JPS58173127A - 芳香族ポリエ−テル系重合体およびその製造方法 - Google Patents

芳香族ポリエ−テル系重合体およびその製造方法

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JPS58173127A
JPS58173127A JP5604682A JP5604682A JPS58173127A JP S58173127 A JPS58173127 A JP S58173127A JP 5604682 A JP5604682 A JP 5604682A JP 5604682 A JP5604682 A JP 5604682A JP S58173127 A JPS58173127 A JP S58173127A
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bis
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、新規な芳香族ポリエーテル系重合体およびそ
の製造方法に関する。
二価フェノールのジアルカリ金属塩と活性化された芳香
族シバライド類との反応により、線状の芳香族ポリエー
テル系重合体を得る方法は、良(知られている(例えば
、FL N、 Johnson & J 、P。
的高温における機械的諸物性に優れ、しかも耐薬品性、
電気的特性も良好であるため、すでに多方面で実用に供
されている。このように芳香族エーテル系重合体は、優
れた性能を有し、しかも加]が容易である利点を有する
が、近年は、さらに高度の耐熱性が要求される用途分野
が多くなり、芳香族ポリエーテル系重合体としての優れ
た特性を保持し、しかも、耐熱性の犬な重合体が特に各
方面から望まれている。
本発明者らは、上記の要望に適合する、耐熱性の特に優
れた芳香族ポリエーテル系重合体を得る目的で、種々検
討を続けて来たが、下記の構造を有するものが、本発明
の目的に適合することを見に出し、本発明を完喫するに
至った。
すなわち、本発明は、 1)一般式(I) (式中、R1−R6は、互に同一または異なる水素、炭
素数1〜8の炭化水素基、ハロゲン原子を示し、R1,
、−R6の少くとも1つは、水素以外の基である。
a、bは、0〜4の整数で同一でも異なっていてもよい
。また、aおよびbの少くとも一方が2以上のとき、夫
々2個以上の基は、それぞれ互に同一でも異ってもよい
。nは、重合度を表わす。)で表わされる芳香族ポリエ
ーテル系重合体であり、さらに 2)一般式(II) R?        R4 (式中、R’−rtは、互に同一または異なる水素、炭
素数1〜8の炭化水素基、ハロゲン原子を示し、R1−
件の少くとも1メは、水素以外の某である。)で表わさ
れるビスフェノール類またはそのアルカ(式中、R5、
R6は、互に同一または異なる水素、炭素数1〜8の炭
化水素基、ハロゲン原子を示1゜a、bは、0〜4の整
数で同一でも異なっていてもよい。また、aおよびbの
少くとも一方が2以上のとき、夫々2個以上の基は、そ
れぞれ互いに同一でも異ってもよい。Xば、ハロゲン原
子を示す。)で表わされるハロゲン化合物を反応させる
ことによる 一般式(I) (式中、R〜Vば(II)式におけると同様であり、R
5、R6、a、bは、(ITT)式におけると同様であ
る。
nは、重合度を表わす。)で表わされる芳香族ポリエー
テル系重合体のM遣方法である。
本発明の芳香族ポリエーテル系重合体は、重合体中のビ
スフェノール残基に、置換基を有するものであり、その
置換基は、ハロゲン原子、炭化水素基である。このよう
な置換基をビスフェノ−=−ル残基部分に含むポリエー
テル系重合体は、未置換の対応するポリエーテル系重合
体と比較して物性面で優れ、特に耐熱性が向上すること
が明らかになった。
本発明の重合体として、例えばビスフェノール残基の3
.3’、5.5位にそれぞれメチル基が置換されたポリ
エーテル系重合体のガラス転移温度(Tg>は、未置換
のビスフェノール残基を有するポリエーテル系重合体に
比し、約30〜60℃F昇しており、大部分の重合体が
200℃以上のT、qを示すことが確認された。
したがって、本発明の重合体は、機械的物性、電気物性
などの諸物性が、比較的高温まで維持され、しかも寸法
安中性が良好であるため、在来使用が困難であった多く
の用途に用いることが可能となった。
しかも、このように耐熱性゛が優れている樹脂は、一般
に加工が明難であるが、本発明のポリエーテル系重合体
は、溶融加工が前能で精度を要求される部品の成形にも
用いることができる。
本発明の重合体は、一般式(I)で表わされる。
(1)式中のR’−4は、水素、・・ロゲン、炭素数1
〜8の炭化水素基であり、炭化水素基の具体的な例とし
てはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イノプロピ
ル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n
−アミル基、イソアミル基、ネオペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、n−オクチル基、インオクチル基など
を挙げることができる。nは、重合度を示すが通常10
〜1000の範囲の整数である。
本発明の重合体は、以下に示す製造方法によって得るこ
とが可能になったものである。
本発明の方法に用いられるビスフェノール類は、一般式
(IT)で表わされるものである。具体的には、3−メ
ーF−ルー4.4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
3,5−ジメチル−4,4−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(3−エチル−4−ヒドロキシフェニル
)スルホン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、ビス(3,5−ジエチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3
,5−ジオクチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン
、ビス(3−クロル−4−ヒドロキシフェニル)スルホ
ン、ビス(3,5−ジクロル−4−ヒドロキシフェニル
)スルホン、ビス(3,5〜シフロモ−4−ヒドロキシ
フェニル)スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキ
ー/−5−クロロフェニル)スルホンなどを挙げること
ができ、これらは単独または2種以−トを混合して使用
することができる。
本発明の方法に用いられるビスフェノール類のうち、特
に好ましいものとしては、ビス(3−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチル−
4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(’95−ジ
エチルー4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3
−クロル−4−ヒドロキシフェニル)スルホンなどを挙
げることができる。
本発明の方法に用いられるハロゲン化合物としては、一
般式@)で表わされるものが用いられるが、具体的な例
としては、ビス(4−クロルフェニル)ケトン、ビス(
4−フルオロフェニル)ケトン、ビス(4−7’ロモフ
エニル)ケトン、ビス(4−ヨードフェニル)ケトン、
ビス(3−メチル−4−フルオロフェニル)ケトン、ビ
ス(3,5−ジメチル−4−クロロフェニル)ケトン、
ビス< 3.5−シー t−−1−t−ルー4−フルオ
ロフェニル)ケトン、ビス(3−フェニル−4−フルオ
ロフェニル)ケトン、3〒メチル−4,4−ジクロルベ
ンゾフェノン、ビス(2−クロルフェニル)ケトン、ビ
ス(2−フルオロフェニル)ケトンナトヲ挙げることが
でき、これらは単独でも2種以上の混合物としても使用
することができる。
特に好ましいハロゲン化合物としては、ビス(4−クロ
ルフェニル)ケトン、ビス(4−フルオロフェニル)ケ
トンを挙げることがで茂る。
本発明の方法に用いられるビスフェノール化合物のハロ
ゲン化合物に対するモル比は0.7〜1.3の範囲に入
ることが好ましい。さらに好ましくは、0.85〜1.
15の範囲であり、特に高分子量の重合体を得る目的の
ためには、上記のモル比は1付近になるようにするのが
良い。
本発明の方法に用いられるビスフェノール類は、実際の
反応においては、ジアルカリ金属塩として作用する。し
たがって、ビスフェノール類のジアルカリ金属塩を別途
に製造して使用するか、重合反応前または同時に塩を形
成しながら反応を進めることができる。アルカリ金属゛
の種類としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、ル
ピンラムがあげられるが、特に好ましいのはナトリウム
またはカリウムである。
アルカリ塩を形成するために用いられる金属化合物とし
ては、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩が挙げられ、特に
水酸化物または炭酸塩が好ましい。
シタがって、ビスフェノール類のジアルカリ金属塩を調
製するためには、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の少くとも1種を使用
するのが特に好ましい。
本発明の方法では、必要に応じて溶媒が使用される。重
合反応に好ましい溶媒は、原料のビスフェノール類、ハ
ロゲン化合物、および生成されるポリエーテル系重合体
のいずれもが高い溶解度を示し、しかもビスフェノール
類のアルカリ塩、アルカリ金属化合物なども、溶解性を
もつものであることが好ましい。
このような目的に適する溶媒としては、通常極性溶媒と
称される化合物が多く使用されるが、これに眼中される
ものではない。本発明の方法に、必要に応じて使用され
る溶媒の具体的な代表例としては、ジメチルスルオキ7
ド、スルホラン(テトラメチレンスルホン)、ジフェニ
ルスルホン、N1N−ジメチルホルムアミド、N、N−
ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、
ジエチルスルホン、ジエチルスルホン、ジエチルスルホ
キシドなどが挙げられる。
さらに、極性溶媒以外に、ジフェニルエーテル、ピフェ
ニル、ターフェニル、フェナントレン、ナフタレン、ジ
フェニルメタン、トリフェニルメタンなども有利に使用
することができる。
本発明の方法で必要に応じて用いられる溶媒の使用量は
用いられるビスフェノール類の重量を基準として0.0
5〜20倍の範囲で通常使用される。
さらに好ましくは、0.1〜10倍の範囲であり、その
使用量は、溶媒の種類、用いられるビスフェノール類、
ハロゲン化合物の種類その他の反応上の条件等により異
なる。上記範囲より、溶媒の使用量が少ない場合には、
溶媒としての効果が認められず、特に生成した重合体が
低分子量のものであっても析出してしまうため、実用性
のある高分子量重合体が得られなくなる。一方、溶媒量
を一ヒ記範囲より多くすると、モノマー濃度が低下する
ため、分子量を高めるためにはより高温、長時間の反応
を要φし、好ましい結果が得られない。
本発明の方法における実際の重合反応は、以下に示す種
々の形式で具体的に実施することかで芦る。例えば、(
1)溶媒を使用せずに、あらかじめ別途調製しておいた
ビスフェノール類のアルカリ塩無水物とハロゲン化合物
を十分均一に混合し攪拌しながら加熱して反応させる方
法、(2)ビスフェノール類にアルカリ金属化合物を反
応させて得られた水溶液に共沸溶媒を加えて共沸蒸留を
行ない、ビスフェノール類のアルカリ塩が実質無水の状
態になった後ハロゲン化合物を加え、反応溶媒を使用せ
ず加熱反応させる方法、(3)ビスフェノール類をアル
カリ金属化合物と反応させて得られた水溶液またはその
濃縮物とハロゲン化合物な共沸溶媒の存在下に加熱し、
共沸脱水を実施しながら、重合反応を同時に開始させ、
脱水が完了後は無溶媒で加熱反応を行なう方法、(4)
溶媒の存在下に、別途調製したビスフェノール類のアル
カリ塩無水物とハロゲン化合物を反応させる方法、(5
)溶媒の存在下にビスフェノール類とアルカリ金属化合
物と反応させて得られた水溶液またはその濃縮物に共沸
溶媒を加え、共沸蒸留により脱水を行ない、ビスフェノ
ール類アルカリ塩が実質無水になった後、ハロゲン化合
物を加え、溶媒の存在下に加熱反応を実施する方法(こ
の際、溶媒は共沸溶媒より高沸点のものを使用する。)
、(6)溶媒の存在下に、ビスフェノール類のアルカリ
塩含水物マタハ水溶液、ノ・ロゲン化合物および共沸溶
媒を加え、加熱して共沸脱水を実施しながら、重合反応
を開始させ、脱水が完了して共沸溶媒が留去された後は
、(反応)溶媒の存在下に加熱反応を実施する方法、(
7)ビスフェノール類、・・ロゲン化合物およびアルカ
リ金属炭酸塩または炭酸水素塩との混合物を溶媒および
共沸溶媒の存在下に加熱することにより、ビスフェノー
ル類のアルカリ塩を生成させ、同時に生成する水を共沸
蒸留しつつ、または共沸蒸留した後に、重合反応を進行
させる方法などを誉げることかでき、ビスフェノール類
およびノ・ロゲン化合物の反応性物性等に応じ最適なも
の゛を選ぶことができる。
−E賃己の重合方法の例で明らかなように、ビスフェノ
ール類のアルカリ塩を無水の状態で反応させるために、
水と共沸する共沸溶媒が必要に応じて用いられる。具体
的な共沸溶媒の例としてはベンゼン、トルエン、キシレ
ン類などの芳香族炭化水素、クロルベンゼン、0−ジク
ロルベンゼンナト他の化合物も使用される。
また共沸溶媒の使用量は、反応系に存在する水分の量お
よび共沸組成などから決定することがで鎗る。共沸溶媒
を使用した脱水においては、水を共沸溶媒とともに留出
させ、留出物は冷却されて凝縮し、水と共沸溶媒は二層
に分離する。分離した共沸溶媒層が反応系に還流するよ
うにしておけば、共沸溶媒が有効に使用されるため、大
過剰の共沸溶媒を使用せずに脱水を完了することができ
る。
共沸脱水に要する時間も、反応系に存在する水分の量、
使用する共沸溶媒の量などによって異なるが、実用面か
らは10時間以内で行なわれることが好ましく、さらに
5時間以内で完了することが一層好ましい。
本発明の方法における実際の重合反応の温度は、反応原
料成分の種類、重合反応の形式などにより変化するが、
通常80〜450℃の範囲であり、好ましくは、100
〜400℃の範囲で実施される。上記の温度範囲より反
応温度が低い場合は、目的とする重合反応は殆んど実用
に耐える速度で進行せず、必要とする分子量の重合体を
得ることは困難である。一方、上記の範囲より反応温度
が高い場合は、目的とする重合反応以外の副反応が無視
できなくなり、得られる重合体の着色も著しくなる。
また反応は一定の温度で実施してもよいし、温度を徐々
に変化させるかまたは温度を段階的に変化させてもよい
本発明の方法において、反応に要する時間は反応原料成
分の種類、重合反応の形式、反応温度の種類などにより
大幅に変化するが、通常は10分〜100時間の範囲で
あり、好ましくは30分〜24時間の範囲で実施される
本発明の方法において反応を実施する際の反応雰囲気と
しでは、酸素が存在しないことが好ましく、窒素もしく
はその他の不活性ガス中で行なうと良い結果が得られる
。ビスフェノール類のアルカリ塩は、酸素の存在下で加
熱すると酸化され易く、目的とする重合反応が妨げられ
、高分子量化が困難になるほか、重合体の着色の原因と
もなる。
本発明の方法において、重合反応を停止させるには、通
常反応物を冷却すればよい。しかしながら重合体の末端
に存在する可能性のあるフェノキサイド基を安定化させ
るために、肪肪族ハロゲン化物、芳香族ハロゲン化物な
どを添加反応させることも必要に応じ実施される。上記
ハロゲン化物の具体的な例としては、メチルクロライド
、エチルクロライド、メチルブロマイド、4−クロルジ
フェニルスルホン、4−クロルベンゾフェノン、4 、
4−ジクロルジフェニルスルホン、p−クロルニトロベ
ンゼンなどを挙げることができる。
また重合反応を停止して、室温に反応物を冷却すると反
応物の粘度が著しく高くなり、無溶媒反応や使用した反
応溶媒の種類にはっては反応物が固化する場合があるた
め、冷却前または冷却中に不活性な溶媒で稀釈すること
も、場合九よっては有効である。上記の目的のためには
、生成するアルカリハライドが不溶なものが望ましく、
そのようなものは、また以下に記す重合体の分離のため
に有利である。溶媒反応の場合、適切な稀釈溶媒がない
ときは、反応に使用したものと同一溶媒でさらに稀釈し
てもよい。
重合反応終了後の重合体の分離および精製は、芳香族ポ
リエーテル系重合体についての公知の方法を適用できる
。例えば、画的とする重合体が可溶で、しかも生成する
アルカリハライドが不溶である溶媒を反応混合物中に加
えて、析出する塩(アルカリハライド)を戸別する。こ
の目的の溶媒の例としては、クロルベンゼン、sym−
テトラクロルエタンなどを挙げることができる。
塩を分離した後の溶液を、通常は、重合体の非溶媒に滴
下するか、逆に重合体の非溶媒を重合体溶液中に加える
ことKより、目的とする重合体を析出させることができ
る。重合体の非溶媒として通常用いられるものの例とし
ては、メタノール、エタノール、Iイソプロパツール、
アセトン、メチルエチルケトン、水などが挙げられるが
、これらは、単独でもまた二種以上の混合物としても使
用される。
析出された重合体は常圧または減圧下に加熱乾燥され、
種々の加工法に用いられる重合体が粉末状、フレーク状
、薄膜状など、析出方法により種々の形態で得ることが
できる。
以上の操作により純度の高い重合体を得ることができる
が、さらに高純変の重合体が要求される場合は、例えば
、得られた重合体と溶媒に再溶解し上記の非溶媒を用い
た析出操作を繰り返すことなどにより、さらに精製を行
なうことができる。
また、水に不溶な溶媒を使用した重合体の溶液を、重合
体が析出しない割合の水と十分に混合して、洗浄分液し
た後に重合体を析出させて精製を行うこともできる。
本発明の方法で得られる重合体は、通常の成形加工法お
よび条件にて成形加工し望ましい製品とすることができ
る。即ち、圧縮成形、押出し成形、射出成形がそれぞれ
一般の成形機の能力範囲で十分可能であり、しかも目的
とする製品を望ましい状態で得ることができる。
重合体の成形加工条件を押出しおよび射出成形の場合の
例で示すと、成形温度は200〜400℃、好ましくは
250〜380℃までの範囲である。また、溶融粘度を
低下させる化合物、安定剤などの添加によっては、成形
温度を上記範囲よりさらに低下させることが可能である
。また成形品のサイズ、形状等に制約はなく、通常の成
形物の他フィルム、シート状物、精密微細構造を有する
部品などを、一般的な成形法により容易に成形すること
ができる。
本発明の重合体を成形加工する際は、用途に応じて充填
剤成分を含むことができる。充填剤成分の代表的な例と
してはガラス繊維、炭素繊維、芳香族ポリアミド系繊維
、炭素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、ステアリ
ン酸、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシ
ウム、硫化モリブデン、タルク、アルミナ、シリカ、ア
スベストなどを挙げることができ、単独または2種類以
上の混合物として用いることができる。これらの充填剤
の使用量は、本発明の重合体の重量を基準として0.5
〜150%であり、好ましくは3〜120%の範囲であ
る。
また、通常、樹脂の加工に際して添加されている帯電防
止剤、着色剤、難燃剤、滑剤、加工改良剤、安定剤など
も、単独または2種以上の混合物として本発明の重合体
に添加することができる。
添加量は、本発明の重合体の重量を基準として10〜6
0%の範囲で、好ましくは10 〜40%の範囲である
本発明の方法で得られる重合体の有機溶媒溶液よりキャ
スティング法によるフィルム製造も可能であり、押出し
フィルムと同様、透明、強靭で耐熱性の大なものが得ら
れる。
以上のようにして成形された本発明の重合体は電気、電
子分野の各種部品、ハウジング類、自動車部品、航空機
用内装材、摺動部品、ギヤー、絶縁材料、歯科用材料、
蒸気殺菌容器などの広範な分野に用いることができる。
本発明を、以下の実施例および比較例にて詳細に説明す
る。
実施例中に示す粘度ηredは、25℃において溶媒1
00fnl中にポリマー0.29を溶解した溶液を用い
粘度計によって測定し、次式で算出した値である。
ηred ==  t、 −t。
CIIt。
ここで t、=純溶媒の流出時間 1、  二重合体溶液の流出時間 実施例1 攪拌器、温度計、冷却器および留出物分液器、滴下ロー
トおよび窒素導入管を備えた300−のフラスコニ、ビ
ス(3,5−ジメチル−4−ヒ)’ロキシフェニル)ス
ルホン30.6 g(0,1モル)、クロルベンゼン1
00 fn!、およびスルホラン45−をとり、攪拌し
ながら窒素ガスを液中に通じ、反応系をすべて窒素で置
換した。窒素ガスを通じながら、60℃迄徐々に加温し
、滴下ロートより44.8%水酸化カリウム水溶液25
.059を10分かけて滴下し、さらに5fnlの純水
で滴下ロート内を洗浄し反応液中に加えた。反応液温は
85℃まで上昇し、さらに還流が開始される迄加熱した
。反応系内の水をクロルベンゼンとの共沸で除去し、ク
ロルベンゼンは反応系に戻しながら共沸脱水を続けると
、内温ば120℃付近から140℃付近まで上昇し、1
45℃付近で水の留出は認められなくなった。さらに加
熱を続けて、クロルベンゼンを殆んど留出させて、白色
スラリーを得た。
反応液の温度を130℃付近まで冷却し、ビス(4−フ
ルオロフェニル)ケトンの粉末21.89を加えると粘
稠な反応液の温度は150℃まで上昇したが、さらに2
00℃にて6時間反応させた。反応終了後は反応液をメ
タノールの入った攪拌されたホモミキサーに注ぎ、重合
体を析出させさらに水洗して乾燥し、淡灰色の重合体を
46り得た。このものの分析値は次のとおり: 粘度; 1 red = 0.98 (クロロホルム)
IR(KBrtvt):  705.730.760.
780845、890.910.950 1100.1140,1170.1200IR(KBr
、 cm ’ ) : 1230.1280,1320
.13801420.1470.1500.15801
605.1660.2920.3440IHN M R
(CI)Cl、 ) :δ=2.14(s、核置換CH
,)6.82(d、H”)J2,3=8Hz7.76 
(s、H+ ) 7.82(d、H’)J、、2=8Hz実施例2 実施例1で得られたポリマー粉末を、300℃、100
kg/cr&の条件下で1ロ分プレスして、厚さ0.2
5 wo’)jvスジ−) ヲ作成した。プレスシート
は透明、簡約で着色は認められなかった。
得られたプレスシートをクロロポルムに溶解し、粘度測
定を行なったところ、 ηredは0.98で粉末での
値と差が認められなかった。これより、加熱ブレ夏成形
時に架橋、網状化等の反応は進行しておらず、ポリマー
が安定に加工できることが明らかになった。したがって
、押出し、射出などの溶融加工が、いずれも可能である
ことがわかる。
実施例3 実施例2で得られたシートを、270℃のオープン中で
1時間加熱処理したもののガラス転移温度(Ti)を、
TMA法にて測定した結果260℃であった。
(p、、わ7L E&、ル社製熱物理試験機TM S−
1型により、pcnWcnytLvn  Met14で
測定、荷重50り昇温速度10℃麿測定雰囲気He気流
中He流速40〜5Qcc/分)。
また、実施例1で得られた粉末試料をDSC(示差熱量
計)にて測定した結果、ガラス転移温度(Tのは、25
9℃であった。
(p、、わn  E−’WL44.社製DSC社製製S
C測定装置16℃/min、測定FXL1〕Sc、aU
、e、 g、yl caJ!156c、雰囲気N2 ) 比較例1 実施例1のビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホンのかわりに、ビス(4−ヒドロキ7フ
ェニル)スルホン25.09 (0,1モル)を使用し
、実施例1と同様の反応および後処理を行ない、無色の
ポリマー粉末を38゜6g得た。
得られたポリマーの粘度(ηred ′)は、0.52
であった。
このポリマーは、IR,HNMR,元素分析等により、
下記の繰返し単位を有することが明らかになった。
実施例2.3と同様の条件でプレスシートの作成、後処
理を行ない実施例3と同様にTMA測定を実施した結果
ガラス転移温度(Ty)は、204℃であった。
特許中願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (式中、R−げは、互に同一または異なる水素、炭素数
    1〜8の炭化水素基、ハロゲン原子を示し、R−rt’
    o少くとも1つは、水素以外の基である。 a、bは、0〜4の整数で同一でも異なっていてもよい
    。また、aおよびbの少くとも一方が2以上のとき、夫
    々2個以上の基は、それぞれ互に同一でも異なってもよ
    い。nは、重合度を表わす。)で表わされる芳香族ポリ
    エーテル系重合体。 2)一般式(IT) (式中、R1−R4は、互に同一または異なる水素、炭
    素数1〜8の炭化水素基、ハロゲン原子を示し、RI〜
    R4の少くとも1つは、水素以外の基である。)で表わ
    されるビスフェノール類またはそのアルカ(式中、R−
    u%t、互に同一または異なる水素、炭素数1〜8の炭
    化水素基、ハロゲン原子を示す。 a、bは、0〜4の整数で同一でも異なっていてもよい
    。また、aおよびbの少くとも一方が2以上のとき、夫
    々2個以上の基は、それぞれ互に同一でも異なってもよ
    い。Xは、ハロゲン原子を示す。 )で表わされるハロゲン化合物を反応させることを特徴
    とする一般式(I) (式中、R〜dは(n)式におけると同様であり、R’
    、R’、 a、 bば、@)式におけると同様である。 nは、重合度を表わす。)で表わされる芳香族ポリエー
    テル系重合体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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