JPS6111206B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6111206B2
JPS6111206B2 JP53096553A JP9655378A JPS6111206B2 JP S6111206 B2 JPS6111206 B2 JP S6111206B2 JP 53096553 A JP53096553 A JP 53096553A JP 9655378 A JP9655378 A JP 9655378A JP S6111206 B2 JPS6111206 B2 JP S6111206B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chloroform
culture
agar
medium
collagen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53096553A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5522650A (en
Inventor
Naoyoshi Okazaki
Tsuneo Kanamaru
Kazuhiko Oota
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP9655378A priority Critical patent/JPS5522650A/ja
Priority to US06/060,863 priority patent/US4260599A/en
Priority to DE2954566A priority patent/DE2954566C2/de
Priority to DE19792931792 priority patent/DE2931792A1/de
Priority to GB7927308A priority patent/GB2028132B/en
Priority to FR7920130A priority patent/FR2433026A1/fr
Publication of JPS5522650A publication Critical patent/JPS5522650A/ja
Publication of JPS6111206B2 publication Critical patent/JPS6111206B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12PFERMENTATION OR ENZYME-USING PROCESSES TO SYNTHESISE A DESIRED CHEMICAL COMPOUND OR COMPOSITION OR TO SEPARATE OPTICAL ISOMERS FROM A RACEMIC MIXTURE
    • C12P1/00Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes
    • C12P1/06Preparation of compounds or compositions, not provided for in groups C12P3/00 - C12P39/00, by using microorganisms or enzymes by using actinomycetales
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N1/00Microorganisms, e.g. protozoa; Compositions thereof; Processes of propagating, maintaining or preserving microorganisms or compositions thereof; Processes of preparing or isolating a composition containing a microorganism; Culture media therefor
    • C12N1/20Bacteria; Culture media therefor
    • C12N1/205Bacterial isolates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12RINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES C12C - C12Q, RELATING TO MICROORGANISMS
    • C12R2001/00Microorganisms ; Processes using microorganisms
    • C12R2001/01Bacteria or Actinomycetales ; using bacteria or Actinomycetales
    • C12R2001/465Streptomyces

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、プロトコラ−ゲン・プロリン水酸化
酵素阻害作用、コラーゲン生合成抑制作用などを
有する生理活性物質P−1894Bを含有する動物組
織の線維化抑制剤に関する。 プロトコラ−ゲン・プロリン水酸化酵素は、動
物細胞内のリボゾームで合成されたプロトコラ−
ゲン中のプロリンを特異的に水酸化する酵素であ
り、コラーゲン生合成を律速する重要な因子の一
つである。従来、本酵素活性を阻害するものとし
ては、鉄キレーター(例えばα・α′−ジピリジ
ルなど)、SH酵素阻害剤(例えばp−クロロマー
キユーリ−ベンゾエートなど)、ある種の重金属
(例えばCu〓、Zn〓など)などが知られている
が、これらの物質はいずれもコラーゲンおよび非
コラーゲン性蛋白質の生合成を非特異的に阻害す
るために副作用が大きく、医薬とはなり得なかつ
た。非コラーゲン性蛋白質の生合成を阻害せず、
コラーゲンの生合成のみを特異的に阻害する物質
が見いだされれば、その物質は動脈硬化症、肝硬
変症、強皮症、ケロイド、リユーマチ性関節炎、
肺線維症などのコラーゲンの過剰蓄積を伴う臓器
線維症を含めた疾病の予防治療に使用することが
できる。 本発明者らはプロトコラ−ゲン・プロリン水酸
化酵素活性を阻害する物質を微生物代謝生産物中
に求め、鋭意検索を行なつた結果、コラーゲンの
生合成を特異的に抑制する作用が生理活性物質P
−1894B(以下P−1894Bと称することもある)
にあることを見いだし、さらに研究を重ねて本発
明を完成した。 即ち、本発明は、 生理活性物質P−1894Bを含有する動物組織の
線維化抑制剤、 である。 本発明に用いるP−1894Bの製造には、ストレ
プトミセス属に属し生理活性物質P−1894Bを生
産する能力を有する微生物であれば、いずれの菌
株を用いてもよい。かかる菌株を、本願において
は「P−1894B生産菌」と称することもある。最
も好ましいP−1894B生産菌の代表例としては、
土譲から分離されたストレプトミセス アルボグ
リセオラス スブスピ No.1894(Strepto−
myces albogriseolus subsp.No.1894)およびス
トレプトミセス アルボグリセオラス No.1953
〓〓〓〓
(Streptomyces albogriseolus No.1953)が挙げ
られる。ストレプトミセス アルボグリセオラス
スブスピ No.1894は財団法人発酵研究所に
IFO 13881として、工業技術院微生物工業技術研
究所にFERM−P No.4575として、ジ・アメリ
カン・タイプ・カルチユー・コレクシヨンに
ATCC 31422としてそれぞれ寄託されている。同
様に、ストレプトミセス アルボグリセオラス
No.1953は、IFO 13882、FERM−P No.4576、
ATCC 31423の番号でそれぞれ寄託されている。 「インターナシヨナル・ジヤーナル・オブ・シ
ステマテイツク・バクテリオロジー(Interna−
tional Journal of Systematic Bacteriology」16
巻3号313〜340ベージ(1966年)記載の方法に準
じて検討した上記両菌株の性状は下記のとおりで
ある。なお、培地上の所見は、特に記載しないか
ぎり、28℃において14日間培養し、観察したもの
である。 (1) ストレプトミセス アルボグリセオラス ス
ブスピ No.1894 () 形態的特徴 基生菌糸より、らせん状、時により不完全
ならせん状、開放型らせん状、波状ないし鈎
状などの胞子鎖形成菌糸を単純分枝状に伸長
し、輪生枝は認められない。成熟した胞子鎖
は10個以上の胞子の連鎖を認める。胞子は楕
円形ないし円筒形で大きさは0.4〜0.6×0.7〜
1.2μ、その表面はいぼ状を呈し(シユーク
ロース硝酸塩寒天培地、スターチ無機塩寒天
培地(ISP−4)、時には短く太いとげ状も
見られ(チロシン寒天培地(ISP−7)、イ
ースト・麦芽寒天培地(ISP−2))、また平
滑を呈する時もある(グリセリン−アスパラ
ギン寒天培地(ISP−5))。 () 各種培地上の生育状態 各種培地における生育の程度、気菌糸の色
調、裏面の色調、可溶性色素の色調およびそ
の生成の有無などについては第1表に示すと
おりである。なお、色の記載について( )
で示す標準色調名はコンテイナー・コーポレ
ーシヨン・オブ・アメリカ(Container Cor
−poration of America)のカラー・ハーモ
ニー・マニユアルによつた。
【表】 〓〓〓〓
【表】 () 生理的性質 (ア) 生育温度範囲 マルトース・イーストエキス寒天培地
(マルトース1%、酵母エキス0.4%、寒天
2%、PH7.0)を用いて、2週間観察し
た。 第2表に示すごとく、本菌の生育至適温
度は28〜40℃である。
【表】 (イ) ゼラチンの液化(グルコース・ペプト
ン・ゼラチン、28℃、3週間):極めて弱
いが陽性 (ウ) 殿粉の加水分解(スターチ・無機塩寒天
28℃):陽性 (エ) 脱脂乳の凝固・ペプトン化(脱脂乳、37
℃):凝固:陽性 ペプトン化:弱いが陽性 (オ) 硝酸塩の還元性(1%硝酸カリ含有ペプ
トン水、28℃、3週間):陰性 (カ) メラニン様色素の生成 チロシン寒天、ペプトン・イーストエキ
ス・鉄寒天(ISP培地6)、トリプトン・
イースト・プロス(ISP培地1)のいずれ
の培地においてもメラニン様色素の生成は
認められない。 () 炭素源の同化性(プリードハム・ゴツト
リープ寒天(ISP培地9)、28℃)各種炭素
源に対する同化性は第3表に示すとおりであ
る。
【表】 () 形態的特徴 基性菌糸より、らせん状、不完全ならせん
状、波状または鈎状の胞子鎖形成菌糸を単純
分枝状に伸長し、輪生枝は認められない。成
熟した胞子鎖は10個以上の胞子の連鎖を認め
〓〓〓〓
る。胞子は楕円形ないし円筒形で大きさは
0.5〜0.8×1.0〜1.7μ、その表面はいぼ状又
はとげ状を呈し(シユークロース硝酸塩寒天
培地、スターチ無機塩寒天培地(ISP−
4)、チロシン寒天培地(ISP−7)、時によ
り平滑を呈する(グリセリン・アスパラギン
寒天培地(ISP−5))。 () 各種培地上の生育状態 前記と同様の記載方法によつて第4表に生
育状態を示す。
【表】 () 生理的性質 (ア) 生育温度範囲: 前記と同様の方法で生育を観察し、その
結果を第5表に示した。本菌の生育至適温
度は28〜40℃である。
【表】
【表】 (イ) ゼラチンの液化(グルコース・ペプト
〓〓〓〓
ン・ゼラチン、28℃):陽性 (ウ) 澱粉の加水分解(スターチ無機塩寒天、
28℃):陽性 (エ) 脱脂乳の凝固:ペプトン化(脱脂牛乳、
37℃)凝固:陽性(弱い)。ペプトン化:
陽性 (オ) 硝酸塩の還元性(1%硝酸カリ含有ペプ
トン水、28℃、3週間):陰性 (カ) メラニン様色素の生成: チロシン寒天:淡褐色色素を生成 ペプトン・イーストエキス・鉄寒天:陰性 トリプトン・イースト・ブロス:陰性 () 炭素源の同化性(プリードハム・ゴツト
リープ寒天) 各種炭素源に対する同化性を第6表に示
す。
【表】 :よく同化する、を示す。
上記以外の菌株でもストレプトミセス属に属
し、P−1894B生産能を有するものであればその
人工変異株も含めてすべて使用し得ることは云う
までもない。 P−1894B生産菌の培養にあたつては、培地は
液状でも固状でもよいが通常は液体培地による振
盪培養または通気撹拌培養が便利である。培地は
放線菌の生育に適し、P−1894Bを生産させ得る
ものであればどのようなものでもよい。すなわ
ち、炭素源としては例えばグルコース、ラクトー
ス、グリセリン、澱粉、シユークロース、デキス
トリン、糖蜜、有機酸類(例、酢酸、酒石酸な
ど)など、窒素源としては例えばペプトン、カザ
ミノ酸(デイフコ社製)、N−ZアミンA(シエ
フイールド社製)などの蛋白加水分解物、酵母エ
キス、麦芽エキス、大豆粕、コーン・ステイープ
リカー、アミノ酸類(例、アスパラギン酸、グル
タミン酸など)、各種アンモニウム塩(例、硫酸
アンモニウム、塩化アンモニウムなど)などが用
いられる。無機塩として各種リン酸塩(例、第一
リン酸ナトリウム、第二リン酸カリウムなど)、
硫酸マグネシウム、塩化ナトリウム、硫酸第一鉄
などの金属塩、重金属塩(例、硫酸マンガン、硫
酸亜鉛など)などを添加してもよく、また菌の生
育を促進する目的でビタミン類(例、ビタミン
B1、パントテン酸カルシウムなど)、核酸関連化
合物(例、アデニン、ウラシルなど)などを添加
してもよい。また培養方法および培養条件によつ
ては、シリコーン、ポリプロピレン・グリコール
誘導体(例、アクトコール(武田薬品)など)、
大豆油などの消泡剤を培地に加えることにより、
P−1894Bの生産量を増大させるのに効果的な場
合もある。 培養温度、培養時間、培地の液性などの培養条
件は使用する微生物の種類、培地組成などによつ
て変動するが、最終的にはP−1894Bの生産量が
最大となるように適当に選択、調節されればよ
く、多くの場合好気的条件下に約20〜40℃でおよ
そ1〜10日間培養し、この間培地の液性をPH約4
〜9付近に保つのがよい。 このようにして得られた培養液から生理活性物
質P−1894Bを採取するにあたつては本物質の性
状に基づいて、種々の方法を適当に組み合わせる
ことによつて容易に行ないうる。すなわち、例え
ば、中性ないし微酸性で、水と混和しない有機溶
媒、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、クロロホル
ム、ブタノール、ベンゼン、トルエン、ジエチル
エーテル、メチレンクロライド、メチルイソブチ
ルケトンなどによる抽出、活性炭、シリカゲル、
アルミナなどを用いる吸着クロマトグラフイー、
セフアデツクスカラムによるゲル過、イオン交
換樹脂によるイオン交換クロマトグラフイーなど
である。これらの手段を適当に組み合わせて使用
することにより、生理活性物質P−1894Bは培養
物から結晶あるいは結晶性粉末として単離され
る。 このようにして得られた生理活性物質P−
〓〓〓〓
1894Bの諸性質を以下に示す。 (1) 理化学的性質 (ア) 融点:165〜172℃ (イ) 元素分析値:C 62.62±1.0、 H 6.28±0.5、O 30.06±1.0 構成元素はC、HおよびOであり、Nは認
められない(パーキン−エルマー240型を用
いて測定した)。 (ウ) 分子量:約1000(酢酸エチルを溶媒として
使用した蒸気圧浸透圧法による) (エ) 比旋光度:〔α〕25 =+155゜±15゜(C

0.419、メタノール) (オ) 呈色反応: ナフトレゾルシン−硫酸反応:陽性(緑
黒色) アルコール性酢酸マグネシウム反応:陽
性(青紫色) ニンヒドリン反応:陰性 バートル反応:陰性 (カ) 溶解性:クロロホルム、ジオキサン、酢
酸エチル、ジメチルスルホキシド、アセト
ン、メチル、エチルケトン、ピリジン、メタ
ノール、エタノール、ベンゼン、トルエン、
ジエチルエーテル、0.1N NaOH水溶液に易
溶ないし可溶。水、0.1N HCl、石油エーテ
ル、n−ヘキサン、シクロヘキサンに難溶な
いし不溶。 (キ) 紫外線および可視部吸収スペクトル:第
1図に示す。各溶剤に溶解した直後の極大吸
収を示す波長(nm)およびEcm値は下記の
通りである。
【表】 (ク) 赤外線吸収スペクトル:臭化カリウム錠
により測定した赤外線吸収スペクトルを第2
図に示す。極大吸収を示す主要な波数は次の
通りである。 3430、2980、2950、1740、1705、1645、
1570、1440、1380、1290、1120、1100、
1080、1040、1010、970cm-1 (ケ) 性状:弱酸性物質であり、結晶は橙黄色
ないし橙赤色。 (コ) PKa値:10.15(66.7%DMF水溶液中、
滴定法による)。 (サ) 核磁気共鳴スペクトル:90メガヘルツ、
重クロロホルム中で測定したスペクトルを第
3図に示す。 (シ) 薄層クロマトグラフイーのRf値:シリカ
ゲル・プレート(メルク社製、商品番号
5717)上でのRf値は下記の通りである。
【表】 上記の如き理化学的性質を示すP−1894Bを
既知の文献上の物質と比較すると、アクエアマ
イシン、アヤマイシンA2、TA−435A、ジユリ
マイシンB−に類似するが、アクエアマイシ
ンとは融点、分子量、薄層クロマトグラフイー
のRf値において〔J.Antibiotics、21、No.2、91
〜97(1968)〕、アヤマイシンA2とは融点、比
旋光度において〔J.Antibiotics、SerA、13
No.5、321−326(1960)〕、TA−435Aとは薄層
クロマトグラフイーのRf値において〔J.
Antibiotics 21、No.2、91−97(1968)〕、ジ
ユリマイシンB−とは分子量、比旋光度、紫
外線吸収スペクトル、薄層クロマトグラフイー
のRf値において〔J.Anti−biotics、SerA、
17、No.4、156−160、(1964)及びJ.
〓〓〓〓
Antibiotics、21、No.2、91−97(1968)〕それ
ぞれ性状が異なる。 (2) 生物学的性質 () プロトコラーゲン・プロリン水酸化酵素
阻害作用:阻害活性の測定はK.I.Kivirriko
らおよびJ.Halmeらの方法(J.Biol.Chem.
242、4007(1967)およびBiochim.Biophys.
Acta.198、460(1967))に準じて、鶏胚より
調製した部分精製酵素標品を使用し、(Pro
−Pro−Gly)5・4H2O(蛋白質研究奨励会
製、大阪)を基質として、R.E.Rhoadsらの
方法(Methods in Enzymology B、
306(1971))に準じて行なつた。本法により
部分精製酵素100μg(蛋白質として)の活
性を50%阻害するのに必要なP−1894Bの濃
度は約7μg/mlであつた。 () コラーゲン生合成抑制作用: R.A.SaLvadorらの方法〔Arch.Biochem.
Biop ys.174、382(1976)〕に準じて、P−
1894B 0.3mg/Kgを1日1回、6日間、SD−
系ラツト(♀、3週令)の腹腔内に投与し、
子宮のコラーゲン量および非コラーゲン蛋白
質量を対照群と比較した。第7表に示したよ
うにP−1894Bはコラーゲンの生合成のみを
特異的にかつ有意に抑制した。
【表】 () 急性毒性:LD50値50〜100mg/Kg(マウ
ス、腹腔内投与) 上記したように、P−1894Bは、プロトコラ−
ゲン・プロリン水酸化酵素阻害作用および選択的
なコラーゲン生合成抑制作用を有する物質であ
り、例えば生化学的試薬あるいは動物組織の線維
化抑制剤などとして有用である。 P−1894Bは、動物組織線維化抑制剤として、
動物とりわけ哺乳動物(たとえば、ウサギ、ラツ
ト、マウスなどの実験動物;イヌ、ネコなどの愛
玩動物;ヒト)の臓器線維症の予防・治療に使用
することができる。臓器線維症はコラーゲン過剰
蓄積に起因する疾患の総称であり、たとえば肺線
維症、肝硬変症、腎硬化症、動脈硬化症、強皮
症、骨髄線維症、慢性関節炎などを包含するもの
である〔発地;「内科」41巻、724(1978)参
照〕。 P−1894Bを上記した臓器線維症の予防・治療
の目的で使用する場合、それ自体あるいは適宜の
薬理的に許容される担体、賦形剤、希釈剤と混合
し、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、注射剤など
の剤型で経口的または非経口的に投与することが
出来る。投与量は対象疾患、症状、投与対象、投
与方法などによつて異なるが、例えば成人の肝硬
変症、動脈硬化症、慢性関節炎などの予防・治療
剤として投与する場合、1日約2〜50mgを1〜3
〓〓〓〓
回に分けて経口的に投与するのが望ましい。 以下に本発明を実施例によりさらに具体的に説
明するが、これらの実施例が本発明の範囲を何ら
制限しないことは云うまでもない。 参考例 1 ストレプトミセス アルボグリセオラス スブ
スピ No.1894をグルコース2.0%、グリセリン
1.0%、生大豆粉0.5%、コーン・ステイープ・リ
カー0.5%、ポリペプトン0.3%、塩化ナトリウム
0.3%、炭酸カルシウム0.5%、PH7.0からなる液体
培地500mlを含む2容坂口フラスコ2本に接種
し、28℃で3日間往復振盪培養して培養液約1
を得た。この培養液を上記と同一の培地30を含
む50容タンクに移し、28℃で3日間、通気撹拌
培養した。得られた培養液15をデキストリン5
%、生大豆粉3%、ポリペプトン0.7%、硫酸第
一鉄0.05%、硫酸マグネシユーム0.05%、硫酸マ
ンガン0.05%、リン酸二カリウム0.05%、炭酸カ
ルシウム0.5%、PH7.0からなる液体培地100を
含む200タンクに移殖し28℃で2日間通気撹拌
培養を行なつた。得られた培養液約80に、トプ
コパーライト#34(東興パーライト工業社製)2
Kgを加え、ハイフロス−パーセル(ジヨンス・マ
ンビル社製)6Kgをプレコートしたフイルタープ
レスを用いて過し、液約70を得た。この
液に硫酸を加えてPH3.0に調整し、酢酸エチル25
を添加して2回反復抽出したのち、抽出液を合
わせ、15の水で2回繰返し洗浄した。洗浄抽出
液を減圧濃縮して、濃縮液約150mlを得た。この
濃縮液にクロロホルム約50mlを加えて希釈し、あ
らかじめクロロホルムで調製したケイ酸(メルク
社製)カラム(4×32cm)に流し、ひきつづきク
ロロホルム2で溶出した。P−1894B区分を集
めて減圧濃縮し濃縮液約50mlにn−ヘキサン500
mlを加えると活性物質は油状に沈澱した。油状部
分を少量の酢酸エチルにとかし、あらかじめn−
ヘキサンで調製したケイ酸カラム(4×40cm)に
流し、n−ヘキサン:クロロホルム(1:1)の
混液2で溶出される区分を除去したのち、クロ
ロホルム:酢酸エチル(1:1)混液にてP−
1894B区分を溶出させ、溶出液を集めて減圧下で
濃縮乾固した。乾固物を少量のクロロホルムに溶
解し、あらかじめクロロホルムで調製したケイ酸
カラム(3.5×31cm)に流し、クロロホルム1.2
で溶出される区分を除去し、次にクロロホルム:
酢酸エチル(1:1)混液にて溶出してP−
1894B区分を集め(約600ml)、減圧濃縮し、濃縮
液50mlにn−ヘキサン300mlを加えると約1.15g
のP−1894B粗粉末が沈澱した。粗粉末をクロロ
ホルム:トルエン(1:1)混液に溶解し、減圧
濃縮後冷却すると黄橙色の粗結晶約920mgが得ら
れた。この粗結晶をジエチルエーテル溶液より再
結晶し、橙黄色のP−1894B結晶約660mgを得
た。 参考例 2 ストレプトミセス・エスピーNo.1894を実施例
1と全く同一の条件で培養した培養液約80をシ
ヤープレス遠心分離機にかけて菌体および固形物
を除去し、得られた分離液約70(PH8.3)に酢
酸エチルを25添加し、2回繰返し抽出したの
ち、抽出液を合わせ、10の塩酸水(PH3.0)で
2回、15の水で2回それぞれ繰返し洗浄した。
洗浄抽出液を減圧濃縮し、濃縮液80mlにn−ヘキ
サン500mlを加えると活性物質は油状に沈澱し
た。この沈澱物を集めて、少量のクロロホルムに
とかしあらかじめクロロホルムで調製したケイ酸
カラム(3.5×31cm)に流し、クロロホルム1
で溶出される区分を除去したのち、クロロホル
ム:酢酸エチル(1:1)混液にて溶出した。P
−1894B区分を集め(500ml)、減圧濃縮し、上記
と同じ方法で再クロマトグラフイーを行ない、活
性区分を集め乾燥粉末300mgを得た。これを実施
例1の方法に準じて再結晶し、橙黄色のP−
1894B結晶80mgを得た。 参考例 3 ストレプトミセス アルボグリセオラス
No.1953をグルコース2%、グリセリン1%、生
大豆粉0.5%、コーン・ステイープ・リカー0.5
%、ポリベプトン0.3%、塩化ナトリウム0.3%、
炭酸カルシウム0.5%、PH7.0からなる液体培地
500mlを含む2容坂口フラスコ2本に接種し、
28℃で3日間往復振盪培養して培養液1を得
た。この培養液をデキストリン5%、生大豆粉3
%、ポリペプトン0.5%、硫酸塩第一鉄0.001%、
硫酸マグネシユーム0.05%、硫酸マンガン0.001
%、リン酸二カリウム0.05%、炭酸カルシウム
0.5%、PH7.2からなる液体培地30を含む50タ
ンクに移し、28℃、3日間通気撹拌培養を行なつ
〓〓〓〓
た。得られた培養液約26をフイルター・プレス
で過し、塩酸で液のPHを3.0に調整したの
ち、10の酢酸エチルで2回繰返して抽出し、抽
出液を合わせ10の水で洗浄した。洗浄抽出液を
減圧濃縮し、得られた濃縮液50mlを130gのケイ
酸を充填したカラム(3×43cm)に流したのち、
酢酸エチルで溶出して活性区分を含む溶出液750
mlを得た。これを減圧濃縮し、濃縮液30mlを110
gのケイ酸を充填したカラム(3×38cm)に流し
たのち、クロロホルム400mlで溶出される不純物
を含む画分を除去し、次にクロロホルム:酢酸エ
チル(4:1)混液で溶出し、活性区分を含む溶
出液を集め、濃縮乾固した。乾固物を少量のクロ
ロホルムにとかし、二回目のクロマトグラフイー
と同じ条件で再クロマトグラフイーを行ない、活
性区分を集めて濃縮したのち、濃縮液にn−ヘキ
サンを加えて活性物質を沈澱させ、粗粉末約210
mgを得た。これをトルエンから再結晶を繰返し、
P−1894Bの橙赤色結晶100mgを得た。 実施例 1 P−1894Bを臓器線維症の予防・治療剤として
使用する場合の処方例は下記のとおりである。 A 錠 剤 P−1894B 5mg、乳糖47mg、コーンスター
チ40mg、ハイドロキシプロピルセルロース−L
12mgおよびステアリン酸マグネシウム1mgを
混合し、常法(湿式法)により錠剤にする。 B カプセル剤 (1) P−1894B 5mg (2) ラクトース 130mg (3) コーンスターチ 60mg (4) ステアリン酸マグネシウム 5mg 1カプセル200mg (1)、(2)、(3)および(4)の1/2を混和したのち、
顆粒化する。しかる後残りの(4)を顆粒に加え
て、全体を2号ゼラチンカプセル(第9改正日
本薬局方)に封入する。
【図面の簡単な説明】
第1図は生理活性物質P−1894Bの紫外部およ
び可視部吸収スペクトルを、第2図はP−1894B
の赤外線吸収スペクトル(臭化カリウム法)を、
第3図はP−1894Bの核磁気共鳴スペクトル(90
メガヘルツ、重クロロホルム中)を、それぞれ示
す。 〓〓〓〓

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 生理活性物質P−1894Bを含有する動物組織
    の線維化抑制剤。
JP9655378A 1978-08-07 1978-08-07 Novel bioactive substance Granted JPS5522650A (en)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9655378A JPS5522650A (en) 1978-08-07 1978-08-07 Novel bioactive substance
US06/060,863 US4260599A (en) 1978-08-07 1979-07-26 Antifibrotic substance P-1894B
DE2954566A DE2954566C2 (ja) 1978-08-07 1979-08-04
DE19792931792 DE2931792A1 (de) 1978-08-07 1979-08-04 Antifibrotische substanz p-1894b, verfahren zu ihrer herstellung und sie enthaltende arzneimittel
GB7927308A GB2028132B (en) 1978-08-07 1979-08-06 Antifibrotic substance p-1894b
FR7920130A FR2433026A1 (fr) 1978-08-07 1979-08-06 Substance antifibrotique produite a partir d'un micro-organisme du genre streptomyces et son procede d'obtention

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9655378A JPS5522650A (en) 1978-08-07 1978-08-07 Novel bioactive substance

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5522650A JPS5522650A (en) 1980-02-18
JPS6111206B2 true JPS6111206B2 (ja) 1986-04-01

Family

ID=14168253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9655378A Granted JPS5522650A (en) 1978-08-07 1978-08-07 Novel bioactive substance

Country Status (5)

Country Link
US (1) US4260599A (ja)
JP (1) JPS5522650A (ja)
DE (2) DE2954566C2 (ja)
FR (1) FR2433026A1 (ja)
GB (1) GB2028132B (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20030186869A1 (en) * 1990-05-14 2003-10-02 George Poiani Polymer compositions comprising antifibrotic agents, and methods of treatment, pharmaceutical compositions, and methods of preparation therefor
US5789426A (en) * 1995-01-20 1998-08-04 Cornell Research Foundation, Inc. Method for the treatment of fibroproliferative disorders by application of inhibitors of protein hydroxylation
US6046219A (en) * 1995-01-20 2000-04-04 Cornell Research Foundation, Inc. Method for the treatment of conditions mediated by collagen formation together with cell proliferation by application of inhibitors of protein hydroxylation
US5958300A (en) * 1998-02-06 1999-09-28 Genzyme Corporation Composition for patient sample preparation
CN103215281B (zh) * 2013-04-03 2014-06-25 中国科学院南海海洋研究所 一种格瑞克霉素和p-1894b的生物合成基因簇及其应用

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3914158A (en) * 1973-06-06 1975-10-21 Merck & Co Inc Antibiotic production

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5522650A (en) 1980-02-18
FR2433026A1 (fr) 1980-03-07
DE2931792A1 (de) 1980-02-21
FR2433026B1 (ja) 1983-04-29
GB2028132B (en) 1983-04-27
GB2028132A (en) 1980-03-05
DE2954566C2 (ja) 1989-10-05
DE2931792C2 (ja) 1987-11-12
US4260599A (en) 1981-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
NL192989C (nl) Antibioticum, werkwijze voor de bereiding en farmaceutisch preparaat dat dit antibioticum bevat.
WO2001012643A1 (fr) Caprazamycines antibiotiques et leur procede de production
JPS6111206B2 (ja)
JPS63258585A (ja) 抗生物質a10255複合体および因子類、そのプロセス、微生物類および製造
JPH0447648B2 (ja)
JPH0147479B2 (ja)
JPS60172985A (ja) 抗生物質a39079因子s−1およびその製造方法
US4232006A (en) Antibiotic W-10 complex, antibiotic 20561 and antibiotic 20562 as antifungal agents
JP3530563B2 (ja) Ko−8119物質及びその製造法
US4230799A (en) Process for the preparation of antibiotic W-10 complex and for the isolation of Antibiotic 20561 and Antibiotic 20562 therefrom
JP3066166B2 (ja) 新規化合物hc34、その使用および製造
KR830001068B1 (ko) 아미노당 유도체의 제조방법
CA1045568A (en) Mixture of antibiotics produced by a species of actinoplanes
JPH08239379A (ja) 新規物質kr2827誘導体、その製造法および使用
JPH0365341B2 (ja)
JPH0361662B2 (ja)
US3629406A (en) Sparsogenin and sparsogenin a and methods of preparation
JPH0449277A (ja) 新規物質cc12
JPS6311341B2 (ja)
JPH0645568B2 (ja) 生理活性物質p−23924、その製造法および製剤
JPH01290673A (ja) 新規物質k3543r1、その使用および製造
JPH0631283B2 (ja) 生理活性物質fa−1819,その製造法およびそれを含有する治療剤
JPS6339591A (ja) 新規生理活性物質NK−A−17−e−233およびその製造法
JPH0227328B2 (ja)
JPH03206890A (ja) 抗生物質tan―1254及びその製造法