される。
一般式人の構造単位を構成する原料化合物であ□る芳香
族ハロゲン化合物の具体的な例としては、ビス(4−ク
ロルフェニル)スルホン、ビス(2−クロルフェニル)
スルホン、ビス(3,4−ジクロルフェニル)スルホン
、ビス(6−メチル−4−クロルフェニル)スルホン、
ビス(j、5−シメチ訃4−クロルフェニルノスルホン
、ビス(4−フルオロフェニル)スルホン、ビス(4−
プロモル〕スルホン、ビス(3,5−ジフェニル−4−
クロルフェニル〕スルホン、ビス(6−クロル−4−フ
ルオロフェニル〕スルホン、5−メfルー4.4’−ジ
クロルジフェニルスルホ/などを挙げることができ、こ
れらは単独でも2種以上の混合物とじても使用すること
ができる。
特に好ましいものは、ビス(4−クロルフェニル)スル
ホン、ビス(4−フルオロフェニル〕スルホンである。
一般式Bで示される構造単位を構成する原料のヒスフェ
ノール類トしては、ヒドロキシフェニルインダノール誘
導体であり、具体的な例としては1.1.3−)ジメチ
ル−3−(4−ヒドロキシフェニル)−5−インダノー
ル、1.1.5.4.6−ベンタメチルー3−(5,5
−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−5−インダノ
ール、i、 i、 5.4−テトラメチル−3−(6−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)−5−インダノール
、1,1.3−)ジメチル−4,6−ジーt−ブチル−
5−(3,5−ジ−t−フチルー4−ヒドロキシフェニ
ル)−5−インダノール、1.1.5−トリメチル−4
,6−ジプロモー3−(3,5−ジブロモ−4−ヒドロ
キシフェニル)−5−インダノール、1.1.5− )
ジメチル−4,6−ジクロロ−5−(5,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシフェニル)−5−インダノール、1゜
1、3− )ジメチル−3−(3−ヒドロキシフェニル
グー4−インダノール、1.1.5− )ジメチル−5
−(3−ヒドロキシフェニル)−6−インダノール、1
.1.5.5−テトラメチル−5−(3−ヒドロキシ−
4−メチルフェニル) −6−インタノール、1.1.
5.6−チトラメチルー3−(6−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−5−インダノール、1、1.3.5−
テトラメチル−5−(5−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)−5−インダノールナトを挙げることができ、こ
れらは1種又は2種以上を使用できる。
上記ヒドロキシインダノール誘導体は、イソプロペニル
フェノール類またはその二量#−よりd触媒の存在下に
加熱して〔例えば、特開昭54−76.564、特公昭
55−11,651、U、 S、 4.334.106
(1982)、 U、8.3,288.864(196
6) )、ビスフェノール類り直接酸触媒の存在下に加
熱して       、:1(U、 S、 2.979
.534 (1961) ]、あるいは]α−アルキル
スチレン誘導の二量盆によって得られるインダン化合物
をスルホン化、アルカリ溶融して〔U、S、2.819
.249(1958)、U、 S、 2.754.28
5(1956)〕得ることができる。
本発明の重合体の製造に用いられるビスフェノール類の
ハロゲン化合物に対するモル比は0.7〜1.3の範囲
に入ることが好ま[−い。さらに好ましくは、0.85
〜115の範囲であり、特に高分子量の重合体を得る目
的のためには、上記のモル比は1付近になるようにする
のが良い。
本発明の重合体の製造に用いられるビスフェノール類は
、すでに記したように実際の反応ニオイては、ジアルカ
リ金属塩として作用する。したがって、ビスフェノール
類のジアルカリ金属塩を別途に製造して使用するか重合
反応前または同時に塩を形成しながら反応を進めること
ができる。アルカリ金属の種類としては、リチウム、ナ
トリウム、カリウム、ルビジウムがあげられるが、特に
好ましいのはナトリウムおよびカリウムである。
アルカリ塩を形成するために用いられる金属化合物とし
ては、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩が挙げられ、特に
水酸化物および炭酸塩が好ましい。
したがって、ビスフェノール類のジアルカリ金属塩を調
整するためには、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の少くとも1種を使用
するのが特に好ましい。
本発明の重合体の製造には、必要に応じて溶媒が使用さ
れる。重合反応に好ましい溶媒は、原料のビスフェノー
ル類、ハロゲン化合物、および生成されるポリエーテル
系重合体のいずれもが高い溶解度を示し、しかもビスフ
ェノール類のアルカリ塩、アルカリ金属化合物なども溶
解性をもつものであることが好ましい。
このような目的に適する溶媒としては、通常極性溶媒と
称される化合物が多く使用されるが、これに限定される
ものではない。必要に応じて使用される溶媒の具体的な
代表例としては、ジメチルスルホキシド、スルホラン(
テトラメチレンスルホン)、ジフェニルスルホン、1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N、N−ジメチ
ルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミド、N−
メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホン、ジエチル
スルホン、ジエチルスルホキシドなどが挙げられる。
さらに、極性溶媒以外にジフェニルエーテル、ビフェニ
ル、ターフェニル、フエナントレ/、ナフタレン、ジフ
ェニルメタン、トリフェニルメタンなども有利に使用す
ることができる。
本発明の重合体を製造する際に必要に応じて用いられる
溶媒の使用量は用いられるビスフェノール類の重量を基
準として0.05〜20倍の範囲で通常使用される。さ
らに好ましくは0.1〜10倍の範囲であり、その使用
量は溶媒の種類、用いられるビスフェノール類、ハロゲ
ン化合物の種類その他反応上の条件等により異なる。
上記範囲より、溶媒の使用量が少ない場合には溶媒とし
ての効果が認められず、特に生成した重合体が低分子量
のものであっても析出してしまうため、実用性のある高
分子量重合体が得られな(なる。一方、溶媒量を上記範
囲より多くすると、モノマー濃度が低下するため、分子
量を高めるためにはより高温、長時間の反応を要し、好
ましい結果が得られない。
本発明の重合体の製造における実際の重合反応は、以下
に示す種々の形式で具体的に実施することができる。例
えば、(1)溶媒を使用せずに、あらかじめ別途調製し
ておいたビスフェノール類のアルカリ塩無水物とハロゲ
ン化合物を十分均一に混合し攪拌しながら加熱して反応
させる方法、(2)ビスフェノール類にアルカリ金属化
合物を反応させて得られた水溶液に共沸溶媒を加えて共
沸蒸留を行ない、ビスフェノール類のアルカリ塩が実質
無水の状態になった後ハロゲン化合物を加え、反応溶媒
を使用せず加熱反応させる方法、(3)ビスフェノール
類をアルカリ金属化合物と反応させて得られた水溶液ま
たはその濃縮物とハロゲン化合物を共沸溶媒の存在下に
加熱し、共沸脱水を実施しながら重合反応を同時に開始
させ、脱水が完了後は無溶媒で加熱反応を行なう方法、
(4)溶媒の存在下に別途調製したビスフェノール類の
アルカリ塩無水物とハロゲン化合物を反応させる方法、
(5)溶媒の存在下にビスフェノール類とアルカリ金属
化合物と反応させて得られた水溶液またはその濃縮物に
共沸溶媒を加え、共沸蒸留により脱水を行ないビスフェ
ノール類アルカリ塩が実質無水になった後、ハロゲン化
合物を加え、溶媒の存在下に加熱反応を実施する方法(
この際、溶媒は共沸溶媒より高沸点のものを使用する)
、(6)溶媒の存在下にビスフェノール類のアルカリ塩
含水物または水溶液、ハロゲン化合物および共沸溶媒を
加え、加熱して共沸、脱水を実施しながら、重合反応を
開始させ、脱水が完了して共沸溶媒が留去された後は、
(反応〕溶媒の存在下に加熱反応を実施する方法、(7
)ビスフェノール類、ハロゲン化合物およびアルカリ金
属炭酸塩または炭酸水素塩との混合物を溶媒および共沸
溶媒の存在下に加熱することにより、ビスフェノール類
のアルカリ塩を生成させ、同時に生成する水を共沸蒸留
しつつ、または共沸蒸留した後に、重合反応を進行させ
る方法などを挙げることができ、ビスフェノール類およ
びハロゲン化合物の反応性物性等に応じ最適なものを選
ぶことができる。
上記の重合方法の例で明らかなように、ビスフェノール
類のアルカリ塩を無水の状態で反応させるために、水と
共沸する共沸溶媒が必要に応じて用いられる。具体的な
共沸溶媒の例としてはベンゼン、トルエン、キシレン類
などの芳香族炭化水素、クロルベンゼノ、0−ジクロル
ベンゼンなどのハロゲン化合物を挙げることができるが
、その他の化合物も使用される。
また共沸溶媒の使用量は、反応系に存在する水分の量お
よび共沸組成などから決定することができる。共沸溶媒
を使用した脱水においては、水を共沸溶媒とともに留出
させ、留出物は冷却されて凝縮し、水と共沸溶媒は二層
に分離する。分離した共沸溶媒層が反応系に還流するよ
うにしてねけば、共沸溶媒が有効に使用されるため、大
過剰の共沸溶媒を使用せずに脱水を完了することができ
る。
共沸脱水に要する時間も、反応系に存在する水分の量、
使用する共沸溶媒の量などによって異なるが、実用面か
らは10時間以内で行なわれることが好ましく、さらに
5時間以内で完了することが一層好ましい。
本発明の重合体を製造する際の重合反応の温度は、反応
原料成分の種類、重合反応の形式などにより変化するが
、通常80〜400℃の範囲であり、好ましくは100
〜550℃の範囲で実施される。上記の温度範囲より反
応温度が低い場合は、目的とする重合反応は殆んど実用
に耐える速度で進行せず、必要とする分子量の重合体を
得ることは困難である。一方、上記の範囲より反応温度
が高い場合は、目的とする重合反応以外の副反応が無視
できなくなり、得られる重合体の着色も著しくなる。ま
た反応は一定の温度で実施してもよいし、温度を徐々に
変化させるかまたは温度を段階的に変化させてもよい。
本発明の重合体の製造におい゛て1反応に要する時間は
反応原料成分の種類、重合反応の形式、反応温度の種類
などにより大幅に変化するが、通常は10分〜100時
間の範囲であり、好ましくは50分〜24時間の範囲で
実施される。
反応雰囲気としては、酸素が存在しないことが好ましく
、窒素もしくはその他の不活性ガス中で行なうと良い結
果が得られる。ビスフェノール類のアルカリ塩は、酸素
の存在下で加熱すると酸化る。
本発明の重合体の製造において、重合反応を停止させる
には、通常反応物を冷却すればよい。しかしながら重合
体の末端に存在する可能性のあるフェノキサイド基を安
定化させるために、脂肪族ハロゲン化物、芳香族ノ・ロ
ゲン化物などを添加反応させることも必要に応じ実施さ
れる。上記ノ・ロゲン化物の具体的な例としては、メチ
ルクロライド、エチルクロライド、メチルブロマイド、
4−クロルジフェニルスルホン、4−クロルベンゾフェ
ノン、ビス(4−クロルフェニル)スルホン、2−、。
A/= ) o < yイア□□(イうユ、7、っ  
 j・きる。
また重合反応を停止して、室温に反応物を冷却すると反
応物の粘度が著しく高くなり、無溶媒反応や使用した反
応溶媒の種類によっては反応物が固化する場合があるた
め、冷却前または冷却中に不活性な溶媒で稀釈すること
も、場合によっては有効である。上記の目的のためには
、生成するアルカリハライドが不溶なものが望ましく、
そのようなものはまた以下に記す重合体の分離のために
有利である。溶媒反応の場合、適切な稀釈溶媒がないと
きは、反応に使用した溶媒でさらに稀釈してもよい。
重合反応終了後の重合体の分離および精製は、芳香族ポ
リエーテル系重合体についての公知の方法を適用できる
。例えば目的とする重合体が可溶で、しかも生成するア
ルカリノ・ライドが不溶である溶媒を反応混合物中に加
えて、析出する塩(アルカリハライド)をP別する。こ
の目的の溶媒の例としては、クロルベンゼン、ジクロル
メタン、5yn−テトラクロルエタンなどを挙げること
ができる。
塩を分離した後の溶液を、通常は、重合体の非溶媒に滴
下するか、逆に重合体の非溶媒を重合体溶液中に加える
ことにより、目的とする重合体を析出させることができ
る。重合体の非溶媒として通常用いられるものの例とし
ては、メタノール、エタノール、インプロパツール、ア
セトン、メチルエチルケトン、水などが挙げられるが、
これらは単独でも、また二種以上の混合物としても使用
される。
析出された重合体は、常圧または減圧下に加熱乾燥され
、種々の加工法に用いられる重合体が粉末状、フレーク
状、薄膜状など析出方法により種々の形態で得ることが
できる。
以上の操作により純度の高い重合体を得ることができる
が、さらに高純度の重合体が要求される場合は、例えば
得られた重合体を溶媒に再溶解し上記の非溶媒を用いた
析出操作を繰り返すことなどにより、さらに精製を行な
うことができる。
また、水に不溶な溶媒を使用した重合体の溶液を、重合
体が析出しない割合の水と十分に混合して、洗浄分液し
た後に重合体を析出させて精製な行うこともできる。
本発明の重合体は後記する対数粘度測定法により測定し
た対数粘度が0.2〜2.od#/!?である重合度が
必要であり、0.2d1未満では分子量が小さすぎるた
め耐衝撃性が不足し、2.odl/lを超えると加工流
動性がきわめてわるくなるため使用困難となる。
本発明の重合体は、通常の成形加工法および条件にて成
形加工し望ましい製品とすることができる。即ち、圧縮
成形、押出し成形、射出成形がそれぞれ一般の成形機の
能力範囲で十分可能でありしかも目的とする製品を望ま
しい状態で得ることができる。
重合体の成形加工条件を押出しおよび射出成形の場合の
例で示すと、成形温度は200〜400℃、好ましくは
250〜380℃までの範囲である。また、溶融粘度を
低下させる化合物、安定剤などの添加によっては、成形
温度を上記範囲よりさらに低下させることが可能である
。また成形品のサイズ、形状等に制約はなく、通常の成
形物の他フィルム、シート状物、精密微細構造を有する
部品などを、一般的な成形法VcJり容易に成形するこ
とができる。
本発明の重合体を成形加工する際は、用途に応じて充填
剤成分を含むことができる。充填剤成分の代表的な例と
してはガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド系繊維
、炭素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、ステアリ
ン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム、硫化モリブデン、タルク、アルミナ、シリカ、ア
スベストなどを挙げることができ、単独または2種類以
上の混合物として用いることができる。これらの充填剤
の使用量は、本発明の重合体の重量を基準として0.5
〜150チであり、好ましくは3〜120チの範囲であ
る。
また、通常、樹脂の加工に際して添加されている帯電防
止剤、着色剤、難燃剤、滑剤、加工改良剤、安定剤など
も単独または2種以上の混合物として本発明の重合体に
添加することができる。添加量は、本発明の重合体の重
量を基準として10″〜60%の範囲で、好ましくは1
o″a−40%の範囲である。
本発明の重合体の有機溶媒溶液よりキャスティング法に
よるフィルム調造も可能であり、押出しフィルムと同様
、透明、強靭で耐熱性の大なものが得られる。
以上のようにして成形された本発明の重合体は電気、電
子分野の各種部品、ハウジング類、自動車部品、航空機
用内装材、摺動部品、ギヤー、絶縁材料、歯科用材料、
蒸気殺菌容器などの広範な分野に用いることができる。
〔実施例〕
本発明を、以下の実施例および比較例にて詳細に説明す
る。以下の実施例における対数粘度η−は、フェノール
/テトラクロルエタン(重量比6/4)の混合溶媒を用
い、ポリマー濃度0.5 & /dllの溶液として、
35℃にて測定し次式にしたがって求められるものであ
る。
(上式中、差、はポリマー溶液の流れ時間、12は溶媒
のみの流れ時間であり、0はポリマー溶液濃度(1/d
i )である〕。
下 なお、以上において部、チ、比率は特記せぬ限り重量基
準による。
実施例1 攪拌器、温度計、冷却器、留出物分液器および窒素導入
管を備えた500−のフラスコに、1,1゜5−) +
3メチル−5−(4’−ヒドロキシフェニル)−5−イ
ンダノール26.83.9(0,1モル〕、トルエン5
0−、ジメチルスルホギシドtoOn/。
48.0%水酸化カリウム水溶液23.4 pをとり、
攪拌しながら窒素ガスを通じ、反応系をすべて窒素で置
換した。窒素ガスを通じながら130℃まで加熱した。
反応液の温度が上昇すると共に、トルエンの還流が開始
され、反応系内の水をトルエンとの共沸で除去し、トル
エンを反応系に戻しながら共沸脱水を150℃で4時間
行なった。この後、ビス−(4−クロロフェニル〕スル
ホン28.71g(0,1モル〕、トルエン20m1を
反応系に加え、反応液の温度を140℃に加熱した。ト
ルエンを留出させながら4時間反応させ、高粘度の茶褐
色の溶液を得た。
反応液の温度を室温まで冷却し、ジクロロメタン500
 Illを反応液に投入した。ポリマーの溶解後、この
ジクロロメタン溶液をトールビーカーに移し、メタノー
ル/水=1/1(体積比)の混合溶媒200 atを強
力な攪拌で加え、更に1N塩酸水溶液を加えて混合液を
pH5〜4の酸性にした。
20分間攪拌を続は静置し、上相の水相を取り除き再度
メタノール/水=1/1(体積比)の混合溶媒200−
で20分間ジクロロメタン溶液を洗浄した。洗浄された
ジクロロメタン溶液をメタノール1000mの入ったホ
モミキサー中に注キ、ポリマーを粉末状に析出させた。
得られた粉末は白色であり、室温で風乾後150℃で1
2時間減圧乾燥した。収量は46.9gであった。
粉末状のポリマーを530℃で1分間予熱し、続いて6
50℃で1分間、100に9/c11tの圧力を加えて
シートを得た。
得られたポリマーの分析値及び物性値は次のとおりであ
った。
(1)対数粘度 クー:0.60(粉末)、0.59(
シート (2)IR(フィルム、c++r’ ): 2970,
1590゜1490.1250゜ 1160.1110 (3)’H−NM几(CD0A’3) :1.59  
    8      31.70      S  
    32.34      d d       
27.00       m      117.82
       d       4比較例1 実施例1における1、1.3−トIJメチル−3−(4
−ヒドロキシフェニル)−5−インダノールの代りに、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル〕プロパンを使
用する他は実施例1と同様に行ない、無色のポリマー粉
末およびプレスシートを得た。粉末とプレスシートのη
おiはいずれモa、ssであった。
比較例2 実施例1において、1,1.3−)リメチル−3−(4
−ヒドロキシフェニル)−5−インダノール、トルエン
、ジメチルスルホキシドの代りにビス(4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、キシレン、スルホランをそれぞれ
使用する他は、実施例1と同様に行ない無色のポリマー
粉末とプレスシートを得た。粉末とプレスシートのηL
4は、それぞれ047.0.46であった。
実施例1および比較例1.2で得られたポリマーの加熱
重量減少温度Td、ガラス転移温度TIをそれぞれ熱重
量分析(TG)法、TMA法により測定し、表−1の結
果が得られた。
表−1 a)雰囲気;空気、 50 CC/m#yv 、昇温速
度10℃/m14サンプル10′ダ (高滓5−DTG  !10(M)) b)雰囲気;ヘリウム、50CC/〜九、昇温速度10
℃/iル、荷重50.9 (P44A籏BJlynυ1社 TMS−1型)実施例
1および比較例1.2で得られたポリマーのプレスシー
トを粉砕機にて粗粉砕し、得られたチップ(3〜5メツ
シーンを、23℃で湿度50%に調整された室内に15
0時間放置した後含有水分量を測定し、表−2の結果が
得られた。
表−2 実施例1および比較例1.2で得られたポリマーのプレ
スシート(厚さo、15m)を長す75xts、巾5簡
の小片に切断し、所定時間ウェザ−メーターに暴露した
後、恒温恒湿(23℃、相対湿度50チ)の室内に24
時間放置して、引張強度をオートグラフにて測定し、表
−3の結果を得た。
表−3 実施例2 実施例1において1,1.3−)+3メチル−3−〔4
−ヒドロキシフェニル)−5−インダノールの代りに、
1.1.3.4.6−ペンタメチル−5−(3? 5’
−ジメチル−47−ヒドロキシフェニル〕−5−インダ
ノール52.45gを使用した他は、実施例1と同様に
行ない、無色のポリマー粉末を得た。得られた粉゛末の
η↓4は0.53であり、300℃、100に9/dの
条件でプレスしたところ、無色透明で強靭なシートが得
られた。
〔発明の効果〕
本発明の重合体は、耐熱性に優れ、高いTIIを有しく
表−1参照)、吸湿性も少なく(表−2参照〕、かつ耐
候性も良好である(表−3参照〕ので、これらの性質が
要求される各種用途に有効に用いうる。
特許出願人 三井東圧化学株式会社 手続ネ甫正書(自発) 昭和60年11月27日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般式 I ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔但し、式中のR^1〜R^4は、炭素原子数1〜8個
    の炭化水素基またはハロゲン原子を示し、a〜dはそれ
    ぞれ独立して0〜4の整数を示す。また、a〜dが2以
    上のとき、2個以上存在するR^1〜R^4は互に同一
    でも異つていてもよい。〕で示される繰返し単位よりな
    り、対数粘度が0.2〜2.0の範囲にあることを特徴
    とする芳香族ポリエーテル。
JP23323784A 1984-11-07 1984-11-07 芳香族ポリエ−テル系重合体 Granted JPS61113618A (ja)

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