JPS609853B2 - エマルシヨンの製造法 - Google Patents

エマルシヨンの製造法

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JPS609853B2
JPS609853B2 JP53159544A JP15954478A JPS609853B2 JP S609853 B2 JPS609853 B2 JP S609853B2 JP 53159544 A JP53159544 A JP 53159544A JP 15954478 A JP15954478 A JP 15954478A JP S609853 B2 JPS609853 B2 JP S609853B2
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JP
Japan
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fatty acid
acid ester
sucrose fatty
oil
emulsion
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JP53159544A
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JPS5584532A (en
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勇仁 田端
三樹男 山田
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NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON SAAFUAKUTANTO KOGYO KK
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  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はショ糖脂肪酸ェステルの乳化力を著しく増強さ
せた、ショ糖脂肪酸ェステルを乳化剤として用いる水中
油型ェマルションの製造法に関するものである。
すなわち、親水性ショ糖脂肪酸ェステル、多価アルコー
ルおよび油脂類と、更に必要に応じHLB調整剤として
多価アルコール脂肪酸ェステルとを充分混合し、均一溶
液とした後、これを水用と混合し乳化することを特徴と
するェマルションの製造法である。近年、無毒な界面活
性剤として関発されたショ糖脂肪酸ェステルは食品用乳
化剤として多く使用されるようになってきた。
しかし、食品工業以外の分野ではその乳化性能不足から
無公害乳化剤が望まれているにもかかわらずほとんど使
用されていない。食品工業においては「ショ糖脂肪酸ェ
ステルは、でん粉との複合体形成剤として品質改良を目
的としてあるし、は油脂、香料を乳化する目的で使用さ
れている。食品の品質改良には、ショ糖脂肪酸ェステル
はステアリン酸モノグリセライドなどの多価アルコール
脂肪酸ェステルと併用して使用されており、又使用時の
簡便さを目的として多価アルコール、水、エタノール等
で溶液状もしくはペースト状とする方法も知られている
(特公昭45−29412号公報)。しかし、油脂、香
料の乳化の目的にはショ糖脂肪酸ェステルを乳化剤とし
て用いる場合、従来の方法では乳化力が十分ではない。
ショ糖脂肪酸ェステルの乳化力は他の合成界面活性剤と
比較すると数段劣るものであり、この性能不足が安全性
の高い乳化剤が望まれながらショ糖脂肪酸ェステルが乳
化を目的としてはあまり使用されていない最大の原因で
ある。すなわちショ糖脂肪酸ェステルを用いて油脂類を
乳化する場合、多量に乳化剤を使用したり、デキストリ
ン、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸などの糊
料を乳化補助剤ないいま乳化安定剤として併用したり、
またはホモミキサー、コロイドミルなどの強力な乳化装
置を使用したりして乳化をせざるをえない。本発明はこ
のようなショ糠脂肪酸ェステルの欠点を解消し、乳化力
を著しく増加させる新規なェマルションの製造法を提供
するものである。すなわち、親水性ショ糖脂肪酸ェステ
ル、多価アルコールおよび油脂類、更に必要に応じHL
B調整剤として多価アルコール脂肪酸ェステルとを混合
し、均一溶液とした後、水相と混合し、乳化することに
よりショ糖脂肪酸ェステルの乳化力を充分に発揮せしめ
得ることがわかつた。即ち本発明者らは、それぞれ単独
では溶解しない親水性ショ糖脂肪酸ェステルおよび多価
アルコールおよび必要に応じて多価アルコール脂肪酸ェ
ステルを適当な比率で油脂に混合すると均一溶解するこ
とを見出し、さらにこの均一溶解したものを水に分散さ
せると容易に分散し、ェマルションを生成しトしかも驚
くべきことに、分散した油滴は1仏以下の微細粒径であ
ることを発見した。本発明者らはこの発見をもとにして
鋭意研究の結果「親水性ショ糖脂肪酸ェステルおよび多
価アルコールおよび必要に応じて多価アルコール脂肪酸
ェステルを乳化する油脂の種類に応じて適当な比率で良
く混合し「均一溶液とした後、水に分散させると、低速
鷹投下でも微細で安定なヱマルションが得られることが
わかり本発明を完成した。これは、単独では油脂類に溶
解しない親水性ショ糖脂肪酸ヱステルおよび多価アルコ
ールが相互作用をし「油脂類に熔解することにより乳化
剤として有効に働くためと思われる。本発明の親水性シ
ョ糖脂肪酸ェステルとしては脂肪酸の炭素数が1沙〆上
で、モノェステル含有量が比較的多くHLBI沙〆上の
ものが使用される。
多価アルコール脂肪酸ェステルはショ糖脂肪酸ェステル
のHLB調整剤として必要に応じて使用される。多価ア
ルコール脂肪酸ェステルは得られる水中油型ェマルショ
ンの用途に応じて、又使用される油脂類の種類に応じて
、ェマルションの粘性をあげたり、その感触を良くする
等の目的で使用される。使用量はショ糖脂肪酸ェステル
の0〜4の重量パーセントが好ましい。余り多く使用す
ると、HLBが下りすぎて乳化がわろくなるため好まし
くないが、適当な量の添加はェマルションの安定性も向
上させる。多価アルコール脂肪酸ェステルとしては、例
えば、ステアリン酸などの炭素数8以上の脂肪酸と、プ
ロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エ
チレングリコ−ル、グリセリン、ソルビトール、ショ糖
やグリコース、フラクトース、マルトース、マルチトー
ルなどの糠類、キシリトール「ィノシトール、ベンタェ
リスリトールなどの多価アルコールとのェステルが使用
される。多価アルコールとしては上記多価アルコール脂
肪酸ェステルの多価アルコールと同種のものが使用でき
る。
ショ糖脂肪酸ェステルに対する多価アルコールの使用比
率は重量で前者1に対し後者0.7以上である。ショ糖
脂肪酸ヱステルと多価アルコール脂肪酸ェステルの使用
比率は乳化する油脂類の種類により異なるが、組み合わ
せによるHLBは12以上であることが望ましい。組み
合わせによるHLBは乳化する油の極性に比例し高くな
る。本発明に使用する油脂類とは流動パラフィン、スク
ワランなどの炭化水素類、ゴマ油、豚脂「大豆油などの
動植物油、ィソプロピルミリステート「セチルイソオク
タノエート、イソセチルミリステートなどのェステル類
「セチルアルコール、べへニルアルコール「セラキルア
ルコールなどの高級アルコール類、ステアリン酸「パル
ミチン酸などの高級脂肪酸類し またはこれらの油脂の
混合物および香料などである。本発明のェマルションの
製造法は ■ 微細で安定なェマルションが容易に得られる■ 少
量の乳化剤量で乳化ができる■ 安全性の高いェマルシ
ョンが容易に得られる■ あらわる油脂類の乳化ができ
るなどの特徴を有し、食品「医薬品、化粧品等の製造に
当って広く使用可能な有用な方法である。
次に本発明の実施例を示す。実施例 1 流動パラフィンを本発明による方法で乳化した。
(%は重量%、以下同じ) 処方 ■ 流動パラフィン 40%親水性
ショ糖脂肪酸ェステル (第一工業製薬 DKヱステル
F−160、 HLB15.0) 4%ソルビタンモ
ノステアレート (NIKKOLSS−10) 2%グリセリン
5% 【B} イオン交換水 49%風相を加
熱、混合し、均一溶液とする。
透明な粘稲液体となった事を確認し、凝拝しながら‘B
)相を加える。できたェマルションは粒径0.5山の微
細で安定なェマルションであった。尚、ショ糖脂肪酸ェ
ステルとソルビタンモノステアレートとの組合せによる
HLBは11.3であった。比較例 流動パラフィンを従来法により乳化した。
凶 流動パラフィン 40%親水性ショ
糖脂肪酸ェステル (DKエステル F−160)
4% ソルビタンモノステアレート (NIKKOLSS−10) 2%‘Bーグ
リセリン 5%イオン交換水
49% 風相を8000に加熱し、十分混合する。
ショ糖脂肪酸ェステルは溶解せず分散状態である。80
00に加熱した■相を加え乳化する。
できたェマルションは平均粒径20仏以上で不安定であ
った。実施例 2実施例1と同様の方法でゴマ油を乳化
したところ、本発明の乳化方法が非常にすぐれているこ
とがわかった。
処方 風 ゴマ油 40%親水性シ
ョ糖脂肪酸ェステル(DKエステル F−160)
6% グリセリン 5% 曲 イオン交換水 49%本発明による
風相は均一ゲル状溶液となり、蝿拝を行なわずに水中に
投じただけで1仏程度のェマルションができた。
之に対し、従来法によりグリセリンを水相に加えて乳化
したェマルションは20仏以上の不安定なェマルション
であった。もちろん蝿梓を行なわずにはェマルションと
はならなかつた。実施例 3 流動パラフィンを主体とした拡散性に優れたバスオィル
を本発明の方法により試作した。
■ 流動パラフィン 15.0%親水性シ
ョ糖脂肪酸ェステル (第一工業製薬 DKェステルF
−160) 2.5% グリセリン 5.0%ソルビタンモ
ノオレエート 0.5%【Bー ィオン交換水
77.0%風相を8000に加熱し、充分
混合して均一溶液とする。
【B}相を加えて簡単に凝拝すると安定なェマルション
となる。できたェマルションは安全性が高く使用感のよ
い乳状バスオィルとなる。尚、ショ糖脂肪酸ェステルと
ソルビタンモノステアレートとの組合せによるHLBは
11.3であった。実施例 4ショ糖脂肪酸ェステル、
ソルビタンモノオレェ−ト、グリセリン及び流動パラフ
ィンを約8000に加熱し、均一になるまで燈拝し、溶
液を得た。
これに等量の水を加えェマルションを得た。このェマル
ションの乳化性および室温下1ケ月放置後の安定性を調
べた。結果を表−1及び表−2に示す。表山1 HLB ンョ糖脂肪俊上ステルとソルピタンモノオレ
ートとの組合せによるHLB(以下l式じ)表−2実施
例 5 流動パラフィンの代りにオリーブ油を使用する以外は実
施例4と同様にして溶液を得、これに1000夕の水を
加えヱマルションを得た。
このェマルションの乳化性および室温下1ケ月放置後の
安定性を調べた。結果を表−3に示す。表−3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シヨ糖脂肪酸エステルを乳化剤として用いて油脂類
    を水中に乳化させて水中油型エマルシヨンを製造するに
    当って、油脂類にHLB12以上の親水性シヨ糖脂肪酸
    エステル及び多価アルコールを、上記親水性シヨ糖脂肪
    酸エステルに対する多価アルコールの使用比率が重量で
    前者1に対し後者0.7以上である様にして、添加混合
    して均一溶液とした後、これを水相と混合して乳化させ
    ることを特徴とする水中油型エマルシヨンの製造法。 2 油脂類が炭化水素類、動植物油、エステル類、高級
    アルコール類、高級脂肪酸類及び香料からなる群から選
    ばれた一種又は二種以上である、特許請求の範囲第1項
    記載の製造法。 3 エステル類がイソプロピルミリステート、セチルイ
    ソオクタノエートおよびイソセチルミリステートから成
    る群から選ばれたものである、特許請求の範囲第2項記
    載の製造法。
JP53159544A 1978-12-21 1978-12-21 エマルシヨンの製造法 Expired JPS609853B2 (ja)

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JP4979143B2 (ja) * 2009-03-11 2012-07-18 日本製粉株式会社 α化麺用高油分乳化油脂組成物及びその製造方法並びにこれを使用したα化麺用ソース及びα化麺
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JP5345107B2 (ja) * 2010-06-09 2013-11-20 日本製粉株式会社 電子レンジ調理用フライ様食品に使用するバッターおよびその製造方法

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