JPS61103989A - 炭素製品製造用ピツチの製造法 - Google Patents
炭素製品製造用ピツチの製造法Info
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- JPS61103989A JPS61103989A JP59227094A JP22709484A JPS61103989A JP S61103989 A JPS61103989 A JP S61103989A JP 59227094 A JP59227094 A JP 59227094A JP 22709484 A JP22709484 A JP 22709484A JP S61103989 A JPS61103989 A JP S61103989A
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- C10C—WORKING-UP PITCH, ASPHALT, BITUMEN, TAR; PYROLIGNEOUS ACID
- C10C1/00—Working-up tar
- C10C1/04—Working-up tar by distillation
- C10C1/08—Winning of aromatic fractions
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10C—WORKING-UP PITCH, ASPHALT, BITUMEN, TAR; PYROLIGNEOUS ACID
- C10C1/00—Working-up tar
- C10C1/04—Working-up tar by distillation
- C10C1/16—Winning of pitch
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10C—WORKING-UP PITCH, ASPHALT, BITUMEN, TAR; PYROLIGNEOUS ACID
- C10C1/00—Working-up tar
- C10C1/19—Working-up tar by thermal treatment not involving distillation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
- C10C—WORKING-UP PITCH, ASPHALT, BITUMEN, TAR; PYROLIGNEOUS ACID
- C10C3/00—Working-up pitch, asphalt, bitumen
- C10C3/002—Working-up pitch, asphalt, bitumen by thermal means
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C10—PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
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- C10C3/00—Working-up pitch, asphalt, bitumen
- C10C3/06—Working-up pitch, asphalt, bitumen by distillation
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- D—TEXTILES; PAPER
- D01—NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
- D01F—CHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
- D01F9/00—Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments
- D01F9/08—Artificial filaments or the like of other substances; Manufacture thereof; Apparatus specially adapted for the manufacture of carbon filaments of inorganic material
- D01F9/12—Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof
- D01F9/14—Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by decomposition of organic filaments
- D01F9/145—Carbon filaments; Apparatus specially adapted for the manufacture thereof by decomposition of organic filaments from pitch or distillation residues
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- Thermal Sciences (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は1石油系および石炭系の重質油から。
各種炭素製品、特に炭素繊維の製造原料として好適な原
料ピッチを、簡単な工程で製造する方法に関する。さら
に詳細には、本発明は石油系および/または石炭系重質
油を特定の圧力、温度および時間の条件下で管式加熱炉
で加熱処理し1次いでこの加熱処理物をフラッシュ塔で
特定の圧力および温度条件下でフラッシュ蒸留を行ない
、軽質留分を気相で液相の重質留分かも分離除去し、液
相重質留分を回収することからなる炭素製品製造用ピッ
チの連続的製造法に係るものである。本発明方法で得ら
れるピッチは炭素製品、ことに高強度の炭素繊維の製造
に適するものである。
料ピッチを、簡単な工程で製造する方法に関する。さら
に詳細には、本発明は石油系および/または石炭系重質
油を特定の圧力、温度および時間の条件下で管式加熱炉
で加熱処理し1次いでこの加熱処理物をフラッシュ塔で
特定の圧力および温度条件下でフラッシュ蒸留を行ない
、軽質留分を気相で液相の重質留分かも分離除去し、液
相重質留分を回収することからなる炭素製品製造用ピッ
チの連続的製造法に係るものである。本発明方法で得ら
れるピッチは炭素製品、ことに高強度の炭素繊維の製造
に適するものである。
炭素製品は構造材料としてX要であり、ことに炭素繊維
は複合材料の構成要素として極めて!賛な材料である。
は複合材料の構成要素として極めて!賛な材料である。
(従来の技術)
従来炭素繊維はポリアクリロニトリル(PAN)系繊維
を炭化して製造されてきたが、この方法は原料が高価で
あり、炭化収率が低く強度も十分に満足できるものでは
ない。そして強度を高めるために高温処理してグラファ
イト化するとかえって強度が低下してしまうという難点
があった。
を炭化して製造されてきたが、この方法は原料が高価で
あり、炭化収率が低く強度も十分に満足できるものでは
ない。そして強度を高めるために高温処理してグラファ
イト化するとかえって強度が低下してしまうという難点
があった。
従つ【安価な原料である石油あるいは石炭系ピッチを原
料として高い炭化収率で高強度炭素繊維を与え得る紡糸
用ピッチを得ようとする試みは数多く提案され【いる。
料として高い炭化収率で高強度炭素繊維を与え得る紡糸
用ピッチを得ようとする試みは数多く提案され【いる。
例えば、特開昭58−214531には、ピッチ類を水
素化処理し1次いで熱処理することにより紡糸用ピッチ
を得る方法が開示されており。
素化処理し1次いで熱処理することにより紡糸用ピッチ
を得る方法が開示されており。
また特開昭54−160427には、ピッチ類を溶媒抽
出により等方性ピッチを得、ついでこれを熱処理するこ
とにより紡糸用ピッチを得る方−法が開示されている。
出により等方性ピッチを得、ついでこれを熱処理するこ
とにより紡糸用ピッチを得る方−法が開示されている。
しかし、これらの方法に通常の方法、たとえば蒸留で得
たピッチ類を適用した場合には、ピッチに対する炭素繊
維の収率が低いため、ピッチの処理量が多くなり不経済
であるばかりでなく、得られる炭素繊維の強度も引張強
度2 n o Kg /d、弾性率15〜20TON/
−程度であり、必ずしも十分高いとは言えない。
たピッチ類を適用した場合には、ピッチに対する炭素繊
維の収率が低いため、ピッチの処理量が多くなり不経済
であるばかりでなく、得られる炭素繊維の強度も引張強
度2 n o Kg /d、弾性率15〜20TON/
−程度であり、必ずしも十分高いとは言えない。
(解決しようとする問題点)
本発明者達は、さらに優れた炭素繊維を得るためにはそ
の目的に適った優れたピッチの製造が必要であることを
知り、工程が簡単で工業的に製造する場合に有利で、か
つ高性能のピッチを製造する方法について種々検討した
結果1石炭系および石油系の重質油を管式加熱炉におい
て特定の条件下で処理を行なった後、特定の条件下で高
温フラッシュ蒸留して軽質留分を除去することにより、
ベンゼン不溶分(BI)が多く、かつキノリン不溶分(
QI)の少ない、はぼ実質的に等方性のピッチが得られ
ること、そ 、。
の目的に適った優れたピッチの製造が必要であることを
知り、工程が簡単で工業的に製造する場合に有利で、か
つ高性能のピッチを製造する方法について種々検討した
結果1石炭系および石油系の重質油を管式加熱炉におい
て特定の条件下で処理を行なった後、特定の条件下で高
温フラッシュ蒸留して軽質留分を除去することにより、
ベンゼン不溶分(BI)が多く、かつキノリン不溶分(
QI)の少ない、はぼ実質的に等方性のピッチが得られ
ること、そ 、。
してこのピッチを前述の特開昭58−214531およ
び特開昭54−160427などの方法で紡糸用ピッチ
を製造した場合、XB糸性に優れた紡糸用ピッチが高収
皐で得られ、かつそれから得られる炭素繊維は3QOK
J/−程度の引張強度および50 TON/−以上の弾
性率を有するという優れたピッチであることを見出し1
本発明を完成した。
び特開昭54−160427などの方法で紡糸用ピッチ
を製造した場合、XB糸性に優れた紡糸用ピッチが高収
皐で得られ、かつそれから得られる炭素繊維は3QOK
J/−程度の引張強度および50 TON/−以上の弾
性率を有するという優れたピッチであることを見出し1
本発明を完成した。
従って本発明の目的は石油系および/またはに安定的か
つ連続的に製造する方法を与えるものであって、ことに
炭素繊維の製造に適する高品質のピッチの連続的製造法
を与えるものである。
つ連続的に製造する方法を与えるものであって、ことに
炭素繊維の製造に適する高品質のピッチの連続的製造法
を与えるものである。
(問題点を解決するための手段)
すなわち、本発明の要旨は1重質油を管式加熱炉におい
て4〜s o K、p/c!i・Gの圧力下。
て4〜s o K、p/c!i・Gの圧力下。
400〜520℃の温度で30〜1,000秒の滞留時
間で加熱処理し、加熱処理物をフラッシュ塔に送りO〜
3 Kg/ad (絶対圧)の“圧力下380〜520
℃の温度でフラッシュ蒸留を行ない気相の軽質留分と液
相の重質留分とを分離し、該液相、重質留分を回収する
ことからなる炭素製品製造用ピッチの連続的製造法に存
する。
間で加熱処理し、加熱処理物をフラッシュ塔に送りO〜
3 Kg/ad (絶対圧)の“圧力下380〜520
℃の温度でフラッシュ蒸留を行ない気相の軽質留分と液
相の重質留分とを分離し、該液相、重質留分を回収する
ことからなる炭素製品製造用ピッチの連続的製造法に存
する。
本発明の方法によって製造されるピッチは、炭素繊維の
原料に好適であるが、勿論化の高密度炭素製品の原料に
も用いることができる。
原料に好適であるが、勿論化の高密度炭素製品の原料に
も用いることができる。
本発明で用いられる原料としては1石炭系のコールター
ル、コールタールピッチ、石炭液化物1石油系の各ai
!質油や分解残渣油等である。
ル、コールタールピッチ、石炭液化物1石油系の各ai
!質油や分解残渣油等である。
上記原料のうち、コールタールやコールタールピッチを
原料とした場合1本発明方法によって得られるピッチは
、BI酸成分多いものとなるので好ましい。
原料とした場合1本発明方法によって得られるピッチは
、BI酸成分多いものとなるので好ましい。
なお、本発明において用いる原料油中にはQI酸成分少
ない方が好ましく、QIが5%以上の特殊な原料を用い
る場合は、口過、遠心分離。
ない方が好ましく、QIが5%以上の特殊な原料を用い
る場合は、口過、遠心分離。
静置沈降分離等により、これを5%未満にしておく事が
望ましい。
望ましい。
ピッチの展進条件は、まず原料油を加熱炉において、4
〜50KI/cIl−G、好ましくは6〜30 Ky/
d @Gの加圧下で400〜520℃。
〜50KI/cIl−G、好ましくは6〜30 Ky/
d @Gの加圧下で400〜520℃。
好ましくは430〜500℃の温度まで加熱し、この温
度で30〜1,000秒、好ましくは50〜500秒滞
留させる。この処理によってクラッキングおよびソーキ
ングが行なわれる。上記処理条件において、圧力が4
Kg/di−G以下の場合、原料油中の軽質留分あるい
は原料油の分解によって生成した軽質留分が気化し、気
液の分離が起こり液相部分が極めて重合し易くなるため
、QI酸成分生成が著しくなり、時にはコーク析出が起
こり加熱管の閉塞が起こり易くなるので好ましくなく、
圧力は高い方が好ましい。
度で30〜1,000秒、好ましくは50〜500秒滞
留させる。この処理によってクラッキングおよびソーキ
ングが行なわれる。上記処理条件において、圧力が4
Kg/di−G以下の場合、原料油中の軽質留分あるい
は原料油の分解によって生成した軽質留分が気化し、気
液の分離が起こり液相部分が極めて重合し易くなるため
、QI酸成分生成が著しくなり、時にはコーク析出が起
こり加熱管の閉塞が起こり易くなるので好ましくなく、
圧力は高い方が好ましい。
しかし、圧力を50Kl/cI!L−G以上とすること
は装置の建設費が高くなり、経済的でない。要するに加
熱管中で原料をできるだけ液相に保持するに足りる圧力
であれば良い。
は装置の建設費が高くなり、経済的でない。要するに加
熱管中で原料をできるだけ液相に保持するに足りる圧力
であれば良い。
処理温度が400℃以下であると%BI成分の生成量が
少なく、また、520℃以上であると逆にQI酸成分生
成量が多く、かつコークの析出が著しくなるので好まし
くない。滞留時間が30秒以下であるとBI生成量が少
なく、また1、000秒以上にするとQI酸成分生成量
が多くなると同時に加熱管の長さが一般に長くなり経済
的でなく、さらに加熱管の閉塞の危険も増す。このクラ
ッキングおよびソーキング処理物は、高温フラッシュ蒸
留塔に送入し、O〜3Kl/cd (絶対圧)の圧力お
よび380〜520℃、好ましくは410〜500℃の
温度でフラッシュ蒸留し、塔頂上り軽質留分を除去し、
塔底よりピッチを連続的に得る。蒸留量産が38.0℃
以下であると軽質留分のフラッシュが不充分となりピッ
チ中の軽質留分が多くなり、この軽質留分は炭素繊維原
料としては好ましくな(、また紡糸用ピッチを製造する
場合、たとえば水添処理工程、ストリッピング工程や溶
媒抽出工程において処理費用の増大を招くので好ましく
ない。520℃以上になると、蒸留中にピッチの重合が
進み、QI酸成分生成量が著しくなり、7゜また、ピッ
チの抜出しラインが閉塞する恐れがあるので好ましくな
い。フラッシュ塔の圧力は低い方が低温で充分に気相が
液相から分離されるので好ましい。圧力が高くなるとそ
れだけフラッシュの効率が下がり、その分フラッシュ塔
の温度を高くする必要が生じコーク生成などの問題を生
じる。従ってフラッシュ塔の圧力はO〜3 Ky/a+
t (絶対圧)とり、 O〜2 Kgla& (絶対圧
)とするのが好ましい。
少なく、また、520℃以上であると逆にQI酸成分生
成量が多く、かつコークの析出が著しくなるので好まし
くない。滞留時間が30秒以下であるとBI生成量が少
なく、また1、000秒以上にするとQI酸成分生成量
が多くなると同時に加熱管の長さが一般に長くなり経済
的でなく、さらに加熱管の閉塞の危険も増す。このクラ
ッキングおよびソーキング処理物は、高温フラッシュ蒸
留塔に送入し、O〜3Kl/cd (絶対圧)の圧力お
よび380〜520℃、好ましくは410〜500℃の
温度でフラッシュ蒸留し、塔頂上り軽質留分を除去し、
塔底よりピッチを連続的に得る。蒸留量産が38.0℃
以下であると軽質留分のフラッシュが不充分となりピッ
チ中の軽質留分が多くなり、この軽質留分は炭素繊維原
料としては好ましくな(、また紡糸用ピッチを製造する
場合、たとえば水添処理工程、ストリッピング工程や溶
媒抽出工程において処理費用の増大を招くので好ましく
ない。520℃以上になると、蒸留中にピッチの重合が
進み、QI酸成分生成量が著しくなり、7゜また、ピッ
チの抜出しラインが閉塞する恐れがあるので好ましくな
い。フラッシュ塔の圧力は低い方が低温で充分に気相が
液相から分離されるので好ましい。圧力が高くなるとそ
れだけフラッシュの効率が下がり、その分フラッシュ塔
の温度を高くする必要が生じコーク生成などの問題を生
じる。従ってフラッシュ塔の圧力はO〜3 Ky/a+
t (絶対圧)とり、 O〜2 Kgla& (絶対圧
)とするのが好ましい。
かくして得られる本発明のピッチは、BIが50%以上
、QIが30%以下、β−レジンが40%以上であり、
そして一般にはQIが10%以下、β−レジンが50%
以上でありセしてBIも55%以上である。
、QIが30%以下、β−レジンが40%以上であり、
そして一般にはQIが10%以下、β−レジンが50%
以上でありセしてBIも55%以上である。
本発明方法で得られるピッチは、若干の光学的異方性(
メソフェーズ)を含むものの、実質的にほぼ光学的等方
性で均質であるが、それでいてBIやβ−レジン(BI
−QI )を多く含むのでかなり高分子化したピッチで
極めてメンフェーズに近い状態にあり、したがって容易
にメソフェーズに転換させ得るものである。
メソフェーズ)を含むものの、実質的にほぼ光学的等方
性で均質であるが、それでいてBIやβ−レジン(BI
−QI )を多く含むのでかなり高分子化したピッチで
極めてメンフェーズに近い状態にあり、したがって容易
にメソフェーズに転換させ得るものである。
本発明方法でピッチを得る際にフラッシュ塔で気化して
液相重質留分(ピッチ)から分離された軽質留分は損失
となるものではなく、ガス。
液相重質留分(ピッチ)から分離された軽質留分は損失
となるものではなく、ガス。
分解ガソリン、サイクル油およびコークス製造用原料と
してそれぞれ有用な用途を有する。ことに気化9分離さ
れた軽質留分のうちの重質の留分は高結晶性コークスの
製造用原料として高い価値を有する。
してそれぞれ有用な用途を有する。ことに気化9分離さ
れた軽質留分のうちの重質の留分は高結晶性コークスの
製造用原料として高い価値を有する。
換言するならば2本発明方法で得られるピッチは従来の
高結晶性コークスの製造用原料として不適当な重質留分
に相当ないしはそれに近いものである。この重質留分は
、コークスの製造においては結晶性をそこなう、すなわ
ち無足形のコークスを生じやすい成分として排除されて
きたものであり(特公昭54−31483 )、それが
高品質の炭素製品、特に炭素繊維製造用ピッチとして優
れているという事実は予想外の発見である。
高結晶性コークスの製造用原料として不適当な重質留分
に相当ないしはそれに近いものである。この重質留分は
、コークスの製造においては結晶性をそこなう、すなわ
ち無足形のコークスを生じやすい成分として排除されて
きたものであり(特公昭54−31483 )、それが
高品質の炭素製品、特に炭素繊維製造用ピッチとして優
れているという事実は予想外の発見である。
コークス製造においては好ましくない本発明方法のピッ
チが炭素製品、ことに炭素繊維の製造において優れた製
造原料となり得る理由は未だつまびらかでないが、コー
クス製造においては苛酷な条件で反応を一気に進めるの
に反し。
チが炭素製品、ことに炭素繊維の製造において優れた製
造原料となり得る理由は未だつまびらかでないが、コー
クス製造においては苛酷な条件で反応を一気に進めるの
に反し。
炭素製品、ことに炭素繊維の製造にあっては必要に応じ
水添処理を行なったり窒素ガスによる軽質分のストリッ
ピングを行なったりしながら比較的温和な条件で徐々に
メソフェーズへ変化させて行くために、分子の配向、整
列化が可能となるため、そして炭素繊維の製造にあって
はさらにノズルからの押出しおよびその後の延伸によっ
て配向、整列化が一層進むためではないかと考えられる
。
水添処理を行なったり窒素ガスによる軽質分のストリッ
ピングを行なったりしながら比較的温和な条件で徐々に
メソフェーズへ変化させて行くために、分子の配向、整
列化が可能となるため、そして炭素繊維の製造にあって
はさらにノズルからの押出しおよびその後の延伸によっ
て配向、整列化が一層進むためではないかと考えられる
。
本発明方法で得られるピッチから高強度の炭素繊維を紡
糸性良く製造するためには、メソフェーズへの転換を°
良好に行なわすのが必要である。その方法として前記の
特開昭58−214531および特開餡54−1604
27などの数多くの方法が公知であるが、一つの望まし
い処理は上記で得られたピッチの水添ならびに熱処理で
ある。水添処理は公知の金属触媒を用いても行なうこと
ができるが、ピッチ中への触媒の残留をさける必要があ
るなどの理由であまり適当な方法とはいえず1本発明方
法のピッチには特にテトラヒドロキノリンなどの水素化
複素環化合物を水素化剤および溶媒として用いるのが良
い。
糸性良く製造するためには、メソフェーズへの転換を°
良好に行なわすのが必要である。その方法として前記の
特開昭58−214531および特開餡54−1604
27などの数多くの方法が公知であるが、一つの望まし
い処理は上記で得られたピッチの水添ならびに熱処理で
ある。水添処理は公知の金属触媒を用いても行なうこと
ができるが、ピッチ中への触媒の残留をさける必要があ
るなどの理由であまり適当な方法とはいえず1本発明方
法のピッチには特にテトラヒドロキノリンなどの水素化
複素環化合物を水素化剤および溶媒として用いるのが良
い。
たとえば、テトラヒドロキノリ/を水素化剤ならびに溶
媒として用いる場合には1本発明のピッチに対し1〜3
倍量のテトラヒドロキノリンを加え、20〜s o K
g/all 11Gの圧力下400〜450℃で加熱す
ることにより容易にピッチの水素化が起こる。水素化処
理後は口過などにより不溶分を除去し、溶媒を蒸留除去
することにより水素化ピッチを得ることができる。この
方法では金属または金属酸化物などの固体触媒を用いる
必要がなく、テトラヒドロキノリンなどの水素化複素環
化合物それ自体が水素化剤ならびに溶媒として働くので
、得られたピッチ中に炭素繊維の構造を乱す固体触媒の
混入の恐れかない。
l水素化処理中に生じた軽質留分を除去し
、メソフェーズへの転換を行なわせるためには、窒素ガ
スの如き不活性ガスを吹き込みながら。
媒として用いる場合には1本発明のピッチに対し1〜3
倍量のテトラヒドロキノリンを加え、20〜s o K
g/all 11Gの圧力下400〜450℃で加熱す
ることにより容易にピッチの水素化が起こる。水素化処
理後は口過などにより不溶分を除去し、溶媒を蒸留除去
することにより水素化ピッチを得ることができる。この
方法では金属または金属酸化物などの固体触媒を用いる
必要がなく、テトラヒドロキノリンなどの水素化複素環
化合物それ自体が水素化剤ならびに溶媒として働くので
、得られたピッチ中に炭素繊維の構造を乱す固体触媒の
混入の恐れかない。
l水素化処理中に生じた軽質留分を除去し
、メソフェーズへの転換を行なわせるためには、窒素ガ
スの如き不活性ガスを吹き込みながら。
450〜500℃の高温で短時間にストリッピングを行
なった後温度を下げて400〜450℃の比較的温和な
条件で徐々にメソフェーズへの転換を行なわせるのが良
い。
なった後温度を下げて400〜450℃の比較的温和な
条件で徐々にメソフェーズへの転換を行なわせるのが良
い。
本発明方法のピッチをこの方法で処理する場合には、紡
糸性の良いメソフエーズビッテカ高収率で得られる、ま
たそれから炭素繊維を製造すると、従来得られていたも
のよりも高強度の炭素繊維が得られる。すなわち、紡糸
技術ならびに繊維の炭化技術には熟達していない本発明
者達によっても、原料が石油系1石炭系のいずれを問わ
ず容易に300 K、@/−程度の引張強度ならびに5
0TON/−以上の弾性率を有する繊維が得られる。勿
論本発明のピッチをメソフェーズに転換する方法は上記
に限られず他の任意の方法も用いうるものである。
糸性の良いメソフエーズビッテカ高収率で得られる、ま
たそれから炭素繊維を製造すると、従来得られていたも
のよりも高強度の炭素繊維が得られる。すなわち、紡糸
技術ならびに繊維の炭化技術には熟達していない本発明
者達によっても、原料が石油系1石炭系のいずれを問わ
ず容易に300 K、@/−程度の引張強度ならびに5
0TON/−以上の弾性率を有する繊維が得られる。勿
論本発明のピッチをメソフェーズに転換する方法は上記
に限られず他の任意の方法も用いうるものである。
(発明の効果)
以上のように1本発明方法で得られるピッチは実質的に
等方性で均一性が高いピッチでありながら非常にメツ7
エーズに転換させ易いので。
等方性で均一性が高いピッチでありながら非常にメツ7
エーズに転換させ易いので。
このピッチから紡糸性の良い高強度炭素繊維製造用の紡
糸用ピッチが得られる。
糸用ピッチが得られる。
一方、製造上の面からは、本法は、工程が簡単で、かつ
短時間で、連続的にピッチが得られるため、生産効率が
高(極めて経済性の高いプロセスである。例えば1通常
の回分式オートクレーブによる熱処理で本発明と同程度
のピッチを得ようとする場合1例えば、温度450℃以
下では数時間の長時間を璧し、一方450℃以上では比
較的短時間で済むがQIの生成が著しく、かつ部分的に
コークス化が起こり、炭素繊維の原料として不適なもの
となる。そしてこのコークス化を抑えるためには、極め
て微妙でかつ限定された処理条件を必要とするため、均
質な製品を安定的に得ることが難かしく、工業的実施に
は不適であり、かつ経済的ではない。
短時間で、連続的にピッチが得られるため、生産効率が
高(極めて経済性の高いプロセスである。例えば1通常
の回分式オートクレーブによる熱処理で本発明と同程度
のピッチを得ようとする場合1例えば、温度450℃以
下では数時間の長時間を璧し、一方450℃以上では比
較的短時間で済むがQIの生成が著しく、かつ部分的に
コークス化が起こり、炭素繊維の原料として不適なもの
となる。そしてこのコークス化を抑えるためには、極め
て微妙でかつ限定された処理条件を必要とするため、均
質な製品を安定的に得ることが難かしく、工業的実施に
は不適であり、かつ経済的ではない。
これに対して本発明の方法では、加熱炉内でのクラッキ
ングならびにソーキング処理および高温72ツシユ蒸留
からなる簡単な工程により、圧力4〜50 Kg/di
IIG、 温度400〜520Cのごとき過酷な条
件を用いているにもかかわらず、コークスの生成が無く
、連続的に安定して高性能のピッチが短時間で得られる
。
ングならびにソーキング処理および高温72ツシユ蒸留
からなる簡単な工程により、圧力4〜50 Kg/di
IIG、 温度400〜520Cのごとき過酷な条
件を用いているにもかかわらず、コークスの生成が無く
、連続的に安定して高性能のピッチが短時間で得られる
。
(実施例)
以下)C3A施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明
する。
する。
実施例1
表1に示す性状のコールタールを、内径6m。
外径8mx、長さ20mのステンレス製加熱管を備えた
加熱炉に供給し、圧力20 Kglad−G。
加熱炉に供給し、圧力20 Kglad−G。
温度490℃、滞留時間102秒の条件でクラッキング
およびソーキング処理した後、径101.6m(4イン
チ)、高さ1,0005gの高温フラッシュ蒸留塔に供
給し、大気圧下、@度480°Cで高温フラッシュ蒸留
を行ない、塔頂より軽質留分を除去し、塔底よりピッチ
を、原料コールタールに対し25.6%の収率で得た。
およびソーキング処理した後、径101.6m(4イン
チ)、高さ1,0005gの高温フラッシュ蒸留塔に供
給し、大気圧下、@度480°Cで高温フラッシュ蒸留
を行ない、塔頂より軽質留分を除去し、塔底よりピッチ
を、原料コールタールに対し25.6%の収率で得た。
得られたピッチの性状は、BIが57.6%、QIが4
.6%、軟化点(環球法)が157℃、固定炭素分が7
3.7%であった。
.6%、軟化点(環球法)が157℃、固定炭素分が7
3.7%であった。
実施例2
表1に示す性状のナフサ分解副生タールを。
実施例1と同じ加熱炉に供給し圧力20にシー・G、温
度480℃、滞留時間151秒の条件でクラッキングお
よびノーキング処理した後、実施例1と同じ高温フラッ
シュ塔に供給し、大気圧下、温度470℃で高温フラツ
シユ蒸留を行ない、塔頂より軽質留分を除去し、塔底よ
りピッチを、原料ナフサ分解タールに対して17.4%
の収率で得た。得られたピッチの性状は、BIが64.
5%、QIが1.2%、固定炭素が81.2%で軟化開
始温度が226℃であった。
度480℃、滞留時間151秒の条件でクラッキングお
よびノーキング処理した後、実施例1と同じ高温フラッ
シュ塔に供給し、大気圧下、温度470℃で高温フラツ
シユ蒸留を行ない、塔頂より軽質留分を除去し、塔底よ
りピッチを、原料ナフサ分解タールに対して17.4%
の収率で得た。得られたピッチの性状は、BIが64.
5%、QIが1.2%、固定炭素が81.2%で軟化開
始温度が226℃であった。
軟化開始温度は細長いアルミ板の左右に温度・勾配をつ
けておき、この上に試料の粉末な細長くバラまき、その
後へケでかるく試料をはき、アルミ板に試料が付着しは
じめる点の表面温度を測定したものである。
、。
けておき、この上に試料の粉末な細長くバラまき、その
後へケでかるく試料をはき、アルミ板に試料が付着しは
じめる点の表面温度を測定したものである。
、。
軟化開始温度(11:、) 中J I Sの環球法軟化
点(1G)−20℃(JISの環球法では200℃以上
の測定が出来ないのでこの方法を使っている。)実施例
3 表1に示すガスオイル分解副生タールを、実施例1と同
じ加熱炉に供給し、圧力10 K、p〆一・G、温度4
70℃、滞留時間99秒の条件でクラッキングおよびソ
ーキング処理した後、実施例1と同じ高温フラッシュ塔
に供給し、大気圧下、470℃の温度で高温フラッシュ
蒸留を行ない、塔頂より軽質留分を除去し、塔底よりピ
ッチを、原料ガスオイルに対し20.3%の収率で得た
。得られたピッチの性状は、BIが50.5%、QIが
0.8%、固定炭素が74%、軟化開始温度が203℃
であった。
点(1G)−20℃(JISの環球法では200℃以上
の測定が出来ないのでこの方法を使っている。)実施例
3 表1に示すガスオイル分解副生タールを、実施例1と同
じ加熱炉に供給し、圧力10 K、p〆一・G、温度4
70℃、滞留時間99秒の条件でクラッキングおよびソ
ーキング処理した後、実施例1と同じ高温フラッシュ塔
に供給し、大気圧下、470℃の温度で高温フラッシュ
蒸留を行ない、塔頂より軽質留分を除去し、塔底よりピ
ッチを、原料ガスオイルに対し20.3%の収率で得た
。得られたピッチの性状は、BIが50.5%、QIが
0.8%、固定炭素が74%、軟化開始温度が203℃
であった。
表 1
参考例1
実施例1で得たピッチを2倍量のテトラヒドロキノリン
に溶解したものをオートクレーブ中に入れ、窒素ガスで
置換した後、自生圧下、410℃で60分間加熱処理し
た。処理液をグラスフィルターにて口過し、不溶分を除
去した後、減圧蒸留により溶媒を除去して水素化ピッチ
を得た。この水素化ピッチ100.9を300m1の重
合フラスコに入れ窒素ガスを51 /minの割合で吹
き込みなから500 ”Cの塩浴中で1゜分、さらに4
30℃の塩浴中で2.5時間熱処理することKより軟化
開始温度273℃の紡糸用ピッチを得た。この紡糸用ピ
ッチの収率は、上記軟化点157℃のピッチに対し62
.5wt%であった。
に溶解したものをオートクレーブ中に入れ、窒素ガスで
置換した後、自生圧下、410℃で60分間加熱処理し
た。処理液をグラスフィルターにて口過し、不溶分を除
去した後、減圧蒸留により溶媒を除去して水素化ピッチ
を得た。この水素化ピッチ100.9を300m1の重
合フラスコに入れ窒素ガスを51 /minの割合で吹
き込みなから500 ”Cの塩浴中で1゜分、さらに4
30℃の塩浴中で2.5時間熱処理することKより軟化
開始温度273℃の紡糸用ピッチを得た。この紡糸用ピ
ッチの収率は、上記軟化点157℃のピッチに対し62
.5wt%であった。
このピッチを径0.5 m、長さ1mのノズルを持つ紡
糸機にて温度370℃1巻取速さ500m/minで紡
糸した後、空気中3℃/m i nの昇温速度で300
℃まで昇温し、この温度で30分保持して不融化繊維を
得た。これを1000℃で加熱処理した後さらに280
0℃に加熱して黒鉛繊維を得た。このものの繊維径は1
0.6μであり、引張強度は326 Kind、弾性率
は57、8 TON/−であった。
糸機にて温度370℃1巻取速さ500m/minで紡
糸した後、空気中3℃/m i nの昇温速度で300
℃まで昇温し、この温度で30分保持して不融化繊維を
得た。これを1000℃で加熱処理した後さらに280
0℃に加熱して黒鉛繊維を得た。このものの繊維径は1
0.6μであり、引張強度は326 Kind、弾性率
は57、8 TON/−であった。
参考例2
実施例2で得たピッチを参考例1と同様にして水素化し
た。この水嵩化ピッチ100gを3001rLIの1合
フラスコに入れ窒素ガスを51/ m i nの割合で
吹き込みながら、480℃の塩浴中で10分、さらに4
40℃の塩浴中で45分間熱処理することにより、軟化
開始温度281℃の紡糸用ピッチを得た。この紡糸用ピ
ッチの収率は、上記軟化開始温度226℃のピッチに対
し65.4wt%であった。
た。この水嵩化ピッチ100gを3001rLIの1合
フラスコに入れ窒素ガスを51/ m i nの割合で
吹き込みながら、480℃の塩浴中で10分、さらに4
40℃の塩浴中で45分間熱処理することにより、軟化
開始温度281℃の紡糸用ピッチを得た。この紡糸用ピ
ッチの収率は、上記軟化開始温度226℃のピッチに対
し65.4wt%であった。
この紡糸用ピッチを参考例1と同じ紡糸機を用い375
℃で紡糸した後参考例1と同様に不融化、炭化、黒鉛化
処理して黒鉛繊維を得た。このものの繊維径は9.5μ
、引張強度は316に、p/−1弾性率は60.8 T
ON/1R11であった。
℃で紡糸した後参考例1と同様に不融化、炭化、黒鉛化
処理して黒鉛繊維を得た。このものの繊維径は9.5μ
、引張強度は316に、p/−1弾性率は60.8 T
ON/1R11であった。
参考例3
実施例3で得たピッチを2倍量のテトラヒドロキノリン
に溶解し、オートクレーブ中に入れ窒素ガスで置換した
後、自生圧下430℃で60分間加熱処理することによ
りピッチを水素化した。口過、溶剤除去後得られた水素
化ピッチ100IIを300mJの重合フラスコに入れ
、窒素ガスを5 l/minの割合で吹きこみながら。
に溶解し、オートクレーブ中に入れ窒素ガスで置換した
後、自生圧下430℃で60分間加熱処理することによ
りピッチを水素化した。口過、溶剤除去後得られた水素
化ピッチ100IIを300mJの重合フラスコに入れ
、窒素ガスを5 l/minの割合で吹きこみながら。
460℃の塩浴中45分熱処理するととKより
l軟化開始温度277℃の紡糸用ピッチを得た。
l軟化開始温度277℃の紡糸用ピッチを得た。
この紡糸用ピッチの収率は、上記軟化開始温度203℃
のピッチに対し59.6wt%であった。
のピッチに対し59.6wt%であった。
この紡糸用ピッチを参考例1と同様に370℃で紡糸後
、不融化、炭化、黒鉛化処理し【黒鉛繊維を得た。この
ものの繊維径は11.4μ、引張強度は294 KIi
/mj、弾性率は53.5 TON/−であった。
、不融化、炭化、黒鉛化処理し【黒鉛繊維を得た。この
ものの繊維径は11.4μ、引張強度は294 KIi
/mj、弾性率は53.5 TON/−であった。
手 続 補 正 書
昭和59年11月22日
Claims (3)
- (1)重質油を管式加熱炉において4〜50Kg/cm
^2・Gの圧力下、400〜520℃の温度で30〜1
,000秒の滞留時間で加熱処理し、加熱処理物をフラ
ツシユ塔に送り0〜3Kg/cm^2(絶対圧)の圧力
下380〜520℃の温度でフラツシユ蒸留を行ない気
相の軽質留分と液相の重質留分とを分離し、該液相重質
留分を回収することからなる炭素製品製造用ピツチの連
続的製造法。 - (2)該液相重質留分がベンゼン不溶分50%以上、キ
ノリン不溶分30%以下、β−レジン40%以上の組成
を有する特許請求の範囲第1項に記載の製造法。 - (3)該炭素製品が炭素繊維である特許請求の範囲第1
項または第2項に記載の製造法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59227094A JPS61103989A (ja) | 1984-10-29 | 1984-10-29 | 炭素製品製造用ピツチの製造法 |
US06/849,568 US4705618A (en) | 1984-10-29 | 1986-04-08 | Process for the preparation of an intermediate pitch for manufacturing carbon products |
AU55779/86A AU585965B2 (en) | 1984-10-29 | 1986-04-09 | Process for the preparation of an intermediate pitch for manufacturing carbon products |
EP86104841A EP0243509B1 (en) | 1984-10-29 | 1986-04-09 | Process for the preparation of a mesophase pitch for preparing carbon fibres |
CA000506480A CA1259575A (en) | 1984-10-29 | 1986-04-11 | Process for the preparation of an intermediate pitch for manufacturing carbon products |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59227094A JPS61103989A (ja) | 1984-10-29 | 1984-10-29 | 炭素製品製造用ピツチの製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61103989A true JPS61103989A (ja) | 1986-05-22 |
JPH0252954B2 JPH0252954B2 (ja) | 1990-11-15 |
Family
ID=16855393
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59227094A Granted JPS61103989A (ja) | 1984-10-29 | 1984-10-29 | 炭素製品製造用ピツチの製造法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4705618A (ja) |
EP (1) | EP0243509B1 (ja) |
JP (1) | JPS61103989A (ja) |
AU (1) | AU585965B2 (ja) |
CA (1) | CA1259575A (ja) |
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EP0247565A1 (en) * | 1986-05-26 | 1987-12-02 | Director-General of Agency of Industrial Science and Technology | Process for preparing mesophase pitches |
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- 1986-04-09 EP EP86104841A patent/EP0243509B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1986-04-09 AU AU55779/86A patent/AU585965B2/en not_active Ceased
- 1986-04-11 CA CA000506480A patent/CA1259575A/en not_active Expired
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